JPH0533286A - 塗工紙製造装置におけるカレンダー装置 - Google Patents

塗工紙製造装置におけるカレンダー装置

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JPH0533286A
JPH0533286A JP20892091A JP20892091A JPH0533286A JP H0533286 A JPH0533286 A JP H0533286A JP 20892091 A JP20892091 A JP 20892091A JP 20892091 A JP20892091 A JP 20892091A JP H0533286 A JPH0533286 A JP H0533286A
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JP
Japan
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paper
roll
coated paper
brake device
calendar
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Application number
JP20892091A
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English (en)
Inventor
Saburo Umehara
三郎 梅原
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Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗工紙の製造工程に配置されているカレンダー
装置において、紙切れを防止すること。 【構成】カレンダー装置の最初の挾圧ロールに用紙を案
内送り出すペーパーロールにブレーキ装置を設け、該ペ
ーパーロールの回転を規制して用紙に適度の張力を与え
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷用紙等の塗工紙の製
造工程に配置されるカレンダー装置の改良に関し、更に
詳しくは該紙切れを防止したカレンダー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷用紙、フアクス用紙等のように用紙
の上に樹脂等の塗料を塗付けた塗工紙は、図3に示すよ
うな工程で製造される。即ち、ロール1に巻回された用
紙2は塗工パート3へ送られて樹脂等が塗付けられ、該
塗工パート3から乾燥パート4へ送られて用紙2が乾燥
される。乾燥パート4を出た用紙2はカレンダーパート
5へ送られて表面に光沢性や平滑性を与え、更には紙厚
むらの調整が行われる。
【0003】カレンダーパート5には、例えば図4で示
すようなカレンダー装置が設けられている。即ち、乾燥
パートから送り出された用紙2はペーパーロール6に送
り出され、該ペーパーロール6から出た用紙2は4段の
ロールに送られる。用紙2はこの4段のロールを通過す
ることにより表面の光沢性、平滑性が与えられ、紙厚む
らの調整が行われるものである。この例では、4段のロ
ールは上から順に、トップロール7、サードロール8、
セカンドロール9、ボトムロール10となっており、用
紙1はこれら4段のロールの間を通過する間に、光沢
性、平滑性が与えられ、かつ紙厚が所定となるように調
整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来公
知のカレンダー装置によると、以下のような問題点があ
った。カレンダー装置によって光沢、平滑処理等を施す
場合、塗工パート3、乾燥パート4、カレンダーパート
5と連続して流れる用紙2の張力を適当に調整して紙切
れが生じないようにしなければならないが、従来公知の
カレンダー装置ではペーパーロール6がフリーとなって
いるため該ペーパーロール6から最初の挾圧ロールであ
るトップロール7とサードロール8へ送られる間の用紙
2の張力Tが不安定となって弛みが生じ易く、このた
め、用紙2が4段のロールを通過する間に紙切れが生じ
てしまう。このような場合における紙切れは、主として
トップロール7とサードロール8との間のニップ部分に
用紙2が食い込む際に生ずる。
【0005】紙切れによるロスは工程管理面で大きい障
害となるので、通常は紙切れが発生しないような安全性
を考慮して用紙送りスピードを遅くしたり、ニップ圧
(ロールによる押圧力)を低めに設定している。従っ
て、従来のカレンダー装置によると、送りスピード低下
に基づく能率低下の問題がある上、ニップ圧低下の分だ
けカレンダー装置のロール段数を多くすることによる装
置の大型化、高コスト化が避けられないものとなってい
た。
【0006】上記紙切れは、特に紙幅の両端に未塗工の
