JPH054392A - 給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置 - Google Patents

給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置

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JPH054392A
JPH054392A JP18045491A JP18045491A JPH054392A JP H054392 A JPH054392 A JP H054392A JP 18045491 A JP18045491 A JP 18045491A JP 18045491 A JP18045491 A JP 18045491A JP H054392 A JPH054392 A JP H054392A
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JP
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recording
recording medium
ink
clock pulse
platen roller
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JP18045491A
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Tomio Yamashita
富夫 山下
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プラテンローラの直径精度や紙送り機構の構成
部品の精度に影響を受けずに、簡単な構成でドット間隔
よりはるかに小さい高精度の紙送り制御を可能にする。 【構成】記録部において記録用紙の位置を規制するため
ののプラテンローラの円周上に磁性体を塗布するととも
に該磁性体に所定密度のクロックパルスを書き込み、紙
送り時に磁気ヘッドによってクロックパルスを読み取
り、クロックパルスの読み取り量に基づいて記録用紙の
送り量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録部へ記録媒体を供
給するための給紙装置および該給紙装置を備えた記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に
基づいて用紙やプラスチック薄板等の記録媒体(被記録
材)に画像を記録していくように構成されている。前記
記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分ける
ことができる。
【0003】記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、記録媒体を所定の記
録位置にセットした後、記録媒体に沿って移動するキャ
リッジ上に搭載した記録手段によって画像を記録(主走
査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(ピッチ搬送)を行ない、その後に再び停止した記録媒
体に対して、次の行の画像を記録(主走査)するという
動作を繰り返すことにより、記録媒体全体の記録が行な
われる。一方、記録媒体の搬送方向の副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、記録媒体を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行な
った後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行ない、さら
に、次の行の記録を一括して行なうという動作を繰り返
すことにより、記録媒体全体の記録が行なわれる。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から記録媒体にインクを吐出して記録を行な
うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、
高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特
別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニン
グコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が
少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を
記録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの
記録手段を使用するライン型の装置は、記録の一層の高
速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。一
方、記録媒体の材質に対する要求も様々なものがあり、
近年では、通常の記録媒体である紙や樹脂薄板(OHP
等)などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパン
チ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)な
どを使用ことが要求されるようになってきた。
【0006】上記記録装置においては、記録媒体を記録
部へ供給するための給紙装置が設けられている。従来の
給紙装置における記録媒体の紙送り量の制御方法として
は、パルスモータによる励磁パルス数を制御する方法、
あるいはプラテン軸の回転量等を歯車やベルト等で増幅
して光学的または電気的エンコーダで検知し、フィード
バックを掛けてサーボ制御を行なう方法などが採られて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
