JPH054150A - テーブルの撓みを考慮したワークの位置・姿勢修正方法及び装置 - Google Patents
テーブルの撓みを考慮したワークの位置・姿勢修正方法及び装置Info
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- JPH054150A JPH054150A JP18049591A JP18049591A JPH054150A JP H054150 A JPH054150 A JP H054150A JP 18049591 A JP18049591 A JP 18049591A JP 18049591 A JP18049591 A JP 18049591A JP H054150 A JPH054150 A JP H054150A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 X軸、Y軸、Z軸テーブルの撓み等によって
生じるワークの位置誤差と傾き誤差を修正するための方
法と、その方法の実施に使用する6軸テーブル装置を提
供すること。 【構成】 6軸テーブル装置は、X、Y、Z軸方向にそ
れぞれ移動するX軸、Y軸、Z軸テーブルと、その内、
最上位置にあるテーブルに具えられX、Y、Z軸の周り
に回動しうるようになっているワーク積載テーブルと、
前記ワーク積載テーブルのX、Y、Z軸座標位置におけ
る軸方向位置誤差と傾き誤差を記憶する記憶回路と、前
記記憶回路に記憶された前記軸方向位置誤差分と傾き誤
差分を補正して前記X軸、Y軸、Z軸テーブルの軸方向
位置と前記ワーク積載テーブルのX、Y、Z軸周りの回
動角を修正する位置・傾き補正回路とを有している。ワ
ーク積載テーブルのX軸、Y軸、Z軸座標位置における
軸方向位置誤差と傾き誤差を記憶回路に記憶させ、この
軸方向位置誤差分と傾き誤差分を位置・傾き補正回路に
より補正してワークの位置・姿勢を修正する。
生じるワークの位置誤差と傾き誤差を修正するための方
法と、その方法の実施に使用する6軸テーブル装置を提
供すること。 【構成】 6軸テーブル装置は、X、Y、Z軸方向にそ
れぞれ移動するX軸、Y軸、Z軸テーブルと、その内、
最上位置にあるテーブルに具えられX、Y、Z軸の周り
に回動しうるようになっているワーク積載テーブルと、
前記ワーク積載テーブルのX、Y、Z軸座標位置におけ
る軸方向位置誤差と傾き誤差を記憶する記憶回路と、前
記記憶回路に記憶された前記軸方向位置誤差分と傾き誤
差分を補正して前記X軸、Y軸、Z軸テーブルの軸方向
位置と前記ワーク積載テーブルのX、Y、Z軸周りの回
動角を修正する位置・傾き補正回路とを有している。ワ
ーク積載テーブルのX軸、Y軸、Z軸座標位置における
軸方向位置誤差と傾き誤差を記憶回路に記憶させ、この
軸方向位置誤差分と傾き誤差分を位置・傾き補正回路に
より補正してワークの位置・姿勢を修正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X軸、Y軸、Z軸テー
ブルの撓み等によって生じるワークの位置誤差と傾き誤
差を修正して、ワークの3次元空間における絶対位置決
めをおこなうための方法と、その方法に使用する6軸テ
ーブル装置に関する。
ブルの撓み等によって生じるワークの位置誤差と傾き誤
差を修正して、ワークの3次元空間における絶対位置決
めをおこなうための方法と、その方法に使用する6軸テ
ーブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械は、例えば、X、Y、Z
軸方向に移動するX軸、Y軸、Z軸テーブルの内、最上
位置にあるテーブルにワークを積載し、各テーブルをそ
れぞれの方向に移動させながら、このワークに各種の加
工を施すようになっている。各テーブルは、通常、精密
ボールねじによって移動する。しかし、ボールねじのね
じ軸にはピッチ誤差やバックラッシュ誤差がある。この
ため、このピッチ誤差やバックラッシュ誤差を予め記憶
