JPH0539180U - デイスク駆動モ−タのロ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク装着部に不良が生じても容易に交換
可能にすると共に、ディスク装着部を単独に加工可能に
する。 【構成】 ステ−タコア５に対向する位置に設けられた
駆動マグネット３と、駆動マグネット３の外周に装着さ
れたロ−タヨ−ク４と、ロ−タヨ−ク４を取り付けると
共に回転駆動軸６に固着したハブ台１とを有してなり、
ハブ台１のステ−タコア５側とは反対側にディスクが支
持されるディスク装着部９をハブ台１に対して着脱自在
に配設した。 【効果】 ディスク装着部が損傷してもディスク装着部
のみを容易に交換可能であり、損失を低減することがで
きる。又、ディスク装着部の当接面への滑り防止加工が
単独に加工できるので、加工能率を高めることができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、光ディスクや磁気ディスク等のディスクを回転駆動するディスク駆 動モ−タに関するもので、特に駆動モ−タのロ−タ部の構造に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来この種のディスク駆動モ−タは図２に示すように、モ−タの回転駆動軸３ ５はフレ−ム４０の円筒部内に外周が支持された２個のボ−ルベアリング３６に 嵌合固着されている。更に、フレ−ム４０の外周にはステ−タコァ３４が固定さ れている。ステ−タコァ３４は複数の突極を有し、これら各突極にはコイル４１ が巻回されている。又、回転駆動軸３５にはボ−ルベアリング３６の上方におい て略カップ状のロ−タケ−ス３０が嵌合固着されている。

【０００３】 ロ−タケ−ス３０は、回転駆動軸３５と直交する方向の平坦部３７を回転駆動 軸３５に固着したハブ台３１と、ハブ台３１の外周部から下方に取り付けられた 筒状のロ−タヨ−ク３９からなる。上記平坦部３７の上面にはチャッキングマグ ネット３２が鉄などの磁性材料からなるヨ−ク４２を介して載置されている。チ ャキングマグネット３２はマグネット押さえ４３によって固定され、マグネット 押さえ４３はビス４４によって螺着されている。さらに、上記ハブ台３１の外周 部から上方に突出した筒状部分の上面は、図示しない光ディスクとの当接面３８ となっていて、この当接面３８は、レ−ス加工等により精密仕上げされている。 又、上記ロ−タヨ−ク３９の内周部には、ステ−タコア３４の外周に適宜の間隔 をおいて対向させた駆動用マグネット３３が取り付けられている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のディスク駆動モ−タのロ−タは、ハブ台３１をモ−タの回転駆動軸 ３５に一体的に固着してしまうと、ハブ台３１の当接面３８が損傷した場合、あ るいは、当接面３８の振れ精度を確保するための精密仕上げ加工を行うときに不 良が生じた場合には、モ−タ全体を不良として廃却しなければならなかった。 又、ハブ台３１の当接面３８にディスクとの滑りを防止するため、面荒らし加 工や有機溶剤塗布加工などの加工を施す際に、モ−タ全体を加工装置に設置しな ければ加工することができなかった。

【０００５】 本考案は、このような問題点を解消するためになされたもので、ディスクが支 持されるディスク装着部をハブ台に対して着脱自在に配設することにより、ディ スク装着部に不良が生じても容易に交換可能にすると共に、ディスク装着部を単 独に加工することができるディスク駆動モ−タのロ−タを提供することを目的と する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ステ−タコアに対向する位置に設けられた駆動マグネットと、この 駆動マグネットの外周に装着されたロ−タヨ−クと、このロ−タヨ−クを取り付 けると共に回転駆動軸に固着したハブ台とを有してなり、上記ハブ台の前記ステ −タコア側とは反対側にディスクが支持されるディスク装着部を上記ハブ台に対 して着脱自在に配設したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

ハブ台を回転駆動軸に固着し、ハブ台上にディスク装着部をビスなどの固着部 材を用いて着脱可能に配設する。ディスク装着部に損傷が生じた場合には、固着 部材を離脱して良品に交換する。又、ディスク装着部の当接面に滑りの防止加工 を施す場合には、ハブ台上に配設する前に予めディスク装着部を単独で加工する ことができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案に係るディスク駆動モ−タのロ−タの実施例について図面を参照 しながら説明する。 図１において、回転駆動軸６の一端部には略円盤状形成したハブ台１の中央部 に突出したボス１ａの中心孔１ｂが嵌合固着されている。ハブ台１のステ−タコ イル５とは反対側の上面には、カップ状に形成された鉄などの磁性材料からなる ロ−タヨ−ク４の底部が載置され、ロ−タヨ−ク４の底部中央に形成した中央孔 ４ａがハブ１のボス１ａに嵌合している。さらにロ−タヨ−ク４の底部の上面に は、外周側に略リング状のディスク装着部９が配設され、内周側にチャッキング マグネット２が配設されている。ディスク装着部９は外周側が上方に突出してお り、この突出部の上面は図示しない光ディスクが当接する当接面９ａとなってい る。

