JPH05504150A - 封入すべき外来物質に対する取り込み容量が増加されたリポソームの製造方法 - Google Patents

封入すべき外来物質に対する取り込み容量が増加されたリポソームの製造方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、改善された経膣充填容量を有するリポソームに関する。
本発明はまた、そのようなリポソームの製造方法および着目の物質による充填に も関する。
周知のように、リポソームは、閉し込められた水性液体相に満ちたコアを取り囲 む層状脂質の膜壁により閉ざされた小胞から成る。
リポソーム小胞は薬剤のような外来物質を充填することができ、従ってそのよう な封入された薬剤を体内の特定器官に選択的に運ぶために利用することかできる 。リポソームは、水性担体中に懸濁させると、非経口、経口、局所および吸入経 路によって患者に薬剤を運ぶのに特に適当である。リポソーム薬剤配合物は治療 効率を向上せしめ、長い薬剤放出と治療活性を提供し、治癒率を増加させ、そし て一定の種類の病気または疾患を治療するのに必要な薬剤の総量を減らすことか できる。概論については、Liposomes as DrugCarrier s、 G、 Gregoriadis著、 Wiley & 5ons、 Ne w York(1988)を参照のこと。
リポソームを調製しそしてそれらに着目の外来物質を充填する多数の方法がある が、その大部分は水性担体液体の中に分散された前記薬剤を含有する水性担体液 体中でリポソーム小胞を形成させることを含んで成る。リポソーム形成中に、前 記担体液体の一部か、もちろん封入しようとする少量の所望の物質と一緒に、小 胞内部に閉じ込められるようになる。この技術は「受動取り込み」と呼ばれる。
受動的に閉し込められた水相によるリポソームの充填効率は、それか担体相の性 質、特にその中に溶解された物質の濃度に強く依存しており、これかリポソーム 形成の収率に影響を与え得るため、しばしば非常に低い。しかしながら、ドラッ グデリバリ−目的では、取り込まれなかった物質は回収して後で再利用すること ができるため、充填効率(これは一般に封入に関与する物質の合計重量に対する 封入材料の重量として定義される)は通常は重要でない。ここて、重要な因子は 、むしろ封入に使われる脂質、即ち、リポソーム膜の形成に関わる脂質の重量に 対する有用な封入材料の比である。明らかに、注入またはその他による脂質死重 を最小化すること、即ち患者に投与されるベクター薬剤担体の重量を与えられた 量の治療活性種について可能な最低レベルに維持することは、新規医薬または診 断試薬の開発の上で大きなプラスとなる。明らかに、封入を行う脂質の重量に対 する封入材料の重量の比は、いわゆる捕捉容量、即ちリポソーム脂質の重量あた りのリポソームコア中に閉じ込められた水相の容量(μl/■)に正比例する。
BANGHAMら(J、 Mo1. Biol、 12. (1965)、 2 38 )により記載された古典的受動取り込み方法では、着目の化合物を含存す る水相を、反応容器の壁に付着させた乾燥リン脂質の薄膜と接触させる。機械的 手段により攪拌すると、脂質の膨潤が起こり、多層形小胞(MLV)が形成する だろう。MLVの捕捉容量は低く、典型的には2〜4μl/■脂質である。超音 波処理により1ilLVは単層形小11m (SUV)に変換することができる が、その捕捉容量は更に小さく、例えば0.5〜1μl/■付近である。大きい 捕捉容量を存するリポソーム、特に大きい単層形小胞(LUV)を提供する別の 調製方法が記載されている。
例えば、DEAMER& BANGHAM (Biochim、 Biophy s、 Acta 443.(+976)。
629〕は、膜形成脂質をエーテル中に溶解し、そしてまずエーテルを蒸発させ て表面上に薄膜を形成させ、その後この薄膜を封入しょうとする水相と接触させ る代わりに、エーテル溶液を前記水相中に直接注入し、その後エーテルを蒸発さ せ、それによって14μl/■の捕捉容量を存するリポソームを得るという方法 を記載している。
また、水不溶性有機溶媒中の脂質の溶液を水性担体相中に乳化させ、次いて有機 溶媒を減圧下で除去するという5ZOKA & PAPAHADJOPOULO 3(P、N、A、S、75. (1978)、 4194)により記載された逆 相蒸発(REV)法は、8〜15μl/■脂質の捕捉容量を有するリボームを与 えた。
リポソームを好結果の脱水と再水和処理にかけることにより、または凍結と解凍 により、改良された受動取り込みが達成されている。
ここで脱水は蒸発または凍結乾燥により行われた。この技術は、例えばKIRB Y & GREGOR[AD[S (Biotech−nology、 198 4年11月、979−984〕により記載されている。また、5HEW & D EAMER[Biochim。
Biophys、 Acta 816 (1985)、 1−8 )は、超音波 処理により調製したリポソームを、封入しようとする溶質を含む水溶液中で混合 し、そしてこの混合物を回転フラスコ中で窒素下で乾燥することを指摘している 。再水和により、前記溶質のかなりの部分か封入された大きなリポソームか製造 される。
担体液体中高濃度の封入物質を使うことにより、リポソーム中に取り込まれる物 質の量を増加させる試みが更に行われているか、はとんど成功していない。実際 、前記のように、担体相中の溶質濃度が高いと捕捉容量かしばしば減少し、これ は封入しようとする物質か高濃度で存在すると捕捉容量に有害な影響を与えるこ とを指摘する。例えば、52OKAら(前掲)は、担体液体中のNaClの濃度 を増加させていくとントシンアラビノシドの取り込みが次第に減少することを報 告している。同様な状況がWO−A−89/+12720JINCHEYら)に おいて記載されており、それによれば担体液体中の薬剤濃度を増加させるとセフ ァロスポリン取り込み収率の大幅な減少か起こる。
