JPH05345312A - Pcコンクリート柱体等の製造方法及び製造装置 - Google Patents

Pcコンクリート柱体等の製造方法及び製造装置

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JPH05345312A
JPH05345312A JP15515092A JP15515092A JPH05345312A JP H05345312 A JPH05345312 A JP H05345312A JP 15515092 A JP15515092 A JP 15515092A JP 15515092 A JP15515092 A JP 15515092A JP H05345312 A JPH05345312 A JP H05345312A
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tensioning
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貞男 藪内
Masao Yoshimi
正夫 吉見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊張力と引張による変位とを計測、判定する
ことで確実な緊張力を与え、主筋の破断等による緊張作
業の危険を防止して、均一良好な鉄筋緊張力を与えたP
Cコンクリート柱体を確実に能率よく製造し、その自動
化を図る。 【構成】 鉄筋籠に連接した緊張ロッド50または鉄筋
籠の主筋の軸方向変位と、与える緊張力とを計測、判定
しながら緊張ロッドを引張し、該鉄筋籠に緊張力を与え
る。緊張装置Kとして、緊張ロッド50の端部に対し軸
心とは直角方向から係止して該緊張ロッドを型枠軸方向
に引張する緊張手段Sと、該緊張手段Sに設けられた変
位計Hにより測定された前記引張による変位に応じて緊
張ロッドに螺合した緊張ナット51を外部駆動力により
自動で回転させ締結するナット締め手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PCパイル等の柱体や
管体にプリストレスを与えたPCコンクリート柱体等の
製造方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、円筒状のPCパイルや、PCポ
ールなどのPCコンクリート柱体や管体を製造する場
合、下記のようにして行なわれる。
【0003】図24に示すように、上下に2分割された
型枠(W)の半円状の下型枠(Wb)内に芯材鉄筋籠
(101)をセットするとともに、所定量の生コンクリ
ートを充填し、上型枠(Wa)をかぶせて、フランジ部
(Wa1 )(Wb1 )で合せ、例えばボルト、ナットに
よる締結具等により締結し密閉する。この型枠締結の手
段としては、図14〜図17図に示すように、分割フラ
ンジ(Wa1 )(Wb1)上に配した鉤付き締結ロッド
(80)による場合もある。
【0004】いずれにしても、この型枠締結後、予め鉄
筋籠(101)の端部に連結した緊張ロッド(50)
を、型枠(W)の外部より軸方向に引張して内部鉄筋籠
(101)に緊張力を与えた状態、すなわち引張状態で
緊張ロッド(50)の端部の緊張ナット(51)を締め
て型枠端部の固定板(100)に係止した状態で、型枠
(W)を遠心成形装置に載置して高速回転を与え遠心成
形する。(Wc)は遠心タイヤである。
【0005】蒸気養生後、型枠内よりコンクリート柱体
を取出すもので、こうしてコンクリートパイルやポール
等を製造する。プリストレスは、前記緊張力を緩めたと
きの鉄筋籠(101)の縮もうとする力により柱体等に
与えられる。
【0006】しかして、前記の緊張ロッド(50)と鉄
筋籠(101)とは次のようにして連結される。
【0007】鉄筋籠(101)を構成する主筋(101
a)は一定長さに切断され、それぞれの端部(101
c)はヘデング加工された上、フープ筋(101b)で
籠状に編成されている。この主筋(101a)の両端部
に、それぞれパイル等のコンクリート柱体の端部金具
(104)が係合される。
【0008】端部金具(104)は、図26に示すよう
に端板と筒状側板とにより形成されたキャップ状をな
し、端板(104a)には、大小2ケの穴が連結したひ
ょうたん状締結穴(104b)が、上記主筋(101
a)と同位置で同数個設けられている。
【0009】前記締結穴(104b)の小さい穴の部分
は、テーパ状に形成されて、主筋(101a)のヘデン
グ加工した端部(101c)が係止され、また大きい穴
の部分には、緊張ボルト(102)がボルト頭部より一
定長さを残してネジ締結される。
【0010】前記鉄筋籠(101)の一方端側の端部に
おいて、緊張ロッド(50)が連結された図25に示す
係合板(103)のひょうたん状係合穴(103a)に
緊張ボルト(102)を挿通して係合させることによ
り、鉄筋籠(101)と緊張ロッド(50)とが連結さ
れる。他方端側の端部においては、同様にして固定板
(100)に係合される(図24)。
【0011】上記のように連結した型枠内部の鉄筋籠
(101)に緊張力を与える場合、緊張ロッド(50)
の端部に、緊張装置としての油圧シリンダ(図示省略)
のピストンロッドを連結し、油圧シリンダを作動してピ
ストンロッドを縮めて鉄筋籠(101)を引張し、所定
の緊張力になれば、緊張ナット(通常は6角等の角形ナ
ット)(51)を締めて、固定板(100)に係止する
ことで緊張力を与えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
コンクリール柱体の製造において、鉄筋籠(101)に
緊張力を与える作業、工程には次のような問題があっ
た。
【0013】すなわち、前記の緊張作業の工程におい
て、所定の緊張力が与えられたか否かの判断は、緊張装
置の油圧シリンダを作動させる油圧回路等に設けた圧力
計で、単に圧力の変化を目視、観察して行う方法である
ため、型枠(W)内での鉄筋籠(101)や端部金具
