JPH0532724A - 高屈折率合成樹脂光学材料 - Google Patents

高屈折率合成樹脂光学材料

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JPH0532724A
JPH0532724A JP3214186A JP21418691A JPH0532724A JP H0532724 A JPH0532724 A JP H0532724A JP 3214186 A JP3214186 A JP 3214186A JP 21418691 A JP21418691 A JP 21418691A JP H0532724 A JPH0532724 A JP H0532724A
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refractive index
lens
optical material
copolymer
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Teruo Sakagami
輝夫 阪上
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Kureha Corp
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    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/04Polythioethers from mercapto compounds or metallic derivatives thereof
    • C08G75/045Polythioethers from mercapto compounds or metallic derivatives thereof from mercapto compounds and unsaturated compounds
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い屈折率でしかも低分散という優れた光学
的特性を有すると共に、良好な物理的特性を有する高屈
折率合成樹脂光学材料を提供することである。 【構成】 下記化1で示されるジチオール化合物よりな
るA成分と、ジビニルベンゼンよりなるB成分とを、B
成分に対するA成分の割合が0.25〜3.5となる重
量比で含有してなる混合物を付加重合させることによっ
て得られる、屈折率が1.63以上でかつアッベ数が2
7以上である共重合体よりなることを特徴とする。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い屈折率を有する合
成樹脂光学材料、特に分散性の低い高屈折率合成樹脂光
学材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学機器においては種々の無機ガ
ラスレンズが使用されてきたが、最近においては、合成
樹脂レンズがその軽量性、加工性、安定性、染色性、大
量生産性、コストの低減可能性を有することから、無機
ガラスレンズと共に広く使用され始めている。
【0003】光学レンズに要求される種々の物性のう
ち、高屈折率であることおよび低分散であることは、き
わめて重要なものである。屈折率の高い光学材料のレン
ズによれば、例えば、顕微鏡、写真機、望遠鏡などの光
学機器や眼鏡レンズにおいて重要な位置を占めるレンズ
系をコンパクトにすることができ、軽量化を図ることお
よび球面などによる収差を小さく抑えることが可能とな
る。一方、光学材料が低分散であることは、レンズの色
収差が小さくなる点できわめて重要である。
【0004】然るに、合成樹脂レンズ材料においても、
無機ガラスレンズ材料と同様に、高屈折率の材料は高分
散であり、一方、低屈折率の材料は低分散である、とい
う傾向がある。例えば、現在眼鏡用合成樹脂レンズ材料
として最も普及しているものに「CR−39」と称され
るジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂が
ある。この樹脂はアッベ数が60と高い(すなわち、分
散が低い)けれども、屈折率(温度20℃における値をい
う。以下において同じ。)は1.50ときわめて低いも
のである。また、レンズ材料として一部の分野で使用さ
れているポリメチルメタクリレートも、アッベ数は60
と高いが、屈折率は1.49と低いものである。
【0005】一方、比較的高屈折率でかつ低分散といわ
れているポリスチレンは、屈折率が1.59、アッベ数
が30.4であり、また同じくポリカーボネートは、屈
折率が1.59、アッベ数が29.5である。しかしな
がら、これらの合成樹脂は、レンズ材料としては他の物
性において満足し得るものではない。例えばポリスチレ
ンは表面硬度が小さいうえ耐溶剤性に欠け、また、ポリ
カーボネートは表面硬度が小さくてしかも耐衝撃性に欠
けるものである。更に、屈折率が1.64のポリナフチ
ルメタクリレートおよび屈折率が1.68のポリビニル
