JPH05507745A - 塩素捕捉剤を含有する粒状洗濯洗剤組成物 - Google Patents

Abstract

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Description

【発明の詳細な説明】 塩素捕捉剤を含有する粒状洗濯洗剤組成物技　術　分　野 本発明は、低ｐＨ粒状洗濯洗剤組成物に関する。本発明の成る好ましい組成物は 、少量の塩素捕捉剤、好ましくはアンモニウム塩を含有する。組成物は、高い洗 浄水ｐ）ｌに、そして洗浄水およびすすぎ水に存在する少量の塩素に感受性の布 帛カラーの退色を最小限にする。本発明の他の好ましい組成物は、特定のアルミ ノシリケート／クエン酸／カーボネートビルダー系を含有する密な低ホスフェー トまたは無ホスフェート洗剤である。これらの組成物は、良好な物性を維持しな がら、良好なりリーニング性能を与える。

背　景　技　術 粒状洗濯洗剤は、典型的には、約９．８〜１０．５の洗浄水ｐＨを与えるように 処方されている。このＩ）Ｈ範囲は、多数の洗濯サイクル後に若干の布帛染料の 退色を生ずることがある。洗浄液をすすぎ水中に希釈する時には、ｐｎは、若干 の布帛染料が一般にｐＨに余り感受性ではない約７〜９の範囲に下がる。

塩素は、水を精製するために世界の多くの地域で使用されている。水が安全であ ることを確かめるためには、少ない残留量、典型的には１００万分の約１　（ｐ ｐｍ）の塩素が水に残る。この少量の塩素さえ塩素感受性布帛染料の退色を生ず ることがあることが見出された。典型的な洗浄水には、通常残留塩素を捕捉し且 つ塩素感受性染料の損傷を最小限にするのに十分な汚れが布帛上にある。

しかしながら、すすぎ水には、汚れ量は、ｐＨが下がるにつれて、大幅に減少さ れ、且つ塩素感受性染料は、多数の洗濯サイクル後に退色することがある。また 、塩素は、より低いｐＨで染料に、より攻撃的である。かくて、経時的な布帛カ ラーの退色は、典型的な粒状洗濯洗剤洗剤の高いｐＨと、洗浄水およびすすぎ水 中の残留塩素の存在との両方の結果である。

良好なりリーニング性能を低ホスフェートまたは無ホスフェート洗剤洗剤から生 ずることは、通常の噴霧乾燥法における限定のため困難である。追加的に、多量 の活性分（界面活性剤およびビルダー）で補償しようとすることは、製品物性（ 溶解度、塊状化／ケーキング、すくい取り性）を有意に低下せずには限定される 。

発　明　の　開　示 本発明は、 （ａ）有効量の塩素捕捉剤；および （ｂ）本質上陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、双性界面活性剤、両性 界面活性剤、および陽イオン界面活性剤、洗浄性ビルダー、不活性物質、洗剤補 助剤、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる洗剤成分からなり且つ漂白 剤を本質土倉まない残部を含む粒状洗濯洗剤組成物（該組成物は２０℃の水中で １重量％の濃度で約７〜約９．３のｐＨを有する）を包含する。

本組成物の塩素捕捉剤は、洗浄水およびすすぎ水中の残留塩素を制御するのに有 効な量で使用される。塩素捕捉物質の必要量は、変化するであろうが、漂白剤感 受性じみを処理するために慎重に加えてもよい次亜塩素酸塩漂白剤を破壊するの を回避するために少量のみが使用される。

発明を実施するための最良の形態 本発明の粒状洗濯洗剤組成物は、塩素捕捉剤および洗剤添加剤を含む。組成物は 、２０℃の水中で１重量％の濃度で約７〜約９．３、好ましくは約８〜約９．１ 、より好ましくは約８．５〜約９，０のｐＨを与えるように処方する。本組成物 の個々の成分は、以下に詳述する。

塩素捕捉剤 塩素捕捉剤は、大過剰で使用すべきではない。なぜならば、それらがしみ抜きお よび増白のために洗浄水に加える通常の次亜塩素酸塩漂白剤を妨害するであろう からである。量は、平均すすぎ本当たり約０．５〜約２．５［１１１、典型的に は約１　ｐｐｍの有効塩素と反応するのに等価のモル量に対して約０．０１％〜 約１０％、好ましくは約０．０５％〜約５％、最も好ましくは約０．０８〜約２ ％であるべきである。捕捉剤の陽イオンと陰イオンとの両方が塩素と反応するな らば（二のことが望ましい）、量は、当量の有効塩素と反応するように調整する 。

