JPH0546063A - ホログラム転写シート及びそれを用いたホログラムの複製方法 - Google Patents

ホログラム転写シート及びそれを用いたホログラムの複製方法

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JPH0546063A
JPH0546063A JP20940391A JP20940391A JPH0546063A JP H0546063 A JPH0546063 A JP H0546063A JP 20940391 A JP20940391 A JP 20940391A JP 20940391 A JP20940391 A JP 20940391A JP H0546063 A JPH0546063 A JP H0546063A
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JP
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hologram
sheet
transfer sheet
stamper
resin layer
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JP20940391A
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Norihisa Sakaguchi
徳久 坂口
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 表面レリーフホログラムスタンパにて、基材
フィルム上にレリーフホログラム画像を複製転写するホ
ログラム転写シートにおいて、基材フィルムの片面に設
けたホログラム形成樹脂層が、(1)少なくとも1個の
付加重合によって光重合体を形成し得る多官能ビニル又
はビニリデン化合物、(2)有機重合体結合剤及び
(3)活性光線によって活性化される光重合開始剤を含
有する樹脂組成物から成ることを特徴とするホログラム
転写シート。 【効果】 本発明のホログラム転写シートは、表面のベ
タツキがなく、スタンパと圧接させることにより容易に
ホログラムを複写することができ、転写箔又はシール化
も容易であり、スタンパから分離した状態で紫外線を照
射することができるので、生産性に優れ、ホログラムの
製造原価を低く抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラムの複製用に
好適に用いることができるホログラム転写シートに関
し、更に詳しくは、書籍・雑誌の表紙、挿し絵、ギフ
ト、ノベルティ、有価証券、クレジットカード、IDカ
ード、公告、ディスプレイ等の分野で、その装飾立体感
による意外性或いは偽造防止用に利用されているホログ
ラム転写箔もしくはホログラムシールを容易に製造する
ことができるホログラム転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラムは光の干渉や回折を利用した
画像形成であるために、平面上に3次元立体画像を形成
できる特徴を有するものの、その製造においては、特殊
な記録材料、良質なレーザ光、静寂な撮影環境を必須と
し、その結果、単価の高いものとなってしまっている。
【0003】安価なホログラムを作製する方法として、
ホログラム印刷技術が知られている。このホログラム印
刷技術においては、物体からの光の波面に相当する干渉
縞を凹凸模様で記録したレリーフホログラムをまず作成
し、次いでこの原版からスタンパを作成し、このスタン
パを用いて加熱・加圧プレスによりシート状ホログラム
転写材料へ凹凸を多量にエンボス複製する工程から成っ
ている。
【0004】通常、このエンボス加工したホログラム転
写材料には、金属蒸着層が設けられ、さらに、感熱接着
剤層又は粘着剤層が設けられてホログラム転写箔或いは
ホログラムシールとして製品化される。
【0005】こうしたホログラム印刷に不可欠なホログ
ラム転写材料に要求される特性として、スタンパによ
るエンボス成形性に優れること。金属蒸着層との密着
性に優れること。ホログラム形成画像の耐熱性に優れ
ること。耐溶剤性に優れること。最終被着物への転
写時におけるホログラム形成層の基材フィルムからの剥
離性に優れること。等が挙げられる。
【0006】従来のホログラム転写材料で上記特性を満
足させるためには、エンボス加工時に加熱圧接直後に冷
却を繰り返す、或いは、圧接しながら紫外線露光ができ
る特殊装置を必要とする等、生産性に劣る問題点があっ
た。
【0007】例えば、エンボス加工用のホログラム転写
材料としてポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂シートを用
いることが知られている。ところが、この方法によれ
ば、明るいホログラム画像を作成するためには、熱可塑
性樹脂シートとスタンパとを圧接しながら冷却する必要
があり、複製工程に長時間を必要とする欠点があり、ま
た、多数回の加熱・冷却を繰り返すためスタンパが劣化
するという問題点があった。更には、ホログラム転写材
料が熱可塑性樹脂であるために、ホログラム画像の耐熱
性がなく、耐溶剤性にも劣るという問題点もあった。
【0008】一方、液状の紫外線硬化型樹脂を使用する
2P法或いは紫外線硬化型樹脂を基板フィルム上に設け
てなるホログラム形成用シートも提案されている。
【0009】しかしながら、このホログラム形成用シー
トは、その表面のベタつきが激しく、作業性に劣る、或
いはスタンパとホログラム形成用シートを圧接した状態
で紫外線を照射する為に、プレス装置と露光装置とを組
み合わせた特殊な装置を必要とする等、生産性に劣ると
いう問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、これら従来の技術に伴う問題点を解決しよ
うとするものであり、簡便にエンボス加工ができ、か
つ、転写箔又はシール化を容易に行なうことができるホ
ログラム転写シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上に事情に
鑑み、種々検討した結果、得られたものである。
【0012】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、表面レリーフホログラムスタンパにて、基材フィル
