JPH0539881U - 工具箱の中皿支持装置 - Google Patents

工具箱の中皿支持装置

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JPH0539881U
JPH0539881U JP9576991U JP9576991U JPH0539881U JP H0539881 U JPH0539881 U JP H0539881U JP 9576991 U JP9576991 U JP 9576991U JP 9576991 U JP9576991 U JP 9576991U JP H0539881 U JPH0539881 U JP H0539881U
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恵勇 久司
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Abstract

(57)【要約】 【目的】工具箱の中皿支持装置として、その製造コスト
ダウンを図ると共に、箱本体に対する各種手動利器・工
具類の出し入れ操作を円滑化させる。 【構成】合成樹脂製中皿(C)の側面壁(31L)(3
1R)から外方へ一対の係止ステー(36)を連続一体
に張り出す一方、そのステー受け入れ用凹段面(38)
を金属製箱本体(A)の開口上縁部である円弧張出しフ
ランジ(15)に陥没させると共に、上記係止ステー
(36)をその凹段面(38)へ上方から載架状態に係
止させて、その中皿(C)を箱本体(A)に密閉される
金属製開閉蓋(B)により、上方から押え付けるように
設定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は工具箱の中皿支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から金属製の携帯工具箱として、図17〜19のように、把手(1)付き の開閉蓋(2)が枢着された箱本体(3)の内部へ、金具類やその他の各種小物 部品を収容すべき、把手(4)付きの合成樹脂製中皿(5)を出し入れ自在に挿 入セツトし、その中皿(5)を箱本体(3)から取り出して、独自に携帯できる ように定めた形態品が公知である。
【0003】 そして、これでは箱本体(3)の内部へ釘抜きやハンマー、錐、スパナなどの 比較的大きな各種手動利器・工具類を収容できるようにするため、箱本体(3) の両側面壁(6L)(6R)に倒立L字型をなす一対の支持ステー(7)を、内 向き張り出し状態としてスポツト溶接しており、その両支持ステー(7)によっ て中皿(5)の底面壁(8)を所謂揚げ底式に受け止めている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような中皿(5)の支持装置では、箱本体(3)と別個な一対 の支持ステー(7)を作成用意した上、これを箱本体(3)の両側面壁(6L) (6R)へ正確にスポツト溶接しなければならないので、その製造工程として未 だ複雑であり、製品−工具箱のコストアツプを余儀なくされることになる。
【0005】 又、一対の支持ステー(7)が箱本体(3)の両側面壁(6L)(6R)から 内向きに張り出すため、その箱本体(3)へ上記手動利器・工具類を出し入れ操 作する際に、これが支持ステー(7)と不慮に衝当しやすく、その出し入れ操作 をすばやく円滑に行なえないと共に、いたづらな傷付きや塗装被膜の剥離などを 生ずることにもなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題の改良を企図しており、そのための構成上金属板から 断面ほぼU字型に成形された箱本体と、同じく金属板から断面ほぼ倒立U字型に 成形された上、その箱本体へ回動自在に枢着された開閉蓋と、上記箱本体の内部 に納まる大きさの断面ほぼU字型として、合成樹脂から一体成形された中皿とを 備え、上記箱本体の開口上縁部を円弧張出しフランジとしてカールさせると共に 、開閉蓋の開口下縁部をカバーフランジとして、箱本体の上記円弧張出しフラン ジに覆い被さる断面ほぼ倒立L字型に曲げ出した工具箱において、上記中皿の両 側面壁から一対の係止ステーを外方へ連続一体に張り出す一方、そのステー受け 入れ用凹段面を箱本体の上記円弧張出しフランジへ対応的に陥没させて、その中 皿側の両係止ステーを箱本体側の凹段面内へ、上方から載架状態に係止させて、 その中皿を箱本体に密閉される開閉蓋によって、上方から押え付けるように定め たことを主な特徴とするものである。
