JPH05330085A - インクジェットによる連続走行帯状物用プリンター - Google Patents
インクジェットによる連続走行帯状物用プリンターInfo
- Publication number
- JPH05330085A JPH05330085A JP4138864A JP13886492A JPH05330085A JP H05330085 A JPH05330085 A JP H05330085A JP 4138864 A JP4138864 A JP 4138864A JP 13886492 A JP13886492 A JP 13886492A JP H05330085 A JPH05330085 A JP H05330085A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- heads
- nozzles
- head
- slide fastener
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/145—Arrangement thereof
- B41J2/155—Arrangement thereof for line printing
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Coloring (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】インクジェットプリンターにおける汎用のマル
チノズルヘッドを使用して、特に連続走行する編織物等
の帯状物に対する高速で且つ安価なプリントを可能とす
る生産性の高いプリンターを開発する。 【構成】ノズル数が12本、ノズル間隔が0.24mmであるマ
ルチノズルヘッドを備えたインクジェットプリンターに
より、プリント幅が60mmである連続走行するスライドフ
ァスナーチェーチェーンに所望の色調の図柄をプリント
するためのプリンターであって、2個を一組とする36組
のマルチノズルヘッドを備え、全マルチノズルヘッドの
ノズル配列方向が前記スライドファスナーチェーチェー
ンの走行方向に直交して配設され、各組の2 個のヘッド
のノズル位置を幅方向に1.14mmずらすとともに、各組
ごとにヘッド位置を3.36mmずらし、全マルチヘッドノズ
ルが前記チェーンの走行方向に順次斜めに配列固定す
る。
チノズルヘッドを使用して、特に連続走行する編織物等
の帯状物に対する高速で且つ安価なプリントを可能とす
る生産性の高いプリンターを開発する。 【構成】ノズル数が12本、ノズル間隔が0.24mmであるマ
ルチノズルヘッドを備えたインクジェットプリンターに
より、プリント幅が60mmである連続走行するスライドフ
ァスナーチェーチェーンに所望の色調の図柄をプリント
するためのプリンターであって、2個を一組とする36組
のマルチノズルヘッドを備え、全マルチノズルヘッドの
ノズル配列方向が前記スライドファスナーチェーチェー
ンの走行方向に直交して配設され、各組の2 個のヘッド
のノズル位置を幅方向に1.14mmずらすとともに、各組
ごとにヘッド位置を3.36mmずらし、全マルチヘッドノズ
ルが前記チェーンの走行方向に順次斜めに配列固定す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続走行する長尺の帯
状物表面に多彩な模様や文字を連続的に高速プリントす
るためのインクジェットプリンターに関する。
状物表面に多彩な模様や文字を連続的に高速プリントす
るためのインクジェットプリンターに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターによるプリン
トは、他の例えば昇華型熱転写あるいは溶融型熱転写な
どと異なり多くの利点を備えているため多分野への応用
が期待されている。
トは、他の例えば昇華型熱転写あるいは溶融型熱転写な
どと異なり多くの利点を備えているため多分野への応用
が期待されている。
【0003】その主な利点を挙げると、先ず受像層に直
接接触しない、いわゆる非接触型のプリンターであるた
め、受像層は平面である必要がなく複雑な立体面に対し
ても正確なプリントが可能であるばかりでなく、可撓性
の高い受像層に対して直接プリントすることができるこ
