JPH0533696A - エンジン駆動ヒートポンプの制御方法 - Google Patents

エンジン駆動ヒートポンプの制御方法

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JPH0533696A
JPH0533696A JP3208826A JP20882691A JPH0533696A JP H0533696 A JPH0533696 A JP H0533696A JP 3208826 A JP3208826 A JP 3208826A JP 20882691 A JP20882691 A JP 20882691A JP H0533696 A JPH0533696 A JP H0533696A
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JP
Japan
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engine
throttle valve
heat pump
opening
speed
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JP3208826A
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English (en)
Inventor
Keiji Wada
圭司 和田
Yutaka Suzuki
裕 鈴木
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 スロットルバルブの初期設定開度Φn を、前
回エンジンを起動させた時に完爆を開始した時の開度
と、冷却水温度を変数とする関数とから演算して設定
し、クランキング中に所定の速度(例えば125ms/ス
テップ)で開度を増加させながら完爆を待ち、エンジン
を起動させる。 【効果】 燃料が希薄な状態で点火し、燃料を速やかに
増加するため、エンジンの不完爆がなくなり起動性が向
上する。起動時の燃料供給が抑えられているため、ハン
チングを起こし難い。完爆した前回のスロットルバルブ
開度を基準に起動時の開度を設定しているため、経時変
化の影響を受けることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然ガスや石油などを燃
料とするエンジンによって圧縮機を駆動し、ヒートポン
プ冷/暖房運転などを行う装置の運転制御技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン駆動ヒートポンプとして
はエンジン、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、レシーバ
タンク、室外電動弁、室外熱交換器、アキュームレータ
などを順次連結して、冬期の暖房運転だけではなく夏期
の冷房運転にも使用可能な構成にして製造・供給される
ことが多い。
【0003】このようなエンジン駆動ヒートポンプ冷/
暖房装置としては、例えば特公平3−32712号公報
に提案された技術などが知られており、また、エンジン
を制御する方法については特公昭63−32973号公
報、同63−40925号公報などに具体的提案がなさ
れている。
【0004】しかし、上記従来技術は何れの場合もエン
ジン起動時のスロットルバルブが図6に示したように、
クランキング中は変化することなく固定されて完爆を待
っているため、このスロットルバルブの開度によっては 1)エンジンが完爆しないことがある(スロットルバル
ブが閉まり過ぎ) 2)エンジン完爆と同時にエンジン回転数が急上昇しハ
ンチングする(スロットルバルブが開き過ぎ) 3)エンジンが経年変化などにより不調になった時に
は、スロットルバルブが固定されているため完爆しない と云った種々の問題点があり、エンジン起動時のスロッ
トルバルブの位置決めが煩雑で、しかも重要な問題点で
あった。
【0005】また、冷/暖房運転を開始した時、あるい
は設定温度を大きく変更するなどして負荷が急激に変化
した時には、この急激な負荷の変動に速やかに対応しよ
うとしてスロットルバルブの開度を急に変化させてエン
ジンへの燃料供給量を大きく変化させるとハンチングを
生じ、ハンチングを起こさないようにスロットルバルブ
開度を緩やかに変化させると、負荷の変動量が大きい場
合の対応時間が長くなるという問題点があった。
【0006】また、エンジンの回転数は室内機の設置台