【0007】
【作用】
本考案の上記構成によれば、中皿(C)の両側面壁(31L)(31R)から 外方に張り出す一対の係止ステー(36)を、箱本体(A)の開口上縁部である 円弧張出しフランジ(15)に陥没する凹段面(38)へ、上方から載架状態に 係止させれば、その円弧張出しフランジ(15)が係止ステー(36)も含む全 体的に均一な平坦面を呈することになるため、開閉蓋(B)のカバーフランジ( 26)が箱本体(A)の円弧張出しフランジ(15)から浮上するおそれなく、 そのカバーフランジ(26)により中皿(C)の係止ステー(36)をも完全に 被覆する状態として、その中皿(C)を確固に押え付け支持させることができる 。
【0008】 又、中皿(C)は合成樹脂を素材とし、その両側面壁(31L)(31R)か ら上記係止ステー(36)が連続一体に張り出されているため、従来技術のよう に別個な支持ステー(7)を作成用意した上、これを箱本体(3)側へスポツト 溶接する必要がなく、更に箱本体(3)の内部へ支持ステー(7)が張り出すよ うなこともないので、その箱本体(3)に対する各種手動利器・工具類の出し入 れ操作も、極めて円滑にすばやく行なえるのである。
【0009】 他方、上記係止ステー(36)の受け入れ用凹段面(38)は、箱本体(A) の開口上縁部を形作る円弧張出しフランジ(15)に陥没されており、その凹段 面(38)の付与部分においても、上記開口上縁部は依然円弧張出しフランジ( 15)としての造形状態を維持しているため、その開口上縁部の剛性と安全性を 失うおそれがなく、工具箱の美麗な化粧効果も達成できることになる。
【0010】
【実施例】
以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、その工具箱は 図1〜8から明白なように、比較的大きな各種手動利器や手動工具が収容される 箱本体(A)と、その箱本体(A)へ回動自在に枢着された開閉蓋(B)と、同 じく箱本体(A)の内部へ出し入れ自在に挿入セツトされる中皿(C)とから成 り、その中皿(C)には金具類やその他の小物部品が収容されることとなる。
【0011】 先づ、箱本体(A)は四角形の平坦な底面壁(11)と、その四辺から垂立す る正面壁(12)、背面壁(13)並びに左右一対の側面壁(14L)(14R )とを備えた断面ほぼU字型として、1枚の金属板からプレス加工されており、 その開口上縁部が悉く外方へ連続的にカールされることにより、剛性と安全性に 富む円弧張出しフランジ(15)として造形されている。
【0012】 (16)は箱本体(A)の背面壁(13)に点在分布状態として切り欠かれた 複数(図では合計3個)の翼板受け入れ用スリツトであり、図1、3から明白な ように、上記円弧張出しフランジ(15)の直下位置に並列しつつ、水平に細長 く開口している。
【0013】 又、(17)は同じく箱本体(A)の正面壁(12)に外方から取付けられた 所要数(図では左右一対の合計2個)の施錠金具であって、各々その正面壁(1 2)にスポツト溶接された取付座(18)と、その取付座(18)の上端部に枢 着された起伏操作板(19)と、その操作板(19)の中途部へ自由回動し得る ように挿支された係止環(20)との組立体から成り、その係止環(20)が開 閉蓋(B)の後述するフツク片と係脱自在に係止されることによって、その開閉 蓋(B)を箱本体(A)の密閉状態に施錠できるようになっている。
【0014】 次に、開閉蓋(B)は上記箱本体(A)と適合する大きさの断面ほぼ倒立U字 型として、やはり1枚の金属板からプレス加工されている。(21)はその四角 形な頂面壁、(22)(23)(24L)(24R)はその四辺から垂下する正 面壁、背面壁並びに左右一対の側面壁であるが、特に頂面壁(21)の前後両端 部は外方へ行く程徐々に下り坂となる一対の傾斜スカート面(21a)として造 形されており、その頂面壁(21)の残る水平な中央部に、携帯用の把手(25 )が枢着されている。
【0015】 又、上記箱本体(A)の開口上縁部と対応する開閉蓋(B)の開口下縁部は、 その箱本体(A)の円弧張出しフランジ(15)に覆い被さる断面ほぼ倒立L字 型のカバーフランジ(26)として、悉く外方へ連続的に曲げ出されている。し かも、そのカバーフランジ(26)は箱本体(A)の背面壁(11)に開口する スリツト(16)と対応位置する部分においてのみ、更に長く張り出されること により、点在分布する翼板(26a)として造形されている。
