JPH0536583A - 位置合せ方法および半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

位置合せ方法および半導体集積回路装置の製造方法

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JPH0536583A
JPH0536583A JP3190083A JP19008391A JPH0536583A JP H0536583 A JPH0536583 A JP H0536583A JP 3190083 A JP3190083 A JP 3190083A JP 19008391 A JP19008391 A JP 19008391A JP H0536583 A JPH0536583 A JP H0536583A
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Application number
JP3190083A
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English (en)
Inventor
Noboru Moriuchi
昇 森内
Seiichiro Shirai
精一郎 白井
Kyoya Nitta
恭也 新田
Hiroyuki Hida
宏之 肥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体集積回路装置の製造工程である露光工
程のパターン位置合せに際して、合せ余裕の増大を招く
ことなく、多層間の位置合せを良好にする。 【構成】 まず、拡散層パターンおよびゲート電極パタ
ーンの各々の合せマークを検出し、各々の合せマークの
位置座標を算出する(101)。続いて、101工程で
算出された合せマークの位置座標の集合を平均し、コン
タクトホールパターンの位置合せ用の基準位置座標を算
出する(102)。その後、102工程で算出されたコ
ンタクトホールの位置合せ用の基準位置座標に基づい
て、レチクルと半導体ウエハとの相対的な位置合せを行
う(103)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置合せ方法および半
導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、半導体集積
回路装置の製造工程における露光工程の際のパターン位
置合せ技術に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の製造工程における
露光工程は、半導体ウエハ上に所定の半導体集積回路パ
ターン(以下、単に回路パターンという)を転写する極
めて重要な工程である。
【0003】標準的な露光方法では、フォトレジスト
(以下、単にレジストという)の塗布された半導体ウエ
ハに対し、回路パターンの原画が形成されたフォトマス
ク(以下、単にマスクという)を介して紫外線等を照射
してマスク上の回路パターンをレジストに転写する方法
が採用されている。
【0004】ところで、半導体集積回路装置を製造する
には、十数層に及ぶ複数層の回路パターンを正確に重ね
合わせる必要がある。回路パターン間の位置ずれは、半
導体集積回路装置の信頼性や製造歩留りを低下させるか
らである。
【0005】そこで、露光工程に際しては、マスク上の
回路パターンと、既に半導体ウエハ上に形成されている
回路パターンとの相対的な位置を確保した後、露光処理
を行う必要がある。
【0006】このような位置合せの必要性は、マスクや
レチクルを用いない露光方法、例えば電子ビームやイオ
ンビームを用いた直接描画方法等による露光工程の際の
位置合わせにおいても生じる課題である。
【0007】従来のマスクを用いた露光工程の際のマス
ク上の回路パターンと、半導体ウエハ上に既に形成され
ている回路パターンとの位置合せは、例えば次のように
していた。
【0008】まず、半導体ウエハ上に既に形成されてい
る複数のパターン層のうち、これから形成しようとする
回路パターンとの間で最も高い位置合せ精度が必要とさ
れる一つのパターン層を選択する。
【0009】この時、従来は、これから半導体ウエハ上
に形成しようとする回路パターンが、複数のパターン層
の各々の回路パターンとの間で位置合せを必要とする場
合でも、最も高い位置合せ精度が必要とされる回路パタ
ーンの形成された一つのパターン層のみを選択してい
る。
【0010】続いて、その選択した一つのパターン層の
合せマークに、アライメント光を照射するとともに、そ
の時、合せマークから反射された散乱光等を検出し、そ
の検出信号に基づいて合せ基準となる合せマークの位置
座標を算出する。
【0011】その後、算出された合せマークの位置座標
に基づいて、半導体ウエハを載置したXYステージを微
動し、マスク上の回路パターンと、半導体ウエハ上の選
