JPH0547356U - 直列2気筒エンジンの導風構造 - Google Patents

直列2気筒エンジンの導風構造

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JPH0547356U
JPH0547356U JP10290791U JP10290791U JPH0547356U JP H0547356 U JPH0547356 U JP H0547356U JP 10290791 U JP10290791 U JP 10290791U JP 10290791 U JP10290791 U JP 10290791U JP H0547356 U JPH0547356 U JP H0547356U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 2個のシリンダを直列配置した直列2気筒エ
ンジンにおいて、一個の冷却ファンからの冷却風を異な
る冷却風通路を経て個々のシリンダヘッドに送り、エン
ジンカバー内での冷却風の滞留をなくす。 【構成】 冷却ファン70によってエンジンカバー50
内に取り込んだ冷却風F2 を、シリンダ20,30の本
体部を冷却するものを除き、冷却風ガイド60に導く。
冷却風F2 は、内側導風板80及び外側導風板81によ
り、シリンダ20のヘッドに至る冷却風F3a及びシリン
ダ30のヘッドに至る冷却風F3bに分流される。冷却風
3a,F3bは、各シリンダ20,30のヘッドを冷却す
る。昇温した冷却風F4a,F4bは、各シリンダ20,3
0の近傍に設けられている開口83a,83bから冷却
風流入室85に入り、排風口87を経て外部に放出され
る。 【効果】 冷却風F4a及びF4bは、滞留することなく開
口83a,83bから冷却風流入室85に流入し外部に
放出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クランク軸に対し2個のシリンダを直列配置した2気筒エンジンに おいて、それぞれのシリンダを効率よく通風冷却する導風構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
刈払機,チェーンソー,茶刈り機,噴霧機等の携帯作業機の動力源であるエン ジンを小型化,軽量化するとき、持運びや刈払い等の作業が簡便なものとなる。 また、この種の作業機においては、エンジンの振動が作業者の手元に伝播され、 種々の問題を発生している。
【0003】 振動問題を解消するものとして、たとえば実公昭63−11300号公報で、 2サイクル2気筒をクランク回転軸に対して水平対向させたエンジンが紹介され ている。しかし、水平対向方式では、エンジン全体の横幅が大きくなるため、エ ンジン側が木の枝等に当り作業性,運搬性が低下する。また、機体のバランスが 悪く左右方向に振れ易くなり、操作性が低下する。更には、両方のエンジンがク ランク回転軸を中心として左右側に離れた配置であることから、吸気や排気等に 関連する構造が複雑になり、エンジン全体の小型化,軽量化に制約が加わる。
【0004】 本考案者等は、エンジン全体の小型化,軽量化に有利な設計として、2サイク ル1気筒エンジンの排気量を2等分割した2気筒のシリンダを接近させて、直列 にクランクケースに固定配置することを提案し、実用新案登録出願した。複数の 気筒をクランク軸に対し直列配置することにより、水平対向方式に比較して機器 全体がコンパクトになり、操作性,作業性,運搬性等が改善される。
【0005】 また、周期をずらせて個々の気筒における吸入,爆発を交互に繰り返すとき、 ほぼ1気筒分の容量をもったマフラー,エアクリーナ等を使用することが可能と なる。そのため、エンジン回りのコンパクトな設計が可能となり、刈払い作業等 に適したものとなる。また、シリンダに対する吸気系は、クランク軸に対し同じ ような位置関係で配置される。
【0006】 大容量のシリンダを複数の気筒に分割したタイプのエンジンでは、個々のシリ ンダに爆発を行わせる点火栓が必要となる。従来のエンジン設計では、それぞれ のシリンダに設けた点火栓にスパーク発生用の電圧を順次印加するため、ディス トリビュータを必要としていた。そのため、配線系統が複雑になると共に、機器 全体の重量も増加する。
