JPH0544299A - 鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の補強構造 - Google Patents
鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の補強構造Info
- Publication number
- JPH0544299A JPH0544299A JP19927391A JP19927391A JPH0544299A JP H0544299 A JPH0544299 A JP H0544299A JP 19927391 A JP19927391 A JP 19927391A JP 19927391 A JP19927391 A JP 19927391A JP H0544299 A JPH0544299 A JP H0544299A
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- steel
- structural steel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の柱鉄骨と鉄
筋コンクリート部との変形モードを同一モードに近づ
け、柱部材の終局強度を確保する。 【構成】 柱鉄骨１を内蔵する鉄骨鉄筋コンクリート造
柱部材の材長方向に亘って所定位置毎に、帯状補強鋼板
３を前記柱鉄骨に接合した。
筋コンクリート部との変形モードを同一モードに近づ
け、柱部材の終局強度を確保する。 【構成】 柱鉄骨１を内蔵する鉄骨鉄筋コンクリート造
柱部材の材長方向に亘って所定位置毎に、帯状補強鋼板
３を前記柱鉄骨に接合した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鉄骨鉄筋コンクリート造
柱部材の補強構造に係るものである。
柱部材の補強構造に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材は
部材内部に配設された型鋼材と、同形鋼材を囲繞する鉄
筋コンクリート造部分とによって構成された断面を有
し、且つ材長方向に亘って同一の断面配置となされてい
る。
部材内部に配設された型鋼材と、同形鋼材を囲繞する鉄
筋コンクリート造部分とによって構成された断面を有
し、且つ材長方向に亘って同一の断面配置となされてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記鉄骨鉄筋コンクリ
ート造柱部材が地震力等の水平荷重を受けると、材端部
では鉄骨部と鉄筋コンクリート部とが同一の水平変位を
強制されるが、材中間部では両者の変形モードが同一と
なる保証が与えられていない。換言すれば鉄骨部と鉄筋
コンクリート部との界面において、同一の歪となるのに
必要な抵抗力（せん断抵抗力と軸方向抵抗力）が保証さ
れていない。
ート造柱部材が地震力等の水平荷重を受けると、材端部
では鉄骨部と鉄筋コンクリート部とが同一の水平変位を
強制されるが、材中間部では両者の変形モードが同一と
なる保証が与えられていない。換言すれば鉄骨部と鉄筋
コンクリート部との界面において、同一の歪となるのに
必要な抵抗力（せん断抵抗力と軸方向抵抗力）が保証さ
れていない。
【０００４】この結果、鉄骨部と鉄筋コンクリート部と
が一体となったときに発揮される、所謂、終局強度を構
造計画に採用することが困難となる。本発明は前記従来
技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目
的とする処は、鉄骨部と鉄筋コンクリート部の変形モー
ドが同一モードに近づけられる鉄骨鉄筋コンクリート造
柱部材の補強構造を提供する点にある。
が一体となったときに発揮される、所謂、終局強度を構
造計画に採用することが困難となる。本発明は前記従来
技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目
的とする処は、鉄骨部と鉄筋コンクリート部の変形モー
ドが同一モードに近づけられる鉄骨鉄筋コンクリート造
柱部材の補強構造を提供する点にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の補強
構造は、材長方向に亘って所定位置毎に柱断面を囲繞す
る帯状補強鋼板を前記柱鉄骨に接合して構成されてい
る。
め、本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の補強
構造は、材長方向に亘って所定位置毎に柱断面を囲繞す
る帯状補強鋼板を前記柱鉄骨に接合して構成されてい
る。
【０００６】
【作用】本発明は前記したように鉄骨鉄筋コンクリート
造柱部材の柱断面を囲繞し、同柱部材に内蔵された柱鉄
骨に接合された帯状補強鋼板によって、柱部材が曲げモ
ーメントを受けたとき、鉄骨部と鉄筋コンクリート部断
面の曲げ回転角が等しくなり、またせん断力を受けた場
合には両者のせん断歪が等しくなる。
造柱部材の柱断面を囲繞し、同柱部材に内蔵された柱鉄
骨に接合された帯状補強鋼板によって、柱部材が曲げモ
ーメントを受けたとき、鉄骨部と鉄筋コンクリート部断
面の曲げ回転角が等しくなり、またせん断力を受けた場
合には両者のせん断歪が等しくなる。
【０００７】更にまた前記鋼板はコンクリートの面外変
形に対して拘束効果を発揮し、コンクリートの強度と靱
性を向上させる。
形に対して拘束効果を発揮し、コンクリートの強度と靱
