JPH0537725Y2 - - Google Patents

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JPH0537725Y2
JPH0537725Y2 JP1986187321U JP18732186U JPH0537725Y2 JP H0537725 Y2 JPH0537725 Y2 JP H0537725Y2 JP 1986187321 U JP1986187321 U JP 1986187321U JP 18732186 U JP18732186 U JP 18732186U JP H0537725 Y2 JPH0537725 Y2 JP H0537725Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両緊急時の乗員保護用シートベルト
装置に係り、特に乗員が着座後に自動的にウエビ
ングを装着することができるオートマチツクシー
トベルト装置に関する。
[従来技術及び解決すべき問題点] 乗員へ自動的にウエビングを装着させるオート
マチツクシートベルト装置として、車体へ敷設し
たガイドレールに沿つてスライダを移動可能に
し、このスライダを駆動手段で駆動させてスライ
ダに取りつけられたウエビングを移動させる構造
が提案されている。
この装置に用いられるガイドレールは車両後方
端部をセンターピラーに沿つてほぼ垂直に下方向
へ向けた後に終端させることにより、車両緊急時
に乗員の慣性力でウエビングに生ずる張力を確実
に支持される構成とすることができる。この構成
のガイドレールでは、車両が転倒状態になつた場
合に、ガイドレールの垂直部に沿つてスライダが
車両天井方向へ移動しないようにする保持手段が
必要となる。
この保持手段として、振子等の転倒状態を検出
するセンサを設け、このセンサの作動時にスライ
ダの移動を阻止する構成としたシートベルト装置
が考えられている。(一例として特公昭60−
15716)。しかしこの保持手段は、振子等のセンサ
がガイドレールから突出する構成になり、センタ
ーピラーにこの突出構造を受け入れる孔を形成し
たり、車室内へ突出する膨らみを設ける必要があ
る。
そこでこれらの欠点を解消するため、スライダ
の移動を阻止可能なポールと、このポールに作用
してポールを移動させるラチエツトメンバと、さ
らにラチエツトメンバと係合してラチエツトメン
バの移動を制限するスライドブロツクとにより構
成される保持手段を有したオートマチツクシート
ベルト装置が提案されている(実願昭60−106660
号)。
しかしながら、このオートマチツクシートベル
ト装置は保持手段がコンパクトな構成となるとい
う利点がある反面、部品点数が多くなりこれに伴
なつて組付けも手間がかかつた。
本考案は上記事実を考慮し、コンパクトな構造
で確実にスライダの移動を阻止できると共に、ス
ライダの移動阻止を解除した後にはスライダを安
定してスムースに移動させることができるオート
マチツクシートベルト装置を得ることが目的であ
る。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係るオートマチツクシートベルト装置
では、車体へ敷設されたガイドレールと、ウエビ
ングが係止され前記ガイドレールに沿つてウエビ
ング装着位置とウエビング装着解除位置との間で
移動するスライダと、前記ガイドレールに沿つて
移動して前記スライダへ駆動力を付与すると共
に、前記スライダと若干量相対移動可能な駆動力
伝達部材と、前記スライダに係合してスライダの
ウエビング装着解除位置方向への移動を阻止する
と共に前記駆動力伝達部材の移動軌跡内に一部が
入り込んだ第1状態と、前記第1状態における前
記スライダから離間してスライダのウエビング装
着解除位置方向への移動を可能とすると共に前記
駆動力伝達部材から離間する第2状態との間で回
転移動可能に前記ガイドレール内に配置され、前
記第1状態へ向けて常に付勢されると共に、前記
駆動力伝達部材のウエビング装着解除方向への移
動時に生ずる前記相対移動によつて前記駆動力伝
達部材に押圧され前記第2状態へ移動される掛止
部材と、前記スライダの移動方向に沿つて前記掛
止部材に形成されたガイド孔と、ウエビング装着
位置に達した前記スライダにより押圧可能に設け
られかつ前記ガイド孔内に移動可能に配置される
と共に前記ガイド孔の一端に位置する状態では前
記ガイド孔の周囲壁と非係合状態となり前記ガイ
ド孔の他端に位置する状態では前記ガイド孔の周
