JPH053305A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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Publication number
JPH053305A
JPH053305A JP3154785A JP15478591A JPH053305A JP H053305 A JPH053305 A JP H053305A JP 3154785 A JP3154785 A JP 3154785A JP 15478591 A JP15478591 A JP 15478591A JP H053305 A JPH053305 A JP H053305A
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JP
Japan
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ferroelectric capacitor
line
potential
bit line
data
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Application number
JP3154785A
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English (en)
Inventor
Moichi Matsukuma
茂一 松熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH053305A publication Critical patent/JPH053305A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データの書き換えが高速且つ簡易に行えるとと
もに、高集積化にも適した不揮発性メモリを提供する。 【構成】強誘電体コンデンサZ1 の一方の電極E1 を、
NMOSトランジスタN 1 を介してビットラインBLに
接続し、NMOSトランジスタN1 のゲートをワードラ
インWLに接続し、強誘電体コンデンサZ1 の他方の電
極E2 をドライブラインに接続して、記憶セルMを構成
する。そして、ドライブラインDLを、遅延回路を介し
て、ワードラインWLに接続する。 【効果】EPROM等とは異なり、ビットラインBL,
ワードラインWLの電位を制御するだけで、データの書
き換えが行えるし、一つのトランジスタと一つの強誘電
体コンデンサで記憶セルが構成されるから、小さくて済
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置に関
し、特に、強誘電体コンデンサを利用した不揮発性メモ
リに係る。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置には、電源を投入してい
る間だけ情報を保存することができる揮発性メモリと、
電源を切断した後も情報を保存することができる不揮発
性メモリとがあり、揮発性メモリとしては、SRAM
(Static Random Access Memory)やDRAM(DynamicR
AM)があり、不揮発性メモリとしては、マスクROM(M
ask Read Only Memory),PROM(Programmable RO
M),EPROM(ErasablePROM),EEPROM(Elec
trically Erasable and Programmable ROM)等がある。
【0003】そして、不揮発性メモリの内、EPROM
は、RAMと同様に何回でも記憶内容を書き換えること
ができるROMであって、コントロールゲートとチャネ
ルとの間にフローティングゲートが形成されたMOS−
FET(MOS型電界効果トランジスタ)が一般的であ
り、これは、紫外線を照射することによりフローティン
グゲート内の電荷を放電させて記憶内容を消去し、コン
トロールゲートとドレインとの間に高電圧を加えた際の
ブレークダウン現象により発生するホットエレクトロン
がフローティングゲート内に残留することを利用して書
き込みを行っている。
【0004】また、EEPROMは、電気的に記憶内容
を書き換えることができるROMであって、紫外線を照
射することなく内容を消去することができるという利点
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ローティングゲート型のMOS−FETの情報の書き込
み及び消去には、msオーダの時間と107 V/cmオーダの
高電界が必要であるし、また、EEPROMの情報の書