(104)と型枠(W)内壁との摩擦で引張力の一部が
くわれ、鉄筋籠に所定の緊張力を与え得ないおそれがあ
った。
【0014】また、主筋(101a)の切断長さの不揃
いや、ヘデング加工による不揃い、さらには緊張ボルト
(102)のネジ込み長さのバラツキなどで、鉄筋籠を
構成する複数本の主筋(101a)に等分な緊張力が負
荷されず、一部の主筋が降伏値以上に伸びたり、破断し
たりする欠点があった。
【0015】また、緊張装置およびこれによる緊張作業
としては、緊張ロッドを引張する作業、さらには型枠の
締結のために分割フランジに沿って配した鉤付き締結ロ
ッドを引張する作業そのものは、油圧シリンダを作動す
ることで行っているが、その他の緊張作業の大半は人手
で行われ、その作業が危険を伴うものであるばかりでな
く、時間と手間を要する欠点があった。
【0016】そこで、本発明では、与える緊張力と引張
による軸方向変位とを計測、判定することで、製造すべ
きコンクリート柱体および内部鉄筋籠の主筋に応じた緊
張力を確実に与え、主筋の破断等による緊張作業の危険
を防止して、均一良好な鉄筋緊張力を与えたPCコンク
リート柱体を能率よく製造しようとするものである。さ
らには、緊張ロッドや締結ロッドと緊張装置との係合や
引張作業を全て自動で行い、緊張状態、引張状態でのナ
ット締つけによる型枠に対する係止作業を自動で行おう
とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明は、密
閉した型枠内部の鉄筋籠に軸方向緊張力を与えてPCコ
ンクリート柱体を製造する方法において、上記の課題を
解決するために、型枠外部より鉄筋籠に連接した緊張ロ
ッドまたは鉄筋籠の主筋の軸方向変位と、与える緊張力
とを計測、判定しながら緊張ロッドを引張し、該鉄筋籠
に緊張力を与えることを特徴とする。
【0018】このようにすることにより、緊張ロッドや
鉄筋籠の軸方向変位と、緊張力との関連において、鉄筋
籠主筋の緊張に必要かつ適合した緊張力を与えることが
でき、一部の主筋が降伏値以上に伸びたり、破断が生じ
たり、また逆に緊張力の不足が生じたりすることがな
く、常に均一かつ必要な緊張を与えることができる。
【0019】また本発明の第2は、上記の方法の実施に
使用する製造装置、すなわち密閉した型枠内部の鉄筋籠
に軸方向緊張力を与えてPCコンクリート柱体を製造す
る装置であり、その特徴とするところは、鉄筋緊張装置
として、内部鉄筋籠に連接した緊張ロッドの型枠外端部
に設けられた係止部材に対し軸心とは直角方向から係止
して該緊張ロッドを型枠軸方向に引張する緊張手段と、
該緊張手段に設けられた変位計により測定された前記引
張による変位に応じて緊張ロッドに螺合した緊張ナット
を外部駆動力により自動で回転させ締結するナット締め
手段とを備えているところにある。
【0020】この製造装置によれば、緊張手段は内部鉄
筋籠に連接した緊張ロッドの端部に設けられた係止部材
に対し直角方向の動きで挟み込むため、高い精度を要す
ることなく、ネジ込み等に比べ確実に係止できる。そし
て、この状態おいて緊張手段により緊張ロッドを引張す
ると、この引張作用による変位が緊張手段に備える変位
計により計測され、この計測された変位に応じてナット
締め手段が作動して緊張ロッドに螺合された緊張ナット
を外部駆動力により回転させて締結する。したがって、
緊張ナットは緊張ロッドの緊張変位作用に応じて自動的
にネジ込まれ無理なく締結される。またこれにより鉄筋
籠が所定の緊張状態に保持される。
【0021】さらに請求項3に記載の発明は、前記の製
造装置において、上下半円状に2分割された型枠の締結
装置として、上下型枠を密閉締結する鉤付き締結ロッド
を両側の分割フランジ上に延設するとともに、この締結
ロッドの型枠端より突出した端部に係止して型枠軸方向
に引張する締結手段と、該締結ロッドに螺合した締結ナ
ットを前記引張による変位に応じて外部駆動力により自
動で回転させ締結するナット締め手段とを設けたことを
特徴とする。
【0022】この発明の装置によれば、前記型枠両側に
配されている鉤付き締結ロッドの端部に係止された締結
手段により締結ロッドを引張するとともに、ナット締め
手段の作動によって締結ナットを回転させて締結するこ
とにより、上下型枠を密閉状態に確実に自動締結するこ
とができる。またこれにより上記緊張装置による鉄筋籠
の緊張作業を何等支障なく良好に行うことができる。
【0023】さらに、前記の製造装置における6角等の
角形ナットよりなる緊張ナットまたは締結ナットを回転
させ締結するナット締め手段としては、回転駆動装置で
回転される爪付きローラを備え、該爪付きローラをナッ
ト外周面に押し当てて回転させることにより、ナットを
回転させるようにした構成とするのが好ましい。
【0024】すなわち、ナット締め手段に設けた回転駆
動装置で回転される爪付きローラが緊張ナットまたは締
結ナットの外周面に一側方より押当して回転することに
より、この爪付きローラの回転が直接ナットに伝達され
る。これにより緊張ナットまたは締結ナットの回転、締
結を良好かつ確実に行なうことができ、その自動化を図
ことができる。また、爪付きローラをナット外周面に押
当してナットを回転させるため、ナットの大きさ(径
等)やその外形が少々変っても、またネジ込み位置が変
っても、前記のように問題なく締結することができる。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を使用装置とともに図面
に基いて説明する。
【0026】なお、遠心成形用の型枠(W)、この内部
にセットされる鉄筋籠(101)、各主筋(101
a)、さらに端部金具(104)等の各構成、およびこ
れらの連接構造や緊張ロッド(50)の連結構造等につ
いては、上記した従来技術の説明で述べたとおりである
ので、その説明は省略する。
【0027】ただし、緊張ロッド(50)の型枠外端部
には、緊張ナット(51)とは別に、緊張装置との係止
部材としてフランジナット(52)が係合される。
【0028】また、鉄筋籠(101)を収納して閉合せ
