JPH0554858A - 低圧放電ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接触構成部品と電流リード線との間の接合部
が信頼できる品質と低い接触抵抗とによって構成され、
且つ最終組立に先立ちジョイントの品質を査定するため
の可能性を確実にする放電ランプを得る。 【構成】 接触構成部品（１）は、キャップ（２）の内
側空間（2a）内に位置する接続延長部（1a）で完了さ
れ、リード線（4a）の少なくとも一部は、接触構成部品
（１）の接続延長部（1a）に固定され、リード線（4a）
と接続延長部（1a）との間のジョイント（５）もまたキ
ャップ（２）の内側空間（2a）内に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水銀、及び、希ガスで
充填され、気密な方法でシールされ、其の両端部に電極
を持ち、放電管に接続されたキャップと電源への接続用
の接触構成部品とを持ち、電極を含む放電管の端部が相
互に隣接して配置され、放電管の電極側の端部がキャッ
プ内に於いて、例えば、接着剤の方法で固定され、電極
リード線の少なくとも一部がキャップの接続部分の穴の
中で固定されて、接続部分の外側から突出する接触構成
部品の少なくとも一部と電流を通電する様に接続されて
いる低圧放電ランプに関係する。

【０００２】

【従来の技術】いわゆるコンパクトな蛍光灯が最近ます
ます広まりつつあると言う事実は、それらの低い比エネ
ルギー消費量と長寿命により説明される。最近では、こ
れらの低圧水銀放電ランプは、屋内に於いてのみ使われ
ているばかりでなく、其れらの用途は、例えば、広告や
装飾照明にも、叉、所定の照明効果を確保するのに消費
されるエネルギーが大切な局面である他の分野に於いて
も、引き続きその基盤を築いている。

【０００３】ランプの製造業者達は、継続的な寿命と信
頼性の増大を備えた蛍光灯を出来得る限り最善の品質
で、並びに、経済的に、生産する努力を払っている。コ
ンパクトな蛍光灯を改善し、製造コストを低減するため
の幾つかの解決法が知られている。ハンガリヤ特許No.1
98,860による改善型キャップを備えた低圧水銀放電ラン
プの構成に於けるキャップの設計は、スターターの挿入
を、並びに、スターターに接続された電流リード線の接
続を簡単にしている。ランプ・ホルダーへ接続する為の
円筒形の接触構成部品は、従来の蛍光灯に於いて一般的
なように機械的固定方法で電流リード線と接合されてい
る。これは、キャップ内に、前もって取り付けられてい
る、円筒形の空洞の接触構成部品の中へ挿入された電流
リード線上の２つの方向から其の接触構成部品の取付表
面の一部を押すことにより実施される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この様に生産されたジ
ョイント（接合部）は幾つかの不都合な点を有する。こ
れらの内の主なものの１つは、其の相当部分を変形する
ことにより生じさせられる接合は其のジョイントの相手
の素材の物理的特性に強く依存する不安全な品質のもの
であると言うことである。

【０００５】もう一つの不都合な点は、ジョイントの品
質が直接的に検査することが出来ないと言うことであ
る。これにより、ランプが製造中に早期にスタートしな
いで、ランプの品質の観点から許容できない性能を備え
たジョイントが其の製造工程に残されている時の極端な
場合にのみ、不合格品を分離することが出来る。許容で
きない性能とは、接触構成部品と電流リード線との間の
接触の悪さにより引き起こされたジョイントに於ける接
触抵抗がランプの電気的パラメーター（媒介変数）と品
質に悪影響を及ぼす広い範囲の広がりを持ち得ることを
意味する。

【０００６】ランプ・ホルダーにマッチしなければなら
ない接触構成部品を含むランプ部品の形状と寸法とは、
標準によって規定されるので、ジョイントの位置と寸法
の厳密なコントロールが必要であり、これがランプ生産
の費用を増大させる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、従っ
て、上述の不都合な点を取り除き、併せて、そこに於い
ては、接触構成部品と電流リード線との間の接合部が信
頼できる品質と低い接触抵抗とによって特徴づけられる
放電ランプを作り出すことである。もう１つの目的は、
放電ランプの最終組立に先立ちジョイントの品質を査定
するための可能性を確実にすることである。

【０００８】本発明は、ユニークな接続表面を備え、既
知の解決方法から基本的に異なる接触構成部品が使用さ
れていて、接触構成部品と接続電流リード線との間の接
合がキャップへ接触構成部品を固定するのに先立って実
施され、其のジョイントが放電ランプのキャップの内側
に位置している場合には最低の接触抵抗のあるジョイン
トを達成することが出来るという認識に基づいている。