択されたパターン層の回路パターンとの相対的な位置を
合わせる。
【0012】なお、半導体集積回路装置の製造工程であ
る露光工程の際の合せマーク位置検出方法等について
は、例えば特開平2−192113号公報に記載があ
り、アライメント光として水銀ランプのe線(波長54
6nm)とd線(波長578nm)との混合波長の光を用い
る技術等について説明されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、位置合せに
際して一つのパターン層の合せマークしか検出しない上
記従来の技術においては、以下の問題があることを本発
明者は見い出した。
【0014】従来は、多層間で合せを必要とする場合で
も、一つのパターン層の合せマークのみを検出して、そ
の検出データに基づいてマスクと半導体ウエハとの位置
合せを行っている。
【0015】このため、これから形成しようとする回路
パターンと、合せマークを検出していないパターン層の
回路パターンとの合せずれ量が、合せマークを検出した
パターン層の回路パターンとの合せずれ量に比較して計
算上大きくなる。
【0016】これを、既に半導体基板上に形成されてい
るパターン層を下層から順にAパターン層、Bパターン
層とし、これから半導体基板上に形成しようとするパタ
ーン層をCパターン層として説明する。
【0017】なお、直上下層の二つのパターン層間の位
置合せ能力、すなわち、位置合せ装置自体の合せ精度を
表す合せずれ量は、統計データ処理による標準偏差で表
した場合をσ、最悪値で表した場合をWとする。
【0018】今、仮に、二層目のBパターン層の回路パ
ターンを、一層目のAパターン層の回路パターンに位置
合わせして形成し、三層目のCパターン層の回路パター
ンを、二層目のBパターン層の回路パターンに位置合わ
せして形成したとする。
【0019】この時の三層目のCパターン層の回路パタ
ーンと、直接的な位置合わせを行った二層目のBパター
ン層の回路パターンとの合せずれ量は、上記のように統
計的にはσであり、最悪値ではWである。
【0020】一方、三層目のCパターン層の回路パター
ンと、直接的な位置合わせを行っていない一層目のAパ
ターン層の回路パターンとの合せずれ量は、統計的には
1/ 2 σ≒1.4σ、最悪値では2Wとなる。
【0021】すなわち、三層目のCパターン層と一層目
のAパターン層との合せずれ量は、三層目のCパターン
層と二層目のBパターン層との合せずれ量の約1.4倍〜
2倍となる。
【0022】したがって、従来は、多層間に高精度の位
置合せを必要とする場合、上述の例では、Cパターン層
とAパターン層、Cパターン層とBパターン層の双方に
高精度の位置合せを必要とする場合、良好な位置合せが
不可能となり、半導体集積回路装置の製造歩留りが低下
する問題があった。
【0023】一方、歩留りを確保するために、上述の例
では、Cパターン層とAパターン層との合せ余裕を、C
パターン層とBパターン層との合せ余裕の約1.4倍〜2
倍にしなければならないが、そのようにすると半導体集
積回路素子の集積度が低下する問題があった。
【0024】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であり、その目的は、合せ余裕の増大を招くことなく、
多層間の位置合せを良好にすることのできる技術を提供
することにある。
【0025】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0026】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0027】すなわち、請求項1記載の発明は、複数の
パターン層が形成された基板上に所定のパターンを転写
する工程に先立って、前記複数のパターン層のうち、前
記所定のパターンとの位置合せを必要とするパターンが
形成された所定の二以上のパターン層における各々の合
せマークを検出し、その各々の合せマーク位置を算出し
た後、算出された合せマーク位置の集合から合せマーク
位置の平均値を算出し、その算出値に基づいて、前記所
定のパターンの位置合せを行う位置合せ方法である。
【0028】請求項2記載の発明は、前記所定の二以上
のパターン層毎に、重みづけをして位置合せを行う位置
合せ方法である。
【0029】
【作用】上記した請求項1記載の発明によれば、例えば
上述のAパターン層およびBパターン層が既に形成され
た半導体基板上にCパターン層を形成する場合を例とし
て説明すると、Aパターン層とBパターン層との各々の
合せマークを検出し、その各々の合せマーク位置を算出
し、その合せマーク位置集合の相加平均値をCパターン
層の合せ基準位置とすることより、Cパターン層とAパ
ターン層、Cパターン層とBパターン層の双方の合せず
れ量を、統計的には、((1/2)2 +12)1/2 σ≒1.
