JPH0543033U - 電子料金秤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め販売情報を格納した外部メモリが上方か
ら装着される接続コネクタを受皿で上方から被うように
した電子料金秤において、一個の外部メモリで複数個の
電子料金秤の内蔵メモリを更新できるようにすると共
に、生鮮食品の水滴や害虫等が接続コネクタのスロット
に侵入することによる故障も防止する。 【構成】 接続コネクタ９に装着された外部メモリ１１
の販売情報を読出して記憶する内蔵メモリを設け、外部
メモリ１１が取外された接続コネクタ９のスロット１０
を上方から被うコネクタカバー１２を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子料金秤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在、物品の重量を電気的なデータとして算出する電子料金秤が実用化されて いる。この電子料金秤とは、基端部が本体ハウジングに固定されたロードセルの 先端部に受皿を連結したもので、この受皿上に積載した物品の重量によってロー ドセルに生じる歪みを電気的に計測して計量を行なうようになっている。

【０００３】 ここで、このような電子料金秤では、予め販売する物品の単位重量の価格を種 別毎にＰＬＵ(Ｐrice Ｌook Ｕp)メモリに格納しておき、キーボード等の操作 入力で種別を指定して物品を計量すると販売価格を算出してディスプレイの表示 やレシートの印刷に利用することが一般的である。さらに、このような電子料金 秤では、ＰＬＵメモリ内の販売情報を簡易に変更するため、これを交換自在な外 部メモリであるＲＯＭ(Ｒead Ｏnly Ｍemory)カセットにすることが提案され ており、本出願人が実開昭58-195838号公報に開示した電子料金秤では、ＲＯＭ カセットの着脱部を受皿下に設けることで、計量中に誤ってＲＯＭカセットを取 外すような誤動作を防止している。

【０００４】 ここで、上記公報の電子料金秤は、ＰＬＵメモリとして機能するＲＯＭカセッ トを装着した状態で計量を行なう構造となっているが、現在では、このＲＯＭカ セットをＲＯＭやＲＡＭ(Ｒandom Ａccess Ｍemory)等からなる外部メモリで あるメモリカードとして電子料金秤内にＰＬＵメモリを内蔵メモリとして形成し たものがある。これは、初期設定時などには電子料金秤にメモリカードを装着し てＰＬＵメモリに販売情報を伝送し、この販売情報の伝送完了後にはメモリカー ドを電子料金秤から取外して計量作業を行なうようになっている。このようにす ることで、一個のメモリカードで複数個の電子料金秤のＰＬＵメモリを同一内容 に更新することができ、メモリカードの個数の削減やメモリカードの記憶内容の 設定作業の簡略化に寄与することができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記公報の電子料金秤では、ＰＬＵメモリに相当する交換自在なＲＯＭカセッ トの着脱部を受皿下に設けることで外観を美麗にしており、メモリカードを利用 した電子料金秤では、一個のメモリカードで複数個の電子料金秤内のＰＬＵメモ リを更新できるようになっている。

【０００６】 そこで、このようなメモリカードの着脱部を受皿下に設けて外観を良好にする と共にメモリカードの個数の削減等を実現することが想定されるが、この場合は 計量時にはメモリカードが取外される接続コネクタが上方に開口しているので、 ここに生鮮食品の水滴や害虫が侵入して故障が生じる懸念がある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本体ハウジングに基端部が固定されたロードセルの可動自在な先端部に受皿を 上方から着脱自在に連結し、予め販売情報を格納した外部メモリが着脱自在に装 着されるスロットが上面に形成された接続コネクタを前記受皿で上方から被われ る位置に立設した電子料金秤において、前記接続コネクタに装着された前記外部 メモリの販売情報を読出して記憶する内蔵メモリを設け、この内蔵メモリと前記 接続コネクタと前記ロードセルとを格納して天板上に前記受皿が位置する本体ハ ウジングを形成し、この本体ハウジングの天板に前記接続コネクタのスロットに 上方から対向する貫通孔を形成し、この貫通孔を密閉すると共に前記接続コネク タのスロットを上方から被うコネクタカバーを設けた。

【０００８】

【作用】

内蔵メモリの販売情報を更新する外部メモリの着脱部が受皿下に位置している ので計量実行時の電子料金秤の外観が美麗であり、しかも、内蔵メモリの販売情 報を更新した外部メモリを取外すことができるので、一個の外部メモリで複数個 の電子料金秤の内蔵メモリを更新するようなこともでき、計量時には外部メモリ が取外される接続コネクタのスロットがコネクタカバーで被われるので、生鮮食 品の水滴や害虫等が接続コネクタのスロットに侵入することによる故障も防止さ れる。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づいて説明する。まず、この電子料金秤１では、図 １に例示するように、本体ベース上に基端部が固定された一個のロードセルの可 動自在な先端部に矩形平板状の支持フレームが固定されており、この支持フレー ムの上面四隅に取付けられた緩衝ゴム２が本体ハウジング３の天板４の四隅に形 成された貫通孔５から突出している。そして、これらの貫通孔５から突出した前 記緩衝ゴム２上に受皿６が上方から着脱自在に装着されるようになっており、こ の受皿６で出没自在に被われる前記天板４の後縁部の近傍に矩形の貫通孔７が形 成されている。ここで、この電子料金秤１では、前記天板４の貫通孔７下には、 前記本体ベース下で前記本体ハウジング３に装着される底板８に立設された接続 コネクタ９の上面のスロット１０が対向しており、このスロット１０に着脱自在 に装着される外部メモリであるメモリカード１１は前記天板４の貫通孔７から挿 入されるようになっている。そして、この電子料金秤１では、図２に例示するよ うに、この天板４の貫通孔７に下面が開口したボックス状のコネクタカバー１２ が上方から着脱自在に装着されるようになっており、このコネクタカバー１２が 前記底板８上の接続コネクタ９のスロット１０を上方から被うようになっている 。なお、この電子料金秤１では、前記接続コネクタ９に装着された前記メモリカ ード１１の販売情報を読出して記憶する内蔵メモリであるＰＬＵメモリ(図示せ ず)がＲＡＭやＨＤＤ(Ｈard Ｄisk Ｄrive)等で設けられており、この内蔵メ モリが接続された演算回路(図示せず)には、前記ロードセルやキーボード１３及 びレシートプリンタ１４等が接続されている。また、この電子料金秤１では、前 記メモリカード１１には商品名称や単位重量あたりの価格等からなる販売情報が 予め格納されている。

