JPH0541344A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH0541344A
JPH0541344A JP3195315A JP19531591A JPH0541344A JP H0541344 A JPH0541344 A JP H0541344A JP 3195315 A JP3195315 A JP 3195315A JP 19531591 A JP19531591 A JP 19531591A JP H0541344 A JPH0541344 A JP H0541344A
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JP
Japan
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optical system
projection optical
light
image
reticle
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JP3195315A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Tsuji
寿彦 辻
Tetsuo Taniguchi
哲夫 谷口
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テストレチクル等を用いることなく、像面湾
曲、像面傾斜、平均焦点面等の結像特性を計測可能とす
るとともに、結像特性を補正することを可能とする。 【構成】 Zステージ14上に5つの開口(21a〜2
1e)を有する基準部材20を設け、開口21a〜21
eの夫々を下方から照明し、レチクルRに照明光を入射
させる。そして、レチクルRに達した光のうちレチクル
Rで反射され、開口21の夫々を再び透過する光を受光
して、受光量に応じた光電信号を出力する光電検出器2
8の出力と焦点検出系29の出力に基づいて、合焦位置
検出部32Aにおいて像面状態を検出し、この検出情報
から結像特性検出部32Bにより結像特性(像面湾曲、
像面傾斜等)を算出する。この計測結果に基づいて、レ
ンズエレメント(40、41、43、45)を駆動して
結像特性を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投影露光装置に関し、特
に半導体集積回路製造用或いは大型液晶基板製造用の投
影露光装置において、投影光学系の結像特性を計測する
機構を備えた投影露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】投影光学系の結像特性を計測し、マスク
パターンの結像状態が最高な状態となるように投影光学
系を補正する技術は特開昭60−26343号公報、特
開昭63−306626号公報あるいは特開平1−27
3318号公報などで開示されている。
【0003】特開昭60−26343号公報に開示され
ているものは、微小線要素を有するテストレチクルと、
ステージ上に設置され、微小スリットを介して前記テス
トレチクルの透過光を受光する受光素子とを備え、ステ
ージをZ軸(投影光学系の光軸方向の軸)上に昇降させ
るときに得られる受光素子からの出力信号の変化に基づ
いて、投影光学系の特性、たとえば像面傾斜や像面湾曲
を求めている。そして、この計測結果に基づいて投影光
学系の結像特性を補正する。
【0004】特開昭63−306626号公報あるいは
特開平1−273318号公報に開示されているもの
は、基準マークを有しステージ上に設けられた基準部材
と、特殊の基準マークを有するテストレチクルとを備
え、基準部材をその下面から照射し、基準部材およびテ
ストレチクルの各基準マークを透過した光束を受光して
投影光学系の結像特性を計測可能としたものである。そ
して、露光光の吸収に起因した温度上昇などによる投影
光学系の結像特性の変動を予め予測し、その結果に基づ
いて露光時の結像特性の変動を予測して補正が行われ
る。これらの装置によれば、露光時の熱エネルギによる
投影光学系の結像特性、たとえば、像面傾斜や像面湾曲
などの変動をリアルタイムに補正できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のスルー・ザ・レンズ(TTL)方式による焦点位置検
出においては、特定のマークをもつレチクル(テストレ
チクルまたは露光領域の周辺に特定マークが形成された
実際のレチクル)を必要とした。このため、計測のた
びにテストレチクルを使用して結像特性を計測し、結像
特性を補正する場合スループットの低下が免れない。さ
らに、テストレチクルを用いた場合、露光直前の実レチ
クルのパターン各部分についての合焦点位置を計測する
ことはできず、実露光直前の投影光学系の結像特性を正
確に検出することはできなかった。テストレチクルを
用いず、実際のデバイスレチクル(実レチクル)を使用
して投影光学系の結像特性を検出する場合、露光領域周
辺に形成されたマークを使用して像面状態が測定される
が、転写領域内の各部分にマークを配置することは非現
実的であり、回路パターンの集積度に悪影響を及ぼす。
このため露光領域の中央部での焦点検出はできず、投影
光学系の像面湾曲や像面傾斜を計測することは不可能で
ある。という問題があった。
【0006】また、TTL方式の焦点位置検出系の光学
系とレチクルとの焦点合わせを予め行う必要があった
り、さらに、ステージを光軸と垂直方向に走査させた
り、ステージを光軸方向に一旦移動させたのち、この光
軸と垂直方向の走査を繰り返す必要がある。このため、
焦点検出のために時間がかかりスループットの低下を招
いていた。
【0007】本発明はこのような問題点を鑑みてなされ
たもので、テストレチクルなどを使用することなく投影
光学系の実露光直前の像面湾曲、像面傾斜、平均焦点面
等の結像特性をスループット良く計測するとともに、投
影光学系の結像特性を補正することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、所定のマスクパターンが形成されたマス
ク(R)を露光光(IL)で均一に照明する第1の照明
系(1、2、6、7、9、10、12、13)と、マス
クパターンの像を所定の結像面内に形成する投影光学系
(PL)と、所定結像面とほぼ一致するように感光基板
(W)を保持して、投影光学系(PL)の光軸(AX)
方向及び光軸(AX)と垂直な方向に移動可能なステー
ジ(14、15)とを有する投影露光装置において、表
面に所定の配置関係で複数の微小開口部(21a〜21
e)が形成された基準部材(20)と、複数の微小開口
部を露光光、もしくは露光光とほぼ等しい波長の光でス
テージ側から照明し、複数の微小開口部を透過した透過
光を投影光学系を介してマスクに入射させる第2の照明
系(22、23、24、25、26、27)と、第2の