1 σ、最悪値では、〔(1/2)+1〕W=1.5 Wとす
ることが可能となる。
【0030】上記した請求項2記載の発明によれば、例
えば上述の例で説明すると、Aパターン層に重きをおい
た位置合せ、または、Bパターン層に重きをおいた位置
合せを選択することが可能となる。すなわち、多層間の
位置合せを行う時に、位置合せを必要とするパターン層
毎の合せ精度を考慮することができ、柔軟な位置合せが
可能となる。
【0031】
【実施例】図1は本発明の一実施例である位置合せ方法
を説明する工程図、図2は露光工程前の半導体基板の要
部断面図、図3は図2の半導体基板要部の平面図、図4
は図2および図3に示した半導体基板上の拡散層パター
ンの合せマークを示す平面図、図5は図2および図3に
示した半導体基板上のゲート電極パターンの合せマーク
を示す平面図、図6は合せマーク検出工程を説明する説
明図、図7は露光工程および現像工程後の半導体基板の
要部断面図、図8は図7の半導体基板要部の平面図、図
9はエッチング工程後の半導体基板の要部断面図、図1
0は引出し電極形成後の半導体基板の要部断面図であ
る。
【0032】本実施例の位置合せ方法は、例えば半導体
集積回路装置の製造工程の一工程であるレチクルを用い
た露光工程に際して、レチクル上の回路パターンと、半
導体ウエハ(半導体基板)上に既に形成されている複数
のパターン層における各々の回路パターンとの相対的な
位置合せを行う方法である。
【0033】以下、本実施例においては、半導体ウエハ
上にMOSトランジスタを形成する場合を例として、本
実施例の位置合せ方法を図1のステップに沿って図2〜
図10によって説明する。
【0034】半導体ウエハの要部断面図および要部平面
図をそれぞれ図2、図3に示す。半導体ウエハ1は、例
えばシリコン(Si)単結晶からなり、その主面には、
例えば二酸化ケイ素(SiO2)からなるフィールド絶縁
膜2が形成されている。
【0035】半導体ウエハ1の上部において、フィール
ド絶縁膜2に囲まれた素子形成領域には、拡散層パター
ン3(フィールド絶縁膜2のパターンでもある)を構成
する拡散層3a〜3cが形成されている。
【0036】拡散層3a〜3cは、所定の導電形の不純
物が導入されてなり、これによってMOSトランジスタ
Q,Qのソース、ドレイン領域が形成されている。
【0037】拡散層パターン3は、例えば四角形状に形
成されている。拡散層パターン3と同一の平面(同層)
には、図4に示すように、例えば十字状の合せマークM
A が形成されている。
【0038】ただし、合せマークMA の形状は、十字状
に限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば
四角形状でも良いし、L字状でも良い。また、合せマー
クMA は、一つの合せマーク形成領域に複数個形成され
ていても良い。
【0039】半導体ウエハ1の主面上において、フィー
ルド絶縁膜2に囲まれた素子形成領域には、例えばSi
2 からなるゲート絶縁膜4が形成されている。
【0040】ゲート絶縁膜4上には、例えばドープトポ
リシリコンからなるゲート電極パターン5,5のパター
ン部5a,5aが配置されている。
【0041】ゲート電極パターン5,5のそれぞれの一
端には、パターン部5a,5aよりも幅広のフランジ部
5b,5bが形成されている。
【0042】フランジ部5b,5bは、後述するコンタ
クトホールパターンを重ねる領域であり、フィールド絶
縁膜2上に配置されている。
【0043】ゲート電極パターン5と同一の平面には、
図5に示すように、例えば十字状の合せマークMB が形
成されている。
【0044】ただし、合せマークMB の形状も十字状に
限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば四
角形状でも良いし、L字状でも良い。また、合せマーク
B も一つの合せマーク形成領域に複数個形成されてい
ても良い。
【0045】このように本実施例においては、半導体ウ
エハ1上に、MOSトランジスタQ,Qを構成する拡散
層パターン3と、ゲート電極パターン5とが既に形成さ
れている。
【0046】さらに、半導体ウエハ1上には、フィール
ド絶縁膜2、ゲート絶縁膜4およびゲート電極パターン
5を被覆するように絶縁膜6が堆積されている。絶縁膜
6は、例えばSiO2 からなり、その上面には、レジス
ト膜7が堆積されている。
【0047】本実施例においては、このような半導体ウ
エハ1上の絶縁膜6に拡散層3a〜3cおよびゲート電
