JPH0544676A - 二連式給油ポンプ装置 - Google Patents
二連式給油ポンプ装置Info
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- JPH0544676A JPH0544676A JP20810191A JP20810191A JPH0544676A JP H0544676 A JPH0544676 A JP H0544676A JP 20810191 A JP20810191 A JP 20810191A JP 20810191 A JP20810191 A JP 20810191A JP H0544676 A JPH0544676 A JP H0544676A
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- oil supply
- eccentric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】第一及び第二偏心部１，２並びに各吸入横穴６
１，６２及び各吐出横穴８１，８２の形成を容易化し、
ロータ３の加工性を向上する。 【構成】２つの偏心部１，２を駆動軸９の軸心に対して
同一方向に偏心させて同心円状とし、又、吸入軸穴６と
各ポンプ室１０，２０との間、並びに、圧縮室へのイン
ジェクション油を汲上げる第一吸入通路９１に通じる第
一吐出軸穴７１と第一ポンプ室１０との間、及び、上部
軸受へ潤滑油を汲上げる第二給油通路９２に通じる第二
吐出軸穴７２と第二ポンプ室２０との間を、各々偏心部
１，２の半径方向に合致する横穴６１，６２，８１，８
２を介して直角状に連通させた。
１，６２及び各吐出横穴８１，８２の形成を容易化し、
ロータ３の加工性を向上する。 【構成】２つの偏心部１，２を駆動軸９の軸心に対して
同一方向に偏心させて同心円状とし、又、吸入軸穴６と
各ポンプ室１０，２０との間、並びに、圧縮室へのイン
ジェクション油を汲上げる第一吸入通路９１に通じる第
一吐出軸穴７１と第一ポンプ室１０との間、及び、上部
軸受へ潤滑油を汲上げる第二給油通路９２に通じる第二
吐出軸穴７２と第二ポンプ室２０との間を、各々偏心部
１，２の半径方向に合致する横穴６１，６２，８１，８
２を介して直角状に連通させた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール形圧縮機等
における駆動軸の軸端部に取り付け、ロータとヨークと
を備える所謂容積式のポンプ機構を二段設けた二連式給
油ポンプ装置に関する。
における駆動軸の軸端部に取り付け、ロータとヨークと
を備える所謂容積式のポンプ機構を二段設けた二連式給
油ポンプ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、所謂容積式のポンプ機構を単段備
えるものは、例えば特開平３−８８９９５号公報等によ
り知られており、又、このポンプ機構を二段設けて、一
方側をスクロールの渦巻体間に画成する圧縮室内に供給
する油インジェクション用として用い、他方側を駆動軸
の軸受部等に供給する潤滑用として用いるようにしたも
のは、本出願人が先に出願した特願平２−２６８１９５
号（平２年１０月４日）により提案されている。
えるものは、例えば特開平３−８８９９５号公報等によ
り知られており、又、このポンプ機構を二段設けて、一
方側をスクロールの渦巻体間に画成する圧縮室内に供給
する油インジェクション用として用い、他方側を駆動軸
の軸受部等に供給する潤滑用として用いるようにしたも
のは、本出願人が先に出願した特願平２−２６８１９５
号（平２年１０月４日）により提案されている。
【０００３】この先提案に係る二連式給油ポンプ装置
は、図３に示すように、駆動軸Ｄに嵌合するロータＲの
下部に、上段側の第一偏心部Ａと下段側の第二偏心部Ｂ
とを備え、これら第一及び第二偏心部Ａ，Ｂを、駆動軸
Ｄの軸心に対して互いに９０度異なる方向に偏心させ
