JP2745845B2 - スターリングエンジンの出力制御装置 - Google Patents

スターリングエンジンの出力制御装置

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JP2745845B2 JP3049583A JP4958391A JP2745845B2 JP 2745845 B2 JP2745845 B2 JP 2745845B2 JP 3049583 A JP3049583 A JP 3049583A JP 4958391 A JP4958391 A JP 4958391A JP 2745845 B2 JP2745845 B2 JP 2745845B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃焼熱を利用したス
ターリングエンジンの出力制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えばG.ワーカー(G.WA
LKER) 著,「スターリングエンジン」オクスフォー
ド大学刊行物(OXFORD UNIVERSITY
PRESS 1980年) に示された従来のスターリン
グエンジン及びその制御装置を示す断面構成図である。
図において、1はヒータ管、2は再生器、3はクーラ、
4は高温側空間、5は低温側空間、6は反動室、7はク
ランク室、8はチャージタンクである。また、17は作
動空間4,5からの出力を取出すクランク軸、27は作
動空間の平均圧力を減圧し、チャージタンク8に作動ガ
スを充填するための圧縮機、28は作動空間の平均圧力
を調節するためのコントロールバルブ、29はコントロ
ールバルブ28のスライダーである。
【0003】従来のスターリングエンジンの出力制御装
置は、主にチャージタンク8、圧縮機27、コントロー
ルバルブ28、スライダー29で構成されている。スタ
ーリングエンジンの発生出力はヒータ管温度1で代表さ
れる高温側空間4の作動ガス温度と低温側空間5の作動
ガス温度の温度差とこれらの空間内の作動ガスの平均圧
力で決定される。エンジンを高い熱効率で運転するため
には、ヒータ管温度は高く保つ必要がある。このため、
エンジン出力の可変は、圧縮機27を備えて、作動ガス
をチャージタンク8に高圧で貯えておき、ヒータ管温度
一定の条件下でコントロールバルブ28を操作して、エ
ンジンに作動ガスを充填したり、エンジンから作動ガス
を放出させたりして行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
ターリングエンジンの出力制御装置は、ヒータ管の温度
を制御する装置の他に高い圧縮比をもつ圧縮機27が必
要であり、圧縮機駆動のために大きな動力を必要とする
等の問題点があった。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、圧縮機を用いずに熱効率の低下
を防止でき、かつ、エンジンの出力制御幅を拡大できる
と共に、負荷の動力特性にあわせた円滑なエンジン運転
が可能なスターリングエンジンの出力制御装置を得るこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスターリ
ングエンジンの出力制御装置は、逆止弁と電磁弁とチャ
ージタンクを有し、エンジンのシリンダ内で発生する作
動ガスの圧力変化を利用してその圧力を制御し得る筒内
圧力制御手段、燃焼量を増減してヒータ管の温度を所定
の温度にするヒータ管加熱手段、ヒータ管温度が所定の
温度に達したことを検出して始動用モータを駆動するエ
ンジン始動手段、エンジンの回転数を検出する回転数検
出手段、負荷装置の負荷の状態を検出する負荷検出手
段、及び予め設定された回転数に対するヒータ管温度司
令値を持つ第1、第2ヒータ管温度パターンでヒータ管
を加熱して所定の温度になるように制御を行なうととも
に、シリンダ内の圧力を制御して回転数を制御するエン
ジン出力制御器を備え、該エンジン出力制御器は、上記
第1、第2ヒータ管温度パターンとシリンダ内の圧力制
御による回転数制御によって、所定の時間を経ても目標
回転数にならないことを判別して、その回転数を下げる
場合には、上記第1、第2ヒータ管温度パターンのヒー
タ管温度を段階的に低温側にシフトさせ、その回転数を
上げる場合には、上記第1、第2ヒータ管温度パターン