ナフタレンは、アッベ数がそれぞれ24および20であ
って相当に低く、いずれも良好な光学材料とはいえな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来に
おいては、高い屈折率でしかも低分散という優れた光学
的特性を有すると共に、良好な物理的特性を有する合成
樹脂光学材料は知られていない。本発明は、このような
事情に基づいてなされたものであって、その目的は、高
い屈折率でしかも低分散という優れた光学的特性を有す
ると共に、良好な物理的特性を有する高屈折率合成樹脂
光学材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の高屈折率合成樹
脂光学材料は、下記化2で示されるジチオール化合物よ
りなるA成分と、ジビニルベンゼンよりなるB成分と
を、B成分に対するA成分の割合が0.25〜3.5と
なる重量比で含有してなる混合物を付加重合させること
によって得られる、屈折率が1.63以上でかつアッベ
数が27以上である共重合体よりなることを特徴とす
る。
【0008】
【化2】
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の高屈折率合成樹脂光学材料は、特定のA成分とB
成分とよりなる共単量体成分から得られる付加共重合体
よりなるものである。この共重合体の主要成分は、上記
化2で示されるA成分のジチオール化合物によって形成
される。化2におけるnの値の大きさは、得られる共重
合体の光学特性に重要な関連がある。すなわち、このn
の値が増加すると、当該ジチオール化合物は、B成分の
ジビニルベンゼンに対する相溶性が低下する傾向があ
り、特にnが4以上であるジチオール化合物はB成分と
の相溶性が不十分であるために、得られる共重合体が透
明性の低いものとなる。従って、本発明においては、化
2において、nの値の大きさが1〜3であるジチオール
化合物がA成分として用いられる。
【0010】A成分のジチオール化合物を示す化2にお
いて、芳香環における2つのメチレン基の置換位置が異
なるジチオール化合物を用いると、得られる共重合体の
光学特性が多少異なる。例えば、置換位置がパラ位にあ
るジチオール化合物によって得られる共重合体は、他の
置換位置のジチオール化合物によって得られる共重合体
に比して、屈折率が多少高いものとなる。一方、メチレ
ン基の置換位置がメタ位またはオルソ位にあるジチオー
ル化合物は、置換位置がパラ位にあるものに比して、B
成分のジビニルベンゼンとの相溶性が高いため、透明性
が非常に高い光学材料を得ることができる。従って、光
学材料の使用目的に応じて、種々の置換位置のジチオー
ル化合物をA成分として使用することができる。
【0011】化2で示されるジチオール化合物の具体例
としては、下記のものを挙げることができるが、本発明
で使用されるA成分がこれらに限定されるものではな
い。 (1)1,4−ビス(2−メルカプトエチレンチオ)キ
シリレン (2)1,3−ビス(2−メルカプトエチレンチオ)キ
シリレン (3)1,4−ビス(2−メルカプトチオエトキシエチ
レンチオ)キシリレン (4)1,3−ビス(2−メルカプトチオエトキシエチ
レンチオ)キシリレン (5)1,2−ビス(2−メルカプトチオエトキシエチ
レンチオ)キシリレン (6)1,4−ビス(2−メルカプトジチオエトキシエ
チレンチオ)キシリレン (7)1,3−ビス(2−メルカプトジチオエトキシエ
チレンチオ)キシリレン 以上の各ジチオール化合物の構造は、下記化3で示すと
おりである。
【0012】
【化3】
【0013】以上のようなA成分は単独では重合しない
ものであるが、本発明においては、B成分としてのジビ
ニルベンゼンをA成分と付加重合させて得られる共重合
体を光学材料とする。ジビニルベンゼンは、付加重合ま
たは共重合可能なビニル基を2つ分子中に有する架橋性
単量体である。ここに用いられるジビニルベンゼンは純
度が高いものであることが必要である。市販のジビニル
ベンゼンは、通常、不純物の含有量が多くて付加重合が
円滑に生ぜず、効率よく高分子量の重合体を得ることが
できない。具体的には、純度が70%以上、特に75%
以上のジビニルベンゼンを用いることが好ましい。純度
が70%未満のジビニルベンゼンを用いた場合にはA成
分との所期の重合反応が阻害されて分子量が十分に高く
ならず、従って得られる共重合体は硬度の高いものとな
らず、高い耐溶剤性を有する共重合体を得ることが困難
であり、しかも当該共重合体は低分子量成分を大きな割
合で含有するために機械的強度が小さく、例えばレンズ
となすために必要な二次加工などにおいて損なわれるお
それがある。
【0014】上記のA成分とB成分は、B成分に対する
A成分(A成分/B成分)の重量比αの値が0.25〜
3.5の範囲となる比率で使用される。このαの値は
0.4〜2.5であることが好ましく、更に0.55〜
2.0であることが好ましい。αの値が0.25未満で
ある場合には、A成分の割合が少なくなるため、目的と
する高い屈折率で低分散の共重合体、具体的には屈折率
が1.63以上でかつアッベ数が27以上の特性を有す
