JPH0535951A - 運転日報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タクシー乗務員の運転日報作成を正確に、か
つ自動的に作成することを目的とする。 【構成】 タクシー車内にＧＰＳによる位置演算装置２
を設け、料金メータ３の操作に応じて乗客の乗降位置，
走行料金等を信号処理装置４で検出する。検出された情
報は外部記憶装置５等に記憶され、またプリンタ６で印
字可能である。さらに、必要に応じて通信装置７で外部
に無線伝送され、遠隔地での記録も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、タクシーの乗務員が、
運転状況を記録管理するための運転日報装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の運行管理は、乗務員が運
転の合間に乗客の乗車位置，降車位置，料金等につい
て、管理表に手書きで記入したり、小型のコンピュータ
等にキー入力するなどの方法で行われていた。そして、
このようにして記録，作成された管理表を帰庫後集計整
理して１日分の運行状況をまとめて事務所に報告してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
運行管理方法では、乗客の乗降区間の記録が、運転者の
キー入力又は手書きであるため入力ミスや記入ミスが生
じたり、運転の合間に行われるためわずらわしく、更に
自動的に運転日報を作成することが出来ないという問題
があった。

【０００４】また、事務所ではタクシーの運行中はその
運行状況が全くわからなかった。本発明は、このような
従来の問題を解決するものであり、運転者が特別に操作
をしないで運転日報が自動的に作成できる運転日報装置
を提供することを目的とするものである。

【０００５】本発明の他の目的はタクシーの運行状況を
走行中のタクシーからその都度事務所へ連絡することで
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために請求項１に記載の発明ではタクシーに、車
両の現在位置を検出するための位置検出手段と、乗客の
乗降および料金情報を発生する乗客情報発生手段と、こ
れら位置検出手段と乗客情報発生手段の出力をもとに乗
降車位置および料金を記録する信号処理手段を設けたも
のである。

【０００７】請求項２に記載の発明では、更に信号処理
手段の出力を無線伝送する手段を設けたものである。

【０００８】

【作用】従って、請求項１に記載の本発明によれば、空
車から実車へ、あるいは実車から空車へ変化があると、
乗客情報発生手段が空実車信号を発信して、そのときの
位置演算装置からの位置信号および走行料金を記録する
ことができ、運転日報としての情報蓄積をすることがで
きる。

【０００９】請求項２に記載の本発明によれば、信号処
理手段の出力を事務所に無線伝送することにより、タク
シー走行中も随時事務所で運行状況を確認することがで
きる。

【００１０】

【実施例】以下本発明の実施例について図面とともに説
明する。図１は本発明の一実施例における運転日報装置
の構成を示すブロック図である。図において、１はＧＰ
Ｓアンテナで、タクシー車両の屋根等に設けられてい
る。２は位置演算装置で、ＧＰＳアンテナ１で受信した
ＧＰＳ信号にもとづき車両の現在位置を検出するＧＰＳ
受信機等で構成される。３は乗客情報発生手段としての
料金メータで、乗務員が操作することにより乗客の乗降
位置情報の発信と料金計算を行う。４は位置演算装置２
および料金メータ３からの信号を解析して運転日報情報
を作成するための信号処理装置で、ＣＰＵ、解析プログ
ラムを格納したＲＯＭおよびデータを一時記憶するため
のＲＡＭ等から構成されている。５は信号処理装置４の
出力情報や、位置演算装置２，料金メータ３等のデータ
を記憶させる外部記憶装置で、ＩＣカードやメモリカー
ド，磁気テープ，フロッピーディスクなど種々のものが
外部メモリ媒体として使用できる。６は信号処理装置４
の出力を印字するプリンタ、７は信号処理装置４からの
出力情報を配車室にデータ伝送するための通信装置であ
る。

【００１１】次に、上記実施例の動作を説明する。ＧＰ
Ｓアンテナ１は常に人口衛星からの信号をもとにタクシ
ーの現在位置を追跡している。位置演算装置２はＧＰＳ
アンテナ１からの信号をもとにタクシーの現在位置を演
算検出する。