のヒータ管温度を段階的に高温側にシフトさせるように
構成したものである。
【0007】
【0008】また、エンジン出力制御器は、エンジンが
暖機されたことを判別して、エンジンの再始動時に、エ
ンジン始動のための始動手段へのスタート信号を暖機完
了前の第1始動用ヒータ管温度より低い第2始動用ヒー
タ管温度で発生させて始動すると共に、エンジン停止直
前のヒータ管温度パターンによってエンジンの回転数を
制御するように構成したものである。
【0009】
【作用】この発明によるスターリングエンジンの出力制
御装置では、作動ガス圧縮機を用いずに、筒内圧調節と
ヒ−タ管温度制御を組み合わせたものであり、幅広い出
力制御幅と負荷の状態に見合ったエンジンの出力状態が
得られる。このため、エンジン、負荷装置で構成される
システムを安定にでき、さらに、高い効率で運転可能と
なる。
【0010】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例によるスタ
ーリングエンジンの出力制御装置を、一部ブロックで示
す構成図である。図に示すエンジンはディスプレーサタ
イプのエンジンであるが、図中の1〜5及び17は従来
装置に示したものと同一または相当のものである。6は
反動室兼クランク室、8はエンジンのクーラ3、動力取
出しピストン10及びクロスヘッド11からの作動ガス
冷却熱や摺動摩擦熱を放熱するための冷却水配管、9は
その冷却水循環用ポンプである。12はクロスヘッド1
1とクランク軸17を連結するコネクティングロッド、
13はディスプレーサピストン14とクランク軸17を
連結するコネクティングロッドである。一点鎖線で示す
15は送風量に見合った都市ガスを供給可能な仕組みを
持つヒータ管温度加熱器であり、送風機15a、点火栓
15b、火炎検知ロッド15c、燃焼ノズル15dなど
で構成されている。
【0011】また、一点鎖線で示す16は、アンローダ
弁16a、減圧弁16b、増圧弁16c、逆止弁16
e、チャージタンク16f、緊急減速弁16gで構成さ
れる筒内圧力調節器であり、エンジンの低温空間の圧力
変動を利用して、低温空間の平均圧力を減圧弁16bや
増圧弁16cのON−OFFによって筒内圧力を調節す
る。18はヒータ管温度が所定の第1の始動用ヒータ管
温度(この例では650℃)になった時、エンジンを始
動するための駆動モータである。19はクランク軸17
に結合されたフライホイール、20はクランク軸17の
回転数を検出するための回転数検出器である。22は例
えば圧縮機のような負荷装置、21はエンジンの出力を
負荷装置に伝達するための伝達ベルトを示している。2
3は負荷装置の状態やエンジン回転数、ヒータ管温度、
エンジンのシリンダ温度を検出し、ヒータ管温度加熱器
15や筒内圧力調節器16を駆動制御するための機能を
もつエンジン出力制御器、100はエンジンのシリン
ダ、101はシリンダ100の壁に取り付けたシリンダ
温度検出器、102はヒータ管温度検出器である。
【0012】図2,図3はエンジン出力制御器23にお
ける制御方法の一例を示すフロ−チャ−トである。以
下、このフロ−チャ−トに基いてエンジン出力制御器2
3の動作を説明する。ステップS1でのサーモ運転等に
よる運転開始命令後、ステップS2でエンジンが暖機さ
れているか否かを判別し、シリンダ100に取付けられ
たシリンダ温度検出知器101が450度C以下であれ
ば暖機前と判断して、ステップS3に移り、450度C
よりも高ければ暖機完了と判断してステップS10に移
る。
【0013】ステップS3では、冷房運転か暖房運転か
を外気温度、室内温度条件で判別して冷房運転の場合は
ステップS4に、暖房運転の場合はステップS5に移
る。冷房運転の場合を例として以下に動作を説明する。
ステップS4でエンジンの暖機前の第1ヒータ管温度パ
ターンを設定する。即ち、予めエンジン目標運転回転数
とヒータ管の温度の関係が記憶されており、エンジンの
回転数制御は図示されていない室内温度と室内の設定温
度の偏差から計算され、ヒータ管温度を決定してヒータ
管温度の制御として実行される。
【0014】ステップS7で燃焼が開始される。ここで
は、送風機15a、点火栓15bへの高圧印加、燃料ノ
ズル15dへの燃料供給等が予め決められた所定の手順
で行なわれ、正常な燃焼が行なわれているか否かを火炎
検知ロッド15cによって検出し、異常のない場合にス