外来の非脂質物質をリポソームに充填する別の方法によれば、そのような物質が 小抱壁を通って小胞コア中に浸透することかできる条件が提供される。「経膣充 填Jと呼ばれるこの技術は、リポーム小胞か形成された後で封入しようとする物 質をリポソム小胞中に取り込ませることを含む。普通、外来物質(特にイオン性 のもの)による脂質膜の通過は、入ってくる物質か前記脂質の極性基によりはね 返されるため困難である。しかしながら、この作用は脂質膜に「遮蔽」担体を組 み込む二とにより最小にすることができる。例えば、脂質膜かアセチルアセトン のような親油性担体を含む場合、室温でリポソームにカチオンを充填することか てきるl:BEAUMjERら、J、 Nucl、 Med、 32 (198 2) 810 ) 。あるいは、脂質膜壁を通した浸透圧調節浸透により、リポ ソームに外来物質を取り込ませることかできる。例えば、リポソームによる外来 物質の取り込みは、J、 Biol、 Chem、260 (1985)、 8 02−808により開示されたような膜内外イオン勾配、例えばNa“/に″″ 勾配より促進することができる。
Biochim、 Blophys、 Acta 857 (1986)、 1 23−126 ; WO−A−89104656およびPCT/US 8510 1501において言及されたように、経膣充填を促進するのにpH勾配も有効で ある。しかしながら、この技術は、Che+n。
Phys、 Lipids 53 (1990)、 371’−おいて認められ るように成る特定の範噴の薬剤に限定され、より詳しくは弱塩基に限定される。
更に、コア相のpHと異なるPl(の担体相中でリポソームを製造することは難 しく、その上、pHか低すぎたり高すぎたりすると早すぎる脂質の加水分解を引 き起こすため膜に損傷を与え得る。
叶−A−361,894(THE HEBREW UNIVERSITY)では 、形成後のpi(勾配の調節下での経膣取り込みによりリポソーム小胞中に両親 媒性薬剤を充填する技術か開示されている。この技術の重要な特徴は、アンモニ ウム化合物の水溶液か充填されそしてアンモニウム不含有担体媒質中に置かれた リポソーム小胞のコアからのアンモニア(NH,)の漏出に依存する。NH,” からのNH,の漏出は、閉し込められた液体のpHの連続低下とリポソーム膜の 内外のpH勾配の連続成立と共にプロトンを放出し、即ち担体液体がリポソーム コアの内側内容物に比較してアルカリ性になる。両親媒性化合物(例えば脱プロ トン化されたアミン基を有する薬剤)を「アルカリ性になった」担体液体に添加 すると、系が再平衡化に向かい、そして脂質膜を通したりポノームのコア中への 前記両親媒性化合物の拡散が起こるだろう。
脱水されモして再水和されたリポソームを経膣充填にかける技術もある。例えば 、US−A−4,673,567(SHIONOGr & Co、)は、イオン 不含有の水性担体液体中で「空のJ MLVリポソームを調製し、それらのリポ ソームを凍結乾燥により脱水し、次いて乾燥したリポソームをフルオロウラシル 、セファレキシン等のような薬剤を含む担体液体中に懸濁することにより再水和 し、50″Cで5分間加熱することによりインキュベーションを行い、それによ って担体液体中に溶解された薬剤のかなりの部分がリポソーム中に閉じ込められ るようになることを開示している。このアプローチを支持する理論的解釈は、H ,JIZOlilOTOらによりChem、 Pharm、 Bull、37  (1,989) 3066−3069の文献において認められるように、「リポ ソームを凍結乾燥することで二重膜に構造的欠陥を生ぜしめ、そして転移温度以 上に加熱することてそれらの欠陥を除去するノというものである。しかしなから 、US−A−4,673,567に指摘されたように、担体液体かイオン性溶質 を含む時、この方法は捕捉容量の相当な減少により妨害される。例えば、この文 書の表1の3行目に与えられたデータから、担体液体として等張のブラインまた は0.021Jン酸緩衝液を使うと経膣薬剤取り込みは事実上ごくわずかであり 、一方薬剤を純水中に溶解すると16.6μm/■脂質の捕捉容量値が報告され た。更に、現行法では、高い捕捉容量値は容易に獲得てきないことを理解すべき である。例えば、最近の文献: T、D、 MADDENら、Chemistr y and Physics ofLipids 53 (1990)、 37 −46の「プロトン勾配を示す大きな単層形小胞中への薬剤の蓄積J (”Th e accumulation of Drugs within large unilamellar vesicles exhibitiB a pro ton gradient”)と題する論文では、見積られた捕捉容量か約1〜 2μl/■ホスフ7チンルコリンを越えない。
以上の簡単な要約から明らかなように、リポソーム充填の従来技術方法は複雑で あり、費用がかかり、リポソームを使って投与可能な全ての種層の薬剤および媒 質に一般的に適用できない。即ちイオン性種は一般に封入することが困難である 。従って、薄膜形成脂質の面倒で且つ費用のかかる前処理〔例えば、H,JIZ OMOTO,Chem。
Pharm、 Bull、37(1989)、1895−1898により教示さ れるような凍結乾燥)を回避しながら、捕捉容量を有意に増加させ、そして同時 に、イオン性種を含む水性媒質中の実質的に全ての種類の溶質に対して経膣充填 容量を増加させるために膜形成脂質を効果的に状態調節することが本発明者らの ねらいであった。これは、浸透圧調節された浸透方法に基づくと思われる添付の 請求項に開示される方法を具体化することにより達成された。