【００１０】 このような構成において、この電子料金秤１では、初期設定時などにＰＬＵメ モリ内の販売情報を更新する場合、受皿６を緩衝ゴム２上から取外してからコネ クタカバー１２を天板４の貫通孔７から取外し、この貫通孔７下に位置する接続 コネクタ９のスロット１０にメモリカード１１を装着する。そこで、この状態で キーボード１３に所定の操作入力を行なうことで、メモリカード１１内に予め格 納された販売情報が読出されてＰＬＵメモリが更新される。そして、この電子料 金秤１では、上述のようなＰＬＵメモリの更新作業が完了すると接続コネクタ９ のスロット１０に装着されたメモリカード１１を天板４の貫通孔７から取外し、 この貫通孔７にコネクタカバー１２を装着してから緩衝ゴム２上に受皿６を装着 する。

【００１１】 そこで、このようにして電子料金秤１のＰＬＵメモリの更新が完了した後、キ ーボード１３の操作入力で種別を指定した計量物(図示せず)を受皿６に積載する と、その重量に対応してロードセルが出力する重量情報とキーボード１３の操作 入力に従ってＰＬＵメモリが出力する販売情報とが演算回路に入力されるので、 この演算回路は計量物の重量や販売価格等を電気的に算定してディスプレイ(図 示せず)での表示やレシートプリンタ１４での印刷などに利用するようになって いる。

【００１２】 ここで、この電子料金秤１では、ＰＬＵメモリ内の販売情報を簡易に更新する メモリカード１１の着脱部が受皿６下に位置しているので使用時の外観が美麗で あり、しかも、ＰＬＵメモリ内の販売情報を更新したメモリカード１１を取外す ことができるので、一個のメモリカード１１で複数個の電子料金秤１のＰＬＵメ モリを更新するようなこともできる。

【００１３】 しかも、この電子料金秤１では、計量時にはメモリカード１１が取外される接 続コネクタ９のスロット１０が上方に開口しているが、このスロット１０はコネ クタカバー１２で被われるので生鮮食品の水滴や害虫の侵入による故障が防止さ れている。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上述のように、本体ハウジングに基端部が固定されたロードセルの可 動自在な先端部に受皿を上方から着脱自在に連結し、予め販売情報を格納した外 部メモリが着脱自在に装着されるスロットが上面に形成された接続コネクタを前 記受皿で上方から被われる位置に立設した電子料金秤において、前記接続コネク タに装着された前記外部メモリの販売情報を読出して記憶する内蔵メモリを設け 、この内蔵メモリと前記接続コネクタと前記ロードセルとを格納して天板上に前 記受皿が位置する本体ハウジングを形成し、この本体ハウジングの天板に前記接 続コネクタのスロットに上方から対向する貫通孔を形成し、この貫通孔を密閉す ると共に前記接続コネクタのスロットを上方から被うコネクタカバーを設けたこ とにより、内蔵メモリの販売情報を更新する外部メモリの着脱部が受皿下に位置 しているので計量実行時の電子料金秤の外観が美麗であり、しかも、内蔵メモリ の販売情報を更新した外部メモリを取外すことができるので、一個の外部メモリ で複数個の電子料金秤の内蔵メモリを更新するようなこともでき、計量時には外 部メモリが取外される接続コネクタのスロットがコネクタカバーで被われるので 、生鮮食品の水滴や害虫等が接続コネクタのスロットに侵入することによる故障 も防止される等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す分解斜視図である。

【図２】拡大した要部を示す縦断側面図である。

【符号の説明】

１ 電子料金秤 ３ 本体ハウジング ４ 天板 ６ 受皿 ７ 貫通孔 ９ 接続コネクタ １０ スロット １１ 外部メモリ １２ コネクタカバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体ハウジングに基端部が固定されたロ
   ードセルの可動自在な先端部に受皿を上方から着脱自在
   に連結し、予め販売情報を格納した外部メモリが着脱自
   在に装着されるスロットが上面に形成された接続コネク
   タを前記受皿で上方から被われる位置に立設した電子料
   金秤において、前記接続コネクタに装着された前記外部
   メモリの販売情報を読出して記憶する内蔵メモリを設
   け、この内蔵メモリと前記接続コネクタと前記ロードセ
   ルとを格納して天板上に前記受皿が位置する本体ハウジ
   ングを形成し、この本体ハウジングの天板に前記接続コ
   ネクタのスロットに上方から対向する貫通孔を形成し、
   この貫通孔を密閉すると共に前記接続コネクタのスロッ
   トを上方から被うコネクタカバーを設けたことを特徴と
   する電子料金秤。