JPH053706U - 油圧緩衝式オートテンシヨナ - Google Patents

油圧緩衝式オートテンシヨナ

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JPH053706U
JPH053706U JP4954191U JP4954191U JPH053706U JP H053706 U JPH053706 U JP H053706U JP 4954191 U JP4954191 U JP 4954191U JP 4954191 U JP4954191 U JP 4954191U JP H053706 U JPH053706 U JP H053706U
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JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
liquid chamber
piston rod
check valve
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Pending
Application number
JP4954191U
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English (en)
Inventor
山本  憲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Publication of JPH053706U publication Critical patent/JPH053706U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートテンショナの軽量化とコストダウンを
図る。 【構成】 シリンダ1を軽合金で製作し、シリンダ1の
内部に設けた液室2の内周面に表面硬化処理31を施
す。上記液室2にピストン3を挿入し、そのピストン3
によって区分される二つの液室を連通遮断するチェック
バルブ4をピストン3に設け、ピストン3外周面と液室
2内周の間に所要のリークすき間を設け、ピストン3に
外向きのバネ力を付与してピストンロッド6をシリンダ
1外部に突出せしめ、そのピストンロッド6に作用する
押圧力が増大した際に上記チェックバルブ4を遮断方向
に作動させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は油圧緩衝式オートテンショナに関し、特にその軽量化を図ったもの である。
【0002】
【従来の技術】
図4は、本出願人が先に実願昭63−21382号で出願した油圧緩衝式オー トテンショナである。
【0003】 このオートテンショナは、シリンダ1内に設けた液室2にピストン3を挿入し 、そのピストン3によって液室2を上室2aと下室2bに区分している。ピスト ン3にはチェックバルブ4が設けられ、上室2aと下室2bの間の通路5を開閉 するようになっており、下室2bが加圧されるとチェックバルブ4が通路5を閉 塞し、減圧されると開放するようになっている。またピストン3の外周面と液室 2の内周面の間に所要のリークすき間(図示省略)を設けている。
【0004】 上記のピストン3と結合されたピストンロッド6の先端は、シリンダ1の外部 に突出している。ピストンロッド6は液室2に挿入された軸受7の中心を貫通し 、これにより位置決めされる。軸受7はピストンロッド6の段部8に係合される 。
【0005】 液室2の内面に形成された段部9にバネ座10が載り、そのバネ座10と軸受 7との間に張力調整用コイルバネ11を介在し、ピストンロッド6に突出方向の バネ力を付与する。
【0006】 上記のシリンダ1は鋼又は鋳鉄製であり、ピストン3は鋼又は銅合金製である 。
【0007】 その他、図中12はリテーナ、13はピストン3とピストンロッド6の結合用 コイルバネ、14はオイルシール、20はテンションプーリ、21はその支持ア ーム、22は支持軸、23はベルトである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
従来の油圧緩衝式オートテンショナは、上記のように、シリンダ1が鋼または 鋳鉄製であるため、重量が大であるという問題があった。また、リークダウン特 性管理のためピストン3が摺動するシリンダ1の内周壁を高精度に加工する必要 があるが、その摺動面はシリンダ1の奥深い部分にあるので、加工が困難である 等の問題もあった。
【0009】 一方、重量の軽減と加工性の向上を図ろうとすれば、シリンダ1をアルミニウ ム合金製とするのが合理的である。しかし、この場合はリークダウン特性を管理 する必要上、ピストン3をシリンダ1の線膨張係数と同等か又はそれ以上の線膨 張係数をもった材料で構成する必要がある。この場合、実用的にはアルミニウム 合金以上の線膨張係数をもつ材料がないので、ピストン3もアルミニウム合金に より製作せざるをえない。
【0010】 しかしながら、アルミニウム合金は鋼や銅合金に比べ耐摩耗性、強度、耐久性 等の点で劣るため、シリンダ1をアルミニウム合金で製作した場合、ピストン3 もアルミニウム合金で製作するというだけでは、オートテンショナとしての性能 上満足のいくものを得ることができない。
【0011】 そこで、この考案はシリンダの液室構造に工夫を加えることにより、これらの 問題点を解決した油圧緩衝式オートテンショナを提供することを課題としている 。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、この考案は、シリンダを軽合金により形成し 、ピストンが摺動する液室内面壁に表面硬化処理を施した構成としたものである 。
【0013】
【作用】
