JPH0534362U - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0534362U
JPH0534362U JP091867U JP9186791U JPH0534362U JP H0534362 U JPH0534362 U JP H0534362U JP 091867 U JP091867 U JP 091867U JP 9186791 U JP9186791 U JP 9186791U JP H0534362 U JPH0534362 U JP H0534362U
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JP
Japan
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pressure
pressure relief
relief chamber
seal lip
chamber
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JP091867U
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English (en)
Inventor
根 一 郎 山
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エヌオーケー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールリップと相手部材との摩擦抵抗の増大
防止。 【構成】 ハウジング2の内周に固定する環状の固定部
7,17と、軸13に密封接触すべく油A側へ向けて軸
方向に伸びた環状の主シールリップ12とを有し、前記
油Aと大気Dとを連通した圧力逃し室Bを設け、前記油
Aと圧力逃し室Bとの間に、油Aの圧力上昇によって開
くチェックバルブ11を設け、圧力逃し室Bと大気Dと
の間に、圧力逃し室Bの低圧時には軸13とは非接触で
圧力逃し室Bを密封し、かつ、圧力逃し室Bの高圧時に
は軸13に密封接触して圧力逃し室Bの容積を拡大する
副シールリップ18を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、密封流体室の圧力が断続的或いは時々高圧となる箇所に用いる密封 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、第一従来例を示す。即ち、オイルシール100は、一方の部材、つま りハウジング101の内周に嵌合される環状の固定部102を有する。固定部1 02の内周側には、他方の部材、つまり、軸103に密封接触するゴム状弾性体 製の主シールリップ104が密封流体室X側へ向けて軸方向に伸びている。主シ ールリップ104の背面にはスプリング105を装着してある。
【0003】 また、主シールリップ104の別流体Y側にはちりよけリップ106を設けて ある。そして、主シールリップ104と軸103とにより形成した密封面によっ て密封流体室X内の流体(油等)を密封している。なお、107は固定部102 内に埋め込んだ金属環である。
【0004】 図3は第二従来例としてのオイルシール200を示す。固定部201は一方の 部材としてのハウジング202内へと嵌合してあり、該固定部201には金属環 203を接合してある。また、金属環203の内周にはゴム状弾性体製のシール リング204を設けてあり、シールリング204の内周には密封流体室X側へ軸 方向に伸びたシールリップ205を設けてある。シールリップ205は他方の部 材としての軸206に接触して密封面を形成している。
【0005】 更に、シールリップ205の背面にはスプリング207を装着してある。金属 環203の内周には断面くの字形のリング208を取り付けてあり、リング20 8は、内周が軸206の近傍まで到達する内径に設定してある。一方、固定部2 01の別流体Y側にはちりよけリップ209を設けてある。
【0006】 そして、シールリップ205で形成した密封面により密封流体室X内の流体を 密封している。また、密封流体室X内の圧力が上昇した場合、該圧力はリング2 08で受け止め、まともにシールリップ205には加わらないようになっている 。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記第一従来例においては、密封流体室Xの圧力が上昇すると、該圧 力が主シールリップ104の背面に対して直接径方向に作用するため、主シール リップ104が変形して軸103との摩擦抵抗が増大する。その結果、主シール リップ104が短期間で摩耗して耐久性が低下するし、密封面の密封性が損なわ れる虞れがある。
【0008】 ところで、変形を防ぐため主シールリップ104の剛性を高めることも考えら れるが、軸103の偏心に対する追従性が悪くなりかえって早期摩耗が発生した り、軸103の回転トルクの損失が大となる等の問題点がある。
【0009】 また、第二従来例ではリング208があるため密封流体室Xの圧力上昇が直接 シールリップ205に作用することはないが、リング208とシールリップ20 5との間に流体が存在していることに変りはなく、いずれは圧力上昇によるシー ルリップ205の摩耗,密封性の低下を招く。
【0010】 そして、シールリップ205の剛性を高めても上述と同様の問題があり好まし くない。
【0011】 本考案は上記課題を解決するためのもので、シールリップと他方の部材との摩 擦抵抗が増大することを防止できる密封装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため本考案は、相対運動自在な二部材間に配置され、一方 の部材に取り付けられる環状の固定部と、他方の部材に密封接触すべく密封流体 室へ向けて軸方向に伸びた環状の主シールリップとを有し、前記密封流体室と別 流体室とを連通した圧力逃し室を設け、前記密封流体室と圧力逃し室との間に、 密封流体室の圧力上昇によって開くバルブを設け、圧力逃し室と別流体室との間 に、圧力逃し室の低圧時には他方の部材とは非接触で圧力逃し室を密封し、かつ 、圧力逃し室の高圧時には他方の部材に密封接触して圧力逃し室の容積を拡大す る副シールリップを設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】
上記構成に基づく本考案の作用は、密封流体室の低圧時にはバルブは閉じてお り、副シールリップは他方の部材から離れて圧力逃し室を密封している。密封流 体室と別流体室とは、主シールリップと他方の部材とによって形成した単一の密 封面によって密封されている。
【0014】 一方、密封流体室が高圧になるとバルブが開き、該圧力は圧力逃し室へと伝達 されることで密封流体室の圧力上昇は防止される。従って、主シールリップと他 方の部材との摩擦抵抗は変らない。
【0015】 また、圧力逃し室の圧力上昇によって副シールリップは他方の部材と接触して 第二の密封面を形成し、圧力逃し室の容積が拡大する。