ム上にレリーフホログラム画像を複製転写するホログラ
ム転写シートにおいて、基材フィルムの片面に設けたホ
ログラム形成樹脂層が、(1)少なくとも1個の付加重
合によって光重合体を形成し得る多官能ビニル又はビニ
リデン化合物、(2)有機重合体結合剤及び(3)活性
光線によって活性化される光重合開始剤を含有する樹脂
組成物から成ることを特徴とするホログラム転写シート
を提供する。
【0013】本発明のホログラム転写シートは、低温
度、低圧力の比較的穏やかな条件での良好なエンボス成
形性を示し、かつ、剥離性に優れた転写箔或いは薄膜厚
の転写シールを製造することができる。
【0014】本発明で使用する少なくとも1個の付加重
合によって光重合体を形成し得る多官能ビニル又はビニ
リデン化合物としては、例えば、スチレン、クロロスチ
レン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン;置換基
として、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、
2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、シクロヘキシル、ベンジ
ル、メトキシエチル、ブトキシエチル、フェノキシエチ
ル、アルリル、メタリル、グリシジル、2−ヒドロキシ
エチル、2−ヒドロキシプロピル、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルア
ミノエチルの如き基を有するアクリレート、メタクリレ
ート又はフマレート;エチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン及び
ペンタエリスリトール等のポリ(メタ)アクリレート又
はポリ(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、酪酸ビニル
又は安息香酸ビニル、アクリロニトリル、セチルビニル
エーテル、リモネン、シクロヘキセン、ジアリルフタレ
ート、2−、3−又は4−ビニルピリジン、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−ヒドロキシメチルアクリルアミド又はN−ヒド
ロキシエチルメタクリルアミド及びそれらのアルキルエ
ーテル化合物;トリメチロールプロパン1モルに3モル
以上のエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイ
ドを付加して得たトリオールのジ又はトリ(メタ)アク
リレート;ネオペンチルグリコール1モルに2モル以上
のエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイドを
付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート;2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート1モルとフェニ
ルイソシアネート若しくはn−ブチルイソシアネート1
モルとの反応生成物;ジペンタエリスリトールのポリ
(メタ)アクリレート;トリス−(ヒドロキシエチル)
−イソシアヌル酸のポリ(メタ)アクリレート;トリス
−(ヒドロキシエチル)−リン酸のポリ(メタ)アクリ
レート;ジ−(ヒドロキシエチル)−ジシクロペンタジ
エンのモノ(メタ)アクリレート又はジ(メタ)アクリ
レート;ピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ
アクリレート;カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン
酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート;直
鎖脂肪族ジアクリレート;ポリオレフィン変性ネオペン
チルグリコールジアクリレート等を挙げることができ
る。
【0015】本発明で使用する有機重合体結合体は、熱
可塑性であることが良好なエンボス加工性を得る為に必
要であるが、特にビニル系高分子物質が好適である。
【0016】ビニル系高分子物質としては、例えば、ポ
リ塩化ビニル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポ
リメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニル
エーテル、ポリビニルアセタール及びこれらの共重合物
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0017】重合性化合物と有機重合体の混合比は、使
用する重合性化合物と有機重合体結合体の組み合わせに
よって適性比は異なるが、一般的には、重量比で5:9
5〜60:40の範囲が好ましい。
【0018】活性光線によって活性化される光重合開始
剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製「ダロキュ
ア1173」)、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン(チバ・ガイギー社製「イルガキュア18
4」)、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1116」)、ベンジルジメチルケタール
(チバ・ガイギー社製「イルガキュア651」)、2−
メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モ
ルホリノプロパノン−1(チバ・ガイギー社製「イルガ
キュア907」)、2,4−ジエチルチオキサントン
(日本化薬社製「カヤキュアDETX」)とp−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル(日本化薬社製「カヤキュアE
PA」)との混合物、イソプロピルチオキサントン(ワ
ードプレキンソツプ社製「カンタキュアーITX」)と
p−ジメチルアミノ安息香酸エチルとの混合物、アシル
ホスフィンオキサイド(BASF社製「ルシリンLR8
728」等が挙げられる。
【0019】重合開始剤の使用割合は、重合性組成物の
0.5〜7.0重量%の範囲が好ましく、1.0〜3.
