JPH0535906Y2 - - Google Patents

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JPH0535906Y2
JPH0535906Y2 JP1985196872U JP19687285U JPH0535906Y2 JP H0535906 Y2 JPH0535906 Y2 JP H0535906Y2 JP 1985196872 U JP1985196872 U JP 1985196872U JP 19687285 U JP19687285 U JP 19687285U JP H0535906 Y2 JPH0535906 Y2 JP H0535906Y2
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electric motor
pinion
rack
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solenoid
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両の操舵力を電動モータでパワ
ーアシストする電動式パワーステアリング装置に
関する。
(従来の技術) 第6図に示した従来の電動式パワーステアリン
グ装置は、ハンドル1に入力軸2を連結するとと
もに、この入力軸2にピニオン3を連結してい
る。このピニオン3はラツク4にかみ合わせてい
るが、このラツク4の両端を、サイドロツト5及
びナツクルアーム6を介して車輪7に連繋してい
る。
そして、上記入力軸2にはトルクセンサー8を
設け、このトルクセンサー8の出力信号を制御装
置9に入力させるが、この制御装置には車速セン
サー10からの車速信号も入力する。
上記制御装置9は電動モータ11と電気的に接
続しているが、この電動モータ11は、クラツチ
を兼ねた減速機12を介してピニオン13に連繋
している。このようにして電動モータ11に連繋
したピニオン13は、上記ラツク4にかみ合わせ
ている。
しかして、当該車両を走行させると、トルクセ
ンサー8及び車速センサー10の信号が制御装置
9に入力するとともに、その入力信号に応じて電
動モータ11が制御される。
例えば、当該車両のスピードがある一定速度以
下のときには、ハンドル1を左右いずれかに切る
と、そのときのハンドルのトルクをトルクセンサ
ー8が検出し、そのハンドル1の切換え方向に応
じて電動モータ11が回転し、それにともなつて
ピニオン13が回転する。このようにピニオン1
3が回転すれば、その回転力によつてラツク4が
移動し、車輪7を転舵させる。
そして、この装置では、種々の条件に応じて、
制御装置9が動作し、減速機12に内装したクラ
ツチを切つて、電動モータ11のパワーアシスト
力をゼロにするが、それは次の場合である。
(1) 車速が一定速度以上になつたときで、上記ク
ラツチを切つてマニユアルステアリングにする
場合。
(2) ハンドル1を戻すときにクラツチを切り、そ
の戻りをよくする場合。
(3) 電動モータをオフにしたときで、この電動モ
ータの慣性がハンドルに伝達されないようにす
る場合。
(4) 電動モータに過電流が流れたときで、当該電
動モータの焼損を防止する場合。
(本考案が解決しようとする問題点) 上記のようにした従来の装置では、減速機や電
動モータそのものが故障したとき、クラツチを自
動的に切るということが考慮されていなかつた。
そのために減速機や電動モータ等が故障する
と、ステアリング操作ができなくなるので、非常
な危険を伴うという問題があつた。
この考案は、減速機や電動モータ等が故障した
場合に、その故障を感知してクラツチを自動的に
切りながらマニユアルステアリングに切換えるよ
うにした装置の提供を目的にする。
(問題点を解決する手段) この考案は、上記の目的を達成するために、ラ
ツクの両端をサイドロツドやナツクルアーム等を
介して車輪に連繋し、このラツクにかみ合うピニ
オンと、このピニオンの駆動源となる電動モータ
とを、減速機及びクラツチを介して連繋した電動
式パワーステアリング装置において、励磁電流に
応じて上記クラツチをオン・オフ制御するソレノ
イドと、上記ラツクの歪を検出する歪センサー
と、この歪センサーからの電圧と電動モータに流
れる電流とを比較し、それらの相関値が正常域を
逸脱したとき、上記ソレノイドの励磁電流を制御
してクラツチをオフにする制御装置とを備える構
成にしている。
(本考案の作用) したがつて、減速機や電動モータが故障したと
きには、歪センサーからの電圧信号と、電動モー
タの電流との間の相関値が正常域から逸脱する
が、制御装置がその逸脱したことを感知して、ク
ラツチを自動的に切る。
