JPH0532551A - 抗炎症剤 - Google Patents

抗炎症剤

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JPH0532551A
JPH0532551A JP3169731A JP16973191A JPH0532551A JP H0532551 A JPH0532551 A JP H0532551A JP 3169731 A JP3169731 A JP 3169731A JP 16973191 A JP16973191 A JP 16973191A JP H0532551 A JPH0532551 A JP H0532551A
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/557Eicosanoids, e.g. leukotrienes or prostaglandins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 15−ケト−プロスタグランジン化合物を有
効成分とする剤。 【効果】 15−ケト−プロスタグランジン化合物はす
ぐれた抗炎症活性を有し、紅潮、熱、疼痛、膣脹、機能
障害等の炎症の処置に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、15−ケト−プロス
タグランジン化合物の抗炎症処置における新用途に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】プロスタグランジン類(以後プロスタグ
ランジンはPGとして示す)はひとおよび他の哺乳類の
組織または器官に含有され、広範囲の生理学的活性を示
す有機カルボン酸の1群である。天然に存在するPG類
は一般的な構造特性として、プロスタン酸骨格を有す
る。
【化1】 一方幾つかの合成類似体は修飾された骨格を持ってい
る。天然PG類は5員環の構造特性によって、PGA
類、PGB類、PGC類、PGD類、PGE類、PGF
類、PGG類、PGH類、PGI類およびPGJ類に分
類され、さらに鎖部分が、不飽和および酸化の存在およ
び不存在によっても 下付1...15−OH 下付2...5,6−および13,14−ジ不飽和−15
−OH 下付3...5,6−、13,14−および17,18−
トリ不飽和−15−OH として、分類される。さらに、PGF類は9位の水酸基
の配置によってα(水酸基がアルファー配置である)およ
びβ(水酸基がベータ配置である)に分類される。
【0003】PGE1、PGE2およびPGE3は血管拡
張、血圧降下、胃液分泌減少、腸管運動亢進、子宮収
縮、利尿、気管支拡張および抗潰瘍活性をもつことが知
られている。また、PGF1α、PGF2αおよびPGF
3αは血圧上昇、血管収縮、腸管運動亢進性、子宮収
縮、黄体退行および気管収縮活性を有することが知られ
ている。また、幾つかの15−ケト(すなわち、水酸基
の代わりに15位にオキソ基を持つ)PG類および13,
14−ジヒドロ−15−ケト−PGは、天然PGの代謝
中に酵素の作用によって自然に産生される物質として知
られている[アクタ・フィジオロジカ・スカンジナビカ
(Acta Physiologica Scandinavica)、66巻、509
頁、1966年]。さらに、15−ケト−PGF2αは抗
妊娠活性を持つことも報告されている。また、15−ケ
ト−PGE類は下剤として使用し得ることが、ヨーロッ
パ特許出願公開第0310305号に記載されている。
しかしながら、15−ケト−PG類が炎症に有効である
ことは知られていない。
【0004】
【発明の構成】この発明者は、15−ケト−PG化合物
の生物活性について研究の結果、これらを抗炎症剤とし
て使用し得ることを見出してこの発明を完成したのであ
る。すなわち、この発明は、15−ケト−プロスタグラ
ンジン化合物を有効成分とする、抗炎症剤を提供するも
のである。炎症とは、有害刺激に対する生体組織の防衛
反応であり、その徴候は、紅潮、熱、疼痛、腫脹、機能
障害である。本発明は、15−ケト−プロスタグランジ
ン化合物が炎症を抑制しうることに基づくものである。
「15−ケト−プロスタグランジン化合物」は、以下15
−ケト−PG化合物と略称するが、いずれも13および
14位の間の2重結合の存在または不存在に関係なくプ
ロスタン酸骨格の15位に水酸基の代わりにオキソ基を
持つあらゆるプロスタグランジン誘導体を含む。
【0005】この発明の15−ケト−PG化合物類の命
名に際しては式(A)に示したプロスタン酸の番号を用い
る。前記式(A)はC−20の基本骨格のものであるが、
本発明では炭素数がこれによって限定されるものではな
い。即ち、基本骨格を構成する炭素の番号はカルボン酸
を1とし5員環に向って順に2〜7までをα鎖上の炭素
に、8〜12までを5員環の炭素に、13〜20までを
ω鎖上に付しているが、炭素数がα鎖上で減少する場
