JPH0545712Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、構造物における主に梁鉄筋上に段
差部を形成する場合に使用する建設用段差定規受
金具に関する。

従来の技術 従来、この種の受金具としては、適当なものが
なく、モルタルブロツクあるいは桟木等を梁鉄筋
におけるスターラツプ筋上に適当な手段により載
置させた後、その上面の段差位置に適合すべくバ
タ材を番線等にて固定している。

考案が解決しようとする問題点 しかし、上記モルタルブロツクでは、それ自身
スターラツプ筋との固着機能がなくその対応に苦
慮している。

また、桟木においてもコンクリート打設後、該
桟木がコンクリート内に埋設されるため、コンク
リートの水分等により腐敗し、そこからひび割れ
が生じて、漏水の危険性を誘発する等、重大な欠
点を有する。

問題点を解決するための手段 この考案は従来の問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的はスターラツプ筋等に簡単に、しか
も確実に取付けることができ、かつバタ角材との
適正間隔を保持できる等、作業性、機能性にすぐ
れた建設用段差定規受金具を提供することにあ
る。

その手段として、正面コの字形の金具本体の上
板中央付近に、取付鉄筋上に支持、固定すべく、
頭部に釘を突設した支持ボルトを上下進退自在に
螺設してなることを特徴とする。

作 用 例えば梁鉄筋におけるスターラツプ筋の所要位
置に段差定規受金具をその支持ボルトを締付ける
ことにより固定する。

その後、所要段差形成部に適合すべくバタ角材
をその上方より打込むことにより迅速、かつ確実
な施工ができ、前記従来品の問題点を解消するも
のである。

実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。

第１図はこの考案の一実施例による建設用段差
定規受金具の斜視図である。

１は段差定規受金具である。

２は平板を正面コの字形に折曲してなる金具本
体である。

３は取付鉄筋上に支持、固定すべく六角形の頭
部中央に釘３ａを一体的に突設してなる支持ボル
トで、上記金具本体２の上板中央部付近に上下進
退自在に螺設してなる。

上記のように構成したこの考案の一実施例の段
差定規受け金具１の使用例について下記に述べ
る。

第２図にしめすように、例えば梁鉄筋Ｈにおけ
るスターラツプ筋Ｓの所要位置に段差定規受金具
１をその支持ボルト３を締付けることにより支
持、固定する。

その後、所要段差形成部に適合すべくバタ角材
Ｂをハンマー等により打込み取付ける。

コンクリート打設、養生後はバタ角材Ｂを抜き
取り、釘を折曲げ後処理するものである。

なお、他の使用例としてスラブと壁を同時にコ
ンクリト打設する場合、段差定規受金具１をスラ
ブにおけるスラブ筋に固定し、その上方より壁型
枠を取付けて使用することもできる。

また上記実施例における金具本体及び支持ボル
トは、上記形状に限定せずそれぞれの機能を有す
るものであれば他の形態のものでもよい。

考案の効果 以上、説明したようにこの考案によれば、梁鉄
筋におけるスターラツプ筋等に簡単に、しかも確
実に取付けることができ、かつバタ角材等との間
隔を適正に保持できると共に、所要の段差形状を
的確に形成できる等、作業性、機能性にすぐれ、
実用上極めて有効な建設用段差定規受金具を得る
ことができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による段差定規受
金具の斜視図、第２図は同上の使用状態を示す正
面図である。 １……段差定規受金具、２……金具本体、３…
…支持ボルト、３ａ……釘、Ｓ……スターラツプ
筋、Ｂ……バタ角材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面コの字形の金具本体の上板中央部付近に、
   取付鉄筋上に支持、固定すべく頭部に釘を突設し
   た支持ボルトを上下進退自在に螺設してなること
   を特徴とする建設用段差定規受金具。