耳部が形成されている塗工紙に発生し易い。このような
未塗工の耳部を有する塗工紙では乾燥パート4で用紙1
を乾燥させる際、この耳部未塗工部分とそれ以外の塗工
部分の伸縮差によって弛みやしわが生じ、この弛みやし
わがロールに挾まれた際に耳部の裂けとなって現われ、
結局耳部の裂けが紙切れを誘発してしまう。従って、こ
のような未塗工耳部を有する塗工紙の製造装置において
は、通常の用紙にも増してカレンダー装置における紙切
れを生じることが多かった。
【0007】又、用紙2の送りスピードを上げて能率向
上を図ったり、あるいはニップ圧を上げて低段数のロー
ルで効率的に平滑性や光沢性を得、更には効率的に紙厚
の調整を行わんとすると、カレンダーパート5の各ロー
ルのわずかな撓みや、用紙2表面の塗工むら、用紙2の
厚薄のわずかなむら等に基づく紙切れを起こす場合があ
った。
【0008】そこで、本発明の目的は、紙切れを防止
し、能率の向上を図ったカレンダー装置を提供するにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とする点は
以下の構成にある。即ち、塗工パートと乾燥パートとカ
レンダーパートとからなる塗工紙の製造装置において、
カレンダー装置の最初の挾圧ロールに塗工紙を案内する
ペーパーロールにブレーキ装置を設け、ペーパーロール
の回転を規制することにより前記最初の挾圧ローラとぺ
ーパーロールとの間の用紙に張力を与えてなることを特
徴とする塗工紙製造装置におけるカレンダー装置。
【0010】
【実施例】以下、図によって本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すカレンダー装置の概
略図である。図2は図1のペーパーロールに設けられた
ブレーキ装置を示す断面図である。
【0011】本発明では、図1に示すようにペーパーロ
ール11にブレーキ装置12を設け、該ペーパーロール
11によって案内されて最初の挾圧ロールであるトップ
ロール13とサードロール14に至る間の用紙15に適
宜の張力Tを与えるようにしたものである。
【0012】ブレーキ装置12の一例を上げると、図2
に示すとおりである。即ち、ステーターケーシング21
には環状のシリンダー溝22が形成されており、該シリ
ンダー溝22には環状のピストン23が嵌合されてい
る。ステーターケーシング21には流体通路24が形成
されており、該流体通路24はシリンダー溝22に開口
している。ピストン23の先端はピストンプレート25
に当接しており、該ピストンプレート25はスライドピ
ン26に固定されている。スライドピン26は円周方向
に複数本設けられており、該スライドピン26がステー
ターケーシング21のスライド開口を摺動移動すること
によってピストンプレート25を図の左右方向に移動可
能としている。スライドピン26のヘッド26Aとステ
ーターケーシング21との間には戻りばね27が設けら
れ、ヒストンプレート25をピストン23に圧着させる
方向に付勢している。ピストンプレート25にはブレー
キシュー28が固定され、該ブレーキシュー28に対向
してブレーキディスク29が設けられている。ブレーキ
ディスク29にはハブ29Aが設けられ、該ハブ29A
とステーターケーシング21との間には軸受30が設け
られている。ハブ29Aを貫通してペーパーロール11
の回転軸11Sが設けられ、該回転軸11Sは軸止め部
材29Bによってブレーキディスク29と一体的に固定
されている。流体通路24には流体源31からの流体が
流体圧調整装置32を介して与えられる。
【0013】以上のように構成された本発明のカレンダ
ー装置の作用を述べると以下のとおりである。流体源3
1の流体は流体圧調整装置32によって圧力を所定値に
調整されて流体通路24に与えられる。すると、ピスト
ン23が図の右方向に移動し、ピストンプレート25を
介してブレーキシュー28が右動し、ブレーキディスク
29に接触する。このため、ブレーキシュー28の回転
にブレーキがかかり、ペーパーロール11の回転にブレ
ーキがかかって回転が規制される。ペーパーロール11
の回転にブレーキがかかると、該ペーパーロール11に
よって案内送りだされる用紙15に所定の張力Tがかか
り、最初の挾圧ロールであるトップロール13とサード
ロール14との間に挾まれる用紙15に弛みやしわが生
じない。
【0014】上記のように構成された本発明について実
験結果を示すと以下のとおりであった。 実験結果1 流体圧として空気圧を用い、塗工スピードを350(m
/min)、ロールのニップ圧を200(Kg/c
2)、紙幅を1610(mm)、原紙の坪量を46(g
/m2)とし、前記空気圧を1.5(Kg/cm2)とし
た場合には全く紙切れが発生しなかったが、空気圧を0
とした場合には紙切れが発生した。 実験結果2 流体圧として空気圧を用い、塗工スピードを150(m