テップS8に移る。次に、ステップS8でヒータ管温度
がヒータ管温度検出器101の出力によってエンジンの
始動に十分な温度か否かを判別し、第1ヒータ管温度6
50℃以上の時には十分とみなしてステップS9に移行
し、駆動モータ18を所定時間駆動してエンジンの始動
を行なう。エンジン始動時は、筒内圧力調節器16のア
ンローダ弁16a、増圧弁16cを開いて駆動モータを
回し、所定時間後にアンローダ弁を閉じる。もし、この
直後にエンジン回転数が予め設定された始動目標回転数
を越えるような場合は、減圧弁16dが開き、増圧弁1
6cが閉じて、目標回転数を保つ制御動作が行なわれ
る。
【0015】一方、ステップS2でシリンダ温度が45
0℃より高ければ、暖機されているものとしてステップ
S10に移り、エンジン停止直前のヒータ管温度パター
ンによってステップS7と同じ動作を持つステップS1
1に移行し、ステップS12で第2の始動用ヒータ管温
550℃以上であればステップS9に移行してエンジ
ンを始動する。
【0016】ステップS13では、駆動モータ18の停
止後エンジンの回転数(n)が所定の回転数(300r
pm)より大きいか否かを判別して、所定の回転数(3
00rpm)より大きいか場合は次のステップS17に
移行する。所定の回転数(300rpm)以下の場合は
エンジン停止と判断して、ステップS14で筒内圧調節
器16のアンローダ弁を開くと同時に燃焼停止等も行な
って、エンジン停止動作を行なう。そして、ステツプS
7〜S13を5回繰り返しても始動できない場合は、ス
テップS15でエンジン異常とみなしステップS16で
運転をストップする。
【0017】ステップS17は回転数加速度(α)を判
別し、その加速度が所定値よりも大きい場合に通常の回
転数制御のための増圧弁16c、減圧弁16bの制御に
加えて、緊急減速弁16gを開きエンジンの暴走を防止
する。通常はステップS18で筒内圧力調節によって目
標回転数が得られるように制御する。
【0018】ステップS19〜S22は、エンジン回転
数の制御を筒内圧力調節とヒータ管温度制御野組み合わ
せによって行なうことを示している。即ち、負荷からの
命令によるエンジン運転目標回転数と運転されている実
運転回転数との差をステップS19でプラスマイナス2
0回転以内か否かを判別し、20回転以上の時には、ス
テップS20で目標回転数を得るための第1ヒータ管温
度パターンによるヒータ管温度目標値と実ヒータ管温度
との差がプラスマイナス20℃以内か否かを判別する。
20℃より小さい時には、ステップS21で増減圧弁1
6c、16bのどちらか一方の開状態が所定の時間(3
0sec)続いたか否かを判別する。所定の時間(30
sec)続いた時はステップS22でヒータ管温度を、
図5に示すように第1ヒータ管温度パターンのヒータ管
温度をシフトさせた第1ヒータ管温度パターンに変更す
る。即ち、例えばプラス20回転以上の時はマイナス2
0℃、マイナス20回転以上の時はプラス20℃シフト
させる。その後、所定の時間(30sec)を経ても目
標回転数と実運転回転数が上記の範囲にない場合は、
1ヒータ管温度パターンのヒータ管温度をさらにマイナ
スまたはプラス側に20℃シフトさせた第1ヒータ管温
度パターンに変更する。このようにして第n番目の第1
ヒータ管温度パターンまでヒータ管温度を変化させるよ
うにしている。
【0019】ここで、図2,図3の制御ステップでは示
していないが、通常ヒータ管温度は750℃以下で運転
するが、この温度を越えたヒータ管温度でヒータ管安全
使用温度780℃を越えた場合は、燃焼を停止させエン
ジンを自然停止させる。また、エンジン回転数が160
0回転以上の異常回転数となった場合は、アンローダー
弁16a、緊急減速弁16gを開くと同時に燃焼を停止
させてエンジンを自然停止させる。
【0020】ステップS23は、通常のサーモストップ
や運転停止命令によってエンジンをストップさせるスト
ップ判別である。ストップを判別した場合はステップS
24で、まずエンジンの運転回転数目標値を700回転
に固定したあと、燃焼を停止させる。この後エンジンは
残り熱による回転を続けて負荷の必要トルクに見合った
エンジンの筒内圧力調節によって700回転を保ち続
け、その後、自然停止するように構成されている。
【0021】次に、暖房運転の場合について説明する。