と、第2に受像層に対して直接記録することができ、転
写や定着の必要がなく装置が簡単であること、第3にカ
ラー化が容易な上に蛍光色などの特殊カラーにも対応す
ることが可能であり、加えて色ずれが少なく、色彩も鮮
明に表出でき、同時プリントが可能である等がある。
接接触しない、いわゆる非接触型のプリンターであるた
め、受像層は平面である必要がなく複雑な立体面に対し
ても正確なプリントが可能であるばかりでなく、可撓性
の高い受像層に対して直接プリントすることができるこ
と、第2に受像層に対して直接記録することができ、転
写や定着の必要がなく装置が簡単であること、第3にカ
ラー化が容易な上に蛍光色などの特殊カラーにも対応す
ることが可能であり、加えて色ずれが少なく、色彩も鮮
明に表出でき、同時プリントが可能である等がある。
【0004】かかる利点を最大限に活用するには、一方
でゴミや気泡の影響をなくすと共に、環境変動に対する
影響を受けにくくする必要があるが、同時にプリントの
高速化と鮮明度の更なる向上を図ることが要求される。
でゴミや気泡の影響をなくすと共に、環境変動に対する
影響を受けにくくする必要があるが、同時にプリントの
高速化と鮮明度の更なる向上を図ることが要求される。
【0005】プリントの高速化を図るためヘッドノズル
のマルチ化が実現され、最近では一ヘッドに1792×
4本のノズルをもつフルマルチヘッドが開発されるに到
っている。また、鮮明度についても多様な開発がなされ
ており、その一例としてピエゾ振動子によるインク粒子
径の小型化が挙げられる。
のマルチ化が実現され、最近では一ヘッドに1792×
4本のノズルをもつフルマルチヘッドが開発されるに到
っている。また、鮮明度についても多様な開発がなされ
ており、その一例としてピエゾ振動子によるインク粒子
径の小型化が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かくてインクジェット
プリンターの分野においては多様な技術開発がなされて
はいるものの、例えば上記フルマルチヘッドは汎用性に
乏しく、コスト的にも高くつくばかりでなく、メンテナ
ンスが煩雑であるなどの理由から、自ずとその用途が限
定されてしまい、例えばカット紙等の特定の分野で活用
されている以外は積極的に採用されておらず、カラープ
リントを必要とする全ての分野を網羅するまでには到っ
ていない。
プリンターの分野においては多様な技術開発がなされて
はいるものの、例えば上記フルマルチヘッドは汎用性に
乏しく、コスト的にも高くつくばかりでなく、メンテナ
ンスが煩雑であるなどの理由から、自ずとその用途が限
定されてしまい、例えばカット紙等の特定の分野で活用
されている以外は積極的に採用されておらず、カラープ
リントを必要とする全ての分野を網羅するまでには到っ
ていない。
【0007】インクジェットプリンターが備えている上
記利点は、特にファッション性と多品種少量生産が求め
られる被服、袋物類等を扱う編織物のプリント分野にお
いて多くの需要が見込めるにも関わらず、コスト、プリ
ント効率などの面から工業的に実用化されていないのが
現状である。即ち、編織物のプリントには図柄の連続性
が要求され、しかも受像層たる編織物は多様な幅をもつ
ばかりでなく極めて長尺であるため、生産性を高めるに
は高速で且つ連続プリントが可能であり、更には幅変更
に対して容易に対応できることが必要とされる。
記利点は、特にファッション性と多品種少量生産が求め
られる被服、袋物類等を扱う編織物のプリント分野にお
いて多くの需要が見込めるにも関わらず、コスト、プリ
ント効率などの面から工業的に実用化されていないのが
現状である。即ち、編織物のプリントには図柄の連続性
が要求され、しかも受像層たる編織物は多様な幅をもつ
ばかりでなく極めて長尺であるため、生産性を高めるに
は高速で且つ連続プリントが可能であり、更には幅変更
に対して容易に対応できることが必要とされる。
【0008】ところで、汎用されているインクジェット
プリンターのヘッドのドット密度は180 DPI(DOT PER
INCH)であり、4×4の16階調のインクジェットプリ
ンターの場合、1ドットの一辺の長さは0.14(mm)と
なり、4×4の16階調では1画素の一辺が0.14×
4=0.56(mm)となる。この1画素に対するプリント
