JPH0549896U - トンネル築造システム - Google Patents

トンネル築造システム

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JPH0549896U
JPH0549896U JP10432491U JP10432491U JPH0549896U JP H0549896 U JPH0549896 U JP H0549896U JP 10432491 U JP10432491 U JP 10432491U JP 10432491 U JP10432491 U JP 10432491U JP H0549896 U JPH0549896 U JP H0549896U
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mud
water
muddy
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二郎 猪瀬
平門 入江
禎 助川
信介 加藤
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帝都高速度交通営団
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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】泥水シールド機の掘削の際に生ずる地下水およ
び発生土を処理・改質することにより、所望土質による
トンネル内路床を形成するインバート材として利用する
ことのできるトンネル築造システムを提供することを目
的とする 【構成】泥水シールド機1と、スクリーン5と、スクリ
ーンにより分離された礫状物を排出するコンベアー6
と、スクリーンにより分離された泥水を貯蓄する泥水受
槽9とからなる発生土水処理装置であって、泥水受槽9
から泥水が供給され、かつこの泥水と硬化剤とを撹拌す
るための泥水撹拌槽11と、この泥水撹拌槽内で撹拌さ
れ混合された流動化処理材16を、トンネル内の路床形
成型枠19内に搬送する搬送手段17,18を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、泥水シールド機を用いたトンネル築造システムに関し、より詳細に は、泥水シールド機の掘削の際に生ずる地下水および発生土を処理・改質するこ とにより、所望土質によるトンネル内路床を形成するインバート材として利用で きるようにしたトンネル築造システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地下鉄、道路トンネル等を築造する場合には、まず、シールド機を用い て大口径で円形断面の横坑を掘進し、これと同時に、この横坑の内面にコンクリ ート製のセグメントを組み立ててトンネルを構築し、この後に、新たな資材をト ンネル外から搬入してトンネル内の底部に車輛運行用の路床を形成していた。し かし、このような工法では構築作業が煩雑で、工期が長期化するとともに、発生 土水の処理にも多大な費用を要し、不経済である等の問題点があった。 そしてこの問題点を解決すべく、シールド機の掘進の際に生ずる発生土(排土) を路床材料として利用するトンネル構築工法が、すでに、特公平3−40800 0により提案されている。
【0003】 このトンネル構築工法によれば、シールド機の掘進と同時にトンネル内路床を 構築して行くので工期が短縮でき、そして、発生土の一部を路床材料として利用 するので費用が安く経済的であり、トンネル外へ運び出す掘削土を削減できて、 排土設備の簡便化にもつながる、等の効果がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このトンネル構築工法においては、地下水の処理については何ら言 及されておらず、その利用方法も考慮されていない。またこの工法においては、 発生土の土質が良好で、例えば、硬化剤や骨材を添加して練り混ぜるだけで所要 の強度を得られる場合とか、砂礫含有土のように硬化剤を加えなくとも締め固め るだけで所要の強度を得られる場合には、発生土をそのままインバート材に利用 することができて、上述の諸効果を達成することができるものの、実際のトンネ ル築造作業では長いトンネルの掘削中に、このような路床材料として適した土質 ばかりではなく、発生土が柔らかかったり、あるいは、多量の地下水の混入によ り泥水状となっていたりして路床材として利用することが困難であることも多い という問題点があった。