【0016】
【実施例】
次に、本考案を図1に基づいて説明する。図において1は本考案を適用したオ イルシールを示している。該オイルシール1は一方の部材としてのハウジング2 の内周に嵌合固定してあり、第一シールリング3と第二シールリング4とに軸方 向に分割構成してある。
【0017】 前記第一シールリング3はハウジング2内の密封流体室、例えば油A側に位置 し、第二シールリング4は別流体室、例えば大気D側に位置している。また、ハ ウジング2の端面には図示しないボルト等によって固定した止め輪50を設けて あり、オイルシール1がハウジング2から脱落しない構成としてある。
【0018】 前記第一シールリング3は、ゴム状弾性体製のシール本体5と、シール本体5 に埋め込んだ断面L字形の金属環6とを有する。シール本体5の外周側を構成す る環状の固定部7の外周面には、軸方向に沿って切り欠いた圧力通過用溝8を形 成してある。
【0019】 前記第一シールリング3の内向きフランジ9と、第二シールリング4の内向き フランジ(後述)10との間には所定の間隙があり、環状の圧力逃し室Bを形成 している。そして、油A側と圧力逃し室Bとは圧力通過用溝8を介して連通して いる。
【0020】 また、油A側と圧力逃し室Bとの間、即ち、内向きフランジ9の外周には、油 A側の圧力上昇によって開くチェックバルブ11を設けてある。このチェックバ ルブ11は内向きフランジ9と一体に形成したゴム状弾性体製のものであって、 第二シールリング4側へ向けて環状に傾斜したリップ形状としてある。チェック バルブ11は、油A側の低圧時にはゴム弾性によってハウジング2の内周に密着 し、油A側と圧力逃し室Bとを流体密に遮断している。
【0021】 前記内向きフランジ9の内周端の油A側には、該油A側へ向けて軸方向に伸び た環状の主シールリップ12を一体的に成形してある。この主シールリップ12 は軸13に対して所定のしめ代を発生する内径に設定してあり、第一密封面Eを 形成する。なお、主シールリップ12の背面にはスプリング14を装着してある 。また、内向きフランジ9は、その内周面9aが軸13に対して所定の間隙を形 成する内径となっている。
【0022】 一方、前記第二シールリング4は、ゴム状弾性体製のシール本体15と、シー ル本体15内に埋め込んだ金属環16とを有する。シール本体15の外周側を構 成する環状の固定部17は、ハウジング2内に嵌合してあり、第一シールリング の固定部7と略同外径に設定してある。また、固定部17の内径は、止め輪50 の内径以上に設定してある。
【0023】 そして、固定部17の内周側には内向きフランジ10を一体的に成形してあり 、該内向きフランジ10の内周端であって油A側には、該油A側へ向けて軸方向 に伸びた環状の副シールリップ18を一体的に成形してある。この副シールリッ プ18の外径は、前記内向きフランジ9の内周面9aの内径と略同径に設定して あり、内向きフランジ9の端面から主シールリップ12側へと入り込む軸方向長 さを備えている。
【0024】 従って、副シールリップ18は圧力逃し室Bの低圧時には、実線のように外周 面が内向きフランジ9の内周面に接触し、軸13に対して非接触となる内径に設 定してある。
【0025】 上記構成において、油A側の低圧時(大気Dと略同圧力)には、チェックバル ブ11はゴム弾性によってハウジング2に密着して閉状態にあり、油A側と圧力 逃し室Bとは流体密に遮断されている。このため、圧力逃し室Bも低圧であり、 副シールリップ18はその剛性により内向きフランジ9aの内周面に密着し、圧 力逃し室Bと大気D側とを流体密に遮断している。また、主シールリップ12と 軸13とによって第一密封面Eが形成されており、該密封面Eによって油Aが密 封される。
【0026】 そして、油Aが高圧になると、該圧力Pは矢印のように圧力通過用溝8を介し てチェックバルブ11の外周面に加わり、該チェックバルブ11は点線のように 内周側へ弾性変形して開放し、油A側と圧力逃し室Bとが連通する。すると、圧 力逃し室Bの圧力が高圧となり、該圧力Pは副シールリップ18の外周面に対し て径方向に作用する。
【0027】 その結果、副シールリップ18は剛性に抗して内周側へと弾性変形し、内向き フランジ9の内周面9aから離れて点線のように軸13に対して接触し、第二密 封面Fを形成する。そして、主シールリップ12と内周面9a、副シールリップ 18、軸13によって囲まれた圧力滞留室Gが形成される。即ち、圧力逃し室B の容積が拡大する。
【0028】 こうして、油Aの圧力は低下して圧力逃し室B,圧力滞留室Gの圧力もこれと 同等になる。このように、主シールリップ12に加わる径方向の圧力を常時一定 に維持できる。従って、主シールリップ12と軸13との摩擦抵抗も変動せず、 主シールリップ12の耐久性向上や密封性維持を実現できるし、軸13の回転ト ルクが損失することもない。
【0029】 また、圧力逃し室Bは油A側と同圧であるから副シールリップ18が摩耗する こともない。なお、副シールリップ18によって第二密封面Fを形成しているた め、油Aが大気D側へともれることはない。
【0030】 一方、油Aの圧力が低下すると、チェックバルブ11はゴム弾性により再び実 線の状態へと復帰するとともに、圧力Pも低下して副シールリップ18も剛性に より実線の状態へと復帰することとなる。この際、主シールリップ12のポンプ 作用によって圧力滞留室G内の油は密封面Eを介して油A側へと吸い込まれるか ら、大気D側へともれる心配はない。
【0031】 なお、密封流体は油に限らず水等でもよい。また軸も回軸でなく往復動しても よい。更に、オイルシールを軸に固定し、シールリップをハウジングの内周に接 触させる構成にしてもよい。更にまた、第一,第二シールリングを一体的に成形 する構成でもよい。
【0032】
【考案の効果】 本考案は以上のように構成したものであるから、密封流体室が高圧になるとバ ルブが開いて圧力逃し室へと圧力が逃される。従って、主シールリップに加わる 密封流体の圧力を常時一定に維持でき、他方の部材との摩擦抵抗は変動しない。 従って、主シールリップの耐久性向上、密封性維持を実現できる。
【提出日】平成4年1月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 お、副シールリップ18によって第二密封面Fを形成し ているため、油Aが大気D側へとれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用したオイルシールの半断面図。
【図2】第一従来例の半断面図。
【図3】第二従来例の半断面図。
【符号の説明】
1 オイルシール 2 ハウジング 3 第一シールリング 4 第二シールリング 50 止め輪 6,16 金属環 7,17 固定部 8 圧力通過用溝 9,10 内向きフランジ 9a 内周面 11 チェックバルブ 12 主シールリップ 13 軸 14 スプリング 5,15 シール本体 18 副シールリップ A 油 B 圧力逃し室 D 大気 E 第一密封面 F 第二密封面 G 圧力滞留室 P 圧力