させておき、その分を修正しながらテーブルを移動させ
るテーブルの位置修正方法がある。
軸方向に移動するX軸、Y軸、Z軸テーブルの内、最上
位置にあるテーブルにワークを積載し、各テーブルをそ
れぞれの方向に移動させながら、このワークに各種の加
工を施すようになっている。各テーブルは、通常、精密
ボールねじによって移動する。しかし、ボールねじのね
じ軸にはピッチ誤差やバックラッシュ誤差がある。この
ため、このピッチ誤差やバックラッシュ誤差を予め記憶
させておき、その分を修正しながらテーブルを移動させ
るテーブルの位置修正方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
修正方法は、例えば、図8に示すように、Z軸テーブル
21の昇降を案内する支柱22がワークWの重量等によ
って破線で示した状態に傾いた場合、各軸単体でのピッ
チ誤差補正やバックラッシュ補正だけではテーブルの位
置を正確に制御することはできない。すなわち、ピッチ
誤差補正やバックラッシュ誤差補正に基づき、Z軸テー
ブル21を昇降させ、且つX軸テーブル23を移動さ
せ、ワークWの位置を実線で示す位置に制御したとして
も、ワークWは傾いたままであり、想像線で示すような
正規の姿勢に制御することができないという問題点を有
している。
修正方法は、例えば、図8に示すように、Z軸テーブル
21の昇降を案内する支柱22がワークWの重量等によ
って破線で示した状態に傾いた場合、各軸単体でのピッ
チ誤差補正やバックラッシュ補正だけではテーブルの位
置を正確に制御することはできない。すなわち、ピッチ
誤差補正やバックラッシュ誤差補正に基づき、Z軸テー
ブル21を昇降させ、且つX軸テーブル23を移動さ
せ、ワークWの位置を実線で示す位置に制御したとして
も、ワークWは傾いたままであり、想像線で示すような
正規の姿勢に制御することができないという問題点を有
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、X、Y、Z軸
方向にそれぞれ移動するX軸、Y軸、Z軸テーブルの
内、最上位置にあるテーブルに具えられX、Y、Z軸の
周りに回動しうるようになっているワーク積載テーブル
にモデルワークを積載したとき前記ワーク積載テーブル
のX、Y、Z軸座標位置における軸方向位置誤差と傾き
誤差を記憶回路に記憶させ、実際のワーク加工時に前記
記憶回路に記憶された前記軸方向位置誤差分と傾き誤差
分を位置・傾き補正回路により補正して、前記ワーク積
載テーブルの前記X、Y、Z軸方向位置と前記各軸周り
の回動角を修正することを特徴とするワークの位置・姿
勢修正方法と、X、Y、Z軸方向にそれぞれ移動するX
軸、Y軸、Z軸テーブルと、その内、最上位置にあるテ
ーブルに具えられX、Y、Z軸の周りに回動しうるよう
になっているワーク積載テーブルと、前記ワーク積載テ
ーブルのX、Y、Z軸座標位置における軸方向位置誤差
と傾き誤差を記憶する記憶回路と、前記記憶回路に記憶
された前記軸方向位置誤差分と傾き誤差分を補正して前
記X軸、Y軸、Z軸テーブルの軸方向位置と前記ワーク
積載テーブルの前記X、Y、Z軸周りの回動角を修正す
る位置・傾き補正回路とを有する6軸テーブル装置によ
り、前記の課題を解決したものである。
方向にそれぞれ移動するX軸、Y軸、Z軸テーブルの
内、最上位置にあるテーブルに具えられX、Y、Z軸の
周りに回動しうるようになっているワーク積載テーブル
にモデルワークを積載したとき前記ワーク積載テーブル
のX、Y、Z軸座標位置における軸方向位置誤差と傾き
誤差を記憶回路に記憶させ、実際のワーク加工時に前記
記憶回路に記憶された前記軸方向位置誤差分と傾き誤差
分を位置・傾き補正回路により補正して、前記ワーク積
載テーブルの前記X、Y、Z軸方向位置と前記各軸周り
の回動角を修正することを特徴とするワークの位置・姿
勢修正方法と、X、Y、Z軸方向にそれぞれ移動するX
軸、Y軸、Z軸テーブルと、その内、最上位置にあるテ
ーブルに具えられX、Y、Z軸の周りに回動しうるよう
