JPH05340957A - 半導体センサの製造方法および半導体センサ - Google Patents

半導体センサの製造方法および半導体センサ

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JPH05340957A
JPH05340957A JP4147739A JP14773992A JPH05340957A JP H05340957 A JPH05340957 A JP H05340957A JP 4147739 A JP4147739 A JP 4147739A JP 14773992 A JP14773992 A JP 14773992A JP H05340957 A JPH05340957 A JP H05340957A
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Japan
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semiconductor
semiconductor substrate
sensor
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groove
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JP4147739A
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Inventor
Satoshi Kunimura
智 國村
Binrin Tei
敏林 程
Hitoshi Nishimura
仁 西村
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
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Fujikura Ltd
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Fujikura Ltd
Research Development Corp of Japan
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/084Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass the mass being suspended at more than one of its sides, e.g. membrane-type suspension, so as to permit multi-axis movement of the mass

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、センサの感度を左右する梁部とダ
イヤフラム部を損傷させることなく半導体センサを大量
に製造できる方法などの提供を目的とする。 【構成】 本発明は、中央部の作用部とその周囲の梁部
およびダイヤフラム部とそれらの周囲の枠状の固定部と
を具備し、前記梁部に感歪センサを設けた構造の製法に
おいて、半導体基板の下面に環状の溝を形成して作用部
と肉厚部と固定部を形成し、次いで補助基板を接合し、
この補助基板の一部を機械加工で切断して前記作用部に
接続する重錘体と前記固定部に接続する台座とを形成
し、次に、エッチングにより半導体基板の上面側から前
記肉厚部を蝕刻して薄肉化を行ない、前記溝の上方に肉
薄のダイヤフラム部と梁部とを形成するものである。 【効果】 本発明は薄いダイヤフラム部と梁部を形成す
る以前に、肉厚部の状態で接合時の圧力や切断時の負荷
あるいは衝撃を半導体基板にかける。よってその後に形
成される薄いダイヤフラムや梁部に損傷を生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、航空機、家電
製品等に用いられる加速度検出用などの半導体センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加速度検出用のセンサとしては、
圧電セラミックス、有機薄膜、シリコン単結晶板等の種
々の材料を用いた多種多様の加速度センサが開発され、
製品化されている。これらの加速度センサは、ヒステリ
シス、クリープ、疲労などがなく、また、構造が簡単で
電圧感度が極めて大きく、出力が簡単に増幅可能である
など、使い勝手の面でも極めて優れていることから、現
在、多様な分野で広く用いられている。
【0003】中でも、シリコン単結晶を用いた半導体加
速度センサは、シリコン自体の格子欠陥が極めて少ない
ために、理想的な弾性体となること、半導体プロセス技