き込み時間も通常のDRAM等に比べてはるかに長いと
いう欠点があるため、従来の不揮発性メモリでは、通常
のSRAMやDRAMの様に、同一サイクル内のデータ
の書き込み及び消去を実現することができなかった。
【0006】この発明は、このような従来の技術が有す
る未解決の課題に着目してなされたものであり、従来の
SRAMやDRAMの様に容易に且つ短時間でのデータ
の書き込み及び読み出しができる不揮発性メモリを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体記憶装置は、強誘電体コンデン
サの一方の電極をパストランジスタを介してビットライ
ンに接続するとともに、前記パストランジスタのゲート
をワードラインに接続し、前記強誘電体コンデンサの他
方の電極をドライブラインに接続し、そして、前記ワー
ドラインが選択されてから所定時間経過した後に前記ド
ライブラインを立ち上げるドライブライン制御手段を設
けた。
【0008】
【作用】データ書き込み時には、ビットラインの電位は
書き込まれるデータに応じて高レベル又は低レベルとな
り、そして、ワードラインが選択されてパストランジス
タがオンとなると、そのビットラインの電位が強誘電体
コンデンサの一方の電極に供給される。
【0009】また、パストランジスタがオンとなった直
後は、ドライブライン制御手段はドライブラインを立ち
上げていないので、強誘電体コンデンサの他方の電極に
は低レベルの電位が供給されている。この時、ビットラ
インの電位が低レベルであれば、強誘電体コンデンサの
両電極間に電位差は生じないが、ビットラインの電位が
高レベルであれば、強誘電体コンデンサの両電極間に電
位差が生じ、強誘電体コンデンサに所定の電荷が蓄積さ
れる。
【0010】そして、ワードラインが選択されてから所
定時間経過すると、ドライブライン制御手段がドライブ
ラインを立ち上げるから、強誘電体コンデンサの他方の
電極の電位は高レベルとなる。この時、ビットラインの
電位が低レベルであれば、強誘電体コンデンサの両電極
間に電位差が生じるから、強誘電体コンデンサに所定の
電荷が蓄積されるし、ビットラインの電位が高レベルで
あれば、強誘電体コンデンサの両電極間の電位差は零と
なるが、強誘電体の分極は交流電界に対して履歴(ヒス
テリシス)曲線を描くため、電位差が零となっても所定
の電荷が蓄積された状態を維持する。
【0011】その後、ワードラインの選択が解除され、
ドライブラインが低レベルとなっても、上述したように
強誘電体は交流電界に対して履歴曲線を描くため、強誘
電体コンデンサには、ビットラインの電位に応じた電荷
が蓄積されることになる。そして、最終的に強誘電体コ
ンデンサに蓄積される電荷は、ビットラインの電位に応
じて決まるから、強誘電体コンデンサに情報が記憶され
たことになり、また、電源が切断されても強誘電体コン
デンサに蓄積された電荷は長時間(通常は、10年間以
上)保存されるから、不揮発性メモリとして機能する。
【0012】一方、データ読み出し時には、ワードライ
ンが選択されてパストランジスタがオンになると、強誘
電体コンデンサの一方の電極がビットラインに接続され
た状態になる。この時、ビットラインはプリチャージさ
れて低レベルの電位となっているし、ドライブライン制
御手段はパストランジスタがオンとなってから所定時間
経過するまではドライブラインを立ち上げないから、強
誘電体コンデンサの他方の電極の電位は低レベルであ
り、強誘電体コンデンサの両電極間には電位差は生じて
いない。
【0013】そして、ワードラインが選択されてから所
定時間経過すると、ドライブライン制御手段がドライブ
ラインを立ち上げるから、強誘電体コンデンサの他方の
電極の電位が高レベルとなり、強誘電体コンデンサの両
電極間に電位差が生じるが、強誘電体コンデンサの一方
の電極はビットラインに接続されているので、強誘電体
コンデンサに蓄積されていた電荷に応じてビットライン
の電位が変動することになり、強誘電体コンデンサに記
憶されていた情報がビットラインに転送されたことにな
る。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1乃至図6は、本発明の一実施例を示す図で
ある。先ず、構成を説明すると、図1は、本発明を適用
した半導体記憶装置の全体構成を示す回路図であって、
(N+1)2 個の記憶セルM00〜MNNをマトリックス状
に配設するとともに、マトリックス状に配設された記憶
セルM00〜MNNに対応して、ロウ方向には(N+1)本
のワードラインWL0 〜WLN 及び(N+1)本のドラ
イブラインDL0 〜DLN を、カラム方向には(N+
1)本のビットラインBL0 〜BLN を配設している。
