JPH0553604U - 細隙灯顕微鏡 - Google Patents

細隙灯顕微鏡

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JPH0553604U
JPH0553604U JP11163991U JP11163991U JPH0553604U JP H0553604 U JPH0553604 U JP H0553604U JP 11163991 U JP11163991 U JP 11163991U JP 11163991 U JP11163991 U JP 11163991U JP H0553604 U JPH0553604 U JP H0553604U
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謙次 高橋
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ユニオン光学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手持ち式の細隙灯顕微鏡の前方長を短縮する
と共に軽量化し、しかも装置の高温化を防止する。 【構成】 照明部1の光源を外部に設けると共に、両者
をファイバーライトガイド30により連結する。顕微鏡
部20と照明部1を支持する支持部10に円弧状のガイ
ド溝14を設けたガイドアーム13を張り出させ、この
ガイド溝14に沿って照明部1を走行させる。このガイ
ド溝の円弧の曲率はその仮想中心の延長線上に顕微鏡の
焦点が一致するように設定される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は人の眼球を検査するために使用される細隙灯顕微鏡に関し、特に手 持ち式の細隙灯顕微鏡の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
眼球の角膜や水晶体等の透明体に、斜め方向から強いスリット光を照明部より 照射して光切断をし、組織中の微細物質の散光によって微小な異変を浮き立たせ これを顕微鏡により拡大観察する装置が、細隙灯顕微鏡として古くから知られて いる。
【0003】 この種装置は当初は据え置き型のものが一般的であったが、近年は手持ち型の ものも一般的であり、開業医や回診、往診用に広く普及している。
【0004】 この手持ち型の細隙灯顕微鏡としては、顕微鏡部を上方において支持する柱状 のグリップと、このグリップの下方より前方に向かって張り出させたアームによ り支持部を構成し、このアーム上の軸を中心に揺動するレバー上に照明部を支持 した構成よりなるものが従来公知である(公知文献としては、株式会社永井書店 昭和46年4月1日発行霜島正編著「医用光学機械」、金原出版昭和55年6月 20日第2刷発行「眼科MOOK NO.3−眼科一般検査法─」等)。 この考案はこれらを直接的な先行技術とするものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術には次のような問題点があり、その改善が望ま れていた。 第1に、上記従来技術の装置においては照明部はアーム上の軸を中心にレバー により揺動する構成よりなり、この場合その軸の延長線上には当然のことながら 顕微鏡の焦点位置、即ち眼球が一致するので、必然的に装置が被検査者の顔面や 胸付近に接近することとなり、検査作業に支障を来すおそれがあった。
【0006】 第2に、上記従来技術の装置においては光源を内蔵している関係上、照明部の 光源付近が高温になりやすく、誤って被検査者に接触させた場合に火傷を負わせ る危険性があり、特に挙動が一定しない乳幼児が被検査者の場合にこの危険性が 高かった。
【0007】 第3に、上記と同様の理由より、どうしても重量が嵩み、特に光源に充分な放 熱効果を持たせようとすると装置が大型化し重量がより嵩み、非力な女性の検査 者が使用する場合はもとより、男性であっても例えばベッドに寝ている被検査者 に使用する場合などに扱いづらい問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は以上の如き従来技術の問題点を解消することを目的として創作され たものであり、照明部の光源を外部に設けると共に、両者をファイバーライトガ イドにより連結し、一方、顕微鏡部を上方において支持する柱状のグリップと、 このグリップの下方より前方に向かって張り出させたガイドアームにより支持部 を構成し、このガイドアームには照明部が走行すべき円弧状のガイド溝を設ける と共に、このガイド溝の円弧の曲率をその仮想中心の延長線上に顕微鏡の焦点が 一致するように設定した構成よりなる。
【0009】
【作用】
よって、この考案によれば照明部を円弧状のガイド溝に沿って走行する構成と し、更にこの円弧の曲率をその仮想中心の延長線上に顕微鏡の焦点が一致するよ うに設定しているので、ガイド溝に沿って移動させることにより照明部は常に眼 球を向いた円周運動を行うこととなり、揺動するレバー上に支持した場合と同様 の作用を得られる。 しかもこの場合、軸を中心に揺動するレバーが不要になることより、装置の前 端をガイド溝付近まで後退することが可能となり、装置の前方長が大幅に短縮さ れ、しかもその分の重量が軽減される作用を生じる。
【0010】 一方、照明部の光源を外部に設けると共に、両者をファイバーライトガイドに より連結したので、照明部が高温になることがなく、又光源及び放熱部分の分だ け重量が軽減される作用を生じる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。 この考案の細隙灯顕微鏡は検査者が操作する手持ち本体と、机上に置かれる光 源部と、両者を結合するファイバーライトガイドよりなる。
【0012】 図1は手持ち本体の全体を示す図である。 この手持ち本体は眼球にスリット光を照射する照明部1と、この眼球を観察す る顕微鏡部20と、これらを支持する支持部10から構成される。
【0013】 上記の支持部10は検査者が把持すべき柱状のグリップ11と、このグリップ 11の下方より前方に向かって延長アーム12を介して張り出させたガイドアー ム13よりなり、グリップ11の上方には顕微鏡部20が支持される。