【０００９】従って、水銀と希ガスで充填され、気密な
方法でシールされ、其の端部に電極を備えた放電管を持
ち、放電管に接続されたキャップと電源への接続用の接
触構成部品を持ち、電極を含む放電管の端部が相互に対
して隣接して配置され、放電管の電極側の端部が、キャ
ップ内に於いて、例えば、接着剤によって固定され、電
極のリード線の少なくとも一部が其のキャップの接続部
品の穴の中に固定されて、其の接続部品の外側から突出
する接触構成部品の少なくとも一部分と電流を通電する
様に接続されている、本発明による低圧放電ランプは、
其の接触構成部品が其のキャップの内側空間内に配置さ
れた接続延長部で完了され、リード線の少なくとも一部
が接触構成部品の接続延長部に固定され、リード線と接
続延長部との間のジョイントもまたキャップの内側空間
内に配置されるような方法で作られる。

【００１０】本発明による放電ランプのもう一つの可能
な特徴は、電流リード線と接続延長部とが接着、或い
は、接合剤により相互に対して固定され、其の接合は、
変形を利用して、例えば、プレスすることにより実施さ
れることである。

【００１１】

【実施例】ある優先的な実施例に於いては、接触構成部
品は窪み部を備え、キャップの接続部のボアー部は其の
ボアー部の中に突出して、其の窪み部の形状にマッチす
る肩部分を持ち、接触構成部品は其の窪み部にマッチし
ている肩部分によってボアー部の中で固定される。

【００１２】もう一つの可能な実施例に於いては、キャ
ップの接続部品の内側は、接触構成部品を通過させる為
にボアー部に隣接して支持形状部を備えている。 本発
明による放電ランプは、接触構成部品の接続延長部を適
当に形作ることによって、大きな表面のジョイントを達
成することが出来、其の結果、２つの部品の間の電流の
通電に利用できる表面を大きくし、ジョイントの電気負
荷を減らすことが出来るという利点を持つ。この事は、
更に、放電ランプの寿命と信頼性とを改善する。

【００１３】本発明による低圧放電ランプは、電流リー
ド線のジョイントにて最低の接触抵抗を持ち、高周波電
源供給と言った最も需要の高い作動モードの場合にさえ
ランプを適切なものにすると言うもう１つの利点を備え
る。更に、接触構成部品と電流リード線との間の接触抵
抗の値を簡単な方法で検査するための機会が与えられ
る。これにより、寿命の増大と組合わさって、放電ラン
プの品質は大幅に向上することになる。

【００１４】大量生産に関しては、例えば、接着、或い
は、接合剤と言った如何なるテクノロジーもキャップの
内側空間に於いてジョイントを生じさせるために利用す
ることが出来ることは重要な局面である。此の設計は更
に、ジョイントの腐食の可能性を減少し、其のジョイン
トを形成するのに好都合な相手素材を選択できるように
する。例えば、同一の素材を溶接の場合に使用すること
が出来る。

【００１５】不満足なジョイントを備える放電ランプは
分離して、製造工程のなかで再加工できるので、本発明
による放電ランプの製造中に、不合格品から生じるロス
が小さくて済むという特徴によって、経済性の利点が提
供される。加えて、キャップの内側空間に於けるジョイ
ントの発生に関しては一切の要件が存在せず、ジョイン
トはランプ・ホルダーの中に挿入されない接触構成部品
の其の端部に位置しているので、其の寸法さえ標準によ
り制限されない。

【００１６】下記に於いては、発明の更に詳しい説明
が、図面によって図解される例を用いて与えられる。図
１から図３に於いては、接触構成部品１の様々な実施例
が示されている。図１は、平たくした部分1bに於いて終
わる接続延長部を備える接触構成部品１を図解してい
る。

【００１７】窪み部1eは接触構成部品１に於けるフライ
ス加工の溝であり、接触構成部品１を位置決めする役目
をする。接触構成部品１の外側1dは、放電ランプ３（図
には見えない）をランプ・ホルダーの中に挿入するのに
適する。接触構成部品１の固定表面1cはキャップ２（こ
れも図には見えない）のボアー部2e内に填められるよう
に作られている。

【００１８】図２に於いては、スロット1fが接触構成部
品１の接続延長部1aの中に作られている。固定表面1cは
ギザギザを施されて、図１に示す窪み部1eを不必要にし
ている。接触構成部品１の素材はニッケル鉄合金である
が、接触構成部品１の製造に於いて通常の他の如何なる
素材からも作ることが出来る。

