JPH0546494U - 製図機におけるスケール操作ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】スケールの回転角度をハンドルの頂部表面にデ
ジタルに表示するようにした製図機におけるスケール操
作ヘッド装置。ハンドルの頂部表面の中央部からスケー
ル方向に片寄った位置にスケール回転軸を設けると共
に、同様にスケール回転角度のデジタル表示部をスケー
ル方向に片寄った位置に設けた製図機におけるスケール
操作ヘッド装置。前記デジタル表示部を前記ハンドルを
掴んだとき親指と人差し指の湾曲部内に位置するように
設けた製図機におけるスケール操作ヘッド装置。前記デ
ジタル表示部の表示切り換えスイッチを、ハンドルの頂
部表面に設けた凹溝内に収納して設けた製図機における
スケール操作ヘッド装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、製図機におけるスケール操作ヘッド装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術は、スケール操作ヘッドの不動の軸受部によりスケール回転軸を 軸受けし、該スケール回転軸の下端部にスケール取付板を設けると共に上端部に ハンドルを設け、該ハンドルによってスケール取付板に取付けたスケールの回転 操作を行うと共に、スケールの回転角度をデジタルに表示するようにした製図機 におけるスケール操作ヘッド装置において、スケール回転角度のデジタル表示部 は、スケール取付板又はこれと境をなす不動の軸受部の上面に設けてあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

そのため、従来の製図機におけるスケール操作ヘッド装置では、ハンドルとス ケールとの間のスケール取付板と軸受部にデジタル表示部のための広いスペース を必要とするから、小型製図機のスケール操作ヘッド装置には不向きな構成であ った。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

そこで、本考案は、スケール操作ヘッドの不動の軸受部によりスケール回転軸 を軸受けし、該スケール回転軸の下端部にスケール取付板を設けると共に上端部 にハンドルを設け、該ハンドルによってスケール取付板に取付けたスケールの回 転操作を行うと共に、スケールの回転角度をデジタルに表示するようにした製図 機におけるスケール操作ヘッド装置において、前記ハンドルの頂部表面にスケー ル回転角度のデジタル表示部を設けたことを特徴とする製図機におけるスケール 操作ヘッド装置を提供するものである。

【０００５】 また、本考案は、スケール操作ヘッドの不動の軸受部によりスケール回転軸を 軸受けし、該スケール回転軸の下端部にスケール取付板を設けると共に上端部に ハンドルを設け、該ハンドルによってスケール取付板に取付けたスケールの回転 操作を行うと共に、スケールの回転角度をデジタルに表示するようにした製図機 におけるスケール操作ヘッド装置において、前記ハンドルの頂部表面の中央部か らスケール方向に片寄った位置に前記スケール回転軸を設けると共に、同様にス ケール回転角度のデジタル表示部を前記ハンドルの頂部表面の中央部からスケー ル方向に片寄った位置に設けたことを特徴とする製図機におけるスケール操作ヘ ッド装置を提供するものである。

【０００６】 更に、本考案は、上記のスケール操作ヘッド装置において、スケール回転角度 のデジタル表示部を前記ハンドルを掴んだとき親指と人差し指の湾曲部内に位置 するように前記ハンドルの頂部表面の中央部からスケール方向に片寄った位置に 設けたことを特徴とする製図機におけるスケール操作ヘッド装置を提供すると共 に、更には、前記の各装置において、スケール回転角度のデジタル表示部の表示 切り換えスイッチを、ハンドルの頂部表面に設けた凹溝内に収納して設けたこと を特徴とする製図機におけるスケール操作ヘッド装置を提供するものである。

【０００７】

【作用】

本考案によれば、製図機におけるスケール操作ヘッド装置において、前記ハン ドルの頂部表面にスケール回転角度のデジタル表示部を設けたから、従来のスケ ール操作ヘッド装置におけるハンドルとスケール取付板との間の軸受部に設けた デジタル表示部のための広いスペースを不要とすることができ、それだけスケー ル操作ヘッドを小型に構成することができ、製図板の小さい小型製図機のスケー ル操作ヘッド装置に適し、製図板を有効に使用することができる作用がある。