合、2位から順次番号を抹消し、α鎖上で増加する場合
2位にカルボキシル基(1位)に代わる置換基がついたも
のとして命名する。同様に、炭素数がω鎖上で減少する
場合、20位から炭素の番号を順次減じ、ω鎖上で増加
する場合、21番目以後の炭素原子は置換基として命名
する。また、立体配置に関しては、特にことわりのない
かぎり、上記基本骨格の有する立体配置に従うものとす
る。従って、ω鎖に10個の炭素原子を有する15−ケ
ト−PG化合物を15−ケト−20−エチル−PG類と
命名する。上記式は最も典型的な配位である特定配置を
示すが、この明細書において、特にことわらない限り化
合物は 上記の配置を有するものとする。PGD類、P
GE類またはPGF類とは、一般にプロスタン酸の9位
および/または11位に水酸基を持つ化合物を指すが、
この発明の15−ケト−プロスタグランジン化合物は9
位および/または11位に他の基を有する化合物類まで
拡張して包含する。上記化合物類は9−デヒドロキシ−
9−置換あるいは11−デヒドロキシ−11−置換化合
物類と称する。
【0006】前述のように、本明細書では15−ケト−
PG化合物の命名はプロスタン酸骨格に基づいて行う。
これをIUPACに基づいて命名すると、例えば13,
14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S−フルオロ−
PGE2は(Z)−7−{(1R,2R,3R)−3−ヒドロキ
シ−2−[(4R,S)−フルオロ−3−オキソ−1−オク
チル]−5−オキソ−シクロペンチル}−ヘプト−5−エ
ン酸;13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル
−11−デヒドロキシ11R−メチル−PGE2メチル
エステルはメチル 7−{(1R,2S,3S)−3−メチ
ル−2−[3−オキソ−1−デシル]−5−オキソシクロ
ペンチル}−ヘプト−5−エノエート;13,14−ジヒ
ドロ−6,15−ジケト−19−メチル−PGE2エチル
エステルはエチル 7−{(1R,2S,3S)−3−ヒド
ロキシ−2−(7−メチル−3−オキソ−1−オクチル)
−5−オキソ−シクロペンチル}−6−オキソヘプタノ
エートである。13,14−ジヒドロ−15−ケト−2
0−エチル−PGF2αイソプロピルエステルはイソプ
ロピル(Z)−7−[(1R,2R,3R,5S)−3,5−ジ
ヒドロ−2−{3−オキソ−1−デシル}シクロペンチ
ル]−ヘプト−5−エノエートであり;13,14−ジヒ
ドロ−15−ケト−20−メチル−PGF2αメチルエ
ステルはメチル (Z)−7−[(1R,2R,3R,5S)−
3,5−ジヒドロキシ−2−{3−オキソ−1−ノニル}
−シクロペンチル}−ヘプト−5−エノエートである。
【0007】本発明において用いられる15−ケト−P
G化合物類は15位に水酸基の代わりにオキソ基を有す
るあらゆるPGの誘導体類であり得、さらに1つの一重
結合(15−ケト−PGタイプ1化合物類)、5位と6位
の間に1つの二重結合(15−ケト−PGタイプ2化合
物)、または5位と6位および17位と18位の間に2
つの二重結合(15−ケト−PGタイプ3化合物)を有し
得る。本発明に用い得る代表的な例は、15−ケト−P
Gタイプ1、15−ケト−PGタイプ2、15−ケト−
PGタイプ3、13,14−ジヒドロ−15−ケト−P
Gタイプ1、13,14−ジヒドロ−15−ケト−PG
タイプ2、13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGタ
イプ3等およびそれらの誘導体である。
【0008】置換体または誘導体の例は、上記15−ケ
ト−PG類のα鎖末端のカルボキシル基がエステル化さ
れた化合物、生理学的に許容し得る塩、2−3位の炭素
結合が2重結合あるいは5−6位の炭素結合が3重結合
を有する化合物、3位、5位、6位、16位、17位、
19位および/または20位の炭素に置換基を有する化
合物、11位の水酸基の代りに低級アルキル基またはヒ
ドロキシ(低級)アルキル基を有する化合物等である。こ
の発明において3位、17位および/または19位の炭
素原子に結合する置換基としては、例えば炭素数1〜4
のアルキル基があげられ、特にメチル基、エチル基があ
げられる。16位の炭素原子に結合する置換基として
は、例えばメチル基、エチル基などの低級アルキル基、
水酸基あるいは塩素、ふっ素などのハロゲン原子、トリ
フルオロメチルフェノキシ等のアリールオキシ基があげ
られる。17位の炭素原子の置換基としては、塩素、ふ
っ素等のハロゲンが挙げられる。20位の炭素原子に結
合する置換基としては、C1-4アルキルのような飽和ま
たは不飽和の低級アルキル基、C1-4アルキルのような
低級アルコキシ基、C1-4アルコキシ−C1-4アルキルの
ような低級アルコキシアルキルを含む。5位の炭素原子
の置換基としては、塩素、ふっ素などのハロゲンを含
む。6位の炭素原子の置換基としては、カルボニル基を
