JPH054651A - 流動性物質パツク容器の注出口部材とその製造法 - Google Patents

流動性物質パツク容器の注出口部材とその製造法

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JPH054651A
JPH054651A JP2402931A JP40293190A JPH054651A JP H054651 A JPH054651 A JP H054651A JP 2402931 A JP2402931 A JP 2402931A JP 40293190 A JP40293190 A JP 40293190A JP H054651 A JPH054651 A JP H054651A
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pack container
edge
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JP2402931A
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Wilhelm Reil
ライル ウイルヘルム
Ulrich Deutschbein
ドイチユバイン ウルリツヒ
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クノプロツホ ゲルト
Udo Liebram
リープラム ウドー
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Tetra Laval Holdings and Finance SA
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Tetra Pak Holdings SA
Tetra Pak Finance and Trading SA
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】液洩れのないパック容器の貯蔵及び輸送が確実
に行い得るよう、多様な材料からなる多様な形状のパッ
ク容器を密封封口し得る一方、消費者が容易に穴開けを
行えるパック容器のための注出口部材を提供すること。 【構成】多様な素材から成り、多様な形状、構成を有す
るパック容器の密封を行いまたそれらの開口が容易に行
い得るように、この注出口部材10は、ヒンジ部22を
介し回動可能に連なる少なくも底部分20と封口部分2
1を有し、底部分20に裂開線25が形成されている。
このような注出口部材10を製造するための方法は、深
絞り加工が可能なプラスチック材から、相互に列又は線
状に接触した状態で順次連なり、平らな板状に並べられ
た一連のブランクを形成し、それらを巻物体に巻き上
げ、パック容器への取付けに先行してそれらを分離させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裂開線により穴開けの
可能な部分を有し、流動可能な物質を充填するためのパ
ック容器の穴に取付けるためのプラスチック材からなる
注出口部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特別な部材を設けなくとも、通常パック
容器の頂壁に形成される穴又は開口部から充填物質を注
ぎ出すことが基本的には可能である。しかし、流動性物
質充填パック容器から好ましいやり方、例えば注出噴流
が明確に規定された形で、注ぎ出しが行い得るようにす
るには、熱可塑性材から成る特別な形状の部材を設ける
ことが不可欠であり、本発明によれば、そのような部材
が一般的に注出口部材として提供される。
【0003】注出口部材を備えたパック容器が数多く知
られておりまたプラスチック材のコーチングが施された
紙材から成り、その障壁に打出し加工(スタンピング)
又は打抜き加工(ポンチング)により穴が形成されてお
り、この穴が紙材製本体部とは別体の注出口部材により
封口されているパック容器もまた公知である。このよう
な公知の注出口部材は、裂開線により穴開け可能で、こ
の部材の所定部分を引き上げること或いは完全に引き去
ることにより穴開けし得るようになっている。従って、
例えばパック容器の貯蔵及び輸送の便宜上、裂開開口を
行う前のパック容器の頂壁の穴は完全に封口されてい
る。消費者が、所定の方法で、裂開線による注出口部材
の穴開けを行い得るようになっているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、例え
ば液洩れのおそれのないパック容器の貯蔵及び輸送が確
実に行い得るように、多様な材料からなる多様な形状の
パック容器を申し分なく密封封口し得る一方、消費者が
容易に穴開けを行うことも可能なパック容器のための注
出口部材を提供することである。本発明の他の目的は、
プラスチック材製の注出口部材を、信頼性が高くまた経
済的な方法で、しかも単位時間当り大量に製造し得る製
造法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成する本発明による注出口部材は、少なくも、ヒン
ジ部により回動可能に接ぎ合わされた底部分と封口部分
とを有すること及び裂開線が底部分に設けられているこ
とを特徴とする。このような注出口部材を設ける場合、
パック容器は、封口、開口また場合によっては再封口の
ための特別な手段を設けることを必要とせず、単に、頂
壁に穴又は開口を有するものであれば良いことになる。
この結果、パック容器の製造業者は、パック容器の構成
設計上大きな自由さを享受し得るようになる。本発明に
よる注出口部材を予め製造して、パック容器製造機の傍
らに貯蔵しておき、各充填作業の前又は後に、注出口部
材によりパック容器の封口を行うことが可能であり、し
かも消費者は極めて容易にパック容器の使用を行うこと
が出来るようになる。ヒンジ部を介して1体化されたふ
たつの部分のみより成りまた裂開線がそれらの部分の1
方、即ちパック容器の頂壁に直接的に合体された底部分
のみに形成されているので、この新規な注出口部材は構
成が極めて簡単である。
【0006】使用プラスチック材が溶接可能なものであ
ることが特に有利である。例えばポリプロペン等の熱可
塑性材のように、深絞り加工のなし得るプラスチック材
を注出口部材に用いることも可能である。ポリ塩化ビニ
ル(PVC)もまたそのようなプラスチック材として利
用可能である。なお、上記ポリプロペンは、ポリプロピ
レンとして当業界において広く知られているものであ
る。本発明による注出口部材は、例えば紙材及びプラス
チック材から成る複合材にて製造された多くの公知注出
口部材と異なり、再生又は再加工が申し分なく行い得る
部分及び容易に品質劣化を起す材料のみから成る。本発
