JPH0548013Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【0001】

【産業上の利用分野】 本考案は、ルームエアコ
ンの室外機を据付けるのに使用されるエアコン据
付台に関する。

【0002】

【従来の技術】 平地にエアコンを据付けるのに
使用されるエアコン据付台として、例えば、角枠
状のエアコン置台を４本の脚で水平に支持する形
式のものがある。この形式のエアコン据付台で
は、４本の脚は、エアコン置台から分離された状
態で梱包され、使用時にエアコン置台にネジ止め
される。

【0003】

【考案が解決しようとする課題】 このようなエ
アコン据付台では、エアコン置台が一体的に製作
されているので、エアコン置台の強度は高い。し
かし、梱包された状態ではエアコン置台が嵩張
り、ケースが必要以上に大型化するという問題が
ある。また、ケース内で脚ががたつき、輸送中の
衝撃により製品が変形するという事故もしばしば
経験されている。

【0004】 本考案はかかる事情にかんがみて創案
されたものであり、梱包の際には小さく分解さ
れ、使用の際には組立が簡単で、組立強度も充分
に高いエアコン据付台を提供することを目的とす
る。

【0005】

【課題を解決するための手段】 本考案にかかる
エアコン据付台は、角枠状のエアコン置台をその
４隅部にネジ止めされた４本の脚で水平に支持す
るエアコン据付台であつて、前記エアコン置台が
両側の縦フレームと、両側の縦フレームの端部同
士を連結する一対の横フレームとに分割され、一
方のフレームの両端部に、他方のフレームの端部
が直角に差し込まれるボツクス状の受け口を形成
すると共に、受け口の外面に脚をネジ止めするよ
うになし、該受け口に差し込まれた他方の端部
が、受け口に脚を固定するネジにより受け口に固
定されることを特徴としている。

【0006】 望ましくは、他方のフレームの端部が
受け口に直角に挿入されるように、受け口にガイ
ドを形成すると共に、受け口に形成した突起が嵌
合する透孔を他方のフレームの端部に設けた構成
とする。

【0007】

【作用】 本考案にかかるエアコン据付台では、
一方のフレームの両端部に形成された受け口に他
方のフレームの端部を差し込み、受け口の外面に
脚をネジ止めすると、そのネジで受け口に他方の
フレームの端部が固定される。受け口はボツクス
構造となつているので、他方のフレームの端部を
強固に保持する。

【0008】 受け口にガイドと突起を設け、受け口
に差し込まれるフレームの端部に、突起が嵌合す
る透孔を設けた場合には、受け口にフレームが傾
いて差し込まれるおそれがなく、また仮組した状
態で受け口からフレームが抜け落ちない。従つ
て、仮組作業が簡単になり、ネジ止め作業も簡単
かつ確実に行われる。

【0009】

【実施例】 以下、図面を参照して本考案の実施
例を説明する。図１は本考案にかかるエアコン据
付台の一例を分解して示す斜視図、図２はそのフ
レーム結合部を拡大して示す部分断面図である。

【0010】 ここに示されたエアコン据付台は、角
枠状のエアコン置台１０と、その４隅部に取付け
られる４本の脚２０とを主要構成部材としてい
る。４本の脚２０は、エアコン置台１０に夫々２
本のボルト２１，２１により取付けられる。

【0011】 エアコン置台１０は、両側の縦フレー
ム１１，１１と、縦フレーム１１，１１の両端部
同士を連結する横フレーム１２，１２とを有す
る。縦フレーム１１は、両端部を除き、Ｌ型材の
一方の側縁を内側へ折り曲げた形状とされてい
る。縦フレーム１１の両端部は、直角に折れ曲が
つて受け口１１ａ，１１ａを形成している。受け
口１１ａは、Ｌ型材の両方の側縁を内側へ折り曲
げたボツクス形状になつている。受け口１１ａの
側面および奥面には、ボルト２１が挿通する丸孔
１１ｂが設けられている。

【0012】 横フレーム１２は、全長にわたつて、
Ｌ型材の一方の側縁を内側へ折り曲げた形状とさ
れ、その断面は、端部が受け口１１ａ内に嵌合す
るように縦フレーム１１よりも僅かに小さくなつ
ている。横フレーム１２の両端は閉塞され、その
端面および端部側面には、受け口１１ａの丸孔１
１ｂに対応する丸孔１２ｂが設けられている。そ
して、横フレーム１２の端部裏面には、２本のボ
ルト２１，２１が螺合するナツト１２ａ，１２ａ
が丸孔１２ｂ，１２ｂに対応して溶接されてい
る。

【0013】 縦フレーム１１の両端部上面には、受
け口１１ａ内に挿入される横フレーム１２の端部
を直角状態に維持するガイド１１ｃが設けられて
いる。ガイド１１ｃは、縦フレーム１１を内面側
へプレスすることにより形成され、奥へ向かうほ
ど受け口１１ａの側面との間隔が狭まるようにな
つている。受け口１１ａの側面には、内側へ突出
された突起１１ｄが形成されている。突起１１ｄ
は、受け口１１ａ内に横フレーム１２の端部が完
全に挿入された状態で、横フレーム１２の端部側
面に設けた透孔１２ｃに嵌合する。

【0014】 横フレーム１２，１２間には、２本の
ベース１３，１３が縦フレーム１１に平行して架
装される。各ベース１３は、ボルト１４とナツト
１５とにより横フレーム１２に固定される。そし
て、各ベース１３には、図示されないエアコンが
ボルト１６，１６とナツト１７，１７により防振
絶縁ゴム１８，１８を介して固定される。ベース
１３，１３の間隔およびボルト１６，１６の間隔
は、エアコンのサイズに応じて調整される。横フ
レーム１２には、ベース１３，１３の間隔を調整
するときの目安となる目盛りが刻印されている。