簡単に言えば、本発明によれば、利用可能な方法のいずれかによりリポソームを 調製する。前記リポソームは製造時は「空」である。
「空」のリポソームとは、その中に閉じ込められた水相が純水のみであるか、ま たはそうでなければ、非イオン性物質もしくは電解質の非常に希薄な溶液から成 ることを言う。一般的に言えば、新たに調製された「空」のリポソームの封入相 中に溶質が存在する場合、その重量オスモル濃度は約0.20sm/kgを越え ないだろう。溶質が電解質である場合、封入された液体のイオン強度は約0.1 を越えないたろう。いわゆる「空Jのリポソームか製造されたら、封入しようと する1または理数の着目の物質を含む担体液体中にそれらを?濁し、そして経膣 浸透により効率的な小胞充填を保証するのに十分な時間の間、転移温度Tcより も高い温度で系をインキュベートする。
この段階で本発明の主要な因子の1つか、特に溶質が電解質である時には、最初 にリポソームか調製される水相中に溶質か無いことまたはごく少量しか存在しな い二とに関することを強調しなければならない。この場合、リポソーム小胞の「 質」、即ちできるたけ高い捕捉容量を生じるそれらの能力の程度は、この水性液 体相のイオン強度に強く依存することか認められており、当然、この水相はリポ ソームを形成する時点て初期の「空」のリポソームのコア中に閉じ込められるも のでもある。この状況は、捕捉容量がリポソーム小胞の外側に存在するイオン、 即ち脱水後にリポソームかインキュベートされる担体液体中のイオンによっての み影響を受ける従来技術(例えばUS−A−4,673,567)の方法とは大 きく異なる。本発明者らによって新たに発見された意外な基本的特徴は、新たに 調製されたリポソームの膜の一時的透過性が主として最初に「空」のリポソーム を調製した液体の性質に依存し、インキュベーション処理後に使用する液体には 依存しないことである。実際、空のリポソームを調製するのに使われる液体中の 電解質の濃度とその後に封入される外来物質の捕捉容量との間には反比例の関係 がある。二の液体を薄くすればするほど捕捉容量か高くなる。
例えば、本発明の一態様では、膜形成脂質を、水性液体担体、例えば所望により 希薄な緩衝剤および/または非イオン性安定剤、例えば糖または他のポリオール を含むことがある、工〜I2のpH1好ましくは中性付近のpHの水と混合し、 次いで担体を水和された脂質の結晶/液体転移温度(Tc)より数°C高い温度 に成る時間維持する。
狭い温度範囲内か好ましい。この範囲の幅は約20°Cである二とかでき、最も 好ましい温度はこの範囲の中点の付近、即ちTcより約4〜10″C高い温度で ある。効率的なリン脂質の水和と状態調節に必要な時間は、担体相中の脂質の均 一溶液または分散液を辱るのに必要な時間と一致する。攪拌してもよい。一般に 、液体の穏和な渦動か均一化を保証するのに十分であるか、所望であればより速 い攪拌も可能である。脂質の水和と状態調節中に形成するリポソームの平均サイ ズは攪拌の速度と方法に依存するだろう。一般に、非常に遅い攪拌は、より激し い攪拌下で操作した時よりも大きな平均サイズのリポソームを形成する。リポソ ームの充填容量を増加させるため従来技術において推奨される脂質の前処理、即 ち凍結乾燥、解凍、実験用フラスコの壁土での溶液から薄膜への蒸発、および他 の類似の前処理の全てが本発明の方法において全く不要である:しかしなから、 それらの前処理は有害でないので、所望であれば行うことができる。
イオン荷電した成分にかかわりなく、本発明において使用することができる脂質 または脂質の混合物は、実質的に、リポソームの分野においてよく使われる全て の化合物、即ちグリセロリン脂質、非リン酸化グリセリド、糖脂質、ステロール 、およびリポソーム膜に改良性質を付与するための他の添加剤を包含する。好ま しくは、それらは、少なくとも1種の分極性成分(少量であってもよい)、即ち カチオンまたはアニオン機能を担持している脂質またはイオン化できる界面活性 剤、例えば脂肪アルコールニリン酸エステル、例えばリン酸ジセチル(DCP) または高級アルキルアミン、例えばステアリルアミン(SA)である。荷電リン 脂質、即ち天然源からのまたは合成のホスファチジル酸(PA) 、ホスファチ ジルグリセロール(PG)、ホスファチジルイノシトール(PI) 、ホスファ チジルセリン(PS)、〔例えばジパルミトイルホスファチジル酸(DPPA)  、ジパルミトイルホスファチジルグリセロール(DPPG)等〕のような脂肪 酸グリセリドホスファチドか極性脂質成分として便利である。グリセロリン脂質 としては、例えば次の合成化合物を挙げることかできる:ンパルミトイルホスフ ァチジルコリン(DPPC) 、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミ ン(DPPE)並びに対応するジステアロイル−およびシミリスチル−ホスファ チジル−コリンおよび一エタノールアミン(DSPC; DSPE : DMP CおよびDMPE)。リン脂質には、より高度のまたはより低度の水素化を受け ている天然のリン脂質、例えば卵および大豆のホスファチジルコリンも含まれる 。
糖脂質としては、セレブロシド、ガラクトセレブロンド、グルコセレブロシド、 スフィンゴミエリン、スルファチド並びにモノ−、ジーおよびトリーヘキソシト により誘導体化されたスフィンゴリピドか挙げられる。膜透過を過度に妨害する ため倹約して使用すべきであるステロールは、コレステロール、エルゴステロー ル、コブロスタノール、コレステロールエステル、例えばヘミスクシネート(C HS)、トコフェロールエステル等を包含する。