になっているワーク積載テーブルと、前記ワーク積載テ
ーブルのX、Y、Z軸座標位置における軸方向位置誤差
と傾き誤差を記憶する記憶回路と、前記記憶回路に記憶
された前記軸方向位置誤差分と傾き誤差分を補正して前
記X軸、Y軸、Z軸テーブルの軸方向位置と前記ワーク
積載テーブルの前記X、Y、Z軸周りの回動角を修正す
る位置・傾き補正回路とを有する6軸テーブル装置によ
り、前記の課題を解決したものである。
【0005】
【作用】先ず、ワーク積載テーブルにモデルワークを載
せ、ワーク積載テーブルをX軸、Y軸、Z軸方向の種々
の位置に移動させ、各位置における各テーブルの撓みに
よって生じる軸方向位置誤差、及び、傾きを測定し、そ
の軸方向位置誤差と、傾き誤差を記憶回路に予め記憶さ
せる。この記憶はワークの重量別に行なう。そして、実
際に加工するワークがワーク積載テーブルに載せられた
ときは、X、Y、Z軸テーブルは施すべき加工に応じて
種々の位置に移動させられるが、このとき、位置・傾き
補正回路は、記憶回路から上記軸方向位置誤差と傾き誤
差を修正値として読み出し、この軸方向位置誤差分と傾
き誤差分を補正しながら各テーブルを移動させ、且つワ
ーク積載テーブルを各軸の周りに回動させる。このよう
にして、ワークが載ったワーク積載テーブルは、撓みに
よる軸方向位置誤差と傾き誤差を修正されながら移動
し、且つ、ワークの姿勢も修正される。
せ、ワーク積載テーブルをX軸、Y軸、Z軸方向の種々
の位置に移動させ、各位置における各テーブルの撓みに
よって生じる軸方向位置誤差、及び、傾きを測定し、そ
の軸方向位置誤差と、傾き誤差を記憶回路に予め記憶さ
せる。この記憶はワークの重量別に行なう。そして、実
際に加工するワークがワーク積載テーブルに載せられた
ときは、X、Y、Z軸テーブルは施すべき加工に応じて
種々の位置に移動させられるが、このとき、位置・傾き
補正回路は、記憶回路から上記軸方向位置誤差と傾き誤
差を修正値として読み出し、この軸方向位置誤差分と傾
き誤差分を補正しながら各テーブルを移動させ、且つワ
ーク積載テーブルを各軸の周りに回動させる。このよう
にして、ワークが載ったワーク積載テーブルは、撓みに
よる軸方向位置誤差と傾き誤差を修正されながら移動
し、且つ、ワークの姿勢も修正される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。6軸テーブル装置30(図1参照)の支柱31に
は、上下方向(Z軸方向)に移動するZ軸テーブル32
が具えられている。Z軸テーブル32には、図1におい
て左右方向(X軸方向)に移動するX軸テーブル33が
具えられている。X軸テーブル33には、図1の表裏方
向(Y軸方向)に移動するY軸テーブル34が具えらて
いる。Y軸テーブル34には、Z軸方向の回転軸35を
中心に回転するZ軸回転フレーム36が具えられてい
る。Z軸回転フレーム36には、X軸方向の回転軸37
を中心に傾動するX軸傾動フレーム38が具えられてい
る。X軸傾動フレーム38には、Y軸方向の回転軸39
を中心に傾動するワーク積載テーブル40が具えられて
いる。
する。6軸テーブル装置30(図1参照)の支柱31に
は、上下方向(Z軸方向)に移動するZ軸テーブル32
が具えられている。Z軸テーブル32には、図1におい
て左右方向(X軸方向)に移動するX軸テーブル33が
具えられている。X軸テーブル33には、図1の表裏方
向(Y軸方向)に移動するY軸テーブル34が具えらて
いる。Y軸テーブル34には、Z軸方向の回転軸35を
中心に回転するZ軸回転フレーム36が具えられてい
る。Z軸回転フレーム36には、X軸方向の回転軸37
を中心に傾動するX軸傾動フレーム38が具えられてい
る。X軸傾動フレーム38には、Y軸方向の回転軸39
を中心に傾動するワーク積載テーブル40が具えられて
いる。
【0007】支柱31とZ軸テーブル32との間、及
び、各テーブル32,33,34間には、各テーブル3
2,33,34の移動を案内する公知の直線運動ベアリ