た上下型枠(Wa)(Wb)の分割フランジ(Wa1 )
(Wb1 )上には、密閉締結する締結具として、図14
および図15に示すように、鉤付き締結ロッド(80)
を該分割フランジに沿って軸方向に延在させかつその両
端部を型枠両端部に配置された固定板(100)を貫通
させるように配設している。図の場合、ロッド端部を固
定板(100)の両側に有する切欠部に嵌合している。
【0029】前記の締結ロッド(80)には、図16お
よび図17に示すように、締結ロッド(80)の長手方
向の所要間隔毎に係止フック(105a)を有する鉤部
材(105)が嵌合され、締結ロッド(80)の外周ネ
ジ部に螺合した位置調整ナット(107)により所定位
置に固定されている。一方、上下型枠(Wa)(Wb)
の分割フランジ(Wa1 )(Wb1 )には、長手方向所
要間隔毎に前記係止フック(105a)が嵌入し係合し
得る係合穴(108)が設けられるとともに、前記鉤部
材(105)の係止フック(105a)が係止するフラ
ンジ上下面に、固定ローラ(106)が配設されてお
り、締結ロッド(80)を、図17の矢印方向に引張し
た状態で、固定板(100)より突出した端部に螺合し
た締結ナット(81)を締結することにより、両分割フ
ランジ(Wa1 )(Wb1 )の部分で上下型枠(Wa)
(Wb)を締結できるようになっている。
【0030】この締結ロッド(80)の突出端部にも、
締結ナット(81)とは別に後述する締結手段との係止
部材としてフランジナット(82)が係合される。
【0031】次に本発明において使用する製造装置にお
ける鉄筋籠の緊張装置(K)の構造について図1〜図1
3に基いて説明する。
【0032】図1〜図3において、(1)は緊張装置
(K)の主要部を受支する走行台であり、ベース架台
(6)上に載接されている。ベース架台(6)には、両
サイド上部にガイドレール(7)が設けられ、このガイ
ドレール(7)に、走行台(1)の両サイド部に設けら
れた走行輪(5)が嵌り、前後方向に走行可能に設けら
れている。(4)は走行輪(5)の取付けブラケット
(4)である。
【0033】ベース架台(6)のガイドレール(7)
は、その下面に連接され垂下した連接ロッド(8)が脚
部(6a)の上板部に遊嵌して、スプリング(9)によ
り弾力的に支持されており、緊張作用時の型枠(W)に
対する緊張装置(K)の若干の上下、左右の振れを許容
できるようになっている。
【0034】(10)は前記走行台(1)の下方部にお
いてベース架台(6)に配された走行シリンダであっ
て、進退するロッド(10a)の端部が走行台(1)に
ピン連接(11)され、このロッド(10a)の進退作
用により走行台(1)が前後方向に走行するようになっ
ている。
【0035】前記走行台(1)上には、前後左右に4本
のガイドロッド(2)が立設されるとともに、このロッ
ド(2)の上端部に固定板(3)が取付けられている。
【0036】走行台(1)の上方にはボックス型の本体
昇降フレーム(20)が配され、この本体昇降フレーム
(20)の両側面に取付けられたガイドベアリング(2
1)が前記の走行台(1)に立設されたガイドロッド
(2)に嵌合して昇降可能に設けられている。
【0037】(22)は前記の固定板(3)に取付け固
定された昇降シリンダであって、上下動するロッドの端
部が前記本体昇降フレーム(20)の上面に連結され、
該ロッドの上下動により本体昇降フレーム(20)が昇
降するようになっている。この昇降シリンダ(22)に
は、ロッドの進退ストロークを検出する変位センサ(2
2a)が設けられており、これにより本体昇降フレーム
(20)の高さ、つまりは後述する緊張手段(S)の高
さを、適宜設定できるようになっている。
【0038】緊張手段(S)は、図4〜図6に示すよう
に、本体昇降フレーム(20)に次のように構成されて
装備されている。
【0039】図4に示すように、本体昇降フレーム(2
0)の内部に緊張用シリンダ(30)が型枠(W)に対
し前後方向に装備されている。この緊張用シリンダ(3
0)のピストンロッド(31)は、二重ロッドよりな
り、管状の外側ロッド(31a)が油圧により進退作用
すると、これに伴って内側のロッド(31b)が進退す
るように設けられている。
【0040】(F)はダイヤフラム型等の圧力計で、緊
張用シリンダ(30)を作動させるエアーや油の圧力を
計測するものであって、油等を送る送圧ポンプ(Y)と
該シリンダ(30)間の配管路の適所に設けられ、本実
施例においては、後述するように進退するピストンロッ
ド(31)の退き側で鉄筋籠(101)を引張するもの
であるから、退き側へ送圧する配管路(y1 )内に設け
られている。なお、圧力計(F)は送圧ポンプ(Y)に
装備してもよい。
【0041】前記内側ロッド(31b)は外側ロッド
(31a)を貫通して、緊張用シリンダ(30)および
本体昇降フレーム(20)より前方に突出しており、こ
の突出端部には、緊張ロッド(50)の型枠外端部に取
着されたフランジナット(52)に対するチャック部
(32)が設けられている。
【0042】チャック部(32)は、前記のフランジナ
ット(52)に対し上方からの降下作用によって緊張可
能に係合できるように、前側の逆U字形の係止板(32
a)とピストンロッド(31)に固設された後部側の連
結板(32b)とが両側板を介して所要間隔を存して連
結されてなり、降下作用によって係止板(32a)と前
記連結板(32b)との間にフランジナット(52)の
フランジ部を嵌入し係合できるように設けられている。
したがって、この係合状態でピストンロッド(31)が
後退作用を行なうことにより緊張ロッド(50)が引張
されることになる。
【0043】(33)は前記緊張用シリンダ(30)に
よるチャック部(32)前進作用時のフランジナット
(52)端面への接近を検知する磁気式近接スイッチ等
の変位センサであり、チャック部(32)の連結板(3
2b)の下部に設けられており、前記チャック部(3
2)をフランジナット(52)の端面に対し前進する時
に位置決めできるように設けられている。
