JPH0544852A - 真空ポンプ用オイルシール - Google Patents

真空ポンプ用オイルシール

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JPH0544852A
JPH0544852A JP3200239A JP20023991A JPH0544852A JP H0544852 A JPH0544852 A JP H0544852A JP 3200239 A JP3200239 A JP 3200239A JP 20023991 A JP20023991 A JP 20023991A JP H0544852 A JPH0544852 A JP H0544852A
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JP
Japan
Prior art keywords
seal
oil
lip
resin
pressing
Prior art date
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Pending
Application number
JP3200239A
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English (en)
Inventor
Eiichi Sato
栄一 佐藤
Nobuo Tsumaki
伸夫 妻木
Kotaro Naya
孝太郎 納谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】オイルシールの背面部又は内周部に、ロータ機
内側と逆方向である高圧側に傾斜して延びるリップ形状
の樹脂製の副リップシール20と、押し付け力を負荷す
るシール押し付け用ばね21を設けた。 【効果】副リップシールとシール押し付け用ばねによ
り、メインリップからの漏洩油を阻止し、シール材が潤
滑性の良い樹脂でできているため、従来のようなグリー
ス潤滑が不要になり、あるいは副リップシールが摩耗し
てもばねにより常時押圧しているので安定した密封性能
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体製造装置などに用
いられる真空ポンプ用軸封装置に係り、特に軸受潤滑油
がオイルフリーなロータ機内へ絶対に浸入しないように
するために好適な真空ポンプ用オイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は、実開昭63−162168号公報
に記載のように、ダストリップ部がメインリップ部と反
対の方向に延びていた。また、ダストリップの潤滑はメ
インリップとダストリップの間に封入したグリースによ
り行っていた。このような構造のオイルシールにおいて
は、シールの背面側が真空になるとダストリップは緊迫
力が減少する方向に変形し、メインシールを通過した密
封油及びダストリツプの潤滑用グリースが真空側へ漏れ
やすい状態となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、万
一、メインリップ部から油漏れがあった場合に、真空雰
囲気のロータ機内側への油もれを阻止するような予備手
段の点について考慮がなされておらず、漏れた潤滑油が
真空チャンバ内に浸入し、製品を汚染するという問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、万一、メインリップから
油が漏れた場合でも、絶対にロータ機内に油が浸入しな
いように予備手段を備えたことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明はオイルシールの背面部あるいは内周部に
潤滑性の良い樹脂から成り、リップが高圧側に傾斜して
延びた副リップシールと副リップシールを押圧するため
のシール押し付け用ばねを設けたものである。
【0006】
【作用】従来のダストリップでは背面部が真空になると
リップの先端が開く方向に働くが、本発明の予備手段と
しての副リップは、真空雰囲気であるロータ機内と反対
の方向にリップが延びているので、軸受潤滑油側が大気
圧であっても運転中はリップ弾性の他に、真空と大気圧
との差圧による緊迫力とシール押し付け用ばねによる緊
迫力が増加されて摺接する。また、従来のシール形状で
は潤滑剤としてのグリースが真空側へ吸い込まれる可能
性が大きかったが、本発明ではグリースパックの代りに
潤滑性の良い樹脂で摺接部を形成しているので、グリー
スが漏れでるようなトラブルはない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図により説明する。
【0008】図4は本発明を実施するスクリュー形ドラ
イ真空ポンプの断面図である。スクリュー形のロータ1
は図では一軸しか示していないが、雄ロータと雌ロータ
の二軸あり、回転軸2に固定され、タイミングギヤ3に
より非接触で同期回転する。また、回転軸2に装着され
たもう一つのピニオンギヤ4はモータ5からの動力をブ
ルギヤ6及びアイドラギヤ7により増速される。このよ
うにして、ロータ1が回転すると吸気口8から吸込まれ
た気体は両ロータにより圧縮移送され、排気口9から大
気圧まで昇圧されて排気される。
【0009】一方、回転軸2は油潤滑軸受10,11で
支持されている。下部軸受11の潤滑は浸漬により行っ
ているが、上部軸受10、及び、ギヤ3,4,6,7の
潤滑は、回転軸2の下端部に装着した偏心ポンプ12か
ら回転軸内部に設けられた給油孔2aを通して油タンク
13内の潤滑油14を送り込むことで行っている。この
潤滑油14がクリーンを要求されるロータ機内15へ浸
入するのを防ぐためにオイルシール16がスリーブ17
とハウジング18との間に装着される。このように構成
されたドライ真空ポンプの軸封装置において、図3に示
