JPH05504480A - 糖タンパク質、糖脂質上の、又は遊離分子としてのオリゴ糖構造の合成のための、並びにこれらの構造を決定するクローン化した遺伝配列の単離のための方法及び生成物 - Google Patents

糖タンパク質、糖脂質上の、又は遊離分子としてのオリゴ糖構造の合成のための、並びにこれらの構造を決定するクローン化した遺伝配列の単離のための方法及び生成物

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JPH05504480A JP3504707A JP50470791A JPH05504480A JP H05504480 A JPH05504480 A JP H05504480A JP 3504707 A JP3504707 A JP 3504707A JP 50470791 A JP50470791 A JP 50470791A JP H05504480 A JPH05504480 A JP H05504480A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 糖タンパク質、糖脂質上の、又は遊離分子としてのオリゴ糖構造の合成のための 、並びにこれらの構造を決定するクローン化した遺伝配列の単離のための方法及 び生成物 技術分野 本発明は、糖タンパク質、糖脂質上の、又は遊離分子としてのオリボラ又は多糖 構造の合成のだめの方法及び生成物に関する。
背景技術 炭水化物は、生物学的な化合物の重要なりラスである。細胞において、炭水化物 は、粘度を調節し、エネルギーを貯蔵し、又は細胞表面のキーコメント(key coanent)である構成成分として機能する。はとんど全ての位置特異的細 胞内作用は、細胞表面の炭水化物に関係する。例えば、***及び卵子の結合、並 びに受精卵の着床には、いずれも細胞表面炭水化物が介在する。同様に、細胞結 合分子として機能する多くのタンパク質、例えばGMP−140、ELAM−1 、及びMel−14のようなリンパ球結合分子は、レクチンを模倣し、特定の細 胞表面炭水化物構造を結合すると考えられる構造的性質を示す(Stoolma n、 Ce1l (1989)5飢907−910)。現在、腫瘍関連抗原のよ うなグリコジル化タンパク質が、多くの癌の存在を確認するために使用されつつ ある。単離されたオリゴ糖類でさえ、それら自身について生物学的活性を示すこ とが見出された。
特定のガラクトースグリコ糖類が、赤血球細胞による尿路病原性大腸菌の凝集反 応を抑制することが知られている(米国特許第4.521.592号)。他のオ リゴ糖類は、プラスミノーゲンアクチベーターのレベルを増加することにより、 潜在的な抗トロンビン活性を有することが示されてきた(米国特許第4.801 .583号)。
この同じ生物学的活性は、オリゴ糖類をアミノ糖タンパク質と繋げて治療用具に 結合することにより、抗凝固作用を育する治療表面を与えるために使用されてき た(米国特許第4.810.784号)。さらに、他のオリゴ糖類については、 ゲノム陽性菌抗生物質及び殺菌剤としての用途が見出されてきた(米国特許第4 .851.338号第4.665.060号)。さらに、オリゴ糖類は、特定の 細菌の診断及び同定における細菌レセプター部位として使用されてきた(米国特 許第4.657.849号及び第4、762.824号)。
オリゴ糖類が、それらが結合するタンパク質又は脂質に対する影響を育すること も良く認識されている(Radeomcher et al、 Ann、 Re v、 Biochem、、 (1988)、 57:785)。特定のオリゴ糖 類が、タンパク質、安定性、タンパク質分解速度、1nvivoでの血流からの クリアランス速度、熱安定性及び溶解性に影響を与えることが示されてきた。細 胞表面炭水化物のオリゴ糖部分における変化が、癌化してきた細胞内において注 目されてきた。他のオリゴ糖の変化は細胞の分化の間に検出されてきた(Too ne et al、 Tetrahedron Report (1989)  45(17):5365−54Z2)B このように、生物学的機能についてのオリゴ糖類の重要性は枚挙にいとまがない 。
これらの材料の分子生物学における基本的な役割は、多大な研究の目的となり、 特にこれらの材料を合成する肴機合成においてかなりの努力がなされてきた。炭 水化物を製造する合成アプローチは極めて発達しているが、この技術は、可能な 合成経路において要求される選択的保護及び脱保護段階に関して、顕著な困難性 を有している。これらの困難性は、炭水化物を単離及び生成し、それらの構造を 決定することに関する困難性と相伴って、合成有機化学において価値ある炭水化 物を経済的に製造することを実質的に不可能にしている。
酵素媒介触媒合成は、炭水化物(例えばオリゴ糖類及び/又は多糖釦を、非常に 高い収率で、経済的に、水溶液内で緩和な条件下で、望ましくない副生成物を確 認しうる量で生成することなく製造するという、旧来の有機合成経路を上回る劇 的な効果を与えつる。そのような酵素には、グリコジルトランスフェラーゼも含 まれるが、これらのタンパク質はほんの低濃度で見出されるにすぎず、しかも膜 結合しているので、特に、真核、例えば哺乳類の供給源から単離することが困難 である。
今日までに、アミノ酸配列の情報又は抗グリコジルトランスフェラーゼ抗体を要 求する標準的な分子クローニングの試みは、β(1,4)ガラクトシルトランス フェラーゼ(in +986)及びa (2,6)シアリル(sialYl)  トランスフェラーゼ(in 1987)に対応する真核細胞、例えば哺乳類のグ リコジルトランスフェラーゼcDNAの二つの単離にのみ成功して使用されてい る。従って、上記の炭水化物の多大な価値に鑑みれば、さらに別のグリコジルト ランスフェラーゼ遺伝子及びcDNAの単離についての改良方法、並びに炭水化 物合成におけるそれらの使用が強く望まれている。
発明の開示 従って、本発明の目的は、真核細胞、例えば哺乳類のグリコジルトランスフェラ ーゼ遺伝子及びcDNAを容易に単離する方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、これらに関連する遺伝子及びcDNAを修飾して対応する 修飾されたグリコジルトランスフェラーゼを得ることにある。本発明の別の目的 は、これらの未修飾の及び修飾された単離された遺伝子及びcDNAを提供する ことにある。これらは、例えば細胞表面オリゴ糖構造を、遺伝子トランスファー アプローチ(gene transfer approaches)により又は in vitroでのグリコジル化反応により修飾することに使用される。
本発明者らは、本発明において、本発明の上記目的の全て、並びに下記に示す本 発明の記載かられかる他の目的を満足する遺伝子トランスファーアプローチを発 見した。本発明の方法論には、グリコジルトランスフェラーゼの基質及びアクセ プターの性質についての情報が存在するという利点があり、これらの酵素の細胞 表面発現オリゴ糖生成物に特異的な多数の抗体及びレクチン試薬を利用する。
図面の簡単な説明 第1図は、第2図及び第3図は、本発明により提供さね、グリコジルトランスフ ェラーゼをコードする三つのDNA配列(配列(1) 、(II)及び(11■ ))を提供する。
第4図及び第5図は、GDP−FuC: [β−D−Gal (1,4) )− D−GlcNac a (1,3)−7Dジルトランスフェラーゼをコードする DNA配列を提供する。
本発明を実施するためのベストモード 一般的に、本発明は、細胞の翻訳後の性質を用いることによる、細胞からの遺伝 子及び/又はcDNAの単離方法を提供する。この遺伝子及び/又はcDNAが 単離されうる細胞は、単細胞生物又は多細胞生物からの細胞のいずれでもよい。
本発明の内容において、特定の細胞の翻訳後の性質とは、タンパク質又は脂質に 1種又はそれ以上の単糖類を共有結合させる酵素的方法により、又はタンパク質 又は脂質分子からそのような置換基を特異的に除去する酵素的方法により、タン パク質又は脂質を修飾する細胞の能力と定義される。
一つの実施態様において、本方法は、下記の四つの基本的ステップを含む。
(1)有益な翻訳後の性質、即ち、特定の膜結合オリゴ糖類又は多糖類(即ち、 糖タンパク質又は糖脂質)、又は溶解性オリゴ糖類又は多糖類、又は特別な酵素 活性(vide 1nfra)を育するドナー真核細胞(例えば哺乳類の)を単 離すること。
(11)ドナー真核細胞(例えば哺乳類の)の遺伝材料からcDNA又はゲノム DNAのいずれかの遺伝子ライブラリーを製造すること。
(iii)真核細胞(例えば哺乳類の)である宿主細胞をこの遺伝子ライブラリ ーで形質転換すること:並びに (lい形質転換された宿主細胞を、有益な翻訳後の性質を有する宿主細胞につい てスクリーニングすること。
現在この翻訳後の性質を有する宿主細胞は、有益な翻訳後の性質に関連する遺伝 情報を含む。その後、下記に示す技術を用いて、遺伝情報(遺伝子)を形質転換 された宿主細胞から回収して、標準的なアプローチ、即ち、Axel et a l (米国特許第4.634.685号)又はG11bert et al(米 国特許第4.411.994号)により使用して、大量の遺伝子生成物、即ち翻 訳後の性質の原因となるグリコジルトランスフェラーゼを製造することができる 。
上記の工程(i)において、ドナー真核細胞(例えば哺乳類の)は、細胞の抽出 物において特異的な酵素活性を検出すること、又は細胞の膜結合又は溶解オリゴ 糖類又は多糖類を検出することに基づいて単離される。
従って、一つの実施態様において、細胞抽出物中で検出される酵素活性は、翻訳 後にグリコジル化又はグリコジル修飾によりタンパク質を修飾する動物の酵素に 起因する酵素活性でありうる。この酵素活性は、これらの酵素の一つの基質特異 性を用いて検出されつる。そのような基質は知られている。
別の実施態様においては、上記の工程(i)において、細胞は、特定の細胞膜結 合オリゴ糖類及び/又は多糖類の検出に基づいて単離される。
別の実施態様においては、工程(i)における細胞は、細胞抽出物中の溶解オリ ゴ糖類及び/又は多糖類の検出に基づいて単離される。
本発明は、遺伝子生成物についてのアミノ酸配列の情報を得ること、又は遺伝子 生成物に特異的な抗体が入手可能であることを要求することのない、生物からの 遺伝子を単離することを目的とする新規な遺伝子トランスファーアプローチを提 供する。例えば、特定の酵素をコードする遺伝子がめられている場合に、細胞培 養物は公知且っ標準的な方法によりスクリーニングされて、発現可能な目的の遺 伝子を含む細胞が、細胞抽出物中で特異的な酵素活性(有益な酵素に対応し、従 って、細胞はめられている酵素に対する遺伝子を含む)を検出することにより確 認される。細胞のオリゴ糖類又は多糖類の膜成分が有益である場合には、そのよ うな膜特性を有する細胞か単離される。溶解オリゴ糖類又は多糖類が有益である 場合には、その細胞抽出物中で検出可能な溶解オリゴ糖類又は多糖類を有する細 胞か単離される。
そのような細胞が一度単離されれば、この単離した細胞をベースとする遺伝子ラ イブラリーが得られる。この遺伝子ライブラリーは、cDNA又はゲノムDNA のいずれでもよい。好ましい実施態様において、単離された細胞を特定の試薬と 接触させることによりその有益な翻訳後の性質を強化しうることが知られた場合 には、この試薬をこの細胞中のfflRNAシグナル、及び/又は遺伝子それ自 体の強化を達成し、続いて特定の遺伝子に対応する増輻されたcDNA、又は増 輻された遺伝子断片を製造するために使用する。一方、cDNAEtびゲノムD NA遺伝子ライブラリーのいずれも公知技術を用いて得ることができる。一度遺 伝子ライブラリーが得られれば、これは、公知技術(例えば、リン酸カルシウム 沈澱法、リポソームトランスフェクション、DEAEデキストラントランスフエ クショスマイクロインジエクション等)を用いて宿主細胞を形質転換するのに使 用される。
本発明において使用されうる宿主細胞は、好ましくは所望の翻訳後の性質のレク チン又は抗体検出が可能なものである。即ち、膜結合オリゴ糖類、多糖類、又は 形質転換された宿主細胞において製造される糖タンパク質又は糖脂質のレクチン 又は抗体検出が可能なものである。しかしながら、そのようなレクチン又は抗体 検出が可能でない宿主細胞のスクリーニングは、本発明による酵素活性のスクリ ーニングにより達成してもよい。
(A)宿主細胞は、酵素(グリコジルトランスフェラーゼ)の触媒機能を可能に し且つ保持するために真核細胞(例えば、哺乳類の)であるべきである。(B) 宿主細胞は所望のものと同様のグリコジルトランスフェラーゼ活性及び同起源の 生酸物を発現すべきではない。グリコジルトランスフェラーゼ関連遺伝子を用い て宿主細胞の形質転換が成功したことは、細胞抽出物中の対応する酵素活性を検 出することにより決定されうる。(C)別の性質において、宿主細胞は適当な糖 ヌクレオチド物質の合成及びそのゴルジ体(ここにグリコジルトランスフェラー ゼ触媒ドメインが存在し、機能する)への輸送ができるべきである。実質的には 、全ての野性株の動物細胞がこの機能を有する。CD)宿主細胞は、所望のグリ コジルトランスフェラーゼが要求する適当なアクセレーター物質(オリゴ糖類、 脂質又はタンパク質)を合成する能力を有するべきであり、該細胞は細胞表面に 該構造を示さなければならず、細胞環境/培地中にそれを放出しなければならな い。(E)宿主細胞は、所望のグリコジルトランスフェラーゼの発現をコードす るか、さもなければ決定するトラスフェクションされた配列の発現を可能にする か、それを提供すべきである。これは真核細胞の(例えば哺乳類の)において、 真核細胞(例えば哺乳類の)ゲノムDNA トランスファーに固有のものである か、または公知の技術を用いてcDNA発現システムに対して選択されるベクタ ーシステムに固有のものである。(F)宿主細胞は、関連するグリコジルトラン スフェラーゼの発現をコードするか、さもなければ決定するトランスフェクショ ンされた配列のレスキュー(rescue)を可能にすべきである。
野性株の真核細胞(例えば哺乳類の)は、これらの遺伝的な性質を有する。上記 で定めた基準(3)又は(D)を有しないいかなる特定の育益な野性株の真核細 胞も、標準的な技術を用いて突然変異を起こし、これらの基準のいずれかを有す る突然変異細胞を得てもよい。酵素分析に基づく選択方法が使用される場合には 、上記基準(C)及び(D)は必要ない。
一度宿主細胞が形質転換されてしまうと、その集団は目的の遺伝材料を有する宿 主細胞についてスクリーニングされる。これは、宿主細胞か目的とする翻訳後の 性質を有するかどうか決定することにより、即ち、形質転換された宿主細胞の抽 出物中の酵素活性を検出するか、細胞上の膜結合オリゴ糖類又は多糖類を検出す るか、又は細胞抽出物中の溶解オリゴ糖類又は多糖類を検出することにより行わ れる。試験に陽性の宿主細胞は単離され、これらの形質転換された細胞から目的 の遺伝子が回収されつる。
宿主細胞かゲノムDNAトランスフエフシコンにより形質転換される場合には、 遺伝子レスキューは、下記のように行われうる。・(a)種特異性の繰り返し配 列によるトランスフェクションされたゲノム配列のタゲノム配列のタギング。
cDNAが宿主細胞の形質転換に使用される場合には、遺伝子/cDNAレスキ ューは下記のように行われつる。
(a)Hirt法によるエビソマルレスキュー、又は(b)プラスミドタグによ る挿入されたコピーレスキュー適当な宿主細胞の例には、下記のものが含まれる :(1)ヒト血液u(Human Blood Group) Hα(1,2) フコシル−トランスフエラーA)L細胞宿主−マウス株 B)α(1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性を発現しない。細胞表面上で Fuca(1,2) Gal構造を発現しない。
C) GDP−フコース、α(1,2)フコシルトランスフェラーゼの糖ヌクレ オチド基質の合成を行う。
D)酵素のためのアクセプター物質であるGalβ(1,4)GlcNAc−R 分子を合成し、細胞表面でそれらを発現する。
E)マウス細胞はヒト遺伝子を発現しうることが知られている。
F)マウス細胞はヒトAlu繰り返しDNA配列と同様のDNA配列を含まない 。これらのAlu配列(種特異性繰り返し配列)は、マウストランスフエクタン ト細胞系からヒト遺伝子を同定し、最終的にレスキューするために使用された。
A) SV40ウィルスラージT抗原を発現する腎臓細胞系−〇〇S−1細胞系 、サル種B) α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を発現しない 。細胞表面上てGal α(1,3) Gal構造を発現しない。
C) UDP−ガラクトース、α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼの 基質の合成を行う。
D)酵素のためのアクセプター物質であるGalβ(1,4)GlcNAc−R 分子を合成し、細胞表面でそれらを発現する。
E) cDNAライブラリーのためのcDNA/cO3−1細胞発現系−桿準技 術F) cDNAライブラリーのためのcDNA/CO5−1細胞発現系−標準 技術ClIDヒトルイス血液W(Human Lewis Blood Gro up) a(1,3/1.4)フコシルトランスフェラーゼ−J、F、Kako wska−Latallo et al、 Gene and Develop ment (+990j 4: 1288−1303 A) SV40ラージT抗原を発現する腎臓細胞系−COS−1細胞系、サルB ) α(1,3)フコシルトランスフェラーゼ活性を発現しない。細胞表面Ga lβ(1,4)[Fuc α(1,3)]Glc NAc−R構造を発現しない 。
C)GDP−フコース、α(1,3)フコシルトランスフェラーゼの基質の合成 を行う。
D)酵素のためのアクセプター物質であるGalβ(1,4)GlcNAc−R 分子を合成し、細胞表面でそれらを発現する。
E) cDNAライブラリーのためのCDM 7/CO3−1細胞発現系−標準 技術F) cDNAライブラリーのためのCDM 7/CO5−1細胞発現系− 標準技術この遺伝子の選択の後の方の工程においては、cDNAクローンのプー ルはそれらをCO3−1細胞にトランスフェクションし、その後、トランスフェ クションされた細胞から製造された抽出物を直接分析することによりα(l、3 )フコシルトランスフェラーゼ活性についてスクリーニングされたため、基準C 及びDは必要ではないであろう。
その実施態様の一つにおいて、本発明は、グリコジルトランスフェラーゼをコー ドする遺伝子を単離する方法、並びにこれにより単離された遺伝子を提供する。
このグリコジルトランスフェラーゼは、フコシルトランスフェラーゼ、シアリル トランスフェラーゼ、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、ガラク トシルトランスフェラーゼ、N−アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼ 、マンノシルトランスフェラーゼ、スルホトランスフェラーゼ、グルコシルトラ ンスフェラーゼ、アセチラーゼ、又は別のグリコジルトランスフェラーゼであり うる。
個々のグリコジルトランスフェラーゼは、特に、酵素によりトランスファーされ る異なるタイプの糖に関連するものとして知られている(Bayer et a l、 Adv、 Enzymology (1982) 52: 23−175 .ここに参考文献として挿入されル)。従ッテ、細胞内又は細胞上のオリゴ糖類 、糖タンパク質又は糖脂質に見出される特定の種類の糖結合は、特定のグリコジ ルトランスフェラーゼに関連する。方法は、そのような連結(Bayer et  al、前掲書参町を確認するために知られており、本発明により対応するグリ コジルトランスフェラーゼをコードする遺伝子を単離するために使用することが できる。
シアリルトランスフェラーゼは、本発明により提供されるグリコジルトランスフ ェラーゼの−っであり、下記のシアル酸連結に関連する:(1)Siaα2→6 Gal;(2)Siaα2 +3Gal; (3)Siaα2−+6GalNa c; (4)Sia a2−+6G1cNAc; (5)Sia aQ −+8Sia: (6)Siaα2−+4Gal及び(7)Siaα2−+4G lcNAc 。
フコシルトランスフェラーゼは、本発明により提供される別のタイプのグリコジ ルトランスフェラーゼであり、下記の連結に関連する:(1)Fuca(l→2 )Gal β−: (2) Galβ(1→3)[Fuccz(1→4)]G1 cNAcβ−; (3) Galβ(1=4)[Fuca(1−+3)]Glc NAcβ−: (4) Galβ(1−4)[Fuca(1→3)]Glc;  (5)−GlcNAcβ1−+4)[Fuca (1→6) ]G1cNAcβ −Asn: (6)−G1cNAcβ(1−4)、 [Fuc α(1→3)] G1cNAcβi −Asn;(7)Fuca(1−=6)Galβ→:(8) Fuc α(1−+3)Galβ−:(a)Glcβ1−e3Fucα−+0− Thr及1uc (21−+0−Thr/Ser: (10) Fucl +セ ラミド:及び01)Fuc al −e3Fuc。
さらに本発明により提供されるN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ は、下記の連結に関連する: (1)GlcNAcβ1−4GlcNAc;(2 )G1cNAcβ1−+Asn:(3)GlcNAcβ1−2Man:(4)G 1cNAcβ1 →4Man:(5)GlcNAcβ1−6Man:(6)G1 cNAβ1→3Man:(7)GlcNAcαl −3Man:(8)G1cN Acβ1−3Gal(9)G1cNAcβ1 →4Gal ;(10)G撃■ NAcβI −”6Gal:(11)GlcNAc al−4Gal:(12) GlcNAc al −”4Glc?JAc:(13)GIモmAc βI →6GalNAc:(14)GlcNAcβ1 →3GatNAc;(+ 5)G]cNAcβ1 →4GIcUA:(16)G1cN`c αl→4GlcUA :(17)G1cNAcαl→41dUA。
さらに本発明により提供されるガラクトシルトランスフェラーゼは、下記の連結 に関連する: (1)Galβl−4G1c;(2)Galβ1−4GlcNA c;(3)Galβ1 →3GlcNAc、(4)GalβI −6G1cNA c:(5)Galβ1−Ga1NAc:(6)Galβ1−+6GalNAc: (7)Galαl −3GalNAc:(8)Galαl −”3Gal:(9 )Gal al −4Gal:(10)Galβ31−3Gal:(+1)Ga l■■ −4Gal:(12)Galβ1−=6Gal:(13)Galβ1 →4xy 1ose;(14)Galβ141’スフィンゴシン:(15)Galβ1−1 ’セラミド:(+6)Galβ1→3ジグリセリド:(17)Galβ1→0− ヒドロキシリシン、及び(18)Gal−S−システィン。
さらに本発明により提供されるN−アセチルガラクトサミニルトランスフェラー ゼは、下記の連結に関連する (lXGalNAcαl →3)[(Fuc al−2)]Galβ−+(2) GalNAc al−Ser/Thr:(3)GalNAcβ1 →4Gal  :(4)GalNAcal −3Gal:(5)GalNAcal−3GalN ac:(6XGalNAcβl→4GlcUAβ1−3)、 ;(7XGalN Acβ1−4dUAαl −3−) 、 :(8)−Manβ−+6alNAc −”G1.em ac→Asn。
本発明により提供される他のグリフジルトランスフェラーゼは、下記の連結に関 連する。
Ga1NAcに Galβl−3GalNAc Galβ1−4GalNAc Gal a 1−3GalNAc Ga1NAcβl−3Ga 1NAc G1eNAclβ1−6GalNAc GalNAcβl−30alNAc Siaα2−3GalNAc S ia a 2−6Ga 1NAc Galに Galβl−3Gal Galαl−30al Fucαl−2Gal GIcNAcβl−3Gal GlcNAcβ1−4Gal G1cNAcβ1−6Gai G1cNAcαl−4Gal GalNAcal−3Gal GalNAcal−3Gal GalNAcβ1−3Gal Ga1NAcβ−4Gal S ia a 2−3Ga I S ia a 2−6Ga I Glcに Manαl−6Glc Imnal−4Gl1 一6GlcIに Galβ1−4GlcNAc Galβl−3G1cNAc Fuc a l−3GlcNAc Fuc a 1−4G1cNAc Glcal−40IcNAc GlcNAcαl−4G1cNAc Siaα2−4GlcNAc Sjaに S ia a 2−8S ia タンパク質に Ga1NAc a l−0−Ser/Thrさらに、本発明により提供される他 のグリコジルトランスフェラーゼは下記のものを含む:β1.4−GlcNAc −β1−3−グルクロニルトランスフェラーゼ、グルクロン酸−β1.4−N− アスパラギンN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、アスパラギンN −アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、セリンβ−キシロシルトランス フェラーゼ、キシロースβ1.4−ガラクトシルトランスフェラーゼ、ガラクト ースβ1.3−ガラクトシルトランスフェラーゼ、ガラクトースβ1.3−グル クロニルトランスフェラーゼ、グルクロン酸β1.4−N−アセチルガラクトサ ミニルトランスフェラーゼ、N−アセチルガラクトサミンβ1.3−グルクロニ ルトランスフェラーゼ、N−アセチルガラクトサミン−4−スルホトランスフェ ラーゼ、N−アセチルガラクトサミン−6−スルホトランスフェラーゼ、了スバ ラギンーβ−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、セリン/スレオ ニン−α−N−アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼ、N−アセチルグ ルコサミンβl、4−ガラクトサミニルトランスフェラーゼ、ガラクトース−β 1.3−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、N−アセチルグルコ サミン−6−スルホトランスフェラーゼ、ガラクトース−6−スルホトランスフ ェラーゼ、グlレクロン酸−α1.4−N−アセチルグルコサミニルトランスフ ェラーゼ、ガラクトース1.6−N−アセチルガラクトジルトランスフエラーゼ 、N−アセチルグルコサミンβl。
4−グルクロニルトランスフェラーゼ、ヘパリン−N−アセチル−グルコサミン N−アセチルトランスフェラーゼ、ヘパリンN−アセチルグルコサミンスルホト ランスフェラーゼ、N−アセチルグルコサミン−G1,4−グルクロニルエピメ ラーゼ、N−アセチルグルコサミン−6−スルホトランスフェラーゼ、N−アセ チルグルコサミン−N−スルホトランスフェラーゼ、グルクロニル−G1,4− N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、イズロニルー2−スルホトラ ンスフェラーゼ、イズロニルーβ1,4−N−アセチルガラクトサミニルトラン スフェラーゼ、及びN−アセチルガラクトサミン−G1,3−グルクロニルエピ メラーゼ。
これらの酵素は、結合組織多糖類における以下の結合およびオリゴ糖構造と関連 かある(ロデンら(Roden、 L、”5tructure and Met abolism of Corrective Ti5sue Proteog iycans、” in The Biochemistry of Glyc oproteins and P窒盾狽■盾■奄凾■ ans、 Wm、 Lennarz、 ed、 pp、 267−371 Pl enum Press、 New York) oこれらのL載、 特に269.270および271頁の表は、本明細書に参考のため引用する。
上述したグリコジルトランスフェラーゼ遺伝子及び/若しくはcDNAsは、同 種中の翻訳後特性マニフェスト及び適切な上述した特徴的な結合を使用して、本 発明に従って、クローン化された分子として得られるか、若しくは宿主細胞系へ 転移され、それからその後に前記の遺伝子若しくはcDNAライブラリーが作製 され、かつ、前記の遺伝子若しくはグリコジルトランスフェラーゼをコードする cDNAが単離される。
マンノシルトランスフェラーゼ群のメンバーを含有する追加の酵素としては、以 下に例示するような、(およびコーンフェルト(Kornfeld)ら、アニュ アル レビュー バイオケミストリー(Ann、 Rev、 Bioche+n 、) 1985年、第54巻、631−664頁に概説されるような)アスパラ ギンが結合したオリゴ糖に形成される結合の構築と関係する、α(l、2)マン ノシルトランスフェラーゼ、α(l、3)マンノシルトランスフェラーゼ、α( 1,6)マンノシルトランスフェラーゼ、及びβ(114)マンノシルトランス フェラーゼを挙げることができる。
他の物としては、セラミドグルコシルトランスフェラーゼ及びセラミドガラクト シルトランスフェラーゼ、オリゴサッカジルトランスフェラーゼ、及び0−アセ チレートN−アセチルノイラミン酸(シアル酸)の0−アセチラーゼを挙げるこ とがSiaニジアル酸 Gal;D−ガラクトース Ga1Nac; D−N−アセチルガラクトサミンGlc:叶グルコース GlcNAc; D−N−アセチルグルコサミンFuc : L−フコース Man:叶マンノース 1dUA:L−イデュロニック酸(L−iduronic acid)GIcU A:D−グルクロン酸 他の態様においては、本発明は溶解性、若しくは固相のオリゴ糖若しくは多糖を 得る方法を提供するものである。本方法はオリゴ糖、多糖、脂質、若しくはタン パク前駆体を融合タンパクと接触させることを含むものである。使用する酵素は 、本発明によって提供されるが、グリコジル化されないグリコジルトランスフェ ラーゼ若しくは2つの部分、すなわち第一の部分として、少なくともグリコジル トランスフェラーゼの触媒として機能するドメイン(本文参照):及び第二の部 分として、固体支持体に結合したタンパク様スペーサー若しくは親和性のリガン ドを含有するタンパク様の成分を含有する融合タンパクのいずれかである。本発 明の酵素は前駆体を、それによっ得られる所望のオリゴ糖、多糖、糖脂質、若し くは糖タンパクに変換する。