て、第一偏心部Ａと第一ヨークＸとで画成する第一ポン
プ室Ｐが第一吸入穴Ｌ１の開口側にのみに確保されて第
一吐出穴Ｈ１の開口側には確保されないときに、第二偏
心部Ｂと第二ヨークＹとで画成する第二ポンプ室Ｑが第
二吸入穴Ｌ２と第二吐出穴Ｈ２との各開口側に均等に確
保されるような関係にしている。
は、図３に示すように、駆動軸Ｄに嵌合するロータＲの
下部に、上段側の第一偏心部Ａと下段側の第二偏心部Ｂ
とを備え、これら第一及び第二偏心部Ａ，Ｂを、駆動軸
Ｄの軸心に対して互いに９０度異なる方向に偏心させ
て、第一偏心部Ａと第一ヨークＸとで画成する第一ポン
プ室Ｐが第一吸入穴Ｌ１の開口側にのみに確保されて第
一吐出穴Ｈ１の開口側には確保されないときに、第二偏
心部Ｂと第二ヨークＹとで画成する第二ポンプ室Ｑが第
二吸入穴Ｌ２と第二吐出穴Ｈ２との各開口側に均等に確
保されるような関係にしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のよう
に、二つの偏心部Ａ，Ｂを互いに９０度異なる方向に偏
心させていたのでは、該各偏心部Ａ，Ｂの加工が困難に
なるし、又、第一偏心部Ａに開口する第一吸入穴Ｌ１と
第二偏心部Ｂに開口する第二吸入穴Ｌ２とが相互に９０
度ずれ、同様に第一吐出穴Ｈ１と第二吐出穴Ｈ２とが相
互に９０度ずれて、結局ロータＲの外周部まわりの４方
向に横穴を開口する必要が生じ、更に、ロータＲ内のス
ペース的な制約とも相俟って、軸方向に延びる吸入軸穴
や吐出軸穴を側方に開放する各横穴が各偏心部Ａ，Ｂの
半径方向に合致せず、これら各横穴を各偏心部Ａ，Ｂの
外面から斜めに形成する必要が生じ、全体として、加工
が困難になる問題がある。
に、二つの偏心部Ａ，Ｂを互いに９０度異なる方向に偏
心させていたのでは、該各偏心部Ａ，Ｂの加工が困難に
なるし、又、第一偏心部Ａに開口する第一吸入穴Ｌ１と
第二偏心部Ｂに開口する第二吸入穴Ｌ２とが相互に９０
度ずれ、同様に第一吐出穴Ｈ１と第二吐出穴Ｈ２とが相
互に９０度ずれて、結局ロータＲの外周部まわりの４方
向に横穴を開口する必要が生じ、更に、ロータＲ内のス
ペース的な制約とも相俟って、軸方向に延びる吸入軸穴
や吐出軸穴を側方に開放する各横穴が各偏心部Ａ，Ｂの
半径方向に合致せず、これら各横穴を各偏心部Ａ，Ｂの
外面から斜めに形成する必要が生じ、全体として、加工
が困難になる問題がある。
【０００５】本発明の主な目的は、二つの偏心部の偏心
方向並びに油穴の構成を工夫することにより、ロータ部
分の加工性を向上できる二連式給油ポンプ装置を提供す
る点にある。
方向並びに油穴の構成を工夫することにより、ロータ部
分の加工性を向上できる二連式給油ポンプ装置を提供す
る点にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では上記
主目的を達成するため、第一に、駆動軸９に嵌合するボ
ス部３０と該ボス部３０の下部に並設する上段側の第一
偏心部１及び下段側の第二偏心部２をもつロータ３と、
前記各偏心部１，２の外周部に嵌合されて第一及び第二
ポンプ室１０，２０を画成する第一及び第二ヨーク４，
５とを備え、前記駆動軸９の外部に設ける第一給油通路
９１と前記駆動軸９の内部に設ける第二給油通路９２と
に各々油を汲上げる二連式給油ポンプ装置において、前
記第一及び第二偏心部１，２を、前記駆動軸９の軸心に
対して同一方向に偏心させると共に、前記ロータ３の内
部に設ける吸入軸穴６と前記各ポンプ室１０，２０との
間を、前記各偏心部１，２の半径方向に合致する第一及
び第二吸入横穴６１，６２を介して連通させる一方、前
記ロータ３の内部外周側に設け且つ前記第一吸入通路９
１に連通する第一吐出軸穴７１と、前記第一ポンプ室１
０との間を、前記第一偏心部１の半径方向に合致する第
一吐出横穴８１を介して連通させ、更に、前記ロータ３
の内部中心側に設け且つ前記第二給油通路９２に連通す
る第二吐出軸穴７２と、前記第二ポンプ室２０との間
