JPH055048A - 防振ゴム組成物 - Google Patents

防振ゴム組成物

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JPH055048A
JPH055048A JP5491191A JP5491191A JPH055048A JP H055048 A JPH055048 A JP H055048A JP 5491191 A JP5491191 A JP 5491191A JP 5491191 A JP5491191 A JP 5491191A JP H055048 A JPH055048 A JP H055048A
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JP
Japan
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rubber
vibration
weight
pts
compound
Prior art date
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Pending
Application number
JP5491191A
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English (en)
Inventor
Noriaki Wada
法明 和田
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適度な加硫速度と金属との接着性を有し、か
つ、低動倍率化を達成する。 【構成】 原料ゴム100重量部に対し、硫黄又はチウ
ラム系化合物又はチアゾ−ル系化合物0.5重量部以上
と、ペルオキシド系化合物0.3重量部以上とを併用し
て、加硫剤として用いる。そして、上記組成により、静
的ばね定数が大きく、動的ばね定数が小さくなり、動倍
率が低くなる。原料ゴムの60重量部以上を天然ゴム又
はイソプレンゴムとすれば、コスト低減と防振性能確保
の点から有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防振ゴム組成物、特に
自動車に用いられる防振ゴム組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車において、エンジ
ン、動力伝達部、足回りの回転及び駆動各部分から発生
する各種振動及び騒音を吸収又は低減して各部分を所定
の位置に保持し、それらの機能を十分に発揮させると共
に、不快な振動及び騒音を除去して自動車の乗り心地を
良くするために、各部にいろいろな形状及び性能の防振
ゴムが使用されている。これらの防振ゴムには、従来よ
り天然ゴム又は天然ゴムと他のジエン系ゴムとを原料ゴ
ムとした加硫ゴム組成物が主に用いられている(例えば
特開平1−207338号公報参照)。
【0003】近年、自動車は、高出力化、高速化、空気
抵抗低減のためのエンジンル−ム内への空気流入の制限
等の動向によってエンジンル−ム内の温度が上昇する傾
向にあり、そのためエンジンル−ム内で使用されるエン
ジンマウント等の防振ゴムは、従来以上に高い温度条件
下で使用され、また、省スペ−ス及びエンジン回りの各
種部品の増加によって、防振ゴムは従来よりも小さな形
状で、従来と同等以上の荷重を負担せねばならぬ状況と
なりつつあり、自動車用防振ゴムは、非常に厳しい条件
下において、弾性率が高く(高弾性率化)、静的ばね定
数と動的ばね定数との比である動倍率が低く(低動倍率
化)、耐久性を有することが要求されつつある。
【0004】従来、この種の防振ゴムとしては、天然ゴ
ムに例えばブタジエンゴム等のジエン系ゴムを混ぜ、さ
らに亜鉛華、ステアリン酸、カ−ボンブラック、加硫
剤、加硫促進剤等を配合したものが用いられており、加
硫剤の添加量を増量することで高弾性率化及び低動倍率
化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加硫剤
添加量を増量するという手法では、耐熱老化性が悪くな
り、耐久性に問題があるばかりでなく、加硫速度が早く
なり、成形加工性も著しく悪化する。また、適用金属と
の動的接着性の点でも改善の余地がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、適度な加硫速度と金属との接着性を有し、かつ、低
動倍率化を達成することができる防振ゴム組成物を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原料
ゴム100重量部に対し、硫黄、チウラム系化合物又は
チアゾ−ル系化合物0.5重量部以上と、ペルオキシド
系化合物0.3重量部以上とが併用して用いられる構成
とする。そして、請求項2の発明おいては、原料ゴム
