JPH0552844U - 液晶プロジェクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶プロジェクタのＲ、Ｇ、Ｂ画像光の合成系
のダイクロイックプリズムの小型化を可能にする。 【構成】略コ字状に配設されたＲ、Ｇ、Ｂ用の３枚の液
晶パネル４０、４２、４４をＲ、Ｇ、Ｂ光によって照明
し、各液晶パネルを透過したＲ、Ｇ、Ｂ画像を３枚の液
晶パネル４０、４２、４４の中央部に配設されたダイク
ロイックプリズム４６で合成し、該ダイクロイックプリ
ズム４６で合成されたカラー画像を投影レンズを介して
投影する液晶プロジェクタにおいて、前記３枚の液晶パ
ネル４０、４２、４４とダイクロイックプリズム４６と
の間にそれぞれ光を収束させる３枚のレンズ５０、５
２、５４を配設し、これにより前記液晶パネル４０、４
２、４４のパネル面よりも入射面が小さいダイクロイッ
クプリズム４６、即ち小型化されたダイクロイックプリ
ズム４６を適用できるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は液晶プロジェクタに係り、特にＲ、Ｇ、Ｂ用の３枚の液晶パネルを透 過したＲ、Ｇ、Ｂ画像を合成してカラー画像を得るようにした液晶プロジェクタ に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の液晶プロジェクタとしては、図２に示すようなものがある（特 開平３−１０３８４２号公報）。同図に示すように、１つの光源（例えば、メタ ルハライドランプ）１０から発光された白色光は熱線カットフィルタ１２を介し てダイクロイックミラー１４に入射される。

【０００３】 ダイクロイックミラー１４は入射光のうち青（Ｂ）光のみを反射し、赤（Ｒ） 、緑（Ｇ）光を透過する。ダイクロイックミラー１４で反射されたＢ光は、反射 ミラー１８を介してＢ用の液晶パネル２４に入射する。一方、ダイクロイックミ ラー１４を透過したＲ、Ｇ光はダイクロイックミラー１６に入射され、ここでＧ 光は反射されてＧ用の液晶パネル２６に入射し、Ｒ光は透過されて反射ミラー２ ０、２２を介してＲ用の液晶パネル２８に入射する。

【０００４】 各液晶パネルによって表示されるＲ、Ｇ、Ｂ用の画像はそれぞれ上記色分割さ れたＲ，Ｇ，Ｂ光によって照明され、各液晶パネルの透過光はダイクロイックプ リズム３０によって合成されてカラー画像として投影レンズ３２を介して投影さ れる。 ダイクロイックプリズム３０は４個の直角プリズムを接着したもので、接着面 には、Ｒ光反射膜３０Ａ、Ｂ光反射膜３０Ｂが互いに直交するように蒸着されて いる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 ところで、上記ダイクロイックプリズム３０は、その入射面が各液晶パネルの パネル面と同じ大きさが要求され、そのため従来の液晶プロジェクタは大きなダ イクロイックプリズムを必要し、コストアップを招いていた。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、ダイクロイックプリズムの 小型化を可能にし、コストダウンを図ることができる液晶プロジェクタを提供す ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記目的を達成するために、略コ字状に配設されたＲ、Ｇ、Ｂ用の３ 枚の液晶パネルをＲ、Ｇ、Ｂ光によって照明し、各液晶パネルを透過したＲ、Ｇ 、Ｂ画像を３枚の液晶パネルの中央部に配設されたダイクロイックプリズムで合 成し、該ダイクロイックプリズムで合成されたカラー画像を投影レンズを介して 投影する液晶プロジェクタにおいて、前記３枚の液晶パネルとダイクロイックプ リズムとの間にそれぞれ光を収束させる３枚のレンズを配設し、もって前記液晶 パネルのパネル面よりも入射面が小さいダイクロイックプリズムを用いたことを 特徴としている。