また、掘進が進んで発生土の土質が変化すると、それに 応じて路床材の強度、ひいては路床自体の強度も変化してしまうという問題点も あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述の問題点を解決し、掘削の際に生ずる地下水および発生土を処 理・改質し、所望土質としてこれを路床形成用インバート材に利用しようとする もので、請求項1に係る考案の構成は、泥水シールド工法に用いられるシールド 機と、シールド機から排泥管を介して接続されたスクリーンと、スクリーンによ り分離された礫状物を搬出するコンベアーと、スクリーンにより分離された砂状 粒含有泥水を貯留する泥水受槽とからなる発生土水処理装置において、前記泥水 受槽と、硬化剤槽とが連設された泥水撹拌槽と、この泥水撹拌槽内で撹拌され混 合された流動化処理材を、トンネル内の路床形成型枠内に搬送する搬送手段が備 えられたことを特徴としている。
【0006】 また、請求項2に係る考案の構成は、泥水シールド工法に用いられるシールド 機と、シールド機から排泥管を介して接続されたスクリーンと、スクリーンによ り分離された礫状物を搬出するコンベアーと、スクリーンにより分離された砂状 粒含有泥水を貯留する泥水受槽と、泥水受槽の泥水を泥土と砂状粒とに分離する 分離装置と、分離装置により分離された泥土を受け入れる調整槽と、調整槽の余 剰泥水を受け入れる余剰泥水槽とからなる発生土水処理装置において、前記分離 装置により分離された砂状粒を貯留する砂状粒貯留槽と、この砂状粒貯留槽と、 前記余剰泥水槽と、硬化剤槽とが連設された泥水撹拌槽と、この泥水撹拌槽内で 撹拌され混合された流動化処理材を、トンネル内の路床形成型枠内に搬送する搬 送手段が備えられたことを特徴としている。
【0007】 さらに、請求項3に係る考案の構成は、泥水シールド工法に用いられるシール ド機と、シールド機から排泥管を介して接続されたスクリーンと、スクリーンに より分離された礫状物を搬出するコンベアーと、スクリーンにより分離された砂 状粒含有泥水を貯留する泥水受槽と、泥水受槽の泥水を泥土と砂状粒とに分離す る分離装置と、分離装置により分離された泥土を受け入れる調整槽と、調整槽の 余剰泥水を受け入れる余剰泥水槽と、余剰泥水槽の泥水を受け入れ、これを凝集 させるスラリー槽と、このスラリー槽からの泥水を圧縮して水と圧縮残土とに分 離するフィルタープレスユニットと、フィルタープレスユニットにより分離され た圧縮残土を貯留する圧縮残土貯留槽と、フィルタープレスユニットにより分離 された濾水を貯留する濾水槽とからなる発生土水処理装置において、前記余剰泥 水槽と、圧縮残土貯留槽と、硬化剤槽とが連設された泥水撹拌槽と、この泥水撹 拌槽内で撹拌され混合された流動化処理材をトンネル内の路床形成型枠内に搬送 する搬送手段が備えられたことを特徴としている。
【0008】 そして、請求項4では、これらの請求項1乃至請求項3に記載の発生土水処理 装置において、泥水撹拌槽内の流動化処理材をトンネル内の路床形成型枠内に搬 送する搬送手段が、泥水撹拌槽と路床形成型枠とを連結するポンプを備えた送泥 管であり、請求項5では、泥水撹拌槽内の流動化処理材をトンネル内の路床形成 型枠内に搬送する搬送手段が、移動自在な流動化処理材搬送車であることを特徴 としている。
【0009】
【作用】
請求項1に係る考案では、シールド機の掘進による発生土水を、スクリーンが 礫状物と砂状粒含有泥水とに分離する。コンベアーは分離された礫状物をトンネ ル外に排出し、泥水受槽は分離された泥水を貯留する。泥水撹拌槽は、泥水受槽 から供給される泥水と硬化剤槽から供給される硬化剤とを撹拌して流動化処理材 を作り、この流動化処理材を搬送手段が路床形成型枠に搬送供給して路床を形成 する。
【0010】 さらに、請求項2に係る考案では、上記構成に加え、分離装置が泥水受槽の泥 水から砂状粒を分離する。また、調整槽では泥水受槽から供給を受けた泥水の比 重が一定に保たれるように調整され、余剰泥水槽は調整槽の量が一定に保たれる ように余剰泥水を貯留する。そして、砂状粒貯留槽では、分離装置により分離さ れた砂状粒を一旦貯留した後に、この砂状粒を泥水撹拌槽に供給する。泥水撹拌 槽では砂状粒と、泥水と、硬化剤とを撹拌して流動化処理材を作る。