【０００８】 また、本考案によれば、製図機におけるスケール操作ヘッド装置において、前 記ハンドルの頂部表面の中央部からスケール方向に片寄った位置にスケール回転 軸を設けると共に、同様にスケール回転角度のデジタル表示部を前記ハンドルの 頂部表面の中央部からスケール方向に片寄った位置に設けたから、ハンドルを持 ってスケールを回転操作するとき、ハンドルはスケール寄りの回転軸を中心にス イングするように回るから、操作半径を広くとれ、扱い易くなる作用があると共 に、デジタル表示部がハンドルの頂部表面の中央部からスケール方向に片寄った 位置において、その近傍のスケール回転軸の回りで小さい範囲で回るから、デジ タル表示が視認しやすい作用がある。

【０００９】 また、本考案によれば、上記のスケール操作ヘッド装置において、スケール回 転角度のデジタル表示部を、前記ハンドルを掴んだとき親指と人差し指の湾曲部 内に位置するように前記ハンドルの頂部表面の中央部からスケール方向に片寄っ た位置に設けたから、ハンドルを持ってスケールを回転操作するとき、デジタル 表示が親指と人差し指の湾曲部内に位置して視認しやすい作用がある。 更に、本考案によれば、前記の各装置において、スケール回転角度のデジタル 表示部の表示切り換えスイッチを、ハンドルの頂部表面に設けた凹溝内に収納し て設けたから、スイッチ操作を凹溝を指先だけで探して行うことができると共に 、ハンドル表面から突出してないから誤って押すこともなくなる作用がある。

【００１０】

【実施例】

以下図示する実施例により、本考案を詳細に説明すると、図３において、１は 実際より小さく描いた製図板である。２は製図板１の上縁に沿って設けた横レー ルである。３は縦レールで、横レール２に沿って移動自在な横カーソル（図示せ ず）に連結部４を介して上端部を支持され、横レール２に直交を維持した状態で 製図板１上を横方向に移動するように構成してある。１０はスケール５を具備す るスケール操作ヘッドで、縦レール３に沿って移動自在な縦カーソル（図示せず ）に平行上下運動機構６を介して連結されており、製図板１上でスケール５を自 在に回転操作及び平行移動するように構成してある。縦レール３の下端部には、 図では省略した下部ローラを設けてある。製図板１の下縁には、筆記用具等を載 置する断面Ｕ字状のトレイ７が一体に設けてあり、該トレイ７には製図板１の下 縁に沿って前記下部ローラの走行する案内レール部８を一体に設けてある。トレ イ７はその内側には２条の区画用兼補強用のリブ９を具備している。

【００１１】 また、本考案にかかるスケール操作ヘッド１０は、図１及び図２に示すように 、前記縦カーソルに平行上下運動機構６を介して連結された不動の軸受部１１に より、製図板１に垂直にスケール回転軸（図示せず）を軸受けし、該スケール回 転軸の下端部にスケール取付板１２を設けると共に上端部にハンドル１５を設け 、該ハンドル１５によってスケール取付板１２に取付けたスケール５を製図板１ 上で回転操作を行うように構成してある。１３はスケール取付板１２と一体に回 転するカバー体である。また、前記不動の軸受部１１と回転するスケール取付板 １２との間には、従来公知のエンコーダ等からなるスケール回転角度の読み取り 手段が設けてある。

【００１２】 ここで、本考案は、前記スケールの回転角度をデジタルに表示するようにした 製図機におけるスケール操作ヘッド装置において、前記ハンドル１５の頂部表面 にスケール回転角度のデジタル表示部１６を設けたことを特徴とする。デジタル 表示部１６をハンドル１５の頂部表面に設けたことにより、従来不動部１１のデ ジタル表示部を設けていた部分の面積を狭くすることができると共に、図のよう に、該不動部１１に分度盤１４を設けてハンドル１５の裾に設けた指標盤（図示 せず）との間でスケール５の回転角度をアナログ表示することも可能になる。