0重量%の範囲が特に好ましい。
【0020】本発明のホログラム形成樹脂層には、必要
に応じて熱重合禁止剤を添加することができる。
【0021】熱重合禁止剤としては、例えば、p−メト
キシフェノール、ハイドロキノン、アルキル又はアリー
ル置換ハイドロキノン、ターシャリーブチルカテコー
ル、ピロガロール、ナフチル、アミン、β−ナフトー
ル、フェナチアジン、ピリジン、ニトロベンゼン等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0022】本発明のホログラム転写シートは、上記ホ
ログラム形成樹脂を基材フィルムの片面に塗布すること
によって、作製することができる。ホログラム形成樹脂
層の膜厚は、ホログラム転写箔として用いるかホログラ
ムシールとして用いるかにより異なるが、通常1〜40
μmの範囲が好ましい。
【0023】本発明のホログラム転写シートを用いてホ
ログラム印刷を行なうには、まずシート上のホログラム
形成樹脂層とスタンパを重ね合わせてプレス加工を行な
う。プレス加工は、平型のプレス機を用いることもでき
るし、ラミネータで加熱・加圧を行なうこともできる。
次いで、このホログラム形成樹脂層上に金属蒸着処理を
行ない、更に感熱接着剤層或いは粘着剤層を設けること
により、ホログラム転写箔又はホログラムシールとする
ことができる。
【0024】本発明のホログラム転写シートは、スタ
ンパの劣化を引き起こすような過酷なプレス条件を不要
とし、エンボス加工を簡便に行なうことができる。エ
ンボス加工後、スタンパを取り除いても、明るいホログ
ラム転写画像を保持する。転写画像に対して、紫外線
を照射することにより、ホログラムの明るさを損なうこ
となく、耐熱性・耐溶剤性を付与することができる。
転写箔とした場合のホログラム形成樹脂層の基材フィル
ムからの剥離性を向上することができる。等の特徴を有
し、ホログラム印刷適性に優れた材料を提供する。
【0025】
【実施例】以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
【0026】(実施例1)ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート 30.0g、トリメチロールプロパントリアク
リレート 30.0g、「メタクリル酸メチル;ポリマー」
(和光純薬社製ポリメタクリル酸) 85.0g、「エスレッ
クA」(セキスイ社製塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
樹脂)8.0gをメチルエチルケトン440.0gに溶解し、重合
開始剤としてミヒラーズケトン3.0gを加え、ホログラム
形成樹脂層に用いるコーティング溶液を調製した。
【0027】このホログラム形成樹脂層コーティング溶
液を、50μmの厚さのポリエステルフィルム上に、乾燥
塗膜厚が2μmとなるようにバーコーターを用いて塗布
し、100℃で10分間乾燥させて表面粘着性のないホログ
ラム転写シートを作製した。
【0028】シート上のホログラム形成樹脂層にスタン
パのホログラム形成面を重ね合わせ、ラミネータにてエ
ンボス加工を行なった。エンボス加工は、ロール温度70
℃、ロール圧力 2.0kg/cm、搬送速度 0.2m/分の条件
で行ない、その結果、ホログラム形成樹脂層に明るいホ
ログラムが像を形成することができた。
【0029】次いで、スタンパを取り除いた後、ホログ
ラム転写シートに80W/cmの出力を有するメタルハライ
ドランプで 800mJ/cm2の紫外線を照射した。紫外線を
照射しない場合には、70℃の乾燥機中に数分放置しただ
けでホログラム画像が消失する現象が観測されたが、紫
外線を照射したものは、 120℃で1時間貯蔵しても明か
るいホログラム画像が保持された。
【0030】次いで、画像を形成した該樹脂層面に約 5
00オングストロームの厚さにアルミニウム蒸着を施し、
更に感熱接着剤層を形成させてホログラム転写箔を得
た。
【0031】次いで、この転写箔を 157g/m2のアート
紙に120℃、0.5秒の条件にて加熱プレスした後、ホログ
ラム転写シートの支持フィルムであるポリエステルフィ
ルムを剥離することにより、厚みを感じさせない明るい
ホログラム転写物が得られた。
【0032】(実施例2)トリメチロールプロパントリ
アクリレート 50g、「メタクリル酸メチル;ポリマー」
75g、「エスレックA」3gをメチルエチルケトン400.0g
に溶解し、重合開始剤として「ダロキュア1173」3.