明の特に好ましい実施例においては、プラスチック材、
例えばポリプロペンに充填剤を配合して良く、配合用充
填剤としては、チョーク、雲母、滑石、石こう等があ
る。事実、充填剤の添加率は70%まで、好ましくは6
0%までが有利であると判明している。上記のような充
填剤配合プラスチック材は容易に劣化を起し、簡単な方
法で再加工又は回収再利用が容易に可能であること、ま
た上記のような充填材は、使用プラスチック材そのもの
の性質に悪影響をおよぼすことがないので、充填剤配合
プラスチック材は深絞り加工が可能でまた密封接着(シ
ール)が可能であることも確認されている。
【0007】少なくも裂開線の1部分に沿って底部分を
封口部分に密封(シール)接ぎするならば、構成及び使
用の便宜上、注出口部材が特に有利なものとなることが
確認された。密封接ぎ目は、例えば、適宜密封加工(シ
ーリング)ジョーを用い、加圧加熱により、封口部材を
引き上げると底部分がこの密封接ぎ目に沿って裂開し、
このためこの密封接ぎ目により申し分のない裂開線が形
成されるような方法で、形成することが可能である。こ
のことは、一般的にまた上に記載したように、必ずしも
密封接ぎ目の形のものであることを要さない特殊構成の
裂開線を形成することを意味するものである。従来公知
の裂開線は、ミシン目線又は隣接部に比較して横断面が
相当に弱められた、裂開線に沿う横断面部分から成って
いた。
【0008】本発明の好ましい実施例の更に他の構成に
よれば、封口部分が底壁又は床を備えた深皿又はわん
(カップ)形状のくぼみ部と、その縁部に直立のつば又
は輪(カラー)又はリムを有することを要件とする。つ
ば又はリム(輪周)は、具体的にはわん状体の周壁に相
当し、またくぼみ部の底壁又は床はこのわん状体の底に
相当する。封口部分にくぼみ部を形成することにより、
注出口部材の製造業者には、直立のつば(カラー)を、
例えばそれに相当する円形の輪をなす、パック容器の穴
の縁部に注出口部を固定するために利用するという便宜
が与えられる。プラスチック材から成る部分を接ぎ合わ
せる或いは合体させるための簡単な方法は、溶接ジョー
及びこれに組合せたジョー又は控えジョーを用いて溶接
加工を行うことであるが、封口部分に深皿又はわん状の
くぼみ部を設けることにより、つばの部位に溶接ジョー
及び控えジョーを配する工具のための空間が得られると
いう効果もある。
【0009】しかし、本発明による注出口部材を、流動
可能な物質を充填するためのパック容器の穴の縁部に固
定するのに、底部分の他の表面部、即ちパック容器の穴
の縁部に重ねて配される底部分の一般的に平坦な主表面
部を利用し、そこに位置固定することも可能である。こ
の点に関し、更に詳しい情報を以下に記載する。底部分
を、上記のように深皿状のくぼみ部を有するように構成
することは、以下に述べる本発明の更に他の実施例の場
合に特に有利である。この実施例というのは、有利な構
成のものであって、これに従えば、注出口部材は、底部
分が底壁又は床を備えた深皿又はわん状のくぼみ部と、
その縁部に直立のつば又は輪(カラー)又はリムとを有
し、裂開線が底部分の底壁又は床に形成されていること
を特徴とする。このことは、パック容器の穴の垂直縁部
に注出口部材を固定すること、また溶接ジョー及び控え
ジョーを深皿状のくぼみ部に配することを可能とすると
いう効果がもたらされることにつき先に記述したが、底
部分に深皿状のくぼみ部を設けることで充分なことが明
らかではあるが、注出口部材の底部分及び封口部分の両
者に深皿又はわん状のくぼみ部を形成することが特に有
利であることを意味する。なお、封口部分のくぼみ部を
底部分のくぼみ部内に圧入し得るように、これらくぼみ
部の相対寸法を設定することが更に有利である。従っ
て、この実施例において、底部分のくぼみ部の内径は封
口部分のくぼみ部の外径とほぼ同一寸法である。
【0010】パック容器の穴の縁部が底部分の深皿状の
くぼみ部のカラー(つば)又はリム(輪周)に平行な垂
直な縁部である場合、この縁部への溶接は、底部分の深
皿状のくぼみ部のカラー又はリムの外表面の環状の線に
沿って行われる。本発明に従い、好ましくはヒンジ部に
関し直径方向反対側の位置関係で、封口部分の1部位に
板又は環形状のつまみ手段を設けることもまた有利であ
る。好ましくは、このつまみ手段は、封口部分と同様な
形で形成し、封口部分の外側表面からほとんど突出する
ことなく、可能であるならば使用材の厚味に相当する突
出量のみに抑制されるように形成することが好ましい。
従って、注出口部材が、例えば厚みが0.5ないし3mm、
好ましくは1から2mmのプラスチック材のホイルにて製
造される場合、つまみ手段が、パック容器の頂壁と実質
的に平行な注出口部材の最外表面を超えて突出して良い
量は例えば1.5mmである。このように構成すると、注出
口部材を非常に平らで浅い形状のもの、即ち高さに関し
最小寸法のものとすることが出来る。このように、本発
明による注出口部材は、実際的な構成のものであり、後
に行う具体的な実施例の記載により示されるように、経
済的に製造が可能であり、また適宜構成のパック容器に
おいて、その外郭形状内に完全に収め得るようにその占
める空間が抑えられているので、パック容器の製造業者
は喜んで本発明による注出口部材を採用する意向を示し
ている。
【0011】本発明のこれも有利な更に他の実施例にお
いては、底部分の底壁又は床に設けられた裂開線が閉構
成で、好ましくは円形又は多角形の線又は先端を有する
線に沿う形のものとなっている。コーチングの施された
紙材から成る流動性物質充填用容器にミシン目線の形で
裂開線を形成すること自体は公知である。閉構成又は閉
環形状の裂開線を形成することもまたプラスチック材ホ
イルに関して公知である。しかし、あらゆるパック容器
に関し、注出口部材を上述のように設計構成すること及
び底部分を裂開線により精密に規定された状態で穴開け
し得るようにすることを目的として、底部分深皿形状の
底壁に裂開線を設けることは、かって提案の行われたこ
とのない新規な点である。この構成例は、底部分の底壁
の裂開線以外の残りの部分を裂開する目的のため、この
残りの部分を完全におおう表面、例えば封口部分の底壁
が設けられている場合に特に有利である。例えば、深絞
り加工による深皿状の底壁を欠くような、封口部分の他
の構成例に関しては、上記構成の裂開線は無用である。
また、底壁又は床を欠く、その他の構成の底部分の場合
もあるが、そのような場合にも特別な裂開線は重要でな
いか或いは省くことが出来る。
【0012】先端を有する裂開線は、加えられる裂開の
力が先ず裂開線上におよび、点状の先端に裂開力が集中
され、裂開作業が容易となり、このため裂開される穴又
は開口の形状が精密に制御されるように形成される。本
発明に従い、注出口部材が穴開けされていない状態にお