は、60重量部以上が天然ゴム又はイソプレンゴムであ
る。また、必要に応じて、短繊維を混入分散させるよう
にしてもよい。
【0008】
【作用】請求項1及び請求項2の発明によれば、加硫剤
として、硫黄、チウラム系化合物又はチアゾ−ル系化合
物と、ペルオキシド系化合物とを併用することにより、
低動倍率化が実現でき、また、力学的損失(ロスファク
タ−)が大きくなり、防振性能が高まる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。
【0010】本発明に係る防振ゴム組成物は、60重量
部以上が天然ゴム又はイソプレンゴムである原料ゴム1
00重量部に対し、硫黄、チウラム系加硫促進剤又はチ
アゾ−ル系加硫促進剤0.5重量部以上と、ペルオキシ
ド系加硫剤0.3重量部以上とが併用して用いられ、静
的ばね定数が大きく、動的ばね定数が小さいものであ
る。
【0011】原料ゴムは、従来より防振ゴムに用いられ
ている天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレ
ンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブ
チルゴム、アクリルニトリルブタジエンゴム、シリコン
ゴム、ウレタンゴム、弗素ゴム、ハロゲン化ブチルゴ
ム、水素化NBR、クロロスルフォン化ポリエチレン等
の架橋ゴム、及びポリオレフィン系、ポリエステル系、
ポリエ−テル系ポリアミド系、ポリウレタン系等の熱可
塑性エラストマ−等から適宜選択されるが、コスト低減
と防振性能確保の点から、天然ゴム又はイソプレンゴム
を60重量部以上使用することが望ましい。
【0012】加硫剤は、硫黄、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド等の
チウラム系化合物又は2−(4モルフォノリノジチオ)
ベニゾチアゾ−ル等のチアゾ−ル系化合物と、ジクミル
ペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5(ジタ−トブ
ルチルペロキシ)ヘキサン、1,1ジタ−トブチルペロ
キシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等のペル
オキシド系化合物を併用して用いることが、動倍率が低
く、かつ成形加工性も悪化させないことが確認されれて
いる。また、カ−ボンブラック等の補強剤やシリカ、炭
酸カルシウム、タルク、クレイ等の無機充填剤も任意に
選択し得る。
【0013】さらに、上記ゴム組成物においては、必要
に応じてゴム用伸展油、ゴム用薬品及びゴム用添加剤が
配合される。そして伸展油としては、アロマチック系、
ナフテン系、パラフィン系のゴム用伸展油が代表的な好
ましいものである。また、ゴム用薬品及びゴム用添加剤
としては、亜鉛華、ステアリン酸等の加硫促進助剤、ス
ルフエンアミド系、チウラム系、チアゾ−ル系、グアニ
ジン系等の加硫促進剤、アミン系、フェノ−ル系、硫黄
系、リン系等の老化防止剤または酸化防止剤、紫外線吸
収剤、オゾン劣化防止剤、粘着付与剤、可塑剤等が各々
防振ゴム組成物の使用目的に応じて使用される。
【0014】上記のように構成すれば、所定の配合の原
料ゴム100重量部に対し、加硫剤として、硫黄、チウ
ラム系化合物又はチアゾ−ル系化合物0.5重量部以上
と、ペルオキシド系化合物0.3重量部以上とを併用す
ることにより、低動倍率化を実現することができ、ま
た、力学的損失(ロスファクタ−)を大きくすることが
でき、防振性能が高まる。また、従来の加硫剤増量の手
法の欠点であった、加硫速度が早くなり、加工性が悪
くなる、耐熱老化性を低下させ、耐久性が悪くなる、
というような欠点を生じない。
【0015】そして、防振ゴム組成物は、上述した如き
組成により、静的ばね定数が大きく、動的ばね定数が小
さく、動倍率が小さくなる。よって、フロントエンジン
・リヤドライブ車のセンタ−サポ−トタイプのプロペラ
シャフトの支持に適用した場合、車両発進時などの静的
な状態では静的ばね定数が大きくなり、高速走行時など
の動的な状態では動的ばね定数が小さくなるので、プロ
ペラシャフトの振動が効果的に抑制される。
【0016】続いて、上記防振ゴム組成物の性能につい
て行った試験について説明する。
【0017】表1に示すような配合比(重量比)でもっ
て混練し、この混練物をロ−ルにて圧延し、加硫した
後、列理方向の加硫特性、振動特性、耐熱老化性を測定
した。その結果を表2に示す。
【0018】なお、加硫特性は測定温度150℃でモニ
サント製レオメ−タを用いて測定した。また、振動特性
は、図1に示すように、1辺50mmの立方体形状に形成
した角型防振ゴムテストピ−ス11を用いて行い、静的
ばね定数は圧縮方向に2〜4mm間で測定し、また、動的