【0015】各記憶セルM00〜MNNは、図2に拡大図示
するように、パストランジスタとしてのNMOSトラン
ジスタ(NチャネルMOSトランジスタ)N1 と、強誘
電体コンデンサZ1 とを有するとともに、強誘電体コン
デンサZ1 の一方の電極E1 をNMOSトランジスタN
1 を介してビットラインBLに接続し、強誘電体コンデ
ンサZ1 の他方の電極E2 をドライブラインDLに接続
し、そして、NMOSトランジスタN1 のゲートをワー
ドラインWLに接続している。
【0016】ここで、強誘電体コンデンサZ1 は、図3
に示すように、電荷が存在せず且つ両電極E1 ,E2
の印加電圧が零である状態(A点)から徐々に正方向に
電圧を加えると、印加電界に配列した分極が急激に増加
し、ある値以上の電圧に対しては比較的滑らかに電荷が
増加し、曲線A−Bを描く。そして、強誘電体の分極は
交流電界に対して履歴(ヒステリシス)曲線を描くた
め、B点の状態から徐々に電圧を下げて電極E1 ,E2
間の電位差を零としても電荷は零にはならず、残留分極
点Cの状態を採る。
【0017】電荷を零とするには、負方向の電圧を印加
する必要があり、さらに負方向の電圧を増加させると電
荷も逆方向に増加し、曲線B−C−Dを描き、また、D
点の状態から徐々に電圧を上げて電極E1 ,E2 間の電
位差を零とすると、残留分極点Eの状態を採り、さらに
電圧を増加させれば、曲線D−E−Bを描くことにな
る。
【0018】つまり、強誘電体コンデンサZ1 は、電圧
を印加した後にその印加電圧を零にすると、残留分極点
C又はEの状態の何れかを採るため、この二つの状態に
よって1ビットの情報を記憶することが可能であり、そ
の情報も、非常に長時間(通常、10年間以上)保持さ
れるから、不揮発性メモリとして利用できる。図1に戻
って、ワードラインWL0 〜WLN は、それぞれロウデ
コーダRD0 〜RDN に接続されている。
【0019】そして、それらロウデコーダRD0 〜RD
N は、Yアドレス信号Y0 〜YN の内の一つと、プリチ
ャージ信号Pr とが入力されるアンド回路であって、Y
アドレス信号Y0 〜YN は同時には一つだけ選択される
から、ロウデコーダRD0 〜RDN は同時には一つだけ
が選択され、それに接続されるワードラインWL0 〜W
N を立ち上げる。
【0020】また、ドライブラインDL0 〜DLN は、
同じ記憶セルM00〜MNNに接続されるワードラインWL
0 〜WLN に、ドライブライン制御手段としての遅延回
路1を介して接続されている。従って、ドライブライン
DL0 〜DLNは、ロウデコーダRD0 〜RDN によっ
てワードラインWL0 〜WLN が選択されてから遅延回
路1で決まる所定時間経過した後に立ち上がることにな
る。
【0021】一方、ビットラインBL0 〜BLN は、プ
リチャージ用のNMOSトランジスタN2 を介して接地
されるとともに、二段のインバータからなるビットライ
ンドライバ2を介してデータ入力ラインDINに接続され
ている。各ビットラインドライバ2,…,2は、カラム
デコーダCD0 〜CDN の出力を受けていて、対応する
カラムデコーダCD0 〜CDN が選択された時にのみデ
ータ入力ラインDIN上のデータをビットラインBL0
BLN に供給する。
【0022】そして、それらカラムデコーダCD0 〜C
N は、Xアドレス信号X0 〜XN の内の一つと、リー
ドライト信号RWとが入力されるアンド回路であって、
Yアドレス信号Y0 〜YN と同様にXアドレス信号X0
〜XN も同時には一つだけ選択されるから、カラムデコ
ーダCD0 〜CDN は同時には一つだけが選択され、そ
れに対応する一つのビットラインドライバ2が駆動す
る。従って、データ入力ラインDIN上のデータは、同時
にはビットラインBL0 〜BLN の内の一つにだけ供給
される。
【0023】また、ビットラインBL0 〜BLN は、セ
ンスアンプ3にも接続され、そのセンスアンプ3で増幅
されたビットラインBL0 〜BLN 上のデータは、ドラ
イバ4を介してデータ出力ラインDOUT に供給される。
ここで、本実施例では、センスアンプ3として、いわゆ
るカレントミラー回路を利用している。具体的には、図
4に示すように、ビットラインBLの電位が直接供給さ
れるNMOSトランジスタN3 と、ビットラインBLの
電位がインバータ3aを介して供給されるNMOSトラ
ンジスタN4 と、NMOSトランジスタN3 の電源側に
接続されたPMOSトランジスタ(PチャネルMOSト
ランジスタ)P1 と、NMOSトランジスタN4 の電源
側に接続されたPMOSトランジスタP2 と、それらP
MOSトランジスタP1 ,P2 と電源VCCとの間に介在
するPMOSトランジスタP3 とを有し、NMOSトラ