本発明の注目すべき効果としては、−態様において、グリコジル化されないグリ コジルトランスフェラーゼを提供することにある。天然由来のグリコジルトラン スフェラーゼは、糖タンパクである。それらの物を使用してオリゴ糖/多箇前駆 体からオリゴ箇若しくは多糖を製造する場合、前記の酵素はそれ自身がグリコジ ル化され易い。この望ましくない活性によって、出発材料が消費されてしまい、 その結果酵素活性が早期に失われる。本発明のグリコジル化されないグリコジル トランスフェラーゼはこのような顕著な不利益を享受しない。それらは、グリコ ジル化されない酵素として得られるが、それは関連するグリコジル化機構が欠落 した微生物中若しくはグリコジルトランスフェラーゼのグリコジル化が抑制され た動物細胞中で産生される生成物として得られるからである。動物細胞における グリコツルトランスフェラーゼのグリコジル化の抑制は、単離したグリコジルト ランスフェラーゼ遺伝子を公知の技術を用いて変異させ、グリコジルトランスフ ェラーゼのグリコツル化サイトを除去することによって得られる。
本発明の非グリコジル化グリコジルトランスフェラーゼは、少なくともグリコジ ルトランスフェラーゼの触媒として機能するドメイン(本文参照)に対応し、ま たグリコジルトランスフェラーゼをコードする完全な遺伝子に対応する非グリコ シル化タンパクであり得る。
もう一つのり様においては、本発明は前述した二つの部分、すなわち、第一の部 分として、グリコジルトランスフェラーゼの触媒として機能するドメイン、及び 、第二の部分として、固体支持体に結合させることができるタンパク様のスペー サー若しくは、親和性リガンドを有するタンパク様成分を含有する融合タンパク を提供するものである。
グリコジルトランスフェラーゼは、酵素をコードする遺伝子の3つの異なった領 域に対応する3つのドメインを有することが知られている。遺伝子の3゛−末端 に見出される遺伝子領域は触媒として機能するドメインをコードすることが知ら れている(ボールソン(paulson)等、ジャーナルオブバイオロジカルケ ミストリ−(J、 Biol、 Chea)1989年、第264(30)巻、 17615−17618)頁)。本発明の融合タンパクは、少なくともこの触媒 として機能するドメインを含むが、その全タンパク配列まで含有し得る。本タン パクは、公知の技術を使用して第二の部分を融合して製造される。
第二の部分は、固体支持体重で触媒として機能するドメインを固定したり、若し くは第二の部分に特異的に親和性を有するリガンドの存在を利用することによっ てその回復を許容するように使用できる。第二の部分としては、5taph、タ ンパクAのIgG結合ドメインが使用できる。そのような融合タンパクは、[g G−セファロースのような、[gGを含有する面相マトリックスに結合される。
多くの他の代わりのタンパクもグリコジルトランスフェラーゼの触媒として活性 なセグメントに融合して固体マトリックスへの結合を生じさせることができる。
その様なタンパク及び、それらの代表的なマトリックス結合レセプターとしては 、ストレブタビジンービオチン(streptavidin−biotin)  、[gG !鎖タンパクA、及び実質的にいかなる他の公知のタンパク、若しく は抗体が存在する、若しくは作製できるペプチドセグメントを挙げることができ る。
もう一つの態様においては、本発明は組換え糖タンパク、糖脂質、若しくは例え ば本発明によって得られる酵素若しくは本発明によって得られる組換え生物のい ずれかを使用して遊離のオリゴ糖を製造する方法を提供するものである。例えば 、特定の翻訳後グリコジル化の能力は次に記載する工程によって宿主細胞に添加 することができる。最初に、所望の遺伝子若しくは単離されたcDNAを標準的 な形質転換若しくはトランスフェクション技術を使用し、トランスフェクトされ たクローン化遺伝子産物の発現を可能とする生物を得るような方法で、細胞中へ 導入する。宿主細胞はトランスフェクション以前にはその能力を有しないが、ト ランスフェクトされた遺伝子によって決定される翻訳後の能力を得る。あるいは また、前述した方法は実行できるが、翻訳後の能力を決定する単一のクローン化 遺伝子を使用するかわりに、クローン化しない遺伝子セグメント(例えば、高分 子量のゲノムDNA)、若しくはクローン化されたゲノムDNAフラグメントラ イブラリー又はcDNA分子を使用することもできる。本方法でトランスフェク トされた細胞をその後、新たに得られた所望の翻訳後の能力を検出することに基 づく選別方法にかけ、その能力を発現するクローナルセルラインを分離する。
もうひとつの態様では、本発明に従って得られた酵素を試験管中の反応に使用し て、細胞表面のオリゴ糖分子を修飾することもできる。例えば、本発明者は精製 した血液LA UDP−GalNAc トランスフェラーゼ及びその基質である UDP−GalNAcを使用して、試験管中で、マウス細胞上の血液型Hオリゴ 糖決定基を血液量A決定基へと変換した(エルンスト(Ernst)等、ジャー ナルオブバイオロジカルケミストリー(J、 Biol、 Chem、)、19 89年、264巻、34313447頁)。類似のスキームを使用して、本発明 に従って得られた酵素を単独で若しくは他の入手可能なグリコジルトランスフェ ラーゼ及びグリコハイドロラーゼ(glycohydrolases)とともに 使用して、死亡した、若しくは生きた機能性真核細胞若しくは原核細胞上に存在 する細胞表面オリゴ糖を、所望の特性に関係するそれらの細胞表面のオリゴ糖構 造にするような方法で、修飾することができる。
追加された特定の翻訳後グリコジル化能力を備えた上記のような宿主細胞は、糖 タンパク、糖脂質、若しくは遊離のオリゴ糖を得る公知の組換え技術に従って使 用される。この細胞は組換えタンパク、糖脂質、苦しく遊離のオリゴ糖を産生す る能力と同様、翻訳後のグリコジル化能力の両者を有することによって特徴付け られる。
上述した後の態様は、また、例えば、新規なオリゴ糖分子を、治療若しくは診断 に使用するため、それらを特定の組織若しくは体内の他の場所に向かわせる目的 で、特定種の哺乳類細胞(例えば、特定若しくは一般的な免疫機能を有する細胞 )の表面に付加することを可能とするものである。特に、そのように改質された 細胞は改質された細胞の表面に付加された特定のオリゴ糖構造を特異的に認識す るレクチン様の細胞接着性分子を発現する組織を標的とすることができた。
もう一つの態様においては、本発明は細胞中のグリコジル化活性を抑制する方法 を提供するものである。この態様において、特定の翻訳後グリコジル化能力が宿 主細胞から除去される。この結果は、(1)遺伝子を不活性化し、及び(2)そ 托若しくはそれに近接する一つ以上の遺伝子的に選択可能なマーカーを挿入する 、試験管中での改質の後に、特定のクローン化された試薬を細胞中にトランスフ ェクション技術の標準的な形質転換によって、導入することによって達成するこ とができる。この改質された不活性な遺伝子の導入は、標準的な技術を使用して 同種組換え(homologous recombination)によって内 因性の機能性遺伝子を効果的に置換する。
必要であれば、この方法を2ラウンド行って、二倍体生物の野性型の両遺伝子を 不活性化することもできる。この結果、排除することが好ましい翻訳後の能力の 決定が現時点では不可能な二つの非機能性遺伝子を育するセルラインが得られる 。あるいはまた、本発明に従って得られる遺伝子は、標準的な方法を用いて、ア ンチセンス方向に発現された状態で、形質転換若しくはトランスフェクションに よって細胞中に導入される。これは、同系列の野性嬰の遺伝子の発現を標準的な アンチセンス発現方法で排除する。その配列が本発明に従って得られた遺伝子に 由来する、アンチセンス合成オリゴヌクレオチドで細胞を処理することによって 、また同系列の野性型遺伝子の発現を再び、標準的な方法で排除することができ る。
あるいはまた、本発明に従って得られる遺伝子は、形質転換若しくはトランスフ ェクションによって細胞中へ導入ざ顛その結果、新規な翻訳後修飾の発現は望ま しくないものの発現を防止、もしくは排除する。このアプローチは、ある種のグ リコジルトランスフェラーゼの共通のアクセプター基質に対する作用が互いに排 除する観察に変わる。例えばフコシル化は、α(2,3)シアル化を妨害するこ と及びその逆ができ、また、α(1,3)ガラクトシル化はαに3)シアル化を 妨害すること及びその逆が可能である。
(グリコジル化も含む)細胞の翻訳後の能力の付加及び削除は、例えば、それら は診断若しくは治療に利用できる脂質、タンパク、若しくは遊離オリゴ糖を製造 するために使用でき、グリコジル化を含む、その特異的な翻訳後修飾はその機能 に影響する宿主セルラインを作製させる。例えば、組織プラスミノーゲンアクチ ベーター若しくはエリスロボイエチンのような組換えタンパクは通常、糖タンパ クとして存在する。これらの糖タンパク上の特異的オリゴ糖の構造は、それらの 生合成、血清の半減期、レセプター相互作用、若しくは他の機能に対して有益な 効果を有することが示されており、本発明で提供される試薬及び工程を使用して 、特定の、かつ機能的に最適化したオリゴ糖構造を有する組換えタンパクを産生 ずる宿主を構築することができる。
この後者の態様ではまた、通常の生理学的組織、若しくは体内の他の場所を標的 化することを妨げることを目的として、例えば特定のオリゴ糖分子を特定の種類 の哺乳類細胞(例えば特定、若しくは一般的な免疫機能を有する細胞)の表面か ら消去することを可能とし、従って、治療若しくは診断上の使用のために、それ らを他の非生理学的な標的に向けることができる。特に、そのように改質された 細胞はその後、それらが通常作用する組織から、他の種類の細胞に対して特異性 を有するレクチン様の細胞接着性分子を発現する組織へと押しやられる。
もう一つの態様では、本発明はこれまで入手できない量の遺伝子産物を提供する 。上述の遺伝子産物、グリコジルトランスフェラーゼ酵素は、酵素リアクター中 で使用して、関心のある糖タンパク、糖脂質、オリゴ糖、若しくは多糖を製造す ることができる。この態様では、クローン化したグリコジルトランスフェラーゼ 遺伝子セグメ:ノトを、標準的な組換えタンパク発現系とともに使用して、遺伝 子によってコードされた大量の酵素を製造することかできる。これらの酵素は、 試験管中で、拡大スケールで、オリゴ糖若しくは糖脂質の合成、又はタンパク及 び糖タンパクのグリコンド修飾のためにバイオリアクター中で使用することがで きる。
そのようなスキームにおけるアクセプターオリゴ糖は次に示す何れからも得るこ とができる。
(a)天然原料若しくは化学合成で製造された市販の千ノー、ジー、若しくはよ り高次の糖。
(b)この処理によって製造された他の組換え酵素によって試験管中で製造され たノー若しくはより高次のオリゴ糖、若しくは(C)翻訳後の能力が上述したよ うに工作されたセルラインから製造若しくは精製されたジー若しくはより高次の オリゴ糖。
この態様では、二つの試験管内でのバイオリアクター型のアプローチが使用でき る。−態様ではオリゴ糖アクセプター及びヌクレオチド糖基質が、触媒として活 性なグリコジルトランスフェラーゼと結合される固相マトリックスを含有するり アクタ−に導入される。このマトリックスは、グリコジルトランスフェラーゼの 溶解性セグメントとして、触媒活性部分を含有し、融合タンパクを固相マトリッ クスに結合させるために使用できるタンパクセグメントに融合される、上記した 融合タンパクを使用して、作製することができる。そのような融合タンパクの特 別な例は、5taph、タンパクAのドメインに結合したIgGのセグメントに 融合したマウスα(l、3)ガラクトシルトランスフェラーゼである(ジーセン (Larsen)等)、プロシーディングオブナショナルアカデミーオブサイエ ンス(Proc、 Natl、 Aead。
Sci、X米国’) 、1989年、第86巻、8227−8231頁)。
アクセプター及びヌクレオチド糖基質は、そのようなりアクタ−中で、適当な温 度、pH1及び他の公知の条件で、所望量のオリゴ糖若tべは多糖生成物を得る のに充分な時間、培養される。生成物は、その後公知の技術を用いて回収される 。
変法においては、ヌクレオチド糖基質及び溶解性のグリコジルトランスフェラー ゼ触媒ドメインを含有する融合タンパクを、固相マトリックスに共有結合させた (すなわち、固定化した)オリゴ糖アクセプター分子を含有するリアクターへ導 入する。結合は酵素的に改質したいオリゴ糖アクセプター分子の一部を反応媒質 に役立たせると言った方法で、公知の技術を使用して行われる。
本発明は、クローン化された遺伝子、クローン化された相補的なcDNA、及び それらのmNAを単離する方法と同様に、それらが産生ずるタンパクの翻訳後修 飾の特定の能力を育する動物セルラインを作製する方法を提供するものである。
これによって真核細胞(例えば哺乳類のような動物)のタンパクの翻訳後修飾に 応答する酵素の発現若しくは生合成が、特に(限定はされないが)(例えば哺乳 類のような動物)真核細胞の糖結合を構築するそれらの翻訳後過程が、これらの 遺伝子のタンパク生成物を最初に単離する必要なく、決定される。これは、クロ ーン化された遺伝子、クローン化された相補的なeDNA、及びそれらのmRN Aを含有するものてあって、それらは真核細胞(例えば哺乳類のような動物)の 、リン酸([Z。
メチル(L脂肪族アソル化、及びグリコジル修飾(グリコハイドロラーゼ)と同 様に、グリコジル化及び硫酸化によりタンパクを翻訳後修飾する酵素をコードす る。
従って、本発明の応用には下記のものが含まれる。
(1,)特定の翻訳後の能力を有する動物セルラインの構築(診断薬及び治療薬 の製造のための)。
この方法は、その有用性もしくは効果か特定の翻訳後修飾に依存する診断若しく は治療用物質の製造に適した宿主細胞である動物セルラインを構築するために使 用できる。例えば、はとんどの治療上のタンパク若しくはペプチド、組み換え体 または他のものの生物学的有効性は、しばしば共有結合的にそれらに結合してい るオリゴ糖の構造に非常に依存する。これらのオリゴ糖の構造は、第一に、これ らの治療用の製造物を導入するために使用した細胞中に見出されるグリフジルト ランスフェラーゼ酵素の数及び種類に関係する。
動物細胞及び酵母は、これらのグリコジル化反応を行うことができるが、しかし ながら、全てのグリコノルトランスフェラーゼ酵素が全ての動物細胞若しくは酵 母によって産生されるわけではなく、従って、ある種のオリゴ糖構造はそれらに よって生成されない。その逆もまた真であり、すなわち、作製された細胞は、効 果的な生物活性を阻害するオリゴ糖構造を作製するある種のグリコジルトランス フェラーゼを発現するかもしれない。本発明は細胞を作製する際に、特定のグリ コジルトランスフェラーゼの能力の生成若しくは排除を提供するものであり、そ の結果、細胞によって製造される産物の治療上の効果か最適化され得る。
この処理に使用されている従来の方法としては、組み換え体若しくは天然産物の 製造に大変適したセルラインを同定する経験的な方法を挙げることかできる。
これは通常、最適ではない。というのは、好適な翻訳後修飾能力を有するセルラ インが天然には存在しないかもしれず、若しくは適切に改質された産物を高水準 に産生ずるのに特に適していないかもしれないからである。あるいはまた、経験 的に同定された動物セルラインにより産生された治療用物質に存在する望ましく ない翻訳後修飾は、化学的に若しくは酵素的に除去できるが、その処理はコスト か高く、また非効率であり、若しくはその両者であるかもしれない。
従来の方法に対する本方法の利点としては、特異的な翻訳後修飾の能力を有する セルラインを製造できる能力を挙げることができ、適切に構築された場合には、 これらのセルラインは、治療用若しくは診断用物質に化学的若しくは酵素的な処 理を施して、望ましくない翻訳後修飾を除去する必要性を排除する。さらには、 翻訳後修飾の能力か適切ではないが、生産に対して良好な細胞であるセルライン は、生成物の正しい翻訳後修飾を達成するように改質されるかもしれない。
この方法は、動物細胞によって産生される特定の診断用若しくは治療用生成物の 特殊な必要に正確に合わせた翻訳後修飾の能力を有する動物セルラインを構築す ることを可能とするものである。
(比)効果的な酵素合成に適した試薬の単離とオリゴ糖の製造(例えば酵素リア クター中における)。
オリゴ糖は、臓器移植の分野で免疫調節荊としての治療上の有用性があり得る。
特に、可溶性及び固相のオリゴ糖は、レート(lated) シた抗体の阻害若 しくは改善、又は臓器提供者と受容者の主要な血液型抗原システムの相違による 不適合を含む場合における臓器移植の拒絶反応に対する治療用薬剤としての用途 を見出すかもしれない。同様に、可溶性のオリゴ糖は、これらの病原体が侵入す る動物組織の表面に見られる糖結合レセプターに対する細菌性、ウィルス性、若 しくは寄生性の病原体の付着を阻害するように機能する治療用薬剤としての用途 を見出すことができる。
さらには、糖結合は発生及び分化の過程における、細胞間、及び細胞とその環境 との間の接着イベントの調節に関係している。これらのイベントとしては、*** の卵子への結合、及び着床の初期における受精卵の子宮壁への間接的な結合の初 期的なイベントを挙げることができる。これらの観察は、例えば、(生物学的に “天然の′)オリゴ糖分子を避妊薬として使用する可能性があることを示す。
近年、構造の決定されたオリゴ糖か、化学合成(非効率的でコストの高い方法で ある)若しくは天然資源からの単離によって(しばしば大量の動物及び植物材料 の処理、および混在している他のオリゴ糖からの所望のオリゴ糖の精製を必要と するコストが高く、非効率的な方法を使用して)12造されている。
本発明は、クローン化されたグリコジルトランスフェラーゼ遺伝子配列を単離す る機構を提供するものであり、これを用いて、逆に多量の精製されたグリコジル トランスフェラーゼ酵素を経済的に合成することができる。これらはこれらの構 造を酵素的に合成することが可能な酵素バイオリアターを構築するために使用で きる(溶液状の酵素若しくは固相マトリックス上に固定化された酵素)。
これは、オリゴ糖の化学合成若しくは天然資源からのそれらの精製を含むアプロ ーチよりも、種々の理由から、より効率的である。ひとつには、唯一の必要な化 学製品は酵素基質であり、はとんどの場合、これらは容易に得られるか、若しく は合成される。二つには、酵素合成は、所望の生成物、及び基質の加水分解のヌ クレオチドモノフすスフエート若しくはヌクレオチドシフオスフェート生成物の みが生成される。後者の二種の化学製品は、動物細胞中でのこれらの反応の天然 の副生成物として見出されるものであり、本質的に無毒性で、オリゴ糖合成生成 物から容易に分離することができる。
対照的に、化学合成法は、典型的には、除去しなければならず、また同時に毒性 でもあり得る数多くの副反応の生成物を生ぜしめる。同様に天然資源からのオリ ゴ糖のf’RHは、天然材料に存在する他の混在しているオリゴ糖の除去を必要 とする。
第三に、酵素的な触媒作用は非常に効果的で、事実上、基質の生成物への完全な 変換を達成できる。対照的に、これらの構造の化学合成は多段階の工程からなり 、各段階の収率が100%よりはるかに低い可能性があり、現在の化学合成法の 累積的な効率は酵素的な合成で可能な効率には到達していない。同様に、天然材 料からオリゴ糖を精製するのは、所望のオリゴ糖の非効率的な単離により、混在 する関係ない及び/若しくは望ましくないオリゴ糖から所望のオリゴ糖を分離す るのに要求される精製法に固有の重大な損失を伴い得る。
合成に使用するグリコジルトランスフェラーゼは、動物組織から精製してもよい が、これらの精製はそれ自体か非効率的で、これは第一に酵素が典型的には非常 に低い割合で存在するためである。本発明はこれらの酵素を大量に製造する2つ の機構を提供するものである。
まず、これは、比較的大量なこの酵素を産生ずる動物細胞を構築および選択する ことにより行われる。あるいはまた、これは、これらの酵素をコードするクロー ン化されたcDNAを単離するか、若しくはそのようなりローン化cDNA若し くは遺伝子から得た情報によってこれらの酵素をコードした合成遺伝子を構築す る機構を提供するものである。これらのクローン化された核酸配列はその後、標 準的な組換えDNA技術によって、大量のグリコジルトランスフェラーゼを製造 するために使用できる。
(iii、)直接探索試薬として使用する、若しくは探索への適用のための抗グ リコジルトランスフェラーゼ抗体を作製するために使用する組換えグリコジルト ランスフェラーゼを製造するのに適した試薬の単離。
本発明は、オリゴ糖類及び糖タンパク類の構造及び機能を研究するための探索試 薬として用いることができるこれらの酵素を、大量に製造する2つの方法(上記 (i i、 )を参照のこと。すなわち特別に構築された動物細胞、若しくはこ れらの酵素をコードする天然又は合成の遺伝子を媒介とする方法)を提供するも のである。同様に、この方法により製造される該酵素、若しくはこの方法により 提供される核酸配列及び誘導されたタンパク配列を、(その配列がクローン化さ れた酵素cDNAまたは遺伝子に由来する合成ペプチドによる免疫を介して、ま たは組み換え酵素による直接免疫により)これらの酵素に対する抗体を生成させ るために用いてもよい。これらの抗体は、これらの酵素の生合成及びプロセッシ ングを研究するための探索試薬として用いることもでき、さらに本開示中に記載 されたあらゆる使用のために酵素を精製する補助剤として使用することもできる 。
(iv、)診断試薬としてのグリコジルトランスフェラーゼに対する抗体これら のグリコジルトランスフェラーゼには、体液中の腫瘍マーカーとして関与してい るものがある。典型的には、該酵素はこれらの体液中では活性評価法により検定 されているが、この方法は競合するグリコジルトランスフェラーゼ活性のために 、非特異的になることがある。不活性な酵素が腫瘍マーカーとして有用であるか もしれず、一方、酵素活性評価法では検出されないという可能性もあり得るので 、上記の検定法は感度が鈍いものでもある。
本発明は、これらの酵素に対する抗体(クローン化されたグリコジルトランスフ ェラーゼcDNAまたは遺伝子由来の情報から構築された合成ペプチド、組み換 えグリコノルトランスフェラーゼにより製造される酵素、または本方法により構 築された動物細胞により製造される酵素に対するモノクローナル及びポリクロー ナル抗体)を製造する方法を提供する。特定のグリコジルトランスフェラーゼに 特異的な抗グリコリルトランスフエラーゼ抗体は、本方法によって製造すること ができ、酵素活性評価法をしのぐ特異性と感度をもって体液中のグリコジルトラ ンスフェラーゼを検出し定量するために用いることができる。
(V、)分泌ないしは細胞に結合されたグリココンジュゲート体上の新規グリコ コンジュゲート構造を発生させるためのグリコジルトランスフェラーゼ基質特異 性操作 本発明は試薬(クローン化されたグリコジルトランスフェラーゼ遺伝子またはe DNA)ならびに適当な公知の突然変異法とともに用いた場合に野生型酵素によ り生成されるグリコジル結合とは異なるグリコツル結合を生成する変異体グリコ ジルトランスフェラーゼを発生させることができる遺伝的選択方法を提供するも のである。これらの新規結合は天然由来あるいは非天然由来のものでもよく、そ れらか結合されている分子の生物活性を促進する部分として有用性がある。さも なくば、優勢ネガティブファッション(do(Ilinant negativ e fashion)で挙動する変異体酵素を産生するために突然変異及び選択 手法を用いることができる。このような酵素の生成物(類)が望ましいものでは ない場合、内生的グリコジルトランスフェラーゼ活性を不活化するためにそのよ うにして産生された優勢ネガティブ変異体を用いることができる。
本発明は、酵素の表面発現生成物を同定するように工夫された方法により、標準 的分子クローニング法で要求されるような酵素の精製を必要とせずに(すなわち 、その酵素の一次構造についてのなんらの情報なしに、またその酵素に対して反 応する抗体なしに)、グリコジルトランスフェラーゼ遺伝子(及び、翻訳後の修 飾をつかさどる酵素の合成に関与する遺伝子)の単離を可能にする。
本方法を行った結果として、グリコジル化に対して特異的能力を有する細胞が生 成する。この方法の詳細な実施の一態様は、本発明者による以下の文献 ジャー ナル・才ブ・バイオロジカル・ケミストリー(J、 Biol、 Chem−) 、1989.264(6)3436−3447 、及びジャーナル・才ブ・バイ オロジカル・ケミストリー、 1989.264(19): 11158−11 167に記載されており、両者を参照として本開示に含める。
おおまかに言えば、該方法の上記態様は、所望の酵素を確かに発現する細胞由来 の遺伝子材料を用いて、所望のグリコジルトランスフェラーゼ及びその生成物を 発現しない細胞中に細胞外遺伝子材料を導入することにより、所望のグリココン ジュゲート構造を構築する特異的能力を育する培養動物細胞を産生ずることを含 んでいる。その後にポジティブ選択方法を行い、細胞の表面上に酵素生産物を発 現するトランスフェクト細胞を同定する。そして、遺伝子ライブラリーの構築と 核酸ハイブリッド化を含む標準的手法により、この新規表現梨を担うトランスフ ェクトされた遺伝子配列を単離する。この方法によれば、酵素の精製を必要とせ ずに、グリコジルトランスフェラーゼの発現を決定する遺伝子材料を単離するこ とができる。
遺伝子が単離されたことを例証するためには、分散された反復ヒトDNA配列( Alu)を含むハイブリッド化法によるこれらの配列の検出及び単離方法を用い るが、核酸ハイブリッド化又は遺伝子選択法により所望の遺伝子を同定し単離す ることを可能にするDNA標識(例えば、5upF又はG418耐性″Neo” 配列)をトランスフェクトされたDNAに結合(これらに限定されることはない )することを含む他の方法を用いて、トランスフェクトされた配列を“標識”し てもよい。適当な表現型を有するトランスフェクトされた細胞を選択するための 3種の方法を以下に記す一フロー・サイトメトリー、“ロゼッティング(ros et t ing)″、及び°バンニング(panning)″。実施例では酵 素生産物に特異的な抗体を用いているが、植物及び動物レクチン類等の表面発現 酵素生産物を特異的に認識する非抗体試薬を用いてもよい。
本発明により提供される酵素は、対応する天然酵素に比べである特異な特性を合 わせ持っている。天然由来のグリコジルトランスフェラーゼが精製さね、得られ た生産物の単一性についである主張がなされている。しかしながら、単一性につ いてのそのような主張は、5OS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法による標 本の分析を基にしてなされたものである。より古い文献(すなわち1982年以 前)においては、単→素はコマジ−ブルー(Cooamssie blue)染 色または他の染色法によりゲル中で同定されていたのであり、これは現代の銀染 色法に比べて著しく低感度である。従って、そのような標本が単一ではないこと はまず確実である。
より現代的な文献では、3種のグリコジルトランスフェラーゼが銀染色法により 分析されている(すなわち、ラットシアリル−T、 GlcNAc−丁−[、及 びGlcNAc−T−II)。これらには実質的にタンパクの混入がないようで ある。しかしながら、これらの精製方法を用いて得られた最終精製タンパクの少 量を高感度な銀染色法を用いて分析しており、得られた少量の精製タンパク中に ある5ないし10重1%程度のレベルの混入物を検出するために十分に高感度で はない。従って、本発明以前には、少なくとも95重1%、好ましくは少なくと も98重量%の純度レベルを有するグリコツルトランスフェラーゼは得られてい ない。クローン化されたグリコジルトランスフェラーゼDNA配列を用いて、大 量に、可溶化形態で、若しくはアフィニティー精製可能なタンパク部分に結合さ れて得られる本発明の組み換えグリコジルトランスフェラーゼは、今までには得 られなかったような完全な単一状態で得ることができる。
本発明により提供されるタンパクは、上記のとおり、それらがグリコジル化され ていないという事実によっても現在までに入手可能なタンパクと区別することが できる。天然由来のグリコジルトランスフェラーゼは糖タンパクであり、すなわ ち1以上のN−結合及び/又は〇−結結合オリゴ槽構造それ自体に含むものであ る。
これらの構造はそれ自体、例えば酵素リアクター中で酵素自体によりグリコジル 化されるが、これは反応効率を減少させて成熟酵素活性低下の一因となる競合受 容体基質に相当するものである。この“自動グリコノル化”現象は、酵素及びバ イオリアクターの触媒効率を不活化させるか、あるいは低下させる可能性かある 。
クローン化されたグリコツルトランスフェラーゼは、この問題を回避する途を提 供する。まず第一に、クローン化されたグリコツルトランスフェラーゼを、これ らの酵素をグリコノル化することができない大腸菌等の細菌宿主の内部で発現さ せると、大量の非グリコジル化グリコリルトランスフェラーゼが産生される。
これらの組み換えタンパクはバイオリアクター中で使用することができ、それら 自体かグリコジル化されていないので、上記の理由により天然由来のグリコジル 化された酵素よりも性能が優れている。
一方、組み換え酵素をグリコジル化することができる動物細胞宿主中でこれらの 酵素を発現することか必要な場合には、動物細胞に該酵素をグリコジル化させる アミノ酸シグナルを組み換えタンパクから除去するために標準的な部位指向性突 然変異法を用いることかできる。これらの公知のシグナルとしては、アスパラギ ン連関グリコジル化を可能にするN−X−T又はN−X−5モチーフに包含され るある種のアスパラギン部位を挙げることができ、さらに及び〇一連連関グリコ モ化化基質である成る種のセリン及びスレオニン部位を挙げることができる。
グリコジルトランスフェラーゼをコードするDNA配列を変化させて、これらの N、S、またはT部位をコードするコドンを除去するか、あるいは各々のコドン を、類似の物理特性を育する力市一連関または〇一連連関グリコモ化化支持する ことができないアミノ酸を決定するコドンに変えるために、標準的突然変異法を 用いることかできる 本発明は独特な変異体組み換えグリコジルトランスフェラーゼも提供する。グリ コジルトランスフェラーゼ遺伝子及びcDNA類を単離し発現させることにより 、天然由来の酵素が本来的に育する一定の特性よりも優れた特性を有する変異体 グリコジルトランスフェラーゼが生成する機会が提供される。ある種の具体的特 性を有する変異体グリコジルトランスフェラーゼを得るために、部位指向性ない しはランダム突然変異に基づく標準的手法を用いることができる。