好適な塩素捕捉剤としては、構造構成に従って４群：ポリエチレンイミン、ポリ アミン、ポリアミンアミドおよびポリアクリルアミドに分けることができる下記 重合体が挙げられ、それらのうちポリエチレンイミン、ポリアミンおよびポリア ミンアミドが特に好ましい。

好適なポリエチレンイミンは、エチレンイミンの酸触媒重合によって得られ且つ 尿素およびエピクロルヒドリンまたはジクロルエタンによって変性できる。ポリ エチレンイミンは、第一級、第二級または第三級アミノ基並びに第四級アンモニ ウム基を含有できる。ポリエチレンイミンの水溶液は、塩基性反応を示す。分子 量は、約１．０００，０００までであることができる。

ポリアミンは、多価脂肪族アミンと、反応することができる数個の基を有する化 合物、例えば、エピクロルヒドリンまたはアルキレンシバライドとからの付加生 成物または縮合物である。それゆえ、それらは、常時、分子中に数個の第二級、 第三級または第四級窒素原子、並びに結局ヒドロキシル基も含有する。従って、 それらは、分子中に大きい疎水基を含有しないので、多価電解質として挙動し且 つ水溶性である親水性極性化合物である。

ポリアミンは、水溶液中で塩基性反応を示す。好適な化合物は、例えば、米国特 許第２，９６９，３０２号明細書に記載されている。

ポリアミンアミドは、分子中に同時にアミノ基とアミド基とを含有する。それら は、例えば、多塩基性酸、例えば、二塩基性飽和脂肪族０３〜Ｃ８酸と、ポリア ミンと、反応することができる数個の基を含有する化合物、例えば、エピクロル ヒドリンとの縮合によって生成する。

これらの化合物も、水溶液中で塩基性反応を示す。好適なポリアミンアミドは、 例えば、米国特許第２，９２６゜１５４号明細書に記載されている。

アミノ基および数百刃までの分子量を有するポリアクリルアミドは、ここで使用 するのに好適である。例えば、部分加水分解によって生成するカルボキシル基を 組み入れることによって、陰イオンポリアクリルアミドは、アミド基に加えて得 られる一方、アミノ基を含有するポリアクリルアミドは、水溶液中で塩基性反応 を示す。アミノ基は、例えば、アルカリおよび次亜臭素酸塩または次亜塩素酸塩 との反応によって導入できる。

それらが水溶性であることは、すべての重合体に共通である。かかる重合体は、 商品である。発見に合致する洗剤への挿入物として特によく適した化合物は、水 中で強塩基性反応を示すポリエチレンイミンおよびポリアミンである。特に好適 である市販のポリエチレンイミンの例は、ニラポン・ショクバイからの「エポミ ン（Ｅｐｏｍｉｎ）ＳＰ−００３Ｊ　、ＢＡＳＦからの「ルガルバン（Ｌｕｇａ ｌｖａｎ）　Ｇ　２０およびＧ３５Ｊ、およびダウ・ケミカルからの「エチレン アミンＥ−１００Ｊである。これらの重合体は、単独またはメラミンまたは尿素 およびホルムアルデヒドからの水溶性重合体と一緒に加えることができる。発見 に合致する洗剤に好適な他の重合体は、例えば、アルキレンイミン、アクリルア ミド並びにメラミンまたは尿素およびホルムアルデヒドをベースとする水溶性重 合体であり、これらはｒ　Ｅｎｃｙｃｌｏｐｅｄｉａ　ｏｆＰｏｌｙＩＩｌｅｒ 　５ｃｉｅｎｃｅ　ａｎｄ　ＴｅｃｈｎｏｌｏｇｙＪ　、ジョーン―ウィリー・ アンド・サンズ・インコーホレーテッド、ニューヨーク、１９６８、Ｖｏｌ、９ ．ｐ、７６２に記載されている。

これらの重合体をアミノ基および／またはアミド基含有重合体との組み合わせで 発見に合致する洗剤に加えることは、染料保護効果の強化を生ずる。

本発明の好ましい陰イオン界面活性剤含有組成物で使用するのに好ましい重合体 は、ポリエチレンイミンである。ポリエチレンイミンは、綿繊維に吸着するので 、特に効率的な塩素捕捉剤であると信じられる。陰イオン界面活性剤マトリック スにおいては、アミンと界面活性剤または高分子カルボキシレートとのイオン対 化は、高分子アミンの溶解度を劇的に下げる傾向がある。高分子アミン複合体の 溶解度は、比較的低分子量の物質を利用することによって維持できる。所定のア ミン重合体の分子量は、好ましくは少なくとも５０％の布帛付着性を達成するた めに制御すべきである。低い付着性は、すすぎ水への効率的なキャリーオーバー を可能にしないであろう。