本発明の方法を実施するために、脂質または脂質の混合物の一部を、添加剤と共 にまたは添加剤を伴わずに、一定容量の非イオン性水性液体(またはイオン強度 がOllを越えず且つ重量オスモル濃度か0.20sm/kgを越えない水性液 体)中に混合し、混合物が均一になるまで該脂質の水和を進行させると、その時 までに所望のリポソーム小胞か形成されるだろう。液相か本質的に水である時、 脂質と水性液体との相対比率は重要てないが、明らかに、その中ての脂質の分散 を保証するために最小量の液体が必要である。通常、1重量部の脂質または脂質 と膜形成性添加剤との混合物について、少なくとも20重量部の液相が使用され る。しかしながら、脂質対液体の重量比を小さくすると、例えば0.1〜1%の オーダーにすると、優れた結果か観察される。空のリポソームを作るのに使われ る水性液体かその後インキュベーション用の担体相として使用される場合(即ち 、封入すべき物質が単にリポソームが製造された液体に添加される場合)、脂質 に対する液体の1は多すぎない方か明らかに好ましい。
脂質に対する液体の量が多すぎると、封入すべき物質の無益な希釈および低い取 り込み収率を引き起こし得るからである。それにもかかわらず、リポソーム分散 液か薄すぎる場合、液体の遠心(10’〜10’ gの範囲)もしくは部分蒸発 により、または適当に孔径決定された半透膜を通した限外濾過により、小胞の濃 縮を行うことができる。
脂質を液相に添加した後、時折振盪しなからまたは一定の攪拌下で系を放置する ことによって均一化させる。この操作を行う時の温度は既に以前に限定されてい る。脂質を添加する前または後で液体を所望の温度に高めてもよい。好ましい温 度は使用する脂質または脂質混合物の種類に依存するが、最も汎用される脂質お よび脂質混合物については、水和および均一化温度は約40°C〜80°Cの範 囲内で選択されるだろう。
本発明に含まれるリポソーム小胞が作製される液相の組成は非常に多数ある。純 水の他に、無機塩のような電解質の希溶液、またはグリコールもしくはポリオー ル安定剤のような非イオン種の溶液を使うことができる。例えば、次の非イオン 性物質を挙げることができる シュクロース、グルコース、ラクトースおよびマ ルトースのような糖ニゲリコール、グリセロール、ソルビトール、マンニトール 、ポリエチレングリコール、デキストラン、キサンタン等のようなポリオール。
脂質の水和および顕著な封入性質のリポソームへの状態調節を達成するのに必要 な時間は、所望の温度で数分から数時間まで異なることかできるか、加熱時間は 約30〜60分を越えないのか通常好ましい。
当然、本発明の方法は、単に成分を一緒に混合する以外に、脂質と水性担体を接 触させるための初期条件にも適用する。例えば、前に言ったように、リポソーム を製造する別のルートも適用する二とかでき、例えばまず表面(丸底フラスコも しくはガラスビーズの表面、または針金状材料の束の隙間表面のような)上で脂 質薄膜を形成させ、次いて脂質薄膜の水和か有効になるまで前記脂質薄膜上に水 相を接触させるかまたは循環させる。所望により、超音波処理による水和を行う ことができる。しかしながら、本発明の最も単純な調製の実施態様が最高の取り 込み量を有するリポソームを与える二とか観察された。
本発明に従って得られるリポソーム小胞は、通常約80 nm〜約5μmのサイ ズの範囲であり、注入による療法または診断適用を考慮する時、300〜200 Onm付近のサイズが好ましい。それらのリポソームは好ましくはMLV 盟の ものであるか、作業パラメーターの選択に2じて他の種類のリポソームも製造す ることかできる。それらのリポソームのサイズ分布は普通広いか、狭いサイズ分 布を所望する場合、微孔質膜を通した圧力下での濾過または押出しといった寸法 規制技術を好結果に適用することができる。この点て、空のリポソームの寸法規 制が充填流リポソームの寸法規制よりも有利であることに注目すべきである。と いうのは、まだリポソーム中に物質か閉じ込められていないので、押出し中に物 質の漏出が起こらないためである。空のリポソームの押出しは、それらの本来の 粘度か低いために容易である。よって押出しは、好ましくはTeより下の温度で 、例えば室温でまたは室温より下の温度で行われる。これは次の経膣充填段階に おいて最適の取り込み収率(高い捕捉容量)を提供する。
更に、本発明では、空のリポソームの型、サイズおよび濃度をインキュベーショ ン前の要望に従って調節することかでき、それらの作業中は封入される物質の損 失を全く伴わない。
しかしながら、本発明に従って得られるリポソームの根本的利点は、封入すべき 大部分の外来物質に対する驚くへき充填能に関する。
この充填は、封入すべき物質を、リポソームか形成された液体または空のリポソ ームかその後に懸濁される別の液体(この液体は封入すべき物質とのインキュベ ーション用の担体相として働く)中に単に配合することにより容易に実施するこ とができる。封入すべき物質はニートであるかまたは溶液の形態にされる。次い で、一定時間、脂質転移温度Teより高い温度で系のインキュベーションか行わ れる。封入すべき物質かニートで使われる時、それはまず担体として働く液体中 に溶解し、それから膜を通して透過し、そしてリポソームコア中に浸透するだろ う。外来物質が溶液状態で添加される場合も同様な過程が起こるだろう。ただし 、この場合には、インキュベーション担体液体がまず前記溶液により希釈され、 そして溶解した物質が上述のようにしてリポソーム中に浸透するだろう。従来技 術とは異なり、本発明に固有の小胞経膣充填方式は、インキュベーションに使用 する担体液体中にイオンが存在した時でさえも、十分に起こることに注目するこ とが特に重要である。ここで前記イオンはインキュベーション担体自体(緩衝液 または塩溶液)の構成成分であるかまたは封入すべき着目の物質の構成成分であ る。リポソーム小胞により最初に捕捉される水が純水であるかまたは低濃度の物 質を含む時、従来技術において認められる浸透の阻害が回避されることは明らか である。本発明において特に驚くへきことは、一端インキュベーション中にイオ ン性物質の一部か膜を透過すれば、それか担体液体中にまた存在する残りの部分 の透過を阻害しないことである。
