JPH055138A - チタン合金複合材料 - Google Patents

チタン合金複合材料

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JPH055138A
JPH055138A JP15486091A JP15486091A JPH055138A JP H055138 A JPH055138 A JP H055138A JP 15486091 A JP15486091 A JP 15486091A JP 15486091 A JP15486091 A JP 15486091A JP H055138 A JPH055138 A JP H055138A
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JP
Japan
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titanium alloy
phase
titanium
composite material
crystal structure
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JP15486091A
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Masaru Kobayashi
勝 小林
Shoichi Ochiai
鍾一 落合
Seiichi Suzuki
誠一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、チタン合金複合材料に係るもので
ある。 【構成】 金属学的結晶構造が最密六方晶であるα相と
体心立方晶であるβ相の二相よりなる結晶組織のチタン
合金を母相とし、その結晶粒内及び粒界にチタンの化合
物であるTiC,TiN,TiB2,TiA1,Ti3A1,T
iA13などの組成の化合物粒子を微細かつ均一に体積率
で20%以下含有せしめたことを特徴とするチタン合金
複合材料、及び上記結晶粒界にSiC,Si34,Si−
Ti−C−Oなどの組成の長繊維、短繊維あるいはホイ
スカを微細かつ均一に体積率で20%以下含有せしめた
ことを特徴とするチタン合金複合材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チタン合金複合材料に
係るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来チ
タンは各種の元素を合金化することによってその強度を
上昇させているが、1000MPaの引張強さが限界である。
ここでは化合物粒子分散強化あるいは化合物繊維強化の
技術を用いてさらに強度を上昇させ、また、高ヤング
率、耐摩耗性向上などの特性を付与しようとするもので
ある。このチタン合金における複合材料化は従来実用化
されていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0004】金属学的結晶構造が最密六方晶であるα相
と体心立方晶であるβ相の二相よりなる結晶組織のチタ
ン合金を母相とし、その結晶粒内及び粒界にチタンの化
合物であるTiC,TiN,TiB2,TiA1,Ti3A1,
TiA13などの組成の化合物粒子を微細かつ均一に体積
率で20%以下含有せしめたことを特徴とするチタン合
金複合材料に係るものである。
【0005】また、金属学的結晶構造が最密六方晶であ
るα相と体心立方晶であるβ相の二相よりなる結晶組織
のチタン合金を母相とし、その結晶粒界にSiC,Si3
4,Si−Ti−C−Oなどの組成の長繊維、短繊維あ
るいはホイスカを微細かつ均一に体積率で20%以下含
有せしめたことを特徴とするチタン合金複合材料に係る
ものである。
【0006】また、粒状あるいは繊維状のチタン化合物
とチタン合金との複合において、均一な分布をもたらし
やすくするため、使用するチタン二相合金は、 (1)粒状のものは数ミクロンメータの大きさの粒に微
細に粉砕されたもの (2)繊維状のものは数ミクロンメータの直径にされた
もの (3)板状のものは1mm以下の適当な厚さにされたも
の及び使用するチタン化合物は、 (1)粒状のものは数ミクロンメータの大きさの粒に微
細に粉砕されたもの、 (2)繊維状のものは数ミクロンメータの直径にされた
もの であることを特徴とする請求項1若しくは請求項2のチ
タン合金複合材料に係るものである。
【0007】
【実施例】
1.Tiα/β二相合金とTiC化合物粒子との複合材料
の製作 先ずTi−6%A1−4%V合金の溶湯から平均粒径約50
ミクロンメータ(μm)のガス噴霧粉を作製する。これを