照明系による照明によってマスクに達した光のうち、マ
スクで反射して、投影光学系を介して再び複数の微小開
口部の夫々を透過した反射光を個別に受光する受光面を
有し、各受光量に応じた光電信号を個別に出力する光電
検出手段(28)と、ステージを投影光学系の光軸方向
に移動させたときに光電検出手段から出力される各光電
信号に基づいて、所定結像面の、複数の微小開口部の各
位置での光軸方向の位置を検出する像面状態検出手段
(32A)と、像面状態検出手段で検出された各位置情
報に基づいて、投影光学系の焦点位置、像面傾斜及び像
面湾曲の少なくとも1つの特性を算出する結像特性検出
手段(32B)とを設けた。
【0009】
【作用】本発明では、レチクル裏面(パターン面)と投
影光学系に関してほぼ共役な面、もしくはその近傍に設
けられた特定パターン(開口部)を投影光学系と反対側
から露光光もしくは露光光と略等しい波長の光で照明
し、特定パターンを透過した光が投影光学系を介してレ
チクルに到達する。そして、レチクル裏面で反射した光
は投影光学系を介して再び特定パターンを透過し、光電
検出器に入射する。投影光学系に関してレチクル裏面と
特定パターンが光学的に共役な位置、つまり特定パター
ンがレチクル裏面の結像位置(投影光学系の合焦位置)
にあるとき、光電検出器に入射する光量が最大となると
いうことを用いている。
【0010】この原理にしたがって、投影光学系の露光
フィールド(イメージフィールド)IFに相当する基準
部材上の領域において、例えば中心と周辺部の四隅に特
定パターン(開口部)を設け、基準部材の中心と投影光
学系の光軸がほぼ一致するように基準部材を投影光学系
の下まで移動する。その後、投影光学系と基準部材の間
隔を、例えば斜入射方式のAF検出系等で計測しなが
ら、基準部材を投影光学系の光軸方向に一定距離走査す
る。このとき、夫々の特定パターンから得られる光量に
対応する信号を個別に出力する光電変換器からの信号と
AF検出系からの信号とを同時に、一定間隔(例えば
0.02μm)毎にサンプリングして、A/D変換後の
信号をメモリに記憶する。そして、光電変換器からの信
号がピーク値となったときのAF検出系からの信号の値
を求める。この処理を各特定パターン毎に行うことによ
って、投影光学系の像面湾曲及び像面傾斜等の結像特性
が得られ、各特定パターンから得られる光電信号のピー
ク時のときのAF検出系から得られる信号の値を平均化
することによって像面の平均焦点位置が求まる。この結
果に基づいて結像特性を補正する。
【0011】このように本発明においては、レチクルに
特定のマークを必要とせず、実際のマスクパターンをセ
ットした状態で、単に投影光学系の光軸方向に基準部材
を1回のみ走査すれば平均像面位置、像面湾曲及び像面
傾斜が求まるので高速に投影光学系の結像特性を計測で
きる。さらに、この結像特性の変動分をキャンセルする
ように結像特性補正手段で補正するため、常に良好な結
像特性を維持することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の一実施例による投影露光装置の
概略的な構成を示す平面図である。図1において、超高
圧水銀ランプ、エキシマレーザ光源等の露光用の照明光
源1は、g線、i線或いは紫外線パルス光(例えばKr
Fエキシマレーザ等)などのレジスト層を感光するよう
な波長(露光波長)の照明光ILを発生する。照明光I
Lは、照明光の光路の閉鎖、開放を行うシャッタ2、及
び大部分(90%以上)の照明光を通過させる半透過鏡
4を通過した後、オプチカルインテグレータ(フライア
イレンズ)等を含む照明光学系6に達する。このときミ
ラー22は通常状態(露光時)では光路から退避してお
り、後述するように投影光学系PLの結像特性を計測す
るときのみ光軸上にモータや空気圧によって移動する。
【0013】また、シャッタ2は駆動部3により照明光
の透過及び遮断を制御可能なように駆動される。また、
半透過鏡4で反射された照明光の一部は、PINフォト
ダイオード等の光電検出器(パワーモニタ)5に入射す
る。パワーモニタ5は照明光ILを光電検出して光情報
(強度値)PSを主制御系32に出力し、この光情報P
Sは露光中における投影光学系PLの結像特性の変動量
を求めるための基礎データとなっている(詳細後述)。
【0014】照明光学系6において光束の一様化、スペ
ックルの低減化等が行われた照明光ILは、ミラー7で
反射されてリレーレンズ9a,9b及び可変ブラインド
10を通った後、ミラー12で垂直に下方に反射されて
メインコンデンサーレンズ13に至り、レチクルRのパ
ターン領域PAを均一な照度で照明する。可変ブライン
ド10の面はレチクルRと結像関係にあるので、駆動モ
ータ11により可変ブラインド10を構成する可動ブレ
ードを開閉させて開口位置、形状を変えることによっ
て、レチクルRの照明視野を任意に選択することができ
る。また、本実施例では照明光ILの照射によりウエハ
Wから発生する反射光が、上記ミラー7を通過して光電
検出器(反射量モニタ)8に入射するように構成されて
いる。反射量モニタ8は反射光を光電検出して光情報
(強度値)RSを主制御系32に出力する。ここで光情
報RSは露光中における投影光学系PLの結像特性の変
動量を求めるための基礎データとなる。(詳細後述)レ
チクルRは投影光学系PLの光軸AXと垂直な面内で2
次元移動可能なレチクルステージRST上に載置され、
パターン領域PAの中心点が投影光学系PLの光軸AX
と一致するように位置決めが行われる。レチクルRの初
期設定は、レチクル周辺のアライメントマーク(不図
示)を光電検出するレチクルアライメント系RAからの
マーク検出信号に基づいて、レチクルステージRSTを
微動することにより行われる。レチクルRは不図示のレ
チクル交換器により適宜交換されて使用される。特に多
品種少量生産を行う場合、交換は頻繁に行われる。
【0015】さて、パターン領域PAを通過した照明光
ILは、両側テレセントリックな投影光学系PLに入射
し、投影光学系PLはレチクルRの回路パターンの投影
像を、表面にレジスト層が形成されているウエハW上の
1つのショット領域に重ね合わせて投影(結像)する。
ウエハWは不図示のレベリングステージ上に載置され、
このレベリングステージは、駆動モータ17により光軸
方向(Z方向)に微動可能なZステージ14上に設けら
れている。さらにZステージ14は、駆動モータ18に
よりステップ・アンド・リピート方式で2次元移動可能
なXYステージ15上に載置され、XYステージ15は
ウエハW上の1つのショット領域に対するレチクルRの
転写露光が終了すると、ウエハ上の次のショット領域が
投影光学系PLの露光領域と一致するまで移動される。
XYステージ15の2次元的な位置は干渉計19によっ
て、例えば0.01μm程度の分解能で常時検出され、
Zステージ14の端部には干渉計19からのレーザビー
ムを反射する移動鏡14mが固定されている。干渉計1
