JPH05329397A - 空気清浄器 - Google Patents
空気清浄器Info
- Publication number
- JPH05329397A JPH05329397A JP13921392A JP13921392A JPH05329397A JP H05329397 A JPH05329397 A JP H05329397A JP 13921392 A JP13921392 A JP 13921392A JP 13921392 A JP13921392 A JP 13921392A JP H05329397 A JPH05329397 A JP H05329397A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrodes
- deodorizing
- air purifier
- filter
- electret
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Electrostatic Separation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、集塵効率を向上させるとともに低
コストで長寿命とすることを目的とする。 【構成】 エレクトレット化されたフィルタ２を挟み込
んでいる電極の少なくとも一方を脱臭性を有する金属錯
体を担持させ発泡金属の電極３としたことを特徴とす
る。
コストで長寿命とすることを目的とする。 【構成】 エレクトレット化されたフィルタ２を挟み込
んでいる電極の少なくとも一方を脱臭性を有する金属錯
体を担持させ発泡金属の電極３としたことを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空気清浄器に関する。
【０００２】
【従来の技術】エレクトレットフィルタを用いた従来の
空気清浄器としては、例えば図７に示すようなものがあ
る。導電性の布、ネットもしくは多孔質体で形成された
通気性のある１対の電極１，１が対向して設けられ、そ
の間に集塵フィルタとしてエレクトレット化された繊維
によりプリーツ状に形成された布状のエレクトレットフ
ィルタ２が配設されている。また、脱臭材としてエレク
トレットフィルタ２と後方電極１との間に活性炭などを
用いた多孔質体フィルタ５が配置されている。そして清
浄化すべき空気をエレクトレットフィルタ２を通過さ
せ、粉塵粒子とエレクトレットフィルタ２を形成してい
る繊維の衝突による機械的な作用と、エレクトレット電
荷により帯電した粉塵粒子、又は非帯電でも状況によっ
て分極を起すことにより電気的に繊維と粉塵粒子が接触
する電気力的な作用との２つの捕集作用で空気が清浄化
され、またこの捕集作用とともに多孔質体フィルタ５で
脱臭作用が得られるようになっている。このような空気
清浄化作用においてエレクトレットフィルタ２における
エレクトレット電荷が時間と共に減少していくのを補う
ため、電源４により電極１，１間に高電圧が印加される
ようになっている。
空気清浄器としては、例えば図７に示すようなものがあ
る。導電性の布、ネットもしくは多孔質体で形成された
通気性のある１対の電極１，１が対向して設けられ、そ
の間に集塵フィルタとしてエレクトレット化された繊維
によりプリーツ状に形成された布状のエレクトレットフ
ィルタ２が配設されている。また、脱臭材としてエレク
トレットフィルタ２と後方電極１との間に活性炭などを
用いた多孔質体フィルタ５が配置されている。そして清
浄化すべき空気をエレクトレットフィルタ２を通過さ
せ、粉塵粒子とエレクトレットフィルタ２を形成してい
る繊維の衝突による機械的な作用と、エレクトレット電
荷により帯電した粉塵粒子、又は非帯電でも状況によっ
て分極を起すことにより電気的に繊維と粉塵粒子が接触
する電気力的な作用との２つの捕集作用で空気が清浄化
され、またこの捕集作用とともに多孔質体フィルタ５で
脱臭作用が得られるようになっている。このような空気
清浄化作用においてエレクトレットフィルタ２における
エレクトレット電荷が時間と共に減少していくのを補う
ため、電源４により電極１，１間に高電圧が印加される
ようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気清浄器は、
集塵部と脱臭部が別々に構成もしくは完全に独立した形
に構成されているものが殆んどであった。しかしながら
このような設置方法をとると以下のような問題があっ
た。（イ）集塵部と脱臭部とを１つのユニットに組み込
んだ場合、脱臭部を設置する分だけトータルの圧力損失
が高くなり集塵効率の低下につながる。（ロ）脱臭材と
して活性炭を用いた多孔質フィルタが多く使用されてい
たが、一般的にこのフィルタは汚れた時点で取り替える
という使い捨てタイプであり、集塵部と脱臭部を独立し
てメンテナンスするか、もしくは片方にまだ機能が残っ
ている場合でも、使い捨て交換せざるを得ないといった
不便かつ不経済な面があった。
集塵部と脱臭部が別々に構成もしくは完全に独立した形
に構成されているものが殆んどであった。しかしながら
このような設置方法をとると以下のような問題があっ
た。（イ）集塵部と脱臭部とを１つのユニットに組み込
んだ場合、脱臭部を設置する分だけトータルの圧力損失
が高くなり集塵効率の低下につながる。（ロ）脱臭材と
して活性炭を用いた多孔質フィルタが多く使用されてい
たが、一般的にこのフィルタは汚れた時点で取り替える
という使い捨てタイプであり、集塵部と脱臭部を独立し
てメンテナンスするか、もしくは片方にまだ機能が残っ