インキュベーション時間は、封入すべき物質に特有な脂質中への浸透速度、担体 相中のリポソームの性質および濃度、並びにインキュベーション温度に関連して 異なることかできる。一般にインキュベーション時間の終点を決定するであろう 因子は、封入物質の濃度かリポソームの内側と外側て同しである状態である。ち ょうとこの時、平衡に達しており、インキュベーションの延長は無駄である。
もちろん、温度を高くすればするほど、より速く平衡か樹立される。
しかしながら、温度が高すぎると、リポソームの性質、即ち特定の封入容量、即 ち脂質の重量に対するコア容積の比、に対して存置な影響となることがある。よ って、インキュベーション時間は約Tcから約150−200°Cまての範囲て あり、より好ましい範囲は約40〜130 ′Cである。ここで、インキュベー ション温度が与えられた範囲の高位、即ち100〜150℃にある場合、インキ ュベーションと同時にリポソームの実質的滅菌が起こるであろう。あるいは、滅 菌とインキュベーションを個別に且つ順次に行うこともてきる。リポソームと封 入すべき生成物をインキュベーション温度にする加熱手段は当業界で常用のもの であり、もちろんマイクロ波加熱手段を含む。
しかしながら、幾つかの態様では、リポソーム形成のための最初の脂質の水和お よび状態調節の温度とインキュベーション温度は同一であることかてきるけれと も、両者を混同してはならないことに気付くへきである。実際、水和温度範囲は インキュベーション温度範囲よりもずっと狭い。水和と状態調節を与えられた温 度範囲の外側、例えば45〜55°C付近のTcを有する脂質または脂質混合物 を使って約80°Cて行った場合、低品質のリポソーム、即ちより低い封入容量 とより低い容積対重量比を有するリポソームが得られるだろう。
本発明のもう1つの利点は、インキュベーションに使う水性担体中の脂質の濃度 か、前記水性担体に添加される外来物質に対するリポソームの取り込み容量およ び効率に全く有意な影響を与えない二とであることに注目すべきである。よって 、水性担体中のリポソームを濃縮することにより、即ち脂質対担体の重量比を増 加させることにより、取り込み収率に好ましい影響を与えることかでき、そして 回収され後で再利用される残りの未封入物質を減らすことかできる。これは、リ ポソームコア中の外来物質の最終濃度かインキュヘーション担体液体中のそれの 初期濃度にのみ依存し、封入に使われる外来物質の合計重量には依存しないこと により説明することができる。よって、一定濃度についてインキュベーションに 使用する液体の量を減らすことによりこの合計重量を減らすことができ、そして 反対に、担体相中の脂質の濃度を増加させると封入収率の増加を引き起こすだろ う。
本発明に従ってリポソーム中に封入することができる物質としては、想像可能な 任意の療法的にまたは診断的に活性な化合物を包含する。そのようなものとして 、鎮痛剤、麻酔剤、抗生物質、スルファミド、ステロイド、X線不透明剤、NM R造影剤等のような薬剤を挙げることができる。X線不透明剤としては、例えば 有機ヨウ素化化合物、例えばN、 N’−ビス〔2−ヒドロキシ−1−(ヒドロ キシメチル)エチル] −5−C(2−ヒドロキシ−1−オキソプロピル)アミ ノ)−2,4,64リョードー1.3−ペンセンジカルボキシアミド(イオパミ ドール)、メトリザミド:ジアトリゾイン酸、ジアドリゾイン酸ナトリウム;メ グルミンジアドリゾエート:アセトリゾイン酸およびその可溶性塩、ジブロトリ ゾイン酸:イオダミド:ヨージバミドナトリウム、メグルミンジオパミト;ヨー ド馬尿酸およびその可溶性塩:ヨードメタミン酸;ヨードピラセットヨード−2 −ピリドン−N−酢酸、3.S−ショート−4−ピリドン−N−酢酸(ヨードビ ラセット)およびそのジエチルアンモニウム塩、イオタラム酸、メトリゾイン酸 δよびその塩、ヨーバノ酸、イオタラ酸、イオフエノキシ酸およびそれらの塩、 チロバフエートナトリウム1オビデートナトリウム並びに他の同様なヨウ素化化 合物か挙げられる。
次の実施例は本発明を説明する。
実施例1 クロロホルム(25(W)中の溶液においてリン脂質[9I1モル比の水素化大 豆レシチン(NATTERMANN−PHO3PHOLIPID GmbH,に 6In、 GermanyからのPhospholipon 100H)とンパ ルミトイルホスファチジル酸二ナトリウム塩(DPPA)) 30 gを極微量 の14C−標識トリパルミチン(Amersham)と共に10I!の反応フラ スコに導入した。減圧下でクロロホルムを蒸発させた後、55〜60°Cの蒸留 水6!を添加しく示差走査熱量分析により測定すると水和脂質の転移温度は54 °Cであった)、時折穏やかに攪拌しながら固形脂質を水和させて液体中に均一 に分散させると、それによってMLV型のリポソームか高収率で形成した。
約1時間後、5■/mlの脂質を含むリポソーム懸濁液を、2μmのポリカーボ ネート膜(Nuclepore)を通して60℃にて押出し、そして室温に冷却 した後、0.22μmのミクロフィルター(Mi 1lipore)を使った微 小濾過により30■/−に濃縮した。