好ましいポリエチレンイミンは、分子量約８００以下、より好ましくは約２００ 〜約４００を有する。

高分子アミンの陽電荷および溶解度は、重合体の綿布帛上への付着を可能にする 。重合体が布帛に対して有する親和力は、ｐＨが低くなるか分子量が高くなるに つれて増大する。かくて、これらの性質（溶解度、溶液ｐＨ，および重合体分子 量）のバランスは、布帛上および溶液中の塩素捕捉剤の効率を制御する。最適の 組成物は、布帛上（洗浄水からすすぎ水へのキャリーオーバーのために）および 溶液中（塩素との反応速度の効率のために）の重合体のバランスを可能にするで あろう。

本発明の他の塩素捕捉剤は、サルファイド、バイサルファイド、チオサルファイ ド、チオサルフェート、ヨウ化物、ナイトライドなどの還元物質およびカルバメ ート、アスコルベートなどの酸化防止剤およびそれらの混合物からなる群から選 ばれる陰イオンである。サルフェート、パイサルフェート、カーボネート、パイ カーボネート、ナイトレート、塩化物、ボレート、ホスフェート、縮合ホスフェ ート、アセテート、ベンゾエート、サイトレート、ホルメート、ラクテート、サ リチレートなどの通常の非塩素捕捉陰イオンおよびそれらの混合物は、アンモニ ウム陽イオンと併用できる。

ここで有用な他の塩素捕捉剤としては、硫酸アンモニウム（好ましい）、および 低揮発性の第一級および第二級アミン、例えば、エタノールアミン、アミノ酸お よびそれらの塩、ポリアミノ酸およびそれらの塩、脂肪アミン、グルコースアミ ンおよび他のアミノ化糖類が挙げられる。特定例としては、トリス（ヒドロキシ メチル）アミノメタン、モノエタノールアミン、ジェタノールアミン、サルコシ ン、グリシン、イミノニ酢酸、リシン、エチレンジアミンニ酢酸、２，２，６． ６−チトラメチルビベリノール、および２．２，６．６−チトラメチルビベリノ ンが挙げられる。

他の塩素捕捉剤としては、フェノール、フェノールスルホネート、２，２−ビフ ェノール、チロン、およびｔ−ブチルヒドロキノンが挙げられる。レゾルシノー ル、レゾルシノールモノアセテート、２，４−ジヒドロキシ安息香酸、３，５− ジヒドロキシ安息香酸、２，４−ジヒドロキシアセトフェノンなどのｍ−ポリフ ェノール類か、好ましい。

過酸化物漂白剤源、例えば、ベルボレート、ベルカーボネートおよび他の過酸塩 も、ここで塩素捕捉剤として微量（３重量％未満、好ましくは約２％以下）で使 用できる。しかしながら、過酸化物は、カラーの漂白剤損傷のリスクなしにすす ぎ水にキャリーオーバーするのに十分な程多量では使用できないので、効率的な 塩素捕捉剤ではない。

塩素捕捉剤と洗剤成分とを含む洗剤組成物（これらの２種の物質の各種の比率お よび割合を有する）は、提供できる。勿論、塩素捕捉剤の量は、処方業者によっ て期待される残留塩素の量に応じて変化できる。更に、洗剤成分の量は、所望に 応じてヘビイーデユーティ−製品またはライトデユーティ−製品のいずれかを与 えるように変化できる。本発明は、主として、塩素捕捉剤である追加の成分を本 質上含有しない洗剤組成物に関する。例えば、存在する他の物質は、洗浄液中に 実質的な追加の量のアンモニウム陽イオンを与えるべきではない。

洗剤添加剤 洗剤界面活性剤成分の量は、前記のように、使用者の所望に応じて広範囲にわた って変化できる。一般に、組成物は、洗剤界面活性剤（好ましくは陰イオン界面 活性剤）約５〜約５０重量％、好ましくは約１０〜約３０重量％を含有する。

本発明の洗剤組成物は、すべての種類の有機水溶性洗剤界面活性剤化合物を含有 できる。ここで有用な洗剤化合物の種類および種の典型的リストは、米国特許第 ３゜６６４．９６１号明細書（ここに参考文献として編入）に記載されている。