囲壁と係合状態となり常に前記ガイド孔の他端の
側へ付勢されたピンと、から成り、前記ピンがウ
エビング装着位置に達した前記スライダに押圧さ
れて前記ガイド孔の一端に位置し、前記掛止部材
の第2状態への移動時には前記ピンが前記ガイド
孔の他端に位置して前記第1状態へ向けた付勢力
に抗して前記掛止部材を前記第2状態で保持する
保持手段と、を有することを特徴としている。
[作用] 上記構成のオートマチツクシートベルト装置で
は、スライダが移動してウエビング装着位置へ至
ると、保持手段による掛止部材の保持が解除さ
れ、掛止部材がスライダに係合してスライダのウ
エビング装着解除位置方向への移動が阻止される
(第1状態)。一方、ウエビングの装着を解除する
場合には、駆動力伝達部材のウエビング装着解除
方向への移動時に生ずる相対移動によつて、掛止
部材が第2状態へ移動されかつこの第2状態が保
持手段によつて保持される。
このように、掛止部材によるコンパクトな構造
で確実にスライダの移動を阻止できる。また、掛
止部材が第2状態へ移動され保持手段によつて保
持されると(スタイダ非係止状態では)、掛止部
材は駆動力伝達部材から非接触状態となり、この
ため、駆動力伝達部材の移動の際に掛止部材と干
渉することがなく、大きな摺動抵抗や異音の発生
が皆無となり、スライダを安定してスムースに移
動させることができる。
[実施例] 第1図には本実施例が適用されたオートマチツ
クシートベルト装置の側面図が示されている。
車両の進行方向に向つて右側のシート10へ着
座する乗員12はウエビング14を自動的に装着
できるようになつている。このウエビング14の
一端は車両略中央部の床16上へ取り付けられる
巻取装置18へ所定付勢力で巻取られている。こ
の巻取装置18には車両緊急時にウエビング14
の引出しを瞬時に停止させるイナーシヤロツク機
構が内蔵されている。
ウエビング14の一端はアンカープレート20
を介してスライダ22へ係止されており、このス
ライダ22はガイドレール24に沿つて車両前後
方向へ案内されるようになつている。このガイド
レール24は車体側壁の一部を構成するルーフサ
イドメンバ26へガイドレール本体28の中央部
が水平状態で配置され、前方端部はフロントピラ
ー30に沿つて取り付けられて傾斜している。
またこのガイドレール本体28の車両後方端部
は略直角に屈曲されて車両下方向を向いており、
センターピラー32へ固着されている。
第2図に示される如くガイドレール本体28は
車両下方向を向けて開口した溝34を有する略コ
字状となつている。この溝34の深さ方向中間部
は拡径してスライダ22の中間幅広部に形成され
る拡径部36を収容している。この拡径部36は
スライダ22をガイドレール本体28内で長手方
向へ、すなわち車両前後方向へ円滑に移動させる
と共に、乗員が通常乗車時にウエビング14へ加
える張力を支持してスライダ22がガイドレール
本体28から外れないようにしている。
またガイドレール本体28の底部には幅寸法が
拡大されたテープ収容溝38が形成されており、
ガイドレール24の長手方向へ駆動力伝達部材と
しての可撓性テープ40をスライド可能に案内し
ている。
この可撓性テープ40は第5図にも示される如
く厚肉の合成樹脂製長尺材であり、長手方向に沿
つて複数個の開口42が一定間隔で形成されてい
る。この可撓性テープ40は第1図に示される如
くセンターピラー32の下部に配置されるウエビ
ング駆動装置44へガイドチユーブ45を介して
連結されている。さらに可撓性テープ40の開口
42はウエビング駆動装置44内に収容されたス
プロケツトホイル(図示省略)とかみ合つてお
り、モータ46の回転力を受けてスプロケツトホ
イルから長手方向の移動力を受けるようになつて
いる。
ガイドレール24内ではこのように、スライダ
22からの荷重を主として受け持つ拡径部36が
テープ収容溝38の下方に配置されているので、
スライダ22から大きな荷重が加わつた場合にも
可撓性テープ40及びテープ収容溝38が大きく
変形することなく、可撓性テープ40の作動不良
を防止できる。
第5図に示される如く可撓性テープ40の車両
前方端部には開口42よりも長手寸法の長い長開
口50が形成されており、この長開口50にはス
ライダ22の頭部52と拡径部36との間の部分
が収容されている。このため可撓性テープ40が
ガイドレール24に沿つて車両前後方向に移動す
ると、スライダ22はこれによつて駆動力を受
け、ガイドレール24に沿つて車両前後方向へ移