を、前記第二偏心部２の半径方向に合致する第二吐出横
穴８２を介して連通させた。
主目的を達成するため、第一に、駆動軸９に嵌合するボ
ス部３０と該ボス部３０の下部に並設する上段側の第一
偏心部１及び下段側の第二偏心部２をもつロータ３と、
前記各偏心部１，２の外周部に嵌合されて第一及び第二
ポンプ室１０，２０を画成する第一及び第二ヨーク４，
５とを備え、前記駆動軸９の外部に設ける第一給油通路
９１と前記駆動軸９の内部に設ける第二給油通路９２と
に各々油を汲上げる二連式給油ポンプ装置において、前
記第一及び第二偏心部１，２を、前記駆動軸９の軸心に
対して同一方向に偏心させると共に、前記ロータ３の内
部に設ける吸入軸穴６と前記各ポンプ室１０，２０との
間を、前記各偏心部１，２の半径方向に合致する第一及
び第二吸入横穴６１，６２を介して連通させる一方、前
記ロータ３の内部外周側に設け且つ前記第一吸入通路９
１に連通する第一吐出軸穴７１と、前記第一ポンプ室１
０との間を、前記第一偏心部１の半径方向に合致する第
一吐出横穴８１を介して連通させ、更に、前記ロータ３
の内部中心側に設け且つ前記第二給油通路９２に連通す
る第二吐出軸穴７２と、前記第二ポンプ室２０との間
を、前記第二偏心部２の半径方向に合致する第二吐出横
穴８２を介して連通させた。
【０００７】第二に、二つの給油通路９１，９２への油
の受け渡し部分の構造をも簡易化するため、上記第一の
手段において、ボス部３０の上部中心部に突起３０ａを
設けると共に、駆動軸９における前記ボス部３０の嵌合
穴９０の底部に段部９０ａを設けて、前記ボス部３０の
嵌合穴９０への圧入嵌合により前記突起３０ａと段部９
０ａとの間を圧接させて、前記突起３０ａの外周部まわ
りに第一給油通路９１と連通し且つ第二給油通路９２と
区画する環状室３０ｂを設ける一方、前記環状室３０ｂ
に第一吐出軸穴７１を、又、前記突起３０ａの上端に第
二吐出軸穴７２をそれぞれ開口した。
の受け渡し部分の構造をも簡易化するため、上記第一の
手段において、ボス部３０の上部中心部に突起３０ａを
設けると共に、駆動軸９における前記ボス部３０の嵌合
穴９０の底部に段部９０ａを設けて、前記ボス部３０の
嵌合穴９０への圧入嵌合により前記突起３０ａと段部９
０ａとの間を圧接させて、前記突起３０ａの外周部まわ
りに第一給油通路９１と連通し且つ第二給油通路９２と
区画する環状室３０ｂを設ける一方、前記環状室３０ｂ
に第一吐出軸穴７１を、又、前記突起３０ａの上端に第
二吐出軸穴７２をそれぞれ開口した。
【０００８】第三に、駆動軸９内の第二給油通路９２へ
の汲上げ油量が適正になるようにするため、上記第二の
手段において、突起３０ａと段部９０ａとの圧接部に間
座９０ｂを介在させて、この間座９０ｂの中心部に、第
二吐出軸穴７２から第二給油通路９２に開放する油量を
規制する規制穴９０ｃを開口した。
の汲上げ油量が適正になるようにするため、上記第二の
手段において、突起３０ａと段部９０ａとの圧接部に間
座９０ｂを介在させて、この間座９０ｂの中心部に、第
二吐出軸穴７２から第二給油通路９２に開放する油量を
規制する規制穴９０ｃを開口した。
【０００９】
【作用】上記第一の手段により、第一及び第二偏心部
１，２を同一方向に偏心させることにより、これら各偏
心部１，２の形成が容易になり、又、このように各偏心
部１，２の偏心方向を同一にすることにより、第一吸入
横穴６１と第二吸入横穴６２とが同方向に開口し、か
つ、第一吐出横穴８１と第二吐出横穴８２とが同方向に
開口し、横穴の加工箇所がロータ３の円周上の２箇所の
みにすることができ、更に、これら各横穴６１，６２，
８１，８２は各偏心部１，２の半径方向に合致させて設
けているから該各横穴の加工も容易に行えるのである。
１，２を同一方向に偏心させることにより、これら各偏
心部１，２の形成が容易になり、又、このように各偏心
部１，２の偏心方向を同一にすることにより、第一吸入
横穴６１と第二吸入横穴６２とが同方向に開口し、か
つ、第一吐出横穴８１と第二吐出横穴８２とが同方向に