【0016】 そして、その複数(図では合計3個)の翼板(26a)が上記スリツト(16 )へ外方から悉く挿入された上、箱本体(A)の円弧張出しフランジ(15)を 包む如く、内方へ円弧状にカールされることによって、箱本体(A)へ離脱不能 に、且つその円弧張出しフランジ(15)を言わば枢軸として兼用しつつ、その 水平軸線の廻りに開閉蓋(B)を開閉操作することができるようになっているの である。
【0017】 但し、箱本体(A)に対して開閉蓋(B)を開閉できる限りでは、これを別個 な蝶番によって、箱本体(A)へ回動自在に枢着しても、勿論良い。
【0018】 (27)は箱本体(A)の正面壁(12)に付属する施錠金具(17)と対応 して、その係止環(20)と係脱自在に係止されるフツク片であり、開閉蓋(B )の上記カバーフランジ(26)から外方へ連続的に曲げ起されている。もっと も、別個なフツク片(27)を作成用意して、これを開閉蓋(B)の正面壁(2 2)へスポツト溶接により、付属一体化させてもさしつかえない。
【0019】 更に、中皿(C)は箱本体(A)の内部に納まる大きさの断面ほぼU字型とし て、硬質な合成樹脂から一体成形されている。つまり、その平坦な底面壁(28 )が箱本体(A)よりも若干小さな四角形を呈しており、これから垂立する正面 壁(29)並びに背面壁(30)に比して、同じく底面壁(28)から垂立する 左右一対の側面壁(31L)(31R)の方が背高く寸法化されている。
【0020】 しかも、その両側面壁(31L)(31R)の前後両端部は上記開閉蓋(B) における頂面壁(21)の傾斜スカート面(21a)と対応するように、やはり 外方へ行くに連れて徐々に下り坂となる一対の傾斜肩面(31a)として造形さ れている。
【0021】 これによって、開閉蓋(B)を箱本体(A)の密閉状態に施錠した時、その箱 本体(A)の内部へ先に挿入セツトされている中皿(C)の開口上縁部が、開閉 蓋(B)の頂面壁(21)によって上方から確実に押え付けられ、不慮に遊動し ないと共に、万一転倒した場合にも、中皿(C)の内部に収容されている小物部 品が、その中皿(C)から乱雑に溢出しないようになっているのである。
【0022】 (32)は上記中皿(C)の内部を前後一対の小室(S)に2分するセンター 仕切り壁であって、やはり底面壁(28)から連続一体に垂立されており、その 中央部には指先挿入口(33)の切り欠きとも相俟って、携帯用のグリツプハン ドル(34)が造形されている。
【0023】 (35)は上記仕切り壁(32)と直交する関係状態のもとに、その小室(S )の内部へ上方から出し入れ自在に差し込まれた複数(図では前後一対づつの合 計4枚)の仕切り板であり、その差し替え操作によって、上記小室(S)の内部 を自由自在に細分できるようになっている。その仕切り板(35)も箱本体(A )の密閉時には、開閉蓋(B)によって上方から押え付け拘束されることになる 。尚、その仕切り板(35)の受け入れ凹溝は図示省略してある。
【0024】 (36)は上記中皿(C)における両側面壁(31L)(31R)の中途高さ 位置又は下端部から外方へ、連続一体に張り出された水平な左右一対の係止ステ ーであって、一定の張り出し長さ(L)と張り出し幅(W)を備えており、これ が箱本体(A)の開口上縁部を形作る上記円弧張出しフランジ(15)へ、上方 から載架状態に係止されるようになっている。但し、その張り出し長さ(L)は 箱本体(A)の開口上縁部から外方へ、少しも張り出さぬように寸法化されてい る。
【0025】 (37)はその各係止ステー(36)の補強リブであり、箱本体(A)の側面 壁(14L)(14R)と中皿(C)の側面壁(31L)(31R)との相互間 隙に介在するスペーサーも兼ねている。
【0026】 その場合、両係止ステー(36)の張り出し長さ(L)が、仮令箱本体(A) の円弧張出しフランジ(15)から外方へ一切張り出さず、その円弧張出しフラ ンジ(15)を開閉蓋(B)のカバーフランジ(26)によって被覆できるとし ても、係止ステー(36)を円弧張出しフランジ(15)へ上方からそのまま係 止させるとすれば、その係止ステー(36)の板厚相当分だけ、開閉蓋(B)の カバーフランジ(26)が浮上してしまうことになり、その開閉蓋(B)を箱本 体(A)の密閉状態に施錠できないことが起る。
【0027】 そこで、本考案では中皿(C)の係止ステー(36)と係止し合う対応部分に おいてのみ、その箱本体(A)の開口上縁部となる円弧張出しフランジ(15) を図2〜6のように陥没させている。