術をそのまま転用することができる特徴を有することか
ら、近年では特に注目されている加速度センサである。
【0004】図8と図9は、特開平3ー2535号公報
に記載された従来一般に知られている半導体加速度セン
サ装置の一構造例を示すものである。この半導体加速度
センサ装置Aの中枢ユニットとなるのは、半導体センサ
Pであり、この半導体センサPの断面構造を図8にその
上面形状を図9にそれぞれ示す。この半導体センサP
は、中央部の作用部1とその周囲の可撓部2とその周囲
の固定部3の3つの領域に分けられている。図8に示す
ように可撓部2の下部には環状の溝2aが形成され、可
撓部2は肉薄構造にされて可撓性を有する。前記作用部
1の下方には重錘体4が固着され、前記固定部3の下方
には重錘体4の周囲を囲む台座5が設けられるととも
に、この台座5は下制御体6に固着され、下制御体6が
パッケージ7の内底部に固定されている。また、前記半
導体センサPの上面には上制御体8が取り付けられてい
る。そして、前記可撓部2の上面には、図9に示すよう
にピエゾ抵抗素子などの感歪ゲージRx1〜Rx4、Ry1〜
Ry4、Rz1〜Rz4が所定の向きに形成され、各感歪ゲー
ジに接続されたボンディングパッド10がボンディング
ワイヤ11を介してパッケージ7の外部に延出されたリ
ード端子12に接続されている。
【0005】次に前記従来の半導体加速度センサPの製
造方法について説明する。前記加速度センサPを製造す
るには、図10に示すように半導体ウエハ15の上面に
不純物打ち込みなどの手段により所定数の感歪ゲージR
を形成し、半導体ウエハ15の下面に環状の溝16を形
成する。次に図11に示すように、前記溝16の位置に
合うように上面に環状の切溝17を形成したガラス板な
どの補助基板18を用意し、この補助基板18を陽極接
合法などの接合法で半導体ウエハ15の下面に接合す
る。続いて図12に示すように補助基板18の下面から
ダイシング加工により補助基板18を切断することで環
状の切断溝19を前記切溝17に到達するように形成す
る。次いで図12に示す切断ラインLに沿ってダイシン
グ加工により半導体ウエハ15と補助基板18を切断加
工するならば、半導体センサPを複数同時に製造するこ
とができる。
【0006】以上のように加工することで環状の切断溝
19の内部側に重錘部20を形成し、環状の切断溝19
の周囲に台座部21を形成することができる。これによ
り、前記重錘部20により図8に示すセンサの重錘体4
を形成することができ、台座部21により図8に示すセ
ンサの台座5を形成することができる。以上説明したよ
うな製造方法によれば、1つの半導体ウエハ15や補助
基板18から、複数の半導体センサPを同時に製造する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記構造の半導体セン
サPによれば、重錘体4に力が作用して可撓部2が撓む
と機械的変形が生じて感歪ゲージR…の電気抵抗に変化
が生じ、この電気抵抗変化を電気信号として外部に取り
出すことができる。従って前記構造の半導体センサPの
感度は、可撓部2の可撓性に強く依存する。即ち、この
可撓部2の肉厚が薄いほど可撓性が大きくなり、感度が
向上する。このため一般的に前記可撓部2の肉厚は、3
0μm以下に形成されている。
【0008】従って前記構造の半導体センサPにおい
て、可撓部2を如何に薄く加工して感度を上げるかにつ
いて種々の検討が行なわれている。このような背景から
本発明者らは先に、平成3年6月27日付けで新規構造
の半導体加速度センサについて特許出願(特願平3ー1
83043号)を行なっている。図13は、前記特許出
願に係る半導体センサの一実施例を示すもので、半導体
ウエハ(半導体基板)の中央部に形成された質量部25
と、その周囲に設けられた梁部26、26と、これらの
周囲に設けられた枠状の固定部27と、前記梁部26、
26の両側を挟むように形成されたダイヤフラム部28
と、梁部26の上面に設けられた感歪センサ29とを主
体として構成されている。
【0009】前記構成の半導体センサは、ダイヤフラム
部28を設けることで梁部26に横方向から作用する加
速度の影響を排除することができ、上下方向の加速度検
知の指向性を向上させることができるなどの優れた特徴
を有するものである。
【0010】ところが、前述した製造方法を適用して図
13に示す構造の半導体センサを製造しようとすると、
半導体ウエハに補助基板を陽極接合法により接合する場
合、両者間に電圧を印加し、両者の温度を上げ、加圧し
ながら処理する必要があるが、この際に薄肉の梁部26
とダイヤフラム部28に負荷をかけるおそれがあるとと
もに、補助基板をダイシングする際に薄肉の梁部26と
ダイヤフラム部28に衝撃を与えるおそれがあり、これ