【0011】 また、請求項3に係る考案では、余剰泥水槽からの泥水をスラリー槽により凝 集し、その泥水をフィルタープレスユニットが水と圧縮残土とに分離する。そし て、泥水撹拌槽では、請求項2の考案における砂状粒に代え、あるいは砂状粒と ともにフィルタープレスユニットからの圧縮残土と、泥水と、硬化剤とを撹拌し て流動化処理材を作る。
【0012】 そして、請求項4に係る考案では、ポンプを備えた送泥管が、泥水撹拌槽内の 流動化処理材をトンネル内の路床形成型枠内に搬送し、また、請求項5に係る考 案では、移動自在な流動化処理材搬送車が、泥水撹拌槽内の流動化処理材をトン ネル内の路床形成型枠内に搬送する。
【0013】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案に係るトンネル築造システムの実施例を説明する。 図1において1は泥水シールド工法に用いられるシールド機で、破砕機2および ポンプ3を介して排泥管4によりスクリーン5に接続されている。スクリーン5 には、スクリーン5により分離された礫状物等をトンネル外の土砂ピット8へ搬 出するためのベルトコンベアー6およびリフトコンベアー7が連設され、かつス クリーン5により分離された泥水を受入れるための泥水受槽9がパイプ15を介 して連設されている。泥水受槽9には水中ポンプ10が設置されており、パイプ 20を介して泥水撹拌槽11に接続されるとともに、余剰泥水排出パイプ21が 取付けられている。泥水撹拌槽11には硬化剤槽12が併設され、かつ槽内を撹 拌するためのモーターにより回動される撹拌機13が取付けられるとともに、先 端がトンネル内に設置された路床形成型枠19に臨設した送泥管18がポンプ1 7を介して接続されている。図中16は泥水撹拌槽11から路床形成型枠19内 に供給された流動化処理材であり、16aは流動化処理材16が硬化して形成さ れた路床である。
【0014】 したがって、この装置では、シールド機1の掘進による発生泥土中の塊状物は 、破砕機2でたとえば約30mm以下の大きさにまで破砕され、礫状物、砂、粘 土、シルト等の大小の粒子が泥水状に混合した状態で、ポンプ3を介して排泥管 4によりスクリーン5に送られる。そして、スクリーン5では、これらの内から 礫状物等の大粒のものだけが分離されて、ベルトコンベアー6、リフトコンベア ー7を介して土砂ピット8へ搬送されるとともに、残りのシルトと粘土と砂とが 含まれた泥水はパイプ15を介して泥水受槽9へ送られる。この泥水受槽9内の 泥水は、水中ポンプ10によりパイプ20を介して泥水撹拌槽11に送られ、余 剰泥水は図示されていない余剰泥水処理装置へ余剰泥水排出パイプ21を介して 送られる。泥水撹拌槽11では泥水受槽9から供給された泥水と、硬化剤槽12 から供給された硬化剤とをモータ14により回動される撹拌機13により均一に 撹拌・混合して流動化処理材16が作られる。このようにして作られた流動化処 理材16は、ポンプ17により送泥管18を介してトンネル内の路床形成型枠1 9内に流し込まれ、硬化して路床16aが形成される。路床16aが形成された 後、路床形成型枠19を移動したときは、移動量に応じて送泥管18を継ぎ足す 。
【0015】 図2、および図3は本考案に係るトンネル築造システムの他の実施例を示すも ので、図1におけると同一符号は同一構成よりなり、同一作用を有するものが示 されており、前記図1の実施例とは泥水受槽9以降の泥水処理機構を異にする。 すなわち、泥水受槽9内の水中ポンプ10はパイプ25を介してサイクロン22 に接続され、サイクロン22は一次分離機23と、パイプ26aを介して調整槽 24に接続されている。一次分離機23は分離された泥水を泥水受槽9へ送泥す るためのパイプ26を備えており、かつ一次分離機23で分離された砂状粒等を 貯留する砂状粒貯留槽27と、該砂状粒等をトンネル外へ搬出する前記ベルトコ ンベアー6とに切換えて排出させる切換ダンパー(図示せず)を有している。調 整槽24は先端がシールド機1の切羽に接続されたポンプ35を有する送泥管2 8を備えるとともに、オーバーフロー管33およびポンプ38を有するパイプ3 9を介して余剰泥水槽34に接続されている。