【0028】 即ち、(38)は中皿(C)の両側面壁(31L)(31R)と対応する箱本 体(A)の両側面壁(14L)(14R)において、その円弧張出しフランジ( 15)の中央部に付与された左右一対のステー受け入れ用凹段面であり、上記係 止ステー(36)の板厚寸法にほぼ等しい一定の深さ(T)と、その係止ステー (36)の張り出し幅(W)と同じか、又はこれよりも若干広い一定の開口幅( G)とを備えている。
【0029】 上記凹段面(38)は係止ステー(36)を受け入れ沈下させ得る限り、その 境界段部をほぼ直角な切り欠き形態に定めてもさしつかえないが、殊更図から示 唆されるように、その境界段部を凹段面(38)の内方へ向かう程徐々に下り坂 となる前後一対の調芯用傾斜スライドガイド面(38a)として造形することが 、好ましい。
【0030】 蓋し、上記したように開閉蓋(B)の傾斜スカート面(21a)により、中皿 (C)の傾斜肩面(31a)が押え付けられることとも相俟って、その中皿(C )の係止ステー(36)を傾斜スライドガイド面(38a)に沿って凹段面(3 8)内へ滑り込ませる如く、自づと中央部へ引き寄せる調芯作用を発揮させ得る からである。
【0031】 何れにしても、上記凹段面(38)は箱本体(A)の開口上縁部を欠き落した ものではなく、その凹段面(38)の付与部分においても、箱本体(A)の開口 上縁部は依然円弧張出しフランジ(15)として造形維持されており、その剛性 と安全性が失なわれないようになっている。
【0032】 そのための製造法について言えば、予じめ打抜き加工された1枚の金属板を絞 り加工金型(図示省略)により、図10のように断面ほぼU字型の箱本体(A) として成形すると共に、その開口上縁部からほぼ水平に張り出すフランジ(a) に、左右一対の係止ステー受け入れ用凹段面(38)も、所期する一定の深さ( T)と開口幅(G)に付与しておく。尚、その絞り加工を受けたフランジ(a) の角隅部は、外方へ伸び変形することになる。
【0033】 次いで、図10の絞り成形状態から図11のように、上記フランジ(a)を抜 き加工金型(図示省略)によって、その張り出し基部から欠き落すのであり、そ うすればその箱本体(A)における両側面壁(14L)(14R)の開口上縁部 に、上記凹段面(38)がその当初絞り成形状態のまま残存することとなる。
【0034】 そこで、引続き箱本体(A)を図12、13のように、プレス機械の下型(X )に載置セツトした上、円弧賦形面(P)を備えた上型(Y)を箱本体(A)の 開口上縁部に臨ませて、その上型(Y)を下降させるのである。そうすれば、そ の下降に連れて加圧される箱本体(A)の開口上縁部が、図13のように自づと 外向きの円弧張出しフランジ(15)として、正しく円滑にカールされる結果と なる。
【0035】 その場合、箱本体(A)における両側面壁(14L)(14R)の円弧張出し フランジ(15)をカールする上型(Y)としては、図14〜16のように上記 凹段面(38)と対応する凸段面(Z)が、その円弧賦形面(P)から下向き連 続的に***されたものを用いて、これを上記と同様に下降させるのである。
【0036】 そうすれば、箱本体(A)の開口上縁部は、その両側面壁(14L)(14R )の上記凹段面(38)が賦形された部分も含む全体として、均等にカールされ る結果となり、茲に連続する一様な円弧張出しフランジ(15)が造形されるわ けである。尚、図14〜16の符号(V)は上記凹段面(38)の境界段部に前 後一対の調芯用傾斜スライドガイド面(38a)を造形すべく、その上型(Y) の円弧賦形面(P)に付与された傾斜勾配面を示している。
【0037】 上記のような工具箱において、その箱本体(A)へ中皿(C)を挿入セツトす るに当っては、その中皿(C)の両側面壁(31L)(31R)から張り出す左 右一対の係止ステー(36)を、これと対応する箱本体(A)の円弧張出しフラ ンジ(15)に陥没された凹段面(38)へ、図4、5のように上方から載架状 態に係止させて、引続き図6〜8のように開閉蓋(B)を箱本体(A)の密閉状 態に施錠する。
【0038】 そうすれば、中皿(C)側の係止ステー(36)が箱本体(A)側の凹段面( 38)に受け入れられ、その箱本体(A)の開口上縁部を形作る円弧張出しフラ ンジ(15)は、全体的に均一な平坦面を呈するため、開閉蓋(B)の浮上して しまうおそれなく、その開閉蓋(B)のカバーフランジ(26)によって、箱本 体(A)の円弧張出しフランジ(15)が中皿(C)の係止ステー(36)も含 む悉く完全に被覆される結果となる。