本組成物で使用できる洗剤化合物および混合物の下記リストは、かかる物質を代 表するが、限定しようとはしない。

高級脂肪酸の水溶性塩、即ち、「石鹸」は、本組成物の洗剤成分として有用であ る。この種の洗剤としては、通常のアルカリ金属石鹸、例えば、炭素数約８〜約 ２４、好ましくは炭素数約１０〜約２０の高級脂肪酸のナトリウム塩、カリウム 塩が挙げられる。石鹸は、油脂の直接ケン化により、または遊離脂肪酸の中和に より生成できる。ヤシ油およびタローに由来する脂肪酸の混合物のナトリウム塩 およびカリウム塩、即ち、ナトリウムまたはカリウムのタロー石鹸およびココナ ツツ石鹸が、特に有用である。

別の種類の洗剤としては、分子構造中に炭素数約８〜約２２のアルキル基および スルホン酸エステル基または硫酸エステル基を有する有機硫酸反応生成物の水溶 性塩、特にアルカリ金属塩が挙げられる（「アルキル」なる用語にはアシル基の アルキル部分が包含される）。本発明の洗剤組成物の一部分を構成するこの群の 合成洗剤の例は、アルキル硫酸ナトリウムおよびアルキル硫酸カリウム、特にタ ローまたはヤシ油のグリセリドを還元することにより生成された高級アルコール （Ｃ−０１８炭素原子）を硫酸化することによって得られるもの：およびアルキ ル基が直鎖または分枝鎖配置に約９〜約１５個の炭素原子を有するアルキルベン ゼンスルホン酸ナトリウムおよびアルキルベンゼンスルホン酸カリウム、例えば 、米国特許第２，２２０，０９９号明細書および第２゜４７７．３８３号明細書 （ここに参考文献として編入）に記載の種類のものである。アルキル基の平均が 約１２個の炭素原子である線状直鎖アルキルベンゼンスルホネート（略称Ｃｌ２ ＬＡＳ）が、特に価値がある。

本発明の他の陰イオン洗剤界面活性剤化合物としては、アルキルグリセリルエー テルスルホン酸ナトリウム、特にタローおよびヤシ油に由来する高級アルコール のエーテル；ヤシ油脂肪酸モノグリセリドスルホン酸ナトリウムおよびヤシ油脂 肪酸モノグリセリド硫酸ナトリウム；および１分子当たり約１〜約１０単位のエ チレンオキシドを含有し且つアルキル基が約８〜約１３個の炭素原子を有するア ルキルフェノールエチレンオキシドエーテル硫酸のナトリウム塩またはカリウム 塩が挙げられる。

水溶性非イオン合成洗剤界面活性剤も、本組成物の洗剤成分として有用である。

かかる非イオン洗剤物質は、エチレンオキシド基（性状が親水性）と性状が脂肪 族またはアルキル芳香族であってもよい有機疎水性化合物との縮合によって生成 される化合物と広く定義できる。特定の疎水基と縮合されるポリオキシエチレン 基の長さは、親水性エレメントと疎水性エレメントとの間の所望のバランス度を 有する水溶性化合物を生成するように容易に調節できる。

例えば、周知の種類の非イオン合成洗剤は、商品名「プルロニック（Ｐｌｕｒｏ ｎｆｃ）　Ｊで市販されている。これらの化合物は、プロピレンオキシドとプロ ピレングリコールとの縮合により生成された疎水ベースとエチレンオキシドとを 縮合することによって生成する。他の好適な非イオン合成洗剤としては、アルキ ルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、例えば、直鎖または分枝鎖配置の いずれかに約６〜約１３個の炭素原子を有するアルキル基を有するアルキルフェ ノールとエチレンオキシドとの縮合物（前記エチレンオキシドはアルキルフェノ ール１モル当たり約４〜約１５モルのエチレンオキシドに等しい量で存在する） が挙げられる。

直鎖または分枝配置のいずれかに約８〜約２２個の炭素原子を有する脂肪族アル コールとエチレンオキシドとの水溶性縮合物、例えば、ココナツツアルコール（ ココナツツアルコール画分は約１０〜約１４個の炭素原子を有する）１モル当た り約３〜約３０モルのエチレンオキシドを有するココナツツアルコール−エチレ ンオキシド縮合物も、本発明の有用な非イオン洗剤である。