濃縮したリポソーム溶液に、1040 gの(S)−N、N’ −ビス〔2−ヒ ドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル)−2,4゜6−ドリヨードー5− ラクトアミドイソフタルアミド(イオパミドール: BRACCO[NDUST RIA CHIM[CA、 Milanoにより製造されたX線造影剤)を含む 水溶液Iβ、即ち520 fzilの共存ヨウ素を60″Cにて添加した。生じ た混合物(2Iりは260 g/lのヨウ素濃度を有し、これを60’Cて約3 0分間インキュベートした後、リポソームコアの外側と内側のヨウ素濃度か等し くなった。得られた調製物を30 g脂質/lに濃縮した(調製物A)。
調製物Aを脂質および封入されたヨウ素について分析した。このために、アリコ ー1−(imfりを、リポソーム小胞の外側のイオパミドールか全て除去される まて(4回の透析溶媒の交換を伴い約24時間)食塩溶液(水中0.9%NaC I)に対して透析した。次いて試料を50°Cにおいてその容量の1710の1 0%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液で処理し、そして遊離したイオパミドールを 260 nmにおいて分光光度的に測定した。トリバルミチントレーサーの残留 放射能を使ってシンチレーションカウンター中で計測することにより、対応する 脂質の量を測定した。上記分析の結果は、ヨウ素対脂質の比(1/L)として測 定された封入容量が一貫して脂質1■あたり封入ヨウ素3〜5■(またはそれ以 上)の範囲であったことを示した。
この実施例の造影剤充填リポソームの調製物Aの一部を、0.22urn [( Millipore)を使って、Na2Ca EDTA (0,9mM)を含む 緩衝化塩溶液(0,9%NaC1,l0mM Tris−HCI、 pH7,2 )に対して透析した。
得られた調製物(調製物B)並びに調製物Aは、実験動物の血流中への注入に直 接使用することかできた。それらは共に、血管および臓器(例えば肝臓や牌臓) のX線不透明化に非常に好ましい結果を提供した。
上記実施例において、イオパミドールをBRACCOINDUSTRIACH[ MICA(lJilano)からの別のヨウ素化造影剤であるイオメプロール〔 N、 N’−ビス(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2,4,6−ドリヨード ー5−グリコールアミドイソフタルイミド〕により置き換えた時、同様な取り込 み結果が得られた。上記実施例において、イ才バミド−ルをBRACCOにより 製造された実験用非イオン性二量体であるB17500により置き換えた時、6 より大きく時々7を越えるI/L値が得られた。5CHERjNG AGにより 製造された非イオン性二量体であるイオトロランを使った場合も同様な結果か観 察された。
法に従ってREVリポソームを調製した。簡単に言えば、水素化大豆レシチン( NATTERMANN PH03PHOL[PiD GmbHからのPhosp holipon 90H。
912.2■)とDPPA (92,9■)をクロロホルムとイソプロピルエー テルの1,1混合物80イに溶解した。これに、30TLlの蒸留水を添加し、 温度を45°Cに維持しながらBransonプ0−ブ壓超音波照射装置を使っ た超音波処理(5×1分)により混合物を乳化せしめた。次いて乳液を回転式エ バポレーター中で45℃にて減圧下で蒸発させた。残留溶媒の蒸発か完了し、少 量の蒸留水を添加した後、33■脂質/mj!および0.4μmの平均サイズを 存するREVリポソームの懸濁液か得られた。イオパミドール(1,4g)を2 −の前記懸濁液に溶解し、この溶液を80℃で1時間インキュベートした。2. 1〜2,3のI/L値(実施例1に記載の通りに測定)が得られた。
比較のため、最初に脂質の有機溶液を乳化させるのに純水の代わりにイオパミド ール溶液(3(W、 260■ヨウ素/rnI)を使った時、低い封入収率か得 られた。
ンパルミトイルホスファチシルコリン(DPPC)とジパルミトイルホスファチ ジルグリセロール(DPPG) (モル比9/1)を使ってそして水相として蒸 留水を使ってそれらの実験を繰り返し、次いてジアドリゾエートナトリウム(2 15または21.5■ヨウ素/ml)と共に60°Cにて20分間インキュベー トした。比較のために、最初の水性相として蒸留水の代わりにジアドリゾエート ナトリウム溶液(それぞれ215または21,5■ヨウ素/d)を使って同しリ ン脂質を用いてREVリポソームを調製した。この2つのアプローチにおいて同 し程度の大きさの封入収率、即ち215■ヨウ素/rdおよび21.5■ヨウ素 /iそれぞれにおいては約1および02のI/L比が得られた。空のリポソーム を使って出発する技術の方かより良好な結果を与えた。
実施例3 実施例1に記載したように蒸留水中で調製したMLVリボノームの懸濁液を、B ransonプローブ型超音波照射型置音波照射装置″Cにて15分間超音波処 理することによりSUv型のリポソームを得た。10.000gで10分間遠心 した後に得られた上清をイオパミドール(260■ヨウ素/mlの最終濃度)と 共に60°Cにて20分間インキュベートした。
0.16μI!/■脂質の捕捉容量に相当する0、16〜0,17■ヨウ素/■ 脂質のIZL値(実施例1に記載の通りIこ測定)が得られた。
実施例4 実施例1に記載したように蒸留水中てMLVリポソームを調製した。
押し出す前に、リポソーム懸濁液をMayerらの方法1:8iochi叱Bi o−phys、 Acta 817 (1985)、 193 )に従って凍結 (−75°Cて)と解凍(40°Cて)を4回繰り返した。押出したリポソーム 懸濁液(2μm)と押出していないリポソーム懸濁液の両方を調製し、イオパミ ドール溶液(260■ヨウ素/rnl)と共に60°Cて30分間インキュベー トした。押出したリポソームは5のT/L値を与え、一方押出していないリポソ ームは6.3のT/L値を与えた。変形として、脂質転移温度より下の、例えば 室温から50°Cまての温度で押出しを行った時、より高い取り込み収率(1/ L=8またはそれ以上)が記録された。