9と移動鏡14mはX方向とY方向の位置検出用として
一対ずつ設けられている。
【0016】また、Zステージ14上には照射量モニタ
16が設けられており、この照射量モニタ16は例えば
投影光学系PLのイメージフィールドもしくはレチクル
パターンの投影領域とほぼ同じ面積の受光面を備えた光
電検出器で構成され、その受光面がウエハWの表面位置
とほぼ一致するようにZステージ14上に設けられてい
る。この照射量モニタ16から得られるショット領域の
照射量に関する情報LSは主制御系32に送られ、露光
中における投影光学系PLの結像特性の変動量を求める
ための基礎データとなっている。(詳細後述)さらにZ
ステージ14上には投影光学系PLの結像特性、たとえ
ば焦点位置、像面湾曲、像面傾斜を計測する際に用いら
れる基準部材20が設けられている。図3はこの基準部
材20を示しており、図3において、半径Lの円は投影
光学系PLの最大露光領域(イメージフィールド)IF
を示し、この円に内接する正方形は実際にウエハに露光
する場合の最大正方形チップ領域CHを示している。図
3に示すように、基準部材20の表面上のイメージフィ
ールドIFの中心部の1カ所と周辺部の4カ所に対応す
る位置に、開口21a〜21eが設けられている。開口
21a〜21eには、例えば図2(a)に示す市松模様
や図2(b)に示す格子パターンが設けられており、基
準部材20の表面とウエハWの表面とはほぼ一致してい
るのが望ましい。開口21に設けられるパターン(開口
パターン)の形状としては、その投影像がレチクルR上
の回路パターンにぴったり重ならないものを選択する必
要がある。これは、開口パターンの投影像が回路パター
ンにぴったり重なるような場合、開口21を透過するレ
チクルRからの反射光の光量変化(詳細後述)の極大又
は極小が得られる位置が必ずしも合焦点とは限らなくな
るためである。
【0017】ここで、開口パターンを図2(a)に示す
ような市松模様のパターンとすることにより、この回路
パターンによる影響を低減することができ、さらに投影
光学系の非点収差の影響を避けることができる。また、
図2(b)に示すような格子パターンでも、その辺を回
路パターンの辺と10〜30度程度傾けるようにすれば
回路パターンの影響を防止することができる。これは、
半導体製造に用いられる回路パターンは直交する縦・横
のパターン(0度、90度)が多いからである。さら
に、開口パターンの形状を回路パターンのいずれの線と
も平行とならないような複数の平行線状とするのがよ
く、投影光学系の非点収差の影響を避ける意味でも平行
線を直交させるとよい。また、SN比がベストとなるよ
うに開口パターンの遮光部と透過部との面積比を1対1
とすることが望ましい。なお、本明細書中では開口21
a〜21eを開口21と総称するものとする。
【0018】通常、像面傾斜等の平面を求める場合は開
口21は3点でよく、像面湾曲を求める場合でもこの3
点に中心部の1点を加えた4点でよい。しかしながら、
本実施例では投影光学系が非対称であったり、あるいは
偏心が存在する場合等を考慮して開口21を5点として
いる。また、開口21を複数点設けて、より多点で測定
することによって、例えば像面のうねり等のより多くの
情報が得られる。しかしながら、開口21が多いとそれ
だけ光学系が複雑になりスループットが低下することと
なる。このため、ここでは像面湾曲等の光学収差が通常
投影光学系PLの光軸AXとイメージフィールドIFの
最外部の間で最大となることを考慮して、周辺部の4点
は、最大チップ領域CHに相当する基準部材20上の領
域内において、基準部材20の中心から最も離れた4点
(21c〜21e)を選択し、イメージフィールドの中
心(21a)と合わせて必要最小限の5点を選択してい
る。つまり、像面湾曲の最大値を計測可能とするととも
に、像面傾斜、焦点面の検出信頼性を維持しつつ、高ス
ループット化を実現するものである。また、開口21を
必要最小限の個数とすることにより、装置の簡略化を図
ることが可能となる。
【0019】さて、図1で開口21はその下方(ステー
ジ側)から計測照明系LLによって照明されている。計
測照明系LLは、照明光ILの光路中に不図示の駆動装
置によって挿入されるミラー22、及びハーフミラー2
3、レンズ24、光ファイバ25、レンズ26、ミラー
27から成り、照明光ILをウエハステージ15内に導
く。開口21から射出された照明光は投影光学系PLを
介してレチクルRに達し、レチクルRの裏面(パターン
面)によって反射され、再び投影光学系PLを介して開
口21に戻る。この反射光は開口21を透過した後、ミ
ラー27、レンズ24、ファイバ25、レンズ26、ハ
ーフミラー23を介してフォトマル、SPD等で構成さ
れる光電検出器28に入射し、光電検出器28で光電変
換されて電気信号となる。ここで、図示は省略している
が、計測照明系LLは5組の開口21a〜21eをそれ
ぞれ個別に照明し、光電検出器28は反射光を個別に受
光するように構成されている。尚、開口21の裏面全体
を照明し、光電検出器28において5組の開口21a〜
21eの夫々から反射光を個別に受光するように構成す
るだけでもよい。
【0020】また、例えば基準部材20の裏面全体を照
明可能とするとともに、基準部材20とファイバー25
の端面との間に可変絞りを配置し、各開口パターンの位
置での焦点位置を検出するに際しては可変絞りを駆動し
て、所望の開口のみに照明光を照射するように構成して
もよい。また、可変絞りを設けなくとも、基準部材20
の裏面全体を照明するとともに、光電検出器28からの
信号に電気的にマスキングをかけて、所望の開口からの
反射光に対応する信号のみを処理するようにしてもよ
い。このようにすれば、照明系と光電検出器は一組あれ
ばよく、装置が簡略化できる。
【0021】また、照明光ILは光源1からミラー22
を介して基準部材20に導くこととしているが、光源1
からの照明光ILとほぼ等しい波長の光を射出する光源
を別に設けて、基準部材20を照明するようにしてもよ
い。一方、図1において、符号34は斜入射式検出光学
系であり、この種の装置は例えば特公平2−10361
号公報に開示されている。この斜入射式検出光学系34
は、投影光学系PLの例えば設計上の最良結像面に対す
るウエハ表面の上下方向(Z方向)の位置を検出し、ウ
エハWと投影光学系PLとの合焦状態を検出する焦点検
出系29と、ウエハW上の所定領域の設計上の結像面に
対するウエハ表面の傾きを検出する水平位置検出系30
とを組み合わせたものである。
【0022】焦点検出系29および水平位置検出系30
は、光軸AXに対して斜め方向からウエハ表面に入射す
る照明光を射出する光源29a、30aと、ハーフミラ
ー31aと、ウエハ表面での反射光を受光する受光光学
系29b、30bと、ハーフミラー31bとから成る。
光源29aから射出される照明光は、ピンホールあるい
はスリットの像を形成するような結像光束、光源30a