【0016】 余剰泥水槽34は、調整槽24と接続されるポンプ40を有する循環パイプ4 1と、泥水撹拌槽11と接続されるポンプ42を有するパイプ43と、スラリー 槽44と接続されるポンプ45を有するパイプ46とを備えている。パイプ46 には、余剰泥水槽34から送られる泥水を凝集させるための凝集剤が貯留されて いるパック槽50がポンプ51を介して凝集剤注入パイプ52に接続されている 。スラリー槽44は、ポンプ47を有するパイプ48を介してフィルタープレス ユニット49に接続されている。フィルタープレスユニット49は、その濾水を 貯留する濾水槽53にパイプ54により接続されるとともに、その圧縮残土を貯 留する圧縮残土貯留槽55と、該圧縮残土をトンネル外へ搬出する前記ベルトコ ンベアー6とに切換えて排出させる切換ダンパー(図示せず)を有している。濾 水槽53内には水中ポンプ56が設置されており、濾水をパイプ57を介して希 釈水槽29へ供給するようになっている。
【0017】 希釈水槽29と、別に設置された作泥ユニット32には、給水源からの清水を 貯留する清水槽58内に設置された水中ポンプ59,60が、給水パイプ61, 62により連設されている。ここで、調整槽24、作泥ユニット32、余剰泥水 槽34、スラリー槽44内には、泥水撹拌槽11におけると同様、槽内の泥水が 不均一にならないように常時泥水を撹拌するための、モータ63〜66により回 動される撹拌機67〜70が備えられている。希釈水槽29内には水中ポンプ3 0が設置されており、パイプ31により調整槽24に接続されている。また、作 泥ユニット32はポンプ36および送泥管37を介して調整槽24に接続されて いる。泥水撹拌槽11から導出された送泥管18には切換バルブ71が介在され ており、これを切換えることにより、流動化処理材16を送泥管18で路床形成 型枠19内に直接供給し、あるいは搬送車72に一旦注入し、これを人為的に搬 送して路床形成型枠19内に供給する。
【0018】 したがって、この実施例による泥水受槽9内の泥水は、水中ポンプ10により パイプ25を介してサイクロン22に送られ、サイクロン22では砂が分離され て一次分離機23へ送られるとともに、泥水から砂が分離された残りの74ミク ロン以下のシルトと粘土とが含まれた泥土はパイプ26aを介して調整槽24へ 送られる。一次分離機23では、砂の中に含まれている水分が分離されて再びパ イプ26を介して泥水受槽9へ送られる。一方、水分を除去された砂は砂状粒貯 留槽27へ送られて貯留されるとともに、その余剰分は図示されていないダンパ ーにより切替えられてベルトコンベアー6、リフトコンベアー7を介してトンネ ル外の土砂ピット8へ搬送される。
【0019】 調整槽24では泥水の比重と量が常時一定となるように調整され、この泥水の 一部は送泥管28を介してポンプ35によりシールド機1の切羽へ送られる。こ こで、調整槽24内の比重の調整は、調整槽24内の泥水の比重が所定比重以上 になったときには、希釈水槽29からポンプ30によりパイプ31を介して希釈 水を供給することにより比重を下げ、他方、泥水の比重が所定比重以下になった ときには作泥ユニット32からポンプ36によりパイプ37を介して高比重の泥 水を供給して比重を高める。また、調整槽24内の泥水が所定量以上となったと きには、オーバーフロー管33により、またはポンプ38によりパイプ39を介 して泥水を余剰泥水槽34へ送る。一方、調整槽24内の泥水が所要量以下とな ったときには希釈水槽29並びに作泥ユニット32とから希釈水と高比重泥水の 供給を受け、または余剰泥水槽34からポンプ40により循環パイプ41を介し て供給を受けて所要量になるように調整される。
【0020】 余剰泥水槽34内の泥水が所定量以上となった場合には、ポンプ45によりパ イプ46を介してスラリー槽44に送る。スラリー槽44ではパック槽50から ポンプ51および凝集剤注入パイプ52を介して注入される凝集剤と泥水とを撹 拌して、泥を凝集させた状態にし、ポンプ47によりパイプ48を介してフィル タープレスユニット49へ送る。そして、フィルタープレスユニット49では、 この凝集物を絞って、濾水をパイプ54を介して濾水槽53に送るとともに、残 ったヘドロ状の圧縮残土は圧縮残土貯留槽55に貯留させるか、切換ダンパーを 切換えてベルトコンベアー6、リフトコンベアー7を介して土砂ピット8へ搬出 する。