性を向上させる。
【０００８】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。図１及び図２は短かい柱に本発明を適用した場合を
示す。高層住宅の一般階の柱はせん断スパン比が１．５
以下の短柱となり、また下層階の側柱や隅柱には高軸力
と高応力（曲げモーメントとせん断力）とが作用する。
る。図１及び図２は短かい柱に本発明を適用した場合を
示す。高層住宅の一般階の柱はせん断スパン比が１．５
以下の短柱となり、また下層階の側柱や隅柱には高軸力
と高応力（曲げモーメントとせん断力）とが作用する。
【０００９】この種の柱に本発明を適用する場合、材中
央部と材端部に帯状補強鋼板による補強を施す。鉄骨鉄
筋コンクリート造柱部材は、Ｈ型鋼を十字状に組合わせ
て構成され、柱材断面の中心に配設された柱鉄骨１と、
同柱鉄骨１が埋設された鉄筋コンクリート部２とより構
成されている。図中２ａは柱主筋、２ｂは帯筋、２ｃは
コンクリートである。
央部と材端部に帯状補強鋼板による補強を施す。鉄骨鉄
筋コンクリート造柱部材は、Ｈ型鋼を十字状に組合わせ
て構成され、柱材断面の中心に配設された柱鉄骨１と、
同柱鉄骨１が埋設された鉄筋コンクリート部２とより構
成されている。図中２ａは柱主筋、２ｂは帯筋、２ｃは
コンクリートである。
【００１０】３は材中央部及び材端部に配設された帯状
補強鋼板で、前記柱鉄骨１のフランジ部に接合部材４を
介して溶接ｗされている。図示の実施例は前記したよう
に構成されているので、材中央部に配設された帯状補強
鋼板３によって柱部材がせん断力を受けた場合、前記柱
鉄骨１と鉄筋コンクリート部とのせん断変形量を等しく
するとともに、柱部材に対角線状に生起する斜めせん断
ひび割れを拘束し、せん断強度を向上させるものであ
る。
補強鋼板で、前記柱鉄骨１のフランジ部に接合部材４を
介して溶接ｗされている。図示の実施例は前記したよう
に構成されているので、材中央部に配設された帯状補強
鋼板３によって柱部材がせん断力を受けた場合、前記柱
鉄骨１と鉄筋コンクリート部とのせん断変形量を等しく
するとともに、柱部材に対角線状に生起する斜めせん断
ひび割れを拘束し、せん断強度を向上させるものであ
る。
【００１１】また前記柱部材の端部に配設された帯状補
強鋼板３によって、柱部材における柱鉄骨１の断面と鉄
筋コンクリート部断面の回転角を等しくするとともに、
曲げ変形及びせん断変形に伴って生じる材端部コンクリ
ートの圧壊を防止するものである。図３及び図４は長い
柱に本発明を適用した場合を示す。高層住宅の１階柱は
せん断スパン比が２．０以上になるとともに、柱脚部で
曲げ降伏ヒンジが生じるように設計される。この種の柱
も高軸力を受けるため、必要な曲げ靱性を確保するため
には、主として柱脚から断面せいＤ程度の範囲の力学的
性能、強度と靱性とを向上させる必要があり、図示の実
施例では材端部と柱脚から１Ｄの位置に前記帯状補強鋼
板３を配設する。
強鋼板３によって、柱部材における柱鉄骨１の断面と鉄
筋コンクリート部断面の回転角を等しくするとともに、
曲げ変形及びせん断変形に伴って生じる材端部コンクリ
ートの圧壊を防止するものである。図３及び図４は長い
柱に本発明を適用した場合を示す。高層住宅の１階柱は
せん断スパン比が２．０以上になるとともに、柱脚部で
曲げ降伏ヒンジが生じるように設計される。この種の柱
も高軸力を受けるため、必要な曲げ靱性を確保するため
には、主として柱脚から断面せいＤ程度の範囲の力学的
性能、強度と靱性とを向上させる必要があり、図示の実
施例では材端部と柱脚から１Ｄの位置に前記帯状補強鋼
板３を配設する。
【００１２】図中前記実施例と均等部分には同一符号が
附されている。而して材端部に配設された帯状補強鋼板
３は、柱部材断面における柱鉄骨１と鉄筋コンクリート
部の曲げ回転角を等しくさせるとともに、曲げ変形に伴
って生じる材端部コンクリートの圧壊を防止するもので
ある。また柱脚から１Ｄの位置の帯状補強鋼板３の補強
は、柱部材断面における柱鉄骨１の断面と鉄筋コンクリ
ート部の曲げ回転角を等しくするとともに、両者のせん
断歪を等しくして部材のせん断強度を向上させるもので
ある。
附されている。而して材端部に配設された帯状補強鋼板
３は、柱部材断面における柱鉄骨１と鉄筋コンクリート
部の曲げ回転角を等しくさせるとともに、曲げ変形に伴
って生じる材端部コンクリートの圧壊を防止するもので
ある。また柱脚から１Ｄの位置の帯状補強鋼板３の補強
は、柱部材断面における柱鉄骨１の断面と鉄筋コンクリ
ート部の曲げ回転角を等しくするとともに、両者のせん
断歪を等しくして部材のせん断強度を向上させるもので
ある。
【００１３】
【発明の効果】このように本発明によれば、鉄骨鉄筋コ
ンクリート造柱部材の材長方向に亘って所定位置毎に、
柱断面を囲繞する帯状補強鋼板を柱鉄骨に接合して、柱
部材が水平荷重を受けて水平変形する際に、柱部材外周
の前記帯状補強鋼板の鉄筋コンクリート部に対する面外
拘束作用と、てこ作用とによって、鉄骨柱部と鉄筋コン
クリート部との変形モードを同一モードに近づけ、鉄骨
鉄筋コンクリート造柱部材の終局強度を確保し、また前
記帯状補強鋼板の鉄筋コンクリート部に対する拘束効果
によって、コンクリートの強度と靱性とを向上し、鉄骨
鉄筋コンクリート柱部材の力学的性能を向上するもので
ある。
ンクリート造柱部材の材長方向に亘って所定位置毎に、
柱断面を囲繞する帯状補強鋼板を柱鉄骨に接合して、柱
部材が水平荷重を受けて水平変形する際に、柱部材外周