形成するオキソ基を含む。9位および11位の炭素原子
にヒドロキシ基、低級アルキルまたは低級(ヒドロキシ)
アルキル置換基を有する場合のこれらの基の立体配置は
α,βまたはそれらの混合物であってもかまわない。さ
らに、上記誘導体は、ω鎖が天然のPG類より短い化合
物のω鎖末端にアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル
基等の置換基を有するものであってもよい。特に好まし
い化合物は、16位の炭素に例えばメチル基、エチル基
などの低級アルキル基を有する化合物、塩素、ふっ素な
どのハロゲン原子を有する化合物、17位の炭素に塩
素、ふっ素などのハロゲンを有する化合物、19位の炭
素に例えばメチル基、エチル基などの低級アルキル基を
有する化合物、5位の炭素に塩素、ふっ素などのハロゲ
ンを有する化合物、6位の炭素にオキソ基を有する化合
物、20位の炭素に例えばメチル基、エチル基などの低
級アルキル基を有する化合物であり、また、16位の炭
素以後のアルキル鎖の代わりにハロゲン原子またはハロ
ゲン化アルキル基等の置換基を有することもあるフェニ
ル基あるいはフェノキシ基が16位の炭素原子に結合し
た化合物である。
【0009】この発明に使用される好ましい化合物は式
(I)
【化2】 [式中、XおよびYは水素、ヒドロキシ、ハロゲン、低
級アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキル、またはオキソ
(但し、XおよびYの基の内少なくとも1つは水素以外の
基であり、5員環は少なくとも1つの2重結合を有して
いてもよい)、Zは水素またはハロゲン、Aは−CH2
H、−COCH2OH、−COOHまたはその官能性誘
導体、Bは−CH2−CH2−、−CH=CH−、−C≡
C−、R1は非置換またはハロゲン、オキソもしくはアリ
ールで置換された、二価の飽和または不飽和、低〜中級
脂肪族炭化水素残基、 R2は非置換またはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、低
級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、低級シクロア
ルキル、アリールまたはアリールオキシで置換された、
飽和または不飽和、低〜中級脂肪族炭化水素残基であ
る]を有する。
【0010】上記化合物のうち好ましい化合物の一群と
しては一般式(II)
【化3】 [式中、Q1はハロゲン、Q2は水素またはハロゲン、E
は−CH2−CH2−または−CH=CH−、Raは水素
または低級アルキル基、Rbは単結合または低級アルキ
レン基、Rcは非置換もしくはハロゲン置換低級アルキ
ル基、非置換もしくは低級アルキル置換低級シクロアル
キル基、非置換またはハロゲンもしくはハロ低級アルキ
ルで置換された単環性アリール基、非置換またはハロゲ
ンもしくはハロ低級アルキルで置換された単環性アリー
ルオキシ基を意味する]で示される化合物またはRaが水
素の場合その塩類である。
【0011】上記式の化合物のうち好ましい化合物の一
群としては一般式(III)
【化4】 [式中、LおよびMは水素、ヒドロキシ、低級アルキ
ル、ヒドロキシ(低級)アルキル、またはオキソ(但し、
LおよびMの基の内少なくとも1つは水素以外の基であ
り、5員環は少なくとも1つの2重結合を有してしても
よい)、Q1'およびQ'2は水素、ハロゲンまたは低級ア
ルキル、Dは−CH2−CH2−、−CH=CH−、−C
≡C−または−CO−CH2−、Eは−CH2−CH2
または−CH=CH−、Wは−CH2−CH2−CH
2−、−CH=CH−CH2−または−CH2CH=CH
−、Ra'は水素原子、低級アルキル基、低級シクロア
ルキル基、単環性アリール基、単環性アリール低級アル
キル基または単環性アロイル低級アルキル基、Rb'は
単結合または低級アルキレン基、Rc'は非置換もしく
はハロゲン置換低級アルキル基、非置換もしくは低級ア
ルキル置換低級シクロアルキル基、非置換またはハロゲ
ンもしくはハロ低級アルキルで置換された単環性アリー
ル基、非置換またはハロゲンもしくはハロ低級アルキル
で置換された単環性アリールオキシ基を意味する]で示
される化合物またはR1が水素の場合その塩類を提供す
るものである。
【0012】上式中、R1およびR2における「不飽和]の
語は、主鎖または側鎖の炭素原子間の結合として、少な
くとも1つまたはそれ以上の2重結合および/または3
重結合を孤立、分離または連続して含むことを意味す
る。通常の命名法に従って、連続する2つの位置間の不
飽和は若い方の位置番号を表示することにより示し、連
続しない2つの位置間の不飽和は両方の位置番号を表示
して示す。好ましい不飽和は、2位の2重結合および5
位の2重結合または3重結合である。
【0013】「低〜中級脂肪族炭化水素」の語は、炭素数
1〜14の直鎖または分枝鎖[ただし、側鎖は炭素数1
