JPH0535363A

JPH0535363A - ユニツト固定機構

Info

Publication number: JPH0535363A
Application number: JP3192857A
Authority: JP
Inventors: Toshio Shibata; 敏雄柴田; Ichiro Asano; 一郎浅野; Takayuki Kameyama; 孝行亀山; Nobufusa Takeuchi; 庸記竹内
Original assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Asahi Electronics Co Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Asahi Electronics Co Ltd
Priority date: 1991-08-01
Filing date: 1991-08-01
Publication date: 1993-02-12

Abstract

(57)【要約】【構成】回転軸５により連結されたディスプレイ部１と
本体２において、ディスプレイ部１に一体的に形成され
たスプリングガイド９と押付部材４との間にスプリング
３を圧縮し取付ける。押付部材４はスプリング３により
本体２に押付けられ、押付部材４と本体２との間に摩擦
力すなわちディスプレイ部を固定する保持力が発生す
る。さらに本体２の摺動面の表面仕上げ程度や曲率半径
を変化させることにより摩擦力の増減が可能である。【効果】ディスプレイ部の角度自在機能が恒久的な信頼
性が確保できる。さらに、ディスプレイ部の開閉時は、
滑らかな動きと、ディスプレイ観察位置では、チルド機
能によりディスプレイ部が保持される等の操作性の効果
がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ポータブルコンピュー
タのフラットディスプレイ部の開閉時に於ける、角度自
在固定に関するものである。

【０００２】特に本発明は、角度自在調整部と滑らかな
回転部とを兼ね備えた開閉部のユニット固定機構に関す
る。

【０００３】

【従来の技術】例えば、実開昭５９−３３５３４号にあ
るように、ポータブルワープロ等ラップトップ端末機器
ではあるが、ディスプレイの角度自在固定を行わせる部
分に、プラスチック等の弾性体で押しつける爪を設け、
係合部の溝にはめ合わせ固定していた。また、この固定
のための回転抵抗の大きな所と、回転抵抗の無い自由に
回転する部分があり、ディスプレイを収納する時と、開
けて操作時に観察する位置まで持ってくる時との両方に
対応していた。

【０００４】この様なディスプレイ装置は、薄型軽量で
あるため、液晶等を用いており、これら液晶画面は見易
い角度が決まっている。従って、操作者の背丈等によ
り、ディスプレイ画面の見える位置が異なる時、液晶画
面の見易い位置にディスプレイ角度を調整する必要があ
る。そのため、チルド機能と云うディスプレイの角度自
在固定機能がある。

【０００５】また、ディスプレイは非使用時、基部上の
閉じて留め付ける位置から、操作位置である、上方でか
つ後方に傾斜した位置で、チルド機能によって固定され
るまでの回転時、または操作終了時の逆方向の回転時
は、滑らかに動き、操作性が良くなければならない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】プラスチック等弾性体
は、常用圧力下に於いて経年変化を起こし、弾性率が下
がる。その結果、固定ガイドに爪を押しつける力が使用
年月とともに低下し、ディスプレイの自在角度固定がで
きなくなる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】ディスプレイの回転軸部
分に、スプリングベース、スプリング、押付体を設け、
本体の回転軸下部に円周上の摩擦面を設ける。更に摩擦
面には、摩擦抵抗の大きい面と小さい面との２種類設け
ておく。

【０００８】

【作用】回転するディスプレイ側に設けたスプリング
が、スプリングベースと押付体を押し出し、本体側に設
けられた円周上の摩擦面に押付体を押し付ける。

【０００９】この時、摩擦面に設けておいた摩擦抵抗の
大きい面と小さい面とで、チルド実施時と滑らかな回転
時とを分ける。即ち、ディスプレイを折りたたんだ状態
から、使用するために引っぱり出す時、あるいは逆に、
使用時から収納する時には、摩擦抵抗の小さい面で滑ら
かに回転する様にする。他方、使用時にディスプレイを
固定し、角度を微妙に変えて設定する時は、摩擦抵抗の
大きな面にてチルド機能を出す様にする。

【００１０】以上のように、スプリングが押付体を常時
押す構造であるため、プラスチック等弾性体の弾性劣化
により、チルド機能が弱くなることはない。また、常時
押し付けているが、チルド機能の必要で無い時は、滑ら
かに回転し、チルド時は固定できると云うように、操作
性を損なうことはない。