る共重合体を得ることが困難である。一方、αの値が
3.5を超える場合には、B成分の割合が少なくなるた
め、得られる共重合体は付加重合の程度および架橋の程
度が低いものとなり、その結果、光学材料として必要な
高い硬度などの良好な物理的特性を有する共重合体を得
ることができない。
【0015】A成分とB成分の付加重合反応は通常のラ
ジカル重合開始剤により進行する。従って、この付加重
合反応のための重合方式、反応の条件などは通常のラジ
カル重合反応の場合と同様であってよい。しかしなが
ら、B成分として使用されるジビニルベンゼンは、その
一部が単独で重合して架橋反応が進行し、その結果、生
成する共重合体の溶解あるいは溶融を伴う処理を行うこ
とは事実上不可能となるため、目的とする光学材料とし
ての形状が直接的に得られる注型重合方法を利用するこ
とが一般に好ましい。
【0016】注型重合方法は周知の技術であり、そのま
ま本発明に適用することができる。注型重合用容器とし
ては、板状、レンズ状、円筒状、角柱状、円錐状、球
状、その他の、目的乃至用途に応じて設計された鋳型ま
たは型枠、その他の容器が使用される。その材質は、無
機ガラス、プラスチック、金属、その他の目的に応じた
任意のものを選択することができる。実際の重合反応
は、注型重合用容器内にA成分およびB成分と重合開始
剤とよりなる混合物を投入し、加熱することによって実
施することができるが、別の反応容器を用いて予め単量
体混合物をある程度まで反応させ、粘度が高くなったプ
レポリマーまたはシロップを注型重合用容器内に投入し
て重合を完結する態様によって行うこともできる。所要
の単量体成分および重合開始剤は、その全量を一時に混
合してもよいし、また段階的に混合してもよい。単量体
混合物には、生成する共重合体に期待される用途に応じ
て、帯電防止剤、着色剤、充填剤、紫外線吸収剤、熱安
定剤、酸化防止剤、その他の補助資材を含有させること
ができる。
【0017】
【作用】本発明の光学材料に係る共重合体は、その単量
体成分として特定のジチオール化合物を含有するため、
高い屈折率を有していてしかも低分散のもの、具体的に
は屈折率が1.63以上でかつアッベ数が27以上のも
のとなる。そして、本発明の光学材料は、当該共重合体
が以上のように特定の単量体成分よりなる点に特徴を有
するものである。従って、当該共重合体によって実際の
光学材料を得るためには、従来から利用されている手段
を適用することができる。すなわち、注型重合法によっ
て直接的に特定の形状を有する光学材料を得る手段、板
状体または塊状体から目的とする形状の光学材料を削り
だす手段などを利用することができる。この光学材料に
は、更に必要に応じて、表面研磨処理、帯電防止処理、
その他の後処理を行うことができ、これによって所望の
性能を有する光学材料を得ることができる。更に、光学
材料の表面硬度を高くするために、表面に適宜の無機材
料を塗被したり、有機系コート剤をディッピングなどに
より塗被することも可能である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明がこれらによって限定されるものではない。
【0019】実施例1 充分に精製した純度98%の1,3−ビス(2−メルカ
プトエチレンチオ)キシリレン40重量部と、純度81
%のジビニルベンゼン60重量部とを混合し、これに重
合開始剤であるターシャリブチルパーオキシネオデカノ
エート1.2重量部を添加して充分に混合した。ここ
に、B成分に対するA成分の重量比αの値は0.81で
ある。この混合液をガラス製のレンズ用モールド中に注
入して、50℃で10時間、60℃で8時間、80℃で
3時間、100℃で2時間と順次に異なる温度で加熱し
て重合を完結させ、これにより−2.00ジオプターの
無色透明のレンズを製造した。
【0020】このレンズは、屈折率が1.632、アッ
ベ数が28.8であり、充分に高い屈折率を有ししかも
充分に低分散のものであった。また、このレンズは、ア
セトンおよびベンゼンに全く不溶であって耐有機溶剤性
に富むものであった。更に、このレンズの表面硬度(J
IS K5400に基づく鉛筆硬度による。以下におい
て同じ。)は3H、耐熱性を示す針入温度(JIS K
7206に準じて測定された針入度が0.4mmとなる
温度。以下において同じ。)が110℃であって、いず
れも優れたものであった。これらのことから、このレン
ズに係る共重合体は、優れた光学的特性を有すると共
に、重合度が十分に高くて機械的強度も高くて良好な物
理的特性を有しており、光学材料としてきわめてバラン
スのよいものであることが明らかである。
【0021】実施例2 充分に精製した純度98%の1,4−ビス(2−メルカ
プトエチレンチオ)キシリレン50重量部と、純度81
%のジビニルベンゼン50重量部とを用いて実施例1と
同様にして重合を行い、+2.25ジオプターの無色透
明のレンズを製造した。ここに、B成分に対するA成分
の重量比αの値は1.21である。このレンズは、屈折
率が1.642、アッベ数が29.5であり、充分に高
い屈折率を有ししかも充分に低分散のものであった。ま
た、このレンズは、アセトンおよびベンゼンに全く不溶