実施例5 温度の影響。
様々な温度、即ち55.60.65.70および80°Cにおいて実施例1に記 載したように蒸留水中でMLVリポソームを調製した。それらをイオパミドール (最終濃度260■ヨウ素/ml)と共に60’Cて30分間インキュベートし た。下記のI/L値が得られた。
リポソーム形成の最適温度が60°C1即ち使用した脂質混合物(91のモル比 てのPhospholipon 100HとDPPA)の転移温度の6°C上で あることかわかる。
インキュベーション温度の影響は次のようにして測定した。60″Cにて実施例 1に記載したように蒸留水中てMLVリポソームを調製した。次いてアリコート を様々な温度でイオパミドール溶液(最終濃度260■ヨウ素/ml’)と共に インキュベートした。下記のI/L値か得られた。
インキュベーションの最適温度は55〜60″Cの!i![内、即ち使用した脂 質混合物の転移温度の1〜6°C上である。
実施例6 様々な脂質濃度を使って、実施例1と同様に60°Cにて蒸留水中てMLVリポ ソームを調製し、次いてそれらをイオパミドール溶液(260■ヨウ素/rnt りと共に60°Cて30分間インキュベートした。アリコートを様々な時間+3 0°Cに加熱し次いて迅速に室温に冷却した。
下記のI/L値か測定された。
本発明のリポソームは滅菌温度への暴露によりそれらの充填量か変更されないと 結論づけることかできる。
実施例7 脂質濃度の影響。
様々な脂質濃度を使って、実施例1に記載したように60°Cにて蒸留水中でλ 化Vリポソームを調製した。次いて実施例1に記載したようにそれらをイオパミ ドール溶液(最終濃度260■ヨウ素/d)と共にインキュベートした。下記の I/L値か得られた。
最良の結果は2.5〜10■/−の脂質濃度で得られる。
5■/イの脂質濃度を使って60°Cにて蒸留水中てMLVリポソームを調製し た。次いて実施例1に記載したように濃縮しく5〜35■脂質/i)、イオパミ ドール溶液(260■ヨウ素/ml)と共にインキュベートした。下記のI/L 値か得られた。
従ってイオパミドールとのインキュベーション中の脂質濃度は取り込み量に全く 影響を与えない。
実施例8 実施例1に記載したように蒸留水中てMLVリポソームを調製し、2μmの膜を 通して押出し、そして35■脂質/mlに濃縮した。濃縮したリポソーム懸濁液 の1mj’アリコート(たたし調製物Aの場合は3−)に下記の溶液の1−アリ コートを添加した。
調製物A、極微量の+5コGdにより標識されたGd−DPTA (117mM )。
調製物B : NaOHてpH7,2に調整された水中の4%リドカインHCI 溶液。
調製物Cニジアトリゾエートナトリウム溶液(215■ヨウ素/ml)。
調製物D:蒸留水中のシスプラチン溶液(10■/rnl)。
調製物E:p87.5に調整された水性インスリン溶液(20■/−)。
インキュベーションを80°C(調製物A、調製物Bおよび調製物C)または6 0°C(調製物りおよび調製物E)において30分間行った。透析後、放射能計 測(調製物A) 、HPLC(調製物B)、分光光度分析(調製物C)、原子吸 光(調製物D)により取り込まれた化合物を測定した。調製物Eについては、取 り込まれなかったインスリンをDEAE−A−50セフアデツクス上でのカラム クロマトグラフィーにより除去し、取り込まれた物質の量をタンパク質分析(L owry法)により測定した。次の充填量と対応する捕捉容量が得られた。
試料 充填量 捕捉容量 調製物B・ 0.35μモルリドカイン/■脂質 5μl/ml脂質調製物(: 0.85■ヨウ素/■脂質 3.5μl/■脂質調製物D 5.9μgシスプラ チン/■脂質 1μ!/■脂質調製物E・ 0.18■インスリン/■脂質 1 8μl/■脂質試験した全ての生成物について高い捕捉容量が観察された。
BRACCOにより開発されたMRI用の新規造影剤であるGd−BOPTAメ グルミン塩(コードB−19030、式、3−フェニルメトキシ−2−N−(2 ’ −N’ −+2’−N″−ビス(カルボキシメチル)アミノエチル)−N’  −(カルボキシメチル)アミノエチル)−N−(カルボキシメチル)アミノプ ロピオン酸)によりGd−DPTAを置き換えることにより調製へを繰り返すと 、同様な結果か得られた。
実施例9 脂質組成の影響。
実施例1に記載のように実施した一連の実験において様々なリン脂質混合物を評 価した。下記のI/L値か得られた。
脂質組成(モル比) I/L Phospholipon 100H/DPPA−Naz (9,910,1)  3.0Phosphol 1pon 100H/DPPA −Na2(9,5 10,5) 3.7Phospholipon 100H/DPPA−Naz  (9,2510,75) 4.2Phospholipon 100H/DPP A −Na2(9/1) 4.9Phospholipon 100H/DPP G (9/l) 4.8Phospholipon 100H/コレステロール / DPPA−Naz 1.3(4,5/4.5/1) ” Phospholipon 100H/コレステロール/ DPPA−Naz  2.2(6,75/2.23/1)’ Phospholipon 100H1,4Phospholipon 100 H/ステアリルアミン(9/1) !、7DPPC/ DPP、A −Na2( 9/1)c4.0DPPC/DMPC/DPPA−Naz (4,5/4.5/ 1)’ 3.6Phospholipon 100H/ DCP−Na (9/ l) 3.0Phospholipon 90ft/ DSPA−Na2(9/ 1)ム塩 DPPCジパルミトイルホスファチジルコリンDMPCシミリストイルホスファ チジルコリンDCP−Na:ンセチルホスフエートナトリウム塩次の温度でリポ ソームを調製した。