半極性非イオン洗剤界面活性剤としては、炭素数的１０〜２０のアルキル部分１ 個および炭素数１〜約３のアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなる群か ら選ばれる部分２個を含有する水溶性アミンオキシド：炭素数的１０〜２０のア ルキル部分１個および炭素数１〜約３のアルキル基およびヒドロキシアルキル基 からなる群から選ばれる部分２１１１を含有する水溶性ホスフィンオキシト洗剤 ；および炭素数約１０〜約２０のアルキルまたはヒドロキシアルキル部分１個お よび炭素数１〜約３のアルキルおよびヒドロキシアルキル部分からなる群から選 ばれる部分１個を含有する水溶性スルホキシド洗剤が挙げられる。

両性洗剤界面活性剤としては、脂肪族部分が直鎖または分枝であることができ、 脂肪族置換基の１つが約８〜約１８個の炭素原子を有し且つ少なくとも１つの脂 肪族置換基が陰イオン水溶化基を含有する脂肪族第二級および第三級アミンの誘 導体または複素環式第二級および第三級アミンの脂肪族誘導体が挙げられる。

双性洗剤界面活性剤としては、脂肪族部分が直鎖または分枝であることができ、 脂肪族置換基の１つが約８〜約１８個の炭素原子を有し且つ１つが陰イオン水溶 化基を含有する脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウム化 合物の誘導体が挙げられる。第四級化合物自体、例えば、セチルトリメチルアン モニウムプロミドも、ここで使用できる。

ここで有用な他の洗剤界面活性剤化合物としては、脂肪酸基中に約６〜約２０個 の炭素原子を存し且つエステル基中に１〜約１０個の炭素原子を有するα−スル ホン化脂肪酸エステルの水溶性塩；アシル基中に約２〜約９個の炭素原子を有し 且つアルカン部分中に９〜約２０個の炭素原子を有する２−アシルオキシ−アル カン−１−スルホン酸の水溶性塩；アルキル基中に約１０〜約２０個の炭素原子 を有し且つエチレンオキシド約１〜約１２モルを有するアルキルエーテルサルフ ェート；約１２〜２０個の炭素原子を有するオレフィンスルホン酸の水溶性塩； およびアルキル基中に約１〜３個の炭素原子を有し且つアルカン部分中に約８〜 ２０個の炭素原子を有するβ−アルキルオキシアルカンスルホネートが挙げられ る。

ここで好ましい水溶性有機洗剤化合物としては、アルキル基中に約１１〜約１３ 個の炭素原子を有する線状アエート；Ｃアルキルグリセリルスルホネート：１０ 〜ＩＢ Ｃ１ｏ〜１８アルキルエーテルサルフエート、特にアルキル部分が約１４〜１８ 個の炭素原子を有し且つ平均エトキシ化度が１〜６であるもの；Ｃ１ｏ〜１８ア ルキルジメチルアミンオキシド、特にアルキル基が約１１〜１６個の炭素原子を 有するもの；アルキルジメチルアンモニオプロパンスルホネートおよびアルキル ジメチルアンモニオヒドロキシプロパンスルホネート（両方の種類中のアルキル 基は１４〜１８個の炭素原子を有する）：前記のような石鹸；およびＣ脂肪アル コールとエチレンオキ１０〜１８ シト約３〜約１５モルとの縮合物が挙げられる。

ここで使用するのに好ましい特定の洗剤としては、線状Ｃアルキルベンゼンスル ホン酸ナトリウム；１０〜１３ Ｃ１２〜１８アルキル硫酸ナトリウム；Ｃ１２〜１８アルコールとエチレンオキ シド約１〜約３モルとの硫酸化縮合物のナトリウム塩；Ｃ１ｏ〜１８脂肪アルコ ールとエチレンオキシド約４〜約１０モルとの縮合物；および炭素数約１０〜約 １８の高級脂肪酸の水溶性ナトリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。

前記のもののいずれも、ここで別個に、または混合物として使用できることを認 識すべきである。ここで好ましい洗剤混合物の例は、次の通りである。

本組成物の特に好ましいアルキルエーテルサルフェート洗剤成分は、アルキルエ ーテルサルフェートの混合物である〔該混合物は約１２〜１６個の炭素原子、好 ましくは約１４〜１５個の炭素原子の範囲内の平均（相加平均）炭素鎖長、およ びエチレンオキシド約１〜４モル、好ましくはエチレンオキシド約１〜３モルの 平均（相加平均）エトキシ化度を有する〕。