数や負荷に応じて制御される構成であるため、試運転時
の能力測定や排ガス(例えばNOX )測定時などで回転
数を変化させようとしても、負荷の設定が大掛かりとな
るなどの理由から変更が容易でないと云った問題点があ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のエン
ジン駆動ヒートポンプにおいては、エンジンの起動性
が劣る、負荷の変動に対応し難い、回転数の変更が
容易でないため、試運転や排ガス(例えばNOX )測定
の作業を能率良く行い難い、と云った種々の問題点があ
りこの点の解決が課題とされていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するための具体的手段として、ヒートポンプ
冷/暖房装置などに用いるエンジンの起動制御におい
て、エンジン起動時のスロットルバルブ開度を前回起動
した時の開度を基準に演算・設定することを特徴とする
エンジン駆動ヒートポンプの制御方法、ヒートポンプ冷
/暖房装置などに用いるエンジンの起動制御において、
エンジン起動時のスロットルバルブ開度を前回起動した
時の開度を基準に演算・設定し、クランキング中に該開
度を拡大操作することを特徴とするエンジン駆動ヒート
ポンプの制御方法、エンジン起動時の初期設定スロット
ルバルブ開度Φn を、前回起動した時の完爆開始時のス
ロットルバルブ開度Φn-1 と、前回起動したときの完爆
時の冷却水温度t1 を変数とする関数F(t1) と、今回
起動時の冷却水温度t2 を変数とする関数F(t2) と、
定数Aとから、Φn =Φn-1 −F(t1) +F(t2) −A
と設定するエンジン駆動ヒートポンプの制御方法、ヒー
トポンプ冷/暖房装置などに用いるエンジンの回転数制
御において、負荷に対応して設定したエンジン回転数と
センサーが検知した実際のエンジン回転数との差に基づ
いてスロットルバルブを操作する際に、スロットルバル
ブの操作量に応じた速度でスロットルバルブを操作する
ことを特徴とするエンジン駆動ヒートポンプの制御方
法、ヒートポンプ冷/暖房装置などに用いるエンジンの
回転数制御において、予め定めたエンジン回転数でエン
ジンを回転させる強制回転スイッチを有し、このスイッ
チの投入により設定回転数でエンジンを回転することを
特徴とするエンジン駆動ヒートポンプの制御方法を提供
することにより、前記した従来技術の課題を解決するも
のである。
【0009】
【作用】エンジン起動時のスロットルバルブ開度を前回
起動した時の開度を基準に演算・設定する制御方法にお
いては、エンジンに経時変化があっても前回起動時を基
準にしたスロットルバルブ操作が行われるため、起動性
の低下を防止することが可能であり、さらにクランキン
グ中にスロットルバルブの開度を拡大操作する制御方法
においては、燃料が希薄な状態で点火を行い燃料供給量
を速やかに増加させることにより、エンジンの不完爆が
なくなり起動性が顕著に向上する。そして、起動時の燃
料供給量が抑えられるため、ハンチングの発生も防止さ
れる。また、スロットルバルブの開度を、負荷に対応し
て設定したエンジン回転数と実際のエンジン回転数との
差に基づいて操作する制御方法においては、運転開始時
や設定温度を大きく変更した時など、負荷の変化量が大
きくスロットルバルブの操作量が大きい時にはスロット
ルバルブは速く駆動され、逆に負荷の変化量が小さくス
ロットルバルブを僅かに操作すれば良い時には緩やかに
駆動されるため、負荷のいかなる変動に対しても速やか
な対応が可能であり、ハンチングが起こることがない。
また、強制回転スイッチにより所定の回転数でエンジン
を回転させる制御方法においては、このスイッチを投入
することによりエンジンが所定の回転数で回転するた
め、特定の回転数で行う試運転やNOX などの排ガス測
定、点火時期の調節などが能率良く行える。
【0010】
【実施例】図1は、本発明になるエンジン起動制御を採
用したエンジン駆動ヒートポンプのシステム図の一例で
ある。図中1Aは室外機、1は例えば都市ガスを燃料と
するガスエンジン(以下、単にエンジンと記す)、2は
圧縮機、3は四方弁、4Aは室内機、4は室内熱交換
器、5はレシーバタンク、6は室外電動弁、7は室外熱
交換器、8はアキュームレータであり、これら機器単体
は従来周知のものと変わるものではなく、順次連結して
破線で示した暖房回路Aと実線で示した冷房回路Bとが
構成されており、エンジン1にはスロットルバルブ11
を介して燃料供給管12が接続されると共に、エンジン