いて、底部分の外表面のほぼ全てを封口部分によりおお
い得る構成とすることもまた有利である。
【0013】底部分の外表面をおおう封口部分の表面
は、パック容器内充填物と接触状態となることがあり、
この充填物を1部注出した時に少なくもその1部が残留
する可能性のある表面であり、そこに汚染物がたまり或
いは細菌が発生するおそれのある部位である。ちり、ほ
こり、その他の汚染粒子は、特に、パック内充填物の注
ぎ出しを初めて行った場合であっても、この充填物と接
触状態となり、或いはそうなる可能性のある、パック容
器の注出口部材の表面部を危険な状態とするおそれがあ
る。そのような表面部分が全て平であり、即ちそのよう
な部分の全表面が正しく完全におおい得るならば、パッ
ク容器の衛生の程度を相当に改善することが出来る。本
発明による注出口部材は、パック容器の設計構成上の有
利な点を別としても、衛生上の観点において既に、改善
を実現したものである。
【0014】本発明の更に他の好ましい構成例におい
て、注出口部材は、底部分が、封口部分のカップ(深
皿)状のくぼみ部の周囲をめぐると共に封口部分側の端
部に放射方向外方に突出する横断方向の環状表面部の形
成されたつば(カラー)を有し、環状表面部がヒンジ部
とは位置関係上反対の方向に収れんする外側縁部を有
し、この外側縁部に関し、裂開線が水切り縁を形成する
ための直線状の破壊予定線として形成されていることを
特徴としている。この構成例は前述の構成例と異なるも
のであることが理解されよう。底部分が、例えば封口部
の底壁又は床に実質的に平行な底壁又は床を欠く注出口
部材につき先に触れたが、本構成例は、注出口部材のそ
のような構成を意味するものである。この構成によれ
ば、使用材の経済化が可能となる。更に具体的には、底
部分が、封口部分の側の外端部が上述の実施例における
場合と同様な形状のつば(カラー)を有するものの、そ
の反対側の端部は自由端部であって底壁に接がれていな
い構成とすることが可能となるので、底部分に関し省用
材が可能となるのである。
【0015】この構成によれば、パック容器への充填物
質が少なくも少量、底部分と封口部分の間に流れ、周囲
環境及びそれに代表される汚染源に触れることにさえな
るおそれがあるが、本発明の更に他の構成例によれば、
底部分と封口部分のとがそれらに共通の外側縁部を有す
ることまた底部分と封口部分の両者がこの外側縁部に沿
って液密に溶接接合されていることが要件となってい
る。上に記載のように外側縁部に沿って溶接接合を行う
ことを必要としない種類の流動性物質も多種あることは
明らかである。しかし、特に低粘度の液体を対象とする
場合には、上記の共通の外側縁部の溶接接合を行うこと
により、パック容器の内部に対し全ての線部を確実に液
密とすることが出来るので、この溶接接合を行うことが
必要である。
【0016】さて、ここに記載の注出口部材につき考察
を行うと、封口部分の(好ましくは直線状の)縁部、更
に詳しくは底部分に連なるヒンジ部がおよぶ方向の縁部
は、それが回動可能かつ折りたたみ可能な接続部の形で
あるので液密である一方、上記共通の外側縁部に沿う実
質的にU字形状の線部では封口部分の底部分への溶接接
ぎが行われて、液密の密封構成となっている。ふたつの
カップ(深皿)状のくぼみ部又はそれらの1方、即ち封
口部分のくぼみ部が形成されているのはV字形状でもあ
り得る上記のU字形状の溶接線の部位である。このよう
な注出口部材は、外部に対し全体が気密に密封(シー
ル)されたものである。
【0017】再び封口部分を上方から観察すると、既に
述べた、水切り縁部を形成すための直線状の破壊予定線
の形の裂開線は、U字形状又はV字形状の溶接線を考慮
に入れると、U字形の底部又はV字形の底部(先端部)
からわずかな距離をおいて、溶接線に交差するように形
成されている。U字形又はV字形の先端部は、消費者が
つまみパック容器の頂壁から上方に引きはがす、注出口
部材のいわゆるつまみ先端部を形成している。この引き
はがしが行われると、裂開線が破れ、引き上げられた封
口部に、底部分から引き離されたつまみ先端部が連なっ
た形で、ヒンジ式に引き上げられる。このようなパック
容器の裂開開口は上記共通の外側縁部に沿って溶接線が
やぶられることにより行われる。したがって、封口部分
のカップ状のくぼみ部が底部分から外されて引き上げら
れると、パック容器の穴が開口状態となる。裂開開口
は、裂開作業により生じる破壊線の好ましくは直線状の
縁部に沿って行われるので、破壊予定線により水切り縁
が形成される。底部分の上記の外側縁部は水切り縁の機
能を果す。
【0018】上記において最後に記載した実施例におい
て、好ましくは直線状の破壊予定線は、U字形の底部又
はV字形の先端部から2ないし10mm、好ましくは3な
いし7mmの間隔をおいて形成される。しかし、ヒンジ部
の部位を1端部とし、U字形又はV字形の部位にその他
端部を有するように形成されるので、注出口部材及びそ
れの取付けられたパック容器は液密とし得る。水切り縁
近傍の、注出口部材の端部を前方端部と称することにす
ると、前方にヒンジ部を有する折りたたみ線に好ましく
は平行な裂開線は破壊線であり、U字形又はV字形の上
述した線部分は密封又は溶接線である。このことは破壊
予定線として弱め線である破壊線が密封加工によっても
形成可能で、従って最終的には裂開線として機能する溶
接接ぎ目(線)であるという事と矛盾するものではな
い。
【0019】以上に記載した注出口部材の製造業者の観
点から、特に関心のもたれる製造法は、簡単な工程で用
材の使用量がわずかであって、ヒンジ部により回動可能
に接ぎ合わされた、裂開線により穴開けの可能な底部分
と封口部分とを有する注出口部材の製造が可能となる方
法である。そのような注出口部材を製造するため、本発
明によれば、深絞り加工の行い得るプラスチック材の無
端素材(ウェブ)から、点及び/又は線接触により、実
質的に平坦な状態で連続する一連の半加工品(ブラン
ク)を形成し、それらを巻物体(コイル)に巻き上げ、
それらをパック容器への取付け工程に先行して個々に分
離することを要件とする。
【0020】注出口部材のそれぞれの構成例に従って、
深絞り加工及び打出し又は打抜き加工の行われた後、並
置される半加工品又はブランクは点状又は線状接触の形
で連続状に形成される。本発明によれば、ここに記載は
省略した、注出口部材をパック容器等に取付ける加工を
行う機械に供給する時に始めて、ブランクの分離が有利
に行われる。この分離加工の行われるまでは、ブランク
に予備加工が行われはするが、それらは相互に連なった
一連の形(ストリング)に保たれる。即ちそれらを列
(ライン)状で、場合によっては数百のブランク又は注
出口部材からなる非常に長い列状で取扱うことが可能で
ある。
【0021】これに関連し、本発明に従い、ブランクを
