JPH0549517U - 車両用コンビネーションスイッチの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部配線との接続工数を減少した、車両用コ
ンビネーションスイッチの取付構造を提供する。 【構成】 基盤１は、第１，第２スイッチユニット２，
３と制御回路ユニット５を着脱可能に装着している。第
１，第２スイッチユニット２，３と制御回路ユニット５
間は、第１，第２スイッチユニット２，３が基盤１へ装
着するとき、スイッチ用コネクタ２ｅ，３ｅと入力側コ
ネクタ５ｂ，５ｃを挿着接続している。制御回路ユニッ
ト５は、外部配線７のコネクタ７ａに挿着接続する出力
側コネクタ５ｄを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両のステアリングコラムに配設した基盤に、前照灯スイッチやワ イパスイッチなど各種のスイッチユニットを着脱可能に装着する、車両用コンビ ネーションスイッチの取付構造の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の車両用コンビネーションスイッチの取付構造としては、例えば 、実公昭６４―３５４号公報に係る技術などを一般に使用している。これは、そ れぞれ多極コネクタを連絡線で接続した複数のスイッチユニットを、ハウジング の横方向から着脱可能に装着するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の技術においては、各スイッチユニット毎に多極コネ クタを備え、それぞれ外部配線と接続する構成であり、接続工数が増大する問題 がある。 このような問題を解決するために、実開昭５７―３６６３４号公報に係る技術 のように、コラムボディにターンシグナルスイッチ等を内蔵すると共に、ワイパ スイッチユニットをコラムボディに着脱可能に装着し、そして、両者間をコネク タで接続する構成も考えられる。しかし、コラムボディに内蔵したスイッチは、 ステアリングシャフトに接続した状態において、修理や交換作業が非常に困難で ある。

【０００４】 また、近年は実開平２―７９５３４号公報で示す技術のように、スイッチ本体 であるコラムボディに、各スイッチのスイッチ信号に基づき負荷制御をする、制 御回路ユニットを装着するようになってきた。従って、これらの従来の技術のよ うに、外部配線と接続する範囲が広く、個別に外部配線と接続したり、特定の部 位だけコネクタで接続しても、外部配線との接続工数の増大を防止できない。 本考案は、上記問題点に鑑み考案したものであり、外部配線との接続工数を減 少した、車両用コンビネーションスイッチの取付構造を提供することを目的とす る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、スイッチユニットと、このスイッチユ ニットのスイッチ信号に基づき負荷制御をする制御回路ユニットとを、基盤に着 脱可能に装着し、 前記スイッチユニットは、前記基盤への装着方向に合致して、前記制御回路ユ ニットにコネクタで接続し、 前記制御回路ユニットは、外部配線に接続するコネクタを備えたことを特徴と する車両用コンビネーションスイッチの取付構造を構成する。

【０００６】

【実施例】

本考案に係る好適な一実施例を、添付図面に基づき詳述する。 １は基盤であり、中央位置には車両のステアリングコラム（図示せず）に挿通 する貫通孔１ａを形成している。基盤１は、図１における左右の横方向から２つ のスイッチユニット３，４を挿通する空間を構成するために、一対の側壁１ｂ， １ｂと上方の上板１ｃとで、略コ字状に形成している。各側壁１ｂ，１ｂの内壁 面には、各スイッチユニット２，３を装着する方向に、相対向する一対のガイド 溝１ｄ，１ｄを形成している。一方、各スイッチユニット２，３の外壁面には、 ガイド溝１ｄ，１ｄに嵌挿する一対のガイド突条２ａ，２ａまたは３ａ，３ａを 突設している。

【０００７】 また、基盤１の側壁１ｂ，１ｂは、各スイッチユニット２，３の装着方向の端 面に、それぞれ一対のネジ孔１ｅ，１ｅを突設している。そして、各スイッチユ ニット２，３は、各ネジ孔１ｅ，１ｅに合致する貫通孔２ｂ，３ｂを備えた、鍔 部２ｃ，３ｃを突設している。 従って、各スイッチユニット２，３は、ガイド突条２ａ，３ａをガイド溝１ｄ ，１ｄに嵌挿することにより案内され、かつ、止めネジ４とネジ孔１ｅ，１ｅの ネジ締めにより基盤１に装着される。これにより、各スイッチユニット２，３は 基盤１に着脱自在に装着することになる。