【０００７】

【作用】

本考案によれば、３枚の液晶パネルとダイクロイックプリズムとの間にそれぞ れＲ、Ｇ、Ｂ画像光を収束させる３枚のレンズが配設されている。従って、液晶 パネルのパネル面よりも入射面が小さいダイクロイックプリズムを用いることが 可能になり、これによりダイクロイックプリズムの小型化を図っている。

【０００８】

【実施例】

以下添付図面に従って本考案に係る液晶プロジェクタの好ましい実施例を詳述 する。 図１は本考案に係る液晶プロジェクタの一実施例を示す要部平面図であり、各 液晶パネルを照明する照明系は省略されている。

【０００９】 同図において、４０、４２、４４はそれぞれＲ、Ｇ、Ｂ光によって照明される Ｒ、Ｇ、Ｂ用の液晶パネル、４６はダイクロイックプリズム、４８は投影レンズ 本体、５０、５２、５４はそれぞれ凸レンズである。 投影レンズは投影レンズ本体４８と凸レンズ５０、５２、５４とから構成され ており、Ｒ、Ｇ、Ｂ画像光が絞られる位置にダイクロイックプリズム４６が入る 空間ができるように設計されている。即ち、凸レンズ５０、５２、５４は、それ ぞれＲ、Ｇ、Ｂ用の液晶パネル４０、４２、４４とダイクロイックプリズム４６ との間に配設されている。

【００１０】 従って、Ｒ、Ｇ、Ｂ用の液晶パネル４０、４２、４４を透過したＲ、Ｇ、Ｂ画 像光は、それぞれ凸レンズ５０、５２、５４によって収束されてダイクロイック プリズム４６に入射する。これにより、各液晶パネルのパネル面よりも小さい入 射面を有するダイクロイックプリズム４６を使用できる。 尚、ダイクロイックプリズム４６は４個の直角プリズムを接着して構成され、 接着面にはＲ光反射膜４６Ａ、Ｂ光反射膜４６Ｂが互いに直交するように形成さ れている。従って、上記凸レンズ５０、５２、５４を設けることにより小さな直 角プリズムを用いることができ、また各直角プリズムの接着面も小さくなり、ダ イクロイックプリズム４６の製造コストを大幅に低減することができる。

【００１１】 各液晶パネル４０、４２、４４から凸レンズ５０、５２、５４を介してダイク ロイックプリズム４６に入射した各Ｒ、Ｇ、Ｂ画像光は、ダイクロイックプリズ ム４６によって合成されてカラー画像として投影レンズ本体４８を介して投影さ れる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る液晶プロジェクタによれば、３枚の液晶パネ ルとダイクロイックプリズムとの間にそれぞれＲ、Ｇ、Ｂ画像光を収束させる３ 枚のレンズを配設するようにしたため、ダイクロイックプリズムの小型化を図る ことができ、ダイクロイックプリズムの製造コストの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案に係る液晶プロジェクタの一実施
例を示す要部平面図である。

【図２】図２は従来の液晶プロジェクタの一例を示す平
面図である。

【符号の説明】

４０、４２、４４…液晶パネル ４６…ダイクロイックプリズム ４８…投影レンズ本体 ５０、５２、５４…凸レンズ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略コ字状に配設されたＲ、Ｇ、Ｂ用の３
   枚の液晶パネルをＲ、Ｇ、Ｂ光によって照明し、各液晶
   パネルを透過したＲ、Ｇ、Ｂ画像を３枚の液晶パネルの
   中央部に配設されたダイクロイックプリズムで合成し、
   該ダイクロイックプリズムで合成されたカラー画像を投
   影レンズを介して投影する液晶プロジェクタにおいて、 前記３枚の液晶パネルとダイクロイックプリズムとの間
   にそれぞれ光を収束させる３組のレンズ群を配設し、も
   って前記液晶パネルのパネル面よりも入射面が小さいダ
   イクロイックプリズムを用いたことを特徴とする液晶プ
   ロジェクタ。