水素雰囲気炉を用い、800〜900℃で適当時間加熱処理す
ることによってチタン合金中に水素化合物を形成させ
る。この水素化合物を含む処理材は脆いので、ボールミ
ルで30〜50時間あるいはアトライターで3〜5時間
粉砕することによって平均粒径約5〜10μmの微細粉
を得ることができる。この際酸素ガスを全く含まないア
ルゴン雰囲気中で粉砕を行うことが必要であり、また、
粉末の挿入や取り出しにあたっては不活性雰囲気中でお
こなう必要がある。その後、取り出した微細粉は高真空
中800〜900℃で適当時間加熱処理することによって脱水
素する事が出来る。
【0008】次に粒径5〜10μmのTiC化合物粒子
を、上記微細粉に体積で5〜20%配合し、酸素ガスを全
く含まないアルゴン雰囲気中、ボールミルでは10〜30時
間、アトライターでは1〜3時間均一混合させる。混合
粉は直径30〜50mmあるいは一辺30〜50mmの凹みを有
するグラファイトモールドに適量、均一にチャージし、
ホットプレス炉で真空中1200℃、20MPaの荷重のもと、1
時間加熱する。Ti−6%A1−4%V合金もこのホット
プレス工程で完全に脱水素される。ホットプレス材はさ
らにホットプレス炉で真空中1200℃、70MPa、1時間加
熱されるか、熱間静水圧プレス機でアルゴン雰囲気中12
00℃、2000気圧、1時間加熱されるか、またはホットプ
レス材を鉄板で真空パックし、低速熱間圧延機で空気中
1200℃、圧下量約50%の熱間圧延を与えられる。これ
によって真密度の99.5%以上のバルク材が得られ
る。
【0009】バルク材を切断し、研削することによって
目的形状の中間製品が得られ、また、これに約900℃、
1〜2時間の熱処理を施すことによって適切な性質を与
える事ができる。
【0010】以上の工程をフロチャートで、図1に示
す。
【0011】ここで得られた(Ti−6%A1−4%V)
−TiCp10vo1%の複合材料の機械的性質をそれぞれの
構成材の機械的性質との比較において示すと次の表1の
ようになる。
【0012】
【表1】
【0013】ここで得られた複合材料はTiα/β二相
合金の強度、ヤング率を大幅に上昇させることができ
る。またTiα/β二相合金は耐摩耗性が低く、相手金
属と焼付きを起こし易いが、複合材では耐摩耗性が向上
する。
【0014】また、ここで得られた(Ti−6%A1−4
%V)−TiCp10vo1%複合材料の組織は次の図2に示
すとおりであり、黒色粒状の約5μmの大きさのTiC
が二相組織のTi−6%A1−4%V母相に均一に分散し
ているのが分かる。強度の上昇は、Ti−6%A1−4%
V母相とTiC粒子の界面に中間層が生成され、母材と
粒子が完全に密着することによって理想的な複合材が製
作されるためである。ヤング率の上昇もこれによって説
明でき、耐摩耗性は微細なTiC粒子が均一に分散存在
するためである。
【0015】TiN,TiB2,TiA1,Ti3A1,TiA1
3などの化合物を混合した場合も殆んど同じような機械
的性質を示し、その強化の理由も同様にして説明でき
る。また、粉砕、混合に振動ボールミルを用いてもよ
い。
【0016】2.Tiα/β二相合金とSiCホイスカ
との複合材料の製作 前項で述べたのと同じく水素化処理、粉砕、脱水素した
平均粒径5〜10μmのTi−6%A1−4V%合金のガ
ス噴霧粉に、平均線径5μmのSiCホイスカを体積で
5〜20%配合し、酸素を全く含まないアルゴン雰囲気
中、ボールミルでは10〜30時間、アトライターでは
1〜3時間均一混合させる。
【0017】以後の工程は前項で述べたのと全く同じで
ある。
【0018】ここで得られた(Ti−6%A1−4%V)
−SiCw10vo1%の複合材料の機械的性質を示すと表2
のようになる。
【0019】
【表2】
【0020】強度、ヤング率は前述の(Ti−6%A1−
4%V)−TiCp複合材料ほど向上せず、むしろ低下し
ているが、これは母材と粒子の界面に中間相が形成され
ず、母材と粒子が完全に密着していないためである。
【0021】3.Tiα/β二相合金とSi−Ti−C−
O長繊維との複合材料の製作 Si−Ti−C−O長繊維を長さ数十μmの短繊維にする
ことは極めて難しいので、この場合は平均線径5μmの
繊維の撚線を縦横に織った織布と、Ti−6%A1−4%
Vのガス噴霧粉を圧粉し、焼結・熱間圧延し、平均結晶
粒径を1〜5μmに微細化した約0.5mmの薄板か、
またはTi−6%A1−4%Vの溶湯から冷却されている
高速回転ローラーに直接注ぐことによって急冷凝固させ
た微細結晶組織の広幅リボンを、配合比に応じて積層さ
せる。積層はホットプレス炉で、真空中、900℃、3時
間、20MPaの荷重を加えて行う。積層バルク材はさら