動できる。第1図に示される如くスライダ22が
車両前方端部へ移動した場合には、ウエビング1
4を想像線で示される如くウエビング装着解除位
置とし、シート10との間に乗員12の乗降空間
を形成できるようになつている。またスライダ2
2が第1図に実線で示される如く車両後方端部へ
と移動するとこれがウエビング装着位置であり、
乗員12は自動的にウエビング14を装着するこ
とができる。
ここに第5図に示される如く長開口50の長手
寸法Lは頭部52の長手寸法lよりも長く形成さ
れており、頭部52が長開口50の車両前方側又
は後方側の長手方向端部50A又は50Bへ当接
すると頭部52との間に隙間Sが形成されてい
る。従つて可撓性テープ40とスライダ22とは
この長さSだけ相対移動可能となつており、可撓
性テープ40が移動し始めても、この長さSが解
消されるまではスライダ22が移動しないように
遊びが形成されている。
第1図に示される如く、ガイドレール24の車
両後方端部である垂直部にはアンカロツク部54
が配置されている。このアンカロツク部54には
中空状ハウジング56がガイドレール本体28の
下端部に隣接して配置されており、補強用ブラケ
ツト58によつてセンターピラー32へ強固に固
着されている。このブラケツト58はハウジング
56の車両前方端面及び両側面を覆う略コ字状と
されており、両端部付近に形成される取付孔60
へ図示しない取付ボルトが適用されてセンターピ
ラー32へ強固に固着される。
ブラケツト58にはウエビング装着位置に停止
されるスライダ22の拡径部36に対応してアン
カピン61の両端部が固着されており、ウエビン
グ装着位置でウエビング14へ大きな張力が加わ
り、スライダ22がガイドレール本体28の溝3
4から抜け出そうとした場合に、スライダ22の
拡径部36車両前方側に位置してこの拡径部36
と係合し、スライダ22のガイドレール本体28
からの抜け出しを阻止するようになつている。
またブラケツト58には突出部59が内側に向
つて打出し形成されている。
第6図に示す如くハウジング56内には一対の
支持孔62が対向して形成されており、さらに掛
止部材としてのラチエツト64がこの支持孔62
に回転可能に軸支されている。ラチエツト64は
合成樹脂製で基部65の両側部からは直角に屈曲
され互いに平行な一対の脚板66が延長されてお
り、さらにこの脚板66の後端部には支軸68が
同軸的でかつ互いに反対方向へ突出して形成され
ている。従つてこれらの脚板66を互いに接近す
る方向に弾性変形させつつラチエツト64をハウ
ジング56内へ挿入すれば、支軸68は脚板66
の復元力により支持孔62内へ入り込んでハウジ
ング56へ回転可能に軸支される構成である。
脚板66の先端角部には金属製で円柱形状のロ
ツクピン70が両方の脚板66から外側に突出す
るように架け渡されて固着されている。第3図に
示す如くこのロツクピン70はラチエツト64が
支軸68を中心に可撓性テープ40方向へ回転移
動した場合、スライダ22の先端部に設けられた
鉤部72の移動軸跡内に入り込んでこれと嵌み合
うようになつている。このためスライダ22にウ
エビング解除方向の力が作用した場合には、ロツ
クピン70の両端部が前記ブラケツト58の突出
部59と係合してスライダ22のウエビング解除
方向への移動を阻止することができるようになつ
ている。また第4図に示す如くラチエツト64が
可撓性テープ40と反対方向へ回転移動した場合
には、この鉤部72の移動軸跡外へ退避しスライ
ダ22のウエビング解除方向への移動を可能とす
るようになつている。
脚板66の略中央部には保持手段を構成する略
L字形のガイド孔73が穿設されている。また基
部65上部中央からは爪74が突出して設けられ
ており、可撓性テープ40の長開口50へ入り込
むことができるようになつている。従つてラチエ
ツト64の爪74が可撓性テープ40の長開口5
0へ入り込んだ状態では、第3図に示す如くロツ
クピン70は鉤部72の移動軸跡内に入り込んで
いるが、第4図に示す如く爪74が長開口50か
ら抜け出した状態では鉤部72の移動軸跡から退
避されるようになつている。
このラチエツト64の爪74は可撓性テープ4
0が第3図に示される状態まで移動してスライダ
22がウエビング装着位置へ至ると長開口50内
へ入り込むことができる配置になつている。この
ため可撓性テープ40がウエビング装着解除方向
へ移動すると、爪74は長開口50の長手方向端
部50Bによつて可撓性テープ40から離反する