【０００８】 ここで、第１スイッチユニット２は、例えば、ワイパスイッチやウオッシャス イッチ等を内蔵し、レバー２ｄでスイッチ操作をすることにより、上部に固着し たスイッチ用コネクタ２ｅからスイッチ信号を出力する。また、第２スイッチユ ニット３は、例えば前照灯スイッチや方向指示スイッチ等を内蔵し、レバー３ｄ でスイッチ操作をすることにより、上部に固着したスイッチ用コネクタ３ｅから スイッチ信号を出力する。各スイッチ用コネクタ２ｅ，３ｅは、第１，第２スイ ッチユニット２，３の装着方向に配設している。

【０００９】 基盤１における上板１ｃの内側には、制御回路ユニット５を止めネジ６で固着 している。このため、制御回路ユニット５は基盤１に着脱可能に装着している。 この制御回路ユニット５は、第１，第２スイッチユニット２，３のスイッチ信号 に基づき、ワイパモータ，前照灯，方向指示灯など各種負荷（図示せず）を制御 するために、トランジスタやリレーなどで構成する電子回路５ａを内蔵している 。

【００１０】 制御回路ユニット５の下面には、第１，第２スイッチユニット２，３のスイッ チ用コネクタ２ｅ，３ｅを接続する入力側コネクタ５ｂ，５ｃと、外部配線７の コネクタ７ａと接続する出力側コネクタ５ｄとを固着している。各コネクタ５ｂ 〜５ｄは、電子回路５ａと電気的に接続している。第１，第２スイッチユニット ２，３は、基盤１への装着方向に合致して、各スイッチ用コネクタ２ｅ，３ｅを 入力側コネクタ５ｂ，５ｃに接続する。外部配線７は上記各種負荷に接続してい る。

【００１１】 次に、上記構成における車両用コンビネーションスイッチの、組立手順を説明 する。 先ず、基盤１の内側に、制御回路ユニット５を止めネジ６で装着する。その後 、基盤１の横方向から、ガイド溝１ｄ，１ｄとガイド突条２ａ，３ａとを案内し て、第１，第２スイッチユニット２，３を挿入する。そして、第１，第２スイッ チユニット２，３の挿入過程において、スイッチ用コネクタ２ｅ，３ｅは入力側 コネクタ５ｂ，５ｃと接続される。また、第１，第２スイッチユニット２，３は 、鍔部２ｃ，３ｃを介してネジ４で基盤１に装着される。 このように組立てられた車両用コンビネーションスイッチは、車両のステアリ ングコラムに配設する。そして、外部配線７のコネクタ７ａを出力側コネクタ５ ｄに接続する。

【００１２】 このように組立てられた車両用コンビネーションスイッチにおいて、レバー２ ｄ，３ｄの操作に基づき各スイッチユニット２，３から出力されたスイッチ信号 が、スイッチ用コネクタ２ｅ，３ｅと入力側コネクタ５ｂ，５ｃを介して電子回 路５ａに入力する。そして、電子回路５ａの制御信号は、出力側コネクタ５ｄと 外部配線７のコネクタ７ａを介し、外部配線７を通して各種負荷に出力する。

【００１３】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案の構成によれば、着脱自在のスイッチユニットが基 盤に装着した際に、この基盤に装着されている制御回路ユニットと、コネクタで 簡易，迅速に接続される。そして、制御回路ユニットで集約された制御信号を、 単一の出力用コネクタで外部配線と接続する構成になる。従って、外部配線との 接続が１ヶ所だけで済み、接続工数が減少する。また、各スイッチユニットに外 部配線との接続線が無いので、基盤への組付性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例を示す組立断面図であ
る。

【図２】図１の構成の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 基盤 ２ 第１スイッチユニット ３ 第２スイッチユニット ２ｅ，３ｅ スイッチ用コネクタ ５ 制御回路ユニット ５ｂ，５ｃ 入力側コネクタ ５ｄ 出力側コネクタ ７ 外部配線 ７ａ 外部配線のコネクタ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スイッチユニットと、このスイッチユニ
   ットのスイッチ信号に基づき負荷制御をする制御回路ユ
   ニットとを、基盤に着脱可能に装着し、 前記スイッチユニットは、前記基盤への装着方向に合致
   して、前記制御回路ユニットにコネクタで接続し、 前記制御回路ユニットは、外部配線に接続するコネクタ
   を備えたことを特徴とする車両用コンビネーションスイ
   ッチの取付構造。