から射出される照明光は平行光束である。尚、本実施例
では設計上の最良結像面が零点基準となるように、予め
受光光学系29bの内部に設けられた不図示の平行平板
ガラス(プレーンパラレル)の角度が調整されて、焦点
検出系29のキャリブレーションが行われるとともに、
ウエハWの表面と結像面とが一致した時に、光源30a
からの平行光束が受光光学系30bの内部の4分割受光
素子(不図示)の中心位置に集光されるように、水平位
置検出系のキャリブレーションが行われる。
【0023】次に、結像状態を補正するための補正手段
の構成について説明する。本実施例においては、投影光
学系PLのレンズエレメントを駆動することにより、結
像特性(投影倍率、ディストーション、像面湾曲等)を
補正する構成となっており、投影光学系PLの結像特性
を調整可能とするために、その光学要素の一部が移動可
能となっている。図1に示すように、レチクルRに最も
近い第1群のレンズエレメント40,41は支持部材4
2により固定されるとともに、第2群のレンズエレメン
ト43は支持部材44により固定され、さらに第3群の
レンズエレメント45は支持部材46に固定されてい
る。また、レンズエレメント45より下部のレンズエレ
メントはそれぞれ投影光学系PLの鏡筒部47に固定さ
れている。
【0024】図4は投影光学系PLを上方(レチクル
側)から見た図であって、駆動素子48a〜48cはそ
れぞれ120°ずつ回転した位置に配置され、駆動素子
制御部23により独立制御可能となっている。また、駆
動素子49a〜49c及び50a〜50cについても同
様にそれぞれ120°ずつ回転して配置され、駆動素子
制御部33により独立制御可能となっている。駆動素子
48a、49a及び50aは互いに40°だけずれて配
置されており、駆動素子48b、49b及び50bと4
8c、49c及び50cとについても同様に互いに40
°ずつずれて配置されている。駆動素子48〜50とし
ては、例えば電歪素子,磁歪素子を用い、駆動素子に与
える電圧または磁界に応じた駆動素子の変位量は予め求
めておくものとする。ここでは図示していないが、駆動
素子のヒステリシス性を考慮し、位置検出装置として容
量型変位センサ,差動トランス等を駆動素子の近傍に設
けることとする。これにより、駆動素子に与える電圧ま
たは磁界に対応した駆動素子の位置をモニターできるの
で、高精度な駆動が可能となる。
【0025】尚、本実施例において投影光学系PLの光
軸AXとは、この鏡筒部47に固定されているレンズエ
レメントの光軸を指すものとする。さて、支持部材46
は伸縮可能な駆動素子50a、50b、50cによって
投影光学系PLの鏡筒部47と連結されている。また、
支持部材44は伸縮可能な駆動素子49a、49b、4
9cによって支持部材46に連結されるとともに、支持
部材42は伸縮可能な駆動素子48a、48b、48c
によって支持部材44に連結されている。ここで、本実
施例では駆動素子制御部33によって前述の駆動素子を
制御することにより、レチクルRに近いレンズエレメン
ト(40、41)、43及び45が夫々独立に移動可能
となっており、これらのエレメントは倍率、ディストー
ション、像面湾曲、像面傾斜、焦点位置等の結像特性に
与える影響が他のレンズエレメントに比べて大きく制御
しやすいものを選択してある。また、本実施例では移動
可能なレンズエレメントを3群構成としているため、他
の諸収差の変動を押さえつつレンズエレメントを移動さ
せることにより移動範囲を大きくできる。しかも種々の
形状歪み(台形,菱形,樽型,糸巻型等のディストーシ
ョン)に対応可能となっており、露光光吸収による投影
光学系PLの結像特性の変動にも十分対応できる。尚、
レンズエレメントの移動は、投影光学系PLの他の諸収
差(例えば非点収差、球面収差等)に及ぼす影響が無視
できる範囲内で行うものとする。もしくは、前記のよう
にレンズエレメント相互の間隔を調整することによっ
て、像面湾曲を制御しつつ、他の諸収差(ディストーシ
ョン等)をも補正するという方式を採用しても構わな
い。
【0026】以上の構成によって、3群のレンズエレメ
ント(40,41)、43及び45の周辺3点を独立
に、投影光学系PLの光軸AX方向に主制御系32から
与えられる駆動指令に応じた量だけ移動させることがで
きる。この結果、3群のレンズエレメント(40,4
1)、43及び45の各々を、光軸AXにほぼ沿って平
行移動させることができるとともに、光軸AXとほぼ垂
直な平面に対して任意に傾斜させることが可能となる。
尚、上記レンズエレメントはそれぞれ光軸AXを仮想的
な傾斜基準として傾斜するものとする。また、レンズエ
レメント(40,41)、43及び45は光軸AXとほ
ぼ垂直な平面内で移動可能である。
【0027】主制御系32は駆動素子制御部33を制御
するのみならず、後述する如く合焦位置検出部32A
(本発明にいう像面状態検出手段)、結像特性検出部3
2Bを有し投影光学系PLの像面湾曲、像面傾斜、平均
焦点位置等の結像特性を求める。また、後述する如くパ
ワーモニタ5、反射モニタ8、照射量モニタ16よりそ
れぞれ光情報を得て、露光中の投影光学系PLの結像特
性の変動量を演算にて算出することを初めとしてステー
ジ等を含め装置全体を統括制御する。
【0028】次に本実施例における像面湾曲、像面傾斜
等の投影光学系PLの結像特性の計測方法について述べ
る。レチクルRがレチクルステージRSTに載置された
状態で干渉計19によりステージ位置をモニタしなが
ら、基準部材20上の開口21(a)の中心が投影光学
系の光軸AX上に来るようにXYステージ15をモータ
18で移動する。このとき同時にモータ17を駆動して
Zステージ14を投影光学系PLの設計上の最良焦点位
置(最良結像面)と思われる位置から予想される焦点変
動量(結像特性の変動量)の数倍程度下げるか、もしく
は上げるかする。これは、例えば焦点深度(±DOF)
の2倍程度(2・DOF)下げるか、もしくは上げるか
してもよい。
【0029】また、同時にミラー22を光路中に移動さ
せて開口21に照明光ILを導き、開口21及び投影光
学系PLを介してレチクルRの裏面(パターン面)を照
明する。レチクルRから反射した照明光は再び投影光学
系PL、開口21を通った後、ミラー27、レンズ2
6、光ファイバ25、レンズ24、ハーフミラー23を
介して27、ハーフミラー24を介して光電検出器28
に入射する。その後この状態でZステージ14を、上方
(あるいは下方)に前述した予想される焦点変動量の2
倍程度走査する。このとき主制御系32は、光電検出器
28の出力と焦点検出系29の出力を同時に、例えばZ
ステージ14の単位移動量(例えば0.02μm)ごと
にサンプリングしてA/D変換し、図5に示すような関
係を得る。ここで、図5の縦軸は開口21a〜eのうち
の1つを通過した反射光の光量に応じた光電検出器28
からの光電信号出力の大きさを示し、横軸は焦点検出系