本発明の洗剤組成物は、洗剤界面活性剤に加えて、水溶性または水不溶性ビルダ ー、例えば、洗剤組成物で使用することが通常教示されたものを含有できる。か かる補助ビルダーは、硬度イオンを金属イオン封鎖し且つ洗濯液のｐＨを調節す るのを助長するために使用できる。かかるビルダーは、それらのビルダー機能お よびｐＨ制御機能を与えるために本洗剤組成物の約５〜約９５重量％、好ましく は約１０〜約５０重量％の濃度で使用できる。

本発明のビルダーとしては、通常の無機および有機水溶性ビルダー塩のいずれも 挙げられる。

かかるビルダーは、例えば、リン酸の水溶性塩、例えば、トリポリリン酸塩、ビ ロリン酸塩、オルトリン酸塩、高級ポリリン酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、および有 機ポリカルボン酸塩であることができる。無機ホスフェートビルダーの特定の好 ましい例としては、ナトリウムおよびカリウムのトリポリリン酸塩およびピロリ ン酸塩が挙げられる。

無リン物質は、ビルダーとしてここで使用するために選ぶこともできる。

無リン無機洗浄性ビルダー成分の特定例としては、水溶性無機炭酸塩、重炭酸塩 、およびケイ酸塩が挙げられる。アルカリ金属、例えば、ナトリウムおよびカリ ウムの炭酸塩、重炭酸塩、およびケイ酸塩が、ここで特に有用である。

本発明の実施で有用なアルミノシリケートイオン交換物質は、市販されている。

本発明で有用なアルミノシリケートは、構造が結晶性または無定形であることが でき、天然産アルミノシリケートであることができ、または合成的に誘導できる 。アルミノシリケートイオン交換物質の製法は、１９７６年１０月１２日にクル メル等の米国特許第３，９８５，６６９号明細書（ここに参考文献として編入） に論じられている。ここで有用な好ましい合成結晶性アルミノシリケートイオン 交換物質は、ゼオライトＡ１ゼオライトＢ１およびゼオライトＸなる呼称で入手 できる。特に好ましい態様においては、結晶性アルミノシリケートイオン交換物 質は、ゼオライトＡであり、式 ％式％ （式中、Ｘは約２０〜約３０．特に約２７である）を有する。

水溶性有機ビルダーも、ここで有用である。例えば、アルカリ金属ポリカルボン 酸塩は、本組成物で有用である。ポリカルボキシレートビルダー塩の特定例とし ては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、オキシジコハク酸、メソト酸 、ベンゼンポリカルボン酸、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、およびクエン酸 のナトリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。

他の望ましいポリカルボキシレートビルダーは、ディエールの米国特許第３，３ ０８，０６７号明細書（ここに参考文献として編入）に記載のビルダーである。

かかる物質の例としては、マレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、ア コニット酸、シトラコン酸、メチレンマロン酸などの脂肪族カルボン酸の単独重 合体および共重合体の水溶性塩が挙げられる。

他の好適な高分子ポリカルボキシレートは、１９７９年３月１３日にクラッチフ ィールド等に発行の米国特許第４，１４４，２２６号明細書および１９７９年３ 月２７日にクラッチフィールド等に発行の米国特許第４゜２４６．４９５号明細 書（両方ともここに参考文献として編入）に記載のポリアセタールカルボキシレ ートである。これらのポリアセタールカルボキシレートは、下記の通り生成でき る。グリオキシル酸のエステルおよび重合開始剤を一緒に重合条件下に置く。次 いで、得られたポリアセタールカルボン酸エステルを化学的に安定な末端基に結 合して、ポリアセタールカルボキシレートをアルカリ溶液中での迅速な解重合に 対して安定化させ、対応の塩に転化し、界面活性剤に加える。

ここで好ましいビルダーは、ポリカルボン酸、特にクエン酸（好ましくは約５〜 約１０重量％の量で使用）、および酸性ピロリン酸ナトリウム（好ましくは約５ 〜約１５重量％の量で使用）である。かかる物質は、ビルダーとしてと共にｐＩ （を所望の範囲に調整する酸源としても機能する。

洗剤補助剤 本発明の洗剤組成物は、洗濯およびクリーニング組成物で通常見出されるすべて の種類の追加物質、洗剤補助剤を含有できる。例えば、組成物は、カルボキシメ チルセルロースなどの増粘剤および汚れ沈殿防止剤を含有できる。各種の酵素、 酵素安定剤、抑泡剤、香料、光学漂白剤、充填剤、固結防止剤、布帛柔軟剤など は、洗剤組成物中でのかかる物質の使用によって生ずる通常の利益を与えるため に組成物で存在することができる。