は、2本のノズルを受像層の幅方向に0.56(mm) 往
動させながら同時プリントしたあと、受像層を1ドット
分(0.14mm)長さ方向に送り、次いで前記2本のノ
ズルを受像層の幅方向に0.56(mm) 復動させながら
同時プリントすることにより行われる。これを1色が1
2本の4色ノズル、計48本のノズルを有するマルチノ
ズルヘッドを使い、受像層の送り方向に対して直交する
方向にヘッドを0.56(mm)往復動させることによりプ
リントされる一回のプリント幅は、3.36(=0.56×
12/2)mmとなる。
プリンターのヘッドのドット密度は180 DPI(DOT PER
INCH)であり、4×4の16階調のインクジェットプリ
ンターの場合、1ドットの一辺の長さは0.14(mm)と
なり、4×4の16階調では1画素の一辺が0.14×
4=0.56(mm)となる。この1画素に対するプリント
は、2本のノズルを受像層の幅方向に0.56(mm) 往
動させながら同時プリントしたあと、受像層を1ドット
分(0.14mm)長さ方向に送り、次いで前記2本のノ
ズルを受像層の幅方向に0.56(mm) 復動させながら
同時プリントすることにより行われる。これを1色が1
2本の4色ノズル、計48本のノズルを有するマルチノ
ズルヘッドを使い、受像層の送り方向に対して直交する
方向にヘッドを0.56(mm)往復動させることによりプ
リントされる一回のプリント幅は、3.36(=0.56×
12/2)mmとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、通常の汎用マ
ルチノズルヘッドを使用するかぎり、プリント幅が3.
36mmに過ぎず、且つ一画素に対してヘッドをプリント
幅方向に0.56mm往復動させる必要があるため、その
駆動機構が加わり複雑な構造となるばかりでなく、これ
らの動作に同期させて前進する受像層の距離は僅かに
0.14mmに過ぎないため、プリント速度が如何にも小
さく、工業的な使用には耐えることができない。
ルチノズルヘッドを使用するかぎり、プリント幅が3.
36mmに過ぎず、且つ一画素に対してヘッドをプリント
幅方向に0.56mm往復動させる必要があるため、その
駆動機構が加わり複雑な構造となるばかりでなく、これ
らの動作に同期させて前進する受像層の距離は僅かに
0.14mmに過ぎないため、プリント速度が如何にも小
さく、工業的な使用には耐えることができない。
【0010】また、ヘッドの往復動をなくし、且つプリ
ント速度を高めるためには上記フルマルチヘッドを使用
すれば足りるが、該ヘッドは上述のごとくコスト高にな
るばかりでなく、特に幅変更および柄変更が多い上記編
織物類に即応させるためにはシステム設計上にも課題が
多くあり、且つメンテナンス面における煩雑性などの点
からも工業生産には不適切なものとなっている。
ント速度を高めるためには上記フルマルチヘッドを使用
すれば足りるが、該ヘッドは上述のごとくコスト高にな
るばかりでなく、特に幅変更および柄変更が多い上記編
織物類に即応させるためにはシステム設計上にも課題が
多くあり、且つメンテナンス面における煩雑性などの点
からも工業生産には不適切なものとなっている。
【0011】本発明の目的は、インクジェットプリンタ
ーにおける汎用のマルチノズルヘッドを使用して、特に
連続走行する編織物等の帯状物に対する効率的なプリン
トを可能にしたプリンターを開発することにある。
ーにおける汎用のマルチノズルヘッドを使用して、特に
連続走行する編織物等の帯状物に対する効率的なプリン
トを可能にしたプリンターを開発することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明はノズル数がn本、ノズル間隔がp(mm)で
あるマルチノズルヘッドを備えたインクジェットプリン
ターにより、プリント幅がw(mm)である連続走行する帯
状物に所望の色調の図柄をプリントするためのプリンタ
ーであって、2個を一組とするw/(n×p)組のマル
チノズルヘッドを備え、全マルチノズルヘッドのノズル
配列方向が前記帯状物の走行方向に直交して配設されて
おり、全マルチヘッドノズルが前記帯状物の走行方向に
順次並設されると共に、各組のマルチヘッドノズルのノ
ズル位置を少なくとも0.5 ×p(mm)ずらして設置