ステップS5に移行して、暖房時のための第2ヒータ管
温度パターンを呼び出し、その後はステップS7に移行
し、この後は上記と同様の制御を行なうようにしてあ
る。
【0022】図4〜図6はそれぞれこの実施例のスター
リングエンジンの出力制御器23の制御動作を示すグラ
フである。横軸にはエンジン回転数、縦軸にはそれぞれ
管内圧力、ヒ−タ管温度、及び冷房時の圧縮機の必要駆
動トルクとエンジン出力トルクの関係を示している。即
ち図4はエンジン回転数に対する筒内圧力の制御幅を示
している。この実施例では、筒内圧力調節器の圧力調節
幅は6.3MPaから4.3MPaである。
【0023】また、エンジン回転数とヒータ管温度の関
係は図5に示すように、ヒータ管温度は最高750℃を
保ように制御され、冷房運転を想定した第1ヒータ管温
度パターンとしては、例えばエンジン回転数に対して6
00回転で680℃、1100回転で750℃のバター
ンを与えた。暖房運転を想定した第2ヒータ管温度パタ
ーンとしては、図示していないが600回転で650
℃、1100回転で750℃を与えている。また、段階
的な所定量の温度シフト量は、20℃刻みで12ステッ
プ、最低温度として410℃まで与えた。
【0024】また図6は、エンジンの筒内圧力可変とヒ
ータ管温度パターンのシフトによって、エンジン回転数
に対するエンジン出力トルクが変化する様子、及びこの
エンジン回転数で駆動される圧縮機トルクの関係を示し
ている。圧縮機トルクは、冷房運転条件(標準,過負
荷,低温)によっても異なる。この図からエンジンを目
標回転数に制御するためには、その圧縮機トルクが得ら
れるように、筒内圧力,ヒータ管温度の制御を行なう必
要があり、更にヒータ管温度パターンのシフトを行なう
必要があることを示している。
【0025】上記のように構成されたスターリングエン
ジンの出力制御装置では、作動ガスを圧縮するための圧
縮機が不要で、圧力制御幅の狭い筒内圧力調節器を用い
てもヒータ管温度制御と組み合わせることによって、幅
広い出力制御幅を実現可能で安定な出力制御と高い熱効
率を実現可能となる。
【0026】実施例2.実施例1では、図2,図3に示
すようなフロ−チャ−トで制御を説明したが、上記の制
御ステップと同様な制御構成を持つ制御ステップであれ
ば、例えば、冷房運転か暖房運転か判別したのちにエン
ジンが暖機されているか否かを判別してフローさせても
いいことは当然である。
【0027】実施例3.実施例1では、エンジンの暖機
状態の判別をシリンダに取付けられたシリンダ温度検出
器の出力によって行なったが、エンジンの暖機状態を判
別できる燃焼器の壁温度などによってもよいことは当然
である。また、その判別温度も450℃に限るものでは
ない。
【0028】実施例4.実施例1では、冷房運転のため
の第1ヒータ管温度パターンを600回転で680℃、
1100回転で750℃とし、暖房運転のための第2ヒ
ータ管温度パターンを600回転で650℃、1100
回転で750℃としたが、負荷の条件にあわせて、その
温度設定を変えてもよいことは当然であり、その最高温
度も650℃、最低温度も300℃程度であってもよ
い。また、段階的に変化させる温度ステップ等も20℃
でなくとも10〜25℃程度であってもよいことは言及
するまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、逆止
弁と電磁弁とチャージタンクを有し、エンジンのシリン
ダ内で発生する作動ガスの圧力変化を利用してその圧力
を制御し得る筒内圧制御手段、燃焼量を増減してヒータ
管の温度を所定の温度にするヒータ管加熱手段、ヒータ
管温度が所定の温度に達したことを検出して始動用モー
タを駆動するエンジン始動手段、エンジンの回転数を検
出する回転数検出手段、負荷装置の負荷の状態を検出す
る負荷検出手段、及び予め設定された回転数に対するヒ
ータ管温度司令値を持つ第1、第2ヒータ管温度パター
ンでヒータ管を加熱して所定の温度になるように制御を
行なうと共に、シリンダ内の圧力を制御して回転数を制
御するエンジン出力制御器を備えたことにより、圧縮機
を用いずに熱効率の低下を防止でき、かつ、エンジンの
出力制御幅を拡大できるとともに、負荷の動力特性にあ
わせた円滑なエンジン運転が可能なスターリングエンジ
ンの出力制御装置を得ることができる効果がある。
【0030】また、第1温度パターンでエンジンの目標
