JPH0533693A - エンジン用クランク角センサの取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランク角センサの取付装置において、周囲
部品との干渉を防止すると共に装置の小型化を図ること
を目的とする。 【構成】 クランクシャフト１に取付けられたフライホ
イール３，６の内側部に凹部３Ａを形成する。そして、
クランク角センサ９を、その一部を凹部３Ａに臨ませて
エンジン本体１とフライホイール３，６との間隙に配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エンジン用クランク角
センサの取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】エンジン用クランク角センサの取付装置
の従来例として以下のようなものがある（特開昭55ー１
１９９６８号公報参照）。すなわち、円盤状のフライホ
イールをクランクシャフト端部にエンジン本体側方にて
取付けると共に、前記フライホイール外周にリングギヤ
を取付ける。そして、前記リングギヤの外周方に位置さ
せてクランク角センサをシリンダブロックに取付けるよ
うにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、クランク角セ
ンサをリングギヤ外周方に位置させてシリンダブロック
に取付けると、クランク角センサがシリンダブロック外
方に張出すため、ドライブシャフト等の周囲部品との干
渉を招くおそれがあると共に、装置の大型化を招くとい
う不具合がある。

【０００４】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たもので、周囲部品との干渉を防止すると共に小型化を
図れるクランク角センサの取付装置を提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このため、本発明は、エ
ンジン本体から突出形成されたクランクシャフト端部
に、円盤状のフライホイールを、前記クランクシャフト
端部と略同軸状に取付けるものにおいて、前記フライホ
イールのエンジン本体側側壁に凹部を前記フライホイー
ルと略同軸状に全周に亘って環状に形成し、機関のクラ
ンク角位置を検出するクランク角センサを、前記エンジ
ン本体に、該エンジン本体とフライホイールとの間隙に
位置させると共に、前記クランク角センサの一部を前記
凹部に臨ませて取付けるようにした。

【０００６】

【作用】このようにして、フライホイールに凹部を環状
に形成しセンサの一部を前記凹部に臨ませることによ
り、クランク角センサをエンジン本体とフライホイール
との間隙に配置し、もって他の周囲部品との干渉をなく
すと共に、装置の小型化を図るようにした。

【０００７】

【実施例】以下に、本発明の一実施例を図１及び図２に
基づいて説明する。図において、シリンダブロック１後
端側下部にはクランクシャフト２が回転自由に取付けら
れ、クランクシャフト２外端部には円盤状のドライブプ
レート３とブラケット４とがボルト５により締付固定さ
れている。前記ドライブプレート３外側には円盤状のフ
ライホイール本体６がボルト７により締付固定され、フ
ライホイール本体６の内周縁部は前記ブラケット４の外
周部に係止されている。前記ドライブプレート３内側部
にはリング状のギアプレート８が前記ボルト７により取
付けられている。ここでドライブプレート３はフライホ
イールの一部を構成する。

【０００８】また、前記フライホイール本体６のシリン
ダブロック１側の内側壁には凹部６Ａがクランクシャフ
ト２端部と略同軸状に全周に亘って環状に形成され、前
記ドライブプレート３は前記フライホイール本体６の内
側部と略同様なプロフィールになるように前記凹部６Ａ
の部分が屈曲形成されて、凹部３Ａが環状に形成されて
いる。また、前記ギアプレート８の内周部はドライブプ
レート３の凹部３Ａ外周部近傍に位置されており、その
内周部には凹凸状の歯部（図示せず）が略一定ピッチで
形成されている。

【０００９】前記シリンダブロック１には、クランク角
センサ９が、シリンダブロック１とドライブプレート３
との間隙に配設されると共に前記クランク角センサ９の
センサ部9Aが前記ドライブプレート３の凹部３Ａに臨ま
せて、ボルト孔10に図外のボルトを締結することにより
取付けられている。また、前記クランク角センサ９のセ
ンサ部9Aはギアプレート８の内周部の歯部に対向されて
いる。また、クランク角センサ９は、その中心軸がクラ
ンクシャフト12の中心軸Ａと略平行になるように、シリ
ンダブロック１に取付けられている。また、クランク角
センサ９からの信号は端子11を介して制御装置（図示せ
ず）に出力される。

【００１０】ここで、シリンダブロック１を含むエンジ
ン本体は、シリンダ中心軸Ｂが図２中右側に、すなわち
クランク角センサ９の取付側が反対側よりも低位置にな
るように、約30°傾斜させて、車両本体にマウンティン
グされている。かかる構成によれば、クランク角センサ
９をシリンダブロック１とドライブプレート３及びフラ
イホイール本体６との間隙に配置するようにしたので、
クランク角センサ９とドライブシャフト等の周囲部品と
の干渉を防止できる。また、ドライブプレート３の凹部
３Ａにクランク角センサ９の一部を臨ませるようにした
ので、シリンダブロック１とフライホイール本体６との
前後方距離を短くしてクランク角センサ９を取付けるこ
とができ、装置を小型化でき、延いてはエンジンを小型
化できる。

【００１１】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように、クラン
クシャフト端部に取付けられたフライホイールの内側壁
に凹部を形成すると共に、その凹部に一部を臨ませてク
ランク角センサをエンジン本体とフライホイールとの間
隙に配設するようにしたので、クランク角センサと他の
周囲部品との干渉を防止できると共に、装置を小型化で
きもってエンジンの小型化を図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例を示す構成図

【図２】 同上の右側側面図

【符号の説明】

１ シリンダブロック ２ クランクシャフト ３ ドライブプレート ６ フライホイール ８ ギアプレート ９ クランク角センサ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】エンジン本体から突出形成されたクランク
   シャフト端部に、円盤状のフライホイールを、前記クラ
   ンクシャフト端部と略同軸状に取付けるようにしたエン
   ジンにおいて、前記フライホイールのエンジン本体側側
   壁に凹部を前記フライホイールと略同軸状に全周に亘っ
   て環状に形成し、機関のクランク角位置を検出するクラ
   ンク角センサを、前記エンジン本体に、該エンジン本体
   とフライホイールとの間隙に位置させると共に前記クラ
   ンク角センサの一部を、前記凹部に臨ませて取付けるよ
   うにしたことを特徴とするエンジン用クランク角センサ
   の取付装置。