し、且つ全マルチヘッドノズルのノズル位置が重複しな
いように随意に配列固定してなることを、主要な構成と
している。
め、本発明はノズル数がn本、ノズル間隔がp(mm)で
あるマルチノズルヘッドを備えたインクジェットプリン
ターにより、プリント幅がw(mm)である連続走行する帯
状物に所望の色調の図柄をプリントするためのプリンタ
ーであって、2個を一組とするw/(n×p)組のマル
チノズルヘッドを備え、全マルチノズルヘッドのノズル
配列方向が前記帯状物の走行方向に直交して配設されて
おり、全マルチヘッドノズルが前記帯状物の走行方向に
順次並設されると共に、各組のマルチヘッドノズルのノ
ズル位置を少なくとも0.5 ×p(mm)ずらして設置
し、且つ全マルチヘッドノズルのノズル位置が重複しな
いように随意に配列固定してなることを、主要な構成と
している。
【0013】
【作用】ノズル数がn本、ノズル間隔がp(mm) である
w/(n×p)個のマルチノズルヘッドを固設して使用
し、同時に2w/(n×p)個分のプリンターをなすた
め、同仕様の1個のマルチノズルヘッドを使用し、帯状
物の幅方向に往復動させる方式のプリンターと比較する
と、本発明ではヘッドを往復させるための駆動機構が排
除され構造の簡略化を可能とし、加えて2w/(n×
p)倍のプリント能力を有することになる。
w/(n×p)個のマルチノズルヘッドを固設して使用
し、同時に2w/(n×p)個分のプリンターをなすた
め、同仕様の1個のマルチノズルヘッドを使用し、帯状
物の幅方向に往復動させる方式のプリンターと比較する
と、本発明ではヘッドを往復させるための駆動機構が排
除され構造の簡略化を可能とし、加えて2w/(n×
p)倍のプリント能力を有することになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明のインクジェットプリンターを
幅(w)が60mmのスライドファスナー表面のプリント
に適用した実施例について図面に基づき具体的に説明す
る。図1は本発明のインクジェットプリンターにおける
マルチノズルヘッドの配置例を概念的に示す平面図、図
2は同側面図、図3は一般的なインクジェットプリンタ
ーによる出力画素の形成原理図を示す概念図、図4は同
プリンターによる1画素形成のためのノズル動作説明図
である。
幅(w)が60mmのスライドファスナー表面のプリント
に適用した実施例について図面に基づき具体的に説明す
る。図1は本発明のインクジェットプリンターにおける
マルチノズルヘッドの配置例を概念的に示す平面図、図
2は同側面図、図3は一般的なインクジェットプリンタ
ーによる出力画素の形成原理図を示す概念図、図4は同
プリンターによる1画素形成のためのノズル動作説明図
である。
【0015】使用するインクジェットプリンターは、ド
ット密度が180 DPI、4 ×4 の16階調で、1色12
本のノズル本数(n)を備えた4色(計48本)のマル
チノズルヘッドからなるインクジェットプリンターであ
る。
ット密度が180 DPI、4 ×4 の16階調で、1色12
本のノズル本数(n)を備えた4色(計48本)のマル
チノズルヘッドからなるインクジェットプリンターであ
る。
【0016】既述したごとく、ドット密度が180 D
PI、4×4の16階調のインクジェットプリンターで
は、1ドットの大きさは1インチ間に180ドットが存
在することから、そのドットを正方形とすると一辺の長
さは1in/180ドット=15.4mm/180ドット=
0.14mmとなり、ドット間隔(p)は0.28(0.14
×2)である。これが4×4の16階調を作ることによ
り、1画素は図3に示すごとく一辺が0.56mmとな
る。
PI、4×4の16階調のインクジェットプリンターで
は、1ドットの大きさは1インチ間に180ドットが存
在することから、そのドットを正方形とすると一辺の長
さは1in/180ドット=15.4mm/180ドット=
0.14mmとなり、ドット間隔(p)は0.28(0.14
×2)である。これが4×4の16階調を作ることによ
り、1画素は図3に示すごとく一辺が0.56mmとな
る。
【0017】一方、スライドファスナーチェーンのプリ
ント幅(w)は60mmであるので、その全幅を同時にプ
リントするには、1色当たりのノズル本数は60/0.
