JPH0551779U - 金属または金属を含む製品の包装形態 - Google Patents

金属または金属を含む製品の包装形態

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JPH0551779U
JPH0551779U JP10257291U JP10257291U JPH0551779U JP H0551779 U JPH0551779 U JP H0551779U JP 10257291 U JP10257291 U JP 10257291U JP 10257291 U JP10257291 U JP 10257291U JP H0551779 U JPH0551779 U JP H0551779U
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JP
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metal
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package
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JP10257291U
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義彰 井上
一男 藤波
茂 村林
勇 吉野
Original Assignee
三菱瓦斯化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属または金属を含む製品を保存するとき、
保存系内の酸素、水分、腐食性物質を完全に除去し、か
つ保管中や輸送中に振動やショックを受けても該金属ま
たは金属を含む製品にって密閉容器が破られることな
く、品質保存を完全にする包装形態を提供する。 【構成】 ガスバリアー性の密閉容器内において、該容
器と、金属または金属を含む製品との間に、緩衝材が介
在し、かつ防錆剤包装体が共存することを特徴とする包
装形態。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は金属または金属を含む製品をまたは保管する際の包装形態に関する。 なお、本考案の明細書において、「金属または金属を含む製品」を単に「金属 類」ということがある。 さらに、「防錆剤包装体」を「本考案の包装体」ということがある。
【0002】
【従来の技術】
電子部品、電子素材、電子製品などは空気中に曝しておくと、容易に酸化され て、半田接着性低下、表面電気抵抗の低下、樹脂との接着性低下など不都合なこ とが起こる。 そこで、これら金属類の酸化を防止するために、窒素やアルゴンなどの不活性 ガスで容器内を空気と置換する方法(以下、ガス置換と言う)や、乾燥剤ととも に密封するする方法、動植物油やシリコン油に浸漬する方法、特開平3−148 471において、不飽和脂肪酸化合物を含む組成物を通気性包装材料に包装して なる包装体とともに、半導体をガスバリアー性の容器内に密封する方法(以下、 A方法という)が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ガス置換方法には保存系内の酸素や水分を除去して完全に不活性ガス と置換することは困難であり、また、包装材料から透過してくる酸素や水分によ ってさらに保存性が損なわれる。
【0004】 その他の方法、たとえば乾燥剤を用いる方法は、包装材料から透過してくる水 分によって保存性が低下したり、一部の金属では水分がなくても酸化されること もあり、完全に防錆された保存ができない。
【0005】 金属類を動植物油やシリコン油に浸漬する方法は、金属類を使用する前にこれ らの油を溶剤で洗浄する必要があり、大量の溶剤の使用は作業環境を悪化させ、 一部未回収の溶剤が大気中に放出され、地球環境汚染の原因ともなる。 特に、有機ハロゲン系溶剤は地球環境を破壊するものとして、その使用量削減 が叫ばれている。
【0006】 上記方法を改良したものとして不活性ガス置換法が提案されているが、輸送時 に、振動などの原因で、金属類を密閉したガスバリアー性の袋や容器が破れてし まうことがある。 特に鋭角な箇所を持つ金属類の保存においては、袋や容器を突き破ることがあ り、これでは折角酸素や水分を除去した保存系を用意しても、これが台無しにな る。
【0007】 密閉包装体の機能を発揮させるためには、気密性の維持が必要欠くべからざる ものである。これらのことを踏まえ、簡便でかつ多少の振動によっても気密性が 維持され、かつ酸素や水分は系内から完全に除去される方法を提供することが本 考案の課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、酸素、水分および腐食性物質の一種または二種以上を吸収する組成 物を通気性包装材料に包装してなる防錆剤包装体とともに、金属または金属を含 む製品を、ガスバリアー性の密閉容器内に収納し、かつ該容器と、金属または金 属を含む製品との間に、緩衝材が介在する包装形態を提案するものである。