励磁パルス数をカウントする方法では、1パルス以下の
誤差は制御の方法が無く、紙送り精度に一定の限界があ
る。また、回転数増幅対応のサーボ方式を用いる制御方
法では、機構部品が複雑になり、また、誤差を少なくす
るためには送りピッチを小さくして部品精度を上げる必
要があり、精密化するほどコストアップになる。しか
も、上記サーボ方式を用いる制御方法では、プラテンロ
ーラ駆動源のモータとプラテンローラとの間にギヤ等の
バックラッシュが存在したり、スリップ等が発生するこ
とがあるので、モータの回転制御量が必ずしもプラテン
回転量に反映しないという解決すべき課題があった。
【0008】また、上記何れの制御方法においても、モ
ータ軸またはプラテンローラ軸の回転量の測定値から円
周を計算して移動量を求める方法であり、プラテン円周
の測定値から直接移動量を求める方法ではないので、間
接的にしか紙送り量を求めることができない。しかも、
通常削り出し等で製作されるプラテンローラの直径は精
度誤差が大きいため、プラテンローラが何回転もする
と、単に直径より計算しただけでは実際の数字との誤差
が広がり、正確な送りは量を期待することができない。
そのため、行送り回数が多いと行間に隙間が生じる。こ
の隙間を無くすために、行送りの一部を重ねて記録する
重ね記録を行ったりして対応しているが、重ね記録の部
分は事実上二重記録になるため、キャリッジの走査方向
に濃い線が発生し画像品位が低下する。
【0009】本発明は以上の課題に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、簡単な構成で高精度の紙送り
制御を行なうことができ、記録品位の向上およびコスト
ダウンを達成し得る給紙装置および記録装置を提供する
ことである。
【0010】
【課題解決のための手段】本発明は、記録媒体を供給す
る給紙装置において、記録手段の近傍で記録媒体を支持
するためのプラテンローラの円周上に磁性体を塗布する
とともに該磁性体にクロックパルスを書き込み、磁気ヘ
ッドによって前記クロックパルスを読み取るとともに該
クロックパルスの読み取り量に基づいて記録媒体の送り
量を制御する構成とすることにより、上記目的を達成す
るものである。
【0011】また、別の本発明は、画像情報に基づいて
記録媒体に記録する記録手段と記録媒体を供給する給紙
装置とを備えた記録装置において、前記給紙装置は、記
録手段の近傍で記録媒体を支持するためのプラテンロー
ラの円周上に磁性体を塗布するとともに該磁性体にクロ
ックパルスを書き込み、磁気ヘッドによって前記クロッ
クパルスを読み取るとともに該クロックパルスの読み取
り量に基づいて記録媒体の送り量を制御する構成とする
ことにより、上記目的を達成するものである。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用した給紙装置を備えた記録装
置の一実施例を示す側面図である。なお、図1の実施例
は、インクジェット記録手段(記録ヘッド)を用いるシ
リアル記録装置の場合を例示するものである。図1にお
いて、1は記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体
(被記録材)、2は紙送り駆動モータ、3はカセット内
に積載された記録媒体1を1枚づつ送り出すための給紙
ローラ、4は供給された記録媒体1を案内支持するため
のプラテンローラ、5は記録媒体1に搬送力を付与する
ためのフィードローラ、6はクロックパルスを読み取る
ための磁気ヘッド、7は記録手段(記録ヘッド)、8は
ガイドレール9、10に沿って記録媒体1の幅方向に移
動可能なキャリッジである。前記記録手段7はキャリッ
ジ8上に搭載され、該キャリッジ8の移動によって記録
媒体1の主走査が行なわれる。
【0013】前記記録手段(記録ヘッド)7は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録手段7は、前
記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより
生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧
力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録
を行なうものである。
【0014】図2は、前記記録手段(記録ヘッド)7の
インク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
図2において、被記録材1と所定の隙間(例えば、約
0.5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口形成
面51には、所定のピッチで複数の吐出口52が形成さ
れ、共通液室53と各吐出口52とを連通する各液路5
4の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生する
ための電気熱変換体(発熱抵抗体など)55が配設され
ている。本例においては、記録ヘッド7は、前記吐出口
52がキャリッジ8の走査方向と交叉する方向に並ぶよ
うな位置関係で、該キャリッジ8に搭載されている。こ
うして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電
気熱変換体55を駆動(通電)して、液路54内のイン
クを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口
52からインクを吐出させる記録ヘッド7が構成されて
いる。
【0015】図3は前記プラテンローラ4およびキャリ
ッジ8を示す模式的平面図である。図1〜図3におい
て、前記記録ヘッド7の吐出口52は例えば400ドッ
ト/インチの密度で形成されている。一方、前記プラテ