14=428本を必要とし、4色では428×4=17
12本のノズル本数が必要となる。従って、1色当たり
のノズル本数(n)が12本の上記マルチノズルヘッド
を使用する場合、428/12≒36個のマルチノズルヘッドを
使用すれば、上記60mm幅のスライドファスナーチェー
ンに同時プリントが可能である。
ント幅(w)は60mmであるので、その全幅を同時にプ
リントするには、1色当たりのノズル本数は60/0.
14=428本を必要とし、4色では428×4=17
12本のノズル本数が必要となる。従って、1色当たり
のノズル本数(n)が12本の上記マルチノズルヘッド
を使用する場合、428/12≒36個のマルチノズルヘッドを
使用すれば、上記60mm幅のスライドファスナーチェー
ンに同時プリントが可能である。
【0018】ところで、一のヘッドにおけるノズル間隔
(p)は上記ドットの一辺の長さ0.14mmの2倍
(0.28mm)に等しいことから、通常、4×4からな
る16階調の1画素をプリントするのに、図4に示すご
とく受像層を1ドット分(0.14mm)前進させると共
に2本のノズルを受像層の前進方向に直交して0.56mm
(0.14mm×4)往復動させることにより行うため、
1色当たりの全ノズル本数は1/2の214本で足りる
ことになり、マルチノズルヘッド数も18個で済むが、
上述のごとくヘッドを往復動させるための駆動機構が必
要となり、構造的に複雑化するばかりでなく大型化し、
しかもプリントの高速化には何ら寄与しない。
(p)は上記ドットの一辺の長さ0.14mmの2倍
(0.28mm)に等しいことから、通常、4×4からな
る16階調の1画素をプリントするのに、図4に示すご
とく受像層を1ドット分(0.14mm)前進させると共
に2本のノズルを受像層の前進方向に直交して0.56mm
(0.14mm×4)往復動させることにより行うため、
1色当たりの全ノズル本数は1/2の214本で足りる
ことになり、マルチノズルヘッド数も18個で済むが、
上述のごとくヘッドを往復動させるための駆動機構が必
要となり、構造的に複雑化するばかりでなく大型化し、
しかもプリントの高速化には何ら寄与しない。
【0019】因みに上記マルチノズルヘッドのヘッド面
は100mm ×100mm の寸法を有しており、一個のマルチノ
ズルヘッドの専有幅は上記スライドファスナーチェーン
の60mm幅を超えている。
は100mm ×100mm の寸法を有しており、一個のマルチノ
ズルヘッドの専有幅は上記スライドファスナーチェーン
の60mm幅を超えている。
【0020】そこで、本発明では上記60mm幅のスライ
ドファスナーチェーチェーンに必要な36個のマルチノ
ズルヘッドを使用すると共に、この36個のマルチノズ
ルヘッドをスライドファスナーチェーンの幅方向に所定
の長さづつ位置をずらしながら、長さ方向に順次並列し
て固定配置するものであり、そのヘッドの配置は図1及
び図2に概念的に示すごとく2個のマルチノズルヘッド
を一組として、各組毎の2個のマルチノズルヘッド間の
ノズル位置を、ノズル間隔(0.14 ×2)の1/2であるド
ットの一辺長さ(0.14mm)づつスライドファスナー
チェーンの幅方向に位置をずらして配置し、しかも各組
のマルチノズルヘッドのノズル位置が重複しないように
配列するものである。
ドファスナーチェーチェーンに必要な36個のマルチノ
ズルヘッドを使用すると共に、この36個のマルチノズ
ルヘッドをスライドファスナーチェーンの幅方向に所定
の長さづつ位置をずらしながら、長さ方向に順次並列し
て固定配置するものであり、そのヘッドの配置は図1及
び図2に概念的に示すごとく2個のマルチノズルヘッド
を一組として、各組毎の2個のマルチノズルヘッド間の
ノズル位置を、ノズル間隔(0.14 ×2)の1/2であるド
ットの一辺長さ(0.14mm)づつスライドファスナー
チェーンの幅方向に位置をずらして配置し、しかも各組
のマルチノズルヘッドのノズル位置が重複しないように
配列するものである。
【0021】従って、本実施例によるインクジェットプ
リンターは、スライドファスナーチェーンの長さ方向に
360cmにわたり36個のマルチノズルヘッドが並設さ
れており、しかも隣合う2個のヘッドを一組とするヘッ
ド組の各ヘッドを1ドットの一辺長さ(0.14mm)だ
けスライドファスナーチェーンの幅方向に位置をずらし
て配置固定し、更に隣合うヘッド組は同じくスライドフ
ァスナーチェーンの幅方向に順次3.36mm(=0.1
4×2×12mm)づつ位置をずらして配置固定する。
リンターは、スライドファスナーチェーンの長さ方向に
360cmにわたり36個のマルチノズルヘッドが並設さ
れており、しかも隣合う2個のヘッドを一組とするヘッ
ド組の各ヘッドを1ドットの一辺長さ(0.14mm)だ
けスライドファスナーチェーンの幅方向に位置をずらし