〜3のものが好ましい]を有する炭化水素を意味し、好
ましくはR1の場合炭素数2〜8の炭化水素であり、R2
の場合炭素数6〜12の炭化水素である。「ハロゲン」の
語は、ふっ素、塩素、臭素およびよう素を包含する。
「低級」の語は、特にことわりのない限り炭素原子数1〜
6を有する基を包含するものである。「低級アルキル」の
語は、炭素原子数1〜6の直鎖または分枝鎖の飽和炭化
水素基、単環性アリール低級アルキル基、単環性アロイ
ル低級アルキル基またはハロ低級アルキル基を包含し、
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシル
を含む。「低級アルキレン基」の語は、上記のような低級
アルキル基から水素を1個除いて得られる基であり、例
えばメチレン、エチレン、プロピレン、テトラメチレ
ン、2−メチルテトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキ
サメチレン等を含む。「低級アルコキシ」の語は、低級ア
ルキルが上述と同意義である低級アルキル−O−フェニ
ルを意味する。「ハロ低級アルキル基」の語は、少なくと
も1個、好ましくは1−3個の上記のようなハロゲンを
有する上記のような低級アルキル基を包含し、例えばク
ロロメチル、ブロモメチル、フルオロメチル、トリフル
オロメチル、1,2−ジクロロエチル、1,2,2−トリ
クロロエチル、クロロプロピル、クロロブチル、クロロ
ペンチル、クロロヘキシル等を含む。「ヒドロキシ(低
級)アルキル」の語は、少なくとも1つのヒドロキシ基で
置換された上記のようなアルキルを意味し、例えばヒド
ロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ
エチルおよび1−メチル−1−ヒドロキシエチルであ
る。「低級アルカノイルオキシ」の語は、式RCO−O−
(ここで、RCO−は上記のような低級アルキルが酸化
されて生じるアシル、例えばアセチル)で示される基を
意味する。「低級シクロアルキル基」の語は、炭素原子3
個以上を含む上記のような低級アルキル基が閉環して生
ずる基であり、例えばシクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシルを含む。「アリール」の
語は、置換されていてもよい芳香性炭素環または複素環
基(好ましくは単環性の基)を包含し、例えばフェニル、
トリル、キシリルおよびチエニルを含む。置換基として
は、ハロゲン、ハロゲン置換低級アルキル基(ここで、
ハロゲン原子および低級アルキル基は前記の意味)が含
まれる。「アリールオキシ」の語は、式ArO−(ここで、
Arは上記のようなアリール基)で示される基を意味す
る。「単環性アリール基」の語は、低級アルキル置換基を
有するか有しないフェニル基を包含し、例えばフェニ
ル、トリル、キシリル、クメニル等を含む。「単環性ア
リール低級アルキル基」の語は、上記のような単環性ア
リール基と低級アルキル基が結合して生ずる基であり、
例えばベンジル、フェネチル、トリルメチル等を含む。
「単環性アロイル低級アルキル基」の語は、低級アルキ
ル置換基を有する有しないベンゾイル基のような単環性
アロイル基が上記のような低級アルキル基と結合して生
ずる基であり、例えばフェナシル(ベンゾイルメチ
ル)、トリルメチル、キシリルメチル等を含む。「単環
性アリールオキシ基」の語は、上記のような単環性アリ
ール基が酸素原子(−O−)と結合して生ずる基であり、
例えばフェノキシ、トリルオキシ、キシリルオキシ、ク
メニルオキシ等を含む。
【0014】Aで示されるカルボキシル基の「官能性誘
導体」の語は、塩(好ましくは、医薬上許容し得る塩)、
エステルおよびアミド類を含む。適当な「医薬上許容し
得る塩」としては、慣用される非毒性塩を含み、無機塩
基との塩、例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリ
ウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネ
シウム塩等)、アンモニウム塩、有機塩基との塩、例え
ばアミン塩(例えばメチルアミン、ジメチルアミン塩、
シクロヘキシルアミン塩、ベンジルアミン塩、ピペリジ
ン塩、エチレンジアミン塩、エタノールアミン塩、ジエ
タノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリス
(ヒドロキシメチルアミノ)エタン塩、モノメチル−モノ
エタノールアミン塩、リジン塩、プロカイン塩、カフェ
イン塩等)、塩基性アミノ酸塩(例えばアルギニン塩、リ
ジン塩等)テトラアルキルアンモニウム塩等があげられ
る。これらの塩類は、例えば対応する酸および塩基から
常套の方法によってまたは塩交換によって製造し得る。
エステルの例としては、メチルエステル、エチルエステ
ル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチル
エステル、イソブチルエステル、t−ブチルエステル、
ペンチルエステル、1−シクロプロピルエチルエステル
等の低級アルキルエステル、ビニルエステル、アリルエ
ステル等の低級アルケニルエステル、エチニルエステ
ル、プロピニルエステル等の低級アルキニルエステル、
ヒドロキシエチルエステルのようなヒドロキシ(低級)ア
ルキルエステル、メトキシメチルエステル、1−メトキ
シエチルエステル等の低級アルコキシ(低級)アルキルエ
ステルのような脂肪族エステルおよび例えばフェニルエ
ステル、トシルエステル、t−ブチルフェニルエステ
ル、サリチルエステル、3,4−ジメトキシフェニルエ
ステル、ベンズアミドフェニルエステル等の所望により
置換されたアリールエステル、ベンジルエステル、トリ
チルエステル、ベンズヒドリルエステル等のアリール
(低級)アルキルエステルがあげられる。アミドとして
は、メチルアミド、エチルアミド、ジメチルアミド等の
モノもしくはジ低級アルキルアミド、アニリド、トルイ
ジド等のアリールアミド、メチルスルホニルアミド、エ
チルスルホニルアミド、トリルスルホニルアミド等のア
ルキルもしくはアリールスルホニルアミド等があげられ
る。好ましいA基の例は、−COOH、−COOC
3、−COOCH2CH3、−COOCH(CH32
−CONHSO2CH3である。
【0015】上記式(I)中、環、αおよび/またはω鎖
の配置は、天然のプロスタグランジン類の配置と同様か
または異なっていてもよい。しかしながら、この発明
は、天然の配置を有する化合物および非天然の配置を有
する化合物の混合物も包含する。この発明の典型的な化
合物類の例は、15−ケト−PG類、13,14−ジヒ
ドロ−15−ケト−PG類および6−オキソ誘導体、△
2−誘導体、3R,S−メチル誘導体、6−ケト誘導体、
5R,S−フルオロ誘導体、5,5−ジフルオロ誘導体、
16R,S−メチル誘導体、16,16−ジメチル誘導
体、16R,S−フルオロ誘導体、16,16−ジフルオ
ロ誘導体、17S−メチル誘導体、17R,S−フルオ
ロ誘導体、17,17−ジフルオロ誘導体、19−メチ
ル誘導体、20−メチル誘導体、20−エチル誘導体、
19−デスメチル誘導体、2−デカルボキシ−2−(2
−カルボキシエチル)誘導体および16−デブチル−1
6−フェノキシ誘導体である。この発明で用いる15−
ケト−PGE化合物において、13,14位が飽和して
いる場合に11位のヒドロキシと15位のケト間のヘミ
アセタール形成により、ケト−ヘミアセタール平衡を生
ずる場合がある。このような互変異性体が存在する場
合、両異性体の存在比率は他の部分の構造または置換基
の種類により変動し、場合によっては一方の異性体が圧
倒的に存在することもあるが、この発明においてはこれ
ら両者を含むものとし、このような異性体の存在の有無
にかかわりなくケト型の構造式または命名法によって化
合物を表わすことがあるが、これは便宜上のものであっ
てヘミアセタール型の化合物を排除しようとするもので
はない。この発明においては、個々の互変異性体、その
混合物または光学異性体、その混合物、ラセミ体、その
他の立体異性体等の異性体も、同じ目的に使用すること
が可能である。
【0016】この発明に使用する化合物のあるものは、
特開昭64−52753号、特開平1−104040
号、特開平1−151519号、特願平3−29310
号等に記載の方法によって製造し得る。別法として、こ
れらの化合物は、ここで記述したのと同様の方法または
既知方法によって製造し得る。
【0017】上記15−ケト−PG化合物は、抗炎症剤
として有用である。この発明で用いる化合物は動物およ
びヒト用の薬剤として使用することができ、通常、全身
的あるいは局所的に経口、静脈注射(点滴を含む)、皮下
注射、直腸内投与などの方法で使用される。投与量は動
物またはひと等のような対象の種類、年令、体重、処置
されるべき症状、所望の治療効果、投与方法、処置期間
等により変化するが、通常局所(眼)投与の場合0.0
1−100μg/眼の投与量または1日2から4分割用
量または持続形態で投与する場合0.001〜500mg/
kgの投与量で通常十分な効果がえられる。
【0018】この発明による経口投与のための固体組成
物としては、錠剤、トローチ、舌下錠、カプセル、丸
剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。このような固体組成物
においては1つまたはそれ以上の活性物質が、少なくと
も1つの不活性な希釈剤、例えば、乳糖、マンニトー
ル、ぶどう糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微晶性
セルロース、でんぷん、ポリビニルピロリドン、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は常