【0044】(34)は前記チャック部(32)の連結
板(32b)の下端部に連接されたガイドロッドであっ
て、本体昇降フレーム(20)に固定されたガイドパイ
プ(35)にスライド可能に遊嵌し、緊張用シリンダ
(30)のロッド進退作用によるチャック部(32)の
振れを防止できるように設けられている。(36)は緊
張用シリンダ(30)のロッドの最後退状態を検知する
リミットスイッチ等の変位センサである。
【0045】上記の変位センサ(33)および(36)
の替りに、緊張用シリンダ(30)にピストンロッド
(31)の必要とする後退位置を検出する変位センサ
(30a)を設けて実施することも可能である。
【0046】(37)は本体昇降フレーム(20)の前
面に固設されてチャック部(32)を覆う反力ボックス
であって、コンクリート柱体の製造時に、走行台(1)
の前進作用により型枠端部の固定板(100)に対し当
接し、緊張時の反力を受けるようになっている。
【0047】(H)は本体昇降フレーム(20)の前部
に設けた巻込型の変位計であり、ワイヤー(Ha)がチ
ャック部(32)に連結されており、緊張用シリンダ
(30)による緊張ロッド引張時の軸方向の変位(つま
り主筋の伸び量)を計測するようになっている。この変
位計としては、前記のような巻込型変位計のほか、エン
コーダ、作動トランス型の変位計、あるいはエンコーダ
付きシリンダを用いることもできる。
【0048】そして前記の緊張手段(S)により緊張ロ
ッド(50)を引張した状態で緊張ナット(51)の締
結を行なうナット締め手段(M1)は次のように構成さ
れている。
【0049】図1、図2、図8および図9において、走
行台(1)の前部に押えシリンダ(40)が上下方向に
配され、該押えシリンダ(40)の上下方向に進退する
ロッド上端部に取付基板(48)が固定され、この取付
基板(48)上に取付ブラケット(45)が立設されて
いる。取付ブラケット(45)には、上部に爪付きロー
ラ(42)が軸支されるとともに、下部に駆動モータ
(41)が取付けられ、該駆動モータ(41)の出力軸
と前記爪付きローラ(42)の軸に設けられたスプロケ
ット(43a)(43b)とにチエン(46)が掛架さ
れ、駆動モータ(41)により爪付きローラ(42)が
回転駆動されるようになっている。
【0050】前記の爪付きローラ(42)は、その回転
により外周の爪部分(42a)が緊張ナット(51)の
外周の角に当って回転を与えるように形成されており、
これにより緊張ナット(51)を締付ける。この緊張ナ
ット(51)の締付けによる軸方向移動を考慮して、前
記爪付きローラ(42)は軸方向にやや長く形成されて
いる。図の場合、伝動用のスプロケット(43b)の前
後両側に爪付きローラが設けられている。図13は爪付
きローラ(42)を拡大して示している。
【0051】(47)は前記爪付きローラ(42)のや
や上方に配した受光部と発光部とからなる透過型光電ス
イッチであって、前記の緊張ナット(51)が締付けに
より軸方向移動して固定板(100)に当接したことを
検知するように設けられている。また駆動モータ(4
1)は変位計(H)で測定される前記引張による変位に
応じて回転駆動されるように制御される。
【0052】前記の押えシリンダ(40)は、締結作用
時にピストンロッドを押し上げて、前記爪付きローラ
(42)を緊張ナット(51)に対し係合させるように
押接作用させ、締結完了後に降下する。(49a)(4
9b)は前記ナット締め手段(M1)の上下動を案内す
るガイドロッドとガイドパイプである。
【0053】また、型枠(W)の両側部の分割フランジ
(Wa1 )(Wb1 )上に配された鉤付き締結ロッド
(80)を締結する締結手段(T)は、次のように構成
されている。
【0054】図4および図10において、(60)は締
結用シリンダであり、本体昇降フレーム(20)内にお
ける前記緊張手段(S)の両側に配されており、そのピ
ストンロッド(61)の先端部に、締結ロッド(80)
の端部に取着されたフランジナット(82)に対し係合
できるチャック部(62)が設けられている。
【0055】このチャック部(62)は、上記の緊張手
段(S)におけるチャック部(32)と基本的に同じ構
成をなしており、前部の逆U字形(図7)の係止板(6
2a)と後部の連結板(62b)とを両側板により所要
の間隔を存して連結したものからなり、本体昇降フレー
ム(20)の降下作用によるチック部(62)の降下に
よって、係止板(62a)と連結板(62b)との間に
フランジナット(82)のフランジ部を嵌入し係止でき
るように構成されている。この係合状態でピストンロッ
ド(61)が後退作用を行なうことにより締結ロッド
(80)が引張されることになる。
【0056】(63)はチャック部(62)の締結ロッ
ド(80)の端部に対する接近を検知する磁気式近接ス
イッチ等の変位センサである。(64)は前記チャック
部(62)の側部に連結されたガイドロッドであり、本
体昇降フレーム(20)に固定されたガイドパイプ(6
5)に遊嵌し、進退作用が横振れなく行なえるようにな
っている。特に図の場合、チャック部(62)の側面の
一部が反力ボックス(37)の側面に設けられたガイド
溝(67)にも嵌合して、ずれなく進退運動できるよう
に設けられている。
【0057】(66)はリミットスイッチ等の変位セン
サであって、締結用シリンダ(60)の最後退状態を検
知するように設けられている。
【0058】上記の変位センサ(63)および(66)
の替りに、締結用シリンダ(60)の部分にピストンロ
ッド(61)の必要とする後退位置を検出する変位セン
サ(60a)を設けて実施できる。
【0059】そしてこの締結手段(T)におけるナット
締め手段(M2)は、上記の緊張手段(S)におけるナ
ット締め手段(M1)と基本的には同じ構成をなし、概
略次のように構成されている。
【0060】図11および図12において、反力ボック
ス(37)の両側部に固定された取付ブラケット(7
5)に変位センサ(70a)を有する押えシリンダ(7