て配置固定し、更に隣合うヘッド組は同じくスライドフ
ァスナーチェーンの幅方向に順次3.36mm(=0.1
4×2×12mm)づつ位置をずらして配置固定する。
【0022】このヘッド配列は図示例のようにスライド
ファスナーチェーンの幅方向に所定の寸法位置をずらし
ながら、スライドファスナーチェーンの長さ方向に順次
斜めに配設する配列に限定されるものでなく、各ヘッド
のノズルがスライドファスナーチェーンの幅方向に所定
の寸法位置をずらしながら且つ同幅方向においてノズル
位置が重複しないように、スライドファスナーチェーン
の長さ方向に、例えばランダムに配置されていても本発
明の所期の目的は達成し得るものである。
ファスナーチェーンの幅方向に所定の寸法位置をずらし
ながら、スライドファスナーチェーンの長さ方向に順次
斜めに配設する配列に限定されるものでなく、各ヘッド
のノズルがスライドファスナーチェーンの幅方向に所定
の寸法位置をずらしながら且つ同幅方向においてノズル
位置が重複しないように、スライドファスナーチェーン
の長さ方向に、例えばランダムに配置されていても本発
明の所期の目的は達成し得るものである。
【0023】かかる構成をもつ本発明によれば、36個
のマルチノズルヘッドを使用するにも関わらず、一台の
インクジェットプリンターにより安価で且つ極めて高速
なプリントが可能となる。例えば、1個の前記マルチノ
ズルヘッドを使用して、同ヘッドを6本のスライドファ
スナーチェーンの幅方向に往復動させて同時にプリント
する方式のインクジェットプリンターでは、4分でA4
サイズ(20cm×30cm)のプリントが可能であり、これを
6本のスライドファスナーチェーンに対するプリント可
能なトータルの長さに換算すると270m/15hrと
なるのに対して、本発明のインクジェットプリンターで
は、ヘッドを往復させるための駆動機構が不要になる上
に、上記ヘッドを往復動させる方式のプリンターに比較
すると36倍の速度(9,800m/15hr)でプリ
ントが可能となる。
のマルチノズルヘッドを使用するにも関わらず、一台の
インクジェットプリンターにより安価で且つ極めて高速
なプリントが可能となる。例えば、1個の前記マルチノ
ズルヘッドを使用して、同ヘッドを6本のスライドファ
スナーチェーンの幅方向に往復動させて同時にプリント
する方式のインクジェットプリンターでは、4分でA4
サイズ(20cm×30cm)のプリントが可能であり、これを
6本のスライドファスナーチェーンに対するプリント可
能なトータルの長さに換算すると270m/15hrと
なるのに対して、本発明のインクジェットプリンターで
は、ヘッドを往復させるための駆動機構が不要になる上
に、上記ヘッドを往復動させる方式のプリンターに比較
すると36倍の速度(9,800m/15hr)でプリ
ントが可能となる。
【0024】因みに、高品位のグラフィックファスナー
に関する需要は、ファスナー長さを30cmとして少な
くとも10万本/月の生産が予想される。これを日産に
換算すると1580mとなり、この生産量を確保するに
はマルチノズルヘッドを往復動させる上記方式のプリン
ターでは6台を必要とするが、本発明によれば1台のプ
リンターをもって十分に上記生産量が達成できることに
なる。
に関する需要は、ファスナー長さを30cmとして少な
くとも10万本/月の生産が予想される。これを日産に
換算すると1580mとなり、この生産量を確保するに
はマルチノズルヘッドを往復動させる上記方式のプリン
ターでは6台を必要とするが、本発明によれば1台のプ
リンターをもって十分に上記生産量が達成できることに
なる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
のインクジェットプリンターによれば、インクジェット
プリントが有する特性を十分に活用しつつ、同時に長尺
の帯状物に対して連続的なプリントを高速で且つ安価に
実現させることが可能となり、高生産性が確保される有
益な発明である。
のインクジェットプリンターによれば、インクジェット
プリントが有する特性を十分に活用しつつ、同時に長尺
の帯状物に対して連続的なプリントを高速で且つ安価に
実現させることが可能となり、高生産性が確保される有
益な発明である。
【図1】本発明のインクジェットプリンターにおける固
定マルチノズルヘッドの配列例を概念的に示す平面図で
ある。
定マルチノズルヘッドの配列例を概念的に示す平面図で
ある。
【図2】同側面図である。
【図3】一般的なインクジェットプリンターによる出力
画素の形成原理図を示す概念図である。
画素の形成原理図を示す概念図である。
【図4】同プリンターによる1画素形成時のノズル動作
説明図である。
説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 既述したごとく、ドット密度が180 D