【0021】 なお、この圧縮残土は人為的またはスクリューコンベアー等の供給手段(図示 せず)により圧縮残土貯留槽55から泥水撹拌槽11へ送るようにしても良い。 濾水槽53内の濾水は水中ポンプ56によりパイプ57を介して希釈水槽29に 送られる。濾水槽53からの給水が減り、希釈水槽29内の泥水量が少なくなっ たときには、清水槽58から水中ポンプ60により給水パイプ62を介して清水 が補給される。作泥ユニット32における作泥に必要な水も、清水槽58から水 中ポンプ59により給水パイプ61を介して給水される。作泥ユニット32内へ の泥土は、砂状粒貯留槽27または圧縮残土貯留槽55、あるいは土砂ピット8 からスクリューコンベアーで適宜供給するか、人為的に搬送供給する。
【0022】 泥水撹拌槽11では、余剰泥水槽34からポンプ42によりパイプ43を介し て供給される泥水と、砂状粒貯留槽27から人為的またはスクリューコンベアー 等の供給手段(図示せず)により供給される発生砂、および、硬化剤槽12から 供給される硬化剤を撹拌混合して流動化処理材16を作る。この流動化処理材1 6には圧縮残土貯留槽55から圧縮残土を供給混合させても良いことは前述の通 りである。そして、この流動化処理材16はポンプ17により送泥管18を介し て、トンネル内の路床形成型枠19に流し込み、これを硬化させて路床16aを 形成する。なお、流動化処理材16の搬送に当たっては、送泥管18の代わりに 切換バルブ71を流動化処理材搬送車72側に切換え、流動化処理材16を搬送 車72に供給し、搬送車72により流動化処理材16を路床形成型枠19まで搬 送しても良い。 また、泥水撹拌槽11、調整槽24、余剰泥水槽34、スラリー槽44、作泥ユ ニット32内は、それぞれの撹拌機13,67,69,70,68,により泥水 を撹拌し、槽内の泥水を均一化する。
【0023】
【考案の効果】
以上、説明したとおり、本考案のトンネル構築システムによれば、掘削による 発生土や地下水を路床材として利用するので、路床材の費用が安く経済的である 効果がある。そして、トンネル外へ運び出す発生土や地下水の排出量を減少させ ることができるので、排土・排水設備等の簡便化にもつながる。さらに、シール ド機の掘進と略同時にトンネル内路床を構築して行くので工期が短縮できる効果 もある。しかも、発生土と泥水の処理に要する設備は従来のシステムと逕庭なく 簡潔な構成であり、安価な実現が可能である。
【0024】 さらに、請求項2に係る考案では、上述の効果に加えて、流動化処理材からシ ルト粘土の供給を減少させて砂を骨材として用いれば、インバート材の強度向上 を図ることができる効果がある。そして、調整槽により泥水の比重を一定に保つ ようにしてあるので、切羽への泥水圧の安定管理化をも図ることもできる。
【0025】 また、請求項3に係る考案では、通常は廃棄される圧縮残土をインバート材に 混入したので、産業廃棄物を減少させることができて、環境汚染の防止に寄与す ることができる。
【0026】 なお、請求項4に示すように、流動化処理材の搬送手段を送泥管とした場合に は、搬送のための省力化に役立つとともに狭隘な工区内の有効利用を図ることが できる効果があり、他方、請求項5に示すように、流動化処理材の搬送手段を搬 送車とした場合には、中継ポンプや長距離に亘る配管設備が不要になるので、配 管作業を省くことができて工期の短縮に役立ち、簡便な設備でありながら、搬送 の自由度は高く、かつ所望の型枠内に自由に搬送することができて、広い工区内 においては順応性に富む効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の構成図。
【符号の説明】
1・・・シールド機 23・・・一次
分離機 4・・・排泥管 24・・・調整
槽 5・・・スクリーン 27・・・砂状
粒貯留槽 6・・・ベルトコンベアー 29・・・希釈
水槽 7・・・リフトコンベアー 32・・・作泥
ユニット 9・・・泥水受槽 34・・・余剰
泥水槽 11・・・泥水撹拌槽 44・・・ス
ラリー槽 12・・・硬化剤槽 49・・・フ