c : 50’C(即ちリン脂質混合物の転移温度の6°C上)d、40°C( 即ちリン脂質混合物の転移温度の4°C上)実施例10 実施例1に記載したように蒸留水中でMLVリポソームを調製した。
押出しおよび濃縮後、それらをNaClの非存在下(系列A)または存在下(系 列B)において様々な濃度のイオパミドールと共にインキュベートした。系列C の実験では、様々な濃度のNaC1の存在下でイオパミドール溶液中で直接ML Vリポソームを調製した。下記の■/L値が得られた。
イオパミドール濃度を増加させると充填量か増加するか、捕捉容量には全く重大 な影響を与えなかった。NaCIの存在は充填量と捕捉容量の両方を減少させた (系列B)。それにもかかわらず、古典的なMLV技術(系列C)に比較すると 本発明の技術では高い充填量か達成される。
実施例11 様々な水溶液(蒸留水の代わりに)中て60°CにてMLVリポソームを調製し 、次いて押出しおよび濃縮後、それらをイオパミドール溶液(260■ヨウ素/ ml) (実施例1参照)と共に60°Cにて30分間インキュベートした。下 記のI/L値か得られた。
蒸留水(対照として’I 4.2−4.410mM Tris/Hcl pH7 ,2,0,9mM EDTA 2.9−3.16mM NaC13,0−3,3 56mM NaC12,2−2,4 560mM NaC10,7−0,8 146mM )レバロース 2.1−2.3274mMマンニトール 1.5− 1.8イオメブロール溶液(260mgヨウ素/ml) 0.7(イオパミドー ルと同様に算出) それらの実験から認められるように、既に溶質を含む媒質中で小胞を形成させる とイオパミドールの取り込みの減少が観察される。
0.1より大きいイオン強度におけるNaC1のようなイオン種の存在または2 00 m05m/kgより大きい重量オスモル濃度における非電解質の存在は特 に有害な影響を及ぼす。
要 約 書 馬ゴニ鼾堕二」?1μす呈土り弘 増加されたリボ゛ノームの製造方法 て、経膣透過による充填が高い収率て起こる。
国際調査報告 orT/、D Q+/n7177DrT/cO(II/n7t) 7

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.水性担体液体中に懸濁されたリポソーム小胞に封入すべき物質を充填する方 法であって、前記リポソーム小胞は層状リン脂質と場合により非リン脂質両親媒 性化合物を含む膜形成成分の1または複数の膜により取り囲まれた水性液体相に 満ちたコアから成り、前記方法は前記封入すべき物質を前記担体液体中に導入し そして均一に分散させ、膜脂質転移温度Tcよりも高い温度において一定時間の 間インキュベートすることを含んで成り、それによって前記封入すべき物質か経 膜透過により前記小胞のコア中に浸透するであろう方法であって、充填前の小胞 内部コア相中に含まれる液体相の重量オスモル濃度か200mOsm/kgを越 えないことを特徴とする方法。
  2. 2.少なくとも1つの成分がイオン的に荷電しているリポソーム形成脂質の混合 物が、前記脂質を水和させそして積層化させるのに十分な時間の間水性液体相と 接触して置かれ、前記接触は、撹拌しながらまたは撹拌せずに1重量部の微粉砕 された形の前記脂質混合物が少なくとも20重量部の前記水性液体相中に導入さ れそして均一に分散される段階において行われ、そしてこの段階中は前記液相の 温度が前記水和形の脂質の転移温度(Tc)より数℃上の温度範囲に維持される ことを特徴とし、それによって高い比率の液体相が中に封入され且つ経膜充填容 量が増加されたリポソーム小胞が形成するであろう方、法。
  3. 3.前記リポソーム小胞のコアを満たす水性液体が、リポソームが懸濁される水 性担体液体も構成する、請求項1の方法。
  4. 4.前記封入すべき物質がイオン性または非イオン性である、請求項1の方法。
  5. 5.前記リポソーム分散液を、リポソームの外側とそのコアの内側の担体相中の 溶解物質の濃度が実質的に平衡になるまでの時間、Tcと約150℃の間の温度 に加熱することによりインキュベーションが行われる、請求項1の方法。
  6. 6.前記加熱温度が100℃より高く、そして加熱時間がリポソームの滅菌を保 証するのに十分である、請求項5の方法。
  7. 7.リポソーム内部コア中に取り込まれる容量対リポソーム小胞壁を構成する脂 質の重量の比が5μl/mg以上である、請求項2の方法。
  8. 8.前記担体相中に脂質を分散する段階が撹拌下で行われ、こうして得られるリ ポソーム小胞の平均サイズが前記撹拌の程度に反比例する、請求項2の方法。
  9. 9.前記リポソームが形成される水性液体が純水であり、それによって形成する リポソームが水のみを含む空のリポソームである、請求項1の方法。
  10. 10.繰り返し凍結−解凍段階および/または脱水−再水和段階によりリポソー ム内部コア中に取り込まれる容量が増加される、請求項2の方法。
  11. 11.前記小胞のサイズ分布を均一化するためにリポソーム分散液が孔径調整さ れた多孔質膜を通して押し出される、請求項2の方法。
  12. 12.前記封入すべき物質が一般の薬剤および注入可能な診断薬から選択される 、請求項1の方法。
  13. 13.前記診断薬が有機ヨウ素化X線造影剤であって、該薬剤は、脂質1mgあ たりのヨウ素のmg(I/L)により表わされる充填効率が3より大きい値に達 することができる程度にインキュベーションの間にリポソーム内に充填される、 請求項11の方法。
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