JPH0536806A - 静電チヤツクの過渡特性評価装置及び方法 - Google Patents
静電チヤツクの過渡特性評価装置及び方法Info
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- JPH0536806A JPH0536806A JP3210155A JP21015591A JPH0536806A JP H0536806 A JPH0536806 A JP H0536806A JP 3210155 A JP3210155 A JP 3210155A JP 21015591 A JP21015591 A JP 21015591A JP H0536806 A JPH0536806 A JP H0536806A
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Abstract
過渡特性を連続的に短時間で、しかも簡単な装置で測定
できる方法を提供する。 【構成】 絶縁膜表面5との間に絶縁膜2を配置した、
静電チャック用電極1を複数有する絶縁膜2の表面にウ
エハ3を吸着固定することを目的とする静電チャックに
おいて、直流電圧源6をインダクタンス7と2つのキヤ
パシタンス8,8′と容量計4とを図3の如く結線して
構成し、ウエハの吸着過程でウエハ及び静電チャック用
電極により構成される静電容量の変化を測定することに
より吸着過渡特性を測定し、又ウエハ3の剥離過程で、
上記の該静電容量の変化を測定することにより剥離過渡
特性を測定する。
Description
ことを目的とする静電チャックにおいて静電チャックの
吸着・剥離過渡特性を測定することを特徴とする静電チ
ャックの過渡特性評価装置及び方法に関するものであ
る。
空または低圧下で行われている。真空または低圧下では
真空チャックを用いることができないので、ウエハの保
持には主に静電チャックが使用されている。静電チャッ
クでは吸着物であるウエハの下面に薄い絶縁膜を介して
電極を配置しこの電極に電圧を印加し静電力でウエハを
固定する。静電チャックの吸着力は原理的には絶縁膜の
厚み・誘電率、電極面積で決まるが、実際にはこれに静
電チャック表面に移動する電荷による静電力が加わる。
後者の静電力は絶縁膜の抵抗値、静電チャック表面の状
態により大きく変わり、この静電力の発生には絶縁膜中
での電荷の移動が伴うため時定数が非常に大きい。従っ
て、静電チャックとしての時定数は形状・寸法、材質、
仕上げにより数秒〜数分になるが現時点で解析的に計算
で求めることはできない。しかし、この時定数を把握し
てなければ不十分な吸着状態でプロセス作業を行い精度
を満足できないことや剥離時に残留吸着力によりウエハ
搬送機構が壊れる等が起きる可能性を生じる。
着・剥離ともに問題はないが、これではTAT(ターン
アラウンドタイム)が長くなり生産効率が低下するので
現実には許されない。
特性を把握することは半導体製造装置の信頼性を向上さ
せるために非常に重要である。
属柱9を静電チャック表面5に吸着させ、この金属を剥
離するのに要する引張力をロードセル11で測定した結
果を時間軸上にプロットすることにより過渡特性を求め
ていた。
をロードセルで測定してこれから過渡特性を求める方法
には、1回の測定では時間軸上の一点での吸着力しか
求まらないので過渡特性を求めるには何回も測定を繰り
返さなければならず労力と時間を要する、測定値のば
らつきが大きく再現性に乏しい、測定では吸着物とし
て金属柱を使用しており実際に吸着するウエハとは材質
・形状が異なる、引張機構やロードセルを有する特別
な装置が必要であるなどの問題があった。
を解決するためにウエハを使用して静電チャックの過渡
特性を連続的に短時間で、しかも簡単な装置で測定でき
る方法を提供することを目的としている。
ックの過渡特性評価装置及び方法はウエハ及び静電チャ
ック用電極により構成される静電容量の変化を測定する
ことにより静電チャックの過渡特性を測定することを主
要な特徴とする。
ち、本発明は絶縁膜表面(5)との間に絶縁膜(2)を
配置した、静電チャック用電極(1)を複数有する絶縁
膜(2)表面にウエハ(3)を吸着固定することを目的
とする静電チャックにおいて、直流電圧源(6)の第1
の端子は、前記静電チャック用電極(1)の第1のグル
ープと第1のキャパシタンス(8)の一端に接続されて
おり、該第1のキャパシタンス(8)の他の一端は容量
計(4)に接続されており、該容量計(4)の他の一端
は、第2のキャパシタンス(8′)の一端に接続されて
おり、該第2のキャパシタンス(8′)の他の一端は前
記静電チャック用電極(1)の第2のグループとインダ
クタンス(7)に接続されており、該インダクタンス
(7)の他の一端は前記直流電圧源(6)の第2の一端
に接続されていることを特徴とする静電チャックの過渡
特性評価装置としての構成を有するものであり、或いは
また、
する静電チャックにおいて、ウエハ(3)の吸着過程で
ウエハ(3)及び静電チャック用電極(1)により構成
される静電容量の変化を測定することにより吸着過渡特
性を測定することを特徴とする静電チャックの過渡特性
評価方法としての構成を有するものであり、或いはま
た、
び静電チャック用電極(1)により構成される静電容量
の変化を測定することにより剥離過渡特性を測定するこ
とを特徴とする静電チャックの過渡特性評価方法として
の構成を有するものである。更にまた、
反ったウエハ(3)を使用することを特徴とする静電チ
ャックの過渡特性評価方法としての構成を有するもので
ある。
ウエハ3を載せたとき、微視的にはウエハ3と静電チャ
ック表面5の間には隙間xができる。静電チャック用電
極1とウエハ3の間に電圧を印加すると静電力が生じウ
エハ3が静電チャック表面5に吸いつけられていくの
で、ウエハ3と静電チャック表面5の隙間xは時間とと
もに小さくなる。このときウエハ3及び静電チャック用
電極1により構成される静電容量Cm (=C1 )は隙間
の平均距離をxave 、絶縁膜厚をd、絶縁膜の誘電率を
ε、真空の誘電率をε0 、静電チャック用電極面積をS
とするとCm =S/(x/ε0 +d/ε)で与えられ
る。ウエハ3が静電チャック表面5に吸いつけられてい
くに従ってCm は増加していき、ウエハ3が静電チャッ
ク表面5に吸着されx≒0になると定常値Cm =εS/
dに落ち着く。従って、Cm の時間変化は静電チャック