1を起動させるためのスタータ13、冷却水の温度を測
定するためのセンサー14、エンジン1の回転数を検出
するためのセンサー15とが設けられており、スタータ
13の操作を行うことができ、また、センサー14およ
び15の検出データを取り入れてスロットルバルブ11
の開度調節をすることのできる室外コントローラ9が接
続されている。そして、この室外コントローラ9には室
内コントローラ9aを介してリモートコントロール装置
(以下、リモコンと記す)9bがシリアル通信配線によ
って接続され、室内からエンジン1の運転を制御する構
成となっている。
【0011】エンジン1への燃料供給量を調整するため
のスロットルバルブ11は、適宜の手段により駆動・制
御することができるが、ここではスロットルバルブ11
の最小開度を0ステップ、最大開度を400ステップと
するステッピングモータ16を用いた一実施例に基づい
て説明する。そして、エンジン1を起動する時のスロッ
トルバルブ11は、例えば図2のように駆動・制御され
る。
【0012】すなわち、スロットルバルブ11は或る所
定の開度に設定されてクランキングを開始し、所定時間
(例えば1秒間)この開度に保持した後、開度を所定の
制御速度(例えば125ms/ステップ)で所定の時間
(例えば5秒間)増加させながらエンジン1が完爆する
の待ち、その後所定の時間(例えば1秒間)その開度に
保持して通常の運転制御に入る。
【0013】クランキングを開始する時のスロットルバ
ルブ11の開度、すなわち初期設定開度Φn は、前回エ
ンジンを起動させた時に完爆を開始した時のスロットル
バルブの開度Φn-1 と、この前回エンジン起動時の完爆
開始時のセンサー14が検出した冷却水温度t1 を変数
とする関数F(t1)と、今回起動時の冷却水温度t2 を変
数とする関数F(t2) と、定数Aとを用いて室外コント
ローラ9に内蔵された演算部によって決定されるもので
あり、リモコン9bの運転開始スイッチ(図示せず)を
入れると、エンジン1を起動させるスタータ13が駆動
する前に室外コントローラ9の指示により、ステッピン
グモータ16が所定量駆動されて自動的に設定される。
【0014】具体的に説明すれば、前記スロットルバル
ブ11の初期設定開度Φn は、例えば Φn =Φn-1 −F(t1) +F(t2) −A なる数式に基づいて演算・設定されるものであり、関数
F(t1) 、関数F(t2)、定数Aはエンジン1のタイプ
(ガスエンジン、ガソリンエンジンなど)や型式、容量
などによって適宜決定される。
【0015】そして、関数F(t) が例えば図3に例示し
た関数、すなわち、 F(t) =80(t〈−20) F(t) =−t+60(−20≦t≦60) F(t) =0(60〈t) として与えられ、上記関数においてtはt1 またはt2
である。例えば、定数Aを20とした装置制御におい
て、Φn-1 が120であったとすると、センサー14が
検知した前回の冷却水の温度t1が10℃の時の関数F
(t1) は50であり、今回の冷却水温度t2 が60℃の
ときの関数F(t2) は0となり、この時のスロットルバ
ルブ11の初期設定開度Φn は Φn =Φn-1 −F(t1) +F(t2) −A =120−50+0−20 =50(ステップ) として与えられる。したがって、室外コントローラ9の
指示によってステッピングモータ16が駆動し、スロッ
トルバルブ11の初期設定開度Φn が50ステップの位
置に自動的に設定される。
【0016】このようにしてスロットルバルブ11の開
度を50ステップに設定したのち、室外コントローラ9
の指示によってスタータ13を駆動しクランキングを開
始する。そして、1秒経過した後、125ms/ステップ
の制御速度で5秒間ステッピングモータ16を駆動し、
スロットルバルブ11の開度を40ステップだけ増加さ
せ、この90ステップ(50+40)の開度で1秒間保
持する。このクランキングにおいて、センサー15の検
出するエンジン1の回転数が700rpm 以上にならなか
った時には、リモコン9bによる運転開始操作を再度繰
り返す。エンジン回転数が700rpm 以上となった時を
完爆と判断し、この完爆が開始された時のスロットルバ
ルブ11の開度Φを室外コントローラ9のメモリーに記
憶させておき、次にエンジン1を起動する時の初期設定
開度Φn を上記のようにして決定する時の情報(Φ
n-1 )として使用する。そして、その後のエンジン1の
運転制御は従来周知の方法などによって制御する。
【0017】なお、スロットルバルブ11の初期設定開