運転回転数が得られない場合、所定の時間後に複数段階
の温度で温度パターンを上下にシフトさせてヒータ管温
度制御が可能なように構成することにより、上記効果に
加えてさらにエンジンの出力制御幅を拡大できるスター
リングエンジンの出力制御装置を得ることができる効果
がある。
【0031】また、エンジンの再始動時は、暖機前の第
1始動用ヒータ管温度より低い第2ヒータ管温度でエン
ジンを始動するとともに、エンジン停止直前のヒータ管
温度パターンによってエンジンの回転数制御を開始する
ように構成したことにより、上記効果に加えてさらに負
荷の動力特性にあわせた円滑なエンジン運転ができるス
ターリングエンジンの出力制御装置が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるスターリングエンジ
ンの出力制御装置を一部ブロックで示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1に係るエンジン出力制御器
における制御方法を示すフロ−チャ−トの一部である。
【図3】この発明の実施例1に係るエンジン出力制御器
における制御方法を示すフロ−チャ−トの一部である。
【図4】この発明の実施例1の制御動作に係り、エンジ
ン回転数に対する筒内圧力を示すグラフである。
【図5】この発明の実施例1の制御動作に係り、エンジ
ン回転数に対するヒ−タ管温度を示すグラフである。
【図6】この発明の実施例1の制御動作に係り、エンジ
ン回転数に対するエンジントルク、圧縮機トルクを示す
グラフである。
【図7】従来のスターリングエンジンの出力制御装置を
示す構成図である。
【符号の説明】
1 ヒータ管 15 ヒータ管温度加熱器 16 筒内圧調節器 18 駆動モータ 20 回転検出器 22 負荷装置 23 エンジン出力制御器 100 シリンダー 101 シリンダー温度検出器 102 ヒータ管温度検出器
フロントページの続き (72)発明者 川尻 和彦 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平1−247747(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆止弁と電磁弁とチャージタンクを有
    し、エンジンのシリンダ内で発生する作動ガスの圧力変
    化を利用してその圧力を制御し得る筒内圧力制御手段、
    燃焼量を増減してヒータ管の温度を所定の温度にするヒ
    ータ管加熱手段、上記ヒータ管温度が所定の温度に達し
    たことを検出して始動用モータを駆動するエンジン始動
    手段、エンジンの回転数を検出する回転数検出手段、負
    荷装置の負荷の状態を検出する負荷検出手段、及び予め
    設定された回転数に対するヒータ管温度司令値を持つ第
    1、第2ヒータ管温度パターンで上記ヒータ管を加熱し
    て所定の温度になるように制御を行なうと共に、シリン
    ダ内の圧力を制御して回転数を制御するエンジン出力制
    御器を備え、該エンジン出力制御器は、上記第1、第2
    ヒータ管温度パターンとシリンダ内の圧力制御による回
    転数制御によって、所定の時間を経ても目標回転数にな
    らないことを判別して、その回転数を下げる場合には、
    上記第1、第2ヒータ管温度パターンのヒータ管温度を
    段階的に低温側にシフトさせ、その回転数を上げる場合
    には、上記第1、第2ヒータ管温度パターンのヒータ管
    温度を段階的に高温側にシフトさせるように構成した
    とを特徴とするスターリングエンジンの出力制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジン出力制御器は、エンジンが暖機
    されたことを判別して、上記エンジンの再始動時に、エ
    ンジン始動のための始動手段へのスタート信号を暖機完
    了前の第1始動用ヒータ管温度より低い第2始動用ヒー
    タ管温度で発生させて始動すると共に、エンジン停止直
    前のヒータ管温度パターンによって上記エンジンの回転
    数を制御することを特徴とする請求項1記載のスターリ
    ングエンジンの出力制御装置。
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