開口し、横穴の加工箇所がロータ３の円周上の２箇所の
みにすることができ、更に、これら各横穴６１，６２，
８１，８２は各偏心部１，２の半径方向に合致させて設
けているから該各横穴の加工も容易に行えるのである。
【００１０】上記第二の手段により、ロータ３のボス部
３０を駆動軸９の嵌合穴９０に圧入するだけで、第一給
油通路９１に連通する環状室３０ｂと第二給油通路９２
側との間のシールが簡易に行え、これら第一給油通路９
１と第二給油通路９２への油の受け渡し部分の構造を簡
易化することができる。
３０を駆動軸９の嵌合穴９０に圧入するだけで、第一給
油通路９１に連通する環状室３０ｂと第二給油通路９２
側との間のシールが簡易に行え、これら第一給油通路９
１と第二給油通路９２への油の受け渡し部分の構造を簡
易化することができる。
【００１１】上記第三の手段により、規制穴９０ｃで第
二給油通路９２への開放油量が適正量とされ、第二給油
通路９２への汲上げ油量が過剰になるのを防止すること
ができる。
二給油通路９２への開放油量が適正量とされ、第二給油
通路９２への汲上げ油量が過剰になるのを防止すること
ができる。
【００１２】
【実施例】図１に示すものは、スクロール圧縮機におけ
る駆動軸９の下端部に圧入部３１を介して圧入嵌合する
ボス部３０をもち、該ボス部３０の下方に位置する鍔部
３２の下部に上段側の第一偏心部１と下段側の第二偏心
部２とを並設したロータ３と、前記各偏心部１，２の外
周部に仕切板４５を挟んで上下に嵌合され、第一及び第
二ポンプ室１０，２０を画成する長穴４０，５０をもつ
第一及び第二ヨーク４，５とを備え、前記ロータ３の下
面を駆動軸９の下部を支持する下部ハウジング９３に取
付けるスラストプレート９４に支持すると共に、前記各
ヨーク４，５における長穴４０，５０の短軸方向に延び
るキー（図示せず）を前記下部ハウジング９３の下部に
設ける摺動溝内に摺動させ、前記駆動軸９の回転に伴
い、該駆動軸９の外部に設ける第一給油通路９１と前記
駆動軸９の内部に設ける第二給油通路９２とに各々油を
汲上げるようにした二連式給油ポンプ装置である。
る駆動軸９の下端部に圧入部３１を介して圧入嵌合する
ボス部３０をもち、該ボス部３０の下方に位置する鍔部
３２の下部に上段側の第一偏心部１と下段側の第二偏心
部２とを並設したロータ３と、前記各偏心部１，２の外
周部に仕切板４５を挟んで上下に嵌合され、第一及び第
二ポンプ室１０，２０を画成する長穴４０，５０をもつ
第一及び第二ヨーク４，５とを備え、前記ロータ３の下
面を駆動軸９の下部を支持する下部ハウジング９３に取
付けるスラストプレート９４に支持すると共に、前記各
ヨーク４，５における長穴４０，５０の短軸方向に延び
るキー（図示せず）を前記下部ハウジング９３の下部に
設ける摺動溝内に摺動させ、前記駆動軸９の回転に伴
い、該駆動軸９の外部に設ける第一給油通路９１と前記
駆動軸９の内部に設ける第二給油通路９２とに各々油を
汲上げるようにした二連式給油ポンプ装置である。
【００１３】尚、第一給油通路９１に汲上げた油は、ス
クロール渦巻体間に画成する圧縮室内に供給し、又、第
二給油通路９２に汲上げた油は、駆動軸９の上部軸受部
分等の供給するようにしている。
クロール渦巻体間に画成する圧縮室内に供給し、又、第
二給油通路９２に汲上げた油は、駆動軸９の上部軸受部
分等の供給するようにしている。
【００１４】以上の構成で、図２にも明示するように、
前記第一及び第二偏心部１，２の軸心Ｅを、前記駆動軸
９の軸心Ｏに対して同一方向に偏心させる。
前記第一及び第二偏心部１，２の軸心Ｅを、前記駆動軸
９の軸心Ｏに対して同一方向に偏心させる。
【００１５】そして、前記ロータ３の内部に設け且つ該
ロータ３の下面においてスラストプレート９４に設ける
吸入口９５に符合する吸入軸穴６と、前記各ポンプ室１
０，２０との間を、前記各偏心部１，２の半径方向に合
致する第一及び第二吸入横穴６１，６２を介して連通さ
せる。