(1)最小触媒領域、グリコジルトランスフェラーゼタンパクからアミノ酸の連 続的除去を行うことかでき、得られた変異体グリコジルトランスフェラーゼの活 性について試験することができる。これらの分子の異なる部分の既知の機能に基 づいて、(a)可溶性(酵素を不溶化し、従ってバイオリアクターには不適当に なる天然グリコジルトランスフェラーゼ上のトランスメンブレン部分を欠損する )であって、及び(b)(触媒活性にはどちらも必要のないトランスメンブレン 部分及び“ステム′領域を保持する)天然グリコツルトランスフェラーゼよりも かなり小さい、触媒的に活性な変異体グリコジルトランスフェラーゼが製造でき ることか予測可能である。
タンパク量基準では、変異されたグリコジルトランスフェラーゼ遺伝子またはc DNA類由来の小さな触媒活性領域は、触媒的に非活性なトランスメンブレン及 び/又はステム領域タンパク“バゲージ”を育する、より大きな天然由来のグリ コノルド元ノスフエラーセよりも、触媒的にさらに活性である。従って、組み換 え変異体由来の触媒領域は、例えばリアクターによるオリゴ糖類のインビトロ合 成で用いると、はるかに効率的である。
グリコジルトランスフェラーゼに対するmRNAの増幅方法グリコジルトランス フェラーゼ遺伝子を単離するための遺伝子トランスファー用に遺伝子材料源(c DNAライブラリー構築のためのmRNA、またはゲノム性ライブラリー構築あ るいはゲノム性DNA)ランスフエクションのためのゲノム性DNA)として用 いた細胞株を処理して、この方法を至適化することができる。この細胞株を選択 操作に付して、グリコジルトランスフェラーゼmRNAの定常状態濃度を高め、 及び/又はその各々の遺伝子を増幅してこのドナー細胞中にその多数のコピーが 存在するようにできる。これは、細胞株を、例えば細胞表面により大量のグリコ ジルトランスフェラーゼオリゴ糖生産物を発現する異型細胞を選択する選択方法 に(化学的、放射線照射、または他の突然変異法を行った後あるいはそれらなし に)付すことにより行うことができる。
オリゴ糖生産物分子の数が増加することは、その細胞内にある同起源グリコジル トランスフェラーゼ(類)酵素分子の数が増加し、ならびにグリコジルトランス フェラーゼmRNAの定常状態濃度が増加することに関連がある。このグリコシ ルト元ノスフエラーゼmRNAがより高濃度であるとは、それぞれのcDNAの コピーか高発現異型細胞株から調製されたcDNAライブラリー中により多量に 存在しており、従って、これらグリコジルトランスフェラーゼcDNAを該ライ ブラリーから釣り上げる可能性か増加することを意味している。ある場合には、 特定のmRNAの濃度がより高くなると同村源グリコジルトランスフェラーゼ遺 伝子のコピー数の増加を伴うこともある。このように増幅されたグリコジルトラ ンスフェラーゼ遺伝子は細胞ゲノム中に他の非関連遺伝子よりも多量にあり、ま た親株である非選択細胞株内よりも多量にあるので、ゲノム性DNAライブラリ ー若しくはゲノム性トランスフェクノヨン法により単離するほうがより容易であ る。
トランスフェクションによる研究により、ある種の腫瘍遺伝子の発現かある種の グリコジルトランスフェラーゼの発現を増加し得ることが示される。従って、細 胞系を1種以上の腫瘍遺伝子で修飾することができ、得られるトランスフェクト されたクローンは増加したグリコジルトランスフェラーゼレベルについてアッセ イすることができる。このようなりローンはまた、上記に概説したようなFAC 8またはレクチン選択により同定または選択できる。これらのクローンはさらに 上記のcDNAライブラリーの調製に使用することができる。
いくつかの化学薬剤か細胞系においてグリコジルトランスフェラーゼの発現を誘 起し、または発現を増強することが示されている。これは通常インビトロにおけ る細胞系の分化に関連しており、そのような薬剤にはレチノイン酸があり、また ヒト及びマウスの造血前駆体のジメチルスルホキシド誘起分化にも関連しており 、ある種のグリコジルトランスフェラーゼの発現における増加を伴う。これは問 題となっているグリコジルトランスフェラーゼについてのmRNAの安定状態レ ベルの上昇により起こるものであり、cDNAライブラリーを介したトランスフ ェクションによる方法を使用して同族の(cognate)クローン化されたc DNAを単離する能力を増強するのに使用し得る。
細胞表面における酵素生成物の検出による方法であり、その酵素を精製する必要 がない、動物グリコジルトランスフェラーゼ(あるいはその他の翻訳後修飾酵素 )をコードする遺伝子またはクローン化されたcDNAを単離する別の方法は以 下の通りである。即ち、所望の酵素を発現する細胞または組織から調製したmR NAを使用して、哺乳動物または酵母宿主中でクローン化されたcDNAを発現 するプラスミドまたはファージベクター中でcDNAライブラリーを構築する。
次にこのcDNAライブラリーについて、当該酵素またはその表面発現生成物を 発現しないか必要な酵素基質分子を有しておりその酵素生成物をその表面に提示 し得る宿主細胞系に導入して所望のcDNAをスクリーニングする。cDNAラ イブラリーを取り込んだ宿主細胞を、その酵素生成物に特異的な試薬を用いてフ ローサイトメトリー、ロゼッティング、あるいはパンニングによりスクリーニン グする。所望の酵素の発現に向(ゴられたクローン化cDNAはその後標準方法 により選択された細胞から単離することができる。
この方法は以下のような技術を使用する。
1 動物細胞への安定なトランスフェクション、選択、使用したベクターに応じ て核酸ハイブリダイゼーション法あるいはCO8融合法によるその後の所望のク ローンcDNAの回収 2、CO3またはWOP細胞への一時的なトランスフェクション、選択、その後 の5eed、 Proc、 Nat’ 1. Acad、 Sci、 (USA ) (+987) 84: 3365−3369の方法によ髀■ 望のクローンcDNAの回収 3、酵母細胞のトランスフォーメーション、選択、その後の核酸ハイブリダイゼ ーション法による所望のクローンcDNAの回収さらに、関連するグリコジルト ランスフェラーゼ(または翻訳後修飾に関連するその他の酵素)をコードするク ローン化cDNAを含むcDNA分子のプールを検出する酵素アッセイを使用し て、哺乳動物cDNA発現ライブラリーをsib選択によりスクリーニングする ことができる。特に、適当なグリコジルトランスフェラーゼを発現する細胞から 調製したmRNAを使用して、哺乳動物発現ベクター(プラスミドまたはファー ジ)中にcDNAライブラリーが構築される。
このライブラリーは次に、それぞれがライブラリーのある種のフラクションから のものであり合わせたものが全体のライブラリーを示すものである、クローンを 含む細菌細胞のプールにまず分けることによりスクリーニングされる。各プール の一部を貯蔵し、残部(貯蔵されたクローンのsibを含む)をcDNA−ベク ターDNAに加工する。各プールから調製したDNAを別々に前記した適当な宿 主細胞(l、2及び3参照)の一つに導入し、適当な発現時間を与えた後、トラ ンスフェクトまたトランスフオームした宿主細胞から抽出物を作成し、これらの 抽出物を適当なグリフジルトランスフェラーゼ活性についてアッセイする。
このようにして適当な酵素の合成に向けられたプラスミドを含むことか判った最 小のプールを貯蔵から取り出し、さらに分割する。再びこれらのプールからの部 分を貯蔵し、それぞれの残部(やはり貯蔵されたクローンのsibを含む)をプ ラスミドDNAに加工し、トランスフェクションまたはトランスフォーメーショ ン、発現、抽出物調製及び酵素アッセイを行う。この工程は関連するグリコジル )・ランスフェラーゼの発現に向けられた単一のクローンが単離されるまで反復 する。このように、この方法は適当なりローン化cDNAまたは遺伝子の単離に おいて酵素生成物の表面発現に依存しない。
本発明で使用される手順は、宿主の遺伝的相補性(genetic compl ement)により制限される必要はなく、本発明の遺伝子転移の形態は通常は 発現されないか、あるいは受容細胞に存在さえしない遺伝子の発現を可能とする 。本明細書は特にグリコジルトランスフェラーゼへの応用を説明しているが、硫 酸(IZ、 リン酸(L メチル([Z、脂肪族アシル化、及びグリコジル修飾 の除去(グルコヒドロラーゼ)を含む翻訳後修飾のその他の形態を制御する酵素 及び遺伝子に応用できる。
この点について記載した方法は、優勢なグリコジル化特性についての選択による グリコジルトランスフェラーゼ遺伝子またはCDNAの単離を含んでいる。CO 3またはWOP細胞における使用について記載した一時的な発現系は、CO8ま たはWoP宿主中に存在するグリコジルトランスフェラーゼ転写物に相同なCD NAを同定しクローン化するのに使用することができる。
特に、「アンチセンス」方向に転写されたクローン化cDNAはCO8またはW OP宿主中での同族グリコジルトランスフェラーゼの発現を排除し、結果として 退行したグリコジル化特性をもたらす。これらのDNA配列はその後、やはり上 述した方法(フローサイトメトリー、 「ロゼッティング」及び「バンニング」 )により、その発現が排除されたグリコジルトランスフェラーゼにより認識され るすりゴサッカライド結合の表面発現について選択して単離することが可能であ る。
あるいは、酵素アッセイで測定して、内在的グリコジルトランスフェラーゼの発 現を減少または排除するクローン化cDNA分子を同定するのにsib選択法を 使用することができる。
また別の実施態様においては、本発明は以下に記載するDNA配列を提供する。
本発明のグリコジルトランスフェラーゼは以下に対応する:iIME列())の 少なくともアミノ酸位f63から361及び配列(1)の全体まで:(2配列( II)の少なくともアミノ酸位置43から361及び配列(I[)の全体まで= (3配列(I)の少なくともアミノ酸位置33から365を含む、配列(II[ )の少なくともヌクレオチド位114782から5780、及び、配列(I[I )の全体、または(4)少なくともヌクレオチド位置2089からヌクレオチド 位置3156 (即ち、アミノ酸位置50から405)及び配列(IV)の全体 まで。
配列(1)は、GDP−Fuc: [β−D−Gal (1,4/1.3) ] −D−GlcNAc(/Glc) a (1,3/1.4)| フコジルトランスフエラーゼとして機能するタンパク配列をコードする。このタ ンパクは、参考文献として本明細書の一部とする1990年lO月5日出願の本 出願人の同時係属米国特許出1mo、 07/603.018に記載される内皮 白血球接着分子−1(ELAM−1)に対するオリゴサツカライド「リガンド」 の構築に使用できる酵素である。
このリガンドはおそらくシアリル−Lewis x分子である。またこの酵素は 、ここに記載したクローン化DNA配列により発現された場合、哺乳動物細胞内 でこれらの細胞上で特異的な細胞表面グリココンジュゲート構造の新たな発現を 発生するように機能する。構造は、以下の細胞表面グリココンジュゲート構造に 対する抗体により認識される。
5SEA−1またはLewis x Galβ(1,4)[Fuca(1,3) ]]GlcNAcシアリルーLewジル X NeuAc a (2,3)Ga lβ(1,4)[Fuca(1,3)]GlcNALewis a Galβ( 1,3)[Fuca(1,4)]GlcNAcノアリルーLewiジルa Ne wAcα(2,3)Galβ(1,3) [Fue a (1,4) ]Glc NAc上記DNA配列(Dにおいては、アミノ酸位置43からアミノ酸位置36 1に対応する配列か機能を有するが、示した全体の配列までのより大きな配列を 使用することができる。
この酵素は、ここに記載したクローン化DNA配列により発現された場合、該D NA配列を発現する細胞から調製した抽出物においてアッセイしたときに、その 名前に示される酵素的形態の機能を果たす。この酵素のオリゴサツカライド生成 物は、以下の形態のα1.3配置で中性のα(2,3)シアリル化「タイプI[ J受容体に結合したこのフコース、またはα1.4配置で中性またはα(2,3 )シアリル化「タイプI」受容体に結合したフコースを示す。
5SEA−1またはLewis X Galβ(l、4) [Fuc a (1 ,3) ]]GlcNAcシアリルーLewジルX NewAcα(2,3)G alβ(1,4) [Fuc a (1,3)]GleNAeLewis y  Fuc a (1,2)Galβ(1,4)[FLIC(Z(1,3)]GIC NACLewis a Galβ(1,3) [Fuc a (1,4) ]] G1cNAcシアリルーLewジルa NeuAcα(2,3)Galβ(1, 3) [Fuc a (1,4) ]GlcNAcLewis b Fuca( 1,2)Galβ(1,3)[FIIC(Z(1,4)]GICNAC以降、本 明細書においてはこれらの生成物をサブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコ ース残基と指称する。
この酵素の触媒領域も発現の研究により位置決定された。上記に記載した特性の それぞれの概略を以下に記載する。このcDNAによりコードされた酵素の酵素 的特性及び染色***置決定の研究は、このcDNAはヒトLewis血液壓遺伝 子座の生成物であることを示している。
このDNA配列及び対応するタンパクは以下の用途を有する。
(i、)この酵素の生成物を示すサブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコー ス残基による細胞表面または細胞内で、または分泌されたタンパクまたは脂質に おけるオリゴサツカライドの翻訳後修飾に関して特異的な能力を有する動物細胞 系の構築(診断物及び治療物の製造のため)。
特に本発明のクローン化DNA配列は標準法により、通常は同族の酵素またはそ の生成物(オリゴサツカライドにおけるサブ末端α(1,3)及びα(1,4) フコース残基)を発現しない哺乳動物細胞系に導入し、その細胞において「セン ス」方向に転写させ、細胞表面、細胞内で、または分泌タンパクもしくは脂質上 でオリゴサツカライドにサブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコース残基を 発現できる細胞系を産生ずることができる。
あるいはこのクローン化DNA配列は標準法により、同族の酵素またはその生成 物(サブ末端α(1,3)及びα(l、4)フコース残基)を発現する哺乳動物 細胞系に導入し、その細胞において「アンチセンス」方向に転写させ、細胞表面 、細胞内で、または分泌タンパクもしくは脂質上でオリゴサツカライドにサブ末 端α(1,3)及びα(1,4)フコース残基を発現できない細胞系を産生ずる ことができる。
あるいは、1種以上の内在GDP−Fuc: [β−叶Ga1(1,4)/1. 3) ]−D−GlcNAc(/Gl c)−α(1,3/1.4)−フコシル トランスフェラーゼは、1種以上の同族酵素を発現する哺乳動物細胞において、 相同組換え法により、または本明細書に記載したDNA配列に基づいた「アンチ センス」オリゴヌクレオチド法により、または1種以上の内在GDP−Fuc  : [β−D−Gal (1、4)/1.3) ]−D−GlcNAc(/Gl c) a (1,3/1.4)−7Flジルト ランスフェラーゼを不活性化する優勢なネガティブ変異体フコシルトランスフェ ラーゼ配列であって、本明細書中の配列情報を利用して突然変異と遺伝子遺体手 順を介して誘導できる配列により、本明細書中に記載したDNA配列で不活性化 され得る。
この方法は、このクローン化DNA配列とその同族酵素により決定される特異的 な翻訳後修飾に応した有用性と効率を有する診断または治療材料の製造のために 適した宿主動物細胞系を構築するのに使用することができる。例えば、組換体あ るいはそうではない、多くの治療用タンパクあるいはペプチドの生物学的有効性 はそれらに共存結合したオリゴサツカライド構造に臨界的に依存し得ることか知 られている。これらのオリゴサツカライドの構造は主としてこれらの治療用生産 物を製造するのに使用する細胞に見られるグリコツルトランスフェラーゼ酵素の 数と種類の関数である。
動物細胞及び酵母は、これらのグリコジル化反応を行う能力かある。しかし、必 ずしも全てのグリコジルトランスフェラーゼ酵素が、各動物細胞又は酵母で産生 されるわけではない。従って、ある種のオリゴ糖構造(ここで記述するDNA配 列によってコードされる酵素によって生じるサブ末端α(1,3)及びα(1゜ 4)フコース残基を含む)は、それらによって産生されない。
逆もまた同様である。即ち、その産生細胞は、ここで記述するDNA配列によっ てコードされるGDP−Fuc: [β−D−Gal(1,4/1.3)]−D −GlcNAc(/Glc) α(1,3/1.4)−フコシルトランスフェラ ーゼに類似の又は同一のグリコジルトランスフェラーゼを発現するかもしれない 。サブ末端α(1,3)及び(1,4)フコース残基は、哺乳類又は他の真核宿 主によって産生された、天然又は組換え治療剤又は診断剤(糖蛋白質又は糖脂質 )の生物活性を変える(よかれあしかれ)と考えられる。これらの組換え剤を製 造するのに使用する真核宿主細胞は、ここに記述するDNA配列情報又はそれに 関連する情報によって変更して、所望の宿主において、ここで記述するクローン 化配列の全て又は一部を発現させることによって、サブ末端α(1,3)及びα (1,4)フコース残基を組換え産物上のオリゴ糖に付加させることができる。
別に、サブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコース残基は、先に説明した、 トランスフェクトした「アンチセンス」ベクター構造物、組換えに基づく遺伝子 不活性イシ「アンチセンス」オリゴヌクレオチド法、又は優性ネガテブ(dom inant negative)変異体フコシルトランスフェラーゼの使用によ って、これら宿主細胞において産生される産物から脱離させることができる。
この方法に使用される古い「方法」には、適当に変性した組換え体又は天然産物 を産生ずるために、この特定な酵素又は同様な又は同一の態様で機能する酵素を 発現する又は発現しない細胞系を特定する経験的な手法が含まれる。このことは 、この特定の翻訳後変性能力を育する細胞系が天然に存在しないかもしれないた め又は適当に変性した産物の高いレベルでの生産に特に適していないために、必 ずしも最適ではない。別に、経験的に同定された動物細胞系によって産生された 治療材料上に存在する、不要なサブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコース 残基は、コストの掛かる又は効率の悪い方法によって、化学的又は酵素的に除去 しなければならない。
上記の技術とともに、ここで記述するクローン化した機能的DNA配列を使用す ることの、これらのオーダー法に対する利点としては、例えば、糖蛋白質又は糖 脂質のオリゴ槍玉にサブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコース残基を形成 する能力を具体的に欠如している細胞系を構成できること、及び適切に構成され ると、これらの細胞系が、治療材料又は診断材料を化学的又は酵素的に処理して 、不必要なサブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコース残基を除去する必要 がないことが挙げられる。更に、サブ末端α(1,3)及びα(l、4)フコー ス残基が、動物細胞によって産生された特別な診断的又は治療的産物に対して望 ましいと分かった場合には、ここで記述したクローン化されたDNA配列によっ て細胞系を加工して、これらの残基を産生させることができる。
(ii) (例えば、酵素リアクターにおける)オリゴ糖の効率的な酵素合成及 び生産に適した試薬の分離 オリゴ糖は、この分野及び臓器移植における免疫調整剤として治療上の有用性を 有している。ルイス(Lewis)血液壓系を含め、臓器提供者と受容者との主 要血液壓抗原系の相違による不適合性を含む場合において、抗体介在臓器移植拒 絶をブロックし又は改善する治療剤として、特に、可溶性及び固相オリゴ糖は有 用である。同様に、可溶性オリゴ糖は、病原体が侵入する動物組織の表面に見出 される糖液合体(glycoconjugate) r受容体」に対する、細菌 、ウィルス又は寄生病原体の接着をブロックすることによって機能する治療剤と しての有用が考えられる。
例えば、(サブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコース残基を含む)ルイス 血液型オリゴ糖分子の部分が、沁尿器病原性細菌(uropathogenic )のある種の形態に対する「受容体」として作用するという証拠がある。更に、 サブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコース残基を含む糖液合体は、メント ロフィル(menntrophil) El7.AM−1相互作用のような、細 胞間の接着現象に、及び成長及び分化過程における細胞とその環境との間の接着 現象を調節するのに関与している。
、−れらの現象には、***の卵子への結合及び着床の初期における受精卵子の子 宮壁への接着を介在する初期現象が含まれる。、:れらの観察から、例えば、( 生物学的(ユ「天然」の)オリゴ糖分子に対する避妊剤か存在しうることを示唆 している。この酵素によって短縮されるオリゴ糖分子は、メントロフィル−EL AM相互作用を破壊し、その結果、抗炎症剤どして機能し得る。
現在、づブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコース残基を有するオリゴ糖は 、化学合成(この方法は、効率か悪いか又はコストが高く、又はその両方である )によって製造さI]るか、又は天然源からの分離(この分解は、多量の動物又 は植物材料を加工し、所望のオリゴ糖を他の汚染性オリゴ糖から精製することを しばしば要求する、コストのかかるかつ効率の悪い操作を使用する)によって製 造される。
本発明は、精製GDP−Fue : [β−D−Gal(1,4)]−D−Gl eNAc(/Glc) α(1,3/1.4)−フコシルトランスフェラーゼを 多量に合成する機構を提供する。この発明は、サブ末端α(1,3)及びα(1 ,4)フコース残基を含む構造体を酵素的に合成できる酵素バイオリアクター( 酵素は、溶液中にあっても、また例えば、添付の書類で記述したように、酵素の 触媒領域に結合した蛋白−A部分を介して固相マトリックス上で固定化してもよ い)を構成することかできる。
この手法は、種々の理由により、サブ末端α(1,3)及びα(1,4)フコー ス残基を含む構造体を化学合成する場合又は天然源から精製する場合よりも効率 がよい。一つには、必要な唯一の化合物は、酵素基質であろう。これらの基質は 、容易に得られるし、合成することができる。二つ目としては、かかる構造体を 酵素的に合成することによって、所望の産品及び基質加水分解のヌクレオチドジ ホスフェートだけが生成する。後者の化学品は、動物細胞におけるこれらの反応 の天然副産物であり、相対的に非毒性であり、しかもオリゴ糖合成製品から容易 に分離することができる。これとは対照的に、化学合成手法は、一般に、除去さ れなければならない副反応の多くの産物を生じ、これらは毒性があるかもしれな い。同様に、天然源からのオリゴ糖の精製には、天然材料に存在する他の汚染性 オリゴ糖を除去する必要がある。
三番目に、酵素触媒反応は、非常に効率的であり、基質の生産物へのほとんど完 全な変換が達成される。これに対して、アミド上でのサブ末端α(1,3)及び α(1,4)フコース残基の化学的合成は、多段工程であり、各工程における収 量は、100%より遥かに低いであろうし、現在の化学合成操作の積算効率は、 酵素合成で可能な効率に達しない。同様に、天然源からのザブ末端α(1,3) 及びα(1,4)フコース残基を有するオリゴ糖の精製は、汚染性の不必要なオ リゴ糖から所望のオリゴ糖を分離するための精製操作に基づく大きな損失があり 、所望のオリゴ糖は十分には分離されない。
ここで記述するDNA配列によってコードされるGDP−Fuc : [β−D −Gal (1,4/1.3) ]−D−GlcNAc(/Glc)α(1,3 /1.4)−フコシルトランスフェラーゼは、合成のだめの使用に対しては、動 物組織からのものでもよいか、一般に酵素が非常に低量で存在するので、これら の精製はそれ自体効率が悪い。
本発明は、この酵素の豊富な製造のための2種類の機構を提供する。第一に、相 対的に多量の酵素を産生ずる動物細胞の構成及び選択(vieed 5elec tion)によって行われる。これとは別に、このクローン化された核酸配列は 、標準組換えDNA技術とともに使用して、酵母又は真核宿主において多量のグ リコジルトランスフェラーゼを産生させることができる。更に、この酵素をコー ドする配列は、標準の分子クローン手法又は突然変異生成手段を介して修飾し、 野性型酵素よりも更に好ましい酵素とする新規な特性を有する組換えフコシルト ランスフェラーゼを得ることができる。
例えば、修飾は、その酵素に対して行い、その酵素を更に安定化したり、またバ イオリアクターにおける固定化に更に適したものにする。
(iii)研究試薬として直接使用する、又は研究用途のためにGDP−Fuc  : [β−叶Ga1(1,4/1.3)]−D−GlcNAc(/Glc)  α(1,3/1.4)−フコシルトランスフェラーゼに対する抗体を産生させる のに使用する、組換えGDP−Fuc: [β−D−(1ial(1,4/1. 3)]−D−GICNAc(/Glc)α(1,3/1.4)−フコシルトラン スフェラーゼを製造するのに好適な試薬の分離 本発明は、オリゴ糖及び糖脂質の構造及び機能を研究するための研究手段として 使用できる、大量のこの酵素(上記(11)を参照。即ち、特に、構成された動 物細胞、又はこれらの酵素をコードする天然又は合成遺伝子を通して)を製造す る二種類の1!!横を提供する。同様に、この方法によって製造する酵素、又は この方法によって提供される核酸配列及び誘導蛋白配列を使用して、この酵素に 対する抗体を産生ずることができる(クローン化遺伝子又はcDNAから由来す る配列を育する合成ペプチドで免疫化すること、又は組換え酵素それ自体で免疫 化する過程を経て)。
これらの抗体は、研究試薬として使用して、これらの酵素の生合成及びプロセシ ングを研究することかでき、またこれらの酵素をここで記述する全ての用途にお けるそれらの精製における助剤として使用することもできる。
(iv)iG断試薬としてのグリコジルトランスフェラーゼに対する抗体GDP −Fuc : [β−D−Gal(1,4/1.3)]−D−GlcNAc(/ Glc) a (1,3/1.4)−フコシルトランスフェラーゼの異常な発現 は、人間における悪性腫瘍と組み合わせることができ、この酵素が多くの人間組 織を含む悪性腫瘍の早期検出のための腫瘍マーカーとして作用し得ることを示唆 している。酵素腫瘍マーカーは、一般に、活性分析によって体液中で分析される 。この活性分析は、拮抗するグリコジルトランスフェラーゼ活性のために、非特 異性であるかもしれない。不活性酵素は腫瘍マーカーとして有用であろうが、酵 素活性分析によっては検出できないであろうから、これらの分析は、感度か優れ ていないであろう。
本発明は、この酵素に対する抗体(GDP−Fuc: [β−D−Gal(1, 4/1.3)]−D−G1cNAe(/Glc)α(1,3/1.4)−フコシ ルトランスフェラーゼをコードするクローン化DNA配列から由来する情報から 構成した合成ペプチドに対するモノクローナル又はポリクローナル抗体、又は真 核又は原核宿主によって産生される組換え酵素に対するモノクローナル又はポリ クローナル抗体)を製造する機構を提供する。この生成したGDP−Fuc:  [β−D−Gal(1,4/1.3)]−D−(1i1cNAe(/Glc)  (Z(1,3/1.4)−7:lWルト ランスフェラーゼに対して特異性を有する抗体は、体液中のこのグリコジルトラ ンスフェラーゼを検定又は定量するのに使用できるであろう。その場合、特異性 及び感度は、酵素活性分析を超え、悪性腫瘍の早期検出に対する腫瘍マーカーと して作用し得る。
(いフコシルトランスフェラーゼ阻害剤又は不活性剤に対する天然又は合成化合 物のスクリーニングに使用するための組換え酵素多くの研究は、細胞のオリゴ槍 玉の細胞表面サブ末端α(1,3)及びα(1゜4)フコース残基の増大した数 と、その細胞の悪性状態における転移能力との間の相互作用を報告している。も し因果関係かあれば、ここで記述する配列によってコードされる酵素を阻害する 薬剤は、抗腫瘍剤として活性であろう。本明細書で記述する試薬は、クローン化 した配列が標準操作とともに使用して相対的に多量な純粋のフコシルトランスフ ェラーゼを産生できるので、抗フコシルト・ランスフェラーゼ活性に対する化合 物をスクリーニングするのに有用である。潜在的な阻害剤の効果は、全細胞抽出 物において又は部分的に精製した酵素で生ずるかもしれない混乱効果なしに、純 粋な酵素で試験されるので、スクリーニングを容易にする。
(vi)分泌又は細胞関連糖接合体上の新規な糖接合体構造を産生するグリコツ ルトランスフェラーゼ基質特異性の作出 本発明は、試薬(クローン化されたGDP−Fuc : [β−〇−Gal(1 ,4/1.3)]−D−GlcNAe(/Glc)α(1,3/1.4)−フコ シルトランスフェラーゼcDNA)及びそれを分離するのに使用される遺伝子選 択法を提供する。この試薬は、適当な突然変異生成手法とともに使用すると、野 性壓酵素によって生成されるグリコシド結合と異なる結合を形成する、変異型G DP−Fuc: [β−D−Gal (1,4/ 1.3) ]−D−GlcN Ac(/Glc) a (1,3/1.S)− フコシルトランスフェラーゼを産生させる。これら新規な結合は、天然のもので も、そうでなくてもよく、それらが結合する分子の生物活性を高める部位として 有用である。