ピストンの先端に作用する押圧力が増大すると、ピストンが押込まれ、チェッ クバルブが通路を閉塞する。このため、ピストン下室の液はリークすき間からピ ストン上室に移動し、緩衝作用を発揮する。上記の押圧力と調整用のバネ力のバ ランス点でピストン及びピストンロッドが停止する。
【0014】 逆に、ピストンロッドの先端に作用する押圧力が減少すると、ピストンは調整 用のバネ力によりピストンロッドが突出方向に移動する。このときチェックバル ブが通路を開放するので、上室の液は通路を経て下室に移動する。ピストン及び ピストンロッドは上記の押圧力と、調整用のバネ力のバランス点で停止する。
【0015】 上記の作動において、ピストンは表面硬化処理を施した液室の内周壁を摺動す る。
【0016】
【実施例】
図1に示す油圧緩衝式オートテンショナは、基本的には図4に示した従来のも のと同一であるので、同一部分には同一符号を付して示すにとどめ、説明を省略 する。
【0017】 従来のものと相違する主たる点は、シリンダ1が軽合金、例えばアルミニウム 合金製である点、シリンダ1の内周面全面もしくはシリンダ1の内部で液室2の 内周壁に表面硬化処理31を施した点、ピストン3をシリンダ1と線膨張係数が 同等の材料を用いて形成した点、ピストン3の外周と表面硬化処理31の内周面 との間にリークすき間(図示省略)を形成した点である。
【0018】 上記表面硬化処理31としては、硬質アルマイト処理や無電解メッキ処理を例 示することができ、ピストン3の材料はシリンダ1と同様アルミ合金であり、こ のピストン3と表面硬化処理31の内周面との間にリークすき間が形成される。
【0019】 図2と図3に示す例は、液室2の内周壁に表面硬化処理31を施す硬質アルマ イト処理時において、処理液の循環を良くして深部にまで確実に硬化処理が施せ るようにしたものであり、図2の例は、シリンダ1の底部にねじ孔32を穿設し 、処理液がこのねじ孔32を通って循環できるようにし、処理した後ねじ孔32 をねじ33で閉塞するようにしている。
【0020】 図3の例は、シリンダ1の底部に透孔34を形成し、表面硬化処理した後この 透孔34に栓部材35をカシメ固定して閉塞するようにしている。
【0021】 この考案のオートテンショナは上記のような構成であり、図4で示した従来例 と同じように使用され、ベルト23の張力が増大すると、テンションプーリ20 が揺動し、ピストンロッド6の先端に作用する押圧力が増大する。これによりピ ストン3が押込まれると、液室2の下室2bの作動油が、ピストン3と表面硬化 処理31のリークすき間から上室2aに流出し、ピストン3の作動を緩衝する。 ピストン3は、ピストンロッド6に作用する押圧力と、張力調整用コイルバネ1 1のバネ力とのバランス点で停止する。
【0022】 一方、ベルト23の張力が減少すると、ピストンロッド6がコイルバネ11の バネ力によって外方に突出し、テンションプーリ20を前記とは逆方向に揺動さ せる。その動きに追従してピストンロッド6及びピストン3が上昇すると、下室 2bが低圧となるため、チェックバルブ4が通路5を開放し、上室2aの作動油 が下室2bに移動する。ピストン3は、ピストンロッド6に作用する押圧力とコ イルバネ11のバネ力とのバランス点で停止する。
【0023】 以上述べた実施例は、張力調整用のコイルバネ11をシリンダ1の内部に設け る構造のものであるが、張力調整用のバネをシリンダ1の外部において、例えば テンションプーリ20のアーム21と固定部分の間に設ける等の方法もある。
【0024】
【考案の効果】
この考案は以上のごときものであるから、以下に示す効果がある。
【0025】 (1)シリンダを軽合金により構成したことにより、計量化が図られ、またダイ キャスト法による製造が可能になった。
【0026】 (2)表面硬化処理によって、シリンダ内部のピストンとの摺動面の摩耗が極め て少なく、長期にわたり、安定したリーク特性が得られる。
【0027】 (3)シリンダ内面の摩耗が少なくなり、摩耗粉によるチェックバルブの作動不 良が防止できる。
【0028】 (4)部品点数を増やす必要がなく、軽量化とコストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るオートテンショナの縦断面図
【図2】シリンダの他の例を示す拡大断面図
【図3】シリンダの更に他の例を示す拡大断面図
【図4】従来のオートテンショナを示す縦断面図
【符号の説明】
1 シリンダ 2 液室 3 ピストン 4 チェックバルブ 5 通路 6 ピストンロッド 11 張力調整用コイルバネ 31 表面硬化処理

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 シリンダの内部に設けた液室にピストン
    を挿入し、そのピストンによって区分される二つの液室
    を連通遮断するチェックバルブをピストンに設け、ピス
    トン外周面と液室内周の間に所要のリークすき間を設
    け、ピストンに外向きのバネ力を付与してピストンロッ
    ドをシリンダ外部に突出せしめ、そのピストンロッドに
    作用する押圧力が増大した際に上記チェックバルブを遮
    断方向に作動せしめる油圧緩衝式オートテンショナにお
    いて、上記のシリンダを軽合金により形成し、ピストン
    が摺動する液室内面壁に表面硬化処理を施したことを特
    徴とする油圧緩衝式オートテンショナ。
JP4954191U 1991-06-28 1991-06-28 油圧緩衝式オートテンシヨナ Pending JPH053706U (ja)

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Cited By (3)

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