らの部分を損傷させてしまうおそれがある。そしてこれ
が、この種の半導体センサを量産する際の歩留まりの低
下の要因となっている問題がある。
【0011】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、センサの感度を左右する梁部あるいはダイヤフラ
ム部を損傷させることなく半導体センサを大量に製造す
ることができる製造方法、および、梁部とダイヤフラム
部を損傷させることなく製造することができて指向性の
優れた半導体センサを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、半導体基板からなる中央部の
作用部とその周囲の梁部とその周囲の枠状の固定部とを
具備し、前記梁部に感歪センサを設けた半導体センサの
製造方法において、半導体基板の下面に環状の溝を形成
して、前記溝の内側に作用部を前記溝の上方に肉厚部を
前記溝の周囲に固定部を形成し、次いで半導体基板の下
面に、補助基板を接合し、続いてこの補助基板の一部を
機械加工で切断して前記作用部に接続する重錘体と前記
固定部に接続する台座とを形成し、次に、エッチング法
により半導体基板の上面側から前記肉厚部を蝕刻して薄
肉化を行ない、前記溝の上方に肉薄のダイヤフラム部と
梁部を形成するものである。
【0013】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、半導体基板からなる中央部の作用部とその周囲
の梁部およびダイヤフラム部とそれらの周囲の枠状の固
定部とを具備し、前記梁部に感歪センサを設けた半導体
センサの製造方法において、半導体基板の下面に環状の
溝を形成して、前記溝の内側に作用部を前記溝の上方に
肉厚部を前記溝の周囲に固定部を形成し、次いで半導体
基板の下面に、補助基板を接合し、続いてこの補助基板
の一部を機械加工で切断して前記作用部に接続する重錘
体と前記固定部に接続する台座とを形成し、次に、エッ
チング法により半導体基板の上面側から前記肉厚部の一
部を蝕刻して肉厚部の一部を完全に除去して貫通させ、
この貫通部分を除いた部分に梁部を形成するものであ
る。
【0014】請求項3記載の発明は前記課題を解決する
ために、半導体基板からなる中央部の作用部とその周囲
の梁部とその周囲の枠状の固定部とを具備し、前記梁部
に感歪センサを設けた半導体センサにおいて、前記作用
部と梁部と固定部とに囲まれた部分に、作用部と梁部と
固定部とに連続し、梁部よりも薄いダイヤフラム部を形
成してなるものである。
【0015】
【作用】半導体基板の下面に溝を形成して肉厚部を形成
し、この状態で補助基板を接合してから補助基板を切断
し、その後に半導体基板の上面をエッチングにより蝕刻
して必要部分を更に薄肉化して梁部とダイヤフラム部を
形成するので、薄いダイヤフラム部と梁部を形成する以
前に、厚肉部の状態で接合時の圧力や切断時の負荷ある
いは衝撃が半導体基板に作用する。よって薄いダイヤフ
ラムや梁部が損傷することはない。また、半導体基板と
補助基板の接合時の圧力や切断時の負荷あるいは衝撃を
避けてダイヤフラム部と梁部を形成できるので、前記圧
力や負荷あるいは衝撃をかけた後にこれらの部分を薄型
に加工することが容易にでき、センサの感度が向上す
る。
【0016】一方、半導体センサの作用部と梁部と固定
部とに囲まれた部分に、作用部と梁部と固定部とに連続
し、梁部よりも薄いダイヤフラム部を形成してなるもの
は、梁部に横方向から作用する力の影響をダイヤフラム
部が排除するので、梁部の上下方向に作用する力を確実
に検出することができ、センサとしての検出指向性と感
度が向上する。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1(a)と図1(b)は本発明に係る半
導体センサの一実施例を示すものである。この実施例の
半導体センサHは、基本的には図8と図9を基に先に説
明した従来の半導体センサ装置Aに設けられるものであ
る。
【0018】この例の半導体センサHは、半導体ウエハ
からなる半導体基板Eと、この半導体基板Eの下面に接
合されたガラスあるいはセラミックスなどからなる補助
基板Fとからなるもので、中央部の作用部30とその周
囲の梁部31およびダイヤフラム部32とそれらの周囲
の固定部33の各領域に分けられて構成されている。
【0019】まず、半導体センサHにおいて、図1
(b)の断面構造に示すように、半導体基板Eの下面中
央部側には下向きの凸部状の接続部30aを残して環状
の溝32aが形成され、この溝32aの上方の梁部31
は肉薄構造にされて可撓性を有する。前記作用部30の
下方には接続部30aを介して重錘体34が固着され、
固定部33の下方には重錘体34の周囲を囲む台座35