深絞り加工及び打出し又は打抜き加工により形成し、打
出し又は打抜き加工による加工屑を好ましくは回収再利
用するように構成することが特に有利である。最初平板
状の素材(ウェブ)を、注出口部材が、深絞り加工を要
する部分、好ましくは深皿(カップ)状のくぼみ部を有
する封口部及び/又は同様なくぼみ部を有する底部分を
含む場合には、深絞り加工により加工する。プラスチッ
ク材の一連のウェブに深絞り加工を行った後、打出し又
は打抜き加工を行うが、これはブランクは依然として一
連のウェブ又は1列のブランクの形に保持され、点状及
び/又は線状に相互接触している形に保たれる。必要な
深絞り加工部は既に形成されている。打出し又は打抜き
加工に際しては、屑の発生は不可避であり、既述のよう
なプラスチック材を選択利用することは、この用材を回
収再利用することが容易となり、有意義であることを意
味する。
【0022】本発明に従い、ブランクの巻き上げを行う
前に、それらをたたみ込み、1体的にととのえ、次いで
部分的に溶接接ぎを行うことも有利である。完全に平ら
にのばされた状態にあるブランクを巻き上げて巻物体
(コイル)を形成することは想像し得るであろう。しか
し、本発明によれば、所望に応じ、打出し又は打抜き加
工に先行して、ブランクに深絞り加工を施すことは既述
した。しかも、場合によっては、深絞り加工及び打出し
又は打抜き加工の既に行われた状態にあるブランクであ
っても依然としてブランクは、相互に接触して一連とな
っている列又は線の状態にあるので、そのような列、線
又はウェブ状のブランクは巻き上げて巻物体とすること
が可能である。しかし、上記のように、既に深絞り加工
及び打出し又は打抜き加工の行われたブランクを、例え
ばヒンジ部となる折りたたみ線に沿って先ずたたみ込む
ことが特に有利であることが判明しており、なおこの場
合には、つまみ手段は別途取付けるようにすることが可
能である。この工程により、破壊予定線であれ、閉環状
の裂開線であれ、複数のそのような線及び/又は密封線
であれ、いずれかの溶接線を製造すべき注出口部材に設
けることが必要とされる場合にも、所要溶接作業はブラ
ンクの分離加工を行う前に実施し、ほぼ完成品となって
はいるが、まだ順次連なっているため線又はウェブの状
態にある注出口部材或いはそれらのブランクを製造する
ように加工する。本発明によれば、そのような線又は列
状にある注出口部材を巻き上げて巻物体を形成し、次の
加工を施し得る状態とする。例えば、そのように形成さ
れた巻物体(ロール又はコイル)を密封加工機により個
々の注出口部材に分離し、それぞれのパック容器に取付
けることが可能である。
【0023】本発明の上記以外の構成特徴、作用効果及
び可能な用途は、添付図面を参照して以下に行う好まし
い実施例の記載から明らかとなるであろう。
【0024】
【実施例】先ず、注出口部材の三種類の実施例を示す図
1ないし図14につき説明を記載する。同一の構成要素
は同一の符号で示し、また図1に示される第1の実施例
と比較して、他の2実施例を示す図5ないし図14につ
いては第1の実施例と異なる点についてのみ説明を行
う。
【0025】符号10により一般的に示される注出口部
材は、図1、図2、図5、図7、図10及び図12の1
部欠切部分図において、 (液体) パック容器の穴13の
直立円筒形状の縁部33に溶接固定されている。パック
容器の具体例についても後に詳述するが、この頭初段階
では、主として考慮の対称とするのは注出口部材10で
ある。注出口部材10をパック容器10の穴13の縁部
33に熱密着 (ヒートシール) により固定している溶接
接ぎ目は符号34にて示されている。図示の実施例にお
いて、穴13及びそれに対応する注出口部材10の外郭
形状が円形であるので、溶接接ぎ目は環状である。第2
の実施例を示す図5及び図7においては、溶接ジョー
(図示せず) の刻印35が示されている。この溶接ジョ
ーは、溶接接ぎ目34を形成するために外方から作用さ
せたもので、これにより穴13の直立の縁部33に刻印
35が残されたものである。刻印35の内側に溝の形で
形成されているのが溶接接ぎ目34であり、これにより
底部分20が穴13に溶接固定されている。
【0026】底部分20は種々の部分から成る。特に図
2 (第1の実施例) 、図7 (第2の実施例) 及び図12
(第3の実施例) において明らかなように、各実施例は
底壁又は床37を備えた深皿又はわん (カップ) 状のく
ぼみ部36及びその縁部で直立状に形成されたつば又は
輪 (カラー) 又はリム (輪周) 38を有している。ここ
で注記をしておくと、図10ないし図14に示される第
3の実施例においては、底部分20が深皿状のくぼみ部
36を欠いている。この実施例においてはくぼみ部の底
壁又は床が無いので、それに要するプラスチック材を使
わずにすますことが出来る。
【0027】封口部分21がヒンジ部22を介し底部分
20に回動可能に連なっている。この封口部分21もま
た複数の部分から成るが、それらは、平らな底壁又は床
40を備えた深皿 (カップ) 状のくぼみ部39及びその
円筒状縁部の直立状のつば (カラー) 41である。ヒン
ジ部22の直径方向反対側の位置関係の部位42におい
て封口部分21に環状のつまみ手段43が、一層詳しく
は折りたたみ線を介し部位42に回動可能に連なるよう
に、設けられている。ただし、これは図1ないし図9の
場合、即ち第1及び第2の実施例に関してのみ該当する
ものである。つまみ手段43はその中心部に円環状の表
面部を有するが、図1ないし図4に示される第1の実施
例においてこの表面部がつば41及び38と同心に形成
されている一方、図5ないし図9に示される第2の実施
例においてはそれが下方に部位42の近傍で封口部分2
1のくぼみ部39内に位置している。つまみあげられる
までは、つまみ手段はくぼみ部39内にあって符号44
にて示されるように止められている。
【0028】すべての実施例において、裂開線25が底
部分20に形成されている。第1及び第2の実施例にお
いて、この裂開線25は底部分20の底壁37に形成さ
れていて、始端及び末端のない閉環形状となっておりま
た裂開力の加えられる部位として先端45を有してい
る。この先端又は先端45は、図6において若干まるみ
をおびた形で示されているが、これは裂開力が最初に加
えられる部位として機能するものであり、従ってその目
的から図6に示されるものも先端又は先端部と称するこ
とが出来る。
【0029】図10ないし図14に示される第3の実施
例においては、裂開線25は破壊予定線の形で形成され
ており、図12に示されるように開口状態時には水切り
縁46として機能するようになっている。注出口部材の
閉じ状態における封口部分21を観察すると、底部分2
0の表面のほとんど全ての部分が封口部分21によりお
おわれていることが理解されよう。