の吸着過渡特性を反映している。測定値Cm は吸着させ
るウエハ3の形状及びウエハ3の静電チャック表面5に
接する面の状態、ε、dにより変わるため種類の異なる
静電チャック間で直接Cm を比較することはできないが
評価用リファレンス・ウエハを用意し定常状態になるま
での時間tsat を比較することによって種類の異なる静
電チャック間で過渡特性の比較を行うことができる。特
に評価用リファレンス・ウエハとして上に凸状のウエハ
を用いれば縁を拘束したダイヤフラムのように一定の力
が働いたときのように急激にウエハが動き静電チャック
表面に密着するためCm の変化が急峻になるのでtsat
を求めやすい。
の場合はCm =C2 /2となるが作用は単極型静電チャ
ックの場合と同じである。また、ここでは吸着過渡特性
についてのみ述べたが剥離過渡特性は全く逆過程であり
吸着過渡特性と同様に測定できる。
の吸着過渡特性の測定を例に詳述する。本例では吸着物
として上に凸状の評価用リファレンス・ウエハを用いた
場合を説明する。図3は測定における各機器の結線図で
ある。図3において1は静電チャック用電極、2は絶縁
膜、3は評価用リファレンス・ウエハ、4は容量計、5
は静電チャック表面、6は高圧直流電源、7は容量計4
の交流の測定電流が高圧直流電源6に流れるのを防ぐブ
ロッキング用のインダクンス、8及び8′は高圧の直流
電圧が容量計にかかるのを防ぐブロッキング用のキャパ
シタンスである。
の動作を説明する。
に評価用リファレンス・ウエハ3を載せ、容量計4の読
みCm が定常になるまで約1分程度待ち、この値を記録
する。次に静電チャックに任意の直流電圧を印加すると
同時に任意の一定時間間隔で容量計4の読みCm を記録
する。この時間間隔は静電チャックの時定数により決定
するが一般的には5秒位が適当である。基本的には容量
計4の読みCm が定常値になるまで測定を続ける。測定
後、静電チャックの電圧を印加してから容量Cm が定常
値をとるまでの時間tsat を読み取る。
刻が曖昧な場合は、静電チャック表面に真空チャックを
形成し、大気中で静電チャックを切った状態で真空チャ
ックのみ働かせた時の容量Cm-vac を測定し、この値の
y%(例95%)に達するのに要する時間をtsat と規
定して比較することも可能である。また、測定結果を左
右する評価用リファレンス・ウエハ3の反り量及び種類
は実際に吸着するウエハに応じて決定しなければならな
い。
定ではベアシリコンウエハにタングステンをRFスパッ
タして上に凸状に37μmそらした評価用リファレンス
・ウエハを使用しており、図4よりtsat =145〔s
ec〕である。
的に短時間で、しかも簡単な装置で測定することができ
る。
剥離特性を連続的に短時間で、しかも簡単な装置で測定
することがてきる。従って、本発明は電子ビーム描画装
置等の半導体製造装置の信頼性の向上に寄与する。
説明図である。
説明図である。
構成図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁膜表面との間に絶縁膜を配置した、
静電チャック用電極を複数有する絶縁膜表面にウエハを
吸着固定することを目的とする静電チャックにおいて、 直流電圧源の第1の端子は、前記静電チャック用電極の
第1のグループと第1のキャパシタンスの一端に接続さ
れており、該第1のキャパシタンスの他の一端は容量計
に接続されており、該容量計の他の一端は、第2のキャ
パシタンスの一端に接続されており、該第2のキャパシ
タンスの他の一端は前記静電チャック用電極の第2のグ
ループとインダクタンスに接続されており、該インダク
タンスの他の一端は前記直流電圧源の第2の一端に接続
されていることを特徴とする静電チャックの過渡特性評
価装置。 - 【請求項2】 ウエハを吸着固定することを目的とする
静電チャックにおいて、ウエハの吸着過程でウエハ及び
静電チャック用電極により構成される静電容量の変化を
測定することにより吸着過渡特性を測定することを特徴
とする静電チャックの過渡特性評価方法。 - 【請求項3】 ウエハの剥離過程でウエハ及び静電チャ
ック用電極により構成される静電容量の変化を測定する
ことにより剥離過渡特性を測定することを特徴とする静
電チャックの過渡特性評価方法。 - 【請求項4】 吸着されるウエハとして上に凸状に反っ
たウエハを使用することを特徴とする前記請求項2もし
くは請求項3の内、いずれか一項記載の静電チャックの
過渡特性評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21015591A JP2965176B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 静電チャックの過渡特性評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21015591A JP2965176B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 静電チャックの過渡特性評価方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536806A true JPH0536806A (ja) | 1993-02-12 |
JP2965176B2 JP2965176B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=16584682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21015591A Expired - Lifetime JP2965176B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 静電チャックの過渡特性評価方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2965176B2 (ja) |
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- 1991-07-26 JP JP21015591A patent/JP2965176B2/ja not_active Expired - Lifetime
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