法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステ
アリン酸マグネシウムのような滑沢剤や繊維素グルコン
酸カルシウムのような崩壊剤、α,βまたはγ−シクロ
デキストリン、ジメチル−α−、ジメチル−β−、トリ
メチル−β−またはヒドロキシプロピル−β−シクロデ
キストリン等のエーテル化シクロデキストリン、グリコ
シル−,マルトシルーシクロデキストリン等の分枝シク
ロデキストリン、ホルミル化シクロデキストリン、硫黄
含有シクロデキストリン、ミソプロトール、りん脂質の
ような安定剤を含んでいてもよい。上記シクロデキスト
リン類を用いた場合はシクロデキストリン類と包接化合
物を形成して安定性が増大する場合がある。また、りん
脂質を用いたリポソーム化することにより安定性が増大
する場合がある。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼ
ラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるい
は腸溶性物質のフィルムで被覆してもよいし、また、2
以上の層で被覆してもよい。更にゼラチンのような崩壊
され得る物質のカプセル剤としてもよい。速効性を必要
とするときは、舌下錠としてもよい。基剤としてはグリ
セリン、乳糖等を用いればよい。 経口投与のための液
体組成物としては、乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、
エリキシル剤等が例示される。一般的に用いられる不活
性な希釈剤、例えば精製水、エタノール等を含んでいて
もよい。この組成物は不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸
濁化剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐
剤を含有していてもよい。
【0019】経口投与のためのその他の組成物として
は、1つまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公
知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。この
発明による非経口投与のための注射剤としては無菌の水
性または非水性の液剤、懸濁剤、乳剤を包含する。水性
の液剤、懸濁剤用媒体としては、例えば注射用蒸留水、
生理食塩水およびリンゲル液が含まれる。非水性の液
剤、懸濁剤用媒体としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
等がある。このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤
剤、乳化剤、分散剤のような補助剤を含んでいてもよ
い。これらは例えばバクテリア保留フィルターを通す濾
過、殺菌剤の配合、ガス滅菌または放射線滅菌によって
無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造
し、使用前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して
使用することもできる。別の形態は坐薬または腟坐薬で
ある。これらの坐薬はカカオ脂等の体温で軟化する基剤
に有効成分を混合して作ることができ、適当な軟化温度
を有する非イオン界面活性剤を用いて吸収性を向上させ
てもよい。
【0020】
【実施例】以下、この発明を合成例、製剤例および試験
例によりさらに詳細に説明するが、これらはこの発明を
限定するものではない。 合成例1 16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15−
ケト−PGE1メチルエステル(12)の合成法 1−1) (1S,5R,6R,7R)−6−ヒドロキシメチ
ル−7−テトラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシ
クロ[3.3.0]オクタン−3−オン(2)の合成市販の
(−)コーリーラクトン(1)(THP保護体)(37.9g)
のテトラヒドロフラン溶液にフッ化テトラブチルアンモ
ニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M、300m
l)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃
縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに供し
たところ、表題化合物(2)が得られた。 収量:21.70g(82.8%) 1−2) (1S,5R,6R,7R)−6−{(E)−4,4−
ジフルオロ−5−オキソ−2−オクテニル}−7−テト
ラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.
