JPH0550023A - 帯状物の乾燥法 - Google Patents

帯状物の乾燥法

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JPH0550023A
JPH0550023A JP23370591A JP23370591A JPH0550023A JP H0550023 A JPH0550023 A JP H0550023A JP 23370591 A JP23370591 A JP 23370591A JP 23370591 A JP23370591 A JP 23370591A JP H0550023 A JPH0550023 A JP H0550023A
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JP
Japan
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air
drying
hygrometers
ducts
coating layer
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Pending
Application number
JP23370591A
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English (en)
Inventor
Toshio Nakamura
俊雄 中村
Takao Kaneko
孝男 金子
Hideki Fukunaga
秀基 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥すべき塗布層を形成した帯状物を熱風乾
燥する場合に、記録特性の劣化や乾燥終了時の塗布層の
乾燥不良を生じない乾燥方法を提供することを目的とす
る。 【構成】 塗工紙等の帯状物を乾燥する場合に、送気ダ
クト内及び排気ダクト内に湿度計を設け、湿度計からそ
れぞれ出力変換器に入力し、各変換器がコンピュータに
出力し、最適設定値を演算して加熱温度、送気量や排気
量を制御して乾燥する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体その他の
記録材料等の乾燥すべき塗布層を形成した帯状物等から
成る長尺の被乾燥体の乾燥法に関し、特に定期乗車券、
プリペイドカード、感熱磁気回数券等の基材表面に形成
した記録層及びバリヤー層等の水系塗布層の化学的特性
及び物理的特性を調整して、塗布層の安定した乾燥条件
を得るための乾燥法に関する。
【0002】
【従来の技術】塗工紙等の製造において、帯状物から成
る被乾燥体を乾燥する場合、従来は外気(空気)を直接
熱交換器により加熱し、送風機によりその熱風を塗布層
面に吹き付けて溶媒を蒸発させるのが一般的であった。
そして、乾燥条件の制御は、吹き付ける風の温度と風量
のみで行なっていた。帯状基材の両面に塗布層を形成し
て、表面及び裏面に吹き付ける風量を制御して乾燥する
ものとしては特開昭57−63163号公報があり、被
乾燥体に吹き付ける風の温度、露点、伝熱面積等を帯状
物の表面と裏面とで別個に設定して、表裏の乾燥終点が
実質的に同一になるようにするものとして特開昭59−
189971号公報があり、乾燥帯域をいくつかのゾー
ンに区分しておいて、各ゾーンに共通の熱風発生装置の
温度を設定温度に制御すると共に熱風の量を各ゾーン毎
に調節して、各ゾーンの内部温度を制御するものとして
実開昭61−66792号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる乾燥法
においては、特に、一定乾燥条件下で水系塗布層を乾燥
する場合、熱風湿度(外気湿度と温度)の変化により溶
媒たる水の蒸発速度が影響を受け、塗膜特性はもとよ
り、乾燥終点が異なるので、製品の化学的特性及び物理
的特性が不安定な乾燥条件により支配されるという問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するためになされたものであって、熱風湿度に関係
なく記録特性の劣化及び乾燥終了時の塗布層の乾燥不良
等の乾燥状態に起因するトラブルが生じない長尺体の乾
燥法を提供することにある。すなわち、本発明は、乾燥
帯域を複数の工程に分割して、それぞれの乾燥用加熱空
気の温度、湿度等を計測すると共に、排気用空気の温
度、湿度等を計測して、その結果に基づいて水系塗布層
から蒸発する湿度を一定に保つように制御することによ
り、被乾燥体からの水分の蒸発量の変動を抑制して、乾
燥状態が一定になるように制御するものである。
【0005】以下、図面に基づいて本発明を詳しく説明
する。図1は、本発明の概略の構成を示すものであり、
本発明の構成による塗布層の乾燥方法は、コーターヘッ
ド(図示せず)により塗布された帯状物からなる被乾燥
体Wを乾燥装置1に連続して送り込み、乾燥するもので
ある。本発明において、帯状物とは、塗工紙、塗工フィ
ルムのような帯状物又は連続搬送されるシート状物ある
いはウェブ等を総称するものである。又、被乾燥体の表
面及び裏面に風を吹き付ける手段を備えた非接触搬送
(特開昭57−63163号)及び表面のみに風を吹き
付ける接触搬送(特公昭48−44171号)のいずれ
の乾燥手段も本発明に適用できる。図において、乾燥装
置1には、空気加熱装置2と送気ファン3から成る熱風
発生機が備えられており、新鮮な外気取り入れ口4から
取り込まれた空気は、所定の設定温度に加熱される。加
熱された空気は、送気ファン3により送気用ダクト5を
介して乾燥ゾーンに送られて塗布層を乾燥する。塗布層
の乾燥により蒸発した水分は、排気ファン6により排気
用ダクト7を介して排気されるが、この際、排気の全量