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対運動自在な二部材間に配置され、一
    方の部材に取り付けられる環状の固定部と、他方の部材
    に密封接触すべく密封流体室へ向けて軸方向に伸びた環
    状の主シールリップとを有し、前記密封流体室と別流体
    室とを連通した圧力逃し室を設け、前記密封流体室と圧
    力逃し室との間に、密封流体室の圧力上昇によって開く
    バルブを設け、圧力逃し室と別流体室との間に、圧力逃
    し室の低圧時には他方の部材とは非接触で圧力逃し室を
    密封し、かつ、圧力逃し室の高圧時には他方の部材に密
    封接触して圧力逃し室の容積を拡大する副シールリップ
    を設けたことを特徴とする密封装置。
JP091867U 1991-10-15 1991-10-15 密封装置 Withdrawn JPH0534362U (ja)

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JP091867U JPH0534362U (ja) 1991-10-15 1991-10-15 密封装置

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JP091867U JPH0534362U (ja) 1991-10-15 1991-10-15 密封装置

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JPH0534362U true JPH0534362U (ja) 1993-05-07

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ID=14038510

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JP091867U Withdrawn JPH0534362U (ja) 1991-10-15 1991-10-15 密封装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002031242A (ja) * 2000-07-12 2002-01-31 Mitsubishi Cable Ind Ltd 回転軸シール
JP2002181198A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Nok Corp 密封装置
JP2006083955A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Arai Pump Mfg Co Ltd 密封装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960208