本組成物は、酸素漂白剤を本質土倉まない。なぜならば、それらが存在するなら ば、塩素捕捉剤のニーズがないからである。同様に、塩素捕捉剤は多量の有効塩 素に対して有効ではないであろうので、塩素漂白剤は存在すべきではない。

本発明の完成洗剤組成物は、製品をより魅力的にさせる微量の物質を含有できる 。下記のものは例として記載する：ベンゾトリアゾール、エチレンチオ尿素など の曇り抑制剤は、２重量％までの量で添加でき；蛍光剤、香料および染料は、必 須ではないが、少量で添加できる。

ナトリウムまたはカリウムの炭酸塩、水酸化物などのアルカリ性物質は、補充ｐ ｌ調整剤として微量で添加できる。

好適な添加剤として、静菌剤、殺細菌剤、腐食抑制剤、例えば、可溶性アルカリ ケイ酸塩（好ましくはＳ　ｉＯ２／　Ｎ　ａ　２０比１：１から２．８：１を有 するケイ酸ナトリウム）、および布類柔軟剤も、記載できる。

ここで特に好ましい組成物は、 重量で （ａ）スルホネート界面活性剤対サルフェート界面活性剤の重量比的４＝１から 約１＝１、好ましくは約２：１のＣ１１〜Ｃ１３（好ましくハｃ１２〜Ｃ１３） アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤とＣ１２〜Ｃ１６（好ましくは０１４ 〜ｃ１．）アルキルサルフェート界面活性剤との混合物的１５％〜約２５％、好 ましくは約１８％〜約２３％；（ｂ）Ｓ　ｉ０２対アルカリ金属酸化物のモル比 的１．０〜約２６４、好ましくは約１．４〜約２．０を有するアルカリ金属（好 ましくはナトリウム）ケイ酸塩約１％〜約３％、好ましくは約１，５％〜約２． ５％； （ｃ）　（ｉ）式 ％式％ （式中、２およびｙは少なくとも６であり、２対ｙのモル比は１．０−０．５で あり、Ｘは１０〜２６４である） の結晶性アルミノシリケート物質、該物質は粒径的０．１μ〜約１０μ、カルシ ウムイオン交換容量少なくとも約２００■Ｃａ　ＣＯａ当量／ｇおよびカルシウ ムイオン交換速度少なくとも約２グレン Ｃａ　／ガロン／分／ｇ／ガロンを有する； （１１）実験式 ％式％） （式中、Ｍはナトリウム、カリウム、アンモニウム、または置換アンモニウムで あり、２は約０．５〜約２であり、ｙは１である） の無定形水和アルミノシリケート物質、該物質は無水アルミノシリグー８１ｇ当 たりＣａ　ＣＯａ硬度少なくとも約５０１ｇ当量のマグネシウムイオン交換容量 およびＭｇ＋＋交換速交換速度上も約１グレン／ガロン／分／ｇ／ガロンを有す る： および （１ｉｉ）それらの混合物 からなる群から選ばれる微粉砕アルミノシリケートイオン交換物質的２０％〜約 ３０％、好ましくは約２２％〜約２８％、より好ましくは約２５％〜約２８％； （ｄ）クエン酸約４％〜約１０％、好ましくは約５％〜約８％； （ｅ）アルカリ金属（好ましくはナトリウム）炭酸塩的５％〜約２０％、好まし くは約８％〜約１２％ を含む粒状洗濯洗剤であり、前記組成物は２０℃の水中で１重量％の濃度で約７ 〜約９．３、好ましくは約８〜約９．１、より好ましくは約８．５〜約９，０の ｐ）Ｉを有し且つ前記組成物は密度約５００〜約６００ｇ／リットルを有する。

好ましいアルミノシリケートイオン交換物質は、式％式％ （式中、Ｘは約２０〜約３０である） を有する。

前記粒状洗剤組成物は、比較的多量の陰イオン界面活性剤およびアルミノシリケ ート、クエン酸およびカーボネートビルダーのため良好なりリーニング性能を与 える。

密度約５００〜約６００ｇ／リットルを有するにも拘らず、組成物は、良好な物 性を有し、即ち、自由流動性であり且つ洗濯液に易溶性である。クエン酸および カーボネート量は、所期のｐＨ範囲を得且つ追加のビルダー機能をアルミノシリ ケート物質に与えるように選ばれる。