ンローラ4の右端の円周上には磁気クロック帯11が設
けられており、該磁気クロック帯11には、公知の磁気
パルス書き込み器により、例えば1600ドット/イン
チ(dpi)の密度でクロックパルスが記録(書き込
み)されている。また、この磁気クロック帯11の円周
上の一点に近接した位置には、書き込まれたクロックパ
ルスを読み取るための前記磁気読み取りヘッド6が配設
されている。
【0016】図1において、12はインクジェット記録
装置の制御回路(CPU)、13は制御回路12に併設
されたRAM、14は制御回路12に併設されたRO
M、15は前記紙送り駆動モータ2を駆動するためのド
ライバ、である。また、前記磁気読み取りヘッド6によ
って読み取られたクロックパルスは増幅器16を介して
制御回路12へ入力される。前記制御回路12は、イン
ターフェイス17を介してホストコンピュータ18に接
続されている。上記記録装置の給紙装置(紙送り機構)
においては、記録手段7の近傍で記録媒体1を支持する
ためのプラテンローラ4には、その搬送使用領域を避け
た位置(例えば、ローラの端部)の円周上に磁性体11
が塗布され、該磁性体11には所定密度のクロックパル
スが書き込まれており、紙送り時には、円周上の一点に
配置された磁気ヘッド6によって前記クロックパルスを
読み取るとともに該クロックパルスの読み取り量に基づ
いて記録媒体1の送り量を制御するように構成されてい
る。
【0017】以上説明した記録装置においては、紙送り
時に記録媒体1の先端が記録媒体搬送用のフィードロー
ラ5に到達し通過すると、CPU12は不図示の紙セン
サにより記録媒体1の先端を検知し、記録媒体1がプラ
テンローラ4上の所定位置にあるか否かを判別する。以
後、CPU12は、磁気読み取りヘッド6により、プラ
テンローラ4の記録に使用しない部分の円周上に記録さ
れたクロックを読み取る。円周上のクロックは長さに対
して一定の密度で書き込まれており、プラテンローラ4
の直径が大きい場合には、これに比例して書き込まれる
クロック数も増加する。CPU12は、クロック数をカ
ウントすることにより、プラテンローラ4の円周上の実
際の移動量を測定することができ、したがって、該プラ
テンローラ4の周面に密着している記録媒体1の実際の
搬送量(紙送り量)を測定することができる。また、紙
送り系の慣性等によりプラテンローラ4が余分に回転し
た場合には、これも同時に検知し、紙送り駆動モータ2
に逆電圧を印加して設定値との差分だけ戻すことができ
る。さらに、戻し過ぎた場合には再度回転方向を反転さ
せてこれを補正することができ、設定値との差を零にす
ることができる。こうして、極めて精度の高い紙送り制
御を行なうことが可能になる。
【0018】次に、ホストコンピュータ18から、イン
タフェース17を介して、記録装置の制御回路12に対
して、給紙命令に続き、2行以上にわたる記録命令およ
び記録(画像)データが転送されてきた時の紙送り動作
を説明する。図4は記録媒体1を紙送りする時の制御動
作のフローチャートである。ホストコンピュータ18か
らの記録命令および記録データは、暫定データ格納用の
RAM13に格納される。CPU12は、転送されてR
AM13に格納されたデータとROM14の内容とを照
合して命令およびデータの解析を行う。CPU12は、
紙送り命令を解読すると、以下に図4を参照して説明す
る順序で記録媒体1の搬送(給紙動作)を行う。
【0019】先ず、紙送り駆動モータ2を作動させて記
録媒体1の供給を開始し(ステップS1)、記録媒体1
がプラテンローラ4とフィードローラ5との間を通過し
て不図示の紙センサまで到達すると(ステップS2)、
磁気読み取りヘッド6によって、磁気帯11に書き込ま
れたクロックパルス(1600ドット/インチ)を読み
取る(ステップS3)。読み取ったクロックパルスは増
幅器16を介して制御回路12に逐次入力され、該制御
回路12は読み取りクロック数nのカウントを開始する
(ステップS4)。記録媒体1が所定の記録位置まで搬
送され、カウント数nが設定値Nに達すると(ステップ
S5)、CPU12はモータドライバ15を介して紙送
り駆動モータ2を停止させる。
【0020】次に記録命令および記録データの解析を行
ったCPU12は、1ライン分の記録を行なう(ステッ
プS7)。この1ライン分の記録は次のようにして行な
われる。すなわち、不図示のキャリッジ駆動モータを駆
動することによりキャリッジ8を所定の記録開始位置
(例えば、左端)まで移動し、記録ヘッド7に1ドット
列の記録データを転送して記録ヘッド7を駆動すること
により1ドット列の記録を行ない、次いで、キャリッジ
8を1ドット分だけ記録方向(主走査方向)へ移動させ
て記録ヘッド7にデータ転送を行ない、該記録ヘッド7
を駆動することにより次のドット列の記録を行ない、以
下このような動作を1ラインの終端(例えば、右端)ま
で繰り返し実行することにより1ライン分の記録を終了
する。
【0021】次に、再び紙送り命令が来ると、ドライバ
15を介して紙送り駆動モータ2を所定量だけ駆動する
(ステップS8)ことにより次のラインの記録位置まで
紙送りを行なう。その場合、CPU12は、磁気読み取
りヘッド6を介して、プラテンローラ4の円周上の磁気
帯11に記録されているクロックパルスを読み出してカ
ウントし、カウント数nが設定値N0 に達した時(ステ
ップS9)に、モータドライバ15を遮断して紙送り駆
動モータ2を停止させて紙送りを終了させる(ステップ
S10)。この場合、不図示のモータ短絡回路等の公知
の技術を使用したブレーキ回路で紙送り駆動モータ2を
停止させるが、その際、紙送り系の慣性によりプラテン
ローラ4が過回転した場合には、設定読み取り量(カウ
ント数=N0 )より多い数のクロックパルスがCPU1
2へ送られることになる。
【0022】ステップS11でクロックパルス数nが設
定読み取り量N0 より大きいか否かを判別し、CPU1
