JPH0555148U - 簡易型カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易型カメラのカメラ本体に直接接着剤を塗
布することなく、その外面に操作性を損なうことのない
カバーを取付ける。 【構成】 カメラ本体10の把持部20とは反対側に側方か
らカメラを覆うように装着する袋様ケース40は一端が開
放されていて、カメラのレンズマンウト12に対応する部
分にはレンズマウント穴41が設けられており、一方カメ
ラの突出したレンズマウント12は袋様ケース40の装着方
向に関し逆方向端12ａには直立面が形成されていて、カ
メラ本体10に装着した袋様ケース40は簡単には取外せな
いような状態で係止される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、いわゆる「撮りっきりカメラ」とも呼ばれ、予めフイルムが装填さ れていて直ちに撮影を可能とする簡易型カメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】

「撮りっきりカメラ」はフイルムを装填したプラスチック製の極く簡素なカメ ラ本体の外面に、商品名や取扱い要領等を印刷した装飾を兼ねる紙カバーを接着 して取付け市販されている。

【０００３】 ユーザは予め内蔵された一本のフイルムの撮影を終えてカメラごと現像所に送 って露光済フイルムの処理を依頼すると、現像所においては紙カバーやカメラ本 体を解体して撮影済フイルムを取り出して現像処理し、一方カメラ本体は再度使 用されることなく廃棄処分されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし近年資源を再利用する考え方からカメラ本体のリサイクル化が検討され ており、その場合前記の紙カバーを従来通り接着によってカメラ本体に取付ける 方法をとっていると、再度の使用に際し紙カバーが完全に除去されなかったり、 カメラ本体から固化した接着剤を取除く作業が必要となりリサイクル化に当って の大きな障害になる、本考案はこの点を解決して改良した結果、カメラ本体に接 着剤を用いることなくその外面に紙カバーを取付け固定することの出来る簡易型 カメラの提供を目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、カメラの側方からカメラを覆うように装着する可撓性シート部材 によって形成された筒様又は袋様ケースで、該筒様又は袋様ケースの一端はカメ ラへの装着のために開放されており、且つ該筒様又は袋様ケースの前記開放端を 囲む４つの面を形成するシート面の少なくとも一面に開口を設け、前記カメラは 前記開口に対応する部分に突起部を形成し、該突起部の前記ケースの装着方向に 関し逆方向端は略直立面が形成されており、前記カメラに前記筒様又は袋様ケー スを装着したことを特徴とする簡易型カメラによって達成される。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図１ないし図６に示す。

【０００７】 図１ないし図５のいずれも、（ａ）にはカメラ本体の外形を６面図で示し、（ ｂ）にはそのカメラ本体に装着する袋様ケースの斜視図を示している。

【０００８】 （ａ）に示したカメラ本体10は、黒色の樹脂材によりレンガ状の形状をなすも ので、カメラ正面左側は、カメラを把持して撮影する把持部20となっている。カ メラ正面中央部近傍には撮影レンズ11を収めて突出した形状のレンズマウント１
２ があり、カメラ正面上側の中央近くにはファインダの対物枠１３があり、カメラ
正 面上側の右隅部にはストロボ発光部14がある。（但し図４にはストロボを内蔵し ないカメラを示している。）また普通撮影とストロボ撮影との切替え用のストロ ボ切替スイッチ15も設けられている。

【０００９】 カメラ本体10上面にはシャッタ釦16が設けられ、さらに背面にはフィルム巻上 ノブ17とファインダの接眼枠18を備えている。

【００１０】 （ｂ）に示す袋様ケース40は紙材又は樹脂シートの表面に印刷等の施された可 撓性シートで形成した袋状をしたケースで、一端はカメラの装着のために開放さ れていて、開放端を囲む４つの面を有していてカメラ本体10の把持部20と反対側 の側面から装着されるようになっている。袋様ケース40をカメラ本体10に装着し た状態でカメラの正面に該当する面にはレンズマウント12に相当する位置にレン ズマウント穴41が設けられており、その他ファインダの対物枠13に相当する位置 や、ストロボ発光部14に相当する位置、ストロボ切替スイッチ15に相当する位置 に穴が設けられている。またカメラ本体10の上面に該当する面にはシャッタ釦16 に相当する位置に操作用の穴が設けられている。（但し図２や図５の実施例では シャッタ釦16は把持部20側に設けられているので、袋用ケース40に操作用の穴は 設けられていない。）またカメラ本体10の背面に該当する面にはファインダの接 眼枠18に相当する位置に穴が設けられている。