(本考案の効果) このように減速機や電動モータが故障したとし
ても、クラツチが即座に切られるので、マニユア
ルステアリングに切換えられる。したがつて、減
速機等が故障しても、ステアリング操作ができな
くなるという危険が一切なくなる。
(本考案の実施例) 第1〜3図は第1実施例を示すもので、第1図
は、当該装置の概略図で、前記第6図の従来の場
合とほぼ同一である。
ただし、第6図の場合と相違するのは、ラツク
4に歪センサー14を設けるとともに、この歪セ
ンサー14を前記制御装置9に接続し、歪センサ
ー14から出力される電圧信号が制御装置に入力
するようにしている。
そして、上記制御装置9は、電動モータ11に
流れる電流を制御し、当該車両の走行条件に応じ
て電動モータ11の出力トルクを制御するように
している。
また、この第1実施例における減速機12とク
ラツチ15との具体的な構成は第2図に示すとお
りである。
すなわち、電動モータ11の出力軸16を減速
機12のケーシング17内に臨ませるとともに、
その突出端にサンギヤ18を固定している。
そして、上記ケーシング17の内側周囲にはリ
ングギヤ19を回転自在に設けるとともに、この
リングギヤ19と上記サンギヤ18との間に遊星
ギヤ20を介在させている。
このようにした遊星ギヤ20は、キヤリヤ21
の支持軸22で回転自在に支持されているが、こ
のキヤリヤ21の中心部分に形成したキヤツプ部
23が、ピニオン13の先端に回転自在に支持さ
れている。
また、上記ピニオン13には、それと一体回転
するキヤリヤ24を設けるとともに、このキヤリ
ヤ24の支持軸25には、前記リングギヤ19と
かみ合う遊星ギヤ26を回転自在に設けている。
さらに、上記遊星ギヤ26は、上記キヤツプ部2
3の周囲に形成のサンギヤ36にもかみ合わせて
いる。
そして、上記リングギヤ19の外周所定箇所に
停止孔27を形成し、通常はスプリング28の作
用でソレノイド29のプツシユロツド30が、上
記停止孔27に突入している状態を保つ。
このように停止孔27にプツシユロツド30が
突入しているときには、上記リングギヤ19のフ
リー回転が阻止されるが、ソレノイド29が励磁
してプツシユロツド30が停止孔27から抜ける
と、リングギヤ19がフリーに回転する。
そして、リングギヤのフリー回転が阻止されて
いるときには、電動モータ11の駆動力が減速さ
れながらピニオン13に伝達されるが、リングギ
ヤ19がフリー回転するときには、電動モータ1
1の駆動力がピニオン13に伝達されなくなる。
したがつて、リングギヤ19に形成した停止孔2
7とプツシユロツド30とが相まつてこの考案の
クラツチを構成するものである。
上記のようにプツシユロツド30を介してリン
グギヤ19を停止状態にしたり、あるいはフリー
回転の状態にしたりするソレノイド29は、前記
制御装置9に電気的に接続されている。
しかして、上記制御装置9は、歪センサー14
から出力される電圧Vと、電動モータ11に流れ
る電流Iとを比較するが、これら電圧V及び電流
Iの両者は、通常の場合、第3図に示すようにほ
ぼ比例する関係にある。
そして、上記電圧Vと電流Iとの相関値が第3
図に示す正常域Sにあるときには、ソレノイド2
9を非励磁の状態にして、上記プツシユロツド3
0を停止孔27に突入させたままにする。
したがつて、このときには電動モータ11の駆
動力が、減速機12を介してピニオン13に伝達
される。
また、上記電圧Vと電流Iとの相関値が上記正
常域Sから外れると、制御装置9が動作してソレ
ノイド29を励磁させ、プツシユロツド30を停
止孔27から抜く。プツシユロツド30が停止孔
27から抜ければ、リングギヤ19がフリー回転
するので、電動モータ11の駆動力がピニオン1
3に伝達されない。
つまり、上記正常域Sを外れたときには、電動
モータ11からピニオン13までの動力伝達経路
に故障が発生したと考えられる。例えば、減速機
12に故障が発生した場合には、電動モータ11
に流れる電流が正常値としても、ラツク4の歪が
小さくなるはずであり、結局、上記正常域Sを外
れることになる。このように正常域Sを外れたと
きには、上記のようにリングギヤ19をフリー回
転の状態にして電動モータ11とピニオン13と
の連動を遮断する。
この状態で、ハンドル1を回転させると、ピニ
オン3が直接に回転してラツク4を移動させるこ
とになる。
そして、第4図に示した第2実施例は、リング
ギヤを2つに分割したもので、一方のリングギヤ
31を、電動モータ11の駆動にともなつてサン
ギヤ18の周囲を公転する遊星ギヤ20にかみ合
わせ、他方のリングギヤ32を、ピニオン13と
一体回転するキヤリヤ24に支持された遊星ギヤ
26にかみ合わせている。
しかも、上記ソレノイド29のプツシユロツド
30の先端を二又状にして、それぞれの先端部3