【0007】 この欠点を回避するため、シリンダ冷却用に取り込まれる冷却風でアウター式 のマグネトを空冷する方式を採用した直列多気筒エンジンを開発し、その一部を 特願平3−194802号として出願した。この直列多気筒エンジンにおいては 、起電力発生頻度が大きいにも拘らず、マグネト及びロータの昇温を抑制し、長 期間にわたり安定した条件下で駆動することができる。
【0008】 直列2気筒エンジンにおいては、たとえば図1に示すように、刈刃を先端に装 着した操作主杆1に動力を伝達するクランク軸(図示せず)に沿って2個のシリ ンダ2a,2bを直列配置している。シリンダ2a,2b内を往復摺動するピス トンロッドの動力は、クランク軸で取り出され、クラッチハウジング3内のクラ ッチにより減速され、操作主杆1を挿通する伝動軸を介して操作主杆1の先端に 装着されている刈刃に伝達される。
【0009】 シリンダ2a,2bを直列配置することによって、吸気系,排気系等を共通さ せ、構造を簡単にすることが可能となる。また、周期をずらせて個々の気筒にお ける吸入,爆発を交互に繰り返すとき、ほぼ1気筒分の容量をもったマフラー, エアクリーナ等を使用することが可能となる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
先願で提案した直列2気筒エンジンにおける各シリンダ2a,2bの本体は、 開口5aから冷却ファン4で取り込まれ、排風口5bから放出される冷却風によ り冷却される。また、各シリンダ2a,2bのヘッドに対する冷却は、冷却ファ ン4でケーシング5の開口5aから取り込まれた冷却風f1 をケーシング5の上 部でエンジンカバーから垂下している導風板6で分流し、各シリンダ2a,2b ごとに冷却風f2 及びf3 を送り込み、それぞれのシリンダ2a,2bのヘッド を冷却している。冷却後の冷却風f2 及びf3 は、出側で合流し温風f4 となっ て、リコイルスタータ7側の排風口5bから外部に放出される。
【0011】 ところが、この空冷構造によるとき、シリンダ2a,2bの冷却が特にヘッド 部で均等に行われないことが判明した。特に、冷却風の下流側となる各シリンダ 2a,2bのヘッド部分が比較的高温になっている。しかし、シリンダ2a,2 bのヘッド部は、点火プラグ等の発熱源が配置されており、特に冷却が必要とさ れる箇所である。また、シリンダ2a,2bの全体が同じ温度条件下にないと、 各シリンダ2a,2bにおける吸入,爆発等が変動し、エンジンの不調を来す。 更に、冷却が不十分なときは、耐久性の劣化を招く。
【0012】 本考案は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、各シリンダを 均等に且つ効率よく冷却することによって、直列2気筒エンジンの性能を向上さ せ、軽快な作業を行うことができる携帯作業機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案の直列2気筒エンジン用導風構造は、その目的を達成するため、クラン ク軸に対して2個のシリンダを直列配置した直列2気筒エンジンにおいて、該2 気筒エンジンの出力端側に設けられた冷却ファンと、前記シリンダ及び前記冷却 ファンを囲むエンジンカバーと、該エンジンカバーの内側一側から垂下され、前 記冷却ファンから前記2個のシリンダそれぞれに冷却風を導く風洞を形成する導 風板と、前記エンジンカバーの内側他側から垂下され、前記2個のシリンダに対 応する位置が開口された垂下壁と、エンジンに連結されたインシュレータと気化 器との間に挟着され、前記垂下壁との間で冷却風流下室を形成する遮熱板と、前 記冷却ファンとは反対側の位置で冷却風流下室に設けられた排風口とを備え、前 記エンジンカバー内に前記2個のシリンダの本体を冷却する冷却風通路の他に、 各シリンダのヘッド部を冷却し、前記垂下壁の開口を経て冷却風流下室の排風口 に至る冷却風通路が形成されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】