を屋外に排出するか、または、排気の一部を循環用ダン
パー8を介して加熱装置2に送り、再使用する。この場
合、必要により乾燥手段を設けて乾燥することは当然で
ある。送気及び排気の風量は、インバータ制御された送
排気用ファン3,6を用いて調節されるようになってい
るし、又、送気用ダクト及び排気用ダクトに設けた自動
化ダンパーの開度を調節して行なうようにしても構わな
い。
【0006】一方、送気用ダクト5内には送気湿度を検
出する湿度計9(例えば、赤外線式、ジルコニア式、露
点式等の高温湿度計)が、又、排気用ダクト7内には被
乾燥体から蒸発する水分を検出する湿度計10が、それ
ぞれ配設されており、これらの湿度計はそれぞれ出力変
換器11及び12の入力端子に接続されており、各変換
器からはコンピュータ13に対して出力されていて、コ
ンピュータは湿度計9,10の検出結果に基づいて最適
設定値の演算を行なって、蒸発する水分が一定になるよ
うに、送気ファンのインバータを調整制御するように構
成されている。従って、塗布層の含水層は、送気湿度が
変動しても送気風量の調整により蒸発する水分量を制御
するため、乾燥終点においては、含水率が一定になるよ
うに制御することができる。例えば、本発明の乾燥工程
が2以上の区画(図における1Z,2Z及び3Z)に分
割されて施される場合、分割された乾燥工程のいずれの
工程で施されてもよいが、乾燥終点においては、塗布層
の含水率は一定にされる。しかし、塗布層によっては、
その物理的特性、化学的特性の劣化に対処するために
は、ある含水率に対応して乾燥速度を制御する必要があ
るものもある。
【0007】本発明の好ましい実施態様は、乾燥工程が
少なくとも2以上に分割されることであり、該工程にお
ける乾燥を塗布層の面形成に影響が少ないゾーンで実施
することである。例えば、第1〜第3の三つの乾燥ゾー
ンに分割された乾燥工程を用いる場合、最初の第1ゾー
ンの工程においては、乾燥条件を一定にしておいて、そ
れより後の第2及び第3ゾーンの工程において、乾燥条
件である風量を制御することである。また、場合によっ
ては、熱に対して影響を受けない塗布組成物の乾燥の際
には、風量の代りに温度を制御してもよい。本発明は、
感熱記録材料である感熱層及びその上に塗布するバリヤ
ー層等のように熱鋭敏性製品の塗布層を乾燥するのに最
適である。また、例えば感熱層に含まれる水分が25%
の場合の送り出し速度は35m/minで実施できる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を基に、本発明
の効果を例証する。下記の表1に示す1Z,2Z及び3
Zの三つに区分された乾燥工程から成るジェットノズル
式乾燥装置において、各工程は湿度及び風量を各々独立
に設定できる設備を備えており、この装置を用いて、感
熱磁気回数券の感熱層の乾燥を行なった。その条件とし
ては、磁気材料を塗工済みの188μmの乳白ポリエチ
レンフタレートフィルムの表面にロイコ染料発色系の感
熱発色層用溶液を6g/m2(ドライ)塗布して、搬送
速度35m/minで乾燥処理した。その時の乾燥条件
及び結果は表1の通りであった。以下余白
【0009】
【表1】
【0010】上記乾燥条件において、設定風量HZはイ
ンバータファンのヘルツを指す。1Zについては塗布面
の安定形成の意味あいで無制御とし、2Z及び3Zにつ
いて風量制御を行った。湿度については、計算の基準と
して温度によって変化しない乾燥空気1Kg中に含まれ
る水蒸気の重量(Kg)として表される絶対湿度を採用
した。上表中の絶対湿度値は、被乾燥体より蒸発した水
分量から処理空気中の水分量を差し引いた値で、蒸発し
た実績量を表したものである。また、水分蒸発量につい
ては、上記絶対湿度に排気風量を掛けて単位時間あたり
の水分蒸発量として各ゾーンごとに示した。上記の結果
は、塗工速度(35m/min)、塗工幅(400m
m)、塗料濃度(25%)、塗布量(6g/m2)等か
ら求めた水分蒸発量(15.12kg/hr)と本実施
例(15.42kg/hr)のものとは非常に良く一致
している。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、送気湿度と、排気湿度
とをコンピュータに出力し、最適設定値を演算するとい
う手段により、常に乾燥条件を合理的に制御することに
より設定できるので、乾燥終点を同じくして、化学的特
性及び物理的特性の安定した、欠点のない塗布層を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成図である。
【符号の説明】
1 乾燥装置 2 加熱装置 3 送気ファン 4 空気取入れ口 5 送気用ダクト 6 排気ファン 7 排気用ダクト 8 循環用ダンパー 9 湿度計(送気湿度測定用) 10 湿度計(蒸発水分測定用) 11 変換器(送気湿度測定用) 12 変換器(蒸発水分測定用) 13 コンピュータ(パソコン)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状物を連続的に乾燥装置に送り込み乾
    燥する方法において、該装置における送気用ダクト内に
    湿度計を設けて送気湿度を検出し、排気用ダクト内に湿
    度計を設けて被乾燥体の蒸発水分量を検出し、それぞれ
    の湿度計は出力変換器に接続し、各変換器からの湿度情
    報をコンピュータに出力し、最適設定値の演算を行い、
    加熱温度、送気量及び排気量を制御して乾燥することを
    特徴とする帯状物の乾燥法。
JP23370591A 1991-08-22 1991-08-22 帯状物の乾燥法 Pending JPH0550023A (ja)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19961105