29からのZステージ14の位置に対応している出力の
大きさを示している。
【0030】図5に示すような関係が得られるのは次の
ように説明できる。開口21がレチクルRの裏面に関し
て投影光学系PLのデフォーカス領域にあるときは、開
口21を射出した照明光は投影光学系PLを介してレチ
クルRの裏面上に開口パターン(例えば市松模様)のデ
フォーカスした像を作る。その後レチクルRの裏面で反
射した照明光は再び投影光学系PLを介して開口21に
入射するとき、さらにデフォーカスした開口パターンの
像となっている。従って、この反射光が開口パターンを
透過するとき、デフォーカスした部分が開口パターンの
遮光部で透過せずその分光量が減少する。
【0031】一方、開口21が投影光学系PLに関して
レチクルRの裏面と光学的に共役な位置、すなわち、投
影光学系PLの焦点面(結像面)にあるときは、開口2
1から射出した照明光はレチクルRの裏面に鮮鋭な像を
形成するので、その反射光が開口パターンを透過すると
き、開口パターンの遮光部に到達する(遮光部によって
ケラれる)反射光はほとんどなく、光電検出器28の受
光光量がデフォーカスのときと比較して増大する。従っ
て、図5において、光電検出器28のピーク出力時に焦
点検出系29で得られた出力値fに対応する位置(Z方
向の位置)が投影光学系PLの最良焦点位置(ベストフ
ォーカス位置)となる。ここで、回路パターンの無い透
明なレチクルRや回路パターン領域全面に遮光部を設け
たレチクルRを使って最良焦点位置を求めるようにする
ことも可能であり、またこれらのレチクルRを使って最
良焦点位置が回路パターンに影響されることなく計測さ
れているかどうかを定期的に確認するようにしてもよ
い。ところで、回路パターンが無い透明なレチクルの場
合にはレチクルの裏面のガラス面が反射面となり、その
反射率は4%程度であるが、検出感度を上げれば充分に
検出可能である。
【0032】最良焦点位置の検出は主制御系32内の合
焦位置検出部32Aで行われ、合焦位置検出部32Aは
前述の如く光電検出器28の出力からそのピーク値を求
め、その時の焦点検出系29の出力値から焦点位置(Z
方向の位置)をもとめる。この処理を夫々の開口21a
〜21eについて行うと、図6のように開口21a〜2
1e夫々での最良焦点位置が焦点検出系29の出力値か
ら求められる。ここで、f1 〜f3 は光電検出器28の
出力のピーク値のときの焦点検出器29の出力を示して
いる。尚、本実施例では基準部材20に5つの開口21
a〜21eを設けるとともに、各開口21a〜21eの
夫々を透過する反射光を個別に受光可能に構成している
ので、上記の如き計測動作においてZステージ14のZ
方向への走査は1回で済むことになり、スループットの
高い計測が可能となる。
【0033】図6の結果に基づいて、像高(光軸AXか
ら露光領域周辺までの距離)に対する焦点検出系29の
出力値の関係を求めると図7のグラフとなり、図7のグ
ラフから像面傾斜に関するデータと像面湾曲に関するデ
ータを分離したものが図8のグラフである。図7、図8
の縦軸は焦点検出系29の出力を示し、横軸は像高を示
しており、Z1 は図7に示すデータ値から像面傾斜成分
を除いた場合の最高焦点位置、Z2 は図7に示すデータ
値から像面湾曲成分を除いた場合の最低焦点位置、Z3
は図7に示すデータ値から像面湾曲成分を除いた場合の
最高焦点位置である。
【0034】そして図7において中心開口21aを除く
開口21a〜21eについてのデータから像面傾斜ΔZ
を求める。まず、像面傾斜を求めるための基礎データと
なるZ2 、Z3 が次式によって求まる。 Z3 = f1 +(f3 −f2 )/2 Z2 = f1 −(f3 −f2 )/2 そして、このZ2 、Z3 を使って像面傾斜ΔZは、 ΔZ=Z3 −Z2 =f3 −f2 から求まり、図8の上の直線で表される。
【0035】ここで、この像面傾斜ΔZを計算上で補正
して、4隅の開口出力に中心の開口出力を加えて像面湾
曲Δrを求める。ここで、 Z1 =(f2 +f3 )/2 の関係があり、これから像面湾曲Δrは Δr=Z1 −f1 となり、図8の下の曲線で表される。さらに平均焦点位
置fA は fA =f1 +Δr/2 として求められる。
【0036】尚、これらの像面傾斜ΔZ、像面湾曲Δ
r、平均焦点位置fAを求める演算は主制御性32内の
結像特性検出部32Bで行われる。次に像面湾曲、像面
傾斜、平均焦点位置を補正する方法について説明する。
基本的には前述したとおり、投影光学系の3群のレンズ
エレメント(40、41)、43及び45を光軸方向あ
るいは光軸に垂直な軸を回転軸にして傾斜するように駆
動することにより、所望の結像状態を得る。(ここでは
説明を簡単にするため、像面湾曲、像面傾斜、平均焦点
位置に限って説明を行うが、投影倍率、ディストーショ
ン等の補正も可能である。)例えば、レンズエレメント
(40,41)の駆動による像面湾曲の変化を図9を参
照して説明する。ここで図9に示す像面湾曲の変化は1
つの例であって一般的なものではなく、実際にはレンズ
エレメントの構成により変化の仕方は異なってくる。本
実施例では像面湾曲はレンズエレメント40、あるいは
41を光軸方向に移動することによって図9のように変
化する。また、レンズの構成の方法によってはレンズエ
レメント(40、41)、42を光軸と垂直な方向に移
動することで像面湾曲が変化する。このようなレンズエ
レメント(40、41)、43及び45の駆動量と像面
湾曲の変化量との関係を予め主制御系32内のメモリに
記憶しておく。
【0037】像面湾曲を補正するためにレンズエレメン
トを駆動したことによって倍率、ディストーションや他
の収差(例えばコマ収差、非点収差)が悪化する可能性
があるが、複数のレンズエレメントを駆動することがで
きるので、収差を補正しつつ所望の像面湾曲補正を行う
ことができる。また、特開昭60−78454に開示さ
れているようなレンズエレメント間の空気部の圧力を変
えることにより投影光学系の結像特性を変化させて収差
等を補正してもよい。レンズエレメント(40、4
1)、43及び45の駆動により、像面が上下動してし
まう可能性も考えられるが、この変化量に応じて焦点検
出系29の出力値にオフセットを与えてやればウエハW
が常に最良像面にセットされるので、この影響を防げ
る。
【0038】像面傾斜の補正は前述の結像特性検出部3
2Bから得られる露光フィールドの4隅の焦点差(像面
傾斜)を水平位置検出系30にオフセットとして加え
て、キャリブレーションを行うようにしてもよい。すな
わち、オフセットが与えられた水平位置検出系30でウ
エハ面の水平位置を検出しつつレベリングステージを駆
動してウエハWを傾けることにより、像面傾斜が補正さ
れる。
【0039】また、焦点位置は前述の如く平均焦点位置
A を求めて、その値に基づいてモータ17を駆動し
て、Zステージ14をウエハWと像面が常に一致するよ