度Φn を決定する関数F(t) は二次関数などであっても
良いし、初期設定開度Φn を決定するときの各パラメー
タには上限値と下限値とを適宜設けることも可能である
(例えば、Φn-1 −F(t1)−Aは最小値30ステップ、
最大値50ステップ)。
【0018】以上説明したように本発明のエンジン起動
制御方法は、スロットルバルブ11の初期設定開度Φn
を燃料が希薄な状態となってエンジン1が完爆寸前の開
度に設定してクランキングを開始し、クランキング中に
その開度を速やかに増加させて燃料濃度を高めることに
より確実に完爆させる方法であるから、クランキング中
の開度を増加させるステップ移動の勾配は、前記実施例
に限定されるものではなくエンジンのタイプ(ガス、ガ
ソリンなど)や型式、容量などによって適宜決定されれ
ば良い。
【0019】図4は、本発明になるエンジン回転数制御
を採用したエンジン駆動ヒートポンプのシステム図の一
例である。図1と同様に暖房回路Aと冷房回路Bとがエ
ンジン1、圧縮機2、四方弁3、室内熱交換器4、レシ
ーバタンク5、室外電動弁6、室外熱交換器7、アキュ
ームレータ8を順次連結して形成されており、室外コン
トローラ9は運転開始/停止などの通常の制御機能の他
に比較演算部91とステップ速度演算部92とステッピ
ングモータ制御部93とを有しており、比較演算部91
にはエンジン1の回転数を検出するセンサー15が接続
され、データが比較演算部91に入力される。また、室
内温度を計測するために室内熱交換器4に取り付けたセ
ンサー41が室内コントローラ9aに接続され、データ
が室内コントローラ9aからシリアル通信で室外コント
ローラ9に入力される。そして、ステッピングモータ制
御部93はステップ速度演算部92の演算結果に基づい
てスロットルバルブ11の開度を調節するために、駆動
パルスをステッピングモータ16に向けて発することが
できるように接続されている。
【0020】上記構成の装置制御においては、リモコン
9bによって室内熱交換器4に設定した室内温度と、セ
ンサー41が検出した実際の室温との温度差ΔTを先ず
比較演算部91において演算し、次にこの温度差ΔTに
対応するエンジン1の所定回転数と、センサー15が検
出したエンジン1の実際の回転数との回転数差ΔNを演
算する。なお、温度差ΔTに対応するエンジン1の所定
回転数は予め設定されてコントローラ9のメモリー(図
示せず)に記憶されている。
【0021】次に、ステップ速度演算部92において、
スロットルバルブ11を操作するステッピングモータ1
6の制御量Xと制御速度Yとをそれぞれ、 X=aΔN+b Y=cX+d として演算する(a、b、cおよびdは定数)。
【0022】例えば、a=0.05、b=0、c=0.
1、d=30とした制御においては、設定室温が27℃
で、センサー41が検出した室温が32℃であると、温
度差ΔTは ΔT=27−32=−5(℃) と演算され、この負荷(温度差)に対応するエンジン1
の所定回転数が例えば1800rpm で、センサー15が
検出したエンジン1の実際の回転数が例えば1000rp
m であったとすると、比較演算部91において回転数差
ΔNが ΔN=1800−1000=800(rpm ) と演算され、ステップ速度演算部92において、 X=0.05×800=40(ステップ) Y=0.1X+30=34(ステップ/sec ) と演算される。
【0023】この演算結果に基づきステッピングモータ
制御部93からはステッピングモータ16に向かって制
御量;40ステップ、制御速度;34ステップ/sec の
駆動パルスが発せられ、ステッピングモータ16がスロ
ットルバルブ11の開度を急速、且つ大きく拡げるの
で、エンジン1への燃料供給が急激に増加し、エンジン
1の回転速度は目に見えて上昇する。したがって、冷房
負荷などの急激な変化に速やかに対応することができ
る。
【0024】なお、ステッピングモータ16によるスロ
ットルバルブ11の駆動・制御は適宜の間隔、例えは1
0〜60秒間隔で行うため、或る瞬間には上記の温度差
ΔT=−5℃が確認されて上記のようにスロットルバル
ブ11の開度を大きく且つ急速に拡大操作しても、次の
或る制御時には温度差ΔTが例えば−1℃であると確認
されると、この温度差ΔT=−1℃に対応するエンジン
1の設定回転数は、例えば1000rpm で、センサー1
5が検知した実際の回転数が900rpm であれば、比較
演算部91において回転数差ΔNが ΔN=1000−900=100(rpm ) と演算され、ステップ速度演算部92において制御量X