が固着されている。前記重錘体34は、その周囲に形成
された環状の溝部35aと切断溝35bとにより台座3
5から分離されている。前記溝部35aと切断溝35b
は両者が連続されて補助基板Fを貫通するもので、溝部
35aは補助基板Fの上面側に形成されて半導体基板E
の溝32aに開口し、切断溝35bは補助基板Fの下面
側に形成されて補助基板Fの下面に開口している。
【0020】そして、前記半導体基板Eの梁部31の上
面には、ピエゾ抵抗素子などの感歪ゲージRx1〜Rx4、
Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4が所定の向きに形成されてい
る。また、前記梁部31は、固定部33の上面と面一に
平面十字状に形成されるとともに、梁部31の周囲であ
って、固定部33との間の部分には、梁部31よりも薄
く、梁部31と固定部33に連続する肉薄のダイヤフラ
ム部32が形成されている。
【0021】図1に示す構造の半導体センサHは、図1
の上下方向に加速度が作用すると重錘体34が梁部31
を撓ませるので、この歪量を感歪ゲージRx1〜Rx4、R
y1〜Ry4、Rz1〜Rz4で検出し、歪量を電気的に検出す
ることで半導体センサHに作用する加速度を測定するこ
とができる。また、ダイヤフラム部32を設けることで
梁部31に横方向から加速度が作用しても梁部31が横
方向に撓むことがないので、横方向に作用する加速度の
影響を排除することができ、上下方向に作用する加速度
のみを効率良く検知できるので、加速度検知の指向性を
向上させることができる。
【0022】次に前記のように構成された加速度センサ
Hの製造方法について説明する。加速度センサHを製造
するには、まず、半導体プロセスで用いる半導体基板
(半導体ウエハ)を用い、この半導体基板の上に複数の
単位領域を定義する。この半導体基板は、後のダイシン
グ工程において各単位ごとに別個に切り出され、それぞ
れが独立して半導体センサとなる。例えば、円盤状の半
導体基板の上面に正方形などの多数の単位領域を整列状
態で定義するが、ここでは説明の簡略化のために1つの
正方形状の単位領域を例にとって説明する。
【0023】図2は、この単位領域を構成するn型のS
i基板などからなる半導体基板50の平面図であり、以
後この半導体基板50に工程順に順次加工を加えてゆく
場合、図2のAーA’線に沿う断面を工程順に図3
(a)と図4(a)と図5(a)に示し、図2のBー
B’線に沿う断面を工程順に図3(b)と図4(b)と
図5(b)に示す。まず、各単位領域を示す図2の正方
形状の半導体基板50の上面に、不純物打ち込みなどを
行なって抵抗素子などの感歪ゲージRx1〜Rx4、Ry1〜
Ry4、Rz1〜Rz4を所定の向きに形成する。また、半導
体基板50の下面に、図10を基に先に説明した従来の
製造方法の場合と同様な方法を用い、図2の鎖線、また
は、図3と図4の断面構造に示すような矩形環状型の溝
51を形成して半導体基板50の上面部に肉厚部52を
形成する。この溝51の形成には、エッチング液を用い
て行なうケミカルエッチングあるいは機械切削などを行
なう。
【0024】次に、半導体基板50の下面に従来の方法
と同等の陽極接合法を用いて補助基板53を図3と図4
に示すように接合する。なお、前記補助基板53の上面
に、半導体基板50の下面の環状の溝51に位置合わせ
できるような環状の溝部53aをダイシングなどにより
形成しておき、この環状の溝部53aと前記環状の溝5
1を図3(b)に示すように位置合わせしてから接合す
るものとする。なお、この接合には、半導体基板50と
補助基板53に電圧を印加して加熱したまま両者を加圧
することで接合する。ここで、肉厚部52には、後の工
程で形成する梁部やダイヤフラム部を形成していないの
で、前記加圧に十分に耐えることができる。次いで前記
補助基板53の下面からダイシング加工により図4に示
すような環状の切断溝53bを前記溝部53aに連通す
るように形成する。また、この溝加工の際に、肉厚部5
2には、後の工程で形成する梁部やダイヤフラム部を形
成していないので、肉厚部52は溝加工の衝撃や圧力に
十分に耐えることができる。
【0025】次に、リソク゛ラフィ法により半導体基板
50の上面をレジスト55で覆う。この場合、半導体基
板50の上面において後の工程で感歪ゲージの形成や配
線を行なう部分は、レジスト55を被せないようにして
おく。
【0026】次に反応性ガスイオンエッチング法(RI
法)やCF4ーO2プラズマエッチング法などのいわゆる
ドライエッチング法により、肉厚部52のレジストで覆
われていない部分をその上方からドライエッチングして
肉厚部52の一部を更に薄く加工してダイヤフラム部3
2を形成する。なお、このドライエッチングで薄く加工