ンジスタN3 及びPMOSトランジスタP1 間の電位が
PMOSトランジスタP1 ,P2 のゲートに供給され、
NMOSトランジスタN4 及びPMOSトランジスタP
2 間の電位がセンスアンプ3の出力としてドライバ4に
供給されている。
【0024】なお、PMOSトランジスタP3 のゲート
には、図1に示すように、Xアドレス信号X0 〜XN
内の一つと、遅延回路6を経たプリチャージ信号Pr
が入力されるアンド回路5の出力が、インバータ3bを
介して供給される。また、ドライバ4は、カラムデコー
ダCD0 〜CDN の出力を受けていて、対応するカラム
デコーダCD0 〜CDN が選択されている場合にのみ、
センスアンプ3の出力をデータ出力ラインDOUT に供給
する。
【0025】従って、データ出力ラインDOUT には、同
時にはビットラインBL0 〜BLN の内の一つのデータ
のみが供給される。次に、本実施例の動作を説明する。
図5は、記憶セルM00に論理値“1”というデータを書
き込む際の波形図であり、先ず、図5に従って書き込み
動作について説明する。
【0026】即ち、書き込み動作を行うには、リードラ
イト信号RWを立ち上げた後に、Xアドレス信号X0
N の内、書き込みを行う記憶セルM00に対応するXア
ドレス信号X0 を立ち上げる。すると、カラムデコーダ
CD0 が選択され、ビットラインドライバ2が駆動可能
状態となる。
【0027】一方、プリチャージ信号Pr を立ち上げ、
アンド回路5,…,5の一方の入力を高レベルとする
が、それらアンド回路5,…,5の他方の入力はXアド
レス信号X0 〜XN の内の一つであるから、この場合に
は、アドレス信号X0 が供給されるアンド回路5の出力
のみが高レベルとなる。そして、アンド回路5,…,5
の出力は、ビットラインBL0 〜BLN と接地との間に
介在するプリチャージ用のNMOSトランジスタN2
ゲートに供給されているから、ビットラインBL0 と接
地との間が導通し、不確定であったビットラインBL0
が一旦低レベルに安定する。なお、ビットラインBL1
〜BLN と接地との間に介在するNMOSトランジスタ
2 はオフしているから、それらビットラインBL1
BLN はフローティング状態を維持する。
【0028】ビットラインBL0 が低レベルに安定する
のに十分な時間が経過した後に、データ入力ラインDIN
を高レベルにする。なお、論理値“0”というデータを
記憶させる場合には、この時、データ入力ラインDIN
低レベルにすればよい。そして、既にビットラインドラ
イバ2が駆動状態となっているから、データ入力ライン
INの電位がビットラインBL0 に供給され、ビットラ
インBL0 が高レベルになる。
【0029】次に、Yアドレス信号Y0 〜YN の内、書
き込みを行う記憶セルM00に対応するYアドレス信号Y
0 を立ち上げる。すると、この時既にプリチャージ信号
r が立ち上がっているから、ロウデコーダRD0 〜R
N の内、ロウデコーダRD0 が選択され、これに接続
されたワードラインWL0 が立ち上がる。
【0030】ワードラインWL0 が立ち上がると、これ
に接続された記憶セルM00〜M0NのNMOSトランジス
タN1 がオンになり、ビットラインBL0 〜BLN の電
位がそれら記憶セルM00〜M0Nの強誘電体コンデンサZ
1 の一方の電極E1 に供給される。なお、選択されてい
ないビットラインBL1 〜BLN は上述したようにフロ
ーティング状態を維持しているから、NMOSトランジ
スタN1 がオンになっても、強誘電体コンデンサZ1
影響はない。
【0031】しかし、選択されているビットラインBL
0 の電位はデータ入力ラインDINにより高レベルとなっ
ているから、記憶セルM00の強誘電体コンデンサZ1
一方の電極E1 の電位は、高レベルとなる。この時、ド
ライブラインDL0 が遅延回路1を介してワードライン
WL0 に接続されていることから、他方の電極E2 の電
位は低レベルであり、従って、両電極間E1 及びE2
に電位差が生じ、強誘電体コンデンサZ1 は図3D点の
状態を採る。
【0032】そして、遅延回路1で決まる所定時間経過
後に、ドライブラインDL0 が立ち上がると、強誘電体
コンデンサZ1 の他方の電極E2 の電位も高レベルとな
り、両電極間E1 ,E2間の電位差は零になって、強誘
電体コンデンサZ1 は図3E点の状態を採る。なお、論
理値“0”のデータを記憶する場合には、ドライブライ
ンDL0 が立ち上がった時点で電位差が生じ、図3B点
の状態を採り、その後ロウデコーダRD0 がオフとなる
ことで再度電位差が零となるから、強誘電体コンデンサ
1 は図3C点の状態を採る。
【0033】このように、データ書き込み時には、強誘