うに制御する。この際、焦点検出系29の零点基準が平
均焦点位置fA となるようにキャリブレーションを行っ
ておくことが望ましい。このように、Zステージ14を
制御すると、ウエハ表面がレチクルRの裏面と光学的に
共役となり、良好な結像が得られる。また、上記では単
純な平均値を用いていたが結像面とウエハ表面の最大偏
差を最小とするような面に焦点検出系29をキャリブレ
ーションしてもよい。このように、最大偏差を最小とす
るような面や平均焦点位置で露光が行われるようにする
ことにより、像面湾曲の補正が充分でないときでも、従
来と比較して良好な露光が行われる。また、焦点検出系
29の直線性保証範囲(換言すれば検出可能範囲)が少
ない場合は、モータ17にエンコーダ等の位置センサを
付けるようにする。この位置センサの値によってZステ
ージ14を走査し、図5のような光電検出器28の出力
信号と焦点位置(Zステージ位置)の関係を求める。そ
の後、焦点検出系29内のハービングガラスを不図示の
駆動系で駆動させつつ、焦点位置(エンコーダの値)と
焦点検出系29の出力との対応をとり、最終的に焦点検
出系29に対する光電検出器28の出力を求める。
【0040】ここで像面湾曲や像面傾斜の補正の際、露
光領域の半分の領域のみを露光する場合、例えば図10
に示すように像面湾曲が81のような特性の場合に、可
変ブラインド10により中心線80から左の領域を露光
することとし、よりよく像面にウエハWを一致させるよ
うに82の面にウエハWを持ってくる方法も考えられ
る。
【0041】また、像面傾斜や平均焦点位置も、レンズ
エレメント(40、41)、43及び45の駆動量と像
面傾斜、焦点位置の変化量との関係を予め主制御系32
内のメモリに記憶しておき、前述のようにレンズエレメ
ント(40、41)、43及び45の駆動することによ
って補正可能である。このとき開口21を使って計測し
た像面湾曲、像面傾斜、平均焦点位置に基づいて平均的
な結像面を求めて、この結像面に合わせてレンズエレメ
ント(40、41)、42を駆動させるようにしてもよ
い。これにより、予め結像特性が補正された状態で露光
を開始することができる。
【0042】尚、前述の実施例の如き投影光学系の結像
特性の計測は、単位時間毎、もしく所定のウエハ処理枚
数毎に行うようにしても良い。次に本実施例の動作につ
いて説明を行う。 (1) まず、投影光学系PLが初期状態でもつ像面湾
曲、像面傾斜及び平均焦点位置は、システムのセットア
ップ時に、前述したようにZステージ14を走査して開
口21から得られる反射光に対応する信号に基づいて結
像特性を求める方法で計測し、レンズエレメント(4
0、41)、43、45を駆動することにより、又はレ
ンズエレメント(40、41)、43、45、レベリン
グステージ、Zステージを駆動することにより最適な結
像状態と合焦位置が得られるように補正を行えばよい。
【0043】(2) また、大気圧や温度等の環境の変
化や投影光学系PLの照明光吸収によって、もしくはレ
チクルRの自重によるたわみ、照明光吸収によるレチク
ルRの変形によって焦点位置、像面湾曲、像面傾斜がシ
ステムアップ時より変化する場合でもそれらの変化が比
較的遅いものや、あるいは定期的な計測間隔(例えばウ
エハ交換10回毎、ウエハ交換毎、数ショット毎等)に
おける焦点位置、像面湾曲、像面傾斜の変化量が無視で
きるものであれば、例えばウエハ交換時などに定期的に
Zステージ14を走査して開口21から得られる反射光
に対応する信号に基づいて結像特性を計測し、(1)と
同様に補正を行えばよい。
【0044】(3) 環境の変化や照明光吸収によって
投影光学系PLの前記結像特性(焦点位置、像面湾曲、
像面傾斜)の変化が速い場合は予測制御と前述の開口2
1を使った計測を併用することで結像特性の変化に対応
可能になる。予測制御とは、たとえば、特開平1−27
3318号公報に開示されているものと同様に、投影光
学系PLが露光光から受ける熱量によって変動する結像
特性を予めメモリに記憶し、このメモリに記憶された値
に基づいて実露光時の結像特性を(1)と同様にして補
正するものである。ここでは例えば、予測制御による補
正はレンズエレメントを駆動することにより行うものと
する。
【0045】投影光学系PLの結像状態の変化特性は、
シャッタ2のオープン・クローズの情報、パワーモニタ
5、反射率モニタ8及び照射量モニタ16の出力PS、
RS、LSを使用して熱量を計測し、その熱量によって
変動する結像特性の状態変数を主制御系32のメモリに
記憶する。なお、熱量は、露光条件毎の照射エネルギー
を検出する照射量モニタ16の出力値LSと、シャッタ
2のオープン時間とに基づいて算出される。ここで、投
影光学系PLの下地の反射率が零の場合は投影光学系P
Lの透過光のみを考えればよいが、投影光学系PLの下
地の反射率によって投影光学系PLに蓄積される熱量が
異なるため、反射率が零でない場合は、透過光+反射光
が熱エネルギーに寄与する。従って、この場合は反射率
モニタ8からの出力値も用いる。さらに、パワーモニタ
5は露光中の光源のゆらぎ等の経時変化を常にモニタし
ていて、その出力値LSの変化も考慮して投影光学系P
Lに蓄積される熱量を決定する。
【0046】また、投影光学系PLの結像状態が大気圧
変化をはじめとする他の要因で変動する場合には、予め
計測して記憶されているデータ(例えば大気圧変動に対
する結像特性の変動のデータ)に基づいてこれらの変化
量も前記状態変数に加える。この合計値に対して平均焦
点位置、像面湾曲、像面傾斜の最適な補正量を計算し、
レンズエレメント(40、41)、43及び45をレン
ズエレメント駆動素子48〜50で駆動して補正を行
う。
【0047】このようにして、例えば1枚のウエハに対
する露光を行っている間に、レンズエレメント(40、
41)、43及び45を予測制御により駆動する。一
方、定期的に、例えばウエハ交換毎または単位処理枚数
毎(例えばレチクル交換毎、ウエハ10枚処理毎)に上
述したと同様にZステージ14を走査しながら開口21
を透過するレチクルからの反射光に対応する光電検出器
28からの信号を検出し、その結果から焦点位置、像面
湾曲、像面傾斜を計算する。光電検出器28から求めた
焦点位置、像面湾曲、像面傾斜によって予測制御の焦点
位置、像面湾曲、像面傾斜の補正を行うと、予測制御が
定期的にキャリブレーションされ、投影光学系PLの結
像特性が向上する。
【0048】このキャリブレーションは予測制御と計測
の誤差を演算し、予測制御の値を計測値に補正したり、
予測制御の演算式を補正したりすることによって行われ
る。また、予測制御を併用する場合には、例えば何枚の
ウエハ毎に上記の如き投影光学系の結像特性の計測を行
うかを設定するための枚数設定手段(カウンタ等)を設
けておくことが望ましい。一般に、露光動作を開始して
から所定枚数のウエハまでは、予測制御において演算に
て算出される結像特性と、上記計測にて求まる実際の結