【０００９】 ディスク装着部９の内周側とチャッキングマグネット２の外周側には、段部を 有する係合部９ｂ、２ａが各々形成されている。チャッキングマグネット２の係 合部２ａはロ−タヨ−ク４側に突出形成され、ディスク装着部９の係合部９ｂに 挿入させることにより、チャッキングマグネット２が離脱しないように構成して いる。なお、補強の意味で接着剤を用いてチャッキングマグネット２をロ−タヨ −ク４に接着しても良い。又、ディスク装着部９の内周側近傍には複数個所に挿 入孔９ｃが穿設され、この挿入孔９ｂと共にロ−タヨ−ク４に穿設した孔に平ビ ス１０を挿入してハブ台１のねじ孔１ｂに螺着することにより、ディスク装着部 ９及びロ−タヨ−ク４が位置決めされて固着される。

【００１０】 一方、カップ状のロ−タヨ−ク４の円筒部内周側には、駆動用マグネット３が 取り付けられている。この駆動用マグネット３の内周面と適宜の間隔をおいてス テ−タコア５が対向している。ステ−タコア５はフレ−ム７の円筒部外周に固定 されており、フレ−ム７の円筒部の内周側で一対の軸受８、８を介して回転駆動 軸６が回転可能に支持されている。

【００１１】 以上のように、回転駆動軸６の一端部に嵌合固着したハブ台１とディスク装着 部９を別部品として着脱自在に構成しているため、例えばディスク装着部９の特 に当接面９ａに損傷が生じた場合には、平ビス１０を離脱して不良となったディ スク装着部９を外し、良品のディスク装着部９に交換すれば良い。更に、ディス ク装着部９の当接面９ａに、機械的な面荒らし加工あるいは有機溶剤の塗布によ る化学的処理などの滑り防止加工を施す場合には、ディスク装着部９を単独で加 工しておき、その後ハブ台１に載置して平ビス１０により固着すれば良く、モ− タ全体を加工装置に設置する必要はない。又、カップ状のロ−タヨ−ク４の底部 にはチャッキングマグネット２が設けられ、円筒部の内周側には駆動用マグネッ ト３が取り付けられているため、一つのロ−タヨ−ク４で両マグネットの閉磁路 を形成させることができ部品点数が削減される。

【００１２】 なお、図示の実施例はいずれも光ディスク用として構成されていたが、本考案 は光ディスク用に限られるものでなく、その他磁気ディスク用等あらゆるディス ク装置に適用することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案のディスク駆動モ−タのロ−タは、回 転駆動軸に嵌合固着したハブ台１とディスク装着部とを別部品として着脱自在に 構成したため、ディスク装着部に損傷が生じた場合でも、ディスク装着部のみを 離脱して容易に交換可能であり、損傷等による損失を低減することができる。 又、ディスク装着部の当接面に滑りを防止加工を施す場合でも、ディスク装着 部を単独で加工した後ハブ台に固着することができ、駆動モ−タ全体を加工装置 に設置しなくてもよく、加工能率を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るディスク駆動モ−タのロ−タの一
実施例を示す断面図である。

【図２】従来のディスク駆動モ−タのロ−タの例を示す
断面図である。

【符号の説明】

１ ハブ台 ２ チャッキングマグネット ３ 駆動用マグネット ４ ロ−タヨ−ク ５ ステ−タコア ６ 回転駆動軸 ９ ディスク装着部 １０ ビス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ステ−タコアに対向する位置に設けられ
   た駆動マグネットと、この駆動マグネットの外周に装着
   されたロ−タヨ−クと、このロ−タヨ−クを取り付ける
   と共に回転駆動軸に固着したハブ台とを有してなり、上
   記ハブ台の前記ステ−タコア側とは反対側にディスクが
   支持されるディスク装着部を上記ハブ台に対して着脱自
   在に配設してなるディスク駆動モ−タのロ−タ。