するのは、半導体基板50の上面において後の工程で感
歪ゲージや配線を行なわない部分のみである。よって図
2に示す半導体基板50の上面において、上面の中央部
と、感歪ゲージRx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4を
形成した範囲と、上面の周辺部を除く部分をドライエッ
チングして梁部31とそれよりも薄い薄肉のダイヤフラ
ム部32を形成する。前記ダイヤフラム部32を形成す
る際に、ドライエッチングによれば、梁部31よりも薄
い均一な厚さのダイヤフラム部32を形成することがで
きる。
【0027】続いて前記レジスト55を図6に示すよう
に除去すると、半導体基板50から形成される半導体基
板Eと、補助基板53から形成される補助基板Fとが接
合され、上面中央部に作用部30を有し、その周囲に可
撓部31を有し、その周囲に固定部33を有するととも
に、作用部31の下方に接続部31aを介して重錘部3
4を有し、固定部33の下方に台座35を有し、梁部3
1とダイヤフラム部32を備えた図1の半導体センサH
と同等の半導体センサHが得られる。
【0028】以上説明の製造方法によれば、補助基板5
3を半導体基板50に陽極接合する際と、補助基板53
を切断する際に、いずれも肉厚部52に圧力や衝撃をか
けることになるが、ダイヤフラム部32と梁部31を形
成する以前の肉厚部52の状態で補助基板53の接合と
切断とを行なうために、いずれの場合もダイヤフラム部
32と梁部31の損傷につながることはない。
【0029】ところで、前記エッチングの際にレジスト
で覆われていない肉厚部52の全部を除去してダイヤフ
ラム部32を無くするならば、図7に示すような貫通孔
32’が形成された半導体センサH’が得られる。この
構成のセンサH’においても先に説明した構造の半導体
センサHと同様に加速度の検出を行なうことができる。
【0030】なお、前記の各実施例において、感歪ゲー
ジRの配置や配線部分などのパターンは自由に変更して
も良いものであり、用いる半導体基板Eの形状や大き
さ、センサ各部の大きさや形状は特に限定されるもので
はない。更に、半導体基板Eの表面から行なうドライエ
ッチングの深さも任意であるし、その方法もドライエッ
チングでれば、特に限定されない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の方法は、半
導体基板の下面に溝を形成して肉厚部を形成し、この状
態で補助基板を接合してから補助基板を切断し、その後
に半導体基板の上面をエッチングにより蝕刻して必要部
分を更に薄肉化して梁部とダイヤフラム部を形成するの
で、薄いダイヤフラム部と梁部を形成する以前に、肉厚
部の状態で接合時の圧力や切断時の負荷あるいは衝撃を
半導体基板に負荷することができる。よってその後に形
成される薄いダイヤフラムや梁部に損傷を生じさせるこ
とがない。また、接合時の圧力や切断時の負荷あるいは
衝撃を避けてダイヤフラム部と梁部を形成できるので、
これらの部分を薄型化することが容易にでき、センサの
感度が向上する。さらに、ダイヤフラム部をエッチング
で形成すると、ダイヤフラム部の厚さを自由に調節する
ことができ、所定厚さのダイヤフラム部をエッチングに
より容易に得ることができる。また、エッチングにより
半導体基板の一部分を薄肉化する際に、貫通させて梁部
を形成する方法においても前記の場合と同様に、肉厚部
の状態で接合時の圧力や切断時の負荷あるいは衝撃を半
導体基板に負荷することができる。よってその後に形成
される薄いダイヤフラムや梁部に損傷を生じさせること
がない。
【0032】一方、半導体センサの作用部と梁部と固定
部とに囲まれた部分に、作用部と梁部と固定部とに連続
し、梁部よりも薄いダイヤフラム部を形成してなるもの
は、梁部に横方向から作用する力の影響をダイヤフラム
部が排除するので、梁部で上下方向に作用する力を確実
に検出することができ、センサとしての検出指向性と感
度が向上する。また、前記の構造を採用するならば、半
導体基板の下面に溝を形成して肉厚部を形成し、この状
態で補助基板を接合してから補助基板を切断し、その後
に半導体基板の上面をエッチングにより蝕刻して必要部
分を更に薄肉化して梁部とダイヤフラム部を形成する方
法により製造することができるので、薄いダイヤフラム
部と梁部を形成する以前に、肉厚部の状態で接合時の圧
力や切断時の負荷あるいは衝撃を半導体基板に負荷させ
ることができ、よってその後に形成される薄いダイヤフ
ラムや梁部に損傷を生じさせることなく半導体センサを
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明に係る半導体センサの一実
施例の要部を示す斜視図、図1(b)は図1(a)のC
