JPH0540439A - 電子写真装置の感光体除電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写位置において、転写紙にトナー像を転写
した後の感光体に光を照射して、感光体表面の電位を均
一化させる電子写真装置の感光体除電装置に関するもの
で、前記転写位置と次のクリーニング装置との間隔が小
さい場合においても、安定な除電効果が得られる具体的
構成を提供する。 【構成】 感光体１上に形成されたトナー像を転写紙８
に転写する転写位置に前記トナー像が転写された転写紙
８と感光体１との分離を容易にするためのコロナ放電手
段よりなる分離器５を配置し、その分離器５は、前記感
光体１に面して、開口した枠体内に放電電極線５ｃを配
置した構成であり、前記開口５ａを通してトナー像転写
後の感光体１に光を照射して除電を行う光照射手段６を
配置したことを特徴とした電子写真装置の感光体除電装
置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は転写後の感光体に光を照
射して、感光体の除電を行う電子写真装置の感光体除電
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２及び図３をもって従来例を説明す
る。図２において、感光体１の周囲には帯電器２，現像
器３，転写器４，分離器５，除電用光照射手段６、及び
クリーニング装置７が配置されており、転写紙８は感光
体１と転写器４及び分離器５の間を矢印の方向に移動す
る。

【０００３】すなわち、帯電器２により所定の電位（−
６００Ｖ）に一様に帯電された感光体１に画像情報で変
調された露光９を照射して感光体１上に静電潜像を形成
する。

【０００４】そして、現像器３により前記静電潜像にト
ナーを付着せしめてトナー像を形成し、転写部で転写紙
８にそのトナー像を転写する。

【０００５】この転写部においては、コロナ放電器より
なる転写器４により転写紙８に感光体１と逆極性の帯電
をして、トナー像の転移を効果的にするとともに、つづ
いて、分離器５によって転写紙８に感光体１と同極性の
帯電を行って、転写紙８と感光体１との分離を容易にし
ている。

【０００６】この転写器４及び分離器５の動作タイミン
グは、転写紙８の先端が転写位置にきたときＯＮし、転
写紙の後端が通過したときＯＦＦとなるように構成され
ている。

【０００７】従って、転写位置を通過した感光体１上の
電位は、図４に示すように転写紙と対抗していた部分で
は＋１００Ｖ、対向していなかった部分では−６００Ｖ
となる。

【０００８】この差異を軽減除去するために、除電用の
光照射手段６により、感光体１を一様に照射して図５に
示すように前記の差異を軽減している。

【０００９】ところが、最近のＬＢＰの小型化にともな
い感光体１も小径化の傾向があり、この小径化にともな
って、分離器５とクリーニング装置７との間隔が小さく
なって、図２に示す従来例のように、光照射手段６を取
り付ける場所が無くなってしまう。そこで、図３に示す
ように光照射手段６を転写紙８の下側で分離器５の横に
設ける構成が考えられた。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図３の
例の場合、転写紙８が光照射手段６の上を通過してから
感光体１の除電を行うので、特に除電すべき転写紙８と
対向しなかった感光体１の一部分がクリーニング装置に
入ってしまい、この部分の除電が行えず、感光体１の電
位に図６に示すようなムラが発生し、カブリ等の印字品
質に関係する障害が発生してしまうという問題点があっ
た。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の電子写真装置の感光体除電装置において
は、分離器の裏側に光照射手段を設け、感光体に光が照
射され始める時間を早めたものである。

【００１２】

【作用】この構成によれば、分離器と同一位置に除電用
の光照射手段が位置するため、分離器とクリーニング装
置との間隔が小さくても、感光体の除伝を必要としてい
る部分がクリーニング装置に入る前に除電を行えるの
で、電位のムラを無くすことができる。

【００１３】

【実施例】図１をもって本発明の一実施例を説明する。
感光体１は帯電器２により一様に帯電され、露光９によ
り潜像が形成され、現像器３により可視像化される。そ
して、転写器４により転写紙８に転写される。転写後に
残った感光体１の表面の廃トナーはクリーニング装置６
によりクリーニングされる。その後、感光体１再度帯電
器２により一様に帯電され、印字プロセスが繰り返され
る。転写紙８は転写器４により感光体１に吸着するよう
電荷を与えられるため、分離器５により転写器４の極性
とは逆の極性の電荷を与えられ、感光体１より分離させ
られる。以上の工程は従来例と同じである。

【００１４】本発明の実施例において、分離器５は感光
体１に面して、上下方向に開口５ａ，５ｂを持つ枠体内
に放電電極線５ｃを配置した構成とし、その開口部の下
部に光照射手段６が設けられている。この光照射手段６
からの光は、分離器５の開口５ａを通して転写紙８が通
過した後の感光体１を照射除電をする。従って、転写紙
８が分離器５を通過すると同時に、感光体１を除電する
ことができるため、分離器５とクリーニング装置７との
間隔の大小にかかわらず、感光体１を除電でき、感光体
１の電位は図５と同じになる。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明では、分離器の裏側
から光照射手段で感光体の除電を行うので、感光体が小
径化して、分離器とクリーニング装置の間に充分なスペ
ースが得られない場合においても感光体の電位のムラを
無くし、カブリ等の印字品質の障害を無くすことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の電子写真装置の感光体除電装
置の横断面図

【図２】従来の電子写真装置の横断面図

【図３】他の従来の電子写真装置の横断面図

【図４】感光体の転写後における電位を示す図

【図５】感光体の除電後における電位を示す図

【図６】他の従来例における感光体の除電後における電
位を示す図

【符号の説明】

１ 感光体 ２ 帯電器 ３ 現像器 ４ 転写器 ５ 分離器 ５ａ，５ｂ 開口部 ５ｃ 放電電極線 ６ 光照射手段 ７ クリーニング装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 感光体上に形成されたトナー像を転写紙
   に転写する転写位置に、前記トナー像が転写された転写
   紙と感光体との分離を容易にするためのコロナ放電手段
   よりなる分離器を配置し、その分離器は、前記感光体に
   面して、開口した枠体内に放電電極線を配置した構成で
   あり、前記開口を通してトナー像転写後の前記感光体に
   光を照射して除電を行う光照射手段を配置したことを特
   徴とした電子写真装置の感光体除電装置。