極パターン5のフランジ部5bに達する後述するコンタ
クトホールを穿孔するためのコンタクトホールパターン
を、以下のようにしてレジスト膜7に転写する。
【0048】まず、半導体ウエハ1を、図6に示す縮小
投影露光装置8のXYステージ9上に載置する。なお、
XYステージ9の上方には、縮小投影レンズ10を介し
てレチクル11が配置されている。レチクル11には、
コンタクトホールパターン(図示せず)が形成されてい
る。
【0049】続いて、縮小投影露光装置8の合せマーク
検出部12の検出光放射部(図示せず)から拡散層パタ
ーン3の合せマークMA に、例えばHe−Neレーザ
(波長633nm)等のようなアライメント光Aを照射す
るとともに、その時、合せマークMA から反射される散
乱光等を合せマーク検出部12の受光部(図示せず)で
検出し、その検出信号をCPU13に伝送する。
【0050】CPU13においては、その検出信号に基
づいて拡散層パターン3の合せマークMA の位置座標
(XA , YA ) を算出する。ここで、拡散層パターン3
の層の重みづけパラメータをρAとする。
【0051】重みづけパターメータは、これから形成し
ようとするパターンと、半導体ウエハ1上に既に形成さ
れているパターンとの合せ精度の度合いを表すパラメー
タであり、これにより、パターン層毎の合せ精度を考慮
した位置合せが可能となっている上、パターン層毎の合
せ精度の変更等にも柔軟に対応することが可能になって
いる。
【0052】次いで、拡散層パターン3の合せマークM
A と同様にして、上記したゲート電極パターン5の合せ
マークMB の位置座標(XB ,YB )を算出する。ここ
で、ゲート電極パターン5の層の重みずけパラメータを
ρB とする(101)。
【0053】続いて、CPU13では、拡散層パターン
3の合せマークMAの位置座標と、ゲート電極パターン
5の合せマークMB の位置座標と、それぞれの層の重み
づけパラメータであるρA ,ρB とを、X=(ρA A
+ρB B )/(ρA +ρB ),Y=(ρA A +ρB
B )/(ρA +ρB )の式に代入し、コンタクトホー
ルパターの位置合せ用の基準位置座標(X,Y)を算出
する(102)。
【0054】このようにすることにより、コンタクトホ
ールパターンと拡散層パターン3との合せずれ量および
コンタクトホールパターンとゲート電極パターン5との
合せずれ量を、共に、統計的には、約1.5σ、最悪値で
は、1.5Wとすることができ、三層間の位置合せを良好
にすることが可能となる。
【0055】次いで、CPU13は、算出されたコンタ
クトホールパターンの位置合せ用の基準位置座標(X,
Y)に基づいて、XYステージ9を微動させて、レチク
ル11と、半導体ウエハ1との相対的な位置合せを行う
(103)。
【0056】続いて、通常の露光処理によって、レチク
ル11上のコンタクトホールパターンを半導体ウエハ1
上のレジスト膜7に転写する。
【0057】その後の工程においては、従来と同様、ま
ず、縮小投影露光装置8から取り出した半導体ウエハ1
に対して現像処理を施し、図7および図8に示すコンタ
クトホールパターン14aと、図8に示すコンタクトホ
ールパターン14bとをレジスト膜7に形成する。
【0058】コンタクトホールパターン14aは、絶縁
膜6に拡散層3a〜3cに達するコンタクトホールを形
成するためのレジストパターンである。また、コンタク
トホールパターン14bは、絶縁膜6にゲート電極パタ
ーン5のフランジ部5bに達するコンタクトホールを形
成するためのレジストパターンである。
【0059】続いて、レジスト膜7をエッチングマスク
として、図9に示す拡散層パターン3に達するコンタク
トホール15aおよびゲート電極パターン5のフランジ
部5bに達する図示しないコンタクトホールを同時に形
成する。
【0060】その後、レジスト膜7を除去した後、半導
体ウエハ1上に、例えばアルミニウム合金からなる導体
膜(図示せず)を蒸着法またはスパッタリング法等によ
って堆積した後、通常の露光処理およびエッチング処理
を施して、図10に示すように、引出し電極16を形成
する。
【0061】なお、引出し電極16のパターン転写の際
の露光工程においては、レチクル(図示せず)上の引出
し電極パターンを、拡散層パターン3に達するコンタク
トホール15aおよびゲート電極パターン5のフランジ
部5bに達する図示しないコンタクトホールのパターン
の一層に合わせれば良いので、従来の位置合せ方法を適
用すれば良い。