PI、4×4の16階調のインクジェットプリンターで
は、1ドットの大きさは1インチ間に180ドットが存
在することから、そのドットを正方形とすると一辺の長
さは1in/180ドット=25.4mm/180ドット=
0.14mmとなり、ドット間隔(p)は0.28(0.14
×2)である。これが4×4の16階調を作ることによ
り、1画素は図3に示すごとく一辺が0.56mmとな
る。
PI、4×4の16階調のインクジェットプリンターで
は、1ドットの大きさは1インチ間に180ドットが存
在することから、そのドットを正方形とすると一辺の長
さは1in/180ドット=25.4mm/180ドット=
0.14mmとなり、ドット間隔(p)は0.28(0.14
×2)である。これが4×4の16階調を作ることによ
り、1画素は図3に示すごとく一辺が0.56mmとな
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/00 111 A 9160−4H
Claims (1)
- 【請求項1】 ノズル数がn本、ノズル間隔がp(mm)
であるマルチノズルヘッドを備えたインクジェットプリ
ンターにより、プリント幅がw(mm)である連続走行する
帯状物に所望の色調の図柄をプリントするためのプリン
ターであって、 2個を一組とするw/(n×p)組のマルチノズルヘッ
ドを備え、全マルチノズルヘッドのノズル配列方向が前
記帯状物の走行方向に直交して配設されており、全マル
チヘッドノズルが前記帯状物の走行方向に順次並設され
ると共に、各組のマルチヘッドノズルのノズル位置を
0.5×p(mm)ずらして設置し、且つ全マルチヘッ
ドノズルのノズル位置が帯状物の幅方向で重複しないよ
うに随意に配列固定してなることを特徴とするインクジ
ェットによる連続走行帯状物用プリンター。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138864A JPH05330085A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | インクジェットによる連続走行帯状物用プリンター |
CA002096493A CA2096493A1 (en) | 1992-05-29 | 1993-05-18 | Ink jet printer for continuously travelling belt shaped article |
EP93108481A EP0571968A2 (en) | 1992-05-29 | 1993-05-26 | Ink jet printer for continuously travelling belt shaped article |
KR1019930009398A KR960015760B1 (ko) | 1992-05-29 | 1993-05-27 | 잉크 제트 프린터 |
BR9301871A BR9301871A (pt) | 1992-05-29 | 1993-05-28 | Impressora a jato de tinta para artigo em forma de correia em movimento continuo |
CN93106754A CN1030050C (zh) | 1992-05-29 | 1993-05-29 | 连续输送带状物件的喷墨印刷机 |
TW084208240U TW376848U (en) | 1992-05-29 | 1995-06-15 | Ink jet printer for continuously travelling belt shaped article |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138864A JPH05330085A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | インクジェットによる連続走行帯状物用プリンター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05330085A true JPH05330085A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15231918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4138864A Pending JPH05330085A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | インクジェットによる連続走行帯状物用プリンター |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0571968A2 (ja) |