ーC線に沿う断面図である。
【図2】図2は本発明方法を説明するために使用する半
導体基板の加工前の状態を示す上面図である。
【図3】図3は図2に示す半導体基板の下面に補助基板
を接合した状態を示すもので、図3(a)は図2のAー
A’線に沿う断面図、図3(b)は図2のBーB’線に
沿う断面図である。
【図4】図4は図2に示す半導体基板上にフォトレジス
トを形成した状態を示すもので、 図4(a)は図2の
AーA’線に沿う断面図、図4(b)は図2のBーB’
線に沿う断面図である。
【図5】図5は図2に示す半導体基板をエッチングした
状態を示すもので、図5(a)は図2のAーA’線に沿
う断面図、図5(b)は図2のBーB’線に沿う断面図
である。
【図6】図6は図5に示す状態からフォトレジストを除
去した状態を示すもので、図6(a)は図2のAーA’
線に沿う断面図、図6(b)は図2のBーB’線に沿う
断面図である。
【図7】図7は本発明方法によって製造される半導体セ
ンサの他の例を示す斜視図である。
【図8】図8は従来の半導体センサの一構造例を示す断
面図である。
【図9】図9は図8に示す半導体センサの上面図であ
る。
【図10】図10は図8に示す従来構造の半導体センサ
の製造方法を説明するためのもので、半導体基板に溝を
形成した状態を示す断面図である。
【図11】図11は図10に示す半導体基板に補助基板
を接合した状態を示す断面図である。
【図12】図12は図10に示す補助基板に切溝を入れ
た状態を示す断面図である。
【図13】図13は本発明者らが先に特許出願している
半導体センサの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
H 半導体センサ、 E 半導体基板、 F 補助基板、 30 作用部、 31 梁部、 32 ダイヤフラム部、 32a 溝、 33 固定部、 34 重錘体、 35 台座、 35a 溝部、 35b 切断溝、 Rx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4 感歪ゲージ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 仁 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 高橋 克彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板からなり、中央部の作用部と
    その周囲の梁部およびダイヤフラム部とそれらの周囲の
    枠状の固定部とを具備し、前記梁部に感歪センサを設け
    た半導体センサの製造方法において、 半導体基板の下面に環状の溝を形成して、前記溝の内側
    に作用部を前記溝の上方に肉厚部を前記溝の周囲に固定
    部を形成し、次いで半導体基板の下面に、補助基板を接
    合し、続いてこの補助基板の一部を機械加工で切断して
    前記作用部に接続する重錘体と前記固定部に接続する台
    座とを形成し、次に、エッチングにより半導体基板の上
    面側から前記肉厚部を蝕刻して薄肉化を行ない、前記溝
    の上方に肉薄のダイヤフラム部と梁部とを形成すること
    を特徴とする半導体センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板からなり、中央部の作用部と
    その周囲の梁部とその周囲の枠状の固定部とを具備し、
    前記梁部に感歪センサを設けた半導体センサの製造方法
    において、 半導体基板の下面に環状の溝を形成して、前記溝の内側
    に作用部を前記溝の上方に肉厚部を前記溝の周囲に固定
    部を形成し、次いで半導体基板の下面に、補助基板を接
    合し、続いてこの補助基板の一部を機械加工で切断して
    前記作用部に接続する重錘体と前記固定部に接続する台
    座とを形成し、次に、エッチング法により半導体基板の
    上面側から前記肉厚部の一部を蝕刻して肉厚部の一部を
    完全に除去して貫通させ、この貫通部分を除いた部分を
    梁部とすることを特徴とする半導体センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板からなり、中央部の作用部と
    その周囲の梁部とその周囲の枠状の固定部とを具備し、
    前記梁部に感歪センサを設けた半導体センサにおいて、 前記作用部と梁部と固定部とに囲まれた部分に、作用部
    と梁部と固定部に連続し、梁部よりも薄いダイヤフラム
    部を形成してなることを特徴とする半導体センサ。
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