【００１２】一方、タクシーに乗客があって乗務員が料
金メータ３を倒すと、空車状態から実車状態に切り換わ
り、信号処理装置４に乗客の乗車情報を送信する。信号
処理装置４はこの乗車情報を受信したときの位置を位置
演算装置２の出力により検出し、内部メモリに一時記憶
させるとともに外部情報装置５に記憶させて記録する。

【００１３】タクシーが走行中、位置演算装置２はＧＰ
Ｓアンテナ１からの信号をもとにタクシーの現在位置を
追跡しており、一方料金メータ３は走行料金を演算して
ゆく。

【００１４】タクシーが目的地に着き乗務員が料金メー
タ３を戻すと、実車状態から空車状態に切り換わり、信
号処理装置４に乗客の降車情報を送信する。信号処理装
置４はこの降車情報を受信したときの位置を位置演算装
置２の出力により検出し、内部に一時記憶するとともに
外部情報装置５に記憶させる。料金メータ３は同時にそ
のときの料金情報を信号処理装置４に送信し、同様に内
部に一時記憶させるとともに外部記憶装置５に記憶させ
る。こうして信号処理装置４および外部記憶装置５に乗
客の乗車位置，降車位置，料金が記憶される。信号処理
装置４に時計を組込んでおけば同時に日時も記憶させる
ことができる。

【００１５】信号処理装置４に記憶された情報はプリン
タ６で印字記録させることができる。また、通信装置７
により外部に情報を伝送することができる。すなわち、
通信装置７では信号処理装置４からの情報により送信キ
ャリア信号を変調し、配車室等の事務所に無線伝送させ
ることができ、配車室では、そのタクシーの現在の運行
状況をリアルタイムで記録し、知ることができる。

【００１６】このように、乗務員は特別の操作をするこ
となく、通常の料金メータの操作だけで運転日報が自動
的に作成されてゆく。したがって記入ミス等の心配がな
く、正確な運行状況を記録することができる。さらに、
外部記憶装置５で外部メモリ媒体に記憶させればその都
度印字することなく、帰庫した後一括して印字させるこ
とが可能である。したがって乗務員は運転日報の作成を
気にすることなく運転に専念することができる。また、
乗務員に専用の外部メモリ媒体を割り当て、毎日の運行
状況をその外部メモリ媒体に累積記録するようにすれ
ば、同一乗務員の運転週報や運転月報等を自動作成する
ことができる。

【００１７】また、通信装置７により信号処理装置４の
出力を事務所に無線伝送すれば、事務所ではタクシーの
運行状況をリアルタイムで把握することができ、効果的
な配車を行うことができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、以下に示す効果を有する。

【００１９】（１）請求項１に記載の発明によれば、料
金メータ等の乗客情報発生手段からの信号と、位置検出
装置からの信号とを信号処理して、乗客の乗降車位置，
料金等を自動記録するようにしているので、乗務員の特
別な操作なしに運転日報を自動的に作成することができ
る。したがって、運行状況が正確に記録される。

【００２０】（２）請求項１に記載の発明によれば、更
に信号処理出力の記録を外部メモリ媒体に記録させるこ
とにより、帰庫後にまとめて印字することが可能であ
る。したがってタクシー車内にプリンタを備える必要が
なくなる。また、同一メモリ媒体に累積記録させること
により、運転週報や運転月報の作成も可能である。

【００２１】（３）請求項２に記載の発明によれば、運
行状況を即座に事務所に伝送できるので、事務所の運行
管理が容易になり、効果的な配車が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における運転日報装置の概略
ブロック図

【符号の説明】

１ ＧＰＳアンテナ ２ 位置演算装置 ３ 料金メータ ４ 信号処理装置 ５ 外部記憶装置 ６ プリンタ ７ 通信装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】タクシー車両の現在位置を検出する位置検
   出手段と、乗客の乗降情報および料金情報を発生する乗
   客情報発生手段と、前記位置検出手段からの位置情報お
   よび前記乗客情報発生手段からの乗客情報とにより少な
   くとも乗客の乗車位置，降車位置および料金を検出する
   信号処理手段と、前記信号処理手段の出力を記録する手
   段とを有する運転日報装置。
2. 【請求項２】請求項１において、更に信号処理手段の出
   力を無線伝送する通信手段を有する運転日報装置。