すような従来形のオイルシールを用いると、万一、メイ
ンリップ23aから油漏れを生じた場合には、グリース
溜り部24、及び、ダストリップ23bを容易に漏洩油
が通過し、ロータ機内へ浸入する可能性があった。すな
わち、従来例のオイルシールでは背面側が真空になった
場合、ダストリップ23bは緊迫力が弱まる方向に延び
ているため、スリーブとの間で開口状態となり、容易に
油が漏れでたものと思われる。また、メインリップ23
aからの油漏れがない場合でも、リップ間に封入したグ
リースが真空側に吸い出され、飛散して真空槽を汚染す
る場合があった。いずれにしても、従来例のオイルシー
ルでは背面側が真空雰囲気になる場合には油漏れのトラ
ブルがあった。
【0010】本発明は上記のように万一、オイルシール
から油が漏れた場合の予備手段として考案したものであ
り、つぎに構成,動作及び効果を説明する。
【0011】本発明の第一の実施例を図1により説明す
る。この図は図4のオイルシール部付近を拡大したもの
である。図面の上側がロータ機内側であり、500〜6
00mmHgの低真空雰囲気となる。下側が軸受潤滑油側
であり、給油孔2aを通過してきた潤滑油14が軸受1
0に供給されると同時にオイルシール16によりロータ
機内15への浸入を防止する。オイルシールのメインリ
ップ16aの先端はゴム弾性と円周上に巻かれたコイル
ばね19の緊迫力により相手スリーブ17に摺接しつつ
潤滑油14を密封する。ところが、万一、潤滑油14が
メインリップ16aを通過してきた場合、もし、その後
に摺接するリップがなければ油はそのままロータ機内1
5へ吸込まれてしまう。
【0012】そこで、副リップシール20をオイルシー
ル16の背面側に設け、万一、メインリップ16aから
漏れがあった場合でもロータ機内15へ油が浸入するの
を防止しようとしたものである。リップの形状は背面側
が真空雰囲気であることを考慮して、ロータ機内側と逆
方向である内周側に傾斜して延びるリップ形状とした。
また、オイルシール16のメインリップ16aがスリー
ブ17の外周面と摺接するのに対し、副リップシール2
0はスリーブ17の側面と摺接する端面接触形とした。
さらに副リップシール20の相手スリーブ17の側面へ
の押し付け力はシール押し付け用ばね21とリップの弾
性により行う。さらにリップ間22には漏れる可能性の
大きいグリースなどの封入はやめ、ドライシール材とし
てよく用いられているPTFEやポリイミド樹脂など潤
滑性の良い樹脂をリップ材料として用いる。
【0013】以上のような形状及び構成にすることによ
り、シール背面側が真空になった場合でも副リップシー
ル20のシール面押し付け力が大気の場合に比べ増加さ
れ、漏れにくくなる。また、グリース自体油を含んでお
り、その油が真空側へ吸い込まれる可能性が大きいが、
副リップシール20自体を潤滑性の良い樹脂で構成する
ことにより、潤滑油の使用が回避でき、従って、リップ
間22の潤滑剤がロータ機内側へ漏れることがない。ま
た、副リップシール20が摩耗しても、シール押し付け
用ばね21で常に押圧しているので、緊迫力が極端に弱
まるようなことはない。この実施例におけるシール押し
付け用ばね21はスラスト方向の押し付けであるため、
副リップシール20の後方面に波ばねあるいは円周上数
カ所に設けたコイルばねなどを設けた。
【0014】つぎに、本発明の第二の実施例を図2に示
す。第一の実施例の副リップシールがオイルシールの背
面部に設けたのに対し、第二実施例ではオイルシールの
内周部へ設けた。すなわち、オイルシール25にメイン
リップ25aから漏れた潤滑油14はリップ間22を通
り、予備手段としての副リップシール26とスリーブ1
7の外周面との間でシールされ、真空側への油の浸入が
阻止される。副リップシール26の形状もシール背面側
が真空になるとシール面の緊迫力が増加するように、下
方のメインリップ25a側に傾斜して延びた形状とし
た。また、副リップシール26の材質は第一実施例と同
様に潤滑性の良い樹脂で構成した。さらに、副リップシ
ール26が摩耗しても、緊迫力が弱まることのないよう
にシール押し付け用ばね27を設けた。この場合、ばね
は、第一実施例ではスラスト方向の押し付け用であった
が、第二実施例ではラジアル方向の押し付け用であるた
めガータースプリングなどを用いるとよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、万一、オイルシールの
メインリップより油もれを生じても副リップシールでロ
ータ機内への油もれを防ぐことができ、クリーンな真空
ポンプが供給できるので、製品の歩留り向上に寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す軸封部の縦断面図。
【図2】本発明の第二の実施例を示す軸封部の縦断面
図。
【図3】従来例を示す軸封部の断面図。
【図4】本発明を実施するスクリュードライ真空ポンプ
の縦断面図。
【符号の説明】
16,25…オイルシール、16a,25a…メインリ
ップ、20,26…副リップシール、21,27…シー
ル押し付け用ばね。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに組込んで回転軸又はスリーブ
    と摺接しつつ、軸受潤滑油などを密封する環状オイルシ
    ールの背面部あるいは内周部に、潤滑性の良い樹脂から
    なり、リップが高圧側に傾斜して延び、相手回転軸又は
    スリーブと摺接する副リップシールと前記副リップシー
    ルを回転軸又はスリーブに押圧させるためのシール押し
    付け用ばねを設けたことを特徴とする真空ポンプ用オイ
    ルシール。
JP3200239A 1991-08-09 1991-08-09 真空ポンプ用オイルシール Pending JPH0544852A (ja)

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