【0015】 脚２０はＬ型材により構成され、縦フ
レーム１１の受け口１１ａの側面と奥面とが交差
するコーナ部に２本のボルト２１，２１により、
縦フレーム１１および横フレーム１２に直交して
取付けられる。脚２０の取付位置を変更するため
に、脚２０には、ボルト２１が挿通される長孔２
０ａが長手方向に等間隔で複数設けられている。
脚２０の下端部には、足ゴム２２の装着された足
２３がボルト２４により取付けられる。

【0016】 このような構成のエアコン据付台は、
各部品が分解された状態で梱包される。このと
き、エアコン置台１０は２本の縦フレーム１１，
１１と２本の横フレーム１２，１２とに分解され
るので、各部品が小さく梱包される。従つて、ケ
ースが小さくなり、且つ、ケース内で各部品がが
たつくことがなくなつて、輸送時の変形事故が防
止される。

【0017】 使用に際しては、まず、縦フレーム１
１の受け口１１ａに横フレーム１２の端部を差し
込む。このとき、横フレーム１２の端部がガイド
１１ｃに案内されて縦フレーム１１に対して直角
に挿入され、挿入された後も直角状態が維持され
る。受け口１１ａ内に横フレーム１２の端部が完
全に挿入されると、突起１１ｄが透孔１２ｃに嵌
合して横フレーム１２が受け口１１ａから抜け止
めされる。受け口１１ａに横フレーム１２の端部
が差し込まれると、受け口１１ａのコーナ部に脚
２０を重ね、長孔２０ａ、丸孔１１ｂおよび１２
ｂを通してナツト１２ａにボルト２１をねじ込
む。これにより、脚２０が縦フレーム１１に固定
されると共に、縦フレーム１１と横フレーム１２
とが固定される。

【0018】 このように、上記エアコン据付台で
は、脚２０を取付けるボルト２１で縦フレーム１
１と横フレーム１２とが同時固定されるので、エ
アコン置台１０の組立に手数がかからず、従来の
一体型のエアコン置台を用いたエアコン据付台を
組立てる場合と実質的に変わらない能率で組立を
行うことができる。しかも、縦フレーム１１と横
フレーム１２とが直角に保持され、且つ、受け口
１１ａから横フレーム１２が抜け止めされている
ので、丸孔１１ｂ，１２ｂおよびナツト１２ａが
同心状に並び、ナツト１２ａにボルト２１がスム
ーズにねじ込まれる。

【0019】 そして、全ての受け口１１ａに横フレ
ーム１２の端部を差し込み、脚２０をボルト止め
することにより、エアコン据付台が完成される。
完成されたエアコン据付台は、縦フレーム１１の
受け口１１ａがボツクス状になつているので、一
体型のエアコン置台を用いたエアコン据付台と同
等の強度が確保される。

【0020】 図３は本考案にかかる別のエアコン据
付台を示す斜視図である。ここに示されたエアコ
ン据付台は、エアコン置台１０が２段に設けられ
ており、それ以外の構成は図１および図２に示し
たエアコン据付台と実質的に同一となつている。

【0021】

【考案の効果】 以上、本考案にかかるエアコン
据付台による場合には、エアコン置台が２本の縦
フレームと２本の横フレームとに分解されるの
で、各部品が小さく梱包される。従つて、ケース
が小さくなり、且つ、ケース内で各部品ががたつ
くことがなくなつて、輸送時の変形事故が防止さ
れる。使用時にあつては、脚を取付けるボルトで
縦フレームと横フレームとが同時固定されてエア
コン置台が組立られるので、従来の一体型のエア
コン載置台を用いたエアコン据付台を組立てる場
合と実質的に変わらない能率で組立が行われる。
組上がつたエアコン据付台は、縦フレームの受け
口がボツクス状になつているので、一体型のエア
コン載置台を用いたエアコン据付台と同等の強度
を示す。

【0022】 受け口にガイドと突起を設け、受け口
に差し込まれるフレームの端部に、突起が嵌合す
る透孔を設けた場合には、エアコン置台が精度よ
く仮組され、組立能率が更に向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるエアコン据付台の全体構
造を示す斜視図である。

【図２】本考案にかかるエアコン据付台のフレー
ム結合部分を拡大して示す部分断面図である。

【図３】本考案にかかる別のエアコン据付台の全
体構造を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０……エアコン置台 １１……縦フレーム １１ａ……受け口 １２……横フレーム １２ａ……ナツト ２０……脚 ２１……ボルト。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 角枠状のエアコン置台をその４隅
   部にネジ止めされた４本の脚で水平に支持するエ
   アコン据付台であつて、前記エアコン置台が両側
   の縦フレームと、両側の縦フレームの端部同士を
   連結する一対の横フレームとに分割され、一方の
   フレームの両端部に、他方のフレームの端部が直
   角に差し込まれるボツクス状の受け口を形成する
   と共に、受け口の外面に脚をネジ止めするように
   なし、該受け口に差し込まれた他方の端部が、受
   け口に脚を固定するネジにより受け口に固定され
   ることを特徴とするエアコン据付台。
2. 【請求項２】 他方のフレームの端部が受け口に
   直角に挿入されるように、受け口にガイドを形成
   すると共に、受け口に形成した突起が嵌合する透
   孔を他方のフレームの端部に設けたことを特徴と
   する請求項１のエアコン据付台。