また、突然変異生成及び選択手法は、優性ネガチプ形式(dominant n egativefashion)で作用する、変異’JI GDP−Fuc:  [β−D−Gal(1,4/1.3)]−D−G1cNAc(/Glc)α(1 ,3/1.4)−フコシルトランスフェラーゼを生成するのに使用することかで きる。
そのように生成した優性ネガテブ変異体は、内因性グリコジルトランスフェラー ゼの産生物か望ましくない場合に、その酵素の活性を不活性化するのに使用する ことかできる。変異型GDP−Fuc: [β−D−Gal(1,4/1.3) ]−D−G1cNAc(/Glc) cr(1,3/1゜4)−フコシルトラン スフェラーゼは、例えば、インビトロ及びインビボでオリゴ糖から種々の糖結合 (フコース、マンノース、その他)を加水分解するフコシダーゼとしてのその作 用のために、産生させることができる。
(vii)ルイス遺伝子座による遺伝子Y特定このクローン化cDNAに対応す る遺伝子内又はそれに連結した、制限フラグメントの多形性を使用して、ルイス 遺伝子座により個人の遺伝子蟹を特定することができる。これは、臓器移植操作 に関して、又は侵入(例えば、尿道感染のような)に対する受容体としての血液 型構造を使用できる、病原体によって起こされる感染に対する感受性の尺度とし て有用である。
配列(11[)は、マウスUDP−Gal β−D−Gal(1,4)−D−G lcNAcα(1,3)−ガラクトジルトランスフェラーゼをコードする。配列 (III)は、ヒトGDP−Fuc: [β−D−ガラクトシドーα(1,2) −フコシルトランスフェラーゼをコードする。これらの各蛋白に対する用途は、 一般に、配列(I)に関してここで記述するものと同一である。
配列(I[[)でコードされる酵素の具体的な用途には、ラクトースアミン又は ネオラクト型β−D−ガラクトシド上の鎖終結ガラクトースのα−2−L−フコ ース残基への酵素的フコシル化が挙げられる。かかる修飾は、精製したα(1, 2)Fr又はその誘導体及びその基質GDP−フコースを使用して、またβ−D −ガラクトシド残基で終わるアシアログリカンを使用して、インビトロで行うこ とができる。
このようなアシアログリカンは、天然に存在し、シアル酸で置換された末端ガラ クトース部位を有するグリカンから、インビトロ消化ノイラミニダーゼによって も構成することができる。同様に、かかるフコシル化は、グリカンがα(1,2 ) FrcDNA又は遺伝子フラグメントでトランスフェクトした哺乳類細胞で 発現すると、生じると期待することができる。α(1,2)フコシル化グリカン は、向上した溶解特性を有し、長期化した原形質半減期(肝臓のアシアロ糖蛋白 質受容体によって糖蛋白質クリアランスを通常調節する末端ガラクトース残基が 今やフコース残基によって覆われているという事実によって)を有し、天然の槍 形L!1. (glycoforωから分化し、かつ生物活性を増大するかもし れない。
本発明の他の特徴は、実施例の以下の説明から明瞭になろう。この実施例は本発 明の説明のために使用され、本発明の範囲を限定するのに使用されるものではな い。
ヒトα(l、2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子転移のための宿主としての マウスL細胞 マウスL細胞を遺伝子転移のための宿主として試験した。これらの細胞は、この 目的に広く使用されている。ゲノムDNAは、高効率でL細胞に導入できる。
また、これらの細胞によって、外国性遺伝子配列の安定な導入体を選択するため に幾つかの代謝及び抗生物質耐性戦略を使用することができる。
タイプUH構造を認識するモノクローナル抗体及び蛍光活性化細胞分類法を使用 して、L細胞を、HFucα(1,2)Gal結合の表面発現に関して測定した 。この抗H抗体で染色した細胞は、コントロールのマウスIgMモノクローナル 抗体で染色した細胞によって生じる特徴、及びF[TC−接合第二抗体でのみ染 色した細胞によって生じる特徴と実質的に同一のFAC3特徴を示した。これら の結果から、L細胞が、抗H抗体で検出できる表面局在Fucα(1,2)Ga  l結合を発現しないことが分かる。
本発明者は、L7細胞抽出物を分析して、表面発現H決定子の不存在がα(1, 2)フコシルトランスフェラーゼ活性の欠如によることを確認した。フェニルβ −D−ガラクトシドを、α(1,2)フコシルトランスフェラーゼの分析用の受 容体として使用した。この化合物は、α(1,2)フコシルトランスフェラーゼ に対する特異的な受容体である。この化合物は、これらの酵素によって効率的に 使用されるか、α(1,3)、α(1,4)又はα(1,6)結合を生じさせる フコシルトランスフェラーゼに対する受容体としては機能しない。L細胞抽出物 は、抽出物の量を増大させて分析しても、また長期に培養しても、検出できるα (1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性を示さなかった。A431細胞抽出 物との混合実験によって、阻害剤が、検出できる酵素活性の明らかな欠如をもた らさないことが分かった。
本発明者はまた、N−アセチルラクトースアミン(Galβ(1,4)GlcN Ac)末端基を有する接接合体の表面発現についてこれらの細胞を検討した。こ れらは、補完的ヒトα(1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性に対する潜在 的な受容体分子を示し、これよって、得られた表面発現Fucα(1,2)Ga l結合が抗H抗体によって検出できる。Erythrina cristaga lli (ECA)からの凝集素をこの分析に使用した。
このレシチンは、1以上の未置換N−アセチルラクトサミン末端基を有するオリ ゴ糖に対して高い親和性を示す。L細胞は精製したF[TC−標識ECAによっ て、又はハブテンN−アセチルラクトサミンで予め培養し、FACS分析にかけ たFITC−標識ECAによって染色された。この結果は、実質的量のECAが これらの細胞と結合し、この結合かハブテンN−アセチルラクトサミンによって 効果的に阻害されることを示した。これらの結果は、L細胞がN−アセチルラク トサミン部位を含むオリゴ糖を合成するという予想と一致し、これらの接接合体 のあるものが、修飾されずに残り、細胞表面で発現されたことを示唆する。
本発明者は、更に、フコツルトランスフェラーゼ基質GDPフコースを合成する 能力に関して、L細胞を試験した。これらの分析によって、 (2−’Hlマン ノースで標識した細胞からr141j1シた水性抽出物中で、GDP−[’H] フコース及びGDP−[’H]マンノースの両者か同定された。これらの細胞に おけるGDP−[3H]フコースの細胞下(subcel Lu1ar)位置は 、これらの実験からは決定することはできない。効果的なゴルジ体フコシルトラ ンスフェラーゼ活性は、たぶんゴルジ体のルーメン内で叩P−フコースの基質濃 度の存在を必要とするであろう。これらの細胞は、フコース代謝において欠陥が あるものとして選択されなかったので、細胞質的に合成された化合物をゴルジ体 ルーメンに移送する能力があろう。このことは、これらの細胞が放射性標識フコ ースを膜種接合体に導入することかできるを示すことによって確認することがで きた。この殆どは、ある種のN−結合オリゴ糖のアスパラギン−結合N−アセチ ルグルコサミンへのα(1,6)結合中にフコースを示すかもしれない。
上記のことから、これらの結果は、L細胞が、α(1,2)フコシルトランスフ ェラーゼ活性を決定するヒトDNA配列の導入及び発現の後に、表面局在HFu cα(1,2)Gal結合を示す能力があることを示している。
α(1,2)フコシルトランスフェラーゼDNA配列のための、供与体としての ヒトA431細胞 このヒトA431細胞系について、これらの細胞がタイブエ及び■血液型H構造 を発現することから、遺伝子転移のためのDNA源として検討した。A431細 胞から調製した抽出物は、フェニル−β−D−ガラクトシドを使用して分析した 場合に、α(1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性を有することが分かって いる。A431抽出物によって作成された放射性標識物を、ヒト血清Hα(1, 2)フコシルトランスフェラーゼにって産生されかつ認証された(”C)フコシ ル化フェニル−β−D−ガラクトシドとともにクロマトグラフィーにかけた。A 431産物をα−L−フコシダーゼで消化すると、定量的な収率でL−フコース が生じた。これらの結果は、A431細胞が1以上の機能的なα(1,2)フコ シルトランスフェラーゼ遺伝子を含み、従って遺伝子転移のためにヒトDNAの 適当な源を提供することを示す。
モノクローナル抗H抗体によって認識される表面分子を発現するマウストランス フエクタントの分離 ヒトα(1,2)フコシルトランスフェラーゼの発現を決定するDNA配列を含 むマウス細胞を分離するために、L細胞の単一層培地を、A431細胞によって 調製された高分子ゲノムDNAと、psV2−neoプラスミドと(30対lの 比)で共トランスフェクションした。pSV2−neoでの共トランスフェクシ ョン後に、0418を含む媒体中でトランスフェクション細胞を成長させること によって、安定に導入された外因性DNA配列を有する形質転換体を選択した。
この操作によって、本発明者は、約60.000の独立6418耐性トランスフ エクタントを提供する細胞群を形成した(表1)。この方法は、輿望的に、約1 000kbのトランスフェクトされた配列を、受容細胞のゲノムに導入する。ヒ トゲノムの大きさは約3X10’kbであるので、本発明者は、約20コピーの ハブロイドヒトゲノムが一次トランスフェクタントの「ライブラリー」内に提供 されたと評価した。
トランスフェクタントは、選別(panning)及び不実細胞分離(ster ile cell s。
rting)の組み合わせによって、H抗原発現について選択した。トランスフ ェクションされた細胞の全体を示す一群の細胞を、タイプI[H構造を認識する マウス1gMモノクローナル抗体と反応させた。結合した抗H抗体を有するトラ ンスフェクタントに対して、ヤギ抗マウス[gMを被覆した滅菌皿上で選別する ことによって、初期選択を行った。この段階で、本発明者は、この操作が、より 多くの数のトランスフエクタントを迅速にかつ容易に処理できるので、フローサ イトメトリーによる選択よりも効果的であることが分かった。選別によって選択 されたトランスフエクタントを、培地に戻し、続く選択のサイクルのために増幅 した。この第1回の選択の後に存在する細胞のFAC5特性は、抗H抗体と結合 する細胞の明瞭なピークを示さなかった。しかし、FAC5度数分布図の分析か ら、細胞の約0.13%がコントロールの抗体で染色したものよりも、明るく染 色したことが分かった。全数の最も明るい3〜5%を示す細胞を、無菌的に採集 し、14日間培地に戻し、そして同一の操作により再度選択した。3回の選択の 後、FACS分析は、抗H抗体で明るく染色された細胞の明瞭な一群の存在を示 した。これらの細胞を収集し、そして培地に帰した。試行錯誤的な理由によって 、トランスフエクタントに対して、FACS選択と平行して、選別による選択も 行った。本発明者は、この選別操作が細胞群を更に効率良く富化することを見出 した。
表1 6種の独立ライブラリーにおけるH抗原陽性トランスフェクシントの予想頻度頻 度は、分離された1つの独立のH発現トランスフェクシント/スクリーニングし たトランスフェクタントのプレートの数として表現した。細胞分離又は選別によ ってスクリーニングしたライブラリーに対して、これらの免疫選択操作は、H発 現姉妹(sib)と、独立に誘導されたH陽性トランスフェクシントとの間に差 を生じないので、これは最少の見積りである。すくなくとも1つの独立なH発現 トランスフェクシントが、これらの各ライブラリー中に存在する。この−次ライ ブラリ−mH1、及び二次ライブラリーmHslSmHs3、mHs4及びmH s5に対して、それぞれのプレートは、トランスフェクション効率評価(実験操 作を参照)から測定した時に、約2000の独立トランスフェクシントを含んで いた。mHs2の二次ライブラリーに対しては、スクリーニング前にプレートを 調べると、約50のコロニーが各プレートに存在することを示した。クローン5 2−1及び32−2を、2つのプレートからロゼツト操作で単離した。クローン 52−3は、約650の独立なトランスフェクタントコロニーを示す細胞群を選 別することによって単離した。
ライブラリー名 トランスフェクト 添加された H決定基を発現してされたD NAの由来 選択プラスミド いるトランスフェクシントの分画 mHI (−次) A431細胞 pSV2−neo * 1/30皿mHsl (二次) mHl−12pSV2−neo* l/30皿mHs3(二次) m Hl−12pSV2−neo* 1/10皿mHs4(二次) mHl−12p SV2−neo* 1/10皿m1s5(二次) mHl−12PSV2−ne o* 1/10皿m1s2(二 次) mHl−12無し 1/−650コロニ ーこれは、おそらく、IgM抗H抗体抗体陽性トランスフェクシントの凝集を誘 導し、FACSによる選択を妨害したためであろう。従って、引き続く選択は全 てパニング(panining)法によって行われた。パニングをさらに3ラウ ンド行った後(合計7回の選択に相当)、選択された集団の内の90%以上が抗 H抗体によって明瞭に染色された。クローン化された単離物が前述の集団から作 製され、またそれぞれのサブクローン(subclones)は、FACSによ るH抗原の発現で分析された。
はとんどのクローンは、H−発現及び非発現トランスフエクタントからなる表現 型の混在した細胞集団を生しさせた。この理由は、明確な表現型の不安定性が知 られていないことによる。安定で明確なH抗原陽性の表現型を示す1種のクロー ンがさらに分析された(クローンmHT−12)。クローンml江−12の表現 型はH発現を選択しなくとも9力月以上安定であった。
本発明者はムリン(α−1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子がL細胞集 団中の稀な突然変異体中で活性であるか、若しくはトランスフェクション法がそ れ自体か前述の遺伝子を活性化する、及び選択工程が上述した望ましくないイベ ントを高める可能性について言及したい。従って、平行した対照実験ではL細胞 は高分子量のゲノムDNAであってL細胞から調製されたものをpSV2−ne oを好適な選択マーカーとして使用してトランスフェクトした。そのトランスフ エクタントについて、その後に正に上述した通りにH抗原発現の選択を行った。
本発明者は、同時に単相ムリン遺伝子の15以上のコピーの等価物を組み込んだ 独立したトランスフエクタントの集団(少なくとも40.000)から、H発現 細胞を検出若しくは単離することはできなかった。
プライマリ−(−次)トランスフエクタント発現細胞表面タイプII血液二■抗 原及び(α−1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性−クローンmH1−12 を、タイプ11血液型H構造(Fuca(1,2)Galβ(1,4)GlcN Ac−R)を認識するモノクローナル抗H抗体を使用して選択した。m)II− 12細胞に結合した上述の抗体は、抗体がタイプIIHハブテン2−フコシルラ クトース(Fuc a (1,2)Galβ(1,4)Glc)とともに予備培 養した際に阻害される。対照的に励抗体をし一フコース、若しく(州−アセチル ラクトサミン若しくはラクトースとともに予備培養した場合には、同一の濃度で もml任−12jB胞に対する抗体の結合は阻害されない。これらの実験に先に タイプIIH構造に特異的である事を示した異なったモノクローナル抗H抗体( BH3)を使用した場合には、発明者はまた、2゛−フコシルラクトースに対す る結合の阻害を観測したが、他のハプテンでは観測されなかった。この検討は、 mHl−12jB胞が末端Fuc α(1,2)Gal結合との細胞表面糖結合 (glycocon jugates)を発現していることを示している。
この結合の存在のさらなる証拠は、ヒトの血漿から精製した結合特異的血液量A (α−1,3)GalNAc トランスフェラーゼを使用することによって得ら れた。このグリコジルトランスフェラーゼは、フコシル(α(1,2)ガラクト シドを末端非還元基として含有する血液ff1Hレセプターを絶対的に必要とす るものである。それは、本構造のガラクトース成分へのN−アセチルガラクトサ ミンのα−1,3結合での付加反応を触媒して、Ga1NAcα(1,3)Ga 1塁の血液IUA反応性分子を構成する。血液型Aグリコジルトランスフェラー ゼの作用によるmHl、−12Jul胞表面上での血液量A反応性決定基の生成 は、(I型ハブテン阻害の検討の結果により推論される、末端FuCα(1,2 )Gal結合の存在を確証するものである。
ホルマリンで固定したmHl−12細胞を、血液ff1A(α−1,3)Gal NAc )ランスフェラーゼ及びそのヌクレオチド糖基質(UIIP−GalN Ac、 ImM、 UDP−GalNAcに対して約20倍以上のKm)の調製 物とともにこの酵素の活性を維持するバッファー中で培養した。
その細胞は、モノクローナルA抗体を使用して、間接蛍光抗体法により、その後 新規に合成された表面に局在する血液型A決定基の存在を検査された。
(α−1,3)GalNAc l−ランスフェラーゼとその基質とともに4時間 培養した後、血液量A決定基か細胞表面に検出された。抗A抗体による染色は、 UDPGalNAc若しくはグループハトランスフェラーゼの何れか一方の存在 しない対照反応では観測されなかった。L細胞は、抗H若しくは抗Aに上述のい かなる条件でも結合しなかった。
発明者はまた、抗H抗体でA酵素処理細胞を染色し、表面−発現H構造の欠損を 試験した。これらは、A酵素によりFuca(1,2)Gal結合のガラクトー スに結合するN−アセチルガラクトサミンをマスクしなければならない。A酵素 とその基質と共に4時間培養した後、抗H抗体によって行った染色はわずかに減 少した。しかし、変換反応を24時間進めた後、細胞表面8反応性の本質的に完 全な消失が観察された。これは続いて起こる強いA反応性の発現と同時に生じる 。A酵素を含有するが基質を含有しない対照反応混合物で24時間処理した細胞 は強い抗H染色性を示した。このことは、24時間の反応後に観察されたH反応 性の欠損がグループA酵素調製物を汚染するグルコハイドロラーゼまたはプロテ アーゼ活性によるH構造の破壊によるものではなかったことを示している。従っ て、長時間の培養後のH反応性の欠損は、A酵素か触媒する、α−1,3−結合 N−アセチルガラクトサミンの結合によるH構造の“マスキング″を示す。これ らのデータは、mHl−12細胞か真正のHFuccr(]、、2)Gal結合 で終結する細胞表面糖結合を発現することを示している。
mHl−12細胞から調製した抽出物のアッセイにより、これらの細胞が(α− 1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性を発現することが確認された。これら の反応のフコツル化された生成物のα−フコシダーゼ消化により、結合したフコ ースのアノマー結合か確認された。
プライマリートランスフェクタントにおけるヒトDNA配列の分析サザンブロノ ト分析を使用して、mHT−12セルラインがヒトDNA配列を含むか否かを決 定した。BLUR8Alυ配列をヒト配列を検出するのに使用した。ハイブリダ イゼーションと使用した洗浄条件によって、ヒトAluプローブはマウス配列と はクロスハイブリッド化しないが、マウスL細胞DNA(10マイクログラム) に添加したAlu配列のいくつかのコピーの等価物を検出することができる。比 較により、このA431DNAサンプル(3ng)は反復頻度の高い点在したA lu配列と推測される拡散しているが比較的強度の高いハイブリダイゼーション シグナルを示す。これらの条件下で、本発明者はmHl−12細胞(500ng )のゲノム中にかなりの量のヒト配列を検出することができた。この分析は、予 想した通り、mHl−12細胞のゲノムがほぼ1000kbのヒトDNAを含む ことを示す。
細胞表面IIWH抗原および(α−1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性を 発現するマルチプルセカンダリ−(二次)トランスフエクタントの単離本発明者 は、H陽性表現型の発現を媒介して外米ヒトDNAの量を減少させる特異的なヒ ト配列をmHl−12細胞のゲノム中の多数のヒト配列内で同定できることを望 み、mHl−12セルラインから調製したDNAを使用して“セカンダリ−(二 次)”トランスフエクタント“ライブラリー″を作製し、これらのライブラリー からH構造を発現するトランスフエクタントをスクリーニングした。
本発明者は、このように同定したH発現セカンダリートランスフエクタントの各 々がそのゲノム内で同定できる少数のヒトDNA制限フラグメントを有するであ ろうと予想した。決定遺伝子に結合したヒト配列が、H発現セカンダリートラン スフェクタントに各々独立に由来する同一サイズの特徴的な制限フラグメントと 同定できるこれらのヒトフラグメントのサブセットであると予想できるため、本 発明者は、いくつかの独立なセカンダリートランスフエクタントを単離しようと した。
mHl−12細胞から調製したゲノムDNAをpSV2−neoと共にL細胞中 でコトランスフエクトした。4つの異なるセカンダリ−ライブラリーをこの方法 で作製した(表1)。各々について独立に、パニング法を用いてH発現トランス フェクシントをスクリーニングした。3ラウンド目のパニングの前に、FAC3 分析はこれらのライブラリーの各々がH抗原−陽性細胞を含有することを示した (l〜60%の細胞が抗H抗体と結合した)。50〜90%の細胞がH陽性表現 型を示すまで、パニングによる配列の選択を続けた。その後、mHslおよびm Hs2ライブラリー由来の集団からクローン化されたセルライン(sl−11お よびS3−6)を確立したところ、これらのライン中、95%以上の細胞か抗H 抗体で明瞭に染色された。mHs4およびmHs5ライブラリーについては細胞 クローニング法を施さなかったが、代わりにパニングによるさらなる選択を行っ た。合計11ラウンドの選択の後、約95%(mHs4ライブラリーから選択さ れた)および50%(mHs5ライブラリーから選択された)のこれらの細胞は H抗原の発現を示した。
本発明者がmHl−12セルラインを構築するために使用したリン酸カルシウム トランスフェクション法は、時として、望ましい表現型を決定するトランスフェ クトされたゲノムDNA配列を育する選択可能なプラスミド配列の物理的結合を 生ぜしめる。mHl−12ブライマリートランスフエクタントにおける、H陽性 表現型を決定するヒトDNA配列へのpsV2−neo配列の結合は、H発現セ カンダリートランスフエクタントの同定を簡易化し、゛トランスフェクトされた 関連配列の分子クローニング法による単離を容易にするであろう。そのような結 合の試験として、本発明者は、L細胞をmHl−12ブライマリートランスフエ クタントから調製したDNAでトランスフェクトすることにより第2のライブラ リー、mH92を作製した。このトランスフェクションは、外来pSV2−ne o DNAを添加せずに行った。この方法により、15個の10cmMLの各々 に、約50個の独立なG418トランスフエクタントが作製された。これは、p SV2−neo DNAの添加により第2ライブラリーを作製した時に生じる数 に対して、得られた0418耐性コロニー数の40倍の減少を示す(−2000 0418耐性細胞/皿)。
このmHs2ライブラリーは、始めに、その場ロゼツト法(in 5itu r osetteprocedure)によりスクリーニングして、抗H抗体と結合 するトランスフェクタントのコロニーを速やかに同定した(“実験法”を参照の こと)。約50コロニーを含む培養皿の各々をトランスフェクションの16日後 、他の操作の前に、この方法でスクリーニングした。試験された15皿の2つに おいて、単一のロゼツト陽性のコロニーが同定された。これらの2つの独立なH 陽性コロニーヲクローニングリングで単離し、H発現セルライン(s2−1およ び52−2)を各々から確立した。さらに、独立のクローナルH発現トランスフ ェクタント(s2−3)を、他の13皿上のコロニーを回収し、これらの細胞を パニングにより選択し、その後細胞クローニングすることにより、単離した。
結合していない単一コピーマーカーのコトランスフェクションは、1%未満の頻 度で生じた。本発明者がmHs2ライブラリー(表■)中で観察したG418耐 性とH表現型の共発現(coexpression)の頻度は、2つのマーカー がブライマリートランスフェクタントと結合する可能性と一致する。あるいはま た、これらの頻度はブライマリートランスフェクタント中に多重コピーで存在す る未結合マーカーのコトランスフエクションにより説明することができるであろ う。いずれにしろ、プライマリ−およびセカンダリ−ライブラリー(表1)中に 観察されるH発現トランスフェクシントの頻度は、これらのトランスフエクタン トにより発現されるH陽性表現型が単一のトランスフェクトされた遺伝子座によ り決定されることを示している。
代表的なH発現セカンダリートランスフェクタント(クローン52−2)上の抗 H反応性表面分子は、H抗原陽性ブライマリートランスフェクタントMHI−1 2に使用されたものと同じ分析を使用して、真正のHFuca(1,2)Gal 結合であることが示された。52−2細胞から調製された抽出物が(α−1゜2 )フコシルトランスフェラーゼ活性を有することが発見された。(α−1,2) フコシルトランスフェラーゼ活性はまた、他のH発現セカンダリートランスフエ クタントの各々から調製された抽出物にも見い出された。
独立なH発現セカンダリートランスフェクタントはヒトDNA配列を含む共通の 制限フラグメントを有する 本発明者は、各H陽性セカンダリートランスフェクタントのゲノムが比較的少量 のヒトDNAを含むであろうこと、およびこのDNAが各々に見出された(α− 1,2)フコシルトランスフェラーゼの発現を制御するヒト配列を含むであろう ことを予想した。原則としては、これらの配列により生じた1以上の特徴的な制 限フラグメントが各トランスフエクタントにおいて同定できるはずである。逆に 、無関連のヒト配列はセカンダリートランスフェクタントにおいてランダムな制 限パターンを示すはずである。従って、本発明者は、各トランスフェクタントか らゲノムDNAを単離し、これらのDNAを種々の制限酵素で消化させ、これら の消化物をサザンプロット分析にかけた。ヒトDNA配列を含む制限フラグメン トをBLUR8Aluプローブにより検出した。多くのDNA制限フラグメント が各クローナルセカンダリートランスフェクタント中に存在し、これらの細胞中 に存在するヒトゲノムDNAの総量は25〜55kbであると見積もられる。
各クローナルセカンダリートランスフェクタントのゲノムは、2.7および3. 4kbの大きさを有する、特徴的な対のヒトDNA EcoRI制限フラグメン トを含む。これらのフラグメントはまた、ライブラリーmHs4およびmHs5 からパニングすることにより選択した細胞のプール中で明白である。同様の分析 により、各H発現セカンダリートランスフェクタントのゲノムが共通の1. 5 および1.9kb Pst17ラグメントと共通の2.8kb PvulIヒト DNA制限フラグメントを含むことを示している。これらの観察は、これらの特 徴的なヒト制限フラグメント内のまたはこれに結合したDNA配列がこれらのト ランスフェクタントを選択するのに使用する細胞表面HFuca(1,2)Ga l結合の発現と関連すること、およびこれらの細胞中に見出される(α−1,2 )フコシルトランスフェラーゼの発現に関係していることを暗示している。
この3.4kbのEC0RIフラグメントに相当するクローン化されたDNAセ グメントは、遺伝子転移発現実験において機能的なα(1,2)フコシルトラン スフェラーゼを産生ずることか観察された。このフラグメント、この2.7Ec oRIフラグメント、および3.4kbフラグメントの近傍のDNAは配列(I  I I)を与えるように配列されていた。また、以下に詳述する他の2つのグ リコジルトランスフェラーゼcDNAに対して記載した方法と本質的に同じ方法 で、これらのDNAフラグメントに相当するcDNAを単離し、活性なタンパク A融合タンパクを作製するのに使用した。
他の態様において、本発明はGDP−Fuc: Cβ−D−Gal (1,4) )−D−GlcNAcα(1,3)−フコシルトランスフェラーゼとして機能す ることのできるタンパク配列をコードするDNA配列(IV)(図4に記載した )を提供する。この酵素は、クローン化されたDNA配列(IV)により発現さ れた時、哺乳類細胞内で機能して、それらの細胞の特異的細胞表面糖結合構造の 新規な発現を生せしめる。
本DNA配列(V)(それがpFT−3DNAと同じ場合には、図5に記載した )はDNA配列(IV)+:含マレル。即ち、配列(V) は、配列(IV)の 1942位のヌクレオチドから始まる(+942−1944)位のヌクレオチド のコドンであることかわかっている。
本発明のこの態様において提供されるDNA配列および対応するペプチドは、図 4に記載の配列(IV)の2089から3156位のヌクレオチド、好ましくは 1942から3156位のセグメントに少なくとも相当しなければならない。
これらのDNA配列は任意に各末端と結合するさらなるDNA配列を有すること ができる。これらのペンプントDNA配列(pendent DNA 5equ ences)は、図4に記載のものに相当する長さ以下のいかなる長さも取り得 る。
好ましい態様においては、本発明のこの態様は、配列(IV)における少なくと も2089から3156位、好ましくは1942から3156位のヌクレオチド 間の配列に対応し、任意に、各末端に結合し、図4に記載のものに相当するさら なるDNA配列を有する、DNA配列、およびその対応するタンパクを提供する 。この場合、ペンプントDNA配列、および対応するタンパクは、図4に記載の 長さ以下のいかなる長さも取り得る。