本考案者等は、図1に示した空冷構造でエンジンカバーの垂下壁に近い各シリ ンダ2a,2bのヘッド部分の冷却効率が低い原因を、次のように考察した。分 流した冷却風f2 ,f3 は、それぞれのシリンダ2a,2bのヘッド部を冷却し て高温になった後、温風f4 として排風口5bに向かう。このとき、シリンダ2 a,2bのヘッド部を通過した冷却風f2 ,f3 の出側に垂下壁5dが配置され ているので、一部の温風f4 を除き、シリンダ2a,2bのヘッド部を通過した 冷却風f2 ,f3 が垂下壁5dの近傍に滞留し易い。そのため、シリンダ2a, 2bのヘッド部、特に垂下壁側が冷却不足となる。
【0015】 また、冷却風f2 ,f3 は、シリンダ2aを通過した冷却風f21及びシリンダ 2bを通過した冷却風f31となり、共に垂下壁5dに衝突し滞留する。なお、冷 却風f31の一部は、排風口5bに向かう。垂下壁5dに衝突して滞留している冷 却風f21,f31は、すでにシリンダ2a,2bと接触して昇温しているため、各 シリンダ2a,2bのヘッド部における冷却効率の低下をもたらす。
【0016】 そこで、本考案においては、シリンダ2a,2bの各ヘッド部を通過した後の 冷却風f2 ,f3 がエンジンカバーの内部で滞留しないように、エンジンカバー の他側に垂下させた垂下壁に各シリンダ2a,2bごとの開口を設け、各シリン ダ2a,2bそれぞれに専用の通風路をエンジンカバー内に形成する。これによ り、各シリンダ2a,2bのヘッド部を通過した冷却風は、円滑にシリンダ2a ,2bのヘッド部に対応した垂下壁の各開口から冷却風流下室を経て排風口から 外部に放出され、シリンダ2a,2bの冷却が効率よく行われる。
【0017】
【実施例】
以下、図面を参照しながら、刈払機に本考案を適用した実施例を説明する。し かし、本考案はこれに拘束されるものではなく、チェーンソー,茶刈り機,噴霧 器等の他の携帯作業機に対しても同様に適用される。
【0018】 本実施例の刈払機用直列2気筒エンジンは、図2及び図3に示すように、操作 主杆10に動力を出力するクランク軸13に2個のシリンダ20,30を直列配 置している。操作主杆10には、図3に示すように、伝動軸11が軸受け12に よって回転可能に内挿されている。各シリンダ20,30にはピストン21,3 1が摺動可能に内装されており、ピストン21,31をクランク軸13に連結し ている。ピストン21,31の往復動は、クランク軸13の回転運動として取り 出され、クラッチ機構を介して伝動軸11に伝達される。
【0019】 クラッチ機構としては、たとえばクランク軸13に連接したクラッチシュー1 4を、伝動軸11の手元側端部に取り付けたクラッチドラム15に対向させてい る。クラッチシュー14及びクラッチドラム15は、操作主杆10の手元側端部 に設けられたクラッチハウジング16で覆われている。
【0020】 エアクリーナ40から取り込まれたエアは、気化器41a,41bで燃料と混 合された後、各シリンダ20,30に送り込まれる。各シリンダ20,30から 排出された排ガスは、マフラー42を経て外部に放出される。なお、符番43は 燃料タンクを、符番44はリコイルスタータ示す。また、マフラー42とシリン ダ20,30との間に、マフラー42からシリンダ20,30への熱放射を防ぐ 逆L型の断熱板45が介装されている。
【0021】 エンジン全体は、上方から装着したエンジンカバー50で覆っている。エンジ ンカバー50は、合成樹脂材等で一体成形され、各シリンダ20,30の上方に 位置する上面部51,冷却風ガイド60の上方に位置する中間部52,クラッチ ハウジング16の後部上方を覆う傾斜部53等を備えている。
【0022】 冷却風ガイド60は、冷却ファン70で送られてきた冷却風の一部をシリンダ 20,30側に導くように、冷却ファン70の側方上部に起立した垂直側壁61 から直角に屈曲した水平側壁62を備えている。また、クランク軸13を覆うク ランクケースのハウジング55には、冷却風取入れ口56が設けられている。冷 却ファン70によってエンジンカバー50内部に導入されエンジン20,30の 本体部分を冷却することにより昇温した主冷却風は、先願で紹介した風冷構造と 同様に、エンジンカバー50に形成した主排風口90から外部に排出される。