方向へ回転力を受け、長開口50の長手方向端部
50Bが長さSの遊びを解消してスライダ22を
移動し始める前にロツクピン70が退避状態とな
るようにラチエツト64が回転移動するようにな
つている。
ラチエツト64の下方には圧縮スプリング75
が配置されており、ラチエツト64の先端(ロツ
クピン70固着側)を可撓性テープ40の方向へ
付勢している。
またラチエツト64側方(スライダ22と反対
側)のハウジング56内にはリミツトスイツチ7
6が配置されている。リミツトスイツチ76には
可撓性テープ40の移動方向と平行にのみ移動可
能な検出子78がラチエツト64内へ向けて突出
している。さらにこの検出子78の先端には同軸
的でかつ反対方向に突出する保持手段を構成する
ピン80が固着されており、脚板66のガイド孔
73内へ入り込んでいる。検出子78はリミツト
スイツチ76内へ取り付けられる図示しない弾性
体の付勢力により常に突出する方向に付勢されて
おり、突出状態ではスライダ22がウエビング装
着位置にないことを、またリミツトスイツチ76
内へ入り込んだ状態ではスライダ22がウエビン
グ装着位置にあることを検出できるようになつて
いる。
スライダ22が可撓性テープ40によつて移動
しウエビング装着位置へ至ると、第3図に示す如
く検出子78は鉤部72によつて押圧されピン8
0がガイド孔73の細幅部73Aに沿つて移動
し、さらにラチエツト64の先端は支軸68を中
心に可撓性テープ40方向へ回転することによつ
てピン80がガイド孔73の大径部73B内へ入
り込むようになつている。一方、スライダ22が
可撓性テープ40によつてウエビング装着解除位
置方向へ移動すると、ラチエツト64の先端が再
び圧縮スプリング75の付勢力に抗して支軸68
を中心に可撓性テープ40と反対方向へ回転移動
しさらに鉤部72が検出子78と離反するため検
出子78が押し出されてピン80が再び細幅部7
3A内に入り込むようになつている。
ガイド孔73の細幅部73A内にピン80が入
り込んだ状態では、ラチエツト64はこれによつ
て制限されて可撓性テープ40方向へ回転できな
いようになつている。従つてこの状態では可撓性
テープ40が長手方向へ移動しても爪74と当接
することはなく、かつスライダ22がウエビング
の装着解除位置方向へ移動してもロツクピン70
と当接することがないようになつている。
なおラチエツト64のガイド孔73は各部の動
きを確実にするため、大径部73Bはこの大径部
73B内でピン80が余裕を持つて動きを得る寸
法となつている。
次に本実施例の作用を説明する。
シート10へ乗員12が着座した後に、手動で
操作されるスイツチを作動させることにより、又
は乗員12の乗車状態をシート10に設けられた
スイツチ、ドアの開閉を検出するスイツチ等によ
り検出し、これによつてモータ46が作動されて
可撓性テープ40は車両後方へと移動される。こ
のためウエビング14は第1図に想像線で示され
るウエビング装着解除位置から実線で示される装
着位置まで移動し乗員12へ自動的に装着され
る。
スライダ22は頭部52と長開口50との間の
隙間Sがあるため、可撓性テープ40の長開口5
0内で長手方向端部50Aへ当接しながら車両後
方へと駆動される。
スライダ22が移動しアンカロツク部54に至
ると、鉤部72は検出子78に当接しさらにこれ
をリミツトスイツチ76内へ押し込む。これによ
つてリミツトスイツチ76はスライダ22がウエ
ビング装着位置へ至つた状態を検知し、図示しな
い制御装置はモータ46の回転を停止する。
さてここで、鉤部72によつて移動された検出
子78はピン80がガイド孔73の細幅部73A
から大径部73bへと移動するのでラチエツト6
4の可撓性テープ40方向への回転移動が可能に
なる。さらにこの場合爪74の直上には可撓性テ
ープ40の長開口50の一端(隙間S)が位置す
るようになる。このためラチエツト64は圧縮ス
プリング75の付勢力によつて可撓性テープ40
方向へ支軸68を中心に回転移動し、ロツクピン
70が鉤部72の移動軌跡内へ入り込んで鉤部7
2と係合する。従つてスライダ22はウエビング
解除方向への移動が阻止されると共に、爪74が
長開口50の隙間S内へ入り込むようになる。
車両通常状態でウエビング14が巻取装置18
から引出し可能であるため乗員12は任意の運転
姿勢となることができる。
車両が緊急状態に陥ると巻取装置18はウエビ
ング14の引出しを停止させるので乗員12はウ