ィルタープレスユニット 13・・・撹拌機 50・・・パ
ック槽 16・・・流動化処理材 53・・・濾
水槽 16a・・路床 55・・・圧
縮残土貯留槽 17・・・ポンプ 67〜70・
・・撹拌機 18・・・送泥管 71・・・切
換バルブ 19・・・路床形成型枠 72・・・搬
送車 22・・・サイクロン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトンネル築造システムの実施例を
示す構成図である。
【図2】本考案に係るトンネル築造システムの他の実施
例における前半部を示す構成図である。
【図3】本考案に係るトンネル築造システムの他の実施
例における後半部を示す構成図である。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】泥水シールド工法に用いられるシールド機
    と、シールド機から排泥管を介して接続されたスクリー
    ンと、スクリーンにより分離された礫状物を搬出するコ
    ンベアーと、スクリーンにより分離された砂状粒含有泥
    水を貯留する泥水受槽とからなる発生土水処理装置にお
    いて、前記泥水受槽と、硬化剤槽とが連設された泥水撹
    拌槽と、この泥水撹拌槽内で撹拌され混合された流動化
    処理材を、トンネル内の路床形成型枠内に搬送する搬送
    手段が備えられたことを特徴とするトンネル築造システ
    ム。
  2. 【請求項2】泥水シールド工法に用いられるシールド機
    と、シールド機から排泥管を介して接続されたスクリー
    ンと、スクリーンにより分離された礫状物を搬出するコ
    ンベアーと、スクリーンにより分離された砂状粒含有泥
    水を貯留する泥水受槽と、泥水受槽の泥水を泥土と砂状
    粒とに分離する分離装置と、分離装置により分離された
    泥土を受け入れる調整槽と、調整槽の余剰泥水を受け入
    れる余剰泥水槽とからなる発生土水処理装置において、
    前記分離装置により分離された砂状粒を貯留する砂状粒
    貯留槽と、この砂状粒貯留槽と、前記余剰泥水槽と、硬
    化剤槽とが連設された泥水撹拌槽と、この泥水撹拌槽内
    で撹拌され混合された流動化処理材を、トンネル内の路
    床形成型枠内に搬送する搬送手段が備えられたことを特
    徴とするトンネル築造システム。
  3. 【請求項3】泥水シールド工法に用いられるシールド機
    と、シールド機から排泥管を介して接続されたスクリー
    ンと、スクリーンにより分離された礫状物を搬出するコ
    ンベアーと、スクリーンにより分離された砂状粒含有泥
    水を貯留する泥水受槽と、泥水受槽の泥水を泥土と砂状
    粒とに分離する分離装置と、分離装置により分離された
    泥土を受け入れる調整槽と、調整槽の余剰泥水を受け入
    れる余剰泥水槽と、余剰泥水槽の泥水を受け入れ、これ
    を凝集させるスラリー槽と、このスラリー槽からの泥水
    を圧縮して水と圧縮残土とに分離するフィルタープレス
    ユニットと、フィルタープレスユニットにより分離され
    た圧縮残土を貯留する圧縮残土貯留槽と、フィルタープ
    レスユニットにより分離された濾水を貯留する濾水槽と
    からなる発生土水処理装置において、前記余剰泥水槽
    と、圧縮残土貯留槽と、硬化剤槽とが連設された泥水撹
    拌槽と、この泥水撹拌槽内で撹拌され混合された流動化
    処理材をトンネル内の路床形成型枠内に搬送する搬送手
    段が備えられたことを特徴とするトンネル築造システ
    ム。
  4. 【請求項4】泥水撹拌槽内の流動化処理材をトンネル内
    の路床形成型枠内に搬送する搬送手段が、泥水撹拌槽と
    路床形成型枠とを連結するポンプを備えた送泥管である
    請求項1乃至請求項3いずれか記載のトンネル築造シス
    テム。
  5. 【請求項5】泥水撹拌槽内の流動化処理材をトンネル内
    の路床形成型枠内に搬送する搬送手段が、移動自在な流
    動化処理材搬送車である請求項1乃至請求項3いずれか
    記載のトンネル築造システム。
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