と制御速度Yとが、 X=0.05×100=5(ステップ) Y=0.1X+30=30.5(ステップ/sec ) と演算される。
【0025】このため、ステッピングモータ制御部93
からはステッピングモータ16に向かって制御量;5ス
テップ、制御速度;30.5ステップ/secの駆動パル
スが発せられ、ステッピングモータ16がスロットルバ
ルブ11の開度を緩やかに且つ僅かに拡げるので、エン
ジン1に供給される燃料の変化量は緩やかで且つ少ない
ため、エンジン1の回転速度は緩やかに増加する。
【0026】なお、この温度差ΔT=−1℃と云う条件
下での制御は、室温を27℃に設定して冷房運転してい
た時に人の出入りなどがあって室温が例えば28℃まで
僅かに上昇した時などの制御でもある。
【0027】したがって、大きな負荷変動がありスロッ
トルバルブ11の開度を大きく変える必要がある時には
ステッピングモータ16が大きな制御速度でスロットル
バルブ11を駆動・制御し、スロットルバルブ11の開
度を僅かに変えるだけで良い時にはステッピングモータ
16がスロットルバルブ11を緩やかに駆動する。この
ようにして、エンジン1への燃料供給が制御されるの
で、負荷変動に対する速やかに対応とハンチングの防止
が可能となった。
【0028】なお、冷房負荷が減少するなどの理由でエ
ンジン1の回転数を減少させる時にも、回転数を上げた
時と同様に駆動・制御するので、速やかにしかもハンチ
ングを起こすことなく対応することができる。また、制
御量および制御速度の演算は一次式に限定されるもので
はない。また、制御速度に上限と下限を設けることも可
能である。
【0029】図5は、本発明になるエンジンの強制回転
数制御を採用したエンジン駆動ヒートポンプの要部を示
す説明図である。室外コントローラ9は通常の制御機能
を有するほか、強制回転数設定用スイッチ94と、この
スイッチが投入されている時に押し続けると、エンジン
1の回転数を増加させる回転数上昇スイッチ95、同様
に押し続けると回転数を減少させる回転数減少スイッチ
96、およびこのようにして設定したエンジン回転数を
表示するための例えばLED製の表示部97と9有し、
エンジン1のイグニッション17から読み取った回転数
が設定回転数となるように、例えばPID制御などの手
段によってエンジン1の回転数が制御される。
【0030】上記構成の装置制御においては、スイッチ
94を投入して、回転数上昇スイッチ95を押し続ける
と、エンジン1の回転数が上昇し、回転数減少スイッチ
96を押し続けると回転数が減少するので、試運転時の
能力測定、排ガス(例えばNOX )の測定、エンジンの
着火時期調節などの際に、所望のエンジン回転数を容易
に得ることができる。
【0031】なお、図1〜図3に示したエンジンの起動
制御方法、図4に示したエンジン回転数制御方法、図5
に示したエンジンの強制回転数制御方法は相互に組み合
わせて用いることが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、エンジン起動時の
スロットルバルブ開度を前回起動した時の開度を基準に
演算・設定する制御方法においては、エンジンが経年変
化を受けて新品時よりスロットルバルブを開かなければ
完爆しなくなっても、完爆した前回の開度を基準にして
スロットルバルブ操作が行われるため、起動性の低下を
防止することが可能であり、さらにクランキング中にス
ロットルバルブの開度を拡大操作する制御方法において
は、燃料が希薄な状態で点火を行い燃料供給量を速やか
に増加させることにより、エンジンの不完爆がなくなる
ため起動性が顕著に向上する。そして、起動時の燃料供
給量が抑えられているため、ハンチングが起こることも
ない。また、スロットルバルブの開度を、負荷に対応し
て設定したエンジン回転数と実際のエンジン回転数との
差に比例して操作する制御方法においては、運転開始時
や設定温度を大きく変更した時など、負荷の変化量が大
きくスロットルバルブの操作量が大きい時にはスロット
ルバルブは速く駆動され、逆に負荷の変化量が小さくス
ロットルバルブを僅かに操作すれば良い時には緩やかに
駆動されるため、負荷のいかなる変動に対しても速やか
な対応が可能であり、ハンチングが起こることがない。
また、強制回転スイッチにより所定の回転数でエンジン
を回転させる制御方法においては、このスイッチを投入
することによりエンジンが所定の回転数で回転するた
め、特定の回転数で行う試運転やNOX などの排ガス測