エビング14によつて拘束される。
車両緊急時に乗員12の慣性力によつて生ずる
ウエビング14の大きな張力はアンカープレート
20を介してスライダ22へ伝達される。しかし
スライダ22はアンカピン61が対応しているた
め、ブラケツト58を介して確実に車体へ支持さ
れる。
また車両が転倒状態となつた場合にも、スライ
ダ22の鉤部72はラチエツト64のロツクピン
70を介してブラケツト58の突出部59によつ
てウエビング解除方向への移動が阻止されている
ため、スライダ22が移動することはない。
車両の通常走行状態が終了し、乗員12が降車
する場合には、ドアを開放すると、制御手段はモ
ータ46を逆転させる。
従つて可撓テープ40はガイドレール本体28
内を車両前方へと移動する。この移動時に第3図
に示される状態から可撓性テープ40が移動して
も、長開口50の長手方向端部50Bがスライダ
22へ当接するまではスライダ22が移動しな
い。この長開口50の長手方向端部50Bがスラ
イダ22へ当接する前に長開口50はラチエツト
64の爪74を押圧し、圧縮スプリング75の付
勢力に抗してラチエツト64を支軸68を中心に
可撓性テープ40から離反する方向へ回転移動さ
せる。このためロツクピン70は鉤部72の移動
軌跡外へ退避して係合が解除される。従つてスラ
イダ22は移動可能となるので、長開口50の長
手方向端部50Bがスライダ22と当接してこれ
を押圧し、スライダ22は可撓性テープ40と共
に車両前方へと移動することになる。
このような可撓性テープ40の移動時には、ス
ライダ22の移動によつて鉤部72がリミツトス
イツチ76の検出子78から離反する。このため
検出子78のピン80はガイド孔73の細幅部7
3Aへと移動し、ラチエツト64の先端(ロツク
ピン70側)が可撓性テープ40方向へ回転移動
することを制限している。従つてラチエツト64
の爪74と可撓性テープ40とは離間した状態で
保持されることになり、可撓性テープ40の移動
時にも爪74が開口42と当接して動きを妨げた
り騒音を発生したりすることがない。
またさらに、ラチエツト64はロツクピン70
が鉤部72の移動軌跡外へと余裕を持つて退避さ
せた状態となつているので、鉤部72が移動時に
ロツクピン70と干渉することはない。
その後可撓テープ40によつて駆動されるスラ
イダ22が車両前方位置に達すると、図示しない
リミツトスイツチが作動してモータ46の回転が
停止し、ウエビング14の装着解除が完了したこ
ととなり次回のウエビング14装着の待機状態と
なる。
なお本実施例においては、ラチエツト64を合
成樹脂製としロツクピン70を円柱形状の金属製
としたがこれに限らず、ロツクピン70を長方体
形状としてもよく、またラチエツト64とロツク
ピン70とを一体的にダイキヤスト製品としても
よい。
また、ラチエツト64を付勢するための圧縮ス
プリング75を板ばねとする構成としてもよく、
さらにアンカピン61を省略し車両緊急時に生ず
るウエビング14の大きな張力をブラケツト58
自体で保持する構成としてもよい。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係るオートマチツク
シートベルト装置では、車体へ敷設されたガイド
レールと、ウエビングが係止され前記ガイドレー
ルに沿つてウエビング装着位置とウエビング装着
解除位置との間で移動するスライダと、前記ガイ
ドレールに沿つて移動して前記スライダへ駆動力
を付与すると共に、前記スライダと若干量相対移
動可能な駆動力伝達部材と、前記スライダに係合
してスライダのウエビング装着解除位置方向への
移動を阻止すると共に前記駆動力伝達部材の移動
軌跡内に一部が入り込んだ第1状態と、前記第1
状態における前記スライダから離間してスライダ
のウエビング装着解除位置方向への移動を可能と
すると共に前記駆動力伝達部材から離間する第2
状態との間で回転移動可能に前記ガイドレール内
に配置され、前記第1状態へ向けて常に付勢され
ると共に、前記駆動力伝達部材のウエビング装着
解除方向への移動時に生ずる前記相対移動によつ
て前記駆動力伝達部材に押圧され前記第2状態へ
移動される掛止部材と、前記スライダの移動方向
に沿つて前記掛止部材に形成されたガイド孔と、
ウエビング装着位置に達した前記スライダにより
押圧可能に設けられかつ前記ガイド孔内に移動可
能に配置されると共に前記ガイド孔の一端に位置
する状態では前記ガイド孔の周囲壁と非係合状態
となり前記ガイド孔の他端に位置する状態では前