ている場合でも、使い捨て交換せざるを得ないといった
不便かつ不経済な面があった。
【０００４】そこで本発明は、集塵効率を向上させると
ともに低コストで長寿命の空気清浄器を提供することを
目的とする。
ともに低コストで長寿命の空気清浄器を提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、エレクトレット化された繊維によりプリー
ツ状に形成した布状のフィルタを通気性のある電極で挟
み込んだ構造を有する空気清浄器において、前記電極の
少なくとも一方を脱臭性を有する金属錯体を担持させた
発泡金属で形成してなることを要旨とする。
するために、エレクトレット化された繊維によりプリー
ツ状に形成した布状のフィルタを通気性のある電極で挟
み込んだ構造を有する空気清浄器において、前記電極の
少なくとも一方を脱臭性を有する金属錯体を担持させた
発泡金属で形成してなることを要旨とする。
【０００６】
【作用】上記構成により、清浄器全体に対する圧力損失
が低下し、また電極間距離が狭くなることから集塵効率
が向上する。金属錯体を用いた脱臭部は活性炭に比べて
脱臭速度が速く寿命も長くなる。
が低下し、また電極間距離が狭くなることから集塵効率
が向上する。金属錯体を用いた脱臭部は活性炭に比べて
脱臭速度が速く寿命も長くなる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【０００８】図１は、本発明の一実施例を示す図であ
る。なお、図１及び後述の他の実施例を示す図２におい
て前記図７における部材等と同一ないし均等のものは、
前記と同一符号を以って示し、重複した説明を省略す
る。
る。なお、図１及び後述の他の実施例を示す図２におい
て前記図７における部材等と同一ないし均等のものは、
前記と同一符号を以って示し、重複した説明を省略す
る。
【０００９】図１に示すように、本実施例では１対の電
極のうちの一方が脱臭機能付き電極３となっている。脱
臭機能付き電極３は、基本的には鉄の多孔質体で形成さ
れて通電性及び通気性が得られるようになっている。そ
して、この電極３に脱臭性能を持たせるため、一例とし
て、鉄多孔質体を硫酸鉄−アスコルビン酸溶液中に浸漬
させ、鉄表面に厚さ数１０μｍの金属錯体（キレート化
合物）が生成されている。
極のうちの一方が脱臭機能付き電極３となっている。脱
臭機能付き電極３は、基本的には鉄の多孔質体で形成さ
れて通電性及び通気性が得られるようになっている。そ
して、この電極３に脱臭性能を持たせるため、一例とし
て、鉄多孔質体を硫酸鉄−アスコルビン酸溶液中に浸漬
させ、鉄表面に厚さ数１０μｍの金属錯体（キレート化
合物）が生成されている。
【００１０】本実施例の空気清浄器は、上述のように、
１対の電極のうちの一方が脱臭機能付き電極３となって
いるため、臭気成分は脱臭機能付き電極３において無数
の吸着活性点を持つ金属錯体の表面に吸着されてから多
孔質体内部に入り込む。こうした段階で、臭気成分は酸
化され、臭いのしない物質に化学変化して脱臭作用が得
られる。さらに、金属錯体の活性（消臭力）を維持する
ために必要な電子は、２価の鉄が酸化されて３価の鉄に
なる過程で常に供給されており、吸着活性点は長期間に
わたり活性状態を保つようになっている。
１対の電極のうちの一方が脱臭機能付き電極３となって
いるため、臭気成分は脱臭機能付き電極３において無数
の吸着活性点を持つ金属錯体の表面に吸着されてから多
孔質体内部に入り込む。こうした段階で、臭気成分は酸
化され、臭いのしない物質に化学変化して脱臭作用が得
られる。さらに、金属錯体の活性（消臭力）を維持する
ために必要な電子は、２価の鉄が酸化されて３価の鉄に
なる過程で常に供給されており、吸着活性点は長期間に
わたり活性状態を保つようになっている。
【００１１】図２には、本発明の他の実施例を示す。本
実施例では、１対の電極の両者が上述のような構成と機
能を有する脱臭機能付き電極３となっている。
実施例では、１対の電極の両者が上述のような構成と機
能を有する脱臭機能付き電極３となっている。
【００１２】次に、図３ないし図６を用いて、上述の両
実施例を含めた性能の評価を、脱臭材として活性炭フィ
ルタを用いた従来例と比較して述べる。なお、これらの
図において白丸の特性は本実施例のものを示し、黒丸の
特性は従来例のものを示している。まず、図６の（ａ）
〜（ｄ）にタバコの臭いに代表される４つの臭気につい
ての脱臭性能（残存率％）の評価結果を示す。同図
（ａ）はイソプレン（初期濃度５０ppm ）の脱臭性能、
同図（ｂ）はアセトアルデヒド（初期濃度２０ppm）の
脱臭性能、同図（ｃ）は硫化水素（初期濃度３ppm ）の
脱臭性能、同図（ｄ）はアンモニア（初期濃度１５ppm
）の脱臭性能を示している。この評価結果から、本実
施例の空気清浄器の脱臭性能は活性炭フィルタを用いた
ものと比べて寿命が長く、消臭速度も速い。この結果を
まとめると、本実施例の空気清浄器は、脱臭機能付き電
極３を使用することにより、圧力損失の低下（図３参
照）、また電極間距離が狭くなるため集塵効率が向上し
（図４参照）、さらに脱臭性能も向上する（図５参
照）。
実施例を含めた性能の評価を、脱臭材として活性炭フィ
ルタを用いた従来例と比較して述べる。なお、これらの
図において白丸の特性は本実施例のものを示し、黒丸の
特性は従来例のものを示している。まず、図６の（ａ）
〜（ｄ）にタバコの臭いに代表される４つの臭気につい
ての脱臭性能（残存率％）の評価結果を示す。同図
（ａ）はイソプレン（初期濃度５０ppm ）の脱臭性能、
同図（ｂ）はアセトアルデヒド（初期濃度２０ppm）の