2が設定量より多いクロック数を受信した場合には過回
転(送り過ぎ)と判断し、モータドライバ15を逆回転
に設定して紙送り駆動モータ2を逆転駆動することによ
り、プラテンローラ4を逆回転させる(ステップS1
2)。このプラテン4の逆転により、記録媒体1を設定
量N0 との差分だけ戻して設定位置に停止させることが
できる。この際に逆転方向に過回転(余分に戻し回転)
した場合には、再び正転方向(送り方向)に差分だけ回
転させ、このような動作を繰り返すことにより最終的に
は差を実質的が零となり(ステップS13)、正確な紙
送り位置に停止させることができる。以後同じ様に、紙
送り命令に基づき、過回転の時には前述のような逆転駆
動(および必要な再正転駆動)を行なうことにより、記
録行(記録ライン)間の接続箇所は隙間なく、しかも1
ドットの重なりも無しに正確に記録することが可能にな
る。
【0023】以上説明した実施例によれば、紙送り量の
検知手段として、磁気記録を直接的に読み取る(計測)
する高精度の方式を使用し、プラテンローラ4の回転を
直接的に読み取るので、伝動機構のバックラッシュ、ス
リップあるいは撓みなどによる読み取り誤差を無くすこ
とができ、しかも、過回転の時でも、フィードバックに
より容易にその修正をサーボ方式で行なうことができ、
構成部品点数を減らすことにより小型軽量化およびコス
トダウンを図ることが可能な記録装置の給紙装置が得ら
れた。
【0024】上記実施例における紙送り制御装置におい
ては、プラテンローラ4の記録に使用しない部分の円周
上に磁性帯11を塗布し、該磁性帯11に記録必要分解
能(例えば、400ドット/インチ)に比較して充分に
高密度(例えば、1600ドット/インチ)のクロック
パルスを一定密度で書き込み、この書き込まれたクロッ
クパルスを読み取るための磁気ヘッド6を、プラテンロ
ーラ4の磁性帯11塗布面(円周面)に近接または摺接
するように配置し、紙送り駆動モータ2として簡単に回
転方向制御可能なモータ(例えば、直流モータ)を用い
ることにより、構成されている。なお、上記実施例で
は、プラテンローラ4の円周上に磁性体を塗布した後に
クロックパルスを記録(書き込み)したが、これに代え
て、予めクロックが記録された磁気テープ等をプラテン
ローラに張り付ける構造にしてもよい。
【0025】なお、前述の実施例では、記録手段(記録
ヘッド)7をキャリッジ8に搭載し、記録媒体1に沿っ
て主走査するシリアルタイプの記録装置を例に挙げて説
明したが、本発明は、記録媒体の記録幅の全体または一
部に対応するライン型の記録手段を用いるラインタイプ
の記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同
様の効果を達成し得るものである。また、前述の実施例
では、1個の記録手段7で記録する場合を例示したが、
本発明は、異なる色で記録する複数の記録手段を備えた
カラー記録装置、あるいは色彩が同じで濃度が異なる記
録を行なう複数の記録手段を用いる階調記録用の記録装
置など、記録手段(記録ヘッド)の数にも関係なく、同
様に適用することができ、同様の作用効果を達成し得る
ものである。
【0026】さらに、記録手段としては、記録ヘッドと
インクタンク等を一体化したカートリッジタイプの記録
手段(ヘッドカートリッジ)、あるいは記録ヘッドとイ
ンクタンク等を別々に設ける構成のものなど、その他の
記録ヘッドおよびインクタンクの構成形態を有する記録
装置においても、同様に適用することができ、同様の効
果が得られるものである。
【0027】なお、本発明は、記録装置がインクジェッ
ト記録装置である場合には、例えば、ピエゾ素子等の電
気機械変換体等を用いる記録手段(記録ヘッド)を使用
するものに適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインク
ジェット記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化
が達成できるからである。
【0028】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体
(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0029】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0030】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0031】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても、本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組み合わせ
によってその長さを満たす構成や、一体的に形成された
1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。加え
て、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体
に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着され
ることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのイ
ンクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録
ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用い
た場合にも本発明は有効である。
【0032】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0033】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又