記ガイド孔の周囲壁と係合状態となり常に前記ガ
イド孔の他端の側へ付勢されたピンと、から成
り、前記ピンがウエビング装着位置に達した前記
スライダに押圧されて前記ガイド孔の一端に位置
し、前記掛止部材の第2状態への移動時には前記
ピンが前記ガイド孔の他端に位置して前記第1状
態へ向けた付勢力に抗して前記掛止部材を前記第
2状態で保持する保持手段と、を有することを特
徴としているので、コンパクトな構造で確実にス
ライダの移動を阻止できると共に、スライダの移
動阻止を解除した後にはスライダを安定してスム
ースに移動させることができるという優れた効果
を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るオートマチツクシートベ
ルト装置を示す概略図、第2図はスライダがガイ
ドレール中央部に移動した状態を示す第1図−
線に沿つた断面図、第3図はアンカロツク部に
スライダがロツクされた状態を示す断面図、第4
図は第3図におけるロツクが解除された状態を示
す断面図、第5図は第3図の主要部を示す分解斜
視図、第6図はハウジングを示す破断斜視図であ
る。 22……スライダ、24……ガイドレール、4
0……可撓性テープ、50……長開口、54……
アンカロツク部、56……ハウジング、64……
ラチエツト、68……支軸、70……ロツクピ
ン、72……鉤部、73……ガイド孔、74……
爪、80……ピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体へ敷設されたガイドレールと、 ウエビングが係止され前記ガイドレールに沿つ
    てウエビング装着位置とウエビング装着解除位置
    との間で移動するスライダと、 前記ガイドレールに沿つて移動して前記スライ
    ダへ駆動力を付与すると共に、前記スライダと若
    干量相対移動可能な駆動力伝達部材と、 前記スライダに係合してスライダのウエビング
    装着解除位置方向への移動を阻止すると共に前記
    駆動力伝達部材の移動軌跡内に一部が入り込んだ
    第1状態と、前記第1状態における前記スライダ
    から離間してスライダのウエビング装着解除位置
    方向への移動を可能とすると共に前記駆動力伝達
    部材から離間する第2状態との間で回転移動可能
    に前記ガイドレール内に配置され、前記第1状態
    へ向けて常に付勢されると共に、前記駆動力伝達
    部材のウエビング装着解除方向への移動時に生ず
    る前記相対移動によつて前記駆動力伝達部材に押
    圧され前記第2状態へ移動される掛止部材と、 前記スライダの移動方向に沿つて前記掛止部材
    に形成されたガイド孔と、ウエビング装着位置に
    達した前記スライダにより押圧可能に設けられか
    つ前記ガイド孔内に移動可能に配置されると共に
    前記ガイド孔の一端に位置する状態では前記ガイ
    ド孔の周囲壁と非係合状態となり前記ガイド孔の
    他端に位置する状態では前記ガイド孔の周囲壁と
    係合状態となり常に前記ガイド孔の他端の側へ付
    勢されたピンと、から成り、前記ピンがウエビン
    グ装着位置に達した前記スライダに押圧されて前
    記ガイド孔の一端に位置し、前記掛止部材の第2
    状態への移動時には前記ピンが前記ガイド孔の他
    端に位置して前記第1状態へ向けた付勢力に抗し
    て前記掛止部材を前記第2状態で保持する保持手
    段と、 を有することを特徴としたオートマチツクシート
    ベルト装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS603147B2 (ja) * 1980-05-06 1985-01-25 株式会社日立製作所 冷凍装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS603147U (ja) * 1983-06-21 1985-01-11 日本精工株式会社 ウエビングアンカのラツチ装置

Patent Citations (1)

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JPS603147B2 (ja) * 1980-05-06 1985-01-25 株式会社日立製作所 冷凍装置

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