定、点火時期調節などが能率良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるエンジン起動制御を適用したエン
ジン駆動ヒートポンプのシステム図である。
【図2】スロットルバルブの初期設定開度Φn を演算す
るために用いた関数F(t) の説明図である。
【図3】エンジン起動時のスロットルバルブの制御例を
示す説明図である。
【図4】本発明になるエンジン回転数制御を適用したエ
ンジン駆動ヒートポンプのシステム図である。
【図5】本発明になるエンジン強制回転数制御を適用し
たエンジン駆動ヒートポンプの要部を示す説明図であ
る。
【図6】従来例におけるエンジン起動時の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ガスエンジン 11 スロットルバルブ 12 燃料供給管 13 スタータ 14 センサー 15 センサー 16 ステッピングモータ 17 イグニッション 2 圧縮機 3 四方弁 4 室内熱交換器 5 レシーバタンク 6 室外電動弁 7 室外熱交換器 8 アキュームレータ 9 室外コントローラ 9a 室内コントローラ 9b リモートントロール装置 1A 室外機 4A 室内機 A 暖房回路 B 冷房回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートポンプ冷/暖房装置などに用いる
    エンジンの起動制御において、エンジン起動時のスロッ
    トルバルブ開度を前回起動した時の開度を基準に演算・
    設定することを特徴とするエンジン駆動ヒートポンプの
    制御方法。
  2. 【請求項2】 ヒートポンプ冷/暖房装置などに用いる
    エンジンの起動制御において、エンジン起動時のスロッ
    トルバルブ開度を前回起動した時の開度を基準に演算・
    設定し、クランキング中に該開度を拡大操作することを
    特徴とするエンジン駆動ヒートポンプの制御方法。
  3. 【請求項3】 エンジン起動時の初期設定スロットルバ
    ルブ開度Φn を、前回起動した時の完爆開始時のスロッ
    トルバルブ開度Φn-1 と、前回起動したときの完爆時の
    冷却水温度t1 を変数とする関数F(t1) と、今回起動
    時の冷却水温度t2 を変数とする関数F(t2) と、定数
    Aとから、 Φn =Φn-1 −F(t1) +F(t2) −A と設定する請求項1または2記載のエンジン駆動ヒート
    ポンプの制御方法。
  4. 【請求項4】 ヒートポンプ冷/暖房装置などに用いる
    エンジンの回転数制御において、負荷に対応して設定し
    たエンジン回転数とセンサーが検知した実際のエンジン
    回転数との差に基づいてスロットルバルブを操作する際
    に、スロットルバルブの操作量に応じた速度でスロット
    ルバルブを操作することを特徴とするエンジン駆動ヒー
    トポンプの制御方法。
  5. 【請求項5】 ヒートポンプ冷/暖房装置などに用いる
    エンジンの回転数制御において、予め定めたエンジン回
    転数でエンジンを回転させる強制回転スイッチを有し、
    このスイッチの投入により設定回転数でエンジンを回転
    することを特徴とするエンジン駆動ヒートポンプの制御
    方法。
JP3208826A 1991-07-26 1991-07-26 エンジン駆動ヒートポンプの制御方法 Pending JPH0533696A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU757773B2 (en) * 1997-11-26 2003-03-06 Sds Biotech K.K. Method for the treatment of wood with metallic treatment and wood treated by the method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU757773B2 (en) * 1997-11-26 2003-03-06 Sds Biotech K.K. Method for the treatment of wood with metallic treatment and wood treated by the method

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