この酵素により部分的に構成されたこれらの糖結合構造は、期特異的胚抗原Iに 対する抗体(SSEA−1またはルイスX;構造Galβ(1,4)(Fuca  (1,3))GlcNAc)により、またVIM−2決定基NeuAca ( 2゜3)Galβ(1,4)GIcNAcβ−(1,3)Galβ(1,4)  (Fuca(1,3))GlcNAcに対する抗体により認識される。この酵素 は、DNA配列(IV)により発現された場合、そのDNA配列を発現する細胞 から調製した抽出物でアッセイする時には、その名前に暗示される酵素的な方法 で機能する。
この酵素のオリゴ糖生成物は、“II型”ラクトサミンアクセプターのGlcN AC残基にG1,3の配置で結合したフコースで代表される。本明細書の開示の 残りにおいて、これらの生成物は、サブターミナルα(1,3)フコース残基と いうこととする。
細胞表面、細胞内、または分泌タンパク若しくは脂質上のオリゴ槍、(バイオテ クノロジー産業による診断用薬および治療薬用の)この酵素の生成物を示すサブ ターミナルα(1,3)フコース残基による翻訳後修飾に関する特別な能力を有 する動物セルラインを構築することができる。
本発明のクローン化されたDNA配列を標準的な手法で、同系列の酵素またはそ の生成物(オリゴ糖のサブターミナルα(1,3)フコース残基)を通常発現し ない哺乳類セルラインに導入し、その細胞中で“センス″方向に転写し、細胞表 面、細胞内、または分泌タンパク若しくは脂質上のオリゴ槍玉にサブターミナル α(1,3)フコース残基を発現できるセルラインを作製することができる。
あるいはまた、これらのクローン化されたDNA配列を、標準的な手法で、同系 列の酵素またはその生成物(サブターミナルα(1,3)フコース残基)を発現 する哺乳類セルラインに導入し、その細胞中で“アンチ−センス″方向に転写し 、細胞表面、細胞内、または分泌タンパク若しくは脂質上のサブターミナルα( 1゜3)およびフコース残基を発現できないセルラインを作製してもよい。
ある態様において、同系列の酵素を発現する哺乳類細胞中の内因性GDP−Fu c 〔β−D−Ga l (1,4))D−GICNAC(Z (1,3)−7 :Iジルトランスフェラーゼ遺伝子は、同種組み換え法(homologous  recombination techniques)により、若しくは本明 細書に記載したDNA配列に基づいた“アンチ−センス″オリゴヌクレオチド法 により、または内因性のGDP−Fuc・ 〔β−D−Gal (1,4))D −G1cNAcα(1,3)−フコシルトランスフェラーゼを不活性化し、突然 変異生成により、および本明細書の記載における配列情報とともに遺伝子選択ス キームから生じてもよい優性の陰性変異型フコシルトランスフェラーゼ配列によ り、DNA配列(IV)で不活性化されてもよい。
この方法を用いて、有用性または効果が、このクローン化されたDNA配列およ びその同系列の酵素により決定される特定の翻訳後修飾に依存する、診断用また は治療用物質の製造に適した、宿主細胞となる動物セルラインを構築することが できる。例えば、多くの治療用タンパクまたはペプチド、組み換え体その他の生 物学的効果は、これらに共有結合で結合するオリゴ糖構造に非常に依存し得る。
これらのオリゴ糖の構造は、主に、これらの治療用生産物を産生ずるために使用 する細胞中に見出される多種のグリコジルトランスフェラーゼ酵素の作用を有す る。動物細胞および酵母はこれらのグリコジル化反応を起こす能力があるが、す べてのグリコジルトランスフェラーゼ酵素があらゆる動物細胞および酵母により 産生されるわけではなく、従って、いくつかのオリゴ糖構造(本明lに記載した DNA配列によりコードされた酵素により生じたサブターミナルα(1,3)フ コース残基を含む)がそれらによって産生されない。
逆もまた真である。すなわち、産生細胞は、本明細書に記載したDNA配列によ りコードされたGDP−Fuc: (β−D−Gal (1,4))−D−Gl eNAcα(1,3)−フコシルトランスフェラーゼと類似の、または同一のグ リコジルトランスフェラーゼを発現するかもしれない。哺乳類または他の真核宿 主により産生された天然または組み換え治療用または診断用薬剤(糖タンパクま たは糖脂質)の生物学的活性を(良い方にも悪い方にも)変化させるかもしれな い。
バイオテクノロジー産業において、これらの組み換え薬剤を製造するのに使用さ れる真核宿主細胞は、望ましい宿主において、本明細書に記載したクローン化さ れた配列のすべてまたは一部を発現することによって、組み換え生成物上のオリ ゴ糖にサブターミナルα(1,3)フコース残基を付加するために、本発明にお いて記載されたDNA配列情報および関連する情報により改変され得る。あるい はまた、サブターミナルα(1,3)フコース残基を、前に概説したように、ト ランスフェクトされた“アンチ−センス″ベクター構築物、組み換えを基にした 遺伝子不活性(L “アンチ−センス“オリゴヌクレオチド法、または優性の陰 性変異型フコシルトランスフェラーゼを使用して、これらの宿主細胞中に産生さ れた生成物から除去してもよい。
この方法に使用する“旧式の“方法としては、適当に改変された組み換え体また は天然物の製造に対して、同様のまたは同じ方法で機能する酵素またはこの特定 の酵素を発現するまたは発現しないセルラインを同定する経験的な方法が挙げら れる。この方法はいつも最適であるわけではない。というのは、この特定の翻訳 後修飾の能力を有するセルラインは天然には存在しないかもしれず、また適当に 修飾された生成物を多量に生産するには特に適していないかもしれないからであ る。
あるいはまた、実験的に同定された動物セルラインにより産生された治療用物質 に存在する望ましくないサブターミナルα(1,3)フコース残基は化学的また は酵素的に除去しなければならず、そういった方法は費用かかかり効率的でない かもしれない。
本明細書に記載したクローン化された1機能的なりNA配列を前に概説した手法 とともに使用することの利穀としては、従来の方法と比較した場合、糖タンパク および糖脂質のオリゴ槍玉のサブターミナルα(1,3)フコース残基を形成す る能力を明確に欠くラインを構築する能力が挙げらね〜適当に構築されたこれら のセルラインは、望ましくないサブターミナルα(1,3)フコース残基を除去 するための治療用または診断用物質の化学的または酵素的な処理を必要としない 。さらに、サブターミナルα(1,3)フコース残基が動物細胞によって産生さ れた特定の診断用または治療用生成物に対して望ましいことがわかっている場合 には、セルラインを本明細書に記載したクローン化したDNA配列を用いて工作 してこれらの残基を生じさせてもよい。
もうひとつの態様においては、本発明は、(例えば、酵素リアクターにおいて) オリゴ糖の効率的な酵素的合成および製造に適した薬剤の単離を可能にする。
オリゴ糖は、臓器移植の分野において、免疫調節剤として治療上の有用性があり 得る。特に、溶解性の固相オリゴ糖には、臓器提供者と被移植者の主要血液塁抗 原システムの違いによる不適合性を含む場合における、抗体が媒介する臓器移植 拒絶反応を遮断するかまたは改善する治療用薬剤としての使用法があり得る。
同様に、溶解性のオリゴ糖には、細菌の、ウィルスの、または寄生の病原体の、 これらの病原体が侵入する動物組織の表面上に見出される糖結合“レセプター′ への結合を阻害することよって機能する治療用薬剤としての使用法かあり得る。
例えば、(サブターミナルα(1,3)フコース残基を含む)ルイス血液型オリ ゴ糖分子の一部が、ある梨の尿病原体細菌(uropathogenic ba cteria)に対して″レセプター”として働くことを示す証拠がある。さら に、サブターミナルα(1,3)フコース残基を含む糖結合が、発生と分化の過 程において、細胞間および細胞とその環境間の接着イベントの調節に関係してい る。同様に、サブターミナルα(1,3)フコース残基はELAM−1に対する オリゴ糖リガンドの重要な部分である。これらのイベントしては、***の卵子へ の結合、および着床の初期における子宮壁への受精卵の間接的な結合の初期的な イベントが挙げられる。
これらの観察は、例えば、(生物学的に“天然の”)オリゴ糖分子を避妊に使用 する可能性があることを示唆している 現在、サブターミナルα(1,3)フコース残基を含むオリゴ糖は、化学合成( この方法は非効率的で費用かかかる)により、または(しばしば、多量の動物ま たは植物材料の処理、および他の混在するオリゴ糖からの望ましいオリゴ糖の精 製を必要とするコスト高で非効率的な方法を使用して)天然資源からの単離によ り製造される。本明細書に記載した本発明は、多量の精製したGDP−Fuc〔 β−D−Ga I (1,4))−d−GIcNAccz (1,3)−フコシ ルトランスフェラーゼを合成する機構を提供する。これは、サブターミナルα( 1゜3)フコース残基を含む構造を酵素的に合成することができる酵素バイオリ アクター(例えば、酵素の触媒ドメインに融合したタンパクA部分を介して、本 発明者が既に公表した原稿に記載したように、固相マトリックス上に溶解したま たは固定した酵素)を構築するのに使用することができた。
これは、サブターミナルα(1,3)フコース残基を有する構造の化学的合成又 は天然源からのそれらの精製を含む研究方法よりも、種々の理由から優れている 。
第一に、唯一の必要な化学物質は酵素の基質であろうということである。第二に 、そのような構造の酵素的合成は所望の生成物及び基質の加水分解のヌクレオチ ドニリン酸生成物のみを製造するであろうということである。この後者の化学物 質は動物細胞におけるこれらの反応の副生成物として天然に見出されへ比較的非 毒性でありオリゴ糖類合成生成物から容易に分離されつる。対照的に、化学合成 方法は典塁的には、除去しなければならず、その上毒性でありうる副反応生成物 を大量に生じさせる。同様に、天然源からのオリゴ糖類の精製は、天然材料中に 存在する不純物である他のオリゴ糖類の除去を要求する。第三に、酵素触媒は並 外れて優れており、基質から生成物への殆と完全な転化を達成しうる。対照的に 、オリゴ糖類上のサブターミナルα(1,3)フコース残基の化学合成は、多段 階の方法であり、各工程での収率は100%よりはるかに低いと考えらね、現在 の化学合成方法の漸増的な効率は、酵素的合成で可能な効率には達しない。同様 に、天然材料からのサブターミナルα(1,3)フコース残基を有するオリゴ糖 類の精製は、不純物である非関連オリゴ糖類から所望のオリゴ糖類を分離するた めに要求される精製操作に面前の著しい損失を伴いうるちのであり、所望のオリ ゴ糖類の単離が非効率的となる。
ここに記載されたDNA配列によりコードされるGDP−Fuc : [β+G a1(1,4)]−D−G1cNAcα(+、、3)−フコシルトランスフェラ ーゼは部分的には合成用途のために動物組織から精製されてもよいが、酵素は典 型的には非常に低い量で存在するので、これらの精製は本来的にはそれ自体非能 率的である。本発明はこの酵素を大量の製造するために提供されうる二つの機構 を提供する。第一に、これは、比較的大量の酵素を製造する動物細胞の構築及び 選択によりなされつる。または、このクローン化された核酸配列を、標準的な組 み換えDNA技術を用いて使用して、酵母又は原核細胞宿主中で大量のグリコジ ルトランスフェラーゼを生産させつる。さらに、この酵素をコードする配列を、 標準分子クローニングスキーム(standardmolecular clo ning schemes)又は突然変異誘発により修飾し、野性株の酵素より 望ましいものとする新規な性質を有する組み換え体フコシルトランスフェラーゼ を生成させうる。例えば、修飾は、酵素をより安定にするか、又はバイオリアク ターにおいて固定するのにより適したものとすることでありうる。
別の実施態様において、本発明は、研究用試薬として直接使用されるべき、又は 研究用途のために、GDP−Fuc : [β−D−Gal (1,4) ]− D−G1eNAc a (1,3)−フコシルトランスフェラーゼに対する抗体 を発生させるのに使用されるべき組み換え体GDP−Fuc:[β−D−Gal (1,4)]−D−GlcNAc α(1,3)−フコシルトランスフェラーゼ の製造に適する試薬を単離することを可能にする。
本発明は、該構造を研究するための研究手段して使用されうろこの酵素を大量に 生産するための二つのメカニズム(上記のli参照、即ち特別に構築された動物 細胞、又はこれらの酵素をコードする天然又は合成の遺伝子による)を提供し、 該方法により製造される酵素、又は該方法により提供される核酸配列及び誘導さ れたタンパク質配列は、この酵素に対する抗体を発生させるために使用されつる (合成ペプチドを介して)。これらの抗体も、これらの酵素の生合成及び加工を 研究するための研究試薬として使用することができ、この開示に記載された全て の使用のためのそれらの精製における助剤として使用されつる。
別の実施態様においては、本発明は診断試薬としてのグリコジルトランスフェラ ーゼに対する抗体を得ることを可能にする。GDP−Fuc: [β−D−Ga l (1,4) ]−D−GlcNAcα(1,3)−フコシルトランスフェラ ーゼの異常な発現は、ヒトにおける悪性腫瘍(mal ignancy)に関連 づけられており、これが多くのヒトの組織に影響を与える悪性腫瘍の早期検出の ための腫瘍マーカーとして適していることが提案されている。酵素腫瘍マーカー は、典型的には、体液中で、活性の分析により分析8tl。
これはグリコジルトランスフェラーゼ活性と競合することにより、非特異性にさ れつる。不活性な酵素は腫瘍マーカーとしては有用でありうるが、酵素活性分析 により検出されないという可能性があるため、これらの分析は非感受性でもあり うる。
本発明は、この酵素に対する抗体を生成させるメカニズムを提供する(GDP− Fuc、[β−D−Gal(1,4)]−D−GlcNAc α(1,3)−フ コシルトランスフェラーゼをコードするクローン化したDNA配列から誘導され る情報から構築される合成ペプチドに対する、又は真核細胞もしくは原核細胞に より製造される組み換え体酵素に対するモノクローナル抗体及びポリクローナル 抗体)。そのように製造されたこのGDP−Fuc : [β十〇al(1,4 )]−D−G1cNAc (Z(1,3)−フコシルトランスフェラーゼに特異 的な抗体は、体液中で、このグリコジルトランスフェラーゼを検出し定量化する のに使用することができ、酵素活性分析を超える特異性及び感受性を有し、悪性 腫瘍の早期検出のための腫瘍マーカーとして供給されうる可能性を有する。
別の実施態様において、本発明はフコシルトランスフェラーゼ抑制剤又は不活性 化剤のための天然及び合成化合物のスクリーニングに使用するための組み換え体 酵素を提供する。例えば、多くの研究において、細胞のオリゴ糖類上の増加した 数の細胞表面サブターミナルα(1,3)フコース残基と、該細胞が悪性の形態 で転移する可能性との関係が注目されてきた。もしこれに因果関係があれば、こ の開示中の配列によりコードされる酵素を抑制する薬剤が抗腫瘍剤として活性で ありうることが予想されつる。
クローン化された配列は標準技術を用いて比較的大量の純粋なフコシルトランス フェラーゼを製造するのに使用されつるので、この開示において記載されている 試薬は、抗フコシルトランスフェラーゼ活性について化合物をスクリーニングす るために製薬会社に有用であろう。潜在的な抑制因子の効果は、全細胞抽出物中 に生じうる混乱させる効果のない純粋な酵素について、又は部分的にr#製され た酵素により試験されるので、これは、スクリーニングの助けとなるであろう。
別の実施態様において、本発明は、グリコジルトランスフェラーゼの基質特異性 を操作して、分泌された、又は細胞に関連した糖結合に、新規な糖結合構造を発 生させることを可能にする。本発明は、適当な突然変異誘発及び遺伝的選択スキ ームを用いて使用すると、舒性株の酵素が生産したものとは異なる糖結合を生し させる突然変異体GDP−Fuc: [β−D−Gal(1,4)]−D−GI cNAc α(1,3)−フコシルトランスフェラーゼの発生を可能とする試薬 (クローン化したGDP−Fuc・[β−D−Gal(1、4) ]−D−G  1cNAcα(1,3)−フコシルトランスフェラーゼ遺伝子断片)を提供する 。
これらの新規な結合は天然に生じうるちのでもそうでなくてもよく、それらが結 合する分子の生物学的活性を強化する部分としての用途を見出しつる。
または、突然変異誘発及び選択の研究は、優性陰性塁(dominant ne gative fashion)で作用する突然変異体GDP−Fuc: [β −D−Gal(1,4)]−D−G1cNAc (Z(1,3)−フコツルトラ ンスフェラーゼを生じさせるために使用されうる。そのように生じる優性陰性望 突然変異体は、そのような酵素の生成物が望まれない場合に内因性のグリコジル トランスフェラーゼ活性を不活性化するために使用されつる。例えば、オリゴ糖 類から種々の糖結合(フコース、マンノース等)をin vitro及びin  viv。
で加水分解するフコシダーゼとして機能する突然変異体GDP−Fuc: [β −D−Gal(1,4)]−D−G]eNAcα(l、3)−フコシルトランス フェラーゼも生じうる。
別の実施態様において、本発明はフコシルトランスフェラーゼ部位で個体をジェ ノタイピングすること(genotyping)を可能とする。ここにおいて詳 細に説明されるDNA配列によりコードされるものと同様又は同一のフコシルト ランスフェラーゼがないことは、一つの家族における腎臓部の異常と関連づけら れてきており、そして、この家族及び他の者において異常の原因となると考えら れる。このクローン化遺伝子断片に対応する遺伝子の範囲内又はこれに連結され た制限断片長多形は、この位置における個体のジェノタイピングに、遺伝子カウ ンセリングの目的で使用されうる。同様に、このような異常についての分子的な 基礎は、それが異常の病原体に因果関係があると思われるため、ここで記載した 遺伝子断片の研究によって明らかとされるであろう。
材料。
テキストの全体に渡って使用される“L細胞”という語はマウスのLaprt− tk−細胞系(′−言及している。
ラクトース、N−アセチルラクトサミン、2゛−フコシルラクトース(Fucα (1,2)Galβ(1,4)Glc) 、IJDP−GalNAc、フェニル −β−D−ガラクトシド、及びフイ:+−A(Ficoll)400はシグマか ら得た。L−フコースはPfanstiehl Labs(Waukegan、  IL)から得た。UDP[1−”H]N−アセチルガラクトサミン(8,7C 4/anol)及n−[[J−140] マンノース(239a+C110no  1)をDupont−New England Nuclearから得た。D −[2−’H]7:/ノース(16,3Ci/mmol) 、L−[6−’H] フコース(72Ci10nol) 、L−[1−14Clフコース(58,7m Ci/謝1) 、GDP[U−”C18−し−フコース(26誠i/罰l)、及 び[α−1宜円dCTP(3000Ci/anol)をAmersham Co rp、から得た。非放射性GDP−フコースはf)r、 xリックホルメス(D r、Er1c Holmes) (シアトル)から快く提供された。F[TC− ECAはE−Y Labs(San Mateo、 CA)から得た。プラスミ ドpSV2−neoは、Dr、 デビットチャツプリン(Dr、David C haplin) (ワシントン大学、セントルイス)から得た。制限酵素(Ne o England Biolabs又はBehringer Mannhei m)を製造業者使用説明書に従って使用した。
抗血清・ モノクローナル抗H1抗A、及び抗B抗体(マウスの[gM)はChembio med、 Ltd。
(アルバート、カナ灼から購入した。モノクローナル抗H抗体はBE2ハイブリ ドーマ細胞培養上滑(以下参照)から製造した。抗−マウス[gM ElcFF ITC標識抗マウスIgM (ともに抗原親和性により精製されている、ヤギ) をシグマから得た。
細胞系及び培養 マウスLaprt−tk−細胞は叶、デビットチャツプリンから得た。ヒトA4 31細胞はDr、ブライアンホワイトレー(Dr、 Br1an Thi te ley)及びDr、ルイスグレーサー(Dr、Lu1s Glaser) (ワ シントン大学、セントルイス)から得た。BE2細胞はATCCから得た。細胞 はlO%ウシ胎児血清(Hyclone、 Logan 5LIT)を補ったダ ルベッコ改質イーグル培地(Dulbecco’ s modified Ea gle’ s mediumXG[BcO)中で培養した。
トランスフェクションした細胞を、400μg/ml(活性薬剤)のG418  (G [BcO)を含む培地中で培養した。
ゲノムDNAの製造: 培養した細胞から高分子量ゲノムDNAを標準的な方法により製造した。ゲノム DNAのサンプルを、トリス−酢酸−EDTA中に緩衝した0、3%アガロース ゲルで電気原動し、それらの安全性を確認し、製造における分子の平均径を推定 した。
トランスフェラーゼ〉 リン酸カルシウム沈澱方法を用い、ヒトゲノムDNAでマウスL細胞をトランス フェクションした。細胞(5×10I/1o−皿)をゲノムDNA20〜30μ g及びpSV2−neo 1μgからなるDNA沈澱物と一晩インキユベートし た。外来pSV2−ne。
DNAは、mHs2の二次ライブラリーを生じたトランスフェクションしたもの に含まれていなかった。細胞を新しい培地に翌日供給し、その次の田こG418 セレクシヨンに置いた。トランスフェクション効率(transfection  efficiencies)を、DNAの添加の後、lBiこトランスフェク ションした細胞を採取することにより、及び細胞懸濁液の複製物の連続希釈液( serial dilutions)をプレート化すること(plating) により推定した。−組の希釈液をG418セレクシヨンで培養し、他を抗生物質 の存在なしに培養し、得たトランスフェクション効率をプレート化効率に補正し た。培養の2週間後、50%メタノール中の0.2%メチレンブルーで染色した 後、コロニーの数を数えた。約2000の非依存性トランスフェクシントを、一 般的に】00m皿上の5刈oS細胞をトランスフェクションすることにより得た 。
H−発現トランスフェクシントの免疫選択性3mMEDTAを含むPBSとそれ らをインキュベートすることにより、トランスフエクタントを培地皿から取り出 した。取り出した細胞を洗い、染色培地(stainingmedium)に再 懸濁した(ダルベツコ改質イーグル培地中のIOIIIMヘペス、pH7,4, 0,1%アジ化ナトlJ’7ム、2%ウシ胎児血清)。細胞をパンニングするこ と(panning)又は細胞選別方法を通じて4°Cで保持した。低い密度で 細胞をプレート化すること、各細胞をコロニー形成可能にすること、及びクロー ニングシリンダー(cloning cylinder)で各コロニーを単離す ることにより細胞のクローニングを行った。
パンニング 細菌学的培養皿(Falcon 1007.60on)をパンニングのために製 造した。ヤギ抗マウス(Goat antimouse)IgMを、それらを5 0蘭1−リス緩衝液pH9,5中に10ug/mlに希釈した抗体溶液4mlと 4°Cで一晩インキユベートすることにより皿に合わせた。抗体溶液を吸引し、 皿をPBSで2回洗った。その後、ウシ血清アルブミン1■/mlを含むPBS とそれらを少なくとも1時間室温でインキュベートすることにより、皿をブロッ クした。その後、すぐに皿を使用するか、4°Cで無期限に貯蔵した。皿を前で 使用したPBSを用いて3回洗った。
パンニングした細胞を抗H抗体10μg/mlを含む染色培地に107/mlの 濃度で再懸濁した。細胞を30分間、4°Cでインキュベートし、1mMEDT A、0.1%アジ化ナトリウム、及び2%フィコール400を含むPBS 10 m1により細胞をペレット化することにより、結合していない抗体を取り出した 。遠心分離の後、上澄みを注意深く吸引し、細胞を染色培地に10’/mlで再 懸濁した。この細胞懸濁液の3mlのアリコートを、ヤギ抗−マウスIgMで覆 った60ary<ンニング皿に筐った。その後、皿を1時間、4°Cでインキュ ベートし、その後無血清のダルベツコ改質イーグル培地で5回すすぎ、非付着細 胞を取り出した。新鮮な血清レブリート培地(setum−replete m edia)を皿に加え、それらを組織培養インキュベーターに戻した。次の日、 付着細胞をトリプシン−EDTAで取り除き、標準的な組織培養皿に再び筒布し た。これらの細胞を次の選択に先立って10〜18日間培養した。
細胞選別 モノクローナル[gM抗H抗体(染色培地中10μg/+nl)を用いるか、又 はコントロールモノクローナル[gM抗B抗体(染色培地中10μg/ml)を 用い、4°Cで30分間それらをインキュベートすることにより、トランスフエ クタントをFACS分析用に製造した。その後細胞を、氷冷した染色培地で洗い 、フルオレセイン結合ヤギ抗マウス[gM 40u g/mlを含む染色培地中 で30分間4°Cでインキュベートした。細胞を洗い、染色培地に再懸濁し、F ACS(Coulter Electronics model EpicsC )による分析にかけた。サンプルをゲートの前に置き、900の光散乱にがけ、 分析物から死んだ細胞を除いた。H−発現細胞を無菌的に染色培地に集め、その 後追加的な選択の前に10〜18日間培養に戻した。
ロゼツト方法 ロゼツト方法を用い、抗H抗体を結合するトランスフェクシントのコロニーを同 定した。約100〜300の細胞を含む単離したコロニーを含む100 mm皿 上で行った。まずコロニーのプレートをPBSで2回すすぎ、その後PBS中の 10ugmlのマウスIgMモノクローナル抗H抗体4 ml、 2%ウシ胎児 血清、0.1%アジ化ナトリウムを用いて、4°Cで1時間インキュベートした 。その後プレートをPBSで3回すすぎ、ヤギ抗マウスIgMと結合したヒト赤 血球4mlを用いて30分間、4°Cでインキュベートした。
(塩化第ニクロムを用いて、ヤギ抗マウスIgMをヒト血液梨o赤血球と対にし た。
結合の後、赤血球をPBSで洗い、PBS 、2%ウシ胎児血清、0.1%アジ 化ナトリウム中の0.2%V/V懸濁液に希釈し、すぐに使用した。)その後、 赤血球の懸濁液を注意深く吸引し、プレートをPBSで完全にすすぎ、ライトボ ックスで検査した。抗H抗体に結合したコロニーは、コロニーへの赤血球付着か らなる“ロゼツト”として目にみえるものである。
血液型A(α−1,3)GalNAc トランスフェラーゼの精製。
セファロース4B(シグマ、ロフトno、 104FO334)を用いたアフィ ニティクロマトグラフィにより、Auのトランスフェラーゼをヒト血液WAの血 漿から単離した。酵素活性のピークを含むカラム画分を集め、マウス血清アルブ ミン(ベーリングダイアグノスティックス(Behring Diagnost ics) >98%)を1%濃度になるまで加え、アリコートは使用するまで一 8o″Cで貯蔵した。最終の標本をe4準的な放射化学方法により測定した。1 酵素単位は1時間当たりlnmolのGa1NAcを2−フコジルラクトース受 容体に変換するものとして定義している。
ベーパークロマトグラフィー 下降ベーパークロマトグラフィー(descending paper chr omtography)は、ワットマン(II/hat+mn) No、3 r m又はワットマンNo、 1を用いて、以下の溶媒系において行った。溶媒A、 酢酸エチル/ピリジン/水(10:4:3):溶媒B ピリジン/水/酢酸エチ ル(10゜11・5・36)、上層。乾燥したクロマトグラムをIcmの小片に 切断し、放射線標識した化合物を水で溶出した。各溶出液のアリコートにおける 放射能をシンチレーションカウンティングで測定した。
L細胞GDP−フコース含有量の分析 マウスL細胞におけるGDP−フコースを同定するために、細胞(2,5刈0’ )を完全培地30m1中、250μCiのD−[2−’Hlマンノースを用いて 3日間標識した。細胞を集め、沸騰した水浴中、60%エタノールで5分間抽出 した。ヌクレオチド糖を含む水性抽出物を真空下で濃縮し、少量の水に再懸濁し た。50菌酢酸アンモニウムに保持させたセファデックスG−25カラム(0, 9x 42−cm)におけるゲル濾過クロマトグラフィーに混合物をかけた時、 標識していないGDP−マンノース(270nmol)及びGDP−フコース( 130nmol)を内部標準物として加えた。溶出液を268nmでモニターし 、GDP−フコース及びGDP−マンノースを含むフラクションを集め、真空下 で濃縮し、200 mlの水に再懸濁した。これを弱アニオン交換カラム(AX 300.4 mmX24c@。
Pierce Chemical Co、)でのHPLCによる分別にかけた。
このサンプルを100−酢酸トリエチルアミン、pH7,0に保持させたHPL Cカラムに用い、流量2ml/winで50分間、100〜30〇−酢酸トリエ チルアミン、PH7,0の直線勾配で溶出した。溶出液を268nmでモニター し、少量(0,5ml )をシンチレーションカウンティング用及び次の分析用 に集めた。非標識ヌクレオチド糖内部標準物をそれらの特徴的な溶出時間(GD P−7:l−ス、35.5分、約800cpm ; GDP−マンノース、33 .0分、約101000cpにより同定した。非標識のGDP−フコース及びG DP−マンノースで共に溶出した部分に相当する放射能ピークを、O,IN H CIを用いて、100°Cで45分間、加水分解にかけた。その後、これらをL −[14C]フコース及びD−[14C]マンノース襟準物と共に20時間、溶 媒B中でのワットマンNα漉の下降ベーパークロマトグラフィーにより分別した 。それぞれの場合において、加水分解したカウントの約30%を適当なモノサッ カライドとして回収した。
フコース標識グリコペプチドの分析 放射能標識したグリコペプチドを製造し、分析した。マウスし細胞(2刈0″) を、20m1の完全培地中、200μCiのし−[6−’Hlフコースで3日間 標識した。細胞を集め、クロロホルム、及びその漬水で抽出し、最終抽出の後に 残ったペレットをプロナーゼ(ベーリングダイアグノスティックス(Behri ng Diagnostics))を用いた徹底的な消化にかけた。その後、セ ファデックスG−25−80でのゲル濾過クロマトグラフィーにより脱塩した。
この物質を真空下で濃縮し、了りコートを100°Cで45分間、0. IN  HCl中で加水分解した。その後、氷解物、L−[14C]フコース標準物と共 に、溶媒B中で20時間、ワットマンN113anを用いた下降ペーパークロマ トグラフィーにかけた。高分子材料に存在するカウントの約26%が遊離し、放 射能標識したフフース標準物を用いてコクロマトグラフィを行った。