【0062】このように本実施例によれば、以下の効果
を得ることが可能となる。
【0063】(1).半導体ウエハ1上のレジスト膜7にコ
ンタクトホールパターン14a,14bを転写する際、
拡散層パターン3とゲート電極パターン5の各々の合せ
マークMA ,MB を検出し、合せマークMA ,MB の位
置座標を算出した後、その合せマークMA ,MB の位置
座標の集合の相加平均値をコンタクトホールパターン1
4a,14bの位置合せ用の基準位置座標とし、その基
準位置座標に基づいて半導体ウエハ1とレチクル11と
の相対的な位置合せを行うことにより、合せ余裕の増大
を招くことなく、コンタクトホールパターン14aと拡
散層パターン3およびコンタクトホールパターン14b
とゲート電極パターン5との双方の位置合せを良好にす
ることが可能となる。
【0064】(2).上記(1) により、多層間に高精度の位
置合せを必要とする場合でも、半導体集積回路素子の集
積度を低下させることなく、半導体集積回路装置の製造
歩留りを確保することが可能となる。
【0065】(3).拡散層パターン3およびゲート電極パ
ターン5のそれぞれの層に重みづけパラメータを設定し
て双方の合せマークMA ,MB の位置座標集合の相加平
均値をコンタクトホールパターン14a,14bの位置
合せ用の基準位置座標としたことにより、重みづけパラ
メータの設定値を変えることにより、拡散層パターン3
の層に重きをおいた位置合せ、または、ゲート電極パタ
ーン5の層に重きをおいた位置合せを選択することが可
能となる。すなわち、多層間の位置合せを行う時に、位
置合せを必要とするパターン層毎の合せ精度を考慮する
ことができ、柔軟な位置合せが可能となる。
【0066】(4).上記(3) により、パターン層毎の合せ
精度の変更等にも柔軟に対応することが可能となる。
【0067】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0068】例えば前記実施例においては、アライメン
ト光としてHe−Neレーザ等のような単色光を用いた
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く種々変更可能であり、例えば検出光として水銀ランプ
のe線とd線との混合光を用いても良いし、例えば50
nm〜100nm程度の広帯域の光を用いても良い。
【0069】また、前記実施例においては、半導体ウエ
ハの面内の一箇所で複数のパターン層の各々の合せマー
クを検出した場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、例えば半導体ウエハの面内の複数の箇
所で複数のパターン層の各々の合せマークを検出し、そ
の各々の箇所で前記実施例で説明した平均位置座標を算
出し、得られた各々の平均位置座標の集合をさらに統計
的に処理して、これから形成しようとするパターンの位
置合せ用の基準位置座標を算出しても良い。
【0070】また、前記実施例においては、レチクルを
用いた露光工程の際の位置合せ方法に本発明を適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、例えばマスクやレチクルを用いない電子ビームまた
はイオンビーム直接描画法等の他の露光工程の際の位置
合せ方法にも本発明を適用することが可能である。
【0071】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
集積回路装置の製造工程の一工程である露光工程の際の
パターン位置合せ技術に適用した場合について説明した
が、これに限定されず種々適用可能であり、例えばプリ
ント配線基板またはパッケージ基板等のような他の基板
上に所定のパターンを形成する際のパターン位置合せ技
術等にも本発明を適用することが可能である。
【0072】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0073】(1).すなわち、請求項1記載の発明によれ
ば、例えば上述のAパターン層およびBパターン層が既
に形成された半導体基板上にCパターン層を形成する場
合を例とすると、Aパターン層とBパターン層との各々
の合せマークを検出し、その各々の合せマーク位置を算
出し、その合せマーク位置集合の相加平均値をCパター
ン層の合せ基準位置とすることより、Cパターン層とA
パターン層、Cパターン層とBパターン層との各々の合
せずれ量を、双方とも、統計的には約1.1σ、最悪値で