0a,30bを、両リングギヤ31,32のそれ
ぞれに形成した停止孔33,34に対応するよう
にしている。
しかして、前記第1実施例と同様に、歪センサ
ー14の出力信号である電圧Vと、電動モータ1
1に流れる電流Iとが、前記正常域Sにあるとき
には、プツシユロツド30の上記先端部30a,
30bが停止孔33,34に突入し、両リングギ
ヤ31,32の回転を阻止する。このときの作用
は前記第1実施例の場合と全く同様である。
また、上記正常域Sを逸脱したときには、ソレ
ノイド29が励磁するので、上記先端部30a,
30bが停止孔27から外れてリングギヤ31,
32がフリー回転の状態になる。
このときリングギヤを2つに分割したことによ
るメリツトが出てくる。
すなわち、マニユアルステアリングであつても
ラツク4を移動させれば、そのラツク4にかみ合
うピニオン13が回転するので、それにともなつ
てキヤリヤ24も回転する。このとき前記第1実
施例のようにリングギヤを1つにしておくと、上
記キヤリヤ24の回転力が電動モータ11まで伝
達されるので、それらを回転させる力が損失とな
つてしまう。しかし、この第2実施例の場合に
は、2つのリングギヤ31,32を設けたので、
ラツク4の移動によつてピニオン13が回転して
も、その力はリングギヤ32のフリー回転で吸収
され、電動モータ11まで伝達されない。
したがつて、この第2実施例では、電動モータ
11や減速機12が故障しても、ピニオン13が
自由に回転しうるので、ラツク4の移動に支障を
来たすことがない。
第5図に示した第3実施例は、減速機12とは
別に電磁クラツチ35を独立して設けたもので、
この電磁クラツチ35も制御装置9によつて第1
実施例と同様に制御される。
なお、上記各実施例では、入力軸2に連繋した
ピニオン3と、電動モータ11に連繋したピニオ
ン13とを別々に設けているが、電動モータの駆
動力を、減速機及びクラツチを介して入力軸2に
伝達し、第1,3実施例のピニオン13を省略す
る形式を採用してもよいこと当然である。
【図面の簡単な説明】
図面第1〜3図はこの考案の第1実施例を示す
もので、第1図は概略図、第2図は電動モータか
らラツクまでの動力伝達機構の断面図、第3図は
歪センサーの出力電圧と電動モータに流れる電流
との相関性を示すグラフ、第4図は第2実施例を
示す断面図、第5図は第3実施例の概略図、第6
図は従来の概略図である。 3……ピニオン、4……ラツク、5……サイド
ロツド、6……ナツクルアーム、7……車輪、9
……制御装置、11……電動モータ、12……減
速機、14……歪センサー、29……ソレノイ
ド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ラツクの両端をサイドロツドやナツクルアーム
    等を介して車輪に連繋し、このラツクにかみ合う
    ピニオンと、このピニオンの駆動源となる電動モ
    ータとを、減速機及びクラツチを介して連繋した
    電動式パワーステアリング装置において、励磁電
    流に応じて上記クラツチをオン・オフ制御するソ
    レノイドと、上記ラツクの歪を検出する歪センサ
    ーと、この歪センサーからの出力信号である電圧
    と電動モータに流れる電流とを比較し、それらの
    相関値が正常域を逸脱したとき、上記ソレノイド
    の励磁電流を制御してクラツチをオフにさせる制
    御装置とを備えた電動式パワーステアリング装
    置。
JP1985196872U 1985-12-21 1985-12-21 Expired - Lifetime JPH0535906Y2 (ja)

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JP1985196872U JPH0535906Y2 (ja) 1985-12-21 1985-12-21

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JPS62103773U JPS62103773U (ja) 1987-07-02
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59137255A (ja) * 1983-01-28 1984-08-07 Koyo Seiko Co Ltd 電動式動力舵取装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59137255A (ja) * 1983-01-28 1984-08-07 Koyo Seiko Co Ltd 電動式動力舵取装置

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