培養細胞をPBSで洗い、遠心分離でベレット化し、0.5%のトリトンX−1 00を含む少量の5繭リン酸ナトリウム、pH6,1中に再懸濁した。容量を調 整し、タンパクの濃度が約5 mg/mlに達するようにした(BCA法、Pi erce Chemical Co、)。製造後、すぐに抽出物を一般的に分析 した。憬準検定は、40μlの25−リン酸ナトリウム、0.1%HトンX−1 00,3uM GDP−[”Cl 7:l:I−ス、25mM 7 s ニルー β−D−ガラクトシド、及びS m ATP中に5〜20μlの酵素溶液(一般 +:30−100μgの細胞抽出タンパク又は15μlの血清)を含んだ。反応 混合物のpHを、最終的に測定したpH6,1l:tll整した。適当な時間の 後、エタノール20Lllの添加により分析を終わらせた。その後、混合物を1 5.OOOXgで5分間、遠心分離した。上澄みを集め、ワットマンN11lに スポットし、溶勧中で4時間、下降クロマトグラフィーによる分別にかけた。そ の後、上述したように放射能を測定した。すべての場合において、フェニル−β −叶ガラクトシト受容体の添加なしに同様の反応を行い、内因性受容体分子(e ndogenous acceptor IIIolecules)について補 正した。フコシル化したフェニル−β−D−ガラクトンドでコクロマトグラフィ ーを行った内因性受容体分子の生成物を、いずれのサンプルも同定しなかった。
α−フコシダーゼの消化 [”Clフコノルフェニル−β−B−ガラクトシド(約10.000cpm)を ペーパークロマトグラフィーによりフコシルトランスフェラーゼ分析物から単離 し真空下で水溶出液から濃縮し、水5μlに再懸濁した。5酬クエン酸ナトリウ ム、pH6,0を含む最終容量20μm中、これを0.025ユニツトのウシ腎 臓α−し一フコシダーゼ(EC3,2,1,51)の37°C11時間で消化し た。その後、この混合物を溶隔中で、4時間、ワットマンNclを用いた下降ペ ーパークロマトグラフィーにより分別した。
消化の生成物を、L−[”Clフコース標準品、及びヒト血漿ボα−1,2)フ コシルトランスフェラーゼにより合成した精製した[目C1フコシルフェニルー β−D−ガラクトシドを並行分離して比較することにより同定した。
間接免疫蛍光法 免疫蛍光法を8−ウェル組織培養チャンバースライド(Lab−Tek)をプレ ート化した細胞上で行った。細胞を、分析の24時間前に5 XIO’/ウェル の密度でプレート化した。励及び抗Aの一次抗体を、ウシ血清アルブミン2 m g/mlを含むPBSに希釈し、最終濃度10μg/mlにした。細胞定着−次 抗体を、2 mg/mlのウシ血清アルブミンを含むPBSで40μg/mlに 希釈した、F[TC結合ヤギ抗マウスIgMで検出した。
ハブテン阻害 プレート化した細胞をPBS ”(−2回洗い、異なるオリゴサツカライドハブ テンをそれぞれ2加−の濃度で含む、希釈した抗H抗体100μl又は希釈した 抗体100μIを用い、30分間、4°Cでインキュベートした。その後、チャ ンバーを2回洗い、FITC結合ヤギ抗−マウスIgM 100μlを加えた。
30分間、4℃の後、チャンバーをPBSで3回洗い、細胞を室温で10分間、 PBS中の3.7%ホルムアルデヒドで固定した。細胞をPBSで2回洗い、チ ャンバーを取り除き、5%グリセロールを含むPBS中でスライドを標本にした 。細胞を蛍光エビイルミネーション(epiillumination)を備え たシースアキジオフォトフォトミクロスコープ(Zeiss Axioph。
t photomicroscope)を用いた蛍光顕微鏡により検査した。
ヒト血KIA聾(α−1,3)GalNac トランスフェラーゼを用いた完全 な細胞(IntactCellS)の標識 培養スライドチャンバーにプレート化した細胞を150 daclで2回洗い、 その後150rfjkC1中の3.7%ホルムアルデヒド中で、1o分間、室温 で固定した。細胞を150 mJaclで3回洗い、その後100μlの完全な トランスフェラーゼ反応混合物又はコントロール混合物でインキュベートした。
完全なトランスフェラーゼ混合物は、150mM NaCL 15繭MnC1, ,50m1Jカコジル酸ナトリウム、pH6,8,0,2%ウシ血清アルブミン 、I mM UDP−GalNAc 、及び1.14単位のヒト血液A型(α− 1,3)GalNAc )ランスフェラーゼから構成された。コントロール混合 物は、UDP−GalNAc又は血液型A(α−1,3)GalNAc トラン スフェラーゼのいずれかを省略したこと以外は、同じ成分から構成した。インキ ュベーションを37°Cで行い、チャンバーを2回PBSで洗うことにより4又 は24時間のいずれかの後に終わらせた。その後、ハブテン阻害研究について上 述したように、細胞をマウスモノクローナル力又はti抗体を用いた間接免疫蛍 光法により分析した。
サザーンブロツティング 制限酵素でゲノムDNAを完全に消化した(8ユニットμgDNA、−夜消化) 。
該制限フラグメントをトリス−ホウ酸塩−EDTA中で緩衝化した0、6%アガ ロースゲルでの電気泳動によって分別した。次いで、該フラグメントを標準的な サザーンプロット法に従ってナイロン膜〔ハイボンド(Hybond)−N、ア マ−ジャム社製〕に移した。該プロット物を、50%ホルムアミド、5xSSC (IxSSCは+50mMNaC1,15−クエン酸ソーダ、pH7,0であり 、I XPEは50−トリス、pH7,5,0,1%ピロリン酸ソーダ、1%ド デシル硫酸ソーダ、0.2%ポリビニルピロリドン(Mr40.000)、0. 2%フィコール(Ficoll)(Mr400.000)、及び5mEDTAで ある〕及び150μg/ml変性サケ***DNA中で、少なくとも2時間、39 °Cで予備ハイブリダイズした。同じ溶液中で、少なくとも16時間、39゛C てハイブリダイゼーションを行った。該プロット物を、2XSSC10,1%ド デシル硫酸ソーダ中で、室温で4回洗浄し、次いで、0.75XSSC10,5 %ドデシル硫酸ソーダ中で、65°Cで30分間、もう1度洗浄した。300塩 基対BamHIセグメントからなるBLUR8プローブをBLUR8プラスミド から単離した。プラスミド配列か混入していないことを確保するために、このフ ラグメントをラベル化前に2サイクルのゲルrR製に付した。プローブは、ラン ダムブライミング法を使用して、少なくとも5XIO”Cpmμgの特異的活性 に対して〔α”p)dCTPでラベル化した。
クローン化された機能的なβ−D−ガラクトシルー1.4−N−アセチル−D− グルコサミニド α−1,3−ガラクトシルトランスフェラーゼcDNAを単離 するだめの遺伝子伝達法。 表面に局在した末端Ga1(αl−3)Gal結合 の組織及び細胞特異的発現は、UDP−Ga lとN−アセチルラクトサミンと のトランスグリコジル化反応を触媒する同種の(α1−3)GTの発現と関係し ている。CO3−1細胞は、表面に発現したポリラクトサミン分子を構成する。
それは、 (α1−3)GTに対する受容体基質として機能することができるが 、この酵素またはその表面に局在した生成物を発現しない(以下を参照のこと) 。それゆえ、本発明者は、(α1−3)GTをフードするクローン化されたcD NAが、もしもCO3−1細胞中で発現されるなら、その酵素〔末端Ga1(α 1−3)Gal結合結合表面に局在したオリゴサツカライド生成物を生成するで あろうと予想したのである。更に、これら個々の形質移入体(トランスフェクト ント)は、末端Ga l (α1−3) Ga I結合と特異的に結合するレク チン(GS I−B、)で被覆されたプレートに対する付着力によって単離でき た。この方法には標準的な一過性発現系を使用した。というのは、それがCO5 −1細胞上での細胞表面分子の発現を決定する形質移入(トランスフェクト)さ れたcDNAの解放に供し、哺乳動物の発現ベクター中での大きなcDNAライ ブラリーの軽便な構築を可能にするからである。
形質移入されたCO5−1細胞中でGS I−B、結合活性の発現を決定するク ローン化されたcDNAの単離。 マウスF9テラトカルシノーマ細胞はWl( α1−3)GTを発現し、この酵素活性はこれら細胞のレチノイン酸誘発分化と 相伴って増加する。それゆえ、本発明者は、レチノイン酸分化F9細胞からCD NA発現ライブラリーを調製し、このライブラリーを形質移入されたCO5−1 細胞中でGS T−B、結合活性の発現を決定するcDNAについて、スクリー ニングした。CO3−1細胞中に形質移入したときにGS I−B、で被覆され た培養皿に対する細胞の特異的付着性を統制する表面分子の発現を決定する1つ のプラスミド(pCDM7−XGT)を単離した。蛍光励起細胞分離分析によっ て、これら観察を確認した。pCDM7で形質移入した細胞ではなく、pCDM 7−αGTで形質移入したCO3−1細胞は、フルオレセインイソチオシアネー ト結合Cps T−B、で鮮やかに染色した。この染色は、このレクチンのハブ テンであるラフィノースによって阻害され得た。これら結果は、pCDM7−α GTがGS I−B、によって認識された表面に局在した分子の新規な発現、従 って、細胞表面オリゴサツカライド上での末端Coal(α1−3)Gal結合 の発現を決定しているということを示している。
cDNA配列分析は膜内外トポロジーを有するタンパクを予見する。 pCDM 7−aGT中でのcDNA挿入物は1500塩基対長であり、pCDM7プロモ ーター配列に関して、その感知(sense)方向において単一の長いオーブン リーディングフレームを含有している。このリーディングフレームの最初の15 コドン内には3つのメチオニンコドンが見られ:本発明者は、嘩乳動物の翻訳開 始点についてのコザック(Kozak)の規則に基づいて、これらの最も近い部 分を開始コドンとした。このリーディングフレームは、46.472ダルトンの 分子量を有する394アミノ酸長のタンパクを予想させる。水治療分析(hyd ropathy analysis)は、このタンパクが、2つの他の鴫乳動物 のグリコジルトランスフェラーゼについて予想されるものとトポロジー的に同一 であるタイプ■の膜透過分子の特徴を有していること示している。このトポロジ ーは、41アミノ酸の、細胞質的に方向付けられたNHt末端セグメント、塩基 性残基によって側面を固められた19アミノ酸の疎水性セグメントからなる単一 の膜透過領域、及び最終的にゴルジのルーメンに対する標的になるであろう大き な(多分、触媒的な)COOH−末端領域を予想させる。2つの可能なN−グリ コジル化部位が存在し、それは、このタンパクが他のグリコジルトランスフェラ ーゼのように糖タンパクとして合成され得ることを示している。このcDNA配 列は−90及び−251でATGコドンを有する長い5°非翻訳領域を含有して おり、このことは、翻訳制御機構がこの配列の発現の調節において関係し得るこ とを示唆している。これは、その転写物も上流にATGコドンを含有している他 の哺乳動物のグリコジルトランスフェラーゼを暗示している。このタンパクの推 定上のNH2末端部は、マウスのβ−1゜4−ガラクトシルトランスフェラーゼ の一形態において存在することのできる特徴的な開裂可能シグナル配列を欠いて いる。
現在入手可能なタンパク及び核酸のデータベース(プロティン・アイデンティフ ィケイション・リソース、リリース21,0及びジエンバンク、リリース60. 0)の調査は、マウスのβ−1,4−ガラクトシルトランスフェラーゼ及びラッ トのα−2,6−シアリルトランスフェラーゼの配列を含む(α1−3)GT  DNA配列との有意な類似性を有する配列が存在しないことを示した。
触媒的に活性な、分泌されたタンパクA−(α1−3)GT融合タンパクの発現 。 本発明者は、このcDNAが(α1−3)GTをコードするということを確 認し、カリ、同時にそれか内因性遺伝子、転写物、またはタンパクとの相互作用 によって(α1−3)GT活性を誘発するトランス作用性分子を代わりにコード するという形式的可能性を除外することを望んだ。それゆえ、このタンパクの推 定上の触媒領域に対応する配列を、ベクターpPROTA−αGT、を生成する 哺乳動物の発現ベクターPPROTA中の黄色ブドウ球菌タンパクAのIgG結 合領域の分泌可能型とイン−フレーム(1n−f rame)で融合した。次い で、このベクターを、触媒的に活性な、分泌された可溶性タンパクA−(α1− 3)GT融合タンパクを発現するその能力について試験した。
pCDM7ベクターまたはPPROTAベクターで形質移入されたCO5−1細 胞は、検出可能な、細胞に付帯したかまたは放出された(α1−3)GT活性を 生じなかった。これに対し、pCDM7−αGTまたはpPROTA−αGTe ベクターで形質移入されたCO5−1細胞から調製した抽出物は、それぞれ45 74及び20.500総ユニツトの(α1−3)GT活性を含有した。更に、p CDM7−αGTまたはpPROTA−αGT、で形質移入された細胞から調製 した馴化培地は、それぞれ4.155ユニツトまたは50,438ユニツトに及 ぶ可溶性の(αl−3)GT活性を含有した。重要なことは、pCDM7−αG Tによって生成した放出された活性はこの親和性吸着剤とは相互作用しないのに 対して、pPROTA−αGT、によって生成した放出された活性はIgG−セ ファロースマトリックスに特異的に結合できたことである。これらの結果は、こ のクローン化されたcDNAが(α1−3)GTをコードすることを示しており 、触媒的に活性な(α1−3)GTを生成するのに充分な情報が推定上の膜透過 セグメントに対して末端の332アミノ酸内に存するということを示しており、 かつ、その触媒的領域は、酵素的に活性な状態において二連融合タンパクからな るタンパクとして親和精製(affinity purify)され得るという ことを示している。
(αl−3)GTのトリサツカライド生成物の構造決定。 組み換え酵素によっ て生成したオリゴサツカライド生成物について予想されたα−アノマー結合を確 認するために、エキソグリコシダーゼ消化を用いた。pPROTA−αGTeに よって生成したIgG−セファロース結合酵素活性を使用することによって、U DP−[”C)Ga1とN−アセチルラクトサミンから放射線ラベル化トリサツ カライド生成物を調製した。該トリサツカライドは6−ガラクトシダーゼ消化に 対して完全に抵抗力があるのに対して、HPLC精製トリサツカライド生成物の ガラクトシダーゼでの消化は(”C)Ga 1の定量的放出をもたらした。
N−アセチルラクトサミン受容体中のガラクトースの炭素3か組み換え酵素によ って形成されたグリコシド結合中に包含されているということを確認するために 、本発明者は(’H)Ga Iラベル化部−アセチルラクトサミン受容体を調製 し、標準的な(α1−3)GT反応条件下でIgG−セファロース結合タンパク A−(αl−3)GT活性及び1蘭UDP−Ga Iと共にそれをインキュベー トした。この反応のトリサツカライド生成物を精製し、メチル化分析に付した。
放射性の2.4.6−トリメチルガラクトースが同定された。同時に、これらの 結果は、該組み換え酵素がUDP−Ga ]と]N−アセチルラクトサミを、構 造Ga1((21−3)Gal (αl−4)GlcNAcを有するトリサツカ ライド生成物を構成するための基質として利用できることを示している。
ノーザンブロノト分析。 (α1−3)GTcDNAは、F9テラトカルシノー マ細胞中の単一の3.6キロベース転写物に対してハイブリダイズする。コロニ ーハイブリダイゼーションによって単離されたもう1つのクローン化された(α l−3)GTcDNAについての本発明者のDNA配列分析は、pCDM7−a GT中の挿入物がこの転写物の5゛末端を表していることを示している。この転 写物の残りの2.1キロベースは、該発現クローニング操作によっては解放され ない3゛非非翻訳列からなっている。
レチノイン酸分化F9テラトカルシノーマ細胞中の(αl−3)GTの特異的活 性は、未処理F9細胞中のものよりもおよそ4倍高い。ノーザンプロット分析は 、(α1−3)GT転写物の定常状態レベルも、F9テラトカルシノーマ細胞の レチノイン酸誘発分化と並行して増加することを示している。これらの結果は、 β−1,4−ガラクトシルトランスフェラーゼを有するF9細胞において報告さ れているものと類似しており、このセルラインのインビトロでの分化を伴うこと が知られている細胞表面オリゴサツカライド構造中のダイナミックな変化が、グ リコジルトランスフェラーゼ遺伝子発現における重要な変化と関係していること を示唆している。
F9細胞cDNAライブラリーの構築 シード(Seed)及びアルフt (A rruffo)の操作及び哺乳動物の発現ベクターpCDM7を使用することに よって、レチノイン酸分化マウスF9テラトカルシノーマ細胞から単離したポリ (A) RNAから、cDNAライブラリーを調製した。pCDM7はベクター pCDM8の祖先であり;pCDM7はpCDM8に存在するポリオーマ配列を 欠いているが、他は実質的に同一である。該ライブラリーは、3×101の独立 の組み換え体を含有していた。
マウス(αl−3)GTcDNAクローンの単離 該ライブラリーの増幅部分か らプラスミドDNAを調製し、DEAEデキストラン操作を使用することによっ てCO3−1細胞に形質移入した。(100an皿中の)5X10’のCO5− 1細胞の40サンプルを、それぞれ50μgのプラスミドDNAで形質移入した 。
72時間の発現時間か経過した後、形質移入されたCO3−1細胞の単層を採取 し、グリフォニア・シンブリシフtリア(Griffonia simplic ifolia)イソレクチンI B、(GS I−B、)で被覆された皿の上で パンニングした。レクチンバンニング皿は、0.1mMCa”及び0.1mMM n”を含有するリン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)中でml当たり10μgのG S I−B、を使用することによって調製した。付着性細胞からプラスミドDN A分子を解放し、大腸菌宿主MCl061/P3中に形質転換した。これら形質 転換体からプラスミドDNAを調製し、同じ操作によって追加のスクリーニング に付した。続いて、CO3−1細胞中でGS I−B、結合活性の発現を決定す るプラスミドをスクリーニングするため(こ、同胞(Sib)選択法を用いた。
第2回目のスクリーニングから解放したプラスミド分子を含有する大腸菌形質転 換体を各100〜5000のコロニーを含有する16のプールができるように配 分した。プラスミドDNAをレプリカプレートから調製し、別々にcos−を細 胞内に形質移入し、該形質移入体をGS I−B4被覆皿上でのパンニングによ ってスクリーニングした。これらの実験は、1000のうち約1のコロニーがG S l−84結合表現型を決定するクローン化されたcDNAを含有しているこ とを示した。1つの「活性なJ 1000コロニーのプールを幾らかのより小さ なプールに小分けし、これらをそれぞれI−B。
結合活性について試験した。次々と小さい活性プールでの同胞選択を3回続けて 行い、CO5−1細胞中でのGS I−B、結合活性の発現を行う単一のプラス ミド(pCDM7−αGT)を同定した。
フロー・サイトメトリー プラスミドDNAで形質移入したCO3−1細胞を形 質移入後48〜72時間して採取した。これらを、染色媒体中でml当たり10 ugのフルオレセインイソチオノアネート結合GS I−B、で染色するか、ま たは50mMラフィノースで予めインキュベートされたフルオレセインイソチオ シアネート結合GS 1−B、で染色するかした。次いで、上記したようにして 細胞を蛍光励起細胞分離捕集法によって分析した。
ノーザンブロソト及びDNA配列分析 ノーザンプロット物を、ハイブリダイゼ ーソ3ン溶液中、放射性ラベル化したpCDM7−αGTcDNA挿入物で42 °Cでハイブリダイズした。cDNA挿入物内の配列に従って合成したオリゴデ オキシヌクレオチドを使用することにより、鎖末端法(chain termi nationmethod)でDNAの配列決定を行った。配列データベースの 調査及び分析を、ライスコンシン大学のジェネチックス・コンピューター・グル ープによって公表された配列分析ソフトウェア−・パッケージで行った。
(α1−3)GTの分析及び生成物の特性付け 形質移入したCO3−1細胞か ら抽出物をII製した。細胞抽出物、形質移入した細胞からの馴化培地、または IgG−セファロース結合酵素を(α1−3)GTについて分析した。(αl− 3)GT活性の1ユニツトは、時間当たりにN−アセチルラクトサミン受容体に 伝達されたGalのIpmolとして定義される。
HPLC精製した、放射性ラベル化オリゴサツカライド反応生成物を、α−ガラ クトシダーゼ(シグマ社製、20I[1Ll)かβ−ガラクトシダーゼ(シグマ 社製、1m1J)のいずれかで、メーカーによって推奨された緩衝液中で37° Cで1時間消化に付した。次いで、反応生成物をHPLCで分別した。反応生成 物のメチル化分析は標準操作に従って行った。
■での消化によってpCDM7−αGTから切り取った。これを二本鎖リンカ− (5’ −ACGGAATrCCGT−3”) ’f:使用すルコとによッテp  P ROT A ノE c o RI部位の中にクローン化して、プラスミド pPROTA−αGT、を生成する正しいリーディングフレームを維持した。
プラスミドpPROTA−αCTc、pCDM7−αGT、及びpPROTAを 別々にCO5−1細胞中に形質移入した。72時間の発現時間が経過した後、該 培地を採取し、低速(300Xg、8分間)及び高速(100,OOOxg、1 時間)遠心分離に付した。次いで、上溝を0.05%ツイーン20に馴染ませ、 100μmの予備平衡化したIgG−セファロースまたはセファロース6Bで、 4℃で一夜回分式でインキュベートした。次いで、マトリックスを完全に洗浄し 、直接、(α1−3)GT分析に用いた。
GDP−Fuc: Cβ−D−Ga 1 (1,,4/L 3)] −D−G1  cNAc (/G]c)α(1,3/1.4 ’)−フコシルトランスフェラ ーゼをコードするクローン1つの態様において、本発明は、機能的なα(1,3 )フコシル−トランスフェラーゼまたはα(1,4)フコシル−トランスフェラ ーゼ〔α(1,4)FT)分子をコードするクローン化されたcDNAの単離を 可能にするか、または、最初に酵素を精製することを必要とせずに、他の方法で 、α(1,3)FTまたはα(1゜4)FTの発現を決定する遺伝子伝達系を提 供する。この系は、これら酵素の細胞表面に発現したオリゴサツカライド生成物 の検出を可能にし、かつ、それらの酵素活性の特異的分析に供する現存の試藁を 代わりに利用するものである。
この方法は、適当なりローン化したcDNA分子の選択を可能にする特異的特性 を有する宿主細胞を必要とする。該宿主は、α(1,3)FTも同種の表面Ga 1β(1,4)(Fueα(1,3))GI cNAc結合(SSEA−]構造 )も発現してはならない。しかしながら、この宿主は5SEA−1分子の表面表 示のための適当な基質を合成しなければならない。これら基質は、ヌクレオチド 糖GDP−フコース、及びトランスグリフシル化反応のためのオリゴサツカライ ド受容体として役立つことのできる表面に発現した箇複合分子を包含する。これ ら特性の各々は、cos−を細胞によって満たされる。
蛍光励起細胞分離捕集(FACS)分析は、CO3−1細胞は表面に局在した5 SEA−1決定基を発現しないことを示した。CO3−1抽出物で行った酵素分 析から、5SEA−1発現の欠如はα(1,3)FT活性の欠如によることが確 認された。本発明者は、一定のレクチン−抵抗性突然変異株セルラインを除いて 、実質的に全ての哺乳動物細胞はGDP−フコースを合成しそれをゴルジルーメ ンの中に移動させるので、CO3−1胞はそれらのゴルジ内にGDP−フコース の基質レベルを含有しているであろうと予測した。CO5−1細胞も、形質移入 されたcDNAによって決定されたα(1,3)FT活性のための可能なオリゴ サツカライド受容体を表す未置換のポリラクトサミン部分を含有する表面に発現 した糖複合体を構成している。本発明者は、本発明者か以前α(1,2)FTの 発現を決定するために示したクローン化されたヒト遺伝子フラグメントでの形質 移入後のCO3−1細胞上での異なる末端結合フコース結合[HFucα(1, 2)Ga I)の発現を証明することによって、これら基質か表面に発現した末 端フコース結合の構築に使用できるということを確認した。それゆえ、本発明者 は、CO3−1細胞か、α(1,3)FT決定cDNAでの形質移入に続いて、 表面で発現した5SEA−1分子を構築できるということを観察したのである。
α(1,3)FT及び表面に局在したSSEA−1構造の発現を決定するクロー ン化されたcDNAの単離 ヒトA431セルラインか、α(1,4)FTの生成物を表す細胞表面ルイス血 液型a及びb構造を発現することは示されている。A431抽出物で行った酵素 分析により、細胞も対応するα(1,3)FT活性を発現するということが確認 された。それゆえ、哺乳動物の発現ベクターpCDMT中で、A431細胞mR NAでcDNAライブラリーを構築し、CO3−1細胞内に形質移入した。該形 質移入された細胞は、5SEA−1決定基に特異的なモノクローナル抗体を使用 してシードの操作によってスクリーニングした。
選別操作の間、α(1,3)FT決定cDNAの豊富化を追跡するために、2− フッシルラクトースが受容体基質として使用される分析法を採用した。この受容 体は、ルイスα(l、3/1.4)FTと非対立ヒトα(1,3)FTを識別す ることかできる。というのは、それは前者の酵素によって有効に使用されるが、 後者によっては使用されないからである。この分析で、本発明者は、A431  cDNAライブラリーで形質移入したCO3−1細胞中でも、最初の選別から単 離した増幅したプラスミドDNAで形質移入した細胞中でも、いかなる酵素活性 も検出することができなかった。しかしながら、第2回目の選別で得られた増幅 したプラスミドDNAでは、CO5−1細胞内に形質移入したときに低レベルの 酵素活性を示すことが見出された。バンニングによる第3回目の選別後、酵素活 性は適度な増加を示した。この段階で「同胞選択法」を採用し、クローン化した α(1,3)FTcDNAを同定し単離した。第3回目のパンニング選別から単 離したクローンのプールを、形質移入されたCO3−1細胞中でα(1,3)F T活性を生ずるそれらの能力について試験した。これらの実験から、500クロ ーン中の約1つがα(1,3)FT発現を決定するプラスミドを表すということ が推定された。約400クローンのうちの1つの「活性な」プールを更に小分け し、形質移入した細胞中で酵素活性を生ずるそれらの能力について、得られたプ ールを試験した。
活性な16クローンのプール中の1つのクローン(pCDM7−α(1,3/1 .4)FT)は、非常に高いレベルのα(1,3)FTの発現を行うということ か見出された。このプラスミドも5SEA−1決定基の表面発現を行うというこ とを確認するために、FAC3分析法を用いた。このプラスミドで形質移入され たC08−1細胞は、抗5SEA−1抗体で鮮やかに染まるが、コントロールの IgG抗H抗体抗体染まらない。これに対し、pCDM7ベクターで形質移入さ れた細胞だけは両方の抗体でバックグランド染色を示す。
クローン化したcDNAの減少したタンパク配列は膜内外トポロジーを予測させ る pCDM7−a (1,3/1.4)FT中のcDNA挿入物(配列工)は、2 022ヌクレオチドの長さであり、72塩基対の5′非翻訳領域、1083塩基 対の連続したオープンリーディングフレーム、及びポリ(A)テールによって終 結している867塩基対の3゛非翻訳領域からなる。
このクローン化されたcDNAはA431細胞中の単一の顕著な2.3kb転写 物で、この挿入物か実質的に完全長であることを示している。追加の弱い7.5 kb転写物の本質は現時点では不明である。長いす一ブンリーディングフレーム の始まりの開始コドンは、コザソク・コンセンサス開始配列と類似の配列内に埋 まっており、2つのイン−フレーム停止コドンがその先に位置している。また、 該割り当てられた開始暗号から上流に単一の追加のATGが存在している。この ATGもコザック・コンセンサス配列に適合するが、非常に短いイン−フレーム 配列を起こす。該長いす一ブンリーディングフレームはMr 42.069ダル トンの361アミノ酸タンパクを予想させる。該最後のDNAとタンパク配列デ ータベース(プロティン・アイデンティフィケイション・リソース、リリース2 1.0、及びジエンバンク、リリース600)との配列比較からは、ヒトAlu 配列と類似する31の非翻訳配列内のセグメントを除いては、この配列と有意な 類似性を有する配列を同定することはできなかった。3′非翻訳領域も未知の機 能的な意義のある16ヌクレオチド配列の20の縮退したコピーを含有する。
pCDM7−α(1,3/1.4)FT中の挿入物によって予想された配列と4 つの異なるクローン化された哺乳動物のグリコジルトランスフェラーゼとの比較 は、明らかな一次配列の類似性がないことを明らかにした。これら後者の酵素も 広い一次配列の類似性を持たないが、それらは類似の総合的構造組織を示す。具 体的には、これら酵素はタイプ■膜透過タンパクの典型であり、それぞれは短い NH。
末端の細胞質領域、単一の膜透過セグメント、及びゴルジルーメンを最終的に阻 害するより大きなC00H−末端触媒領域からなる。予想したタンパク配列の検 査及び水治療分析は、このタンパクが類似の構造組織を維持していることを示唆 している。アミノ末端の近くに、19アミノ酸からなり、塩基性残基によって側 面を固められている単一の疎水性セグメントがある。この推定上のシグナル−ア ンカー配列は、細胞質ゾル区画内に15残基を残しているが、ゴルジルーメン内 に327アミノ酸を配置している。