の前記帯状補強鋼板の鉄筋コンクリート部に対する面外
拘束作用と、てこ作用とによって、鉄骨柱部と鉄筋コン
クリート部との変形モードを同一モードに近づけ、鉄骨
鉄筋コンクリート造柱部材の終局強度を確保し、また前
記帯状補強鋼板の鉄筋コンクリート部に対する拘束効果
によって、コンクリートの強度と靱性とを向上し、鉄骨
鉄筋コンクリート柱部材の力学的性能を向上するもので
ある。
【図１】本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の
補強構造の一実施例の縦断面図である。
補強構造の一実施例の縦断面図である。
【図２】図１の矢視イ−イ図である。
【図３】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図４】図３の矢視ロ−ロ図である。
１ 柱鉄骨 ２ａ 柱主筋 ２ｂ 帯筋 ２ｃ コンクリート ３ 帯状補強鋼板 ４ 接合部材
Claims (1)
- 【請求項１】 型鋼製柱鉄骨を内蔵する鉄骨鉄筋コンク
リート造柱部材の材長方向に亘って所定位置毎に、柱断
面を囲繞する帯状補強鋼板を前記柱鉄骨に接合してなる
ことを特徴とする鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の補強
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19927391A JPH0544299A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19927391A JPH0544299A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の補強構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0544299A true JPH0544299A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16405046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19927391A Pending JPH0544299A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 鉄骨鉄筋コンクリート造柱部材の補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0544299A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008255646A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Taisei Corp | 柱補強構造 |
| CN102758501A (zh) * | 2012-07-23 | 2012-10-31 | 华北水利水电学院 | 高强螺旋箍约束高强宽翼缘十字型钢八边形混凝土柱 |
| JP2014047509A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Shimizu Corp | 短柱構造及び短スパン梁構造 |
| CN103850392A (zh) * | 2012-12-04 | 2014-06-11 | 北京工业大学 | 外方钢管内圆钢管间设竖向带孔肋板混凝土柱及作法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01230830A (ja) * | 1988-03-10 | 1989-09-14 | Takenaka Komuten Co Ltd | 鉄骨架構 |
-
1991
- 1991-08-08 JP JP19927391A patent/JPH0544299A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01230830A (ja) * | 1988-03-10 | 1989-09-14 | Takenaka Komuten Co Ltd | 鉄骨架構 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008255646A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Taisei Corp | 柱補強構造 |
| CN102758501A (zh) * | 2012-07-23 | 2012-10-31 | 华北水利水电学院 | 高强螺旋箍约束高强宽翼缘十字型钢八边形混凝土柱 |
| JP2014047509A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Shimizu Corp | 短柱構造及び短スパン梁構造 |
| CN103850392A (zh) * | 2012-12-04 | 2014-06-11 | 北京工业大学 | 外方钢管内圆钢管间设竖向带孔肋板混凝土柱及作法 |
| CN103850392B (zh) * | 2012-12-04 | 2016-01-20 | 北京工业大学 | 外方钢管内圆钢管间设竖向带孔肋板混凝土柱及作法 |
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