JPH0534536A - 光フアイバカプラの製造方法 - Google Patents

光フアイバカプラの製造方法

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JPH0534536A
JPH0534536A JP3194524A JP19452491A JPH0534536A JP H0534536 A JPH0534536 A JP H0534536A JP 3194524 A JP3194524 A JP 3194524A JP 19452491 A JP19452491 A JP 19452491A JP H0534536 A JPH0534536 A JP H0534536A
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Junichi Yoshikawa
順一 吉川
Hiroaki Takimoto
弘明 滝本
Hiroshi Suganuma
寛 菅沼
Hiroshi Yokota
弘 横田
Kazuhiko Arimoto
和彦 有本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分岐比モニタに際し、レーリー散乱光の影響
を極力排除するようにした光ファイバカプラの製造方法
を提供することを目的としている。 【構成】 カプラ形成部(5)の加熱・融着に先立ち、
少なくとも1の光ファイバ(1)の一方の端から一定光
量の光を入射させて、1の光ファイバ(1)の一方の端
側で1の光ファイバ(1)のレーリー散乱光の光量を検
出する第1の工程と、カプラ形成部(5)の加熱・融着
を開始した後、1の光ファイバ(1)の一方の端側から
一定光量の光を入射させて、カプラ形成部を通過させ、
さらに光ファイバの他方の端で反射させ、再びカプラ形
成部(5)を通過させて、この反射光の光量を複数本の
光ファイバ(1)の一方の端側でそれぞれ検出する第2
の工程と、第1の工程で検出した光の光量と、第2の工
程で検出した各光の光量を補正し、補正後の各光の光量
比に基づいて、延伸の停止を制御する第3の工程とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の光ファイバの
一部を、加熱融着しながら延伸してカプラを形成する、
いわゆる融着延伸法による光ファイバカプラの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバカプラは、所望の複数本の光
ファイバ間で光を分岐・結合するデバイスであり、複数
本の光ファイバの一部を密着させた後、加熱して溶融、
延伸することにより製造される。所望の分岐比の光ファ
イバカプラを得るためには、溶融、延伸の工程において
分岐比をモニタしながら製造する必要がある。
【0003】この分岐比をモニタする方法として、一般
的に用いられている透過モニタ法と、本出願人が先に出
願した(特願平1−275616)反射モニタ法があ
る。
【0004】図4はこの透過モニタ法を用いた光ファイ
バカプラの製造装置である。同図に示すようにボビン4
1に巻回された対象となる2本の光ファイバ40a,4
0bを用意し、そのそれぞれのカプラ形成部42に該当
する部分の被覆を除去し、互いに密着させてバーナ等で
加熱、融着、延伸して光ファイバカプラ43を形成す
る。この延伸を制御するために、一方の光ファイバ40
aの一方の端に光源44が接続され、両光ファイバ40
a,40bの他方の端にそれぞれ光接続用のV溝接続具
45,45を介して光検出器46,46が接続されてい
る。また、光検出器46,46はコンピータ47に接続
され、コンピータ47は延伸治具48を制御する延伸制
御装置49に接続されている。
【0005】光源44から光ファイバ40a,40bに
入射した光は、カプラ形成部42を通過した後、両光検
出器46,46で検出される。この検出結果はコンピー
タ47に入力され、コンピータ47でこの両透過光の光
量に基づいて分岐比が計算される。分岐比が所望の値に
なったところで、コンピータ47から延伸制御装置49
に制御信号が出力され、これにより延伸制御装置49は
延伸治具48の延伸を停止させるようになっている。
【0006】次に、図5は反射モニタ法を用いた光ファ
イバカプラの製造装置である。この装置では、両光ファ
イバ40a,40bの一方の端にそれぞれ光検出器4
6,46が接続されており、その内の一方の光ファイバ
40aに、反射光を分岐するための測定用カプラ50を
介して光源44が接続されている。そして、光検出器4