0)が取付けられ、この押えシリンダ(70)より下方
に延びたロッド下端部に取付け板(78)が固定されて
垂設されている。この取付け板(78)の上部に駆動モ
ータ(71)および下部に爪付きローラ(72)が取付
けられており、駆動モータ(71)の回転がスプロケッ
ト(73a)(73b)およびチエン(76)を介して
爪付きローラ(72)に伝えられて、締結ナット(8
1)を締付ける方向に回転させるようになっている。
【0061】この爪付きローラ(72)は、上記した緊
張手段(S)の爪付きローラ(32)と同様の構成をな
している。また押えシリンダ(70)はその押下げ作用
により、爪付きローラ(72)を緊張ナット(81)に
対し押接して係合させ、締結完了後に上昇するように構
成される。(77)は締結ナット(81)が締付けによ
り軸方向移動して固定板(100)に当接したことを検
知する透過型の光電スイッチである。(79a)(79
b)はガイドロッドとガイドパイプである。
【0062】上記装置の各シリンダの変位センサ(30
a)(40a)(60a)(70a)としては、例えば
パルスエンコーダや近接スイッチ等のシリンダ組込み型
センサが用いられる。
【0063】図18は、上記した本発明装置の制御関係
のブロック図を示している。
【0064】同図において、制御装置(90)は、緊張
装置(K)に主筋の緊張動作および型枠締結動作を行な
わせる動作指令を出すとともに、緊張装置(K)の各変
位センサの検出信号および演算装置(91)での比較判
定結果に基いて緊張装置(K)の各動作を制御する。
【0065】また緊張装置(K)は、前記制御装置(9
0)からの指令に基いて緊張動作および締結動作を行な
うとともに、緊張用シリンダ(30)の配管路等に設け
た圧力計(F)で緊張時の圧力つまり緊張力Pを計測
し、また変位計(H)による緊張時の軸方向変位つまり
主筋の伸び量Dを計測して、その計測値を前記演算装置
(91)に送信する。
【0066】マイクロコンピュータからなる演算装置
(91)は、製造すべきコンクリート柱体や管体、例え
ば杭の種類、杭径、杭長および/または主筋数、主筋
径、主筋長等の必要なデータを入力する入力部(9
2)、この入力部(92)の入力データに基いて緊張
力、および主筋伸び量の上、下限値等を演算設定する演
算設定部(93)、さらに緊張装置(K)から送信され
る緊張力および主筋伸び量の計測値と前記設定値とを比
較し判定する比較判定部(94)を含んでおり、この比
較判定部(94)での判定結果および計測完了信号を制
御装置(90)に送信し、制御する。
【0067】表示、出力部(95)は、緊張力、伸び
量、杭種等のデータを表示、出力するとともに、緊張状
態の判定ランプを備えている。
【0068】そして、前記緊張力と主筋伸び量の関係は
図19に示すとおりである。
【0069】ここで、P0 、PL 、DH およびD0 、D
L 、DH は予めコンピュータに入力する上述した設定値
であり、P0 は鉄筋籠の型枠内でのたるみや、鉄筋籠と
キャップ状端部金具、緊張板、固定板、緊張ロッド(5
0)、緊張装置(K)の連接などで生じるギャップ(ガ
タ)による測定誤差をなくすために設定した緊張力の初
期値で、D0 はそのときの主筋の伸び量、即ち、変位で
ある。
【0070】また、PL 、DL は、製造しようとする杭
の種類〔プリストレス量(緊張量)が異なる〕や、杭
径、杭長により設定される値で、PL は、必要とされる
(与える)プリストレス量に相当する緊張力の下限値。
DL は、緊張力PL を与えたときに定められた数式で算
出される主筋(PC鋼棒)の伸び量(下限値)で、PC
鋼棒の長さ(杭長)、鋼棒の径によりそれぞれ異なる。
【0071】さらに、PH ,DH は、確実なプリストレ
スを与えるために、型枠軸方向に変位する鉄筋籠と型枠
内面とのセリ、PC鋼棒の材質やレラクゼーションなど
を考慮して設定する値で、PH は、PL より数%upさ
せた緊張力で、PC鋼棒の引張応力が降伏値以下の許容
値の範囲内で設定する上限値。DH は、緊張力PH を与
えたときに数式で算出されるPC鋼棒の伸び量の上限値
であって、上記と同様にPC鋼棒の長さ(杭長)や鋼棒
の径によりそれぞれ異なる。
【0072】以上のように設定すると、図における
(A)の領域は、与える緊張力Pと計測される主筋伸び
量Dが、双方共に正常に行なわれたことを示す正常域で
あり、図の(a1 )線は主筋の緊張が正常に行なわれた
ことを示している。
【0073】また、図の(a2 )線の緊張は、主筋の伸
びが下限値DL に満たぬ間に、緊張力のみが上限値PH
に達しており、型枠内での鉄筋籠や端部金具と型枠内壁
とのセリ等で引張力の一部がくわれていることを示して
いる。
【0074】したがって、この状態で緊張を終われば、
鉄筋籠に所定の緊張力を与え得ず、プリストレス両の不
足した不良のパイルを製造することとなり、またこれを
補うために、上記状態より更に緊張力を加えれば、鉄筋
籠や端部金具を破損させることとなる。
【0075】さらにまた、同図の(a3 )線の緊張は、
緊張力が下限値PL に満たぬ間に、主筋の伸びが上限値
DH に達しており、主筋の切断長さの不揃いや(ヘデン
グ加工による不揃いも含む)、緊張ボルトのネジ込み長
さのバラツキなどで、複数本の主筋に等分な緊張力を加
えれば、一部の主筋が降伏値以上に伸びたり、破断した
りすることになる。
【0076】本発明は鉄筋籠を緊張する場合に、上記の
(a2 )の緊張や(a3 )の緊張のような不良な緊張を
排除し、緊張力Pも主筋の伸び量Dも正常域(A)の範
囲内にある確実な緊張を行なおうとするもので、以下こ
れを説明する。
【0077】図21および図22、図23は、上記した
本発明の製造装置によりPCコンクリート柱体等を製造
する、詳しくは、上、下型枠を締結し、型枠内にセット
した鉄筋籠を緊張する作動フローを示している。
【0078】緊張装置(K)の前方に、内部に芯材鉄筋
籠(101)をセットし、上下型枠の分割フランジ上に
鉤付き締結ロッド(80)を配した型枠(W)がコンベ