ング(図示省略)が設けられている。又、X軸、Y軸、
Z軸テーブル33,34,32は公知の精密ボールねじ
41,42(Z軸テーブル用のボールねじは図示省略)
によって移動するようになっている。各精密ボールねじ
はZ軸、X軸、Y軸テーブル用サーボモータ51,5
2,53(図2参照)によって作動するようになってい
る。さらに、Z、X、Y軸周りの回転軸35,37,3
9もZ軸回転フレーム用サーボモータ54、X軸傾動フ
レーム用サーボモータ55、ワーク積載テーブル用サー
ボモータ56によって回動するようになっている。
び、各テーブル32,33,34間には、各テーブル3
2,33,34の移動を案内する公知の直線運動ベアリ
ング(図示省略)が設けられている。又、X軸、Y軸、
Z軸テーブル33,34,32は公知の精密ボールねじ
41,42(Z軸テーブル用のボールねじは図示省略)
によって移動するようになっている。各精密ボールねじ
はZ軸、X軸、Y軸テーブル用サーボモータ51,5
2,53(図2参照)によって作動するようになってい
る。さらに、Z、X、Y軸周りの回転軸35,37,3
9もZ軸回転フレーム用サーボモータ54、X軸傾動フ
レーム用サーボモータ55、ワーク積載テーブル用サー
ボモータ56によって回動するようになっている。
【0008】この6軸テーブル装置30は、図2に示す
ような制御手段60を有している。この制御手段60
は、補正データ記憶回路(記憶回路)61と、位置・傾
き指令回路62と、位置・傾き補正回路63と、モータ
制御回路64とを有している。補正データ記憶回路61
は、モデルワークを積載したワーク積載テーブル40の
X軸、Y軸、Z軸座標位置におけるX軸、Y軸、Z軸テ
ーブル33,34,32毎の、ピッチ誤差、バックラッ
シュ誤差、ピッチング誤差、ローリング誤差、ヨーイン
グ誤差等を記憶する回路である。ピッチング誤差、ロー
リング誤差、ヨーイング誤差は、支柱31や、各テーブ
ル32,33,34の撓み等によって生じる。
ような制御手段60を有している。この制御手段60
は、補正データ記憶回路(記憶回路)61と、位置・傾
き指令回路62と、位置・傾き補正回路63と、モータ
制御回路64とを有している。補正データ記憶回路61
は、モデルワークを積載したワーク積載テーブル40の
X軸、Y軸、Z軸座標位置におけるX軸、Y軸、Z軸テ
ーブル33,34,32毎の、ピッチ誤差、バックラッ
シュ誤差、ピッチング誤差、ローリング誤差、ヨーイン
グ誤差等を記憶する回路である。ピッチング誤差、ロー
リング誤差、ヨーイング誤差は、支柱31や、各テーブ
ル32,33,34の撓み等によって生じる。
【0009】バックラッシュ誤差は、図3に示すよう
に、テーブル32,33,34をa点からb点に移動し
た後、a点とb点の間のc点に戻り移動したときのボー
ルねじのねじ軸のバックラッシュによる位置誤差であ
る。破線の位置は正規の位置である。ピッチング誤差
は、図4に示すように、テーブル32,33,34の移
動方向と平行な方向に傾いたときに生じる誤差である。
破線の位置は正規の位置である。ローリング誤差は、図
5に示すように、テーブル32,33,34の移動方向
の軸の周りに傾いたときに生じる誤差である。破線の位
置は正規の位置である。そして、ヨーイング誤差は、図
6に示すように、テーブル32,33,34の移動方向
の軸に対し直角な軸の周りに水平に傾いたときに生じる
誤差である。破線の位置は正規の位置である。
に、テーブル32,33,34をa点からb点に移動し
た後、a点とb点の間のc点に戻り移動したときのボー
ルねじのねじ軸のバックラッシュによる位置誤差であ
る。破線の位置は正規の位置である。ピッチング誤差
は、図4に示すように、テーブル32,33,34の移
動方向と平行な方向に傾いたときに生じる誤差である。
破線の位置は正規の位置である。ローリング誤差は、図
5に示すように、テーブル32,33,34の移動方向
の軸の周りに傾いたときに生じる誤差である。破線の位
置は正規の位置である。そして、ヨーイング誤差は、図