像特性との差(演算誤差)は小さく、枚数設定手段にセ
ットするウエハ枚数は多くてもよく、ここでは例えば1
0枚に設定しておくものとする。
【0049】このように、枚数設定手段を用いる場合、
露光動作開始前に結像特性の計測、補正を行った後は、
予測制御のみで結像特性を補正しながら、10枚目まで
のウエハの露光を行い、この露光が終了した時点でまた
上記計測と補正を実行する。そして、この計測結果と予
測制御の演算にて算出される結像特性とを比較し、その
差が所定の許容値(投影光学系の焦点深度や結像特性の
制御精度等によって定まる値)以上となっている場合に
は、枚数設定手段にセットされた設定枚数を変更し、例
えばウエハ毎に計測、補正を行うようにしてもよい。こ
の方法により計測回数を低減することができ、スループ
ットが向上する。さらに、実際に計測されたデータに基
づいて状態変数求め、予測制御における状態変数と比較
することにより、あと何枚のウエハに対する露光を行う
と、上記差が許容値以上になるかを判断し、設定枚数を
自動で少ない枚数(例えばウエハ毎)に変更するように
してもよい。これにより上記差が許容値を越えることな
く設定枚数を変更することができ、さらに結像状態が安
定していれば上記差が許容値を越えることなく予測制御
だけで露光を行えることになりスループットの向上が期
待できる。
【0050】尚、例えば環境変化(圧力、温度、湿度
等)をモニタする環境センサを設けておき、予測制御中
に、投影光学系PLの結像特性が大きく変動し得るよう
な異常を環境センサが検知した場合、異常を検知した時
点で直ちに露光動作を停止し、前述のごとく開口21を
使った計測を行い、レンズエレメントを駆動することに
よる投影光学系PLの結像特性の補正を行うようにして
もよい。
【0051】結像特性の変化が速い場合、上記の方法よ
りもより簡単に、予測制御を行わずウエハ交換毎に測定
し、前回あるいは前々回の計測時の値をもとに一次補
間、あるいは二次補間の要領で予測することによっても
ある程度の効果が得られる。ここで、基準部材20が傾
いている場合でも、斜入射式のAFでXYステージの位
置をかえながら予めその傾きを計測しておき、開口21
による計測時にその傾きによって生じる誤差分を補正す
ることもできる。
【0052】また前述までの実施例では、投影光学系P
Lの光軸中心を測定する唯一の焦点検出系29を設けた
場合について説明したが、露光エリア内の各所が計測で
きるように複数個の焦点検出系を設けることもできる。
このとき、複数個の焦点検出系29が図3の開口21a
〜21eの各点を測定することができれば、基準部材2
0が傾いている場合、あるいは傾きが変化している場合
でも誤差なく測定できる。逆に、基準部材20を厳密に
水平に保持できれば、基準部材20の複数の開口21を
複数の焦点検出系29のキャリブレーションに用いるこ
ともできる。
【0053】さらに、基準部材20上に開口21を複数
設けることができない場合でも基準部材の中心部の開口
21(a)のみを使用してZステージ14を走査すると
きXYステージ15を開口21(a)が本実施例におけ
る開口21(b)〜(e)の位置にくるように位置決め
し、その都度Zステージ14を走査し開口21(a)か
らの信号出力をサンプリングすればよい。但し、この場
合はスループット的に前述の実施例より不利になる。ま
た、前述の実施例では基準部材20上の開口21の個数
を5点としたが、像面傾斜のみを計測するのであれば4
点(非対称や偏心がない理想化された状態なら3点)で
よく計測処理がより速くなる。
【0054】また、この場合像面の凹凸とウエハWの凹
凸も考慮してより綿密な焦点合わせも可能である。例え
ばウエハWのそりに合わせて像面を意図的に湾曲させて
露光することも可能である。尚、焦点検出系29及び水
平位置検出系30は本実施例の構成に限られるものでは
ない。例えばウエハ上の矩形状のショット領域の4隅及
びその中心の夫々にスリットまたはピンホールの像を照
射することにより各点での高さ位置(Z方向の位置)を
検出するように焦点検出系を構成すれば、特に水平位置
検出系を設けずとも、5点での高さ位置からウエハ表面
の傾斜量を求めることができる。
【0055】次に開口21のパターンの変形例を説明す
る。前述までの実施例では開口21のパターンを図2
(a)、(b)のような透過部と遮光部との組合パター
ンで説明したが、計測光の波長を1/4波長だけシフト
させる位相格子パターンを用いて図2と等価なパターン
を形成できる。この原理を図7を用いて簡単に説明す
る。図11(a)に示すように、位相格子パターン21
を下方から照明すると回折光が発生する。このとき、0
次光に比べ±1次光は位相が1/4波長だけずれる。こ
れらの光線がレチクルRの裏面で反射され再びパターン
21に戻ってくる。パターン21が投影光学系PLの焦
点面にあるとき、図11(b)のように±1次光は再び
回折し、±1次の光線が0次光と同じ光路を通り戻って
いく。このとき光線±1次光はさらに位相が1/4波長
ずれ、0次光とは1/2波長だけ位相がずれることにな
る。このため、光線±1次光は0次光を打ち消すように
働く。パターン21が投影光学系PLの焦点面にないと
きは位相差が1/2波長にならないため、前述の打ち消
し合う条件からはずれる。以上より、図12のように開
口21を透過する反射光に対応する光電検出器28の出
力が最小となるときがベストフォーカスである。このよ
うに位相シフトパターンを使う方法によれば、前述した
方法に比べパターン21を光線がすべて通過するためS
/N比が高くなりベストフォーカス点を見つけ易くする
ことができる。
【0056】さらに、計測結果(像面湾曲、像面傾斜
等)に基づいて結像特性を補正する場合、前述の予測制
御によって焦点検出系29のハービングガラスを駆動し
て、予め略焦点位置を見つけておいてもよい。この場合
Zステージ14の走査範囲を小さくでき焦点検出系29
の出力だけでZステージを走査でき、走査に必要な時間
も短くなり高スループット化できる。尚、焦点検出系2
9及び水平位置検出系30のキャリブレーションの際の
オセセットを与える方式は光学的方式(ハービングガラ
スを駆動させる等)または電気的方式(出力値に電気的
にオフセット量を加える等)のどちちらでも良い。ま
た、計測結果(像面湾曲、像面傾斜、平均焦点位置)に
基づいて投影光学系PLの平均的な結像面を求め、この
結像面が零点基準になるように焦点検出系29及び水平
位置検出系30のキャリブレーションを行うだけでも構
わない。この際、前述の如く検出された平均的結像面の
評価を行い、この平均的な結像面の最良結像面(設計
値)に対する変化量が所定の許容値(焦点検出系29や
水平位置検出系30の検出可能範囲)以内であればキャ
リブレーションのみを行い、許容値を越えている場合に
は前述のレンズ駆動等の方法により補正を行うこととし
てもよい。
【0057】ここで、前述の実施例では投影光学系PL
の結像特性を補正する手段の一例として、投影光学系P