0]オクタン−3−オン(4)の合成 アルゴン雰囲気下、−78℃で、塩化オキザリルの塩化
メチレン溶液(2.0M、45.5ml)を塩化メチレンに
溶解し、ジメチルスルホキシド(12.9ml)を滴下
し、10分攪拌した。これに(1S,5R,6R,7R)−
6−ヒドロキシメチル−7−テトラヒドロピラニルオキ
シ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン
(2)(11.65g)の塩化メチレン溶液を滴下し、30
分攪拌し、トリエチルアミン(56ml)を滴下しさらに
1時間攪拌した。反応液を常法に従って処理し、粗生成
物としてアルデヒド体(3)を得た。アルゴン雰囲気下、
タリウムエトキシド(3.26ml)の塩化メチレン溶液
に3,3−ジフルオロ−2−オキソヘプチルホスホン酸
ジメチル(11.9g)を加え1時間攪拌した。0℃に冷
却し、上で調製したアルデヒド(3)の塩化メチレン溶液
を加え、室温で14時間攪拌した。反応液に酢酸、セラ
イト、飽和ヨウ化カリウム水を加え、濾過した。濾液を
常法により処理し、得られた粗生成物をカラムクロマト
グラフィーに供したところ表題化合物(4)が得られた。 収量:7.787g(44.3%)
【0021】1−3) (1S,5R,6R,7R)−6−
(4,4−ジフルオロ−5−オキソオクチル)−7−テト
ラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.
0]オクタン−3−オン(5)の合成 (1S,5R,6R,7R)−6−{(E)−4,4−ジフルオ
ロ−5−オキソ−2−オクテニル}−7−テトラヒドロ
ピラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタ
ン−3−オン(4)(5.57g)の酢酸エチル溶液に、5
%パラジウム−炭素(触媒量)を加え、水素雰囲気下、室
温で7時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧下濃
縮し、粗生成物として表題化合物(5)を得た。 収量:5.48g(97.8%) 1−4) (1S,5R,6R,7R)−6−{4,4−ジフル
オロ−5(RS)−ヒドロキシオクチル}−7−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オ
クタン−3−オン(6)の合成 (1S,5R,6R,7R)−6−(4,4−ジフルオロ−5
−オキソオクチル)−7−テトラヒドロピラニルオキシ
−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン
(5)(5.48g)のメタノール溶液に、0℃で水素化ホ
ウ素ナトリウム(0.800g)を加え、10分攪拌し
た。反応物を常法により処理し、得られた粗生成物をカ
ラムクロマトグラフィーに供したところ表題化合物(6)
が得られた。収量:5.46g(99.5%)
【0022】1−5) 16,16−ジフルオロ−13,
14−ジヒドロ−11−テトラヒドロピラニルオキシ−
PGF2αメチルエステル(9)の合成 アルゴン雰囲気下、(1S,5R,6R,7R)−6−{4,
4−ジヒドロ−5(RS)−ヒドロキシオクチル}−7−
テトラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3.
3.0]オクタン−3−オン(6)(2.579g)のトルエ
ン溶液を−78℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウム
ヒドリドのトルエン溶液(1.5M、9.6ml)を滴下
し、30分攪拌した。反応液にメタノール、飽和ロッシ
ェル塩水溶液を加え、常法により処理した。粗生成物と
して、ラクトール体(7)を得た。アルゴン雰囲気下、臭
化4−カルボキシブチルトリフェニルホスフィン(11.