ロータ３の下面においてスラストプレート９４に設ける
吸入口９５に符合する吸入軸穴６と、前記各ポンプ室１
０，２０との間を、前記各偏心部１，２の半径方向に合
致する第一及び第二吸入横穴６１，６２を介して連通さ
せる。
【００１６】又、前記ロータ３の内部外周側に設け且つ
後述するように前記第一吸入通路９１に連通する第一吐
出軸穴７１と、前記第一ポンプ室１０との間を、前記第
一偏心部１の半径方向に合致する第一吐出横穴８１を介
して連通させる。
後述するように前記第一吸入通路９１に連通する第一吐
出軸穴７１と、前記第一ポンプ室１０との間を、前記第
一偏心部１の半径方向に合致する第一吐出横穴８１を介
して連通させる。
【００１７】更に、前記ロータ３の内部中心側に設け且
つ前記第二給油通路９２に連通する第二吐出軸穴７２
と、前記第二ポンプ室２０との間を、前記第二偏心部２
の半径方向に合致する第二吐出横穴８２を介して連通さ
せる。
つ前記第二給油通路９２に連通する第二吐出軸穴７２
と、前記第二ポンプ室２０との間を、前記第二偏心部２
の半径方向に合致する第二吐出横穴８２を介して連通さ
せる。
【００１８】こうして、第一及び第二偏心部１，２を同
一方向に偏心させることにより、これら各偏心部１，２
を同心円上に配置できて、これら各偏心部１，２の形成
が容易になり、又、このように各偏心部１，２の偏心方
向を同一にすることにより、第一吸入横穴６１と第二吸
入横穴６２とが同方向に開口し、かつ、第一吐出横穴８
１と第二吐出横穴８２とが同方向に開口し、横穴の加工
箇所がロータ３の円周上の２箇所のみにすることがで
き、更に、これら各横穴６１，６２，８１，８２は各偏
心部１，２の半径方向に合致させて設けているから該各
横穴の加工も容易に行えるのである。
一方向に偏心させることにより、これら各偏心部１，２
を同心円上に配置できて、これら各偏心部１，２の形成
が容易になり、又、このように各偏心部１，２の偏心方
向を同一にすることにより、第一吸入横穴６１と第二吸
入横穴６２とが同方向に開口し、かつ、第一吐出横穴８
１と第二吐出横穴８２とが同方向に開口し、横穴の加工
箇所がロータ３の円周上の２箇所のみにすることがで
き、更に、これら各横穴６１，６２，８１，８２は各偏
心部１，２の半径方向に合致させて設けているから該各
横穴の加工も容易に行えるのである。
【００１９】又、以上の構成で、ボス部３０の上部中心
部に突起３０ａを設けると共に、駆動軸９における前記
ボス部３０の嵌合穴９０の底部に段部９０ａを設け、か
つ、前記突起３０ａと段部９０ａとの間に円板状の間座
９０ｂを介在させて、前記ボス部３０の嵌合穴９０への
圧入嵌合により前記突起３０ａと段部９０ａとの間を中
間に間座９０ｂを挟んで圧接させ、これにより、前記突
起３０ａの外周部まわりに第二給油通路９２と区画する
環状室３０ｂを設け、この環状室３０ｂを駆動軸９の径
方向に設ける横穴９６と、駆動軸９と下部軸受メタル９
７との間に形成する環状溝９８及び径方向の連通穴９９
を介して前記第一給油通路９１に連通する一方、前記環
状室３０ｂに第一吐出軸穴７１を、又、前記突起３０ａ
の上端に第二吐出軸穴７２をそれぞれ開口する。
部に突起３０ａを設けると共に、駆動軸９における前記
ボス部３０の嵌合穴９０の底部に段部９０ａを設け、か
つ、前記突起３０ａと段部９０ａとの間に円板状の間座
９０ｂを介在させて、前記ボス部３０の嵌合穴９０への
圧入嵌合により前記突起３０ａと段部９０ａとの間を中
間に間座９０ｂを挟んで圧接させ、これにより、前記突
起３０ａの外周部まわりに第二給油通路９２と区画する
環状室３０ｂを設け、この環状室３０ｂを駆動軸９の径
方向に設ける横穴９６と、駆動軸９と下部軸受メタル９
７との間に形成する環状溝９８及び径方向の連通穴９９
を介して前記第一給油通路９１に連通する一方、前記環
状室３０ｂに第一吐出軸穴７１を、又、前記突起３０ａ
の上端に第二吐出軸穴７２をそれぞれ開口する。
【００２０】尚、突起３０ａと段部９０ａとの圧接部の
中間に間座９０ｂを介在させたが、突起３０ａの上面を