6,46はコンピータ47に接続され、コンピータ47
は延伸治具48を制御する延伸制御装置49に接続され
ている。一方、両光ファイバ40a,40bの他方の端
は開放されている。なお、図中符号51,51は反射防
止用の屈折率整合油である。
【0007】光源44から測定用カプラ50を介して光
ファイバ40aに入射した光は、カプラ形成部42を通
過した後、光ファイバ40aの開放端で反射し、再度カ
プラ形成部42を通過し分岐されて、両光検出器46,
46で検出される。この検出結果はコンピータ47に入
力され、コンピータ47でこの両反射光の光量に基づい
て分岐比が計算される。そして、分岐比が所望の値にな
ったところで、コンピータ47から延伸制御装置49に
制御信号が出力され、これにより延伸制御装置49は延
伸治具48の延伸を停止させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記前者の
製造方法では、製造した光ファイバカプラ45を随時切
り離して行かねばならないので、光源44側或いは光検
出器46側の内、どちらか一方の端は、光ファイバカプ
ラ45を一つ製造する毎に接続し直す必要がある。この
接続作業は時間がかかると共に、熟練を要し、適切な接
続が行われない場合にはそれが測定誤差に影響する可能
性があった。
【0009】また、上記後者の製造方法では、透過モニ
タ法のような接続作業の問題はないが、検出の対象とな
る光ファイバ40aの開放端からの反射光が、微弱なフ
レネル反射光であるため、特に光ファイバ40aが長尺
である場合には、検出反射光の中に光ファイバ40a,
40b内でのレーリー散乱光の影響が顕著に現れてしま
い、これが測定誤差の原因となる可能性があった。
【0010】すなわち、光ファイバに光を入射したと
き、入射端側に戻ってくる光には、光ファイバの遠端か
ら反射してくるフレネル反射光と、光ファイバの全長に
亘って生ずるレーリー散乱光とがある。ここで、フレネ
ル反射光パワーをPr 、フレネル反射率をr、光ファイ
バの透過率(透過の場合の出射光パワー/透過の場合の
入射光パワー)をα、そして入射光パワーをP0 とした
場合、フレネル反射光パワーは、 Pr =P0 ・α2 ・r で表される。
【0011】このことは、光ファイバ長が長くなって光
ファイバの透過率が小さくなると、フレネル反射光パワ
ーが極端に小さくなってしまうことを意味している。一
方、図6に示すようにレーリー散乱光パワーは、光ファ
イバ長が長くなるに従って比例的に大きくなる。したが
って、長尺の光ファイバを用いた場合には、レーリー散
乱光の影響が顕著に現れてしまう。この場合、光ファイ
バのレーリー散乱光パワーのみを予め測定できれば、両
者を含む反射光パワーの内、フレネル反射光パワーのみ
を算出することができる。
【0012】本発明はかかる原理に基づいて為されたも
のであり、分岐比モニタに際し、レーリー散乱光の影響
を極力排除するようにした光ファイバカプラの製造方法
を提供することをその目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、複数本の光ファイバのカプラ形成部を、加熱・
融着しながら延伸してカプラを形成する際に、カプラ形
成部を通過する光の光量を検出し、これに基づいて延伸
の停止を制御する光ファイバカプラの製造方法におい
て、カプラ形成部の加熱・融着に先立ち、少なくとも1
の光ファイバの一方の端から一定光量の光を入射させ
て、1の光ファイバの一方の端側で1の光ファイバのレ
ーリー散乱光の光量を検出する第1の工程と、カプラ形
成部の加熱・融着を開始した後、1の光ファイバの一方
の端側から一定光量の光を入射させて、カプラ形成部を
通過させ、さらに光ファイバの他方の端で反射させ、再
びカプラ形成部を通過させて、この反射光の光量を複数
本の光ファイバの一方の端側でそれぞれ検出する第2の
工程と、第1の工程で検出した光の光量と、第2の工程
で検出した各光の光量を補正し、補正後の各光の光量比
に基づいて、延伸の停止を制御する第3の工程とを備え
ることを特徴とする。
【0014】この場合、レーリー散乱光の光量の検出
は、1の光ファイバの他方の端でのフレネル反射を抑制
することで行うことが好ましい。さらにこの場合、フレ
ネル反射の抑制は、1の光ファイバの他方の端を屈折率
整合剤中に浸漬することで行うことが好ましい。
【0015】
【作用】カプラ形成部の加熱・融着に先立ち、1の光フ
ァイバの一方の端側で1の光ファイバのレーリー散乱光
の光量を検出することで、この光ファイバに生ずるレー
リー散乱光が数値的に把握できる。次に、カプラ形成部