pCDM7−α(1,3/1.4)FTによってコードされたタンパクはフコシ ルトランスフェラーゼである 発現データと他のグリコジルトランスフェラーゼに対するこの配列の予想したト ポロジーの類似性は、このcDNAがα(1,3)FTをコードすることを示し ている。それにもかかわらず、これらのデータも、このcDNA配列が、内因性 遺伝子、転写物、またはタンパクとの相亙作用によってα(1,3)FT活性を 決定する分子を代わりにコードするという可能性と形式的に一致している。酵素 活性は直接この分子と関連しているということを証明するために、予想したポリ ペプチドの推定上の触媒領域を、哺乳動物の発現ベクターpPROTA中の黄色 ブドウ球菌タンパクAのIgG結合領域の分泌型と融合し、ベクターpPROT A−α(1,3/1.4 FT)cを生成した。この融合タンパクはフコシルト ランスフェラーゼの推定上の膜透過アンカーセグメントを欠いているであろうか ら、それはIgG含有マトリックス上で親和精製され得る分泌された分子として 合成されるであろうと予想され、続いてα(l、3)FTについて試験した。コ ントローターpCDM7またはPROTAで形質移入されたCO3−1細胞は、 検、な、細胞に付帯したかまたは放出された酵素活性を生じなかった。しかし、 pPROTA−a (1,3/1.4)FTcまたはpCDM7−a (1,3 /FTで形質移入されたCO3−1細胞から調製した馴化培地は、有意な量1. 3)FT活性を含有した。重要なことは、pPROTA−α(1,3/1゜T、 によって生成した実質的に100%の放出された活性はIgG−セフ・スマトリ ックスによって特異的に保持さ托この活性の約24%は徹底的?した後にマトリ ックスから回収できたことである。対照的に、pCDM7rt、3/1.4)F Tによって生成した放出された活性は、親和性吸着剤と相1しなかった。これら の結果は、このクローン化されたcDNAによってコ;れたタンパクがフコシル トランスフェラーゼをコードするということを示タリ、α(1,3)FT活性を 生ずるのに充分な情報が酵素のC00H−末端!アミノ酸の中に存在しているこ とを証明しており、かつ、この方法が、二)タンパクからなるタンパクとして酵 素的に活性な状態で、触媒領域を親和「るのに使用できることを示すものである 。
ノルトランスフェラーゼはグリコジル化された膜透過タンパクである:について 予想された膜透過トポロジーを確認するために、フコシルトラン−ラーゼcDN Aを調製し、一連のインビトロでの翻訳実験による分析に付これら実験で生成し た”S−メチオニン−ラベル化−次翻訳生成物は、約500ダルトンの分子量に 泳動した。この測定した分子量と予想した分子量、069ダルトン)との相違は 、膜スパンニングタンパクはしばしば可溶性くり分子量マーカーに関して、5D S−ポリアクリルアミドゲル中を変則的;泳動することがあるという事実によっ て説明できる。この放射性ラベル化くりが犬の膵IRミクロソームの存在下での インビトロの翻訳によって生成し1、それは約42.000ダルトンのMrに泳 動した。翻訳をミクロソームのFで行った場合に見られる〜6.000の分子量 の増加は、2つの中心グリコジル化が、ミクロソーム膜を横切る同時翻訳的(c o−translational)移動の間に、ミクロソームのオリゴサッカジ ルトランスフエラーゼによって、2つの可能なアスパラギン一連結グリコジル化 部位に付は加えられていることを示唆している。この生成物もミクロソームで共 沈殿し、このことは、該タンパクがミクロソーム膜内に同時翻訳的に挿入された かまたはミクロソーム膜を横切って移動したことを示唆している。この放射性ラ ベル化ミクロソーム−付帯タンパクをエンドグリコシダーゼHで限定消化(li mit digestion)に付した場合、その分子量は該−次翻訳生成物の 分子量と実質的に同一ものに減少した。部分的なエンドグリコシダーゼH消化は 、単一の残留中心グリコジル化ユニットを含有する分子からなっているらしい中 間の大きさの追加のバンドを生じた。これらの結果は、中心オリゴサツカライド 構造の追加が同時翻訳実験で観察されたタンパクを大きくした原因であるという ことを示している。これらの観察は、予想したフコシルトランスフェラーゼアミ ノ酸配列の中に見出された2つの可能なN−グリコジル化部位はミクロソーム膜 を横切って移動する間にグリコジル化されることを示している。
プロテアーゼ保護実験の結果から、フコシルトランスフェラーゼの予想したトラ ンスメンプラン トポロジーについての追加のサポートが得られた。ミクロソー ムの存在下におけるコトランスレーションにより、プロテアーゼによる消化に対 して抵抗を示す42,0OODaのポリペプチドが得られる。該プロテアーゼ消 イ眸戒物は、未消化のミクロソーム会合ポリペプチドよりも若干早く移動し、こ の違いは、ミクロソームの外側に位置すると予想される15NH2−末端アミノ 酸の幾つか又は全ての除去によるものであろうと思われる。トランスレーション 後にミクロソームを加えると、プロテアーゼ感応性で非グリコジル化放射性ラベ ル化生成物が生じ、これは、蛋白質の膜挿入がコトランスレーション的であり、 とにかくポストトランスレーション(翻訳後)ではないことを示している。プロ テアーゼ感応性でグリコジル化された34KDaのポリペプチドの少量も、これ らの実験で同定できる。この蛋白質の正確な性質は未知であるが、これは、プロ テイナーゼに濃度依存形懇にあると思われる。従って、本発明者は、これが、幾 つかのミクロソーム小胞の本来の状態を壊した時に生成する完全な蛋白質の蛋白 性断片を示すのではないかと思っている。全体として、これらの実験は、このポ リペプチドの本体がコトランスレーン3ン的なトランスロケーションプロセスに よりミクロソーム内腔に隔離することができ、最終的にN−グリコジル化生成物 を生じる。これらの結果は、フコノルトランスフェラーゼ配列により予想される タイプI I l−ランスメンプラン トポロジーに合致するものである。
フコシルトランスフェラーゼは、2つの異なったグリコシド結合を構築できる。
一般的に、個々のグリコジルトランスフェラーゼは、単一のトランスグリコジル 化反応を行うことができ、次いで単一のグリコシド結合を形成すると信じられて いる。ところが、遺伝子研究及び生化学研究により、ヒトLewis血液盟遺伝 子座が、種々のタイプI及びタイプTIアクセプター基質上にサブターミナルF ucα(1,3)及Fucα(1,4)結合を生成できる単一フコシルトランス フェラーゼの発現を決定できることが示されている。特に、Lewis酵素は、 アクセプター21−フコシルラクトースを用いることができる唯一のヒトフコシ ルトランスフェラーゼであると考えられている。プラスミドpCDM7−α(1 ,3/1.4)Frは、このアクセプター基質に基づく酵素検定を伴う濃縮手順 により単離されたので、そのcDNAインサートは、Lewi s酵素をコード しているように思われる。この点を確認するために、本発明者は一連の分析をお こない、組み換え酵素のアクセプター特性を決定した。
GDP−[”C1フコースとタイプIアクセプター ラクト−N−ビオースIと の間のトランスグリフシ1.−ジョン又はタイプTIアクセプター ラクトース とN−アセナルラクトースアミンとの間のトランスグリコシレージョンを触媒で きる能力について、pcor−α(1,3/1.4)FTでトランスフェクトし たCO3−1細胞の抽出物を試験した。公知のヒトフコツルトランスフェラーゼ によりこれらのアクセプターのそれぞれから形成できるモノフコジル化生成物に は、2つの可能なりラスが存在するのみである。これらは、これらの分子の末端 Gal上にFucα(1,2)結合を含むH−活性生成物、又はモノサッカライ ドの04ヒドロキシ(タイプIアクセプター)又はその03ピドロキソ(タイプ INアクセプター)のいずれかを介してこれらのアクセプターのサブターミナル モノサッカライドに対してアルファーアノマー配置で結合したフコースを含むL ewis x−又はLewis a−活性生成物である。
従って、本発明者は、個々のアクセプターと可能な反応生成物の2つのクラス間 で区別できる降下(descending)ペーパークロマトグラフィー法を用 いて反応生成物を分別し、酵素の特性を決定した。
本発明者は、組み換え酵素によりラクトースを利用して、Lewis x−トリ サツカライド 3−フコシルラクトースのクロマトグラフィー性移動特性を有し 、かつ他の可能な生成物、タイプII Hトリサツカライドとは区別できる放射 性ラベル化化合物を形成したことを見いだした。同様に、これらの抽出物は、又 、N−アセチルラクトースアミンをアクセプターとして使用すると、3−フコシ ル−N−アセチルラクトースアミンを生成する。放射性ラベル化フコースは、α −フコシダーゼによる消化により個々の生成物から定量的に放出さLこのことは 酵素がこれらのアクセプター基質に対してフコースをアルファーアノマー配置に 結合させていることを示している。これらの結果は、フローサイトメトリー(f lowcytometry)Il察に合致スルモノテアリ、pCDM7−a(1 ,3/1.4)Frが5SEAI−1決定基を示すGalβ(1,4) [Fu cα1.3]Ga1cNAc結合の発現を決定することを示している。
さらに、タイプIアクセプター ラクト−N−ビオース■の放射性ラベル化生成 物を、H活性標準2゛−フコシルラクト−N−ビオースIとは区別でき、かっL ewis a−)−リサッカライド 4−フコシルラクト−N−ビオースIの特 性に合致する移動度でクロマトグラフにかけた。この生成物は、又、α−フコシ ダーゼで消化されやすかった。アフィニティー精製蛋白質A−フコシルトランス フェラーゼをこれらの実験で使用した場合に、3つのジザッヵライドアクセブタ ーの全てについて、同様の結果が得られた。これらを−緒にしてみると、これら の結果は、組み換えフコシルトランスフェラーゼが、それぞれタイプH及びタイ プニジサツカライドアクセプター上にFucα(1,3)及1ucα(1,4) グリコシド結合の両方を構築できることを示している。
−組の補完しあう分析において、フコシルトランスフェラーゼcDfiJAによ りコードされている酵素のアクセプターとして、タイプI及びタイプII血液f f1Hトリサツカライドを試験した。血液型Hα(1,2)−Fr及びGDP− [”Clフコースを含む細胞抽出物を用い、それらの末端ガラクトース残基の0 2ヒドロキシにそれらのジサッカライドプレカーサーをフコシル化することによ り、放射性ラベル化タイプI及びタイプTI H分子を調製した。次に、これら のHPLC精製放射性ラベルうタイプI及びタイプII Hアクセプターのそれ ぞれを未うベル化GDP−フコースを含む反応中で使用し、pPROT計α(1 ,3/1.4)FTCによりアフィニティー精製フコシルトランスフェラーゼ活 性か生じた。これらの反応のHPLC分析により、それぞれタイプI又はタイプ IIアクセプターについて生成した、Lewis b−テトラサツカライドとL ewis Y−テトラサツカライドについて予想されるクロマトグラフィー性移 動度を持った新しい放射性ラベル化化合物を同定した。pCDM7−α(1,3 /1.4)Fl″でトランスフェクトしたCO5−1細胞から調製された抽出物 について、事実上、同様の結果か得られた。三番目の一連の実験において、本発 明者は、この酵素は、その末端ガラクトース残基かシアル酸とび(1,2)結合 で置換されているタイプI又はタイプII上で作動でき、シアル(ELewis  x及びシアル化Lewis aテトラサツカライド決定基を生成することを実 証した。pCDM7−α(1,3/1.4)Frでトランスフェクトし、モノク ローナル抗−シアリルLewis x抗体で染色したCO5−1細胞のフローサ イトメトリー分析から、このプラスミドがシアリルLewis X fit原、 つまり、その末端ガラクトース残基かシアル酸とα(2,3)結合で置換されて いるタイプTIアクセプター上にα(1,3)FT作用した生成物、の表面発現 を決定できることがわかった。同様に、pcDM7−α(1,3/1.4)Fr でトランスフェクトし、モノクローナル抗−シアリルLewis a抗体で染色 したCO5−1細胞は、このプラスミドがシアリルLewis a抗原、つまり 、その末端ガラクトース残基がシアル酸とα(2,3)結合で置換されているタ イプIアクセプター上にα(1,4)Fr作用した生成物、の表面発現を決定で きることがわかった。
三番目の一連の実験において、本発明者は、この酵素は、その末端ガラクトーズ 残基がシアル酸とα(2,3)結合で置換されているタイプI又はタイプII上 で作動でき、シアル化Lewis X及びシアル化Lewis aテトラサツカ ライド決定基を生成することを実証した。pcDMl−α(1,3/1.4)F rでトランスフェクトし、モノクローナル抗−シアリルLewis X抗体で染 色したCO3−1細胞のフローサイトメトリー分析から、このプラスミドかシア リルLewis x抗原、つまり、その末端ガラクトース残基かシアル酸とα( 2,3)結合で置換されているタイプIIアクセプター上にα(2,3)FT作 用した生成物、の表面発現を決定できることがわかった。同様に、pCDM7− α(1,3/1.4)FTでトランスフェクトし、モノクローナル抗−シアリル Lewis a抗体で染色したCO5−1細胞は、このプラスミドがシアリルL ewis X抗原、つまり、その末端ガラクトース残基がシアル酸とα(2,3 )結合で置換されているタイプIアクセプター上にα(1,4)FT作用した生 成物、の表面発現を決定できることがわかった。
これらの分析から、pCDM7−α(1,3/1.4)Frによりコードされる フコシルトランスフェラーゼは、タイプI又はタイプIIアクセプターのサブタ ーミナルGlc又はGlcNAc上に2つの異なったグリコシド結合を構築でき ること、及びこれは、これらのアクセプター上の末端ガラクトースのα(1,2 )フコシル化又はα(2,3)シアリル化状態に依存しないことがわかった。こ れらの性質は、ヒトLewis血液蟹遺伝子座により決定されるフコツルトラン スフェラーゼ活性について報告されたものを反映しており、単一フコシルトラン スフェラーゼは、2つの異なったグリコシド結合の形成を触媒できることを確認 した。
フコシルトランスフェラーゼcDNAは、ヒトLewis血液盟遺伝子座に対し てシンテニツク(syntenic)なヒトゲノム配列を同定した。
遺伝子データにより、ヒトLewis血液盟が染色体19上の遺伝子座により決 定されることをしめす。従って、フコシルトランスフェラーゼcDNAは、ヒト 染色体19が存在するかしないかの違いのみしかない一対のヒト−マウス体細胞 ハイブリッドのサザンプロット分析に使用された。その結果、高度の緊縮性で、 フコシルトランスフェラーゼcDNAは、染色体19上に位置するクロスハイブ リダイズ配列を同定することか示された。酵素分析の結果とともに考えると、こ れらのデータは、このクローン化cDNAは、ヒトLewis血液盟遺伝子座の 生成物を示すことを強く示唆している。
実験操作 cDNAライブラリーの構築 cDNAライブラリーを、標準操作及び哺乳類発現ベクターpCDM7を用い、 ヒトA431細胞から単離したポリ(A)−プラスRNAから調製した。pCD M7は、ベクターpCDMB中に存在しているポリオーマ配列を欠いているが、 事実上同一である。このライブラリーは、2.6 XIO’の独立の組み換え体 を含んでいた。
セルライン マウス3T3−ヒトハイブリッドセルラインKLEJ−47及ULEJ−47/ P−1をDr HowardGreen (Harvard Universi ty、 Boston)から入手した。マウス3T3細胞をDr、 Vishv a Dixit (University of Michigan、 Ann  Arbor)から入手した。他ノセルラインの全ての起源及び細胞増殖の条件 は、文献に以前記載したのと同様である。
バンニング皿の調製 最初にヤギ抗−マウスIgMで被覆し、次にモノクローナル抗−3SEA−1抗 体(D。
5olterにより提供された腹水、l : 1000希釈)を被覆して、パン ニング皿を調製した。
cDNAライブラリーのスクリーニングA431ライブラリーを前記した方法で スクリーニングした。プラスミドDNAをプランニングさらに付着しているトラ ンスフェクトしたCO5−1細胞から開放し、トランスホーメイションにより細 菌性宿fjJc1061/P3中に導入した。形質転換体を抗生物質選択条件下 に液体培地中で飽和になるまで成長させ、凍結段階のために了りコートを除去し 、培養物の残りを用いてプラスミドDNAをm製した。このプラスミドDNAの 一部を、抗−3SEA−]パンニング皿上でトランスフェクト及び免疫選択によ る次の濃縮に使用した。
FACS分析 トランスフェクトしたCO5−1細胞をマウス[gM抗−5SEA−1モノクロ ーナル抗体(腹水でl:1oooに希釈)又はマウスモノクローナルIgM抗− Hモノクローナル抗体(Chembiomed、 Ltd、、Edmonton ; 10ulg/ml)。細胞を次にフルオレッセイン結合ヤギ抗−マウスIg M(Sigma; 40■/m1)で染色し、前述したように蛍光活性化細胞ソ ーティングによる分析に供した。
ノーザン及びサザンブロツティング A431細胞RNAを前述したようにノーザンブロッティング分析に供した。プ ローブは、プラスミドpcDM7−α(1,3/1.4)FT中のcDNAイン サートの5゛末端から単離された1、 7Kb Xhol−Xbal断片を含ん でいた。この断片は、ヒトAlu配列と同様な配列を示すこのcDNAの部分を 含んでいない。このプローブは、α[”P]dCTPを伴ったニックトランスレ ーションにより、比活性が6刈01cpffL/μgに放射性ラベル化した。
ゲノムDNAを、前述したように調製し、サザンブロッティングに供した。プロ ットを0.I X5SC及び0.5%SDSで650Cで30分の最終洗浄に供 した。使用したプローブは、ランダムブリミンク法でラベルされていることを除 き、ノーザンブロッティング分析に供したのと同じである。
配列分析 pCDM7− a (1,3/1.4)Fr中のcDNAインサートを、2重ス トランドプラスミドDNAテンプレート及び市販の試薬(Pharmac ia )を用いた鎖終結法を用いて、配列分析した。cDNA インサートの配列に従 って合成した17−+ner又は19−merオリゴヌクレオチドプローブを用 いて、両方のストランドを配列分析した。そのDNA配列を組み立て、Beck man Mierogenic パッケージ、及びウィスコンシンジェネティッ クコンピューターグループの配列分析ソフトウェア−パッケージを用いて分析し た。
in vitro hランスクリブションートランスレーションブラスミドpC Dlir7− a (1,3/1.4)Fr DNAを、クローン化cDNAイ ンサートから下流に、Notlによる消化により線状化した。次に、キャップし たRNA l−ランスクリプトを、 in vitro )ランスクリブション キット(Pharmac ia)に基づく■ポリメラーゼプロモーターを用いて 、この線状化したテンプレートから生成した。トランスクリプトは、pCDM7 中のcDNAクローニングサイトに近い方の胃プロモーターから開始した。in  vitroで製造したNトランスクリプトを用い、5ss−メチオニン(Am ershaωの存在下、製造指針に従って、ラビット網状赤血球溶解液をin  vitr。
トランスレーションシステムにプログラムした。カニンパンクレアチンミクロソ ーム膜(Promega) (コトランスレーション)の存在下、又はミクロソ ーム(ポストトランスレーションミクロソーム添加)の添加前に生成した膜会合 放射性ラベル化in vjtro生成物を、スクロースクッションを介した遠心 分離(0,5スクロース、10mM Tris 7.4.150mM NaC1 : 170,000 Xg テロ0分)により可溶性反応成分の本体から単離し た。エンドグリコシダーゼH消化のために、ミクロソーム会合放射性ラベル化生 成物を含むベレットを最初pH5,5のクエン酸ナトリウム5−に再懸濁し、S DS中0.為にし、100°Cで4分間加熱した。この材料のアリコートを同量 の水で希釈シ、0.1%BSA、0.5%Triton X−100SO,5r rM PMSF、 40μg/mlベスタチン、IOug/ml at 7クロ グ。プリン及び30μg/mlのE−64ノ存在下、37°Cで20時間、l  OmU又は5mUのエンドグリコシダーゼHによる消化に供した。これとは別に 、該ベレットを5酬のCaC1tを含む氷冷in vitro トランスレーシ ョンバッファーに再懸濁し、1%Triton X−100の存在下又は不存在 下、氷上で1時間、150μg/mlのブロティナーゼにでインキュベートした 。種々の放射性ラベル化1nvitrohランスレーノヨン生成物を、62.5  m Tris pH6,8,100mM ジチオスレイトール、2%SO3, 10% グリセロール及び0.02% ブロモフェノールブルー中で、100° Cで4分間加熱して、変性し、還元した。次にサンプルをSDSポリアクリルア ミドゲルを通して分別し、ゲルをオートラジオグラフ法に供した。
フコシルトランスフェラーゼ検定 培養細胞をPBS中で洗浄し、ラバーポリスマン(rubber police man)でスクレープ(scraping) L/て収穫し、再度PBS中で洗 浄し、遠心分離によりベレットにした。
細胞ベレットを1%Triton X−100に、抽出物中の最終蛋白質濃度が 約5■/m1(BCA法、Pierce Chemical Co、)となるよ うに再懸濁して、細胞抽出物を調製した。
50 +rMMOPS pH6,5,25mM MnC1t 、10 mM L −フコース、5 d ATP、 3 da GDP−[’ ”Cl )=−ス( 比活性600.000 cpm/nmol ; 35.000 cpm/検定) 、2.5mMアクセプター(例えば、2−フコツルラクトース、N−アセチルラ クトースアミン、ラクトース又はラクトN−ビオースI)及び10ulまでの細 胞抽出物、最終容積20μl中で、フコシルトランスフェラーゼ検定を行った。
sib選択工程の間にα(1,3)同圧活性の決定を行った場合、蛋白質A−フ コシルトランスフェラーゼ融合蛋白質実験の分析において添加した細胞抽出物の 量とインキュベーション時間を調節して、正確な比活性を反映している(線状) 反応速度を得た。反応物を37°Cで6時間インキュベートし、次いでエタ、ノ ール2oμmを添加し、次いで水5ooLIlで希釈して反応を停止した。反応 を停止し、かつ希釈した反応物を次いで+5.000 xgで5分間遠心分離し た。それぞれの反模上澄み液8μlをカウントし、総放射活性を測定し、それぞ れの200μmをDowex−1クロマトグラフイーで分別した。
次に生成物形成の指針どして、カラムから溶離する中性放射性ラベル化材料を直 接カウント1.た。酵素比活性は、時間当たりの細胞抽出蛋白質■当たりのアク セプターに対する、GDP−フコースから転換するフコースのpIIlolとし て定義付けられる。中性生成物については、さらに、以下に述べる降下ペーパー クロマトグラフィー及びHPLCにより分析してその特性を確認した。アクセプ ターを添加せずに同様の実験を行い、内因性アクセプター分子、基質と生成物の 加水分解についての修正を行った。これらのコントロール実験により、アクセプ ターの添加かない場合、中性生成物としてはGDP−[14C]フコース中の放 射活性の2.6%以下であり、又この材料の全てか事実上f”Clフコースを表 すことがわかった。
放射性ラベル化HタイプI及びHタイプII分子をアクセプターとして使用した 場合、GDP−[目C1フコースの代わりに放射性ラベル化されていないGDP −フコースを含まれており、反応を16時間進めた。残りの未反応中性放射性ラ ベル化アクセプター基質及び中性放射性ラベル(ヒL酸物をDowex−1クロ マトグラフィーで単離し、ついでHPLCで分析した。
放射性ラベル化HタイプI及びHタイプIIアクセプターのtIl製ヒトα(i 、2)FT活性を含む細胞抽圧物を使用して、放射性ラベル化HタイプI及びH タイプIIアクセプター分子を合成した。この細胞抽出物は、m1l−12Jt B胞、つまりヒトα(1,2)FrをコードするヒトDNAセグメントを含むマ ウスL細胞トランスフェクトから調製した。これらの抽出物は、検出可能なα( 1,3)Fr活性やα(1,4)Fr活性を含まない。ラクト州−ビオースl  (20mM)又(卦−アセチルラクトースアミン(20m)を、3μMのGDP −[”Clフコースを含む40μlの25面のカコジル酸(cacodylat e)ナトリウムpH6,2中、37°Cで16時間1004gのmHl−12抽 出蛋白質でインキュベーションた。エラ2ノール40μlを添加し、次いで水2 00μlで希釈して反応を停止した。沈殿した蛋白質を12.000Xgで5分 間遠心分離して除き、上澄み液中の中性放射性ラベル化反応生成物をDowex −1クロマトグラフィーにより単離した。次にそれぞれの中性放射性ラベル化物 質の大部分を含むタイプIHトリサンカライド分子(ラクト−N−ビオース1反 応)又はタイプIIH)リサノカライド分子(N−アセチルラクトースアミン反 応)を以下に示すように1(PLCで精製した。
HPLC及び降下ペーパークロマトグラフィーによるrR製物分析アフィニティ ー精製蛋白質A−フコツルトランスフェラーゼ融合蛋白質により、又はPCDM 7−α(1,3/1.4)FrプログラムCO3−1抽出物により生成した中性 放射性うベル化反応生成物、タイプI又はタイプIIジサッカライドアクセプタ ー及びGDP−[”CIフコース(上記フコシルトランスフェラーゼ検定参照) を降下ペーパークロマトグラフィー又は)[PLCクロマトグラフィーにより分 別して、それらの構造を決定した。HPLCにより分析した試料を70%アセト ニトリル中に溶解し、アセトニトリル 水(70:30)中で平衡にしたダイナ マックス60A(第1アミンカラム、Ra1nin Instruments、  4.14nu x25a+)に施した。化合物を了セトニトリル・水(70: 30〜40・60)の直線勾配で1時間、流速1ml/分で溶離した。溶離液を BeckmanInstrumentオンラインラジオアイソトープ検出器でモ ニターした。
降下ペーパークロマトグラフィーにより分析した試料を水に溶解し、Thatm anNo、 4を通しフェノール/イソプロパツール/ギII/水(85:5: to:too下層)中に分別した。クロマトグラフィー終了後(図6、パネルA は40時間又はパネルBは48時間)、空気乾燥クロマトグラムを1cmの断片 に切断し、放射性ラベル化化合物を水2ml中に溶離した。10m1のシンチレ ーションカクテルを混合した後、個々の溶離液の放射活性をシンチレーションカ ウントにより測定した。HPLC精製14CラベルしたタイプI又はタイプI  I Hi性トリサツカライド標準を、′6CラベルしたタイプI及びタイプII H活性アクセプタートリサツカライドについて上述したようにして調製した。
α−L−フコシダーゼ消化 中性HPLCm製放射性ラベル化うコンルY・ジルスフェラーゼ生成物をα−L −フコシダーゼ消化に供し、付着したフコースのアルファアノマー配置を確認し た。
(1,3) [” CIフコシル−N−アセチルラクトースアミン(1,3)[ 14Clフコシル−2゛−フッシルラクトース(1,3) [” Clフコシル ラクトース及び(1,4) [” Clフコシルラクト−N−ビオース【をHP LCT精製し、それぞれのアリ:7−ト(10,000から20.000cpm s)を、70μlの100酬クエン酸ナトリウムpos、s中、100mUの+ 2−L−フコシダーゼ(E、 C,3,2,1゜5+、 Boehringer −Mannheim)で378Cでn時間消化した。反応物をDowexカラム クロマトグラフィーで脱塩し、上記条件のHPLC分析に供した。消化生成物を 、し−(l″C1C1フコース14Clフコースラベル化了クセブタ−の同様の 分離物と比較して同定した。それぞれの場合、α−17−フコシダーゼ消化によ りし−[14Clフフースの定量的な放出を達成した。
pPROTA−α(1,3/1.4)FrC構築及び分析推定のフコシルトラン スフェラーゼ触媒ドメインを含むcDNAインサートの1344−bp Sma l−BamHlセグメントをpCDM7−α(1,,3/1.4)FTから単離 した。この断片は、DNAポリメラーゼIの1(lenodl’r片でプラント エンドされており、その末端は、Kinasedダブルストランドリンカ−に結 合した(5’ CGGAATTCCG3”)。この結合した断片を、ゲル精製し 、EcoRIで消化し、再度ゲル精製した。この断片をpPROTAのユニーク EcoRIサイトに挿入した。適当な配向で単一インサートを含む1つのプラス ミド(pPROTA−(1,3/1.4)Fre)をDNA配列分析により分析 し、ベクター、リンカ−及びインサートの間の接続を横切る予想した配列を確認 した。
ブラスミ)’pPROTA−(1,3/1.4)FTc、 pCDIJ7− a  (1,3/1.4)Fr 又ハpPROTAソれツレれ50μgを、DEAE −デキストラン仲介トランスフェクションにより別々にCO3−1細胞(500 ,000/100ani)に導入した。72時間の発現期間後、該媒体(101 111)をそれぞれのプレートから収穫し、低速(300XGで8分間)及び高 速(100,0OOXGで1時間)遠心分離した。上澄み液を0.05%のT* eeo20に調整し、直接検定するか、又はIgG−セファロース結合研究に使 用した。[gG−セファロース又はセファロース6Bを製造業者(Pharma cia)により、前記したように予め平衡にしておき、次いでダルベツコ改良イ ーグル培地の10%牛脂児血清(PCS/D証めで平衡にした。トランスフェク トしたCO5−1細胞から調製した既知の酵素活性を含む処理した上澄みのアリ コートを、100μmの平衡にしたIgG−セファロース又はセファロース6B のバッチで、4°C−夜インキユベートした。上澄みを検定用(“flow t hru”活性、表III)に貯蔵した。次にマトリックスを50m&J Tri s pH7,5,1mg/ml牛血清アルブミンLmlで9回遠心分離し、20 mM Tris pH7,5,5aA口:aCl、、 o、os%Tween− 20の1mlで1回、FCS/DMEMで1回遠心分離して洗浄した。次にマト リックスを等容量のFCS/DIJEMに再懸濁した。この懸濁物をα(1,3 )FT活性の検定に直接使用した。
GDP−FucをコードするDNA配列のクローニング及び発現[β−D−Ga l(1,4)]−D−GlcNAc α(1,3)−フコシルトランスフェラー ゼ;細胞培養、 CO3−1細胞、C)10 )ランスフエクタント及びA43 1細胞の起源及び増3447: Rajan et al、 J、 Biol、  Chem、 (1989) 264:11158−11167) 。ヒトHL |60セ ルラインは、Dr、 5teve Kunkel (ミシガン大学Ann Ar bor)から入手した。HL−60細胞をIO%牛脂児血清及びダルベツコ改良 イーグル培地中で増殖させた。