であり、表面硬度は3H、針入温度は95℃であった。
【0022】比較例1 実施例1で用いられた純度98%の1,3−ビス(2−
メルカプトエチレンチオ)キシリレン15重量部と、純
度81%のジビニルベンゼン85重量部とを用い、その
他は実施例1と同様にして重合を行ってレンズを製造し
た。ここに、B成分に対するA成分の重量比αの値は
0.21である。このレンズは、アッベ数は28であっ
たが、屈折率が1.619と低いものであった。これ
は、A成分の割合が少ないからである。
【0023】参考例1 純度98%の1,3−ビス(2−メルカプトエチレンチ
オ)キシリレン40重量部と、純度55%のジビニルベ
ンゼン60重量部を用い、その他は実施例1と同様にし
て重合を行ってレンズを製造した。ここに、B成分に対
するA成分の重量比αの値は1.19である。このレン
ズは、透明であったが、室温において指の力によって容
易に変形する柔軟なものであり、耐熱性が相当に小さく
て使用に耐えないものであった。またアッベの屈折計に
よる屈折率の測定において、使用されている接触液に容
易に溶解してしまい、実際上、屈折率の測定は不可能で
あった。このことから、実際に用いるジビニルベンゼン
の純度が低い場合には、得られる共重合体が耐熱性並び
に耐溶剤性の点で劣ったものとなることが理解される。
【0024】比較例2 純度98%の1,3−ビス(2−メルカプトエチレンチ
オ)キシリレン78重量部と、純度81%のジビニルベ
ンゼン22重量部を用い、その他は実施例1と同様にし
て重合を行った。しかしながら、得られた成型物はゲル
状で完全に固化しておらず、レンズとして全く実用に供
することのできないものであった。ここに、B成分に対
するA成分の重量比αの値は4.29である。この例か
ら、ジチオール化合物の割合が多過ぎてジビニルベンゼ
ンの比率が小さい場合には、高い重合度の共重合体が得
られず、実用的なレンズを製造することができないこと
が理解される。
【0025】実施例3 充分に精製した純度98%の1,3−ビス(2−メルカ
プトチオエトキシエチレンチオ)キシリレン35重量部
と、純度81%のジビニルベンゼン65重量部とを充分
に混合して実施例1と同様にして重合を行い、+2.0
0ジオプターの無色透明のレンズを製造した。ここに、
B成分に対するA成分の重量比αの値は0.65であ
る。このレンズは、その屈折率が1.631、アッベ数
が29.1であり、充分に高い屈折率を有ししかも充分
に低分散のものであった。また、このレンズは、アセト
ンおよびベンゼンに全く不溶であり、表面硬度は3H、
針入温度は126℃であった。
【0026】実施例4 充分に精製した純度99%の1,3−ビス(2−メルカ
プトチオエトキシエチレンチオ)キシリレン33重量部
と、純度81%のジビニルベンゼン67重量部とを用い
て実施例1と同様にして重合を行い、−4.50ジオプ
ターの無色透明のレンズを製造した。ここに、B成分に
対するA成分の重量比αの値は0.60である。このレ
ンズは、その屈折率が1.644、アッベ数が31.0
であり、充分に高い屈折率を有ししかも充分に低分散の
ものであった。また、このレンズは、アセトンおよびベ
ンゼンに全く不溶であり、表面硬度は3H、針入温度は
130℃であった。
【0027】実施例5 充分に精製した純度98%の1,3−ビス(2−メルカ
プトエチレンチオ)キシリレン68重量部と、純度81
%のジビニルベンゼン32重量部とを用いて実施例1と
同様にして重合を行って無色透明のレンズを製造した。
ここに、B成分に対するA成分の重量比αの値は2.5
7である。このレンズは、その屈折率が1.631、ア
ッベ数が34.3であり、屈折率とアッベ数とのバラン
スが充分に優れたものであった。また、このレンズは、
アセトンおよびベンゼンに全く不溶であり、表面硬度は
2H、針入温度は70℃であった。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明による光学材料は、
その共重合体が1.63以上の高い屈折率を有すると共
にアッベ数が27以上と十分に低分散であり、しかも高
い無色透明性を有していて特にレンズとして好適な光学
的特性を有すると共に、耐溶剤性、耐熱性、表面硬度な
どの物理的特性にも優れた、性能バランスのきわめて良
好なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記化1で示されるジチオール化合物よ
    りなるA成分と、ジビニルベンゼンよりなるB成分と
    を、B成分に対するA成分の割合が0.25〜3.5と
    なる重量比で含有してなる混合物を付加重合させること
    によって得られる、屈折率が1.63以上でかつアッベ
    数が27以上である共重合体よりなることを特徴とする
    高屈折率合成樹脂光学材料。 【化1】
JP3214186A 1991-08-01 1991-08-01 高屈折率合成樹脂光学材料 Pending JPH0532724A (ja)

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