5g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール0.1gを加
え、ホログラム形成樹脂層に用いるコーティング溶液を
調製した。
【0033】このホログラム形成樹脂層コーティング溶
液を、 100μmの厚さのポリエステルフィルム上に、乾
燥塗膜厚が20μmとなるようにバーコーターを用いて塗
布し、100℃で10分間乾燥させて表面粘着性のないホロ
グラム転写シートを作製した。
【0034】シート上のホログラム形成樹脂層にスタン
パのホログラム形成面を重ね合わせ、ラミネータにてエ
ンボス加工を行なった。エンボス加工は、ロール温度79
℃、ロール圧力 3.3kg/cm、搬送速度 0.2m/分の条件
で行ない、その結果、ホログラム形成樹脂層に明るいホ
ログラムが像を形成することができた。
【0035】次いで、スタンパを取り除いた後、ホログ
ラム転写シートに80W/cmの出力を有するメタルハライ
ドランプで 700mJ/cm2の紫外線を照射した。
【0036】次いで、画像を形成した該樹脂層面に約 2
00オングストロームの厚さに金蒸着を施し、更に粘着剤
層を形成させてホログラムシールを得た。
【0037】このホログラムシールを透明ガラスに貼付
することにより、明るい透過型のホログラム転写物が得
られた。
【0038】(実施例3)実施例1で用いたホログラム
形成樹脂層コーティング溶液を、 100μmの厚さのポリ
エステルフィルム上に、乾燥塗膜厚が3μmとなるよう
にバーコータを用いて塗布し、 100℃で10分間乾燥させ
て表面粘着性のないホログラム転写シートを作製した。
【0039】シート上のホログラム形成樹脂層にスタン
パのホログラム形成面を重ね合わせ、ラミネータにてエ
ンボス加工を行なった。エンボス加工は、ロール温度64
℃、ロール圧力 3.3kg/cm、搬送速度 0.6m/分の条件
で行ない、その結果、ホログラム形成樹脂層に明るいホ
ログラムが像を形成することができた。
【0040】次いで、スタンパを取り除いた後、再生像
が記録されたホログラム転写シートに80W/cmの出力を
有するメタルハライドランプで1J/cm2の紫外線を照射
した。
【0041】この画像記録済みシートは、ポリエステル
フィルムの透明性を保持しており、特定角度で色彩鮮や
かなホログラム画像を出現させるものであり、そのまま
のシート形状で本の枝折等の用途に使えるものであっ
た。
【0042】ホログラム形成樹脂層に対し、ガーゼに滲
み込ませたメチルエチルケトンによるラビングテストを
行なった結果、80回のラビング後においても明るいホロ
グラム画像は保持されており、良好な耐溶剤性及び耐摩
耗性を示した。
【0043】
【発明の効果】本発明のホログラム転写シートは、表面
のベタツキがなく、スタンパと圧接させることにより容
易にホログラムを複写することができ、転写箔又はシー
ル化も容易である。また、スタンパと圧接した後、スタ
ンパから分離した状態で紫外線を照射することができる
ので、本発明のホログラム転写シートは、プレス装置と
露光装置とが組み合わされた特殊な装置を必要としない
ので、生産性に優れ、ホログラムの製造原価を低く抑え
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面レリーフホログラムスタンパにて、
    基材フィルム上にレリーフホログラム画像を複製転写す
    るホログラム転写シートにおいて、基材フィルムの片面
    に設けたホログラム形成樹脂層が、 (1)少なくとも1個の付加重合によって光重合体を形
    成し得る多官能ビニル又はビニリデン化合物、 (2)有機重合体結合剤及び (3)活性光線によって活性化される光重合開始剤 を含有する樹脂組成物から成ることを特徴とするホログ
    ラム転写シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホログラム転写シート
    と、表面に物体からの光の波面に相当するホログラムの
    干渉縞が凹凸の形で形成されているホログラム原板とを
    加熱圧接して、ホログラム形成樹脂層に凹凸画像を転写
    複製した後、該ホログラム転写シートに紫外線を照射し
    て転写ホログラム画像を安定化することを特徴とするホ
    ログラムの複製方法。
JP20940391A 1991-08-21 1991-08-21 ホログラム転写シート及びそれを用いたホログラムの複製方法 Pending JPH0546063A (ja)

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