6に示すように、テーブル32,33,34の移動方向
の軸に対し直角な軸の周りに水平に傾いたときに生じる
誤差である。破線の位置は正規の位置である。
【0010】位置・傾き指令回路62は、外部から入力
されたデータに基づき、ワーク積載テーブル40を所望
の位置に移動させ、且つ所望の姿勢にすべく、各テーブ
ルの軸方向移動量と、各軸周りの回動角を設定する回路
である。位置・傾き補正回路63は、位置・傾き指令回
路62からの信号によるワーク積載テーブルの軸方向位
置設定データ及び回動角設定データを、補正データ回路
に記憶された補正データによって補正する回路である。
モータ制御回路64は、位置・傾き補正回路63からの
制御信号に基づき各サーボモータを制御する回路であ
る。
されたデータに基づき、ワーク積載テーブル40を所望
の位置に移動させ、且つ所望の姿勢にすべく、各テーブ
ルの軸方向移動量と、各軸周りの回動角を設定する回路
である。位置・傾き補正回路63は、位置・傾き指令回
路62からの信号によるワーク積載テーブルの軸方向位
置設定データ及び回動角設定データを、補正データ回路
に記憶された補正データによって補正する回路である。
モータ制御回路64は、位置・傾き補正回路63からの
制御信号に基づき各サーボモータを制御する回路であ
る。
【0011】次に動作を説明する。先ず、ワーク積載テ
ーブル40にモデルワークを載せ、ワーク積載テーブル
40をX軸、Y軸、Z軸の種々の位置に移動させ、各テ
ーブルの軸方向位置誤差、及び撓みによって生じる傾き
を測定し、ピッチ誤差、バックラッシュ誤差、ピッチン
グ誤差、ローリング誤差、ヨーイング誤差等として、位
置・傾き補正回路に記憶させる。この記憶はワークの重
量別に行なう。なお、このような値の測定方法は周知で
あるから、説明は省略する。測定点の数はできる限り多
くすべきであるが、一例をあげると、各軸方向のストロ
ーク長をボールねじのリード長で割った整数値を掛け合
わせた数である。実際に加工するワークがワーク積載テ
ーブル40に載せられたときは、X、Y、Z軸テーブル
33,34,32は施すべき加工に応じて種々の位置に
移動させられるが、このとき、位置・傾き補正回路63
は、補正データ記憶回路61から上記各誤差を修正値と
して読み出し、位置・傾き指令回路62からの各テーブ
ルの軸方向移動量と、各軸周りの回動角を設定する値に
修正を加え、モータ制御回路64にモータ制御信号を送
る。
ーブル40にモデルワークを載せ、ワーク積載テーブル
40をX軸、Y軸、Z軸の種々の位置に移動させ、各テ
ーブルの軸方向位置誤差、及び撓みによって生じる傾き
を測定し、ピッチ誤差、バックラッシュ誤差、ピッチン
グ誤差、ローリング誤差、ヨーイング誤差等として、位
置・傾き補正回路に記憶させる。この記憶はワークの重
量別に行なう。なお、このような値の測定方法は周知で
あるから、説明は省略する。測定点の数はできる限り多
くすべきであるが、一例をあげると、各軸方向のストロ
ーク長をボールねじのリード長で割った整数値を掛け合
わせた数である。実際に加工するワークがワーク積載テ
ーブル40に載せられたときは、X、Y、Z軸テーブル
33,34,32は施すべき加工に応じて種々の位置に
移動させられるが、このとき、位置・傾き補正回路63
は、補正データ記憶回路61から上記各誤差を修正値と
して読み出し、位置・傾き指令回路62からの各テーブ
ルの軸方向移動量と、各軸周りの回動角を設定する値に
修正を加え、モータ制御回路64にモータ制御信号を送
る。
【0012】モータ制御信号を受けたモータ制御回路6
4は、アンプ71乃至76を介して各サーボモータを作
動させ、サーボモータの回転数及び回転角をパルスジェ
ネレータ81乃至86により検出しながら、位置・傾き
補正回路63によって設定されたサーボモータの回転数
及び回転角と一致するまで各サーボモータを作動させ
る。このようにして、ワークが載ったワーク積載テーブ
ル40は、ピッチ誤差、バックラッシュ誤差の他に、各