【００１３】 また、本考案は、前記ハンドル１５の頂部表面の平面図形の中心Ｏのある中央 部からスケール５方向に片寄った位置に前記スケール回転軸（軸心Ｐ）を設ける と共に、同様にスケール回転角度のデジタル表示部１６を前記ハンドルの頂部表 面の中央部からスケール５方向に片寄った位置に設けたことを特徴とする。図示 の実施例では、ハンドル１５の頂部表面の平面図形は円であり、その中心Ｏは円 の中心になる。また、スケール回転軸の軸心Ｐの位置は、前記分度盤１４の円の 中心になる。 従って、ハンドル１５は頂部表面の中央部Ｏからスケール５方向に片寄ったス ケール回転軸Ｐを中心にスイングするように回動することとなり、ハンドル１５ の操作半径をスケール５の反対側に広くとれ、扱い易くなる作用があると共に、 デジタル表示部１６がハンドル１５の頂部表面の中央部Ｏからスケール方向に片 寄った位置において、その近傍のスケール回転軸の軸心Ｐの回りで小さい範囲で 回るから、デジタル表示部１６が視認しやすい作用がある。

【００１４】 更に、本考案は、上記のスケール操作ヘッド装置において、スケール回転角度 のデジタル表示部１６を前記ハンドル１５を掴んだとき親指と人差し指の湾曲部 内に位置するように前記ハンドル１５の頂部表面の中央部Ｏからスケール５方向 に片寄った位置に設けたことを特徴とする。図示の実施例の場合、ハンドル１５ は頂部表面の中央部Ｏから時針で４時の方向にスケール５の角度操作調整レバー １７が設けてあり、且つ、前記デジタル表示部１６を時針で２時の方向に片寄っ て設けてあるから、右手の親指がスケール５の角度操作調整レバー１７の当接す るように前記ハンドル１５を掴んだとき、デジタル表示部１６が親指と人差し指 の湾曲部内に位置することとなる。

【００１５】 更に、本考案は、前記の各装置において、スケール回転角度のデジタル表示部 １６の表示切り換えスイッチ１８を、ハンドル１５の頂部表面に設けた凹溝１９ 内に収納して設けたことを特徴とする。前記スイッチ１８は、電源スイッチ、ゼ ロリセットスイッチ、基線切り換えスイッチ、表示単位切り換えスイッチ等で、 前記頂部表面の中央部Ｏから等距離の同心円的な位置に配置してある。これによ って、スイッチ操作を凹溝１９を指先だけで探して行うことができると共に、各 スイッチ１８がハンドル表面から突出してないから誤って押すこともなくなる作 用がある。 その他、２０はスケール着脱ネジ、２１はスケール固定金具、２２はスケール 微動調整ネジ、２３は従来公知の手段で横カーソル（図示せず）を横レール２に 固定する横ブレーキ、２４は縦カーソル（図示せず）を縦レール３に固定する縦 ブレーキである。