【0030】すべての実施例において、底部分20のリ
ム又はカラー (つば) 38に、一層詳しくはこのつば3
8の封口部分21側の端部に、放射方向外方に、横断方
向に突出する環状表面部47が形成されている。図10
ないし図14に示される第3の実施例において、底部分
20は底壁又は床を有さず、環状のつば38のみを有し
ている。液体充填用パック容器の場合、この構成では液
洩れのおそれがあるとおもわれるであろうが、図11に
示されるようにヒンジ部22の1端部48を始点として
密封溶接線50が、ヒンジ部22となっている直線状の
折りたたみ線に対し実質的に直交する方向に、封口部分
21のくぼみ部39のつば又はリム41から間隔をおい
て、部位51におよび形成されていて、この部位51か
ら、符号50’にて示されるようにつまみ先端29に向
い収れんする外方縁部49に沿って、V字形状の1方の
脚に沿い形成されていることにより、そのおそれは解消
される。なお、つまみ先端29から、密封溶接線50
は、今度は符号50" で示されるようにV字形の他方の
脚に沿って、つまみ先端29から逆方向に見て外方縁部
49が拡開する角部52におよび形成されている。更
に、この密封溶接線は、今度は符号50"'にて示される
ように、符号50にて示される密封溶接線の部分に平行
で、直線状に角部53にまでおよび、そこでヒンジ部2
2となっている折りたたみ縁に再び横断又は直向方向に
交差するように形成されている。封口部分21の下方の
全空間が、一方でヒンジ部22に沿う折りたたみ線によ
り、また他方で密封溶接線50, 50',50" および5
0"'により密封構成となっていることが理解されよう。
この構成により直線状の破壊予定線25に不都合が生じ
ることもなければ、また洩れの発生する部位を生じるこ
ともない。
【0031】第1及び第2の実施例による注出口部材1
0の裂開開口を行う際には、消費者は、環状のつまみ手
段43をつまみ、それを止めの部位44からはがし、折
りたたみ縁である部位42を引きのばし、次いで封口部
分21を引き上げて、裂開線25を裂開する。すると、
底部分20の底壁37の裂開線部外の残りの部分、更に
詳しくは裂開線25に囲まれた部分が、図2及び図7か
ら明らかなように封口部分21の底壁40に付着した形
で、注出口部材10の穴開け又は裂開が行われる。
【0032】次に、ヒンジ部22を介し回動可能に連な
る底部分20及び封口部分21を有する、プラスチック
材製の注出口部材の製造法につき説明を行うが、この目
的のため図4を参照するのが最良とおもわれる。図4に
は、その下端部に破線により無端の素材又は用材 (ウェ
ブ) 54が示されており、半加工品又はブランク56の
縁線55に沿う打ち出し又は打抜き加工を行うことによ
り、個々のブランク56を切断形成することが出来る。
しかし、打出し又は打抜き加工は、例示のため中央のブ
ランクと下端のブランクの間にハッチングを付して示す
部分57のみが加工屑となるようにして行われる。この
屑は小片の形で回収され、溶解され、新しいウェブ54
を製造するためのプラスチック材として再利用される。
【0033】打出し加工 (スタンピング) 又は打抜き加
工 (ポンチング) に先行して、深絞り加工を行って、平
らなウェブ54を、いくつかの凹凸形状を示している図
3の形に加工する。深絞り加工の後に、所定の方法で打
出し又は打抜き加工を行うが、折りたたみ加工の効果を
一層良いものとする目的で、例えばブランク10個毎に
或いは100個毎に、例えばウェブ54の側縁から破線
にて示されるヒンジ部22におよぶ線58に沿い部分的
な切込線を形成し、これによりブランク56の巻物体へ
の巻き上げが容易となるようにする。
【0034】深絞り加工および打抜き又は打出し加工を
行った後、また場合によっては多数の部分的な切込線5
8の形成を行った後、ブランク折りたたみ線22, 24
等に沿い、図3、図8及び図13の矢印59にて示され
るように折りたたむ。製造工程には、個々のブランク5
6を接ぎ合わせるのに必要な溶接部を次に形成すること
が含まれるが、これらの溶接部は、第1及び第2の実施
例においては、裂開線25を形成するための溶接接ぎ目
と環状のつまみ手段のための止め部位又は点54であ
り、また第3の実施例の場合には、破壊予定線25に沿
う溶接部と密封溶接線50, 50',50" 及び50"'で
ある。
【0035】点60及び線61の部位で (図4) 、上方
の2枚のブランク56は、搬送方向62に1線又は1列
に連なるように接ぎ合わされている。ここに記載される
本発明の好ましい実施例に用いられるパック容器につ
き、図15ないし図26に示されるものは、牛乳、果汁
等の充填に用いるように意図されたものであり、他方図
27ないし図32に示されるものは例えばヨーグルトを
充填するためのものである。
【0036】いずれのパック容器も、側壁2, 3, 4及
びどの図にも示されない第4の側壁から成る断面四辺形
の筒状体1を有する。図示はされないが、第4の側壁
が、側壁3の直径方向反対側にあることは想像し得ると
おもわれる。4面の側壁は、全てパック容器の長手方向
中心線5に平行な長手方向の側縁により個々に分離され
ており、それらの側縁は、前方の側縁6、後方の側縁7
及びそれぞれがそれらの側縁の間にあり、直径方向対向
の位置関係にある中央の側縁8, 8である。図18、図
27及び図31において、中央の側縁8が直線により示
されている。しかし、実際には、全ての側縁は丸味をお
びたものであるので、特に斜視図においては鋭い線によ
り示すことは不可能である。しかし、4面の側壁が、好
ましくは丸味を付けられた4個の側縁6, 7,8, 8に
より個々に分離されていることは理解されよう。筒状体
(チューブ) 1の下端面は、特に詳述はしないが底壁に
より形成されており、他方その上端面は頂壁9により規
定されていて、これらの底壁及び頂壁はそれぞれの面内
にある。
【0037】流動性物質又は液体用パック容器の第1の
実施例については、符号10により一般的に示される注
出口部材が頂壁9に対し占める平面面積上の割合が比較
的に小さく、例えば5ないし30%、好ましくは10な
いし20%なので、頂壁9の面が比較的明らかに示され
る。他方、図27ないし図32に示される実施例におい
ては、頂壁9は、実際上わずかに、注出口部材10周囲
の環の形のものに過ぎない。
【0038】各実施例パック容器の、上記全ての部分1
ないし10が、深絞り加工の可能なプラスチック材から
成っている。図19及び図30がそれぞれパック容器の
第1の実施例及び第2の実施例につき、外郭形状が、平
らな頂壁9を有する実質的に四角形のものであることを
示している。この外郭形状外に実質的に突出する部材又
は部分が全くなく、従ってパック容器の積重ね及び包装
が好都合に行い得るようにするために、底壁及び頂壁9
の両者に溝状のくぼみ部11が形成されており、その中