ここですべての％、部および比率は、特に断らない限り、重量単位である。

下記例は、本組成物を例示する。

実施例 本発明の粒状洗剤組成物は、下記成分からなる。

１２．３線状アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム　１３．６　１２．７　１ ５．８Ｃ１４〜Ｃ１５アルキル硫酸ナトリウム　５．８　５．４　８．８Ｃ１２ 〜０１３アルコールエトキシレート（ＥＯ６）　０．０　０．０　０．５クエン 酸　５．５　４．９　０．０ トリポリリン酸ナトリウム　０．０　０．０　６．８ピロリン酸ナトリウム　０ ．０　０．０　１３．１酸性ピロリン酸ナトリウム　０．０　０．０　１２．４ ゼオライトＡ１水和物（サイズ１〜１０μ）　２Ｂ、９　２７．３　０．０炭酸 ナトリウム　１０．０　ｇ、９　０．０ケイ酸ナトリウム（Ｎａｐ／５ｉｎ２比 １．　６）　２．２　２．１　７．６ポリエチレングリコール８０００　１．４ 　１．３　０．６ポリアクリル酸ナトリウム（ＭＷ４５００）　３．２　３．０ 　３．４プロテアーゼ酵素★　１．８　Ｌ、７　０．７過ホウ酸ナトリウム４水 和物　０．０　０．０　１．９硫酸アンモニウム　２．０　２．０　０．０硫酸 ナトリウム　１８．３　１７．１　１４．４残部（水、増白剤、香料、抑泡剤を 包含）　残部（１００，０とする）２０℃の１％水溶液のｐＨ８，７８，９９， ２★１．８アンソン単位／ｇの活性 クエン酸、酸性ピロリン酸ナトリウム、酵素、香料、および硫酸アンモニウムま たは過ホウ酸塩（それらは混合し、それゆえ前記成分を示す量で含有する）以外 は、洗剤組成物の水性クララチャーミックスは、調製し、噴霧乾燥する。

前記組成物を使用して洗濯された布帛は、塩素捕捉剤を含有しないか、より高い 洗浄水ｐＨを与えるように処方された同様の組成物よりも良くカラーを経時的に 保持する。

要　約　書 低ｐＨ粒状洗濯洗剤組成物は少量の塩素捕捉剤、好ましくはアンモニウム塩を含 有する。組成物は、洗濯時のｐＨ感受性および塩素感受性布帛染料の退色を最小 限にする。

国際調査報告 国際調査報告 ＵＳ　９１０３１０１ ＳＡ　４７６０５

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．（ａ）有効量の塩素捕捉剤；および（ｂ）本質上陰イオン界面活性剤、非イ オン界面活性剤、双性界面活性剤、両性界面活性剤、、および陽イオン界面活性 剤、洗浄性ビルダー、不活性物質、洗剤補助剤、およびそれらの混合物からなる 群から選ばれる洗剤成分からなり且つ漂白剤を本質上含まない残部を含む粒状洗 濯洗剤組成物であって、該組成物は２０℃の水中で１重量％の濃度で７〜９．３ のｐＨを有することを特徴とする粒状洗濯洗剤組成物。
2. ２．前記塩素捕捉剤が、アンモニウム塩、好ましくは硫酸アンモニウムである、 請求項１に記載の組成物。
3. ３．前記塩素捕捉剤が、サルファイト、バイサルファイト、チオサルファイト、 チオサルフェート、ヨウ化物、ナイトライト、カルバメートまたはアスコルベー ト陰イオンの相容性塩またはそれらの混合物である、請求項１に記載の組成物。
4. ４．前記塩素捕捉剤が、分子量８００未満、好ましくは２００〜４００を有する ポリエチレンイミンである、請求項１に記載の組成物。
5. ５．前記塩素捕捉剤が、過酸化物漂白剤、好ましくはペルボレートである、請求 項１に記載の組成物。
6. ６．前記組成物が、２０℃の水中で１重量％の濃度で８〜９．１、好ましくは８ ．５〜９．０のｐＨを有する、請求項１ないし５のいずれか１項に記載の組成物 。
7. ７．重量で洗剤界面活性剤５％〜５０％、好ましくは１０％〜３０％および洗浄 性ビルダー５％〜９５％、好ましくは１０％〜５０％を含む、請求項１ないし６ のいずれか１項に記載の組成物。
8. ８．クエン酸ビルダー５％〜１０％を含む、請求項１ないし７のいずれか１項に 記載の組成物。
9. ９．酸性ピロリン酸ナトリウムビルダー５％〜１５％を含む、請求項１ないし８ のいずれか１項に記載の組成物。