の加熱・融着・延伸を開始した後、1の光ファイバの一
方の端側から一定光量の光を入射させ、これによる反射
光の光量を複数本の光ファイバの一方の端側でそれぞれ
検出して、この検出値から上記のレーリー散乱光の検出
値を引けば、カプラ形成途中のフレネル反射光のみの光
量を求めることができる。そして、この光量に基づいて
光ファイバカプラの分岐比を計算すれば、正確な分岐比
が求められる。
【0016】
【実施例】先ず、第1図に基づいて、本発明の製造方法
を実施する光ファイバカプラの製造装置について説明す
る。この製造装置は、ボビン2に巻回された長尺のシン
グルモードの光ファイバ1を2本用意し、これを巻き出
しながら1:1分岐比(50%)の光ファイバカプラ3
を連続的に多数形成するものである。この実施例では2
本の光ファイバ1は全く同一のものを使用しているが、
以下の説明を分かり易くするため、便宜上、図示で上方
に位置するものを第1光ファイバ1aとし、下方に位置
するものを第2光ファイバ1bとして説明する。両光フ
ァイバ1a,1bの一方の端側には、製造される光ファ
イバカプラ3の分岐比をモニタしかつ制御する各種機器
が接続され、他方の端側はフレネル反射防止用の屈折率
整合油4a,4bの中に浸漬されている。もっとも、こ
の場合第2光ファイバ1bの他方の端は常に屈折率整合
油4bの中に挿入されているが、第1光ファイバ1aの
他方の端は後述する製造工程において、屈折率整合油4
aの中に挿入される場合と取り出される場合とがある。
すなわち、第1光ファイバ1aの端でフレネル反射を抑
制する場合と、積極的に行わせる場合とがある。この両
光ファイバ1a,1bの屈折率整合油4a,4b側に
は、両光ファイバ1a、1bのカプラ形成部5が構成さ
れている。カプラ形成部5は、両光ファイバ1a、1b
の一部の被覆を除去された後、この部分を密着状態でバ
ーナなどにより加熱融着され、更に延伸して光ファイバ
カプラ3が形成される。このため、このカプラ形成部5
はバーナ6および延伸台7を備えた延伸治具8に取り付
けられる。
【0017】第1光ファイバ1aの一方の端には、測定
用カプラ9を介して光源10が接続されており、光源1
0は半導体レーザなどで構成されている。光源10から
の一定光量の光が、分岐比50%の測定用カプラ9を介
して、第1光ファイバ1aの一方の端から入射されるよ
うになっている。測定用カプラ9の第1光ファイバ1a
側の分岐は、一方が上述のように第1光ファイバ1aに
接続されていて、他方は屈折率整合油4cの中に挿入さ
れてこの部分からの反射の影響が防止されている。逆
に、測定用カプラ9のモニタ機器側の分岐は、一方が上
述のように光源10に接続され、他方が第1光検出器1
1に接続されている。一方、第2光ファイバ1bの一方
の端には、第2光検出器12が接続されている。第1、
第2両光検出器11,12は受光素子などから構成され
ており、これらはさらに分岐比計算用のコンピュータ1
3に接続されている。
【0018】第1光ファイバ1aの他方の端で反射した
反射光は、カプラ形成部5を通過して分岐され、それぞ
れの分岐光は両光ファイバ1a、1bにそれぞれ導かれ
る。この分岐された反射光は、第1光ファイバ1a側で
は更に測定用カプラ9で分岐されて第1光検出器11で
検出され、第2光ファイバ1b側では第2光検出器12
により検出されるようになっている。この場合、前述の
第1光ファイバ1aの他方の端を屈折率整合油4aの中
に挿入して、フレネル反射を抑制し、第1光検出器11
でレーリー散乱光のみを検出する場合と、屈折率整合油
4aから取り出してフレネル反射を積極的に行わせて、
レーリー散乱光とフレネル反射とから成る反射光を検出
する場合とがある。
【0019】第1光検出器11および第2光検出器12
で検出された検出値は、分岐比計算用のコンピュータ1
3に入力され、ここで、後述する計算式により分岐比を
計算が行われる。そして、この計算値が所望の分岐比
(本実施例の場合は50%)になったところで、これに
接続された延伸制御位置14に延伸を停止させるための
制御信号を出力する。
【0020】延伸制御装置14は、延伸治具8に接続さ
れており、コンピュータ13からの制御信号に基づいて
延伸治具8を駆動する。延伸治具8はカプラ形成部5を
加熱するバーナ6と延伸台7とを備えて構成されてお
り、これによりカプラ形成部5が加熱、融着、延伸され
る。停止させるための制御信号がコンピュータ13から
入力されると、延伸制御装置14はこの停止信号に基づ
いて、延伸治具8の延伸駆動を停止させる。
【0021】次に、このモニタ法の原理を簡単に説明す