【００１６】

【効果】

以上の通り、本考案に係る製図機におけるスケール操作ヘッド装置によれば、 製図機におけるスケール操作ヘッド装置において、ハンドルの頂部表面にスケー ル回転角度のデジタル表示部を設けたから、従来のスケール操作ヘッド装置にお けるハンドルとスケール取付板との間の軸受部に設けたデジタル表示部のための 広いスペースを不要とすることができ、それだけスケール操作ヘッドを小型に構 成することができ、製図板の小さい小型製図機のスケール操作ヘッド装置に適し 、製図板を有効に使用することができる効果がある。 また、本考案によれば、製図機におけるスケール操作ヘッド装置において、前 記ハンドルの頂部表面の中央部からスケール方向に片寄った位置にスケール回転 軸を設けると共に、同様にスケール回転角度のデジタル表示部を前記ハンドルの 頂部表面の中央部からスケール方向に片寄った位置に設けたから、ハンドルを持 ってスケールを回転操作するとき、ハンドルはスケール寄りの回転軸を中心にス イングするように回るから、ハンドル操作半径を広くとれ、ハンドルが扱い易く なる効果があると共に、デジタル表示部がハンドルの頂部表面の中央部からスケ ール方向に片寄った位置において、その近傍のスケール回転軸の回りで小さい範 囲で回るから、デジタル表示が視認しやすい効果がある。 また、本考案によれば、上記のスケール操作ヘッド装置において、スケール回 転角度のデジタル表示部を、前記ハンドルを掴んだとき親指と人差し指の湾曲部 内に位置するように前記ハンドルの頂部表面の中央部からスケール方向に片寄っ た位置に設けたから、ハンドルを持ってスケールを回転操作するとき、デジタル 表示が親指と人差し指の湾曲部内に位置して視認しやすい効果がある。 更に、本考案によれば、前記の各装置において、スケール回転角度のデジタル 表示部の表示切り換えスイッチを、ハンドルの頂部表面に設けた凹溝内に収納し て設けたから、スイッチ操作を凹溝を指先だけで探して行うことができると共に 、ハンドル表面から突出してないから誤って押すこともなくなる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の一実施例を示す概略平面図。

【図２】本考案装置の一実施例の概略正面図。

【図３】本考案装置の一実施例の使用態様を示す概略平
面図。

【符号の説明】

１：製図板 ２：横レール ３：縦レール ４：連結部 ５：スケール ６：平行上下運動機構 ７：トレイ ８：案内レール部 ９：リブ １０：スケール操作ヘッド １１：軸受部 １２：スケール取付板 １３：カバー体 １４：分度盤 １５：ハンドル １６：デジタル表示部 １７：角度操作調整レバー １８：スイッチ １９：凹溝 ２０：スケール着脱ネジ ２１：スケール固定金具 ２２：スケール微動調整ネジ ２３：横ブレーキ ２４：縦ブレーキ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 見城 克彦 東京都練馬区東大泉２丁目５番２号 旭精 密株式会社内

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スケール操作ヘッドの不動の軸受部によ
   りスケール回転軸を軸受けし、該スケール回転軸の下端
   部にスケール取付板を設けると共に上端部にハンドルを
   設け、該ハンドルによってスケール取付板に取付けたス
   ケールの回転操作を行うと共に、スケールの回転角度を
   デジタルに表示するようにした製図機におけるスケール
   操作ヘッド装置において、前記ハンドルの頂部表面にス
   ケール回転角度のデジタル表示部を設けたことを特徴と
   する製図機におけるスケール操作ヘッド装置。
2. 【請求項２】 スケール操作ヘッドの不動の軸受部によ
   りスケール回転軸を軸受けし、該スケール回転軸の下端
   部にスケール取付板を設けると共に上端部にハンドルを
   設け、該ハンドルによってスケール取付板に取付けたス
   ケールの回転操作を行うと共に、スケールの回転角度を
   デジタルに表示するようにした製図機におけるスケール
   操作ヘッド装置において、前記ハンドルの頂部表面の中
   央部からスケール方向に片寄った位置に前記スケール回
   転軸を設けると共に、同様にスケール回転角度のデジタ
   ル表示部を前記ハンドルの頂部表面の中央部からスケー
   ル方向に片寄った位置に設けたことを特徴とする製図機
   におけるスケール操作ヘッド装置。
3. 【請求項３】 実用新案登録請求の範囲の請求項１又は
   ２に記載の装置において、スケール回転角度のデジタル
   表示部を前記ハンドルを掴んだとき親指と人差し指の湾
   曲部内に位置するように前記ハンドルの頂部表面の中央
   部からスケール方向に片寄った位置に設けたことを特徴
   とする製図機におけるスケール操作ヘッド装置。
4. 【請求項４】 実用新案登録請求の範囲の請求項１、２
   又は３に記載の装置において、スケール回転角度のデジ
   タル表示部の表示切り換えスイッチを、ハンドルの頂部
   表面に設けた凹溝内に収納して設けたことを特徴とする
   製図機におけるスケール操作ヘッド装置。