ア等で供給され配置されている。
【0079】ステップ1 まず、型枠(W)の大きさ合
せて、緊張装置(K)の高さを調整する。すなわち、緊
張ロッド( 50)の位置に合せ、昇降シリンダ(22)
を駆動させて、緊張装置(K)の高さを調整する。
【0080】ステップ2,ステップ3 次に緊張装置
(K)を走行用シリンダ(1)の作動によって前進させ
る。この緊張装置(K)前部の反力ボックス(37)が
型枠端部の固定板(100)に当接すれば、前進を停止
させる。
【0081】ステップ4,ステップ5 続いて、緊張用
シリンダ(30)の駆動によってピストンロッド(3
1)を伸長させることにより、緊張手段(S)を前進さ
せ、変位センサ(33)によってフランジナット(5
2)の端面を検知する位置に達すれば、前進作用を停止
させる。これにより、ピストンロッド(31)の先端部
に設けたチャック部(32)がフランジナット(52)
の上方に対応位置することになる。
【0082】ステップ6,ステップ7 そこで、昇降シ
リンダ(22)を作動させて、緊張装置(K)の本体昇
降フレーム(20)を降下させ、チャック部(32)を
フランジナット(52)のフランジ部に上方より嵌合し
係止させる。この際、前記の降下を変位センサ(22
a)で検出して、前記係止位置で停止させるようにす
る。
【0083】この後、緊張動作を行なうが、図示する実
施例の製造装置による場合は、それまでに、図示点線で
示す型枠締結(ステップ20)を、図22に示す型枠締
結動作の順序で行なう。
【0084】すなわち、締結用シリンダー(60)の作
動により、ピストンロッド(61)を伸ばして締結手段
(T)を前進させる(ステップ21)。そして変位セン
サ(63)が鉤付き締結ロッド(80)の端部に有する
フランジナット(82)の端面を検知する所定の位置で
停止させ、ロッド先端のチャック部(62)をフランジ
ナット(82)の上方に対応位置させる(ステップ2
2)。
【0085】そして、前記の緊張装置(K)の下降によ
って(ステップ23、ステップ6と同様)、チャック部
(62)をフランジナット(82)のフランジ部に上方
より嵌合し係止させる(ステップ24)。
【0086】続いて、押えシリンダ(70)を作動させ
て、締結ナット用のナット締め手段(M2)を押し下
げ、その下部に設けられている爪付きローラ(72)を
締結ロッド(80)の端部に有する締結ナット(81)
の外周面に押接させる。またこのナット締め手段(M
2)の降下を変位センサ(70a)により検出し、回転
伝達に支障のない押接状態に保持する。なお、押接力は
押えシリンダ(60)の圧力により調整できる(ステッ
プ25)。
【0087】こうして、締結用シリンダ(60)を作動
し、ピストンロッド(61)を後退させてチャック部
(62)を引き込み、これに係止したフランジナット
(82)を介して締結ロッド(80)を引張する(ステ
ップ26)。
【0088】そして所定の引張状態において、駆動モー
タ(71)を駆動して爪付きローラ(72)を回転さ
せ、これに接している締結ナット(81)に回転を与
え、締結ナット(81)を締めつけて、型枠端部の固定
板(100)に当接させる。この締結ナット(81)の
締付けに伴なう軸方向移動を光電スイッチ(77)によ
り検知し、締結ナット(81)が固定板(100)に当
接する位置で駆動モータ(71)の駆動を停止させる
(ステップ27)。
【0089】これにより上型枠(Wa)と、下型枠(W
b)とが鉤付き締結ロッド(80)により密閉締結され
ることになる(ステップ28)。
【0090】前記の型枠締結が完了した後、緊張手段
(S)のチャック部(32)を緊張ロッド(50)端部
のフランジナット(52)に係止した状態において、緊
張動作を行なう。
【0091】ステップ8 すなわち、緊張ナット用のナ
ット締め手段(M1)を、押えシリンダ(40)の作動
によって押し上げ、上部に備えている爪付きローラ(4
2)を緊張ナット(51)の側面に押接させる。このナ
ット締め手段(M1)の上昇を変位センサ(40a)に
より検出し、回転伝達に支障のない押接状態に保持す
る。またこの押接力は押えシリンダ(40)の圧力によ
って調整できる。
【0092】ステップ9 こうして緊張を開始し、緊張
用シリンダ(30)のピストンロッド(31)を後退さ
せて、チャック部(32)を引き込むことにより、これ
に係合しているフランジナット(52)を介して緊張ロ
ッド(50)を引張し、鉄筋籠に緊張力を与える。
【0093】ステップ10 この緊張力を与える際、後
述する図20に示す緊張、計測、判定のフローに従って
行ない、緊張用シリンダ(30)等に設けた圧力計
(F)により与えている緊張力を計測し、この緊張力
と、変位センサ(H)によって計測される緊張による軸
方向変位つまり主筋伸び量とを、上述したように演算装
置(91)に送信して、比較判定部(93)で杭種や杭
径等によって定められた設定値と比較判定しながら、所
定の緊張力、および緊張量を与えるものである。
【0094】ステップ11 そして、所定の緊張量を与
えた状態において、ナット締め手段(M1)の駆動モー
タ(41)を駆動して、緊張ナット(51)に外接して
いる爪付きローラ(42)を回転させ、これに接してい
る緊張ナット(51)に回転を与え、緊張ナット(5
1)を締めつけて型枠端部の固定板(100)に当接さ
せる。この緊張ナット(51)の締付けに伴なう軸方向
移動を光電スイッチ(47)により検知し、緊張ナット
(51)が固定板(100)に当接する位置で駆動モー
タ(41)の駆動を停止させる。
【0095】ステップ12 これによって、緊張ロッド
(50)は前記の緊張状態で固定板(100)に係合さ
れ、型枠内部の鉄筋籠(101)の主筋に所定の緊張量
が与えられた状態で保持されることになる。
【0096】ステップ13 こうして、主筋等の鉄筋籠
(101)の緊張が完了すれば、ナット締め手段(M
1)を、押えシリンダ(40)の作動により降下させて
緊張ナット(51)から離脱させる。また所定位置まで
降下したことを変位センサ(40a)によって検出す
る。