に、頂壁9又は底壁の面から実質的に垂直方向に突出す
る継ぎ目部 (シーム) 12が収まるように構成されてい
る。この継ぎ目部12は、パック容器の四角形の外郭形
状又は筒状体1の全体におよび形成されているものであ
り、従って前方及び後方の側縁6及び7に沿って続き、
図示の実施例においては、特に図22から明らかなよう
に、継ぎ目部分12' 及び12" を有する2重壁構造の
継ぎ目部12を通る面がパック容器の四角形形状を精密
に2分割している。図15、図16及び図27の斜視図
及び図18及び図31は継ぎ目部12が枠の形に配され
た上記の面を直交方向に見て示しており、また図19及
び図30はこの面の方向に見て示しており、従って継ぎ
目部12の縁部をそれに面した方向から示している。頂
壁9の面からみると、継ぎ目部12は、直径方向対向位
置にある角部(コーナー) 間におよんでおり、これは底
壁に関しても同様であるが、頂壁9の場合にはそれは注
出口部材10により中断されている。継ぎ目12は、前
方及び後方の側縁6及び7に沿い全く折りたたまれず外
表面に配されているが、側縁6ないし8が丸味を付けら
れており、またこの丸味を付けられた形状が***又はふ
くらみを起すとその枠 (外郭形状) 内に継ぎ目部12が
収まってしまうので、この継ぎ目部12が四角形の外郭
形状外に突出することはない。長手方向の側縁6ないし
8が丸味を付けられた形状を有していることまたパック
容器の底壁及び頂壁9に溝状のくぼみ部12が形成され
ていることのため、継ぎ目部1部はパック容器の外郭形
状内に収まるのである。
【0039】特に図20から、継ぎ目部12が頂壁9の
穴13により中断されていることが理解されよう。換言
すると、この継ぎ目部22は、頂壁9上を直線状に走っ
て穴13の前方の縁部14により中断され、穴13の部
分で消え、この穴13を超えた反対側で再び頂壁9上を
走る形となっている。図21及び図23に示され、符号
15により示される穴の側方の部分では、継ぎ目部12
の高さは5ないし30%、好ましくは10ないし15%
だけ減少されている。この結果、穴13をおおう開口部
部材16を挿入し、固定して、この開口部部材16を有
する注出口部材をパック容器の外郭形状を超えて突出し
ないように設けることが可能となる。
【0040】この目的のため、注出口部材10が取付け
られる頂壁9には、溝状のくぼみ部11に拡張部17が
形成されている。くぼみ部11のこの拡張部17は、そ
れが注出口部材10を囲むことの出来るように拡張され
た部分である。換言すれば、注出口部材10は、その開
口部部材16が拡張部17内に嵌め込まれ、全体が頂壁
9の外表面外に突出することのないように設けられるの
である。
【0041】図15及び図16は、把手又は把み用くぼ
みの形の更に他のくぼみ部18の形成されていることを
示す。このくぼみ部18は、特に図示はされていない
が、図27ないし図31に示される第2の実施例に関し
ても形成可能である。パック容器の第2の実施例におい
ては、注出口部材10により中断される部分が実際上頂
壁9のほぼ全体となるので、継ぎ目部12が頂壁9の部
分のくぼみ部を横断して走る構成となることはない。従
って、第1の実施例の拡張部17は、この第2の実施例
のヨーグルト用パック容器の頂壁9に相当するものと見
做すことが出来る。
【0042】例えば容量2リットルのパック容器の場
合、上記の把み用のくぼみ部18は、側壁3及び4それ
ぞれの上方半分部分に形成する。すると、消費者はこの
パック容器の重心に近い部分でそれを持ち、支持するこ
とが出来るので、容器からの注ぎ出しに便利となりそれ
を容易に行うことが出来る。側壁3及びそれに連なる側
壁4のくぼみ部18の周囲の表面は、そこに印刷を行う
ように構成することが可能である。
【0043】注出口部材10は、それとは別体の開口部
部材16を有し、この部材16を頂壁9の穴13中に挿
入し、穴13の縁部に溶接固定する。この点に関し一層
正確な説明を行うため、先ず図20及び図21を参照す
る。これらの図は、継ぎ目部12が頂壁9の穴13によ
り中断されていること及び、図22において特に明らか
に示されるように、それが溶接により合体された接ぎ目
部分或いは脚部分12' 及び12" から成り、くぼみ部
11又はその拡張部17内に形成されていることを示し
ている。
【0044】原理的に2実施例につき説明を行った構成
の注出口部材10の形状に関し、図17、図23及び図
26を参照する。注出口部材10は、既述のように穴1
3に挿入され、その縁部14に溶接固定される開口部部
材16を有している。図23は、比較的太い線で示され
るように、開口部部材16と穴13の間の環状の溶接部
分19を明らかに示している。穴13の縁部である部分
的に円筒状である輪又は環14が、溶接部分19の表面
の1部を形成する。ここで溶接表面の1部というのは、
溶接部が、頂壁9及び継ぎ目部12の、符号15にて示
される部分にもおよんで形成されるからである。
【0045】頂壁9の穴13内で溶接部分19に沿い溶
接された開口部部材16は、底部分20と、それにヒン
ジ部22を介し連なる封口部21から成る。ヒンビ部2
2を一層明らかに理解するために、図26を参照する。
図27もまたヒンジ部22の1運動位置を示すが、これ
は第2の実施例の場合である。図23及び図26の横断
面図から明らかなように、開口部部材16、即ち底部分
20及び封口部分21は、深皿 (カップ) 状のくぼみ部
23を有している。裂開線又は溶接線25がくぼみ部の
底壁に形成されているが、これは最終的に注出口24を
形成する。
【0046】図17に示される閉じ状態にある注出口部
材10に注目すると、破線により上記の溶接線25の示
されていることが理解されよう。この溶接線25は、注
出口部材10の前方先端部の側に先端又は先端部26を
有しており、以下に更に詳述するように裂開のための力
が正しい位置に加えられるように溶接線25上の1点に
集中するように形成されている。図10及び図11にお
いて一層明らかに示される、図23の部分Xが溶接線2
5の1部を横断面で示す。裂開作業が未だ行われない状
態において、溶接線25は、裂開により取除かれる部分
27をかこんでおり、裂開の行われる時、この部分27
は封口部分21に着いた形となり、これにより底部分2
0に注出口24が形成される。
【0047】封口されたパック容器を示す図17及び図
29の平面図は、符号10にて一般的に示される注出口
部材の頂壁9内のくぼみ部11の拡張部17の部分を示
す図であり、深皿状のくぼみ部23を有する封口部分2
1を見下ろした図であって、実質的に円形状のくぼみ部
23をかこむ封口部分21の部分は先端につまみ先端2
9の形成された平らな板状部28の形となっている。図
23は、第1の実施例に関し、板状部28のつまみ先端