電体コンデンサZ1は、書き込まれるデータが論理値
“1”であれば図3E点の状態を採り、書き込まれるデ
ータが論理値“0”であれば図3C点の状態を採るか
ら、結果として1ビットの情報が記憶され、そして、こ
の状態は長時間(通常、10年間以上)保持されるか
ら、実質的に不揮発性メモリとして機能する。
【0034】図6は、記憶セルM00に記憶されているデ
ータを読み出す際の波形図であり、図6に従ってデータ
読み出し時の動作について説明する。なお、この時の記
憶セルM00には、論理値“1”のデータが記憶されてい
るものとし、従って、記憶セルM00の強誘電体コンデン
サZ1 は、図3E点の状態を採っている。即ち、読み出
し動作を行う場合にも、書き込み動作を行う場合と同様
に、リードライト信号RWを立ち上げた後に、Xアドレ
ス信号X0 〜XN の内、読み出しを行う記憶セルM00
対応するXアドレス信号X0 を立ち上げる。
【0035】すると、カラムデコーダCD0 が選択さ
れ、その出力が供給されるドライバ4が駆動可能状態と
なる。一方、プリチャージ信号Prを立ち上げ、アンド
回路5,…,5の一方の入力を高レベルとするが、それ
らアンド回路5,…,5の他方の入力はXアドレス信号
0 〜XN の内の一つであるから、この場合には、アド
レス信号X0 が供給されるアンド回路5の出力のみが高
レベルとなる。
【0036】そして、アンド回路5の出力は、センスア
ンプ3のPMOSトランジスタP3 にインバータ3bで
反転されて供給されるので、各センスアンプ3,…,3
の内、ビットラインBL0 に接続されたセンスアンプ3
のみが作動状態になる。また、アンド回路5,…,5の
出力は、ビットラインBL0 〜BLN と接地との間に介
在するプリチャージ用のNMOSトランジスタN2 のゲ
ートにも供給されているから、ビットラインBL0 と接
地との間が導通し、不確定であったビットラインBL0
が一旦低レベルに安定する。なお、ビットラインBL1
〜BLN と接地との間に介在するNMOSトランジスタ
2はオフしているから、それらビットラインBL1
BLN はフローティング状態を維持する。
【0037】次に、Yアドレス信号Y0 〜YN の内、デ
ータの読み出しを行う記憶セルM00に対応するYアドレ
ス信号Y0を立ち上げる。すると、この時既にプリチャ
ージ信号Pr が立ち上がっているから、ロウデコーダR
0 〜RDN の内、ロウデコーダRD0 が選択され、こ
れに接続されたワードラインWL0 が立ち上がる。
【0038】ワードラインWL0 が立ち上がると、これ
に接続された記憶セルM00〜M0NのNMOSトランジス
タN1 がオンになり、それら記憶セルM00〜M0Nの内、
プリチャージされているビットラインBL0 に接続され
ている記憶セルM00の強誘電体コンデンサZ1 の一方の
電極E1 の電位が低レベルになる。なお、選択されてい
ないビットラインBL1 〜BLN は上述したようにフロ
ーティング状態を維持しているから、NMOSトランジ
スタN1 がオンになっても、強誘電体コンデンサZ1
影響はない。
【0039】この時、ドライブラインDL0 は遅延回路
1を介してワードラインWL0 に接続されていることか
ら、他方の電極E2 の電位は低レベルであり、従って両
電極間E1 及びE2 間には電位差は生じず、強誘電体コ
ンデンサZ1 は図3E点の状態を維持する。そして、遅
延回路1で決まる所定時間経過後に、ドライブラインD
0 が立ち上がると、強誘電体コンデンサZ1 の他方の
電極E2 の電位が高レベルになり、両電極E1 及びE2
間に電位差が生じ、強誘電体コンデンサZ1 は図3E点
の状態からB点の状態に移行するが、ビットラインBL
0 はプリチャージされて低レベルになっているため、強
誘電体コンデンサZ1 の電荷の変化に伴い、ビットライ
ンBL0 には比較的大きな電位変化(数100mV)が
生じる。
【0040】なお、強誘電体コンデンサZ1 に論理値
“0”のデータが記憶されている場合には、ドライブラ
インDL0 が立ち上がった時点で、強誘電体コンデンサ
1 は図3C点の状態からB点の状態に移行するので、
ビットラインBL0 には比較的小さな電位変化(数10
mV)が生じる。そして、ビットラインBL0 の電位は
センスアンプ3に供給されるが、ビットラインBL0
電位が高レベルであれば、その電位が直接供給されるN
MOSトランジスタN3 はオンになり、そのドレイン側
の電位は低レベルになるから、PMOSトランジスタP
2 はオンになる。そして、ビットラインBL0 の電位が
インバータ3aで反転されて供給されるNMOSトラン
ジスタN4 はオフとなるから、PMOSトランジスタP
2 及びNMOSトランジスタN4間の電位は高レベルに