は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0034】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0035】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0036】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、記録媒体を供給する給紙装置において、記録
手段の近傍で記録媒体を支持するためのプラテンローラ
の円周上に磁性体を塗布するとともに該磁性体にクロッ
クパルスを書き込み、磁気ヘッドによって前記クロック
パルスを読み取るとともに該クロックパルスの読み取り
量に基づいて記録媒体の送り量を制御する構成としたの
で、ドット間隔よりはるかに小さい高精度の紙送り制御
を簡単な構成で容易に実行することができ、紙送り駆動
モータとして簡単に制御可能な直流モータを使用するこ
とができ、しかも、プラテンローラの直径精度等、紙送
り系全般の部品精度を従来例ほど必要とせずに高品位の
記録を行なうことができ、大幅なコストダウンを達成し
得る給紙装置が提供される。
【0038】また、別の本発明によれば、画像情報に基
づいて記録媒体に記録する記録手段と記録媒体を供給す
る給紙装置とを備えた記録装置において、前記給紙装置
は、記録手段の近傍で記録媒体を支持するためのプラテ
ンローラの円周上に磁性体を塗布するとともに該磁性体
にクロックパルスを書き込み、磁気ヘッドによって前記
クロックパルスを読み取るとともに該クロックパルスの
読み取り量に基づいて記録媒体の送り量を制御する構成
としたので、ドット間隔よりはるかに小さい高精度の紙
送り制御を簡単な構成で容易に実行することができ、紙
送り駆動モータとして簡単に制御可能な直流モータを使
用することができ、しかも、プラテンローラの直径精度
等、紙送り系全般の部品精度を従来例ほど必要とせずに
高品位の記録を行なうことができ、大幅なコストダウン
を達成し得る記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録装置の一実施例の構成を
示す模式的側面図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】図1中のプラテンローラおよびキャリッジを示
す平面図である。
【図4】本発明による給紙装置を備えた記録装置の紙送
り動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 紙送り駆動用モータ(搬送モータ) 3 給紙ローラ 4 プラテンローラ 5 フィードローラ 6 磁気読み取りヘッド 7 記録手段(記録ヘッド) 8 キャリッジ 11 磁気クロック帯 12 制御回路(CPU) 13 RAM 14 ROM 15 モータドライバ 18 ホストコンピュータ 51 吐出口形成面 52 吐出口 55 電気熱変換体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を供給する給紙装置におい
    て、記録手段の近傍で記録媒体を支持するためのプラテ
    ンローラの円周上に磁性体を塗布するとともに該磁性体
    にクロックパルスを書き込み、磁気ヘッドによって前記
    クロックパルスを読み取るとともに該クロックパルスの
    読み取り量に基づいて記録媒体の送り量を制御すること
    を特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 画像情報に基づいて記録媒体に記録す
    る記録手段と記録媒体を供給する給紙装置とを備えた記
    録装置において、前記給紙装置は、記録手段の近傍で記
    録媒体を支持するためのプラテンローラの円周上に磁性
    体を塗布するとともに該磁性体にクロックパルスを書き
    込み、磁気ヘッドによって前記クロックパルスを読み取
    るとともに該クロックパルスの読み取り量に基づいて記
    録媒体の送り量を制御することを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が、インク吐出用の熱エ
    ネルギーを発生するための電気熱変換体を備えているイ
    ンクジェット記録手段であることを特徴とする請求項2
    の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段が、前記電気熱変換体に
    よって印加される熱エネルギーによりインクに生じる膜
    沸騰を利用して、吐出口よりインクを吐出させることを
    特徴とする請求項3の記録装置。
JP18045491A 1991-06-26 1991-06-26 給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置 Pending JPH054392A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4963828A (en) * 1988-03-04 1990-10-16 Hitachi, Ltd. Picture quality testing method and apparatus for color cathode-ray tube

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4963828A (en) * 1988-03-04 1990-10-16 Hitachi, Ltd. Picture quality testing method and apparatus for color cathode-ray tube

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