【００１１】

【実施例】本発明の実施例を図により説明する。

【００１２】図１は、本実施例の断面図を表わし、図２
は、本実施例の斜視外観を表わす。ディスプレイ部１に
は、本体２に対し回転可動するための回転軸５を設け、
この回転軸５を本体２に設けた軸穴９に勘合させる。デ
ィスプレイ部１の角度自在固定部は、押付部材４とスプ
リング３から構成され、スプリング３は、ディスプレイ
部１に一体的に設けたスプリングガイド９に圧縮し取付
けられ、押付部材４を本体２の摺動面７，８に圧接す
る。

【００１３】数１に示すように、ディスプレイ部１の自
重による回転力Ｍよりスプリング３による本体２と押付
部材４との摩擦力Ｆを大きくすることにより、ディスプ
レイ部１を任意の位置で停止することができる。

【００１４】

【数１】

【００１５】摩擦力を増す方法として、スプリング３の
バネ定数を増やす方法だけではなく、本体２の摺動面７
のように凹凸形状や連続した山形のギザギザ形状を設け
る事も容易に考えられる。

【００１６】ディスプレイ部１の開閉時（開き始めや閉
め終わり）に、押付部材４が接する摺動面８には、滑ら
かな仕上げ面を施す事により、数１に示すように摩擦抵
抗μは小さく摩擦力Ｆは小さくなり、滑らかにディスプ
レイ部を回転可動する事ができる。

【００１７】また、摺動面６のように曲率半径を大きく
する事によっても、スプリング３による押付部材４の押
力Ｆ₁が小さくなり前記同様の効果が得られる。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、ポータブルコンピュー
タのフラットディスプレイ部が操作者の観察しやすい角
度に任意および自由な位置に保持が可能である。また、
スプリング採用により、恒久的な信頼性を確保でき、更
に、ディスプレイ部の可動摺動面の仕上げや曲率を変え
る事によって、ディスプレイ部開閉時は、滑らかな動き
とディスプレイ部観察位置では、チルド機能によりディ
スプレイ部が保持される等の操作性の効果が有る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の断面図である。

【図２】本実施例の斜視外観図である。

【図３】本実施例の断面図である。

【図４】ポータブルディスプレイの全体斜視外観図であ
る。

【図５】同じく側面図である。

【符号の説明】

１…ディスプレイ部２…本体３…スプリング４…押付部材５…回転軸６…摺動面７…摺動面８…摺動面９…スプリングガイドＭ…回転力Ｗ…ディスプレイ部重量 θ…固定角度Ｌ…回転軸から重心までの距離Ｆ…摩擦力Ｆ₁…パネル μ…摩擦抵抗

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者亀山孝行愛知県尾張旭市晴丘町池上１番地株式会社日立旭エレクトロニクス内 (72)発明者竹内庸記愛知県尾張旭市晴丘町池上１番地株式会社日立旭エレクトロニクス内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外装ケースの中に包含し、使用時に観察さ
れ、操作する位置に持ち上げ可能なディスプレイを持つ
端末機器等にて、ディスプレイハウジングの後端近傍に
ある回転軸の回りで、基部上の閉じて留め付ける位置か
ら、操作位置にディスプレイハウジングを揺動可能にす
るヒンジ手段に於いて、ディスプレイハウジング内表面
が、端末機器の正面にいる操作者による観察のため、上
方でかつ後方に傾斜した角度に保持され、かつ所望の角
度に保持することができることを特徴とするユニット固
定機構。
【請求項２】請求項１に記載されたユニット固定機構に
於いて、所望の角度に固定するための押圧手段を持つこ
とを特徴とするユニット固定機構。
【請求項３】請求項２に記載されたユニット固定機構に
於いて、所望の角度に固定するための押圧手段をねじり
バネ手段を含むことを特徴とするユニット固定機構。
【請求項４】請求項３に記載されたユニット固定機構に
於いて、所望の角度に固定し、かつそれ以外は滑らかに
回転するための被押圧部に、摩擦抵抗の大きい部分と小
さい部分とを、表面仕上げ手段にて行ったことを特徴と
するユニット固定機構。
【請求項５】請求項３に記載されたユニット固定機構に
於いて、所望の角度に固定し、かつそれ以外は滑らかに
回転するための被押圧部に、摩擦抵抗の大小を形状の曲
率を変更することによって行ったことを特徴とするユニ
ット固定機構。