【0097】ステップ14 このナット締め手段(M
1)の降下後、昇降シリンダ(22)の作動により緊張
装置(K)の本体昇降フレーム(20)を上昇させ、チ
ャック部(32)をフランジナット(52)から離脱さ
せ、さらにその後、走行用シリンダ(10)の作動によ
り緊張装置(K)を後退させるとともに、同時に緊張手
段(S)の緊張用シリンダ(30)を後退させる。
【0098】また、これらの作用と同時に、型枠の締結
装置についても、図示点線で示す型枠締結(ステップ3
0)を行なうもので、図23に示すように、ナット締め
手段(M2)を、押えシリンダ(70)の作動により上
昇させて締結ナット(81)から離脱させ、その上昇を
変位センサ(70a)により検知するとともに(ステッ
プ31)、その後の前記の緊張装置(K)の本体昇降フ
レーム(20)の上昇により、チャック部(62)をフ
ランジナット(82)から離脱させ(ステップ32,ス
テップ14と同様)、さらに緊張装置(K)の後退とと
もに締結手段(T)の締結用シリンダ(60)を後退さ
せる(ステップ33)。
【0099】これらの後退移動をそれぞれ各変位センサ
(22a)(33)(36)および変位センサ(66)
によって検知する。
【0100】これによって、型枠締結および鉄筋籠の緊
張の各動作が完了するもので、この後、型枠を次工程に
移動し、また新たに緊張前の型枠がセットされて、上記
同様の動作が行なわれる。
【0101】なお、上記の実施例においては、緊張ロッ
ドの緊張締結とともに鉤付き締結ロッドの引張による型
枠締結も同時に行なう場合を示したが、型枠締結を緊張
とは別工程で行なうことも可能であり、この場合、図2
2および図23の締結作用は省略されることになる。
【0102】次に、鉄筋籠の緊張方法について図20に
示す計測、判定のフロー図に基づき以下に詳述する。
【0103】ステップ1 緊張用シリンダ(30)を作
動し、ピストンロッド(31)の先端チャック部(3
2)を緊張ロッド(50)の端部フランジナット(5
2)に係止させ、緊張ロッド(50)に連接された型枠
内部の鉄筋籠(101)、即ち、主筋(101a)を引
張する。
【0104】ステップ2 主筋(101a)に与えられ
た緊張力P1 と主筋(101a)の伸び量D1 は、それ
ぞれ圧力計(F)と変位計(H)により計測され、計測
値は図18に示すように演算装置(91)に送信され
る。
【0105】ステップ3 送られた計測値P1 、D1 は
比較判定部(94)で初期設定値P0と比較され、P1
がP0 に達すれば、そのときの変位D0 、及び緊張力P
0を零(圧力計、変位計リセット)とし以下計測する。
【0106】ステップ4 更に緊張を続け、緊張力P2
、主筋の伸び量D2 を計測する。計測値は演算装置
(91)に送信され、 ステップ5 送られた緊張力の計測値P2 が緊張力の設
定上限値PH に達すれば(比較判定部(94)で比較、
判定)、 ステップ7 緊張を停止する。
【0107】ステップ6 また、緊張力P2 が満たない
場合であっても、主筋の伸び量D2 が伸び量の上限設定
値DH と比較され、D2 =DH となれば、ステップ7に
移り緊張を停止する。また満足しない場合には上記を繰
り返して、緊張力P2と主筋の伸び量D2 のいずれかが
上限値に達すれば緊張を停止することとなる。
【0108】ステップ8 緊張停止後は、計測値P2 、
D2 は出力部(95)により表示したり、プリントアウ
トされる。
【0109】ステップ9 次に計測値P2 、D2 が、所
定の設定値の範囲内であるかどうかの判定がなされる
が、これは図19に示す正常域(A)の範囲内であるか
どうかを判定するものであり、緊張力P2 がPL ≦P2
≦PH を満足しない場合には緊張が図19の(a3 )線
のような状態で行なわれたものと判断され、ステップ1
3に移り異常ランプが点灯される。また満足する場合に
は、 ステップ10 主筋の伸び量の計測値D2 か正常域
(A)の範囲内であるかどうかの判定がなされ、DL ≦
D2 ≦DH を満足しない場合には緊張が図19における
(a3 )線のような状態で行なわれたものと判断され、
ステップ13に移り異常ランプが点灯される。満足する
場合には、 ステップ11 正常であることのランプが点灯され、 ステップ12 次工程、即ち、図21に示されるステッ
プ11以下が行われる。 ステップ14 また異常ランプが点灯した場合には、作
業者による点検や鉄筋籠(101)の緊張状態を解除し
て修復するなど異常処理が為される。
【0110】以上のように本願発明では、与える緊張力
Pも主筋の伸び量Dも、共に正常域(A)の範囲内にあ
る確実な緊張を行なおうとするもので、緊張力不足によ
る不良パイルの製造や、過大な緊張力による主筋の破
断、鉄筋籠の破損などを未然に防止しようとするもので
ある。
【0111】
【発明の効果】上記したように本発明の製造方法によれ
ば、緊張ロッドや鉄筋籠の軸方向変位と、緊張力とを計
測、判定しながら、杭種や杭径、杭長さらには鉄筋構造
等に応じて、鉄筋緊張に必要かつ適合した緊張力を確実
に与えることができ、主筋の過度の伸びや破断等の危険
を防止して、常に均一良好な緊張量、鉄筋緊張力を与え
たPCコンクリート柱体を効率よく製造できる。
【0112】さらに本発明の製造装置によれば、緊張手
段は内部鉄筋籠に連接した緊張ロッドの端部に設けられ
た係止部材に対し直角方向の動きでネジ込み等の必要な
く係止できるので、動きが簡単になって自動化が容易に
なる。しかもこの状態での緊張ロッドの引張作用による
変位を計測して、その変位に応じてナット締め手段によ
り緊張ナットを外部駆動力で回転させて締結するので、
緊張ナットは緊張ロッドの緊張変位作用に応じて自動的
にネジ込み締結でき、以て緊張ロッドの係合や引張を全
て自動で行うことができるとともに、緊張状態、締結状
態での型枠への係止作業をも自動で行なうことができ
る。
【0113】さらに、緊張装置の両側に締結手段を配し
た請求項3の発明によれば、上下型枠の締結作用も同時
に、自動で行なうことができ、上記緊張装置による鉄筋