段部９０ａに直接当接させるようにしてもよい。
中間に間座９０ｂを介在させたが、突起３０ａの上面を
段部９０ａに直接当接させるようにしてもよい。
【００２１】これにより、ロータ３のボス部３０を駆動
軸９の嵌合穴９０に圧入嵌合するだけで、第一給油通路
９１に連通する環状室３０ｂと第二給油通路９２側との
間のシールが簡易に行え、これら第一給油通路９１と第
二給油通路９２への油の受け渡し部分の構造を簡易化す
ることができる。
軸９の嵌合穴９０に圧入嵌合するだけで、第一給油通路
９１に連通する環状室３０ｂと第二給油通路９２側との
間のシールが簡易に行え、これら第一給油通路９１と第
二給油通路９２への油の受け渡し部分の構造を簡易化す
ることができる。
【００２２】更に、前記突起３０ａと段部９０ａとの圧
接部分に介在させた前記間座９０ｂの中心部に、第二吐
出軸穴７２から第二給油通路９２への供給油量を規制す
る規制穴９０ｃを開口する。
接部分に介在させた前記間座９０ｂの中心部に、第二吐
出軸穴７２から第二給油通路９２への供給油量を規制す
る規制穴９０ｃを開口する。
【００２３】これにより、規制穴９０ｃで第二給油通路
９２への開放油量が適正量とされ、第二給油通路９２へ
の汲上げ油量が過剰になるのを防止することができる。
９２への開放油量が適正量とされ、第二給油通路９２へ
の汲上げ油量が過剰になるのを防止することができる。
【００２４】
【発明の効果】以上、請求項１記載の発明によれば、第
一及び第二偏心部１，２の形成が容易になると共に、各
吸入横穴６１，６２及び吐出横穴８１，８２の形成も容
易になり、ロータ３の加工性を向上することができる。
一及び第二偏心部１，２の形成が容易になると共に、各
吸入横穴６１，６２及び吐出横穴８１，８２の形成も容
易になり、ロータ３の加工性を向上することができる。
【００２５】請求項２記載の発明によれば、第一給油通
路９１と第二給油通路９２への油の受け渡し部分の構造
をも簡易化することができる。
路９１と第二給油通路９２への油の受け渡し部分の構造
をも簡易化することができる。
【００２６】請求項３記載の発明によれば、第二給油通
路９２への汲上げ油量が過剰になるのを防止することも
できる。
路９２への汲上げ油量が過剰になるのを防止することも
できる。
【図１】本発明に係る二連式給油ポンプ装置の断面図。
【図２】同給油ポンプ装置におけるロータの拡大底面
図。
図。
【図３】先行技術に係る二連式給油ポンプ装置の断面
図。
図。
１ 第一偏心部 ２ 第二偏心部 ３ ロータ ４ 第一ヨーク ５ 第二ヨーク ６ 吸入軸穴 ９ 駆動軸 １０ 第一ポンプ室 ２０ 第二ポンプ室 ３０ ボス部 ６１ 第一吸入横穴 ６２ 第二吸入横穴 ７１ 第一吐出軸穴 ７２ 第二吐出軸穴 ８１ 第一吐出横穴 ８２ 第二吐出横穴 ９１ 第一給油通路 ９２ 第二給油通路 ９０ 嵌合穴 ３０ａ 突起 ３０ｂ 環状室 ９０ａ 段部 ９０ｂ 間座 ９０ｃ 規制穴
Claims (3)
- 【請求項１】駆動軸９に嵌合するボス部３０と該ボス部
３０の下部に並設する上段側の第一偏心部１及び下段側
の第二偏心部２をもつロータ３と、前記各偏心部１，２
の外周部に嵌合されて第一及び第二ポンプ室１０，２０
を画成する第一及び第二ヨーク４，５とを備え、前記駆
動軸９の外部に設ける第一給油通路９１と前記駆動軸９
の内部に設ける第二給油通路９２とに各々油を汲上げる
二連式給油ポンプ装置において、前記第一及び第二偏心
部１，２を、前記駆動軸９の軸心に対して同一方向に偏
心させると共に、前記ロータ３の内部に設ける吸入軸穴
６と前記各ポンプ室１０，２０との間を、前記各偏心部
１，２の半径方向に合致する第一及び第二吸入横穴６
１，６２を介して連通させる一方、前記ロータ３の内部
外周側に設け且つ前記第一吸入通路９１に連通する第一
吐出軸穴７１と、前記第一ポンプ室１０との間を、前記
第一偏心部１の半径方向に合致する第一吐出横穴８１を
介して連通させ、更に、前記ロータ３の内部中心側に設