にホットプレス炉で真空中、1000℃,1時間、70MPa
の荷重を加えて再プレスする。これによって真密度の9
9.5%以上のバルク材が得られる。
【0022】以後このバルク材を切断し、研削すること
によって目的形状の中間製品が得られ、また、これに真
空中、約900℃、1〜2時間の熱処理を施すことによっ
て適切な性質を与えることが出来る。
【0023】以上の工程をフロチャートで次のように図
3に示す。
【0024】ここで得られた(Ti−6%A1−4%V)−
(Si−Ti−C−O)f10vo1%の複合材の機械的性質をそ
れぞれの構成材の機械的性質との比較において示すと次
の表3のようになる。
【0025】
【表3】
【0026】ここで得られた複合材料はTiα/β二相
合金の強度、ヤング率を大幅に上昇させることができ
る。これらの上昇はTi−6%A1−4%V母材とSi−
Ti−C−O長繊維が完全に密着することによって、理
想的な複合材が製作されるためである。ヤング率の上昇
もこれによって説明できる。
【0027】
【発明の効果】従来チタンでは各種元素を合金化するこ
とによって強度上昇をはかっているが1000MPaの引張強
さが限界である。ここでは化合物粒子分散強化、あるい
は化合物繊維強化によってそれ以上の強度を得ることが
できるとともに、高ヤング率、高耐摩耗性などの秀れた
性能を発揮するチタン合金複合材料となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(Ti−6A1−4V)−TiCp複合材料の製作
プロセスのフロチャート図である。
【図2】(Ti−6A1−4V)−TiCp5vo1%複合材
料の顕微鏡組織写真のコピーである。
【図3】(Ti−6A1−4V)−(Si−Ti−C−O)f
複合材料の製作プロセスのフロチャート図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 金属学的結晶構造が最密六方晶であるα
    相と体心立方晶であるβ相の二相よりなる結晶組織のチ
    タン合金を母相とし、その結晶粒内及び粒界にチタンの
    化合物であるTiC,TiN,TiB2,TiA1,Ti3
    1,TiA13などの組成の化合物粒子を微細かつ均一に体
    積率で20%以下含有せしめたことを特徴とするチタン
    合金複合材料。 【請求項2】 金属学的結晶構造が最密六方晶であるα
    相と体心立方晶であるβ相の二相よりなる結晶組織のチ
    タン合金を母相とし、その結晶粒界にSiC,Si34
    Si−Ti−C−Oなどの組成の長繊維、短繊維あるいは
    ホイスカを微細かつ均一に体積率で20%以下含有せし
    めたことを特徴とするチタン合金複合材料。 【請求項3】 粒状あるいは繊維状のチタン化合物とチ
    タン合金との複合において、均一な分布をもたらしやす
    くするため、使用するチタン二相合金は、 (1)粒状のものは数ミクロンメータの大きさの粒に微
    細に粉砕されたもの (2)繊維状のものは数ミクロンメータの直径にされた
    もの (3)板状のものは1mm以下の適当な厚さにされたも
    の及び使用するチタン化合物は、 (1)粒状のものは数ミクロンメータの大きさの粒に微
    細に粉砕されたもの、 (2)繊維状のものは数ミクロンメータの直径にされた
    もの であることを特徴とする請求項1若しくは請求項2のチ
    タン合金複合材料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0997544A1 (en) * 1998-10-29 2000-05-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Process for producing particle-reinforced titanium alloy
CN104789808A (zh) * 2015-04-29 2015-07-22 陕西理工学院 一种钛铝碳陶瓷增强Ti3Al基复合材料及其制备方法
JP2017222899A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 国立大学法人 名古屋工業大学 積層造形用金属粉末および金属粉末を用いた積層造形体
JP2020043746A (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 株式会社豊田中央研究所 非磁性部材とその製造方法および電動装置とその界磁子

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