安定し、これがセンスアンプ3の出力となる。
【0041】逆に、ビットラインBL0 の電位が低レベ
ルであれば、NMOSトランジスタN3 はオフとなり、
そのドレイン側の電位は高レベルになるから、PMOS
トランジスタP2 はオフになる。そして、NMOSトラ
ンジスタN4 はオンとなるから、PMOSトランジスタ
2 及びNMOSトランジスタN4 間の電位は低レベル
に安定し、これがセンスアンプ3の出力となる。
【0042】つまり、ビットラインBL0 の電位変化
は、センスアンプ3で増幅され、ドライバ4を介してデ
ータ出力ラインDOUT に供給されるから、そのデータ出
力ラインDOUT の電位を読み取ることにより、記憶セル
00に記憶されていたデータが論理値“1”であるか、
論理値“0”であるかが検出できる。このように、本実
施例の構成によれば、強誘電体コンデンサZ1 の電荷を
長時間蓄積できるという特性を利用しているため、実質
的に不揮発性メモリとして機能し、しかも、データの書
き換えは、通常のDRAMやSRAM等と同様にビット
ラインBL0 〜BLN 及びワードラインWL0 〜WLN
の電位を制御するだけで行えるため、従来のEPROM
やEEPROM等と異なり、簡易且つ高速に行える。
【0043】また、各記憶セルM00〜MNNを、一つのN
MOSトランジスタN1 及び一つの強誘電体コンデンサ
1 で構成しているため、非常に小さくて済み、高集積
化に適している。さらには、図5及び図6を比較しても
明らかなように、データ書き込み時の制御と、データ読
み出し時の制御とが、ほとんど同じ内容で済むから、特
に新たな制御回路等を設ける必要がないという利点もあ
る。
【0044】そして、本実施例では、ビットラインBL
0 〜BLN 毎に個別に設けたアンド回路5,…,5の出
力でプリチャージ用のNMOSトランジスタN2 をオン
・オフしていることから、選択されているビットライン
以外のビットラインはプリチャージされずにフローティ
ング状態を維持するので、NMOSトランジスタN1
オンになり、ドライブラインDLが立ち上がっても、選
択されていない記憶セルの強誘電体コンデンサZ1 は何
ら影響を受けずに済む。
【0045】このことは、図3に示すような履歴曲線を
描いた回数に従ってその機能が劣化していく強誘電体コ
ンデンサZ1 にとっては、無駄なアクセスがなくなるか
ら、寿命の大幅な延長が期待でき、信頼性の向上にもつ
ながる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
強誘電体コンデンサの特性を利用してデータを記憶でき
るから、不揮発性メモリとして機能するとともに、その
データの書き換えも簡易且つ高速に行えるし、しかも、
一つのトランジスタと一つの強誘電体コンデンサとで構
成されるから、高集積化にも適しているという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す回路図であ
る。
【図2】記憶セルの拡大図である。
【図3】強誘電体の分極特性を示すグラフである。
【図4】センスアンプの一例を示す回路図である。
【図5】データ書き込み時の波形図である。
【図6】データ読み出し時の波形図である。
【符号の説明】
1 遅延回路(ドライブライン制御手
段) M00〜MNN 記憶セル BL0 〜BLN ビットライン WL0 〜WLN ワードライン DL0 〜DLN ドライブライン Z1 強誘電体コンデンサ N1 NMOSトランジスタ(パストラ
ンジスタ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 強誘電体コンデンサの一方の電極をパス
    トランジスタを介してビットラインに接続するととも
    に、前記パストランジスタのゲートをワードラインに接
    続し、前記強誘電体コンデンサの他方の電極をドライブ
    ラインに接続し、そして、前記ワードラインが選択され
    てから所定時間経過した後に前記ドライブラインを立ち
    上げるドライブライン制御手段を設けたことを特徴とす
    る半導体記憶装置。
JP3154785A 1991-06-26 1991-06-26 半導体記憶装置 Pending JPH053305A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005050494A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Hynix Semiconductor Inc マルチビット制御機能を有する不揮発性強誘電体メモリ装置

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