JP (1) | JPH05330085A (ja) |
KR (1) | KR960015760B1 (ja) |
CN (1) | CN1030050C (ja) |
BR (1) | BR9301871A (ja) |
CA (1) | CA2096493A1 (ja) |
TW (1) | TW376848U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8220921B2 (en) | 2008-08-29 | 2012-07-17 | Takata Corporation | Inkjet dyeing apparatus |
WO2013051106A1 (ja) * | 2011-10-04 | 2013-04-11 | Ykk株式会社 | スライドファスナーの製造方法及びスライドファスナー |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3560641A (en) * | 1968-10-18 | 1971-02-02 | Mead Corp | Image construction system using multiple arrays of drop generators |
US3911818A (en) * | 1973-09-04 | 1975-10-14 | Moore Business Forms Inc | Computer controlled ink jet printing |
EP0034060A1 (en) * | 1980-02-08 | 1981-08-19 | The Mead Corporation | Ink jet printer |
DE3730844A1 (de) * | 1987-09-14 | 1989-03-23 | Siemens Ag | Matrix-schreibeinrichtung |
GB8810241D0 (en) * | 1988-04-29 | 1988-06-02 | Am Int | Drop-on-demand printhead |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP4138864A patent/JPH05330085A/ja active Pending
-
1993
- 1993-05-18 CA CA002096493A patent/CA2096493A1/en not_active Abandoned
- 1993-05-26 EP EP93108481A patent/EP0571968A2/en not_active Withdrawn
- 1993-05-27 KR KR1019930009398A patent/KR960015760B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-05-28 BR BR9301871A patent/BR9301871A/pt not_active Application Discontinuation
- 1993-05-29 CN CN93106754A patent/CN1030050C/zh not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-06-15 TW TW084208240U patent/TW376848U/zh unknown
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8220921B2 (en) | 2008-08-29 | 2012-07-17 | Takata Corporation | Inkjet dyeing apparatus |
WO2013051106A1 (ja) * | 2011-10-04 | 2013-04-11 | Ykk株式会社 | スライドファスナーの製造方法及びスライドファスナー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2096493A1 (en) | 1993-11-30 |
CN1030050C (zh) | 1995-10-18 |
EP0571968A3 (ja) | 1994-02-02 |
CN1080592A (zh) | 1994-01-12 |
TW376848U (en) | 1999-12-11 |
BR9301871A (pt) | 1993-12-07 |
KR940005405A (ko) | 1994-03-21 |
KR960015760B1 (ko) | 1996-11-21 |
EP0571968A2 (en) | 1993-12-01 |
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