テーブルの撓みによって生じるピッチング誤差、ローリ
ング誤差、ヨーイング誤差等が補正され、正規の位置
に、正規の姿勢に制御される。
4は、アンプ71乃至76を介して各サーボモータを作
動させ、サーボモータの回転数及び回転角をパルスジェ
ネレータ81乃至86により検出しながら、位置・傾き
補正回路63によって設定されたサーボモータの回転数
及び回転角と一致するまで各サーボモータを作動させ
る。このようにして、ワークが載ったワーク積載テーブ
ル40は、ピッチ誤差、バックラッシュ誤差の他に、各
テーブルの撓みによって生じるピッチング誤差、ローリ
ング誤差、ヨーイング誤差等が補正され、正規の位置
に、正規の姿勢に制御される。
【0013】図7は以上の動作を別の角度から理解しや
すく説明するため、図1の6軸テーブル装置30の内、
Z軸テーブル32、(Y)回転軸39、X軸テーブル3
3を便宜上一箇所にまとめた変形図である。図7におい
て、本来実線の位置にあるべきワークWが、ワークWの
重量によって破線で示した様に支柱31が傾き、破線の
位置に移動したとき、先ず、(Y)回転軸39を回転さ
せて、想像線で示すようにワークWを水平の状態に姿勢
を直す。次に、支柱31の撓みによって沈み込んだ高さ
分(H)と、右に位置がずれた分(L)とを、Z軸テー
ブル32の上昇と、X軸テーブル33の左移動(ピッチ
ング補正)とによって修正する。このようにして、ワー
クWは、制御手段60によって、各誤差が修正されて、
正規の位置に、正規の姿勢にセットされることになる。
すく説明するため、図1の6軸テーブル装置30の内、
Z軸テーブル32、(Y)回転軸39、X軸テーブル3
3を便宜上一箇所にまとめた変形図である。図7におい
て、本来実線の位置にあるべきワークWが、ワークWの
重量によって破線で示した様に支柱31が傾き、破線の
位置に移動したとき、先ず、(Y)回転軸39を回転さ
せて、想像線で示すようにワークWを水平の状態に姿勢
を直す。次に、支柱31の撓みによって沈み込んだ高さ
分(H)と、右に位置がずれた分(L)とを、Z軸テー
ブル32の上昇と、X軸テーブル33の左移動(ピッチ
ング補正)とによって修正する。このようにして、ワー
クWは、制御手段60によって、各誤差が修正されて、
正規の位置に、正規の姿勢にセットされることになる。
【0014】なお、以上の実施例では、Z軸上にX軸、
Y軸テーブルが載っているが、X軸、Y軸テーブル上に
Z軸テーブルが載る構造であってもよい。又、周囲の温
度変化によって生じる各テーブルの軸方向位置誤差、傾
き誤差等も同様にして修正することができる。
Y軸テーブルが載っているが、X軸、Y軸テーブル上に
Z軸テーブルが載る構造であってもよい。又、周囲の温
度変化によって生じる各テーブルの軸方向位置誤差、傾
き誤差等も同様にして修正することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の位置修正方法と装置によると、
X軸、Y軸、Z軸テーブルの撓みによって生じる軸方向
位置誤差と傾き誤差を修正することができ、ワーク積載
テーブルを所望の位置に正確に移動させることができる
(絶対位置の補正、すなわち、姿勢の補正ができる)と
いう効果を奏する。逆にいうと、撓みを抑えるために機
械的に移動する部分の剛性を従来のように大きく設定す
る必要がなくなり、その結果、装置の全体的軽量化を図
ることができる。又、各テーブルの部品の加工精度が多
少悪くても、その精度に再現性がある場合は、ワークの
絶対位置決め精度を向上させることができる。
X軸、Y軸、Z軸テーブルの撓みによって生じる軸方向
位置誤差と傾き誤差を修正することができ、ワーク積載
テーブルを所望の位置に正確に移動させることができる
(絶対位置の補正、すなわち、姿勢の補正ができる)と
いう効果を奏する。逆にいうと、撓みを抑えるために機
械的に移動する部分の剛性を従来のように大きく設定す
る必要がなくなり、その結果、装置の全体的軽量化を図
ることができる。又、各テーブルの部品の加工精度が多