Lを構成するレンズエレメントの一部を駆動する機構を
用いていたが、本発明に適用できる補正手段は上記機構
に限られるものではなく、例えばレチクルRを駆動する
方式、もしくはレチクルRと投影光学系PLとの間に配
置したフィールドレンズを投影光学系PLの光軸に対し
て垂直な面内で2次元移動、またはこの面に対して傾斜
させる方法、あるいは特定のレンズエレメント間の空気
圧を変化させる方式等を採用しても構わない。
【0058】また、前述の計測方法と同様にして図7の
ようなグラフを求め、その非対称性から球面収差を求め
ることもでき、前述と同様にレンズエレメントを駆動す
ることにより同様に補正可能である。また、球面収差は
投影光学系PLとウエハ間に平行平板ガラスを入れ、そ
の厚みを変えることにより補正できる。厚みの変え方は
例えばくさび状の一組のガラスをスライドさせるたり、
厚みの違うガラスを複数種備えた回転板を回すようにす
ればよい。
【0059】また、以上では、開口部21を有する基準
部材20をZステージ14上に配置し、ステージの下方
から投影光学系PLの結像特性計測用の照明光を照射
し、レチクル裏面からの反射光を再び投影光学系PL及
び開口部21を介して光電検出器28で受光するように
したが、次のようにして、結像特性計測用の照明光を照
射するようにしてもよい。
【0060】開口パターンを有するテストレチクルを用
い、レチクル上方からその開口パターン、投影光学系P
Lを介してウエハステージ上の基準反射面に計測用照明
光を照射し、その基準反射面からの反射光を投影光学系
PL、レチクルの開口部21を通して光電検出器で受光
する。この場合光電検出器はレチクルとほぼ共役な位置
に配置される。ここで、テストレチクルを用いずとも、
開口部21を実レチクルの複数箇所に設けることによっ
て、同様に結像特性を求めることができる。
【0061】以上では半導体集積回路を製造するための
縮小型投影露光装置について説明したが、本発明はこれ
以外の投影露光装置、例えば大型基板の液晶装置を製造
するのに使用される露光装置などにも適用できる。な
お、以上の実施例で開示された装置は第1基板に対する
第2基板の面位置を検出する面位置検出装置にも応用で
きる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高速、高
精度に像面湾曲、像面傾斜、平均焦点位置を求められ、
投影光学系の結像特性を装置のスループットを落とすこ
となく定期的に補正できる。また、実際の回路パターン
が設けられたマスクをセットした状態でもスループット
を低下させずに投影光学系の結像特性を計測できる。ま
た、結像特性の予測制御と組み合わせることで予測制御
をキャリブレーションすることもでき、結像特性の補正
精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による投影装置の全体構成
を示す平面図
【図2】 開口パターンを説明する図
【図3】 露光領域に対応する基準部材上の開口設置箇
所を示す図
【図4】 投影光学系PLの上面図
【図5】 焦点検出系29の出力と光電検出器28の出
力との関係を示すグラフ
【図6】 5組の開口についての図5の関係を示すグラ
【図7】 像高に対する焦点検出系29の出力を示すグ
ラフ
【図8】 像高に対する焦点検出系29の出力を示すグ
ラフであり、図7のグラフから像面傾斜成分、像面湾曲
成分を抽出したもの
【図9】 像面湾曲を除去することを説明する図
【図10】露光領域の半分だけ使用する場合の説明図
【図11】位相格子パターンを説明する図
【図12】位相格子パターンを使用した場合における、
焦点検出系29と光電検出器28の出力との関係を示す
【符号の説明】
1 光源 2 シャッタ 14 Zステージ 15 XYステージ 19 干渉計 20 基準部材 21 開口 28 光電検出器 29 焦点検出系 30 水平位置検出系 32 主制御系 32A 合焦位置検出部 32B 結像特性検出部 33 駆動素子制御系 40、41、43、45 レンズエレメント 48、49、50 駆動素子 R レチクル W ウエハ PL 投影光学系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のマスクパターンが形成されたマス
    クを露光光で均一に照明する第1の照明系と、前記マス
    クパターンの像を所定の結像面内に形成する投影光学系
    と、前記所定結像面とほぼ一致するように感光基板を保
    持して、前記投影光学系の光軸方向及び該光軸と垂直な
    方向に移動可能なステージとを有する投影露光装置にお
    いて、 前記ステージ上に配置され、表面に所定の配置関係で複
    数の微小開口部が形成された基準部材と;前記複数の微
    小開口部を前記露光光、もしくは前記露光光とほぼ等し
    い波長の光で前記ステージ側から照明し、前記複数の微
    小開口部を透過した透過光を前記投影光学系を介して前
    記マスクに入射させる第2の照明系と;該第2の照明系
    による照明によって前記マスクに達した光のうち、前記
    マスクで反射して、前記投影光学系を介して再び前記複
    数の微小開口部の夫々を透過した反射光を個別に受光す
    る受光面を有し、各受光量に応じた光電信号を個別に出
    力する光電検出手段と;前記ステージを前記投影光学系
    の光軸方向に移動させたときに前記光電検出手段から出
    力される各光電信号に基づいて、前記所定結像面の、前
    記複数の微小開口部の各位置での光軸方向の位置を検出
    する像面状態検出手段と;前記像面状態検出手段で検出
    された各位置情報に基づいて、前記投影光学系の焦点位
    置、像面傾斜及び像面湾曲の少なくとも1つの特性を算
    出する結像特性検出手段とを有することを特徴とする投
    影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記結像特性検出手段によって得られる
    計測値に基づいて前記投影光学系の光学エレメントの一
    部、或いは前記ステージの一部を駆動することにより、
    前記投影光学系の結像特性を補正する結像特性補正手段
    を有することを特徴とする請求項1に記載の投影露光装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の微小開口部の夫々には市松模
    様、もしくは格子状のパターンが設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の投影露光装置。
JP3195315A 1991-07-09 1991-08-05 投影露光装置 Pending JPH0541344A (ja)

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