【0039】 その場合、特に前後一対の調芯用傾斜スライドガイド面(38a)を、上記凹 段面(38)の境界段部に造形するならば、万一中皿(C)側の係止ステー(3 6)が図9のように、凹段面(38)内へ正しく受け入れられておらず、前後何 れかの方向へ片寄った傾斜姿勢状態に載架されたとしても、箱本体(A)に対し て開閉蓋(B)を密閉させる過程において、その開閉蓋(B)の上記傾斜スカー ト面(21a)により中皿(C)の傾斜肩面(31a)が、箱本体(A)のセン ターへ引き寄せられると共に、その中皿(C)の係止ステー(36)も上記凹段 面(38)の傾斜スライドガイド面(38a)に沿って、同図の矢印(F)で示 す如くセンターへ滑り寄せられることになり、その凹段面(38)内への正しい 位置決め状態を自づと達成できる点で、著しく有益である。
【0040】 何れにしても、箱本体(A)を密閉した時には、開閉蓋(B)の頂面壁(21 )と中皿(C)の開口上縁部とが密着し、その開閉蓋(B)によって中皿(C) が上方から押え付けられるため、その中皿(C)が工具箱内で不慮に遊動したり 、又これに収容された金具類やその他の小物部品が、中皿(C)から溢出・散乱 したりするおそれもない。
【0041】 更に、上記係止ステー(36)は中皿(C)における両側面壁(31L)(3 1R)の中途高さ位置又は下端部から張り出されており、これが箱本体(A)の 開口上縁部を形作る円弧張出しフランジ(15)の凹段面(38)へ、上方から 載架状態に係止されるようになっているため、その中皿(C)は箱本体(A)と の関係上、所謂揚げ底の支持状態に納まることとなり、その結果箱本体(A)の 内部にハンマーや錐、その他の比較的大きな各種手動利器・工具類も、支障なく 収容することができるのである。
【0042】
【考案の効果】
以上のように、本考案では金属板から断面ほぼU字型に成形された箱本体(A )と、同じく金属板から断面ほぼ倒立U字型に成形された上、その箱本体(A) へ回動自在に枢着された開閉蓋(B)と、上記箱本体(A)の内部に納まる大き さの断面ほぼU字型として、合成樹脂から一体成形された中皿(C)とを備え、 上記箱本体(A)の開口上縁部を円弧張出しフランジ(15)としてカールさせ ると共に、開閉蓋(B)の開口下縁部をカバーフランジ(26)として、箱本体 (A)の上記円弧張出しフランジ(15)に覆い被さる断面ほぼ倒立L字型に曲 げ出した工具箱において、上記中皿(C)の両側面壁(31L)(31R)から 一対の係止ステー(36)を外方へ連続一体に張り出す一方、そのステー受け入 れ用凹段面(38)を箱本体(A)の上記円弧張出しフランジ(15)へ対応的 に陥没させて、その中皿(C)側の両係止ステー(36)を箱本体(A)側の凹 段面(38)内へ、上方から載架状態に係止させて、その中皿(C)を箱本体( A)に密閉される開閉蓋(B)によって、上方から押え付けるように定めてある ため、図17〜19に基き説示した従来技術の課題を容易に完全解決できる効果 がある。
【0043】 つまり、本考案の工具箱では合成樹脂製中皿(C)の両側面壁(31L)(3 1R)から外方へ、一対の係止ステー(36)が連続一体に張り出されており、 これを箱本体(A)の円弧張出しフランジ(15)に陥没する凹段面(38)内 へ、上方から載架状態に係止させることによって、その箱本体(A)内へ中皿( C)を支持させるようになっているため、従来技術のように別個な一対の支持ス テー(7)を作成用意した上、これを箱本体(3)の両側面壁(6L)(6R) へスポツト溶接する面倒な作業が不要となり、又その支持ステー(7)が箱本体 (3)の両側面壁(6L)(6R)から内向きに張り出すこともないので、その 箱本体(3)に対する各種手動利器・工具類の出し入れ操作上、一切の障害を与 えるおそれがない。
【0044】 更に、上記中皿(C)側の係止ステー(36)を受け入れる箱本体(A)側の 凹段面(38)は、その箱本体(A)の開口上縁部をなす円弧張出しフランジ( 15)に、そのフランジ(15)の造形状態を失うことなく賦形されているため 、箱本体(A)の開口上縁部を依然として取扱い上の安全に、且つ高強度に保つ ことができ、又箱本体(A)を開閉蓋(B)によって密閉した時、上記凹段面( 38)に係止された係止ステー(36)も含む円弧張出しフランジ(15)の全 体を、その開閉蓋(B)のカバーフランジ(26)によって支障なく、確実に被 覆できるのであり、その工具箱の化粧効果を低下させるおそれもない。