【0023】 操作主杆10側で、冷却ファン70がクランク軸13に固着されている。冷却 ファン70の操作主杆10側は、中間部52から垂下した垂直壁部57で仕切ら れている。垂直壁部57には、取り入れた冷却風の流れを規制する突起58が設 けられている。これにより、クランク軸13の回転によって冷却ファン70が駆 動され、冷却風取入れ口56から冷却風F1 がケーシング内部に導入され、シリ ンダ20,30方向に送られる。
【0024】 冷却風ガイド60からシリンダ20,30のヘッド部に向けて、内側導風板8 0及び外側導風板81が延びている。内側導風板80及び外側導風板81は、エ ンジンカバー50から垂下され、逆L型の断熱板45の上面と共同して各シリン ダ20,30のヘッド部に至る冷却風導入路を形成する。
【0025】 内側導風板80の始端部80aは、図2に示すように、冷却風ガイド60の水 平側壁62のほぼ中央部に臨んでいる。また、内側導風板80の終端部80bは 、シリンダ20と30とのほぼ中間に位置する。内側導風板80及び断熱板45 の上面によって、シリンダ20のヘッドに対する冷却風導入路が形成される。
【0026】 外側導風板81の始端部81aは、冷却風ガイド60の垂直側壁61近傍を通 ってエンジンカバー50に一体化されている。また、外側導風板81の終端部は 、シリンダ30の近傍を通過してエンジンカバー50に一体化されている。外側 導風板81は、内側導風板80及び断熱板45の上面と共同してシリンダ30の ヘッドに対する冷却風導入路を形成する。
【0027】 冷却風通路の下流側で、垂下壁82がエンジンカバー50から垂下している。 垂下壁82がシリンダ20及び30に対向する位置には、それぞれ開口83a, 83bが設けられている。また、垂下壁82の外側に位置する遮熱板84は、エ ンジンに連結されたインシュレータ86と気化器41a,41bとの間に挟持さ れ、図4に示すように、エンジンカバー50の外縁部を屈曲して成形された係止 部50aに嵌め合わされている。
【0028】 垂下壁82と遮熱板84との間に、冷却風流下室85が形成される。冷却風流 下室85は、冷却ファン70と反対側の位置でエンジンカバー50に設けられた 排風口87を介して外気に連通している。なお、エンジン20側の垂下壁82の 端部では、案内壁88が冷却ファンに向けて内方に突出している。
【0029】 主排風口90は、外側導風板81の終端部81bと垂下壁82の開口83bと の間でエンジンカバー50に形成されている。冷却ファン70で取り入れられた 冷却風の大部分は、シリンダ20,30の本体部と熱交換した後、主排風口90 から外部に放出される。この冷却風には、前述した滞留に起因する冷却作用低下 の問題は生じない。
【0030】 次いで、以上に説明した導風構造の作動を説明する。 冷却ファン70の回転によって、冷却風取入れ口56からエンジンカバー50 の内部に流入する冷却風F1 の流れが生じる。冷却風ガイド60に達した冷却風 F2 は、シリンダ20,30の本体部に向かうものを除き、内側導風板80によ り、シリンダ20のヘッド部に向かう冷却風F3a及びシリンダ30のヘッド部に 向かう冷却風F3bに分流される。
【0031】 冷却風F3aは、シリンダ20のヘッド部にあるフィン22の間を通過するとき 、フィン22と熱交換してシリンダ20を冷却する。熱交換によって昇温した冷 却風F4aは、案内壁88によって流動方向を規制されながら送られ、垂下壁82 の開口83aから冷却風流下室85に流入し、シリンダ20と垂下壁82との間 に滞留することがない。
【0032】 冷却風F3bは、内側導風板80と外側導風板81との間を通過して、シリンダ 30に送り込まれる。そして、シリンダ30のフィン32の間を通過するとき、 フィン32と熱交換してシリンダ30を冷却する。熱交換によって昇温した冷却 風F4bは、シリンダ30と垂下壁82との間に滞留することなく、垂下壁82の 開口83bから冷却風流下室85に流入する。