抗体 抗−Lex抗体 抗−5SEA−1(Solter et al、 Pr oc、 Nat、 Acad、 Sci、(USA)(+978)75:556 5−5569X腹水としてマウスモノクローナルIgAJ)を使用した。抗−H 及び抗−Lewis a 抗体(マウスモノクローナル[gM、抗原アフィニテ ィー精製)をChembiomed Ltd (エドモントン、アルバータ)か ら購入した。抗−シアリルLewis x抗体C3LEX+(7クシマら、Ca ncer Res、 (1984)44:5279−5285(マウス モノク ローナルIgMSHPLC精製)及び抗−シアリルLewis a抗体C3LE A+CCtnaら、Cancer Res、 (1985M5:435−437 (マウスモノクローナルIgG3 、硫酸アンモニウム沈殿)を使用した。抗− VIM−2をDr、 Bruce Macher (サンフランシスコ州立大学 )から入手した。プールしたマウスIgG抗体製剤(Ms Ig)をCoult erから購入した。
フルオIノッセイン結合ヤギ抗マウスIgM又はIgG抗体をシグマから購入し た。
ヒトゲノムライブラリーの構築、高分子量ヒトゲノムDNAを前記したようにヒ ト抹消血白血球からEIi製した(Ernst et al (1989))。
ゲノムDNAを、制限エンドヌクレアーゼ5au3Aで部分的に消化した。部分 的に消化したゲノムDNAを塩化ナトリウム勾配によるウルトラ遠心分離により サイズ分別した。8Kbから20Kbの間のDNA断片に富んだフラクションを 、dTrP及びdCTPで部分的にフィルインされている!虹I消化1側bムF IX(Stratagene)ファージアームにつないで、錘亜A断片に適合す る末端をつくった。この結合混合物を<n vitroで、E、Co11宿主T AP90(Patteron et al、 Nucl、 Ac1ds Res 、 (1987)+5:6298)上にタイターされた市販のバッケイジング抽 出物(Stratagene)でバッケイジングした。約+、o xio’組換 え体1ambdaファージをブラークハイプリダイゼーソヨンによりスクリーン した。プラークリフトをニトロセルロースフィルター(Schleicher及 び5chuel l)を用いて調製し、42°Cで16時間、50%ホルムアミ ド、5XSSC,10Xデンノ1−ト溶液及び0.1%SDS中でプレハイブリ ダイズした。10%硫酸デキストラン及び100■−■の変性サケ***DNAを 含むプレハイブリダイゼーション溶液中で、35°Cで72時間、フィルターを ハイブリダイズした。プローブは、[α−”P]dCTPでラベルしたLewi s血液型α(1,3/1.4)フコシルトランスフェラーゼをコードするcDN Aインサートの5末端から単離した1、 7tCb Xho[−Xbal断片か らなっていた。フィルターをそれぞれ室温でZX SSC中で20分間三回すす ぎ、次いで50°CでIX SSC,0,5%SDSで1回4分間すすいだ。次 に、フィルターをオートラジオグラフィーにかけた。
プラークハイプリダイゼーノヨンをさらに2回行った後、18の独立のハイブリ ダイゼーション−陽性プラークを同定した。ファージDNAを液状溶解物から調 製し次に制限エンドヌクレアーゼ消化とサザーンプロット分析により特徴付した 。
DNA配列分析 ファージDNAをPstlで消化し、ヒトα(1,3/I、4)フコシルトラン スフェラーゼcDNAに一致する3、8Kb断片をゲル精製し、pTZ18Rの Pst1部位に連結した。一つの挿入物を含む代表的なサブクローンをpFT− 3と命名した。970kbハイブリダイゼーシヨン−ポジティブΔvall−P stI断片をpFT−3の挿入物から単離し、pTZ18Rにサブクローニング した。
このプラスミドの挿入物のDNA配列を、T7DNAポリメラーゼ(ファルマシ アLKBバイオテクノロジー社)を用いたジデオキシ鎖決定法により決定し、オ リゴヌクレオチドを、フランキングプラスミ自配列、次いでこの挿入物の配列に 従い合成した。この配列データを用いてさらに他の合成デオキシヌクレオチドを 合成し、次いでこれを用いてpFT−3の挿入物の部分の配列を分析した。配列 分析は、ライスコンシン大学・ジェネティクス・コンピュータ・グループの配列 分析ソフトウェアパッケージを用いて行った。
サザンプロット分析 高分子量ヒトゲノムDNAを全末梢血から調製した。ゲノムDNA (10μg )を制限エンドヌクレアーゼで消化し、0.8%アガロースゲルで分画し、サザ ンプロット分析にかけた。得られたハイブリダイゼーションパターンの異なった プローブによる比較を容易にするため、複数のプロットを、単一のゲル上で電気 泳動した同一の制限酵素消化物から調製した。温度を35゛Cに保持してサザン プロットをハイブリダイズした。サザンプロットを、ルイスα(1,3/1.  4)フッノルトランスフェラーゼ酵素をコードするヒトcDNAの5′末端を表 すプラス400bpのΔΣa I I−Pvu T I断片でプローブした。ハ イブリダイゼーションの後、プロットを2xSSCO,5%SDSで室温で10 分間2回濯ぎ、洗浄し、次いでオートラジオグラフィにかけた。
ノーザンプロット分析 培養細胞から全RNAを調製した。次に、市販のカラム(クロンチック)とその 製造者か示す操作手順を用いたオリゴdTセルロースカラムクロマトグラフィに より、全RNAからポリA+RNAを単離した。RNA試料を、ホルムアルデヒ ド含有1.0%アガロースゲルにより電気泳動し、次いでナイロン膜(Hybo nd−N。
アマーンヤム)に転写した。ノーザンプロットを、1xPE (16)、5xS SC,1%ドデシル硫酸すl・リウム、及び100μg/ml剪断サケ***DN A中61°Cで1時間プレハイブリダイゼーションを行った。次に、プロットを 同じハイブリダイゼーション溶液中61’Cで16時間以上ハイブリダイゼーシ ョンを行った。プローブは、pFT−3の挿入物から単離した、放射標識した4 oobpのΔva I I−Pヱull断片であった。ハイブリダイゼーション の後、10分間室温で2xssc中で3回[、次いで2xssc、0.2%SD S中62°cで30分洗浄した。
た。プラスミドのCMVプロモーターエンハンサ−配列に関して意味のある配向 をした単一の挿入物を有する1個のプラスミドをpCDNAl−α(1,3)F Tと命名し、以下の分析に使用した。
この集落から、単一の、クローニングされた、5SEA−1−ポジティブ細胞系 統(CHO−LeReFT)か誘導された。CHO−LeReFTから調製した 細胞抽出物は、アクセプターN−アセチルラクトサミンで検定すると、非常に高 いα(1,3)フコノルトランスフェラーゼ活性を持っていた。
FAC3分析 プラスミドDNAで感染したCO3−1細胞を感染後、48−72時間培養し染 色用媒体で希釈したモノクローナル抗体で染色した。抗−ルイスa及び抗−H抗 体(マウス1gMモノクローナル、抗原アフィニティ精製; Chembiom ed。
E凸onton)を10μg/mlで使用した。抗−5SEA−1(マウスモノ クローナルIgM:腹水)を1:1000g釈で使用した。抗−シアリルルイス X(マウスモノクローナルIg!if:腹水からHPLC精製)を1 OLlg  /mlで使用した。抗−シアリルルイスa(マウスモノクローナル[gG3: 腹水の硫酸アンモニウム沈澱物)を1゜1000希釈で使用した。対照マウスI gG3抗体(Mslg、 Coulter)をloμg/mlの濃度で使用した 。抗−VIM−2抗体(マウスモノクローナル[gM:腹水)を1゜200希釈 で使用した。次いで細胞を適宜、フルオレセインイソチオシアネート−結合ヤギ 抗−マウスIgM又はIgGで染色し、次いでFAC3can(Becton− Dickinson)1%トリトンX−100を含む細胞抽出物を感染CO3− 1細胞から調製した。
5加侃カコジル酸ナトリウム、pH6,2,5nlj ATI’ 、10mMフ コース、20mM MnC1t、3μM CDI”−’″CCフコースび細胞抽 出物5μ1(30μg蛋白質)を含む全量20μg中でフコシルトランスフェラ ーゼ検定を行った。アクセプター基質を最終[20晶1となるように加えた。3 7°Cで1時間反応を行い、20μlのエタノールを加えて反応を終了させ、蒸 留水600μlを加えた。各反応のアリコート(50μl)をシンチレーション カウントし、反応物中の全放射活性を決定した。別のアリコート(200μl) を、Dowex lX2−400400 μlを含むカラムにかけた。流出画分 、及びさらに2μlの水溶出液を集め、シンチレーションカウントし、中性生成 物中の放射性フコースの含量を定量した。降下ペーパークロマトグラフィにより アクセプターN−アセチルラクトサミンとともに生成した生成物の構造を確認し た。Dowexカラム溶出物中の中性生成物を凍結乾燥して濃縮し2、少量の水 に再懸濁し、Thatman No、 40を用いフェノール/イソプロパツー ル/ギ酸/水(85・5.IO・100、下層)で分画した。クロマトグラフィ (40時間)後、空気乾燥したクロマトグラムを1cmのストリップにカットし 、このストリップを水2mlに溶出した。各溶出液中の放射活性を、シンチレー ションカクテルl0m1と混合した後、シンチレーションカウントすることによ り測定した。
アフィニティ精製した、蛋白質A−ルイスフコシルトランスフェラーゼ融合蛋白 質を用いて、コノ分析用の、放射標識Galβ8 (1−+4)[”CFuc  α(1−+3)]GlcNAcの標準品を調製した。この融合蛋白質を、標準フ コシルトランスフェラーゼ反応混合物中、20mM N−アセチルラクトサミン 、150 am GDP−[”C]フコース(sp。
act ・3.800 epms/nmol)とともにインキュベートした。中 性の、放射標識生成物を、Waters炭水化物分析カラムを用いたアミン吸着 HPLCにより、70%アセトニトリル水からなるアイソクラティック(iso cratic)グラジェントを用い、流速1ml/分で精製した。生成物(+7  nmol)を14CNMR(Center for Complex Car bohydrate Re5earch、 Athens、 GA)分析にかけ た。試料をり、O中で繰り返して交換し、500 Ml(zの狸分析にかけた。
プロトン陥択スペクトルを28°CでBruker AM500で記録した。化 学ソフトはアセテート(δ、1.908ppm)に対するものである。期待され たトリサツカライドGalβ(1−”4)[Fucα(1−3)]G1cNAc  、の構造が500MHz分光分析により証明された。D、0中28°Cで記録 されたこのスペクトルは、δ=5、102にGlcNAe (α−アノマー)の 、δ=4,467及びδ= 4.454 ppmにGa1(それぞれトリサツカ ライドのα−及びβ−アノマー)の、及びδ= 5.102 ppm i:Fu e留するHODピーク(δ・4.72 ppm)により妨害された。GleNA ccI)N−アセチル基のメチルシグナル及びFue O’)C6プロトンはそ わぞねδ=2.032及び1.178 ppmに観察された。これらの化学シフ トは、標準トリサラカラ2イドGal β(l→4) [Fucα(l→3)  ]G1cNAcの公表されているものと合致した。
α−L−フコンダーゼ消化 中性の、クロマトグラフィにより精製した放射標識したフコシルトランスフェラ ーゼ生成物をα−L−フコシダーゼ消化し、結合したフコースのアルファアノメ リック配Iを確認した。上述のとおり、降下ベーパークロマトグラフィにより3 −[”Clフコシル州−了セチルラクトサミンを精製し、アリコート(7000 cpms)を40mUのa−L−フコシダーゼ(E、 C,3,2,1,5+、  Boehringer−Mannheim)を用いて100mM<えん酸ナト リウム、pH5,5,20μl中、37゛Cで二時間、消化した。反応混合物を Dowexカラムクロマトグラフィで脱塩し、上述の放射標識標準品調製のため の条件を用いてHPLC分析を行った。消化生成物を、L−[14Clフコース と3−(”C]フコシル−N−アセチルラクトサミン出発材料を並行して分離比 較することにより同定した。α−L−フコノダーゼ消化によりL−[”C]フコ ースの定量的な離脱か達成された。
上述の教示に照らし、本発明の多数の改良、改変が可能である、ことはいうまで もない。従って、添付した請求の範囲の記載の範囲内で、ここに具体的に記載し た以外の方法で本発明を実施することか可能である。
配列範囲 I TO3647 34[1350360370:]80 :]90 400 410 420 430 440450 460 470  48Q 490■夏夏1111N夏!■ 500 510 520 530 540 55[IFlσ−4A F’IC−413 +600 1610 1620 1630 1640 1650夏■夏1111 11m肩 FIC−4C 1710172017:10 1740 1750 17601 夏 I 蔓  1 111111 W1夏蚕冨蚕III葺I GCACT TGGGA GG^GCAGGGCAGGGCCCGCG GCC n 丁GCAT 丁CTGG C1ACCG CCCl1.m: CG丁GA ACC口T GCTCG TCCCG TCCCG GGCGCC [l[IAA ACG丁^ AGACCCTGGCGGGGf 1B20 1830 1840 1850 1860 18701夏I夏夏II N夏II TTCCA TTCCCGGGCCAGCGG CGAGCGGCAG CGA CG GCTGG AGCCG CAUi、丁 ACAGCAAGGT MGG G CCCGG TCGCCGCTCG CC[JTCGCTGCCGACCT CGI:Ic GTCGA T[1lTb(1 !■夏I夏11111五 1930 194G +950 1960 1970葺11M111111 1 1 II N II I lI 2030 2040 2050 2060 2[170蚕葺xwiii員!! IVθ、4〃 1111fiINIIN 1”’IC:、4に’ 2390 2400 24+0 2420 24’]02440 2450 2 46fl 2470 24802490 2500 2510 2520 25 3D2’540 2550 2560 2570 2580FIC:、4F FIC,4C: 3100 3+10 3120 31コ0 :]140 31503160 3 170 ’1180 3190 :1200八八M^CTAGGAGA丁GAC AC[ITAGAGCiMCTGACらGCGTAGTACCCTCATTC^ AGA3270 k80 329Q 3300 33103320333033 40コ3503コロ0:1370FIC−4H 3380:l]’390 3400 3410 3420AGGGA AACG A CGACT ACCC[J TAGTA ACAAA 丁C[:CCACn CCTC(、口 CCAAG AAGfA 34:30 3440 3450 3460 3470 3480夏III夏葺 1iiii CACCT 丁GTAA C1:AGT GCAGA AA丁CRAM丁t、G  CTTAG CGGCA AGAAG CCGTT GAfGC GTGGA ACATT GGTCA CGTCT TTACT TTATCG MTCGCCGT rcTTc GGCAA CTCCG3490 3500  :11510 3520 ”1530II 夏 MINI 蔓 I 夏 I GGT丁T CCTGA ATTTCCC口A丁 C丁GCCACAGG CC ATA TTTGT GGCCCGTGCA GCT丁CCCAAA GGAC T Tl!tAAG GGGTA GACGG TGTCCGGTAT AMC A CCGGG CAC[JT CG`AG 3540 3550 35’60 3570 3580 35901111 遍  夏 1111I CAAA丁 CTCAT ACACA ACTGT TCCCG A丁TCA  CGTTT TTCTG GACCA AGGTG MGC` GT丁TA GAGTA 丁GTGT TGACA AGGCiCTAAGT  GCMA MGACCTGGT TCCACnCGT:3600 3610 3 620 36]Q :3640AAT丁T 0766丁 TGTA[l+ AA GGA GCCn [JTT[llG TGGAG AGTGG AAGGA  CTGTG@GCTG口 丁TAAA CACCA ACATCT丁CCT CGGAA CAACCAC CTCTCACCHCCT GACACC[1lACδG C FIC−41 C1〜 −り ζり a) σ〜 n 〜!s 3 as s X3 ツ as  3 gs 34 旧 爾 × 要約書 本発明は、遺伝子及び以下の工程を含む方法により得られる該遺伝子の発現によ り得られる遺伝子産物に関する。
(i) 目的の翻訳後特性を有する第1細胞を単離する工程、該翻訳後特性は、 該第I細胞表面上の目的の膜結合オリゴ糖又は多糖の存在、該第1細胞抽出物中 の目的の可溶性オリゴ糖又は多糖の存在、又は該第1細胞抽畠物中の特にグリコ ジルトランスフェラーゼ活性の存在であり、(ii) 該単離した第1細胞の遺 伝子材料からCDNA又はゲノムDNAの遺伝子ライブラリーを作成する工程、 (Ni)宿主細胞を該遺伝子ライブラリーで形質転換する工程、及び(iv)  該形質転換宿主細胞をスクリーニングして該翻訳後特性を有する宿主細胞を得、 それによって該遺伝子を含む細胞を得る工乱国際調査報告 PCT/US91100899 Thxq in+*rnafi自1+A’l annlicstxnn I”+ nnτair+++ r、he fc+−ttlwin(+m++HirIia  1uspnr+c+r+p:T、+1atmq l−h、Ll、+2.26. 27.11.32 k 3’s Comprtqtng atrrqr prr ILIuCt、a gene、anrl s fir++τ prnce+++ q or msklng 5aidprr+小ICt・ T1. +−,1azmq 7−b)、+4−25.30.33.、IJ &  36−.18 ryr+MDri*in+、+ asecc+n(l prr+ d++rt 、a prOtejn、5ncl a fjr酎p耐Octllp t nf usin9 Maii1 nrr+durr *q an pnzvmp:tTl、 (1s1m 1.1  r:r+mpriqing a jhird prrx!ur:t、、 n  reCr+mhir+anr■〜 +−,1ai+u+ 2R& 29 Cn+ mpristng A fourt、h prrylucL 5nanNt+r +rly。
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Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.下記の工程を含む方法により得られる遺伝子の発現により得られる酵素遺伝 子産物: (i)目的の翻訳後特性を有する細胞を単離する工程、該翻訳後特性は、該細胞 表面上の目的の膜結合オリゴ糖又は多糖の存在、該細胞抽出物中の目的の可溶性 オリゴ糖又は多糖の存在、又は該細胞抽出物中の特にグリコシルトランスフェラ ーゼ活性の存在であり、 (ii)該単離した細胞の遺伝子材料からcDNA又はゲノムDNAの遺伝子ラ イブラリーを作成する工程、 (iii)宿主細胞を該遺伝子ライブラリーで形質転換する工程、及び(iv) 該形質転換宿主細胞をスクリーニングして該翻訳後特性を有する宿主細胞を得、 それによって該遺伝子を含む細胞を得る工種を含み、該遺伝子は、β(1,4) ガラクトシルトランスフェラーゼ、α(2,6)シアリルトランスフェラーゼ、 又はUDPガラクトース:β−D−ガラクトシルー1,4−N−アセチル−D− グルコサミニドα−1,3−ガラクトシル−トランスフェラーゼをコードする遺 伝子以外のものである。
  2. 2.工程(i)における該細胞の単離工程が、該細胞抽出物中の該グリコシルト ランスフェラーゼ活性の検出を含む請求の範囲1記載の遺伝子産物。
  3. 3.工程(i)における該細胞の単離工程が、該膜結合オリゴ糖又は多糖の検出 を含む請求の範囲1記載の遺伝子産物。
  4. 4.工程(i)における該細胞の単離工程が、該細胞抽出物中の可溶性オリゴ糖 又は多糖の存在の検出を含む請求の範囲1記載の遺伝子産物。
  5. 5.前記グリコシルトランスフェラーゼが、フコシルトランスフェラーゼ、シア リルトランスフェラーゼ、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、ガ ラクトシルトランスフェラーゼ、N−アセチルガラクトサミニルトランスフェラ ーゼ、マンノシルトランスフェラーゼ、グルコシルトランスフェラーゼ、キシロ シルトランスフェラーゼ、アセチラーゼ、スルホトランスフェラーゼ、グルクロ ニルトランスフェラーゼ及びグルクロニルエピメラーゼからなる群から選ばれた ものである請求の範囲2記載の遺伝子産物。
  6. 6.下記の工程を含む方法により得られるDNA配列:(i)目的の翻訳後特性 を有する細胞を単離する工程、該翻訳後特性は、該細胞表面上の目的の膜結合オ リゴ糖又は多糖の存在、該細胞抽出物中の目的の可溶性オリゴ糖又は多糖の存在 、又は該細胞抽出物中の特にグリコシルトランスフェラーゼ活性の存在であり、 (ii)該単離した細胞の遺伝子材料からcDNA又はゲノムDNAの遺伝子ラ イブラリーを作成する工程、 (iii)宿主細胞を該遺伝子ライブラリーで形質転換する工程、及び(iv) 該形質転換宿主細胞をスクリーニングして該翻訳後特性を有する宿主細胞を得、 それによって該遺伝子を含む細胞を得る工程を含み、該遺伝子は、β(1,4) ガラクトシルトランスフェラーゼ、α(2,6)シアリルトランスフェラーゼ、 GDP−L−フコス−β−D−ガラクトシド2−α−L−フコシルトランスフェ ラーゼ、又はUDPガラクトース:β−D−ガラクトシル−1,4−N−アセチ ル−D−グルコサミニドα−1,3−ガラクトシル−トランスフェラーゼをコー ドする遺伝子以外のものである。
  7. 7.UDPガラクトース:β−D−ガラクトシル−1,4−N−アセチル−D− グルコサミニドα−1,3−ガラクトシル−トランスフェラーゼの触媒的に機能 するドメイン以外の、非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼの触媒的に 機能するドメインに少なくとも対応し、かつ完全非グリコシル化β(1,4)ガ ラクトシルトランスフェラーゼ又はα(2,6)シアリルトランスフェラーゼ以 外の完全非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼまでに対応する、非グリ コシル化蛋白質。
  8. 8.非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼが、非グリコシル化フコシル トランスフェラーゼ、シアリルトランスフェラーゼ、N−アセチルグルコサミニ ルトランスフェラーゼ、ガラクトシルトランスフェラーゼ、N−アセチルガラク トサミニルトランスフェラーゼ、マンノシルトランスフェラーゼ、グルコシルト ランスフェラーゼ、キシロシルトランスフェラーゼ、アセチラーゼ、スルホトラ ンスフェラーゼ、グルクロニルトランスフェラーゼ及びグルクロニルエピメラー ゼからなる群から選ばれたものである請求の範囲7記載の非グリコシル化蛋白質 。
  9. 9.2つの部分を含む融合蛋白質であって:第1の部分が、少なくともUDPガ ラクトース:β−D−ガラクトシル−1,4−N−アセチル−D−グルコサミニ ドα−1,3−ガラクトシル−トランスフェラーゼの触媒的に機能するドメイン 以外の、グリコシルトランスフェラーゼの触媒的に機能するドメイン、及び完全 グリコシルトランスフェラーゼまでであり;第2の部分が固体支持体に結合可能 な蛋白質スペーサー又はアフィニティリガンドを含む蛋白質成分である融合蛋白 質。
  10. 10.前記グリコシルトランスフェラーゼが、フコシルトランスフェラーゼ、シ アリルトランスフェラーゼ、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、 ガラクトシルトランスフェラーゼ、N−アセチルガラクトサミニルトランスフェ ラーゼ、マンノシルトランスフェラーゼ、グルコシルトランスフェラーゼ、キシ ロシルトランスフェラーゼ、アセチラーゼ、スルホトランスフェラーゼ、グルク ロニルトランスフェラーゼ及びグルクロニルエピメラーゼからなる群から選ばれ たものである請求の範囲9記載の融合蛋白質。
  11. 11.(i)少なくとも図1の配列(I)のアミノ酸位置43からアミノ酸位置 361まで及び全配列(I)まで、又は(ii)少なくとも図4の配列(IV) のヌクレオチド位置2089からヌクレオチド位置3156まで及び全配列(I V)まで、に相当するDNA配列。
  12. 12.請求の範囲6又は11記載のDNA配列の一つを含むベクター。
  13. 13.請求の範囲12記載のベクターで形質転換された微生物。
  14. 14.前記非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼが、非グリコシル化フ コシルトランスフェラーゼである請求の範囲7記載の非グリコシル化蛋白質。
  15. 15.前記非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼが、非グリコシル化シ アリルトランスフェラーゼである請求の範囲7記載の非グリコシル化蛋白質。
  16. 16.前記非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼが、非グリコシル化N −アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼである請求の範囲7記載の非グリ コシル化蛋白質。
  17. 17.前記非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼが、非グリコシル化ガ ラクトシルトランスフェラーゼである請求の範囲7記載の非グリコシル化蛋白質 。
  18. 18.前記非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼが、非グリコシル化N −アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼである請求の範囲7記載の非グ リコシル化蛋白質。
  19. 19.前記非グリコシル化グリコシルトランスフェラーゼが、非グリコシル化マ ンノシルトランスフェラーゼである請求の範囲7記載の非グリコシル化蛋白質。
  20. 20.前記グリコシルトランスフェラーゼがフコシルトランスフェラーゼである 請求の範囲10記載の融合蛋白質。
  21. 21.前記グリコシルトランスフェラーゼがシアリルトランスフェラーゼである 請求の範囲10記載の融合蛋白質。
  22. 22.前記グリコシルトランスフェラーゼがN−アセチルグルコサミニルトラン スフェラーゼである請求の範囲10記載の融合蛋白質。
  23. 23.前記グリコシルトランスフェラーゼがガラクトシルトランスフェラーゼで ある請求の範囲10記載の融合蛋白質。
  24. 24.前記グリコシルトランスフェラーゼがN−アセチルガラクトサミニルトラ ンスフェラーゼである請求の範囲10記載の融合蛋白質。
  25. 25.前記グリコシルトランスフェラーゼがマンノシルトランスフェラーゼであ る請求の範囲10記載の融合蛋白質。
  26. 26.少なくとも配列(I)のアミノ酸位置43からアミノ酸位置361まで及 び全配列(I)までに対応する請求の範囲11記載のDNA配列。
  27. 27.少なくとも配列(IV)のヌクレオチド位置2089からヌクレオチド位 置3156まで及び全配列(IV)までに対応する請求の範囲11記載のDNA 配列。
  28. 28.請求の範囲7記載の非グリコシル化蛋白質に対する抗体。
  29. 29.請求の範囲1記載の遺伝子産物に対する抗体。
  30. 30.請求の範囲7記載の非グリコシル化蛋白質を酵素として使用する、オリゴ 糖の製造方法。
  31. 31.請求の範囲6記載のDNA配列のアンチセンスオリゴヌクレオチド。
  32. 32.下記の工程を含む、遺伝子の単離方法であって、(i)目的の翻訳後特性 を有する第1細胞を単離する工程、該翻訳後特性は、該細胞表面上の目的の膜結 合オリゴ糖又は多糖の存在、該細胞抽出物中の目的の可溶性オリゴ糖又は多糖の 存在、又は該細胞抽出物中の特にグリコシルトランスフェラーゼ活性の存在であ り、 (ii)該単離した第1細胞の遺伝子材料からcDNA又はゲノムDNAの遺伝 子ライブラリーを作成する工程、 (iii)宿主細胞を該遺伝子ライブラリーで形質転換する工程、及び(iv) 該形質転換宿主細胞をスクリーニングして該翻訳後特性を有する宿主細胞を得、 それによって該遺伝子を含む細胞を得る工程を含み;工程(i)における該第1 細胞の単離工程が、該宿主細胞抽出物中の該グリコシルトランスフェラーゼ活性 の検出を含み;又は、工程(i)における該細胞の単離工程が、該宿主細胞抽出 物中の可溶性オリゴ糖又は多糖の存在の検出を含むことを特徴とする方法。
  33. 33.下記の工程を含む、可溶性オリゴ糖又は多糖、若しくは細胞膜関連オリゴ 糖又は多糖を得る方法。 (i)オリゴ糖又は多糖分子前駆体を、(ia)少なくともグリコシルトランス フェラーゼの触媒的に機能するドメイン、及び完全グリコシルトランスフェラー ゼまでに相当する非グリコシル化蛋白質、又は(ib)2つの部分を含む融合蛋 白質であって;第1の部分が、少なくともグリコシルトランスフェラーゼの触媒 的に機能するドメイン、及び完全グリコシルトランスフェラーゼまでであり;第 2の部分が固体支持体に結合した蛋白質スペーサー又はアフィニティリガンドを 含む蛋白質成分である融合蛋白質、と接触させる工程;及び(ii)オリゴ糖又 は多糖生産物を得る工程。
  34. 34.細胞膜関連オリゴ糖又は多糖が得られる請求の範囲32記載の方法。
  35. 35.前記第1細胞が哺乳動物細胞であるか、前記宿主細胞が真核細胞又は野性 型細胞である、請求の範囲32記載の方法。
  36. 36.前記第1細胞が哺乳動物細胞である請求の範囲33記載の方法。
  37. 37.前記宿主細胞が真核細胞である請求の範囲33記載の方法。
  38. 38.前記宿主細胞が野性型細胞である請求の範囲33記載の方法。
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