/min)、ロールのニップ圧を100(Kg/c
2)、紙幅を1580(mm)、原紙の坪量を65(g
/m2)とし、前記空気圧を1.0(Kg/cm2)とし
た場合には全く紙切れが発生しなかったが、空気圧を0
とした場合には紙切れが発生した。 実験結果3 流体圧として空気圧を用い、塗工スピードを100(m
/min)、ロールのニップ圧を100(Kg/c
2)、紙幅を1580(mm)、原紙の坪量を100
(g/m2)とし、前記空気圧を0.8(Kg/cm2
とした場合には全く紙切れが発生しなかったが、空気圧
を0とした場合には紙切れが発生した。
【0015】以上に説明した構造は、本発明の一実施例
であって本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。図3は本発明の他の実施例を示す略図であり、この
実施例では、乾燥パート(図示しない)から送り出され
た用紙15を案内するペーパーロールが2個のペーパー
ロール11A、11Bの組合せ構造となっており、この
ような場合には、ブレーキ装置12は図の実戦で示すよ
うに上流側のペーパーロール11Aに設ける構造とする
こともできるし、図の破線で示すように下流側のペーパ
ーロール11Bに設ける構造とすることもできる。
【0016】又、前述の説明においてはブレーキ装置と
して摩擦式のブレーキ装置として説明したが、電磁式の
ブレーキでも良いし、他の機械式ブレーキ装置でも良
い。又、ブレーキ装置はカレンダー装置の最初の挾圧ロ
ールに入る用紙に適切な張力を与えるためのものである
から、流体圧(空気圧)は一例に過ぎず、前記圧力に限
定されるものではない。更に、ブレーキ装置によって得
られる用紙の適切な張力の値は、下記のように用紙の種
類によって異なるものである。例へば、アート紙の場合
には張力(Kg/m)が50〜80が望ましい。又、コ
ート紙の場合には張力(Kg/m)が40〜70が望ま
しい。更に、ノーカーボン紙の場合には張力(Kg/
m)が30〜60が望ましい。次に、前述の説明ではカ
レンダー装置として4段ロールを説明したが、本発明は
カレンダー装置のロール段数を限定するものではない。
【0017】
【発明の効果】以上のように構成された本発明による効
果を挙げると、以下のとおりである。本発明によるカレ
ンダー装置では紙切れがなくなり、製造工程の能率アッ
プ、歩留まりアップを得ることができる。又、紙切れの
ない状態でニップ圧を高く設定することができるものと
なるので、平滑性、光沢性が良好でかつ紙厚のバラツキ
の少ない高品質な塗工紙を得ることができる。更に、ニ
ップ圧を高くできる分だけカレンダー装置におけるロー
ルの段数を低減でき、装置の小型化、低コスト化が得ら
れる。未塗工の耳部を有する塗工紙、厚紙が薄物の場
合、塗工スピードを速く設定しているカレンダー装置で
は本発明のブレーキ装置付きペーパーロールとすると一
層効果的なものとなる。又、マルチ塗工を行なうものに
おいては未塗工の耳部をカットしてカレンダー掛けを実
施しているが、本発明を適用すると耳部のカットが不必
要となり、歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示すカレンダー装
置の略図である。
【図2】図2は、図1ブレーキ装置付きペーパーロール
を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施例を示すカレンダー
装置の略図である。
【図4】図4は、従来公知の塗工紙の製造工程を示す略
図である。
【図5】図5は、従来公知のカレンダー装置を示す略図
である。
【符号の説明】
11 ペーパーロール 12 ブレーキ装置 13 トップロール 14 サードロール 15 用紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗工パートと乾燥パートとカレンダーパー
    トとからなる塗工紙の製造装置において、カレンダー装
    置の最初の挾圧ロールに塗工紙を案内するペーパーロー
    ルにブレーキ装置を設け、ペーパーロールの回転を規制
    することにより前記最初の挾圧ローラとぺーパーロール
    との間の用紙に張力を与えるなることを特徴とする塗工
    紙製造装置におけるカレンダー装置。
  2. 【請求項2】ペーパーロールに設けられたブレーキ装置
    が、流体圧作動の摩擦式ブレーキ装置であり、該摩擦式
    ブレーキ装置に与えられる流体圧を可変に調整する流体
    圧調整装置を設けてなることを特徴とする請求項1記載
    の塗工紙製造装置におけるカレンダー装置。
JP20892091A 1991-07-26 1991-07-26 塗工紙製造装置におけるカレンダー装置 Pending JPH0533286A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19961210