【0033】 このように、シリンダ20,30ごとにそれぞれ独立した冷却風導入路を設け ているので、各シリンダ20,30のヘッドを通過することにより昇温した冷却 風F4a及びF4bは、冷却風流下室85に流入するまで相互に干渉することがない 。また、開口83a,83bがシリンダ20,30のヘッドそれぞれの近傍に設 けられているので、シリンダ20,30のヘッドから開口83a,83bに至る 通風抵抗が小さくなる。そのため、図1を使用して説明した垂下壁82近傍での 滞留が無くなり、個々のシリンダ20,30が効率よく冷却される。
【0034】 冷却風F4a及びF4bは、冷却風流下室85に流入した後で合流する。そして、 合流した冷却風F5 は、冷却ファン70とは反対側の排風口87から外部に放出 される。このとき、冷却風流下室85と気化器41a,41bとの間に遮熱板8 4が設けられているので、冷却風流下室85内にある冷却風F5 の熱が気化器4 1a,41bに放散されることがない。したがって、気化器41a,41bやエ アクリーナ40に熱的悪影響を与えることなく、シリンダ20,30の双方を効 率よく冷却することができる。
【0035】
【考案の効果】
以上に説明したように、クランク軸に対し2個のシリンダを直列配置した2気 筒エンジンにおいて、エンジンカバー内を導風板で仕切り、それぞれのシリンダ のヘッドに至る冷却風導入路を形成すると共に、各シリンダヘッドの近傍に位置 する開口を備えた垂下壁の外側に冷却風流下室を設け、冷却ファンと反対側に位 置する排風口を経て冷却風を外部に放出している。そのため、各シリンダヘッド からそれぞれの垂下壁開口に至る送風路の流路抵抗が相互に干渉されず、何れの シリンダヘッドとの熱交換によって昇温した冷却風も、エンジンカバー内部に滞 留することなく、冷却風流下室を経て円滑に外部に放出される。したがって、そ れぞれのシリンダヘッドが効率よく冷却され、エンジンの不調等を来すことなく 、携帯作業機の使い勝手を向上させた直列2気筒エンジンの長所が十分に活用さ れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先に提案した刈払機用2気筒直列エンジンに
おける冷却構造を示す平断面図
【図2】 本考案実施例における冷却風経路を説明する
ための平断面図
【図3】 本考案が適用される刈払機用2気筒直列エン
ジンの側断面図
【図4】 冷却風出側の概略断面図
【符号の説明】
20,30 シリンダ 41a,41b 気化器 50 エンジンカバー 70 冷却ファン 8
0 内側導風板 81 外側導風板 82 垂下壁 8
3a,83b 開口 84 遮熱板 85 冷却風流下室 8
6 インシュレータ 87 排風口 90 主排風口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸に対して2個のシリンダを直
    列配置した直列2気筒エンジンにおいて、該2気筒エン
    ジンの出力端側に設けられた冷却ファンと、前記シリン
    ダ及び前記冷却ファンを囲むエンジンカバーと、該エン
    ジンカバーの内側一側から垂下され、前記冷却ファンか
    ら前記2個のシリンダそれぞれに冷却風を導く風洞を形
    成する導風板と、前記エンジンカバーの内側他側から垂
    下され、前記2個のシリンダに対応する位置が開口され
    た垂下壁と、エンジンに連結されたインシュレータと気
    化器との間に挟着され、前記垂下壁との間で冷却風流下
    室を形成する遮熱板と、前記冷却ファンとは反対側の位
    置で冷却風流下室に設けられた排風口とを備え、前記エ
    ンジンカバー内に前記2個のシリンダの本体を冷却する
    冷却風通路の他に、各シリンダのヘッド部を冷却し、前
    記垂下壁の開口を経て冷却風流下室の排風口に至る冷却
    風通路が形成されていることを特徴とする直列2気筒エ
    ンジンの導風構造。
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