1.5Wとすることが可能となる。
【0074】すなわち、合せ余裕の増大を招くことな
く、多層間の位置合せを良好にすることが可能となる。
したがって、本発明を半導体集積回路装置の製造工程で
ある露光工程の際の位置合せに適用することにより、多
層間に高精度の位置合せを必要とする場合でも、半導体
集積回路素子の集積度を低下させることなく、半導体集
積回路装置の製造歩留りを確保することが可能となる。
【0075】(2).請求項2記載の発明によれば、例えば
上述の例で説明すると、Aパターン層に重きをおいた位
置合せ、または、Bパターン層に重きをおいた位置合せ
を選択することが可能となる。すなわち、多層間の位置
合せを行う時に、位置合せを必要とするパターン層毎の
合せ精度を考慮することができ、柔軟な位置合せが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例である位置合せ方法を
説明する工程図である。
【図2】露光工程前の半導体基板の要部断面図である。
【図3】図2の半導体基板要部の平面図である。
【図4】図2および図3に示した半導体基板上の拡散層
パターンの合せマークを示す平面図である。
【図5】図2および図3に示した半導体基板上のゲート
電極パターンの合せマークを示す平面図である。
【図6】合せマーク検出工程を説明する説明図である。
【図7】露光工程および現像工程後の半導体基板の要部
断面図である。
【図8】図7の半導体基板要部の平面図である。
【図9】エッチング工程後の半導体基板の要部断面図で
ある。
【図10】引出し電極形成後の半導体基板の要部断面図
である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ(半導体基板) 2 フィールド絶縁膜 3 拡散層パターン 3a 拡散層 3b 拡散層 3c 拡散層 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極パターン 5a パターン部 5b フランジ部 6 絶縁膜 7 レジスト膜 8 縮小投影露光装置 9 XYステージ 10 縮小投影レンズ 11 レチクル 12 合せマーク検出部 13 CPU 14a コンタクトホールパターン 14b コンタクトホールパターン 15a コンタクトホール 16 引出し電極 A アライメント光 MA 合せマーク MB 合せマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 精一郎 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 新田 恭也 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 肥田 宏之 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン層が形成された基板上に
    所定のパターンを転写する工程に先立って、前記複数の
    パターン層のうち、前記所定のパターンとの位置合せを
    必要とするパターンが形成された所定の二以上のパター
    ン層における各々の合せマークを検出し、その各々の合
    せマーク位置を算出した後、算出された合せマーク位置
    の集合から合せマーク位置の平均値を算出し、その算出
    値に基づいて、前記所定のパターンの位置合せを行うこ
    とを特徴とする位置合せ方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の二以上のパターン層毎に、重
    みづけをして位置合せを行うことを特徴とする請求項1
    記載の位置合せ方法。
  3. 【請求項3】 複数のパターン層が形成された半導体基
    板上に所定のパターンを転写する露光処理に先立って、
    前記複数のパターン層のうち、前記所定のパターンとの
    位置合せを必要とするパターンが形成された所定の二以
    上のパターン層における各々の合せマークを検出し、そ
    の各々の合せマーク位置を算出した後、算出された合せ
    マーク位置の集合から合せマーク位置の平均値を算出
    し、その算出値に基づいて、前記所定のパターンの位置
    合せを行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
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