脱臭性能、同図（ｃ）は硫化水素（初期濃度３ppm ）の
脱臭性能、同図（ｄ）はアンモニア（初期濃度１５ppm
）の脱臭性能を示している。この評価結果から、本実
施例の空気清浄器の脱臭性能は活性炭フィルタを用いた
ものと比べて寿命が長く、消臭速度も速い。この結果を
まとめると、本実施例の空気清浄器は、脱臭機能付き電
極３を使用することにより、圧力損失の低下（図３参
照）、また電極間距離が狭くなるため集塵効率が向上し
（図４参照）、さらに脱臭性能も向上する（図５参
照）。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電極の少なくとも一方を脱臭性を有する金属錯体を担持
させた発泡金属としたため、独立の脱臭部が無くなって
圧力損失が低下し、また電極間距離が狭くなることから
集塵効率が向上し、これとともに低コスト化が可能とな
る。また活性炭を用いたものと比べて消臭速度が速く長
寿命化が可能となる。
電極の少なくとも一方を脱臭性を有する金属錯体を担持
させた発泡金属としたため、独立の脱臭部が無くなって
圧力損失が低下し、また電極間距離が狭くなることから
集塵効率が向上し、これとともに低コスト化が可能とな
る。また活性炭を用いたものと比べて消臭速度が速く長
寿命化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る空気清浄器の一実施例を示す構成
図である。
図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図３】本実施例の圧力損失を比較例とともに示す特性
図である。
図である。
【図４】本実施例の集塵効率を比較例とともに示す特性
図である。
図である。
【図５】本実施例の脱臭効率を比較例とともに示す特性
図である。
図である。
【図６】本実施例についてタバコの臭いに代表される４
つの臭気についての脱臭性能の評価結果を比較例ととも
に示す特性図である。
つの臭気についての脱臭性能の評価結果を比較例ととも
に示す特性図である。
【図７】従来の空気清浄器の構成図である。
１ 電極 ２ エレクトレットフィルタ ３ 脱臭機能付き電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 岳 神奈川県横浜市磯子区新杉田町８番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 岩永 隆喜 神奈川県横浜市磯子区新杉田町８番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 エレクトレット化された繊維によりプリ
ーツ状に形成した布状のフィルタを通気性のある電極で
挟み込んだ構造を有する空気清浄器において、前記電極
の少なくとも一方を脱臭性を有する金属錯体を担持させ
た発泡金属で形成してなることを特徴とする空気清浄
器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13921392A JPH05329397A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 空気清浄器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13921392A JPH05329397A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 空気清浄器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05329397A true JPH05329397A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15240160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13921392A Pending JPH05329397A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 空気清浄器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05329397A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110209619A1 (en) * | 2008-10-31 | 2011-09-01 | Carl Freudenberg Kg | Filter medium for particulate filtration |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13921392A patent/JPH05329397A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110209619A1 (en) * | 2008-10-31 | 2011-09-01 | Carl Freudenberg Kg | Filter medium for particulate filtration |
| US8709138B2 (en) * | 2008-10-31 | 2014-04-29 | Carl Freudenberg Kg | Filter medium for particulate filtration |
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