【0014】 顕微鏡部20は公知の双眼実体顕微鏡であり、一対の対物レンズ21、21及 び接眼レンズ22、22を有し、前方に額当て25が配される。 この額当て25は先端を被検査者の額に当接させることにより、その眼球を顕 微鏡部20の作動距離に位置させるためのものであり、顕微鏡部20の前方に突 設された鞘23内に摺嵌されると共に、クランプ23aにより適宜位置で固定さ れる。 尚、鞘23の内部には額当て25を額方向に常時付勢することにより位置合わ せを容易にするためのバネが内蔵されている(特に図示せず。)。
【0015】 ガイドアーム13は照明部1を円周運動させるためのガイドとなるべきもので あり、その天板に照明部1が移動すべき円弧状のガイド溝14が設けられる。 このガイド溝14は、その円弧の曲率がその仮想中心の延長線上に顕微鏡の焦 点が一致するように設定されることはいうまでもない。
【0016】 図2はガイドアーム13及び照明部1の内部構造を示す図である。 図中符号2は照明部1の鏡筒であり、この鏡筒の下端にはガイドアーム13の ガイド溝14に摺嵌すべき脚3が設けられる。 図中符号4は照明部1をガイドアーム13に対し摺嵌自在に固定するためのス トッパーであり、ガイド溝14に挿入された脚3に外嵌することにより、鏡筒2 の底面とこのストッパー4の上面によりガイドアーム13の天板を挟持する。 この場合、照明部1はガイド溝14の溝方向にのみ摺動し、軸方向には回転し ないことは勿論であり、そのためにこの実施例ではストッパー4の前後の壁面を ガイドアーム13の内壁に摺接する形状とし、回転止めとしている。 尚、図示しないが上記ストッパー4の前後の壁面とガイドアーム13の内壁と の摺接をよりスムーズにするために、ベアリングを併用してもよいことは勿論で ある。
【0017】 以上の照明部1の脚3は同時にファイバーライトガイドのソケットとしても作 用する。 即ち、脚3は鏡筒2内に連通する中空状としてあり、ここにファイバーライト ガイド30のプラグ31が挿入されると共に、取り付けリング31aの螺合によ り固定される。 そして、後記する光源部よりファイバーライトガイド30により伝送された光 は上記のソケットを介して鏡筒2内に導かれ、コンデンサーレンズ6、スリット 7、投影レンズ8を経た後、照明プリズム9により眼球方向に照射される。 尚、図中符号5はタレット式のフィルター板、同7aはスリット7を開閉する ための開閉リングである。
【0018】 図4は光源部40を示す図である。 この光源部40は上記の手持ち本体とは独立した筐体内に電源部(特に図示せ ず)及びランプ42を内蔵した構成よりなる。 そして、ランプ42の正面には防熱フィルター43を介してソケット41が配 され、このソケット41にファイバーライトガイド30のプラグ32が挿入され ると共に、取り付けリング32aの螺合により固定される。 尚、この実施例においてはファイバーライトガイド30にカールコード状の屈 曲部30aを設けることにより全体に伸縮自在な可橈性を持たせ、収容時の便宜 及び手持ち本体の操作性の向上を図っている。 又、図中符号44及び45は光源部40の上方に立設される柱及びそれに設け られるフックであり、手持ち本体の上端に設けられるフック26をここに係合す ることにより、手持ち本体を光源部40上に吊り下げ状態で収容する作用を生じ る。
【0019】 以上の細隙灯顕微鏡の使用に当たっては、額当て25を被検査者の額に当接さ せて常法通り手持ち本体を把持してスリット光を眼球に照射し、照明部1を指先 で移動させることにより光切断する角度を変化させていく。 尚、図中符号2aはその際に照明部1を撮みやすくするためのゴムリングであ る。
【0020】
【考案の効果】
以上の構成よりなるこの考案の細隙灯顕微鏡は次の特有の効果を奏する。 軸を中心に照明部を揺動するためのレバーが不要になることより装置の前方長 が大幅に短縮し、装置が被検査者の顔面や胸付近から遠ざかり、作業性が向上す る。 光源を外部に分離しファイバーライトガイドにより伝送するので、照明部が高 温になることがなく、仮に被検査者に接触しても安全であり、挙動が一定しない 乳幼児にも安心して使用できるようになる。 同様の理由より光源及び放熱部分の分だけ重量が軽減され、上記の理由によ り短縮した装置の前方長分だけ重量が軽減されることと相まって、軽量な装置が 実現され、非力な女性の検査者でも容易に使用できることはもとより、例えばベ ッドに寝ている被検査者に使用する場合にも容易に使用できるようになる。 光源を外部に分離しファイバーライトガイドにより伝送することより、過熱や 放熱を考慮しなくて済むので、光源を大型化して必要な照度を確保することが可 能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の細隙灯顕微鏡の光源部を除いた状態
の斜視図。
【図2】同上、一部切り欠き側面図。
【図3】同上、正面図。
【図4】この考案の細隙灯顕微鏡の光源部の一部切り欠
き側面図。
【符号の説明】
1 照明部 10 支持部 11 グリップ 13 ガイドアーム 14 ガイド溝 20 顕微鏡部 30 ファイバーライトガイド 40 光源部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼球にスリット光を照射する照明部と、
    この眼球を観察する顕微鏡部と、これらを支持する支持
    部からなる細隙灯顕微鏡において、照明部の光源を外部
    に設けると共に、両者をファイバーライトガイドにより
    連結し、一方、顕微鏡部を上方において支持する柱状の
    グリップと、このグリップの下方より前方に向かって張
    り出させたガイドアームにより支持部を構成し、このガ
    イドアームには照明部が走行すべき円弧状のガイド溝を
    設けると共に、このガイド溝の円弧の曲率をその仮想中
    心の延長線上に顕微鏡の焦点が一致するように設定した
    ことを特徴とする細隙灯顕微鏡。
  2. 【請求項2】 ファイバーライトガイドをカールコード
    状に屈曲させた請求項1記載の細隙灯顕微鏡。
JP1991111639U 1991-12-20 1991-12-20 細隙灯顕微鏡 Expired - Lifetime JP2583559Y2 (ja)

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