ばね定数は10Hz時に3mm圧縮±1mmで測定し、10
0Hz時に3mm圧縮±0.05mmで測定した。上記防振
ゴムテストピ−ス11は、立方体形状のゴム部12の上
下に、ねじ棒13a,13bが立設されたフランジ14
a,14bが固着されてなる。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】上記結果より、比較例1,2,3に比べ
て、本発明例1,2の方が、動倍率が小さく、ロスファ
クタ−が大きくなることが確認された。また、比較例1
のような硫黄系加硫剤増量法ではt10が短く、加硫時の
加工性が悪く、耐熱老化性も悪い。また、比較例2のよ
うに、ジクミルペルオキシド(ペルオキシド系加硫物)
が0.3重量部以下では動倍率小、ロスファクタ−大の
効果が少ない。また、比較例3のように硫黄が0.5重
量部以下では、防振ゴムにおいては必須の要求性能であ
る金属との接着性が悪くなる。
【0022】上記実施例では、短繊維を混入していない
が、短繊維を混入することもできる。短繊維としては、
繊維長さLが10mm以下で、繊維長さLと繊維径Dとの
比L/Dが40以上で、しかも初期弾性率が40g/d 以
上のものが用いられる。初期弾性率が40g/d 以上の短
繊維としては、例えばデュポン(株)製のケブラ−、帝
人(株)製のテクノ−ラ等のパラ系アラミド繊維、デュ
ポン(株)製のノ−メックス、帝人(株)製のコ−ネッ
クス等のメタ系アラミド繊維、クラレ(株)製のベクト
ラ等の芳香族繊維、ビニロン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、ナイロン6、ナイロン6,6 、綿、モサント
(株)製のサントウェブ等のセルロ−ス繊維等の合成、
天然、及び半合成繊維、並びにガラス、カ−ボン、セラ
ミック、宇部興産(株)製のチラノ繊維、ボロン等の無
機繊維、鋼、ステンレス、銅等の金属繊維から適宜選択
される。高弾性率化の点からは初期弾性率が高い短繊維
を用いることが望ましく、また、繊維長さLと繊維径D
との比L/Dも大きい方が良い。繊維長さLも長い方が
望ましいが、10mmを越えると、著しく加工性が損なわ
れるので、10mm以下とする必要がある。さらに、繊維
長さLと繊維径Dとの比L/Dが40未満の短繊維や、
初期弾性率が40g/d 未満の短繊維は高硬度化(高弾性
率化)や低動倍率化の目的に対しては効果が少ないこと
が確認されている。短繊維の混合量は特に限定されない
が、弾性率を向上させ、加工性を確保する点からは3〜
30容量%が望ましい。
【0023】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
加硫剤として、硫黄、チウラム系化合物又はチアゾ−ル
系化合物と、ペルオキシド系化合物とを併用しているの
で、低動倍率化が実現でき、また、力学的損失(ロスフ
ァクタ−)が大きくなり、防振性能が向上する。特に請
求項2の発明は、原料ゴムとして天然ゴム又はイソプレ
ンゴムを60重量部以上使用しているので、コスト低減
と防振性能確保の点から有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】防振ゴム組成物の各種性能を評価するための試
験に用いた角型防振テストピ−スの斜視図である
【符号の説明】
11 テストピ−ス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16F 1/36 C 8917−3J 15/08 D 9138−3J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 原料ゴム100重量部に対し、硫黄、チ
    ウラム系化合物又はチアゾ−ル系化合物0.5重量部以
    上と、ペルオキシド系化合物0.3重量部以上とが併用
    して用いられることを特徴とする防振ゴム組成物。 【請求項2】 原料ゴムは、60重量部以上が天然ゴム
    又はイソプレンゴムであるところの請求項1記載の防振
    ゴム組成物。
JP5491191A 1991-03-19 1991-03-19 防振ゴム組成物 Pending JPH055048A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012153741A (ja) * 2011-01-21 2012-08-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd 高減衰ゴム組成物及び制振部材
KR20160115698A (ko) 2015-03-27 2016-10-06 도요지도키 가부시키가이샤 2연속 자루를 사용한 배깅포장방법 및 장치

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