【0009】 本考案において保存の対象となる金属類は、銅、銀、鉄、亜鉛、錫、ニッケル 、金、希土類金属の一種または二種以上の合金など、そして樹脂などとともに前 記金属類を含む製品などがあげられる。 これらの形状について特に限定するものでないが、金属や製品の角が鋭角にな ったもの、リード線のように先端が尖ったものなどの保存には、特に効果を発揮 する。 また、上記金属類を酸素や水分を透過させるポリエチレンやポリプロピレンな ど合成樹脂のフイルムに包むこともある。
【0010】 本考案において使用する緩衝材は、金属類とガスバリアー性の容器とを隔離し て容器の破れ、ピンホールなどを防ぎ、本考案の防錆剤包装体と共同して、保存 系内の水分、酸素およびその他の腐食性物質からの遮断を完全にするためのもの である。 上記緩衝材として、樹脂類からなる繊維および/または天然繊維を基材とした シートまたは該シートを成形したものがあげられる。 具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフタレートなどの樹脂繊維 を基材としたものがあげられ、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン繊維を 基材としたシートまたは該シートを成形した袋が、さらに好ましくはポリプロピ レン繊維からなる不織布を波形状に成形したシートにし、この外側にポリプロピ レン繊維からなる不織布シートを張りつけたシートがあげられる。 天然繊維を基材としたものには、天然パルプ、綿などがあげられる。
【0011】 本考案に使用する防錆剤包装体は、金属類の保存に悪影響を与える酸素、水分 および腐食性物質の一種または二種以上を吸収するものであり、たとえば具体的 には、不飽和脂肪酸化合物および/または不飽和基を有する鎖状炭化水素重合物 を含む組成物を通気性包装材料に包装したものなどがあげられる。 上記組成物中には、酸化促進物質、塩基性物質、吸着剤などが含まれることも ある。
【0012】 前記不飽和脂肪酸化合物とは、炭素数が10以上で炭素原子間に二重結合を一 つ以上を有する不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸エステル、不飽和脂肪酸塩である。 具体的には、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、パリナリ ン酸、ダイマー酸、リチノレイン酸、リシノール酸などが、そしてこれらのエス テル類、金属塩類などがあげられる。
【0013】 前記不飽和基を有する鎖状炭化水素重合物とは、炭素数が10以上で炭素原子 間に二重結合を一つ以上を有するものおよびその誘導体である。 誘導体の置換基としては、たとえば水酸基、ホルミル基などが存在してもさし つかえない。 具体的には、ブタジエン、イソプレン、ピペリレン、1,3−ペンタジエンな どの重合物があげられる。
【0014】 不飽和脂肪酸化合物および/または不飽和基を有する鎖状炭化水素重合物は必 ずしも純物質である必要がなく、また二種類以上の混合物であってもよい。 好ましくは、不飽和脂肪酸の遷移金属塩または不飽和脂肪酸の遷移金属塩と不 飽和脂肪酸の混合物またはこの混合物に不飽和基を有する鎖状炭化水素重合物を 加えたものが用いられる。
【0015】 本考案の防錆剤組成物において、酸化促進物質とは、主剤の不飽和脂肪酸化合 物あるいは不飽和基を有する鎖状炭化水素重合物が酸素を吸収するのを促進する ものであり、遷移金属もしくはその化合物、あるいはラジカル開始剤などがあげ られる。
【0016】 塩基性物質とは、保存用容器を透過拡散してくる酸性物質や、不飽和脂肪酸化 合物などが酸化されて生成した酸性物質を吸収するものであり、アルカリ金属ま たはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、有機酸塩、有機アミン類な どがあげられる。
【0017】 また、吸着物質とは、不飽和脂肪酸化合物などの主剤を担持して、酸素との接 触面積を増大させて酸素吸収を促進させるほか、水分や酸性物質などを吸着する ものであり、この目的が達成されれば特に限定するものではないが、好ましくは 天然パルプ、合成パルプからなる紙、合成紙など、シリカゲル、活性炭、ゼオラ イト、活性白土などが例としてあげられる。
【0018】 本考案が使用する防錆剤用組成物の各成分比率は、不飽和脂肪酸化合物などの 主剤100重量部に対して、酸化促進物質0.01〜10重量部、塩基性物質は 1〜1000重量部、吸着物質は10〜1000重量部が好ましい。 組成物の形状としては、顆粒状、錠剤状、シート状などが採用される。