部29が、水切り縁31の形成された注ぎ出し表面30
をおおう状態で突出していることを示している。
【0048】使用に関し、最終消費者には、注出口部材
10が閉じた状態にあり、図15及び図28ないし図3
0に示される形にあるパック容器が提供される。これら
のパック容器の開口を行うには、消費者は封口部分21
のつまみ先端部29をつまみ、図24及び図26に示さ
れる傾斜矢印32の方向にそれを引き上げる。溶接線2
5が形成されているため、引張り力は先端に集中し、溶
接線が裂開線となり、この裂開線により、裂開作業が行
われると、最後に注出口24が形成される。裂開は、図
18に略示されるように裂開線25に沿って行われ、底
部分20からその部分27が裂開除去されるが、この時
溶接線25外方の部分から離れて、封口部分21に付着
した形で取り除かれる。この状態において、図26に示
されるように封口部分21は、傾斜矢印32にて示され
る方向にヒンジ部22を中心として回動し、例えば垂直
姿勢となる。底部分20の部分27が封口部分21に付
着した形で取除かれるので、注出口24が開口される。
これで、注ぎ出し作業を開始し得る状態となる。即ち、
それぞれの実施例につき、図16及び図27に示される
状態となるわけである。パック容器を傾けると、その充
填物は注ぎ出し表面30上を流れ、そこから水切り縁3
1へと流れ、明確に規定される噴流の形で流出する。
【0049】次いでパック容器の封口又は再封口を行う
には、図26の傾斜矢印32により示されるものと逆の
方向に封口部分21を回動させるのみで、これを行うこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出口部材の第1の実施例を示す図1
ないし図4中、図1は直立円筒形状の、穴の縁部に挿入
した、閉じ状態にある注出口部材の1部欠切縦断面図で
ある。
【図2】穴開け状態時の注出口部材を示す図1と同様な
断面図である。
【図3】図1及び図2に示された注出口部材のための、
深絞り加工及び打出し加工が行われたものであって、未
だ実質的に平板状の状態にあるブランクを示す断面図で
ある。
【図4】数百個のブランクから成る列又は線から、順次
にならべた3個のブランクを示す平面図である。
【図5】本発明の注出口部材の第2の実施例を示す図5
ないし図9中、図5は図1と同様な縦断面部分図であ
る。
【図6】閉じ状態にある図5の注出口部材を示す平面図
である。
【図7】図2と同様な断面図である。
【図8】図3と同様な断面図である。
【図9】図4と同様な、1個のブランクを示す平面図で
ある。
【図10】本発明の注出口部材の第3の実施例を示す図
10ないし図14中、図10は、ヒンジ部が左側に形成
されているため図1の左右を逆にした図1と同様な断面
図である。
【図11】図6と同様な平面図である。
【図12】図2と同様な断面図である。
【図13】図3 (第1の実施例) 及び図8 (第2の実施
例) と同様な断面図である。
【図14】図4 (第1の実施例) 及び図9 (第2の実施
例) と同様な平面図である。
【図15】中央の長手方向側縁に向って見て、後方の側
縁が右側にまた前方の側縁が左側に示された、閉じ状態
にあるパック容器の斜視図である。
【図16】パック容器の前方部に設けられた注出口部材
が穴開けされた後の状態を示す、パック容器の斜視図で
ある。
【図17】図15に示された閉じ状態にあるパック容器
の平面図である。
【図18】図16に示された開口状態にあるパック容器
の側面図である。
【図19】図15に示された後方の側縁から注出口部材
の方向に見た、閉じ状態にあるパック容器の後面図であ
る。
【図20】注出口部材を設けないパック容器の、頂壁の
前方部分のくぼみ部内に穴のみが示されている平面図で
ある。
【図21】図20のVII−VII線矢視断面図である。
【図22】図20のVIII−VIII線矢視一部欠切断面図で
ある。
【図23】図17のIX−IX線矢視断面図である。
【図24】図23の破線円にて示される部分を示す拡大
部分図である。
【図25】封口部分が裂開された状態を示す図24と同
様な拡大部分断面図である。
【図26】封口部分がヒンジ部を中心として90°回動
され、底部分がパック容器の頂壁に水平姿勢で取付けら
れていると仮定すると、底部分が頂壁から垂直に突出し
ている状態を示す線図式の略示説明図である。
【図27】注出口部材がパック容器の頂壁の大部分を占
める、パック容器の第2の実施例を示す、図16に相当
する開口状態にあるパック容器の斜視図である。
【図28】図27に示されるパック容器の閉状態を示す
側面図である。
【図29】図28に示される閉状態にあるパック容器の
平面図である。
【図30】後方の長手方向の側縁を水切り縁の方向に見
た閉状態のパック容器の後面図である。
【図31】水切り縁を左側において、長手方向の中央の
側縁を正面視した図27の開口状態にあるパック容器の
側面図である。
【図32】図27に示された実施例パック容器の開口部
部分を示す平面図である。
【符号の説明】
10 注出口部材 20 底部分 21 封口部分 22 ヒンジ
部 (折りたたみ線) 25 裂開線 (破壊予定線又は溶接線) 36,39 深皿又はわん (カップ) 状のくぼみ部 37,40 底壁又は床 34,41
つば又は輪 (カラー) 42 部位 43 (環状
の) つまみ手段 45 先端又は先端部 46 水切り
縁 47 環状表面部 49 外方縁
部 50 密封溶接線 (又はその部分) 54 無端の
素材又はウェブ 56 (個々の) 半加工品又はブランク 57 部分又
は屑
フロントページの続き (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 リヒテンシュタイン(LI) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 デンマーク(DK) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 スペイン(ES) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 フランス(FR) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 ギリシャ(GR) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 イタリア(IT) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 ルクセンブルグ(LU) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 オランダ(NL) (31)優先権主張番号 90106964 1 (32)優先日 1990年4月11日 (33)優先権主張国 スウェーデン(SE) (72)発明者 ゲルト クノプロツホ ドイツ連邦共和国、デー6103 グリースハ イム、シユテルンカツセ、82 (72)発明者 ウドー リープラム ドイツ連邦共和国、デー6102 ブフンクシ ユタツト、ヴイルヘルム ロイシユナー シユトラーセ、4