【００１１】 カメラ本体10に袋様ケース40を装着すると、袋様ケース40の端面42が位置する 部分は、カメラ本体10の把持部20の境界位置にあり、把持部20にはケース厚分に 相当した立上がる段差が設けられている。そしてカメラ本体10に袋様ケース40を 装着した状態ですべてのカメラ操作が可能のようになっている。

【００１２】 また突出したレンズマウント12の袋様ケース40の装着方向に関し逆方向端に相 当する部分12ａには何れもすくなくもケース厚分以上の直立面が形成されていて 、カメラ本体10に袋様ケース40を装着したのちは容易に取外せないようになって いる。またレンズマウント12の袋様ケース40の装着方向端は斜面となっていて、 容易に装着し得る形状をなしていて、カメラは未露光フィルムを装填したカメラ 本体10に袋様ケース40を装着した状態でユーザに提供されることとなる。

【００１３】 図６は他の実施例を示したもので、カメラ本体10のレンズマウント12の袋様ケ ース40の装着方向に関し逆方向端に相当する直立面を有する部分12ａに光密性等 を損なわない小孔12ｂを設け、一方袋様ケース40のレンズマウント穴41の前記小 孔12ｂに該当する位置には小突出部40ｂを設けたもので、カメラ本体10に対して 袋様ケース40を装着した状態で前記小突出部40ｂを前記小孔12ｂに差込むように したものである。このように構成することで、袋様ケース40の端面42がカメラ本 体表面10から浮上るのを防止することができる。なお図示したものは図５の実施 例に適用した状態を示しているが、他の実施例に対しても適用することが可能で ある。

【００１４】 また、上記実施例は何れも袋様ケースについて説明したが、本考案はこれに限 定されるものでなくて、筒様ケースとしカメラ本体に該ケースを装着した際カメ ラの右側面は露出した状態とするよう構成することも可能であって、袋様ケース と同様の効果を有するものである。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように形成されているので、袋様ケース40は接着剤を用いないでも充分 にカメラ本体10に付着した状態となり、カメラのリサイクルに際しては容易に装 着し、あるいは除去することが可能となって極めて作業性の良い簡易型カメラが 提供されることとなった。またカメラは把持部20が露出していて、把持部20を把 持して撮影するので、撮影に際しての操作性については従来の撮りっきりカメラ と較べて一段と優れたものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例のカメラ本体外観図及び袋様ケー
スの斜視図を示す。

【図２】第２の実施例のカメラ本体外観図及び袋様ケー
スの斜視図を示す。

【図３】第３の実施例のカメラ本体外観図及び袋様ケー
スの斜視図を示す。

【図４】第４の実施例のカメラ本体外観図及び袋様ケー
スの斜視図を示す。

【図５】第５の実施例のカメラ本体外観図及び袋様ケー
スの斜視図を示す。

【図６】他の実施例のカメラ本体外観図及び袋様ケース
の斜視図を示す。

【符号の説明】

10 カメラ本体 11 撮影レンズ 12 レンズマウント 13 対物枠（ファインダ） 14 ストロボ発光部 15 ストロボ切替スイッチ 16 シャッタ釦 17 フィルム巻上ノブ 18 接眼枠（ファインダ） 20 把持部 40 袋様ケース 41 レンズマウント穴 42 端面（袋様ケース）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カメラの側方からカメラを覆うように装
   着する可撓性シート部材によって形成された筒様又は袋
   様ケースで、該筒様又は袋様ケースの一端はカメラへの
   装着のために開放されており、且つ該筒様又は袋様ケー
   スの前記開放端を囲む４つの面を形成するシート面の少
   なくとも一面に開口を設け、 前記カメラは前記開口に対応する部分に突起部を形成
   し、該突起部の前記ケースの装着方向に関し逆方向端は
   略直立面が形成されており、 前記カメラに前記筒様又は袋様ケースを装着したことを
   特徴とする簡易型カメラ。
2. 【請求項２】 前記カメラの前記突起部の装着方向端は
   斜面であることを特徴とする請求項１の簡易型カメラ。
3. 【請求項３】 前記カメラの、装着した前記筒様又は袋
   様ケースの突き当て部には立上る段差が設けてあること
   を特徴とする請求項１の簡易型カメラ。