け且つ前記第二給油通路９２に連通する第二吐出軸穴７
２と、前記第二ポンプ室２０との間を、前記第二偏心部
２の半径方向に合致する第二吐出横穴８２を介して連通
させていることを特徴とする二連式給油ポンプ装置。 - 【請求項２】ボス部３０の上部中心部に突起３０ａを設
けると共に、駆動軸９における前記ボス部３０の嵌合穴
９０の底部に段部９０ａを設けて、前記ボス部３０の嵌
合穴９０への圧入嵌合により前記突起３０ａと段部９０
ａとの間を圧接させて、前記突起３０ａの外周部まわり
に第一給油通路９１と連通し且つ第二給油通路９２と区
画する環状室３０ｂを設ける一方、前記環状室３０ｂに
第一吐出軸穴７１を、又、前記突起３０ａの上端に第二
吐出軸穴７２をそれぞれ開口している請求項１記載の二
連式給油ポンプ装置。 - 【請求項３】突起３０ａと段部９０ａとの圧接部に間座
９０ｂを介在させて、この間座９０ｂの中心部に、第二
吐出軸穴７２から第二給油通路９２に開放する油量を規
制する規制穴９０ｃを開口している請求項２記載の二連
式給油ポンプ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3208101A JP3024290B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 二連式給油ポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3208101A JP3024290B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 二連式給油ポンプ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0544676A true JPH0544676A (ja) | 1993-02-23 |
| JP3024290B2 JP3024290B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=16550655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3208101A Expired - Fee Related JP3024290B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 二連式給油ポンプ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3024290B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100751152B1 (ko) * | 2005-11-30 | 2007-08-22 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기의 오일 공급 구조 |
-
1991
- 1991-08-20 JP JP3208101A patent/JP3024290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100751152B1 (ko) * | 2005-11-30 | 2007-08-22 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기의 오일 공급 구조 |
| US7717688B2 (en) * | 2005-11-30 | 2010-05-18 | Lg Electronics Inc. | Oil pump for a compressor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3024290B2 (ja) | 2000-03-21 |
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