【００１９】図３に於いては、接触構成部品１の初期の
形状は以前の時期のものの其れとは異なる。これら後者
のものは適当に硬い円筒形のワイヤーであり、一方、前
者は真鍮のチューブであることが望ましい。此の実施例
に於いては、固定表面1cは円形溝を備えている。其れか
ら接触構成部品１が作られるチューブは如何なる内形を
持っても良い。

【００２０】接触構成部品１の形状は非常に多様であ
り、勿論、図に示された形状を備える接触構成部品１の
みが本発明による低圧放電ランプに適するわけではな
い。接続延長部1aは、接触構成部品１と電流リード線4a
（図には見えない）との間で様々な種類の接合を可能に
するように形作られることが、図１から図３にみられ
る。図２によれば、接触構成部品１の接続延長部1aのス
ロット1f内に接着剤、例えば、半だづけ、或いは、接合
剤、例えば、溶接の方法で、電流リード線4aを固定する
のが実用的であることを、この事は其の中に含む。図３
に示された接触構成部品１の接続延長部1aは、接着素材
の方法で、或いは、プレスすることによって其のジョイ
ントを作るのにも適するように形作られる。

【００２１】図４に於いては、相互に平行な直線の部分
3bと、放電の通過を可能にするような方法で其れらを接
続する橋渡し部分3aとから成る放電管を持つ低圧放電ラ
ンプが示されている。放電管３の２つの隣接する端部部
分3cには、電極４が配置されている。電極４の１本は図
４に示された放電管３の切り欠き部分に見ることが出来
る。

【００２２】蛍光体層3dのコーティングは放電管３の内
部壁上にあり、放電管３のアルゴン充填ガスに於いて励
起される水銀添加剤からの紫外線放射を可視光線に変換
する。放電管３は接着剤６、例えば、キャップ用セメン
トによりキャップ２に固定される。電流リード線4aは、
溶接ジョイント５により接触構成部品１に接続される。
接触構成部品１の接続延長部1aのスロット1fと電流リー
ド線4aとの間のジョイント５は、仮溶接ジョイント５で
あることが望ましい。ジョイント５はキャップ２の内側
空間2a内に位置している。接触構成部品１がどの様にキ
ャップ２のなかで固定されているかも明確にみられる。

【００２３】支持形状部2fは管状突起部であることが望
ましく、キャップ２の接続部分2bの内側2d上に配置され
ている。支持形状部2fは、キャップ２の内部空間2aに近
い其の端部で、肩部分2gを備え、接触構成部品１の位置
決めを容易にしている。接触構成部品１はキャップ２の
ボアー部2eの中に挿入され、接触構成部品１の取付表面
上の窪み部1eは其れらを所定位置に保持している。窪み
部1eに噛み合う肩部分2gは接触構成部分１の外側部分が
後ろにずれるのを防止する。この様にして、全ての接触
構成部分１の外側部分は接続部品2bの外側2e上で同等の
程度に突出する。

【００２４】キャップ２を固定するに先立って、電流リ
ード線4aと接触構成部品１の間にジョイント５を作るの
が実用的である。ジョイント５が作られた後すぐに其の
性能を確認する点に於いてもこの事は好都合である。ジ
ョイント５が満足な電流伝導性を、例えば、低い接触抵
抗を持つ場合には、放電管３は接着素材６を用いてキャ
ップ２に固定することが出来る。

【００２５】此の後で、支持形状部2fの肩部分2gによっ
て停止されるまで接触構成部品を接続部品2bのボアー部
2eに押し込んでそこを通過させる。接続部品2bの内側2d
から突き出ている支持形状部2fは、接触構成部品１をよ
り大きな表面に固定する役目をするが、其れは本発明に
よる解決法の必要不可欠な部分を形成しない。接触構成
部品１の外側部分1dは接続部品2bに押し通して、次に其
の外側2c上で掴んで、停止するまで引っ張ることが出来
る。これにより接触構成部品１は其の最終位置へともた
らされ、そこに於いて、接続部品2bの支持形状部品2fの
肩部分2bは、接触構成部品１の窪み部1e内にしっかりと
固定される。接触構成部品１を固定した後で、接続部品
2bとキャップ２とを接合することが出来る。

【００２６】接続部品2bとキャップ２とがプラスチック
から出来ている場合には、二つの構成部品を適切に形作
ることによってセルフ・ロッキング接続を得ることが出
来る。図５には、接触構成部品１とキャップ２の接続部
品2bとを接合するためのもう１つの可能性が示されてい
る。

【００２７】接続部品2bの内側2dは支持形状部2fを持た
ない。接触構成部品１の窪み部1eに噛み合っている肩部
分2gは、接続部品2bの外側2cに近いボアー部の其の端部
に配置されている。キャップ２の内側空間2aの中に突出
している接触構成部品１の接続延長部1aは、其の端部で
平たくした部分1bを備え、電流リード線4aは、溶接ジョ
イント５の方法で此の平たくした部分1bに接続されてい
る。