【0045】 特に、請求項2の構成を採用するならば、図9に基いて説示した通り、箱本体 (A)に対して開閉蓋(B)を密閉させる過程において、その中皿(C)側の係 止ステー(36)を上記凹段面(38)の調芯用傾斜スライドガイド面(38a )に沿って滑り込ませる如く、その凹段面(38)のセンターへ自づと正しく納 まる状態に位置決めできるため、その中皿(C)の支持安定性や取扱い上の利便 性にますます優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る工具箱をその中皿の取り出し状態
として示す斜面図である。
【図2】図1の拡大側面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】箱本体に対する中皿の挿入セツト状態を示す斜
面図である。
【図5】図4の拡大側面図である。
【図6】図5に対応する箱本体の密閉状態を示す側面図
である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】箱本体に対する中皿の調芯作用を示す断面模式
図である。
【図10】箱本体の絞り成形状態を示す斜面図である。
【図11】同じく箱本体の外形打抜き状態を示す斜面図
である。
【図12】カール用プレス金型に対する箱本体の取付状
態を示す部分断面図である。
【図13】その箱本体の開口上縁部をカールする加工状
態の部分断面図である。
【図14】図12、13の上型を抽出して示す斜面図で
ある。
【図15】図14の15−15線に沿う部分断面図であ
る。
【図16】図15の16−16線断面図である。
【図17】図1に対応する従来の工具箱を示す斜面図で
ある。
【図18】図17の箱本体に対する中皿の挿入セツト状
態を示す拡大断面図である。
【図19】図18の19−19線断面図である。
【符号の説明】
(A)・・・・箱本体 (B)・・・・開閉蓋 (C)・・・・中皿 (G)・・・・開口幅 (T)・・・・開口深さ (15)・・・円弧張出しフランジ (26)・・・カバーフランジ (14L)(14R)(31L)(31R)・側面壁 (36)・・・係止ステー (38)・・・ステー受け入れ用凹段面 (38a)・・調芯用傾斜スライドガイド面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板から断面ほぼU字型に成形された箱
    本体(A)と、同じく金属板から断面ほぼ倒立U字型に
    成形された上、その箱本体(A)へ回動自在に枢着され
    た開閉蓋(B)と、上記箱本体(A)の内部に納まる大
    きさの断面ほぼU字型として、合成樹脂から一体成形さ
    れた中皿(C)とを備え、 上記箱本体(A)の開口上縁部を円弧張出しフランジ
    (15)としてカールさせると共に、開閉蓋(B)の開
    口下縁部をカバーフランジ(26)として、箱本体
    (A)の上記円弧張出しフランジ(15)に覆い被さる
    断面ほぼ倒立L字型に曲げ出した工具箱において、 上記中皿(C)の両側面壁(31L)(31R)から一
    対の係止ステー(36)を外方へ連続一体に張り出す一
    方、そのステー受け入れ用凹段面(38)を箱本体
    (A)の上記円弧張出しフランジ(15)へ対応的に陥
    没させて、 その中皿(C)側の両係止ステー(36)を箱本体
    (A)側の凹段面(38)内へ、上方から載架状態に係
    止させて、その中皿(C)を箱本体(A)に密閉される
    開閉蓋(B)によって、上方から押え付けるように定め
    たことを特徴とする工具箱の中皿支持装置。
  2. 【請求項2】ステー受け入れ用凹段面(38)の開口幅
    (G)を係止ステー(36)の張り出し幅(W)とほぼ
    等しく、同じく凹段面(38)の深さ(T)を係止ステ
    ー(36)の板厚とほぼ等しく各々寸法化すると共に、 上記凹段面(38)の境界段部を、その内方へ行く程徐
    々に下り坂となる一対の調芯用傾斜スライドガイド面
    (38a)として造形することにより、箱本体(A)に
    対して開閉蓋(B)を密閉する過程において、中皿
    (C)側の係止ステー(36)が箱本体(A)側の凹段
    面(38)内へ、自づと滑り込むように定めたことを特
    徴とする請求項1記載の工具箱の中皿支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005155070A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 土木・建設機械の収納庫

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