る。光ファイバカプラ製造前における第1光検出器11
の検出パワー(検出光量)をP0 、光ファイバカプラ製
造中における第1、第2両光検出器11,12の検出パ
ワーをそれぞれP1 、P2 とすると、製造中にコンピュ
ータ13により計算される光ファイバカプラ3の分岐比
(支線側光パワーの割合で定義)は次式で表される。
【0022】分岐比=(s/t+s)×100 [%] ここで t=(P1 /P0 1/2 s=(α/α2 )S0 (P2 2 /P0 1 1/2 なお、α1 、α2 はそれぞれ第1、第2両光ファイバ1
a,1bの透過率(出射光パワー/入射光パワー)、S
0 は測定用カプラ9の本線側透過率(本線出射光パワー
/本線入射光パワー)である。以上の計算式に基づい
て、コンピュータ13の演算処理が為され、所望の分岐
比になったところで延伸停止の信号が出力されが、実際
には、P0 、P1およびP2 は以下に説明する工程にお
けるレーリー散乱光の検出値により減算補正された値と
なる。
【0023】ここで、一連の製造工程を図2のフローチ
ャートを参照して説明する。先ず、光ファイバ1の一部
の被覆が除去されカプラ形成部5が作られる(ステップ
201)。このカプラ形成部5を両側で延伸治具8の延
伸台7,7に固定する(ステップ202)。続いて第1
光ファイバ1aの他方の端を屈折率整合油4aの中に浸
漬した(ステップ203)後、光源10をONし(ステ
ップ204)、第1光ファイバ1aの中に生ずるレーリ
ー散乱光を第1光検出器11で検出する(ステップ20
5)。次に、第1光ファイバ1aの他方の端を屈折率整
合油4aの中から引き抜いて(ステップ206)、フレ
ネル反射が可能な状態とし、反射光P0 を第1光検出器
11で検出する(ステップ207)。その後、この状態
でバーナ6によりカプラ形成部5を加熱し、この部分を
融着し(ステップ208)、更に延伸する(ステップ2
09)。この延伸工程の中で第1光検出器11および第
2光検出器12により、それぞれP1 、P2を検出する
(ステップ210)。すなわち、これら検出値はコンピ
ュータ13に入力され、これら光パワーの値(P0 、P
1 、P2 )とこれらを補正する前記レーリー散乱光の検
出値に基づいて、コンピュータ13により分岐比が計算
される(ステップ211)。そしてこの延伸工程でのP
1 、P2 の検出と分岐比の計算とは、分岐比が50%に
なるまで繰り返され(ステップ212)、分岐比が50
%になったところで、コンピュータ13から延伸停止装
置14に停止信号が出力される。延伸停止装置14はこ
の停止信号に基づいて延伸治具8の延伸を停止させる
(ステップ213)。このようにして形成された光ファ
イバカプラ3は、最後に石英のケース等の保護部材(図
示せず)にモールド或いは接着される(ステップ21
4)。
【0024】以上の工程を随時繰返すことにより、それ
ぞれボビン2に巻回された2本の長尺の光ファイバ1
a、1bから多数の光ファイバカプラ3が逐次形成され
る。この場合、測定用カプラ9と第2光検出器12と
は、1個目の光ファイバカプラ3を製作するときに、そ
れぞれ第1及び第2光ファイバ1a、1bに接続してお
けば、2個目以降の光ファイバカプラ3の製作からは接
続作業を省略できる。
【0025】以上説明した実施例の製造方法をにより、
実際に光ファイバカプラ3を製造し、分岐比のばらつき
を測定した。この製造工程では、光源10として波長
0.85μmのスーパールミネッセントダイオードを用
いた。第1、第2両光ファイバ1a,1bは、いずれも
ファイバ長が1kmの0.85μm帯シングルモードフ
ァイバとし、測定用カプラ9も0.85μm帯シングル
モードカプラとした。
【0026】以上の条件で、分岐比をモニタしながら種
々の分岐比の光ファイバカプラを製造し、製造した光フ
ァイバカプラについて、透過法によりその分岐比を測定
した。図3はその測定結果を表したもので、黒丸による
プロットは、本実施例の反射モニタ法で製造した光ファ
イバカプラであり、白丸によるプロットは、図5に示す
従来の反射モニタ法で製造した光ファイバカプラであ
る。この測定結果によれば、本実施例の反射モニタ法と
透過モニタ法とは完全に一致しており、本実施例の反射
モニタ法によれば、分岐比が正確な光ファイバカプラが
製造されたことが分かる。一方、従来の反射モニタ法と
透過モニタ法はずれており、従来の反射モニタ法による
光ファイバカプラは、分岐比が幾分不正確であることが
確認できる。これで本実施例の反射モニタ法が、レーリ
ー散乱光の影響を除去できたことを確認できた。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、予め光フ