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裂開線 (25) により穴開けの可能な底
    部分 (20) を有する、流動性物質を充填するためのパ
    ック容器の穴 (13) に取付けるためのプラスチック材
    製の注出口部材 (10)であって、少なくも、ヒンジ部
    (22) により回動可能に接ぎ合わされた底部分 (20)
    と封口部分 (21) とを有すること及び裂開線 (25)
    が底部分 (20) に設けられていることを特徴とする
    注出口部材。
  2. 【請求項2】 裂開線 (25) の少なくとも1部分に沿
    って底部分 (20)が封口部分 (21) に密封(シー
    ル)接ぎされていることを特徴とする請求項1の注出口
    部材。
  3. 【請求項3】 封口部分 (21) が底壁又は床 (40)
    を備えた深皿状のくぼみ部 (39) と、その縁部に直立
    のつば又は輪 (41) を有することを特徴とする請求項
    1又は2の注出口部材。
  4. 【請求項4】 底部分 (20) が、底壁又は床 (37)
    を備えた深皿状のくぼみ部 (36) と、その縁部に直立
    のつば又は輪 (38) を有し、裂開線 (25) が底部分
    (20) の底壁又は床 (37) に設けられていることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかの注出口部材。
  5. 【請求項5】 好ましくはヒンジ部 (22) に関し直径
    方向に対設の位置関係で、封口部分 (21) の部位 (4
    2) に板又は環形状のつまみ手段 (43) が設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの注
    出口部材。
  6. 【請求項6】 底部分 (20) の底壁又は床 (37) に
    設けられた裂開線 (25) が閉環形状でまた好ましくは
    円形又は多角形の線又は先端 (45) を有する線に沿っ
    て形成されていることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかの注出口部材。
  7. 【請求項7】 注出口部材 (10) の閉じ状態時、底部
    分 (20) の外表面のほぼ全てを封口部分 (21) によ
    りおおい得る構成としたことを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかの注出口部材。
  8. 【請求項8】 底部分 (20) が、封口部分 (21) の
    深皿状のくぼみ部 (36) の全周におよぶと共に封口部
    分 (21) 側の端部に放射方向外方に突出する横断方向
    の環状表面部 (47) の形成されたつば又は輪 (38)
    を有し、環状表面部が (47) がヒンジ部 (22) とは
    反対側の位置関係の方向に収れんする外側縁部 (49)
    を有し、この外側縁部 (49) に関し、裂開線 (25)
    が水切り縁 (46) を形成するための直線状の破壊予定
    線として形成されていることを特徴とする請求項1ない
    し3, 5及び7のいずれかの注出口部材。
  9. 【請求項9】 底部分 (20) と封口部分 (21) とが
    それらに共通の外側縁部 (49) を有すること及びこれ
    らの部分(20, 21)がこの外側縁部 (47) に沿っ
    て液密に溶接接合されていることを特徴とする請求項1
    ないし3, 5, 7及び8のいずれかの注出口部材。
  10. 【請求項10】 ヒンジ部 (22) を介し回動可能に接
    ぎ合わされた、裂開線 (25) により穴開けの可能な底
    部分 (20)と封口部分 (21) とを有する、流動性物
    質を充填するためのパック容器の穴 (13) に取付ける
    ためのプラスチック材製の注出口部材を製造するための
    方法であって、深絞り加工の行い得るプラスチック材の
    無端ウェブ (54) から、点及び/又は線接触により、
    実質的に平坦な状態で連続する1連の半加工品即ちブラ
    ンク (56) を形成し、それらを巻物体(コイル)に巻
    き上げ、それらをパック容器への取付ける工程の前に個
    々に分離することを特徴とする注出口部材の製造法。
  11. 【請求項11】 ブランク (56) を深絞り加工及び打
    出し又は打抜き加工により形成し、好ましくは打出し又
    は打抜き加工による加工屑を回収再利用することを特徴
    とする請求項10の注出口部材の製造法。
  12. 【請求項12】 巻き上げを行う前に、ブランク (5
    6) をたたみ込み、1体的にととのえ、次いで部分的に
    溶接接ぎを行うことを特徴とする請求項10又は11の
    注出口部材の製造法。
JP2402931A 1990-04-11 1990-12-17 流動性物質パツク容器の注出口部材とその製造法 Withdrawn JPH054651A (ja)

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EP90106964A EP0431240B1 (de) 1989-12-02 1990-04-11 Ausgiesseinrichtung für eine Fliessmittelpackung und Verfahren zur Herstellung einer Ausgiesseinrichtung
DE901069641 1990-04-11
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014503430A (ja) * 2010-12-06 2014-02-13 レッド・ブル・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 容器、特に飲料容器
JP2014201321A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 日本クロージャー株式会社 容器の封鎖構造及びこれを用いた容器

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