少悪くても、その精度に再現性がある場合は、ワークの
絶対位置決め精度を向上させることができる。
【図1】本発明の位置・姿勢修正方法に使用される6軸
テーブル装置の斜視図である。
テーブル装置の斜視図である。
【図2】制御手段の回路図である。
【図3】バックラッシュ誤差を説明する図である。
【図4】ピッチング誤差を説明する図である。
【図5】ローリング誤差を説明する図である。
【図6】ヨーイング誤差を説明する図である。
【図7】簡略化した動作説明図である。
【図8】従来の動作説明図である。
30 6軸テーブル装置
32 Z軸テーブル
33 X軸テーブル
34 Y軸テーブル
35 回転軸
37 回転軸
39 回転軸
40 ワーク積載テーブル
61 補正データ記憶回路(記憶回路)
63 位置・傾き補正回路
Claims (2)
- 【請求項1】 X、Y、Z軸方向にそれぞれ移動するX
軸、Y軸、Z軸テーブルの内、最上位置にあるテーブル
に具えられX、Y、Z軸の周りに回動しうるようになっ
ているワーク積載テーブルにモデルワークを積載したと
き前記ワーク積載テーブルのX、Y、Z軸座標位置にお
ける軸方向位置誤差と傾き誤差を記憶回路に記憶させ、
実際のワーク加工時に前記記憶回路に記憶された前記軸
方向位置誤差分と傾き誤差分を位置・傾き補正回路によ
り補正して、前記ワーク積載テーブルの前記X、Y、Z
軸方向位置と前記各軸周りの回動角を修正することを特
徴とする、ワークの位置・姿勢修正方法。 - 【請求項2】 X、Y、Z軸方向にそれぞれ移動するX
軸、Y軸、Z軸テーブルと、その内、最上位置にあるテ
ーブルに具えられX、Y、Z軸の周りに回動しうるよう
になっているワーク積載テーブルと、前記ワーク積載テ
ーブルのX、Y、Z軸座標位置における軸方向位置誤差
と傾き誤差を記憶する記憶回路と、前記記憶回路に記憶
された前記軸方向位置誤差分と傾き誤差分を補正して前
記X軸、Y軸、Z軸テーブルの軸方向位置と前記ワーク
積載テーブルの前記X、Y、Z軸周りの回動角を修正す
る位置・傾き補正回路とを有することを特徴とする、6
軸テーブル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18049591A JPH054150A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | テーブルの撓みを考慮したワークの位置・姿勢修正方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18049591A JPH054150A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | テーブルの撓みを考慮したワークの位置・姿勢修正方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054150A true JPH054150A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16084245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18049591A Pending JPH054150A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | テーブルの撓みを考慮したワークの位置・姿勢修正方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054150A (ja) |
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- 1991-06-26 JP JP18049591A patent/JPH054150A/ja active Pending
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