ァイバに生ずるレーリー散乱光を検出しておいて、カプ
ラ形成部の延伸作業におけるモニタにおいて、このレー
リー散乱光の検出値に基づいて反射光の検出値を補正す
るようにしているので、レーリー散乱光の影響を極力排
除でき、分岐比の正確な光ファイバカプラを製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施した光ファイバカプラ
製造装置の概要を示す説明図である。
【図2】光ファイバカプラの製造工程を示すフロー図で
ある。
【図3】本発明の製造方法で製造された光ファイバカプ
ラと、従来方法で製造された光ファイバカプラの比較を
示した線図である。
【図4】従来の製造方法を実施した光ファイバカプラ製
造装置の概要を示す説明図である。
【図5】従来の製造方法を実施した光ファイバカプラ製
造装置の概要を示す説明図である。
【図6】光ファイバの長さとレーリー散乱光パワーとの
関係を現した線図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ 1a…第1光ファイバ 1b…第2光ファイバ 3…光ファイバカプラ 4a…屈折率整合油 5…カプラ形成部 10…光源 11…第1検出器 12…第2検出器 13…コンピュータ 14…延伸制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝本 弘明 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 菅沼 寛 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 横田 弘 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 有本 和彦 東京都大田区大森西七丁目6番31号 住電 オプコム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバのカプラ形成部を、
    加熱・融着しながら延伸してカプラを形成する際に、当
    該カプラ形成部を通過する光の光量を検出し、これに基
    づいて前記延伸の停止を制御する光ファイバカプラの製
    造方法において、 前記カプラ形成部の加熱・融着に先立ち、少なくとも当
    該1の光ファイバの一方の端から一定光量の光を入射さ
    せて、当該1の光ファイバの一方の端側で当該1の光フ
    ァイバのレーリー散乱光の光量を検出する第1の工程
    と、 前記カプラ形成部の加熱・融着を開始した後、前記1の
    光ファイバの一方の端側から一定光量の光を入射させ
    て、当該カプラ形成部を通過させ、さらに当該光ファイ
    バの他方の端で反射させ、再び当該カプラ形成部を通過
    させて、この反射光の光量を前記複数本の光ファイバの
    一方の端側でそれぞれ検出する第2の工程と、 前記第1の工程で検出した光の光量で、前記第2の工程
    で検出した各光の光量を補正し、補正後の各光の光量比
    に基づいて、前記延伸の停止を制御する第3の工程とを
    備えることを特徴とする光ファイバカプラの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記レーリー散乱光の光量の検出は、前
    記1の光ファイバの他方の端でのフレネル反射を抑制す
    ることで行うことを特徴とする請求項1に記載の光ファ
    イバカプラの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フレネル反射の抑制は、前記1の光
    ファイバの他方の端を屈折率整合剤中に浸漬することで
    行うことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバカプ
    ラの製造方法。
JP19452491A 1991-06-03 1991-08-02 光ファイバカプラの製造方法 Expired - Lifetime JP2945514B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008008933A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Mitsubishi Electric Corp 光モジュールの製造方法

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