【００２８】腐食に対する其の耐性を高めるために、ジ
ョイント５の表面と環境とは、スプレー、或いは、塗
装、叉は、その他の従来技術により其の表面に適合する
ことの出来る絶縁コーティングを施されている。低圧放
電ランプは、低いエネルギー消費量の長寿命で信頼でき
る光源を用いる良好な照明の達成を狙った用途に於い
て、屋内と屋外の両方の照明に成功裡に使用することが
出来る。 其の使用は、電子モードの作動を用いる分野
で特に好都合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】優先的な実施例に於ける接触構成部品の図であ
る。

【図２】もう一つの優先的な実施例に於ける接触構成部
品の図である。

【図３】更にもう一つの優先的な実施例に於ける接触構
成部品の、部分的に断面で示した、側面展開図である。

【図４】本発明による低圧放電ランプの可能な実施例
の、部分的に断面で示した、側面展開図である。

【図５】本発明による低圧放電ランプのキャップの設計
の詳細である。

【符号の説明】

１…接触構成部品 1a…接続延長部 1b…平たくした部分 1c…接触構成部品の固定表面 1d…接触構成部品の外側部分 1e..窪み部 1f…スロット ２…キャップ 2a…キャップの内側空間 2b…接続部品 2e…ボアー部 2f..支持（形状）部分 2g…肩部分 ３…放電管 3a…橋渡し部分 3b…相互に平行な直線部分 3c…隣接する端部部分 3d…蛍光体層 ４…電極 4a…リード線 ５…ジョイント（接合部） ６…接着剤 ７…絶縁コーティング

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨージエフ フユレプ ハンガリー国，ハー−1146 ブダペスト， ツエケリ ウート 63 (72)発明者 ミクロース ハルギタイ ハンガリー国，ハー−1046 ブダペスト， カーポスターシユメジエリ ウート 15 (72)発明者 タマーシユ パロタイ ハンガリー国，ハー−1046 ブダペスト， ダロス イダ ウツツア 17

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水銀と希ガスで充填され、気密な方法で
   シールされて、其の両端部には電極を備えた放電管を持
   ち、放電管と接続されたキャップと電源への接続用の接
   触構成部品とを持ち、電極を含む上記放電管の端部が相
   互に対し隣接して配置され、放電管の電極側の端部が、
   例えば、キャップ内で接合することによって固定され、
   電極リード線の少なくとも一部がキャップの接続部分の
   穴の中に固定されて、接続部分の外側から突出している
   接触構成部分の少なくとも一部と電流を通電するように
   接続され、接触構成部品（１）がキャップ（２）の内側
   空間（2a）内に位置する接続延長部（1a）で完了され、
   リード線（4a）の少なくとも一部が接触構成部品（１）
   の接続延長部（1a）に固定され、又リード線（4a）と接
   続延長部（1a）の間のジョイント（５）がキャップ
   （２）の内側空間（2a）内に配置されていることを特徴
   とする低圧放電ランプ。
2. 【請求項２】 ジョイント（５）がリード線（4a）と接
   続延長部（1a）が接着、並びに・或いは、接合剤によっ
   て相互に固定されて形成されていることを特徴とする、
   請求項１による低圧放電ランプ。
3. 【請求項３】 リード線（4a）と接続延長部（1a）との
   間のジョイント（５）がが変形、例えば、プレス操作を
   使って為されていることを特徴とする、請求項１による
   低圧放電ランプ。
4. 【請求項４】 接触構成部品（１）が窪み部（1e）を備
   え、キャップ（２）の接続部分（2a）のボアー部（2e）
   が其のボアー部（2e）の中に突出して其の接触構成部品
   （１）の窪み部（1e）の形状にマッチしている肩部分
   （2g）を持ち、其の接触構成部品（１）が其の窪み部
   （1e）にマッチしている肩部分（2b）によって其のボア
   ー部（2e）内に固定されていることを特徴とする、請求
   項１から３の何れかの請求項による低圧放電ランプ。
5. 【請求項５】 キャップ（２）の接続部分（2b）の内側
   （2d）が接触構成部品（１）を通過させるためのボアー
   部（2e）に隣接する支持部分（2f）を備えていることを
   特徴とする、請求項１から４の何れかの請求項による低
   圧放電ランプ。
6. 【請求項６】 ジョイント（５）の表面が絶縁コーティ
   ング（７）を備えていることを特徴とする、請求項１か
   ら５の何れかの請求項による低圧放電ランプ。