籠の緊張作業を何等支障なく良好に行うことができる。
【0114】また、緊張ナットまたは締結ナットを締め
るナット締め手段が、外部駆動力で回転される爪付きロ
ーラをナット外周面に押し当てて回転伝達するものであ
るため、爪付きローラの回転が直接ナットに伝達でき、
緊張ナットまたは締結ナットの回転、締結を良好かつ確
実に行なうことができ、その自動化も容易になる。ま
た、ナットの大きさ(径等)やその外形が少々変って
も、前記ように締結することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の正面図である。
【図2】同上の製造装置の側面図である。
【図3】同上一部の縦断側面図である。
【図4】緊張用シリンダおよび締結用シリンダの略軸心
高さ位置で断面して示す緊張装置部分の拡大断面図であ
る。
【図5】緊張装置の縦断面図である。
【図6】チャック部の正面図である。
【図7】緊張装置部分の拡大正面図である。
【図8】緊張装置のナット締め手段の部分の縦断面図で
ある。
【図9】同上の正面図である。
【図10】締結手段の部分の縦断側面図である。
【図11】型枠締結用のナット締め手段の部分の縦断面
図である。
【図12】同上の正面図である。
【図13】爪付きローラの拡大正面図である。
【図14】鉤付き締結ロッドを備えた型枠の平面図
(A)と緊張側になる型枠端部の正面図(B)である。
【図15】同上の側面図である。
【図16】鉤付き締結ロッドの係止部材による締結部分
の拡大断面図である。
【図17】同上の縦断側面図である。
【図18】本発明装置の制御関係のブロック図である。
【図19】緊張力と主筋の伸び量との関係図である。
【図20】緊張力と主筋の伸び量の計測、判定方法を示
すフローチャートである。
【図21】主筋緊張動作を示すフローチャートである。
【図22】型枠締結動作を示すフローチャートである。
【図23】型枠締結の解除動作を示すフローチャートで
ある。
【図24】従来例のコンクリート柱体製造用型枠の一部
欠截平面図である。
【図25】緊張板の正面図(A)と側面図(B)であ
る。
【図26】端部金具の正面図(A)と側面図(B)であ
る。
【符号の説明】
(K) 緊張装置 (1) 走行台 (6) ベース架台 (10) 走行用シリンダ (20) 本体昇降フレーム (22) 昇降シリンダ (22a) 変位センサ (S) 緊張手段 (30) 緊張用シリンダ (30a) 変位センサ (31) ピストンロッド (32) チャック部 (33) 変位センサ (36) 変位センサ (37) 反力ボックス (39) 変位センサ (F) 圧力計 (M1) ナット締め手段 (40) 押えシリンダ (40a) 変位センサ (41) 駆動モータ (42) 爪付きローラ (47) 光電スイッチ (50) 緊張ロッド (51) 緊張ナット (52) フランジナット (H) 変位計 (T) 締結手段 (60) 締結用シリンダ (60a) 変位センサ (61) ピストンロッド (62) チャック部 (63) 変位センサ (66) 変位センサ (M2) ナット締め手段 (70) 押えシリンダ (70a) 変位センサ (71) 駆動モータ (72) 爪付きローラ (77) 光電スイッチ (80) 締結ロッド (81) 締結ナット (82) フランジナット (90) 制御装置 (91) 演算装置 (92) 入力部 (93) 演算設定部 (94) 比較判定部 (95) 表示、出力部 (W) 型枠 (Wa) 上型枠 (Wb) 下型枠 (100) 固定板 (101) 鉄筋籠 (101a) 主筋 (102) 緊張ボルト (103) 係合板 (104) 端部金具 (105) 係止部材 (105a) 係止フック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉した型枠内部の鉄筋籠に軸方向緊張
    力を与えてPCコンクリート柱体を製造する方法におい
    て、型枠外部より鉄筋籠に連接した緊張ロッドまたは鉄
    筋籠の主筋の軸方向変位と、与える緊張力とを計測、判
    定しながら緊張ロッドを引張し、該鉄筋籠に緊張力を与
    えることを特徴とするPCコンクリート柱体等の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 密閉した型枠内部の鉄筋籠に軸方向緊張
    力を与えてPCコンクリート柱体を製造する装置であっ
    て、鉄筋籠の緊張装置として、内部鉄筋籠に連接した緊
    張ロッドの型枠外端部に設けられた係止部材に対し軸心
    とは直角方向から係止して該緊張ロッドを型枠軸方向に
    引張する緊張手段と、該緊張手段に設けられた変位計に
    より測定された前記引張による変位に応じて、緊張ロッ
    ドに螺合した緊張ナットを外部駆動力により自動で回転
    させ締結するナット締め手段とを備えていることを特徴
    とするPCコンクリート柱体等の製造装置。
  3. 【請求項3】 上下半円状に2分割された型枠の締結装
    置として、上下型枠を密閉締結する鉤付き締結ロッドを
    分割フランジ上に延設するとともに、この締結ロッドの
    型枠端より突出した端部に係止して型枠軸方向に引張す
    る型枠の締結手段と、該締結ロッドに螺合した締結ナッ
    トを前記引張による変位に応じて外部駆動力により自動
    で回転させ締結するナット締め手段とを設けたことを特
    徴とする請求項2に記載のPCコンクリート柱体等の製
    造装置。
  4. 【請求項4】 緊張ナットまたは締結ナットを回転させ
    締結するナット締め手段は、回転駆動手段により回転さ
    れる爪付きローラを備え、この爪付きローラをナット外
    周面に押し当てて回転させることにより、ナットを回転
    させるようにしたことを特徴とする請求項2または3に
    記載のPCコンクリート柱体等の製造装置。
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