【0019】 本考案が使用する防錆剤用組成物を包装する通気性包装材料は、その酸素透過 度が、1000ml/m2 ・atm・Day以上のもので、この構成および材質 は特に限定しないが、フイルムまたはシート、紙または不織布、またはこれらを 積層したものである。 上記通気性包装材料の袋もしくは容器に防錆剤用組成物を充填し、周囲をヒー トシール等の方法で接着密封して包装体とする。
【0020】 上記包装体を、さらに酸素透過度1000ml/m2 ・atm ・Day 以上、透湿 度1g/m2 ・Day 以上であり、かつ空気を通過させたときの0.3μm以上の ダスト捕集効率が50%以上の通気性包装材料に二重で包装することもある。 この包装体の形状、形態は特に限定しないが例としてパウチ状、シート状、ブ リスター包装にしたもの等があげられる。
【0021】 本考案におけるガスバリアー性の容器は容積100ml当たりの酸素透過速度 が10ml/Day 以下、好ましくは5ml/Day 以下であり、かつ、透湿速度が 10g/m2 ・Day 以下、好ましくは5g/m2 ・Day 以下であればよく、その 形状、材質等は限定しない。例として合成樹脂、金属で作成した容器があげられ る。 好ましくは鉄、ブリキ、ステンレス、アルミニウムからなる金属缶、ポリエチ レン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、塩化ビニル、ポリスチレン、 ポリカーボネート等の合成樹脂からなるケース、塩化ビニル、塩化ビニリデン、 アルミニウム箔、蒸着アルミニウム、蒸着酸化珪素、蒸着酸化セリウム、ナイロ ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の材料のうち、いくつかの 材料の積層により得られる複合フイルムからなる袋をヒートシール等の手段で密 閉した物、などがあげられる。
【0022】 これらの容器に金属類、緩衝材とともに密封される防錆剤包装体は、容器に収 納部を設けこれに装填するとか、金属類を緩衝材にくるんでこれに隣接して包装 体を装填するとか、容器内に接着固定して密封される。
【0023】 本考案において、緩衝材は、容器と金属類との間に介在して配置される。 また、密閉容器がフイルム製の袋の場合は、内側から外側へ金属類、緩衝材、 防錆剤包装体そしてフイルム製袋の順序で配置される。
【0024】
【考案の効果】
本考案が開示する金属類の保存形態により、防錆剤によって保存系内の水分、 酸素およびその他の腐食性物質を完全に除去し、かつ、保管中または輸送中にお いて振動や衝撃を受けても、中の金属類によって密閉容器が破られることなく、 防錆剤包装体と共同して、保存系内の水分、酸素およびその他の腐食性物質から の完全な遮断を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が使用する緩衝材の例を示した。
【図2】本考案の緩衝材を封入した包装形態の例を示し
た。
【符号の説明】
A−1 シート型緩衝材(フラット不織布シート) A−2 成形した緩衝材(波型成形不織布シート) A−3 袋状緩衝材 1 トレーの蓋(ガスバリアー性フイルム) 2 容器(トレー) 3 容器(袋) 4 金属類 5 防錆剤包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉野 勇 東京都葛飾区新宿6丁目1番1号 三菱瓦 斯化学株式会社東京工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバリアー性の密閉容器内において、
    該容器と、金属または金属を含む製品との間に、緩衝材
    が介在し、かつ防錆剤包装体が共存することを特徴とす
    る包装形態。
JP10257291U 1991-12-12 1991-12-12 金属または金属を含む製品の包装形態 Pending JPH0551779U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020189689A (ja) * 2019-05-16 2020-11-26 大日本印刷株式会社 包装袋

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03148471A (ja) * 1989-10-23 1991-06-25 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 半導体または半導体部品の保存方法

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JP2022189878A (ja) * 2019-05-16 2022-12-22 大日本印刷株式会社 包装袋

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