72g)のテトラヒドロフラン懸濁液に、カリウムt−ブ
トキシドのテトラヒドロフラン溶液(1.0M,52.84
ml)を滴下し、20分攪拌した。この液を0℃に冷却
し、上で調製したラクトール体(7)のテトラヒドロフラ
ン溶液を加え、室温で15時間攪拌した。 反応液を常法により処理し、粗生成物としてカルボン酸
体(8)を得た。アルゴン雰囲気下、カルボン酸体(8)の
アセトニトリル溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデセ−7−エン(DBU)(4.0ml)およびヨウ
化メチル(1.7ml)を加え、60℃で3時間攪拌し
た。常法の処理により得られた粗生成物をカラムクロマ
トグラフィーに供したところ、表題化合物(9)が得られ
た。 収量:2.737g(84.5%) 1−6) 16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒド
ロ−15−ケト−11−テトラヒドロピラニルオキシ−
PGE2メチルエステル(10)の合成 アルゴン雰囲気下、無水クロム酸(16.18g)、ビリ
ジン(26.2ml)から常法により調製したコリンズ試
薬の塩化メチレン溶液に、−20℃で、16,16−ジ
フルオロ−13,14−ジヒドロ−11−テトラヒドロ
ピラニルオキシ−PGF2αメチルエステル(9)(2.6
46g)の塩化メチレン溶液を加え、2時間攪拌した。
−5℃に昇温してさらに9時間攪拌した。反応液に、エ
ーテル、硫酸水素ナトリウムを加え、濾過した。濾液を
減圧下濃縮し、カラムクロマトグラフィーに供したとこ
ろ、表題化合物(10)が得られた。 収量:1.890g(64.4%)
【0023】1−7) 16,16−ジフルオロ−13,
14−ジヒドロ−15−ケト−PGE2メチルエステル
(11)の合成 16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15−
ケト−11−テトラヒドロピラニルオキシ−PGE2
チルエステル(10)(2.809g)を酢酸、水、テトラ
ヒドロフランの3:1:1混合溶媒に溶解し、60℃で5
時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、カラムクロマト
グラフィーに供したところ、表題化合物(11)が得られ
た。 収量:1.755g(75.5%) 1−8) 16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒド
ロ−15−ケト−PGE1メチルエステル(11)の合成 16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15−
ケト−PGE2メチルエステル(11)(1.755g)の酢
酸エチル溶液に5%パラジウム−炭素(触媒量)を加え、
水素雰囲気下、室温で6時間攪拌した。反応液を濾過
し、濾液を減圧下濃縮し、カラムクロマトグラフィーに
供したところ、表題化合物(11)が得られた。 収量:1.655g(93.8%)1 H NMR(CDCl3)δ0.87(3H,t,J=7Hz)、
1.15〜2.05(23H,m)、2.11〜2.30(3
H,m)、2.50(1H,dd,J=7.5および17Hz)、
3.10〜3.20(1H,br)、3.71(3H,s)、4.0
5〜4.20(1H,m)。 Mass(D1−E1)m/z404(M+)、355(M+−H2
O−CH3O)、297(M+−C592)。
【0024】合成例2 20−エチル−2−デカルボキシ−2−(2−カルボキ
シエチル)−13,14−ジヒドロ−15−ケト−PG
2αイソプロピルエステル[IUPAC名:(Z)−9
−(1R)−[(2R,3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ
−2−(3−オキソデシル)シクロペンチル]−7−ノネ
ン酸イソプロピルエステル](49)の製造 2−1)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R,5S)−2−
(3,3−エチレンジオキシデシル)−5−ヒドロキシ−
3−(テトラピラニルオキシ)シクロペンチル]−7−ノ
ネン酸(47) アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(60%,0.42
2g)をヘキサンで洗浄し、これにジメチルスルホキシド
(DMSO、10ml)を加え60℃に3時間保った。室温
とした後、6−カルボキシヘキシルトリフェニルホスホ
ニウムブロミド(2.49g)を加え30分間撹拌した。
(1S,5R,6R,7R)−6−(3−エチレンジオキ
シオクチル)−7−テトラヒドロピラニルオキシ−2−
オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン(13)
のDMSO(11ml)溶液を加え、室温で2時間、45℃
で1時間撹拌後、氷水に注いだ。常法処理により、標題
化合物(47)を得た。 収量 : 1.68g 2−2)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R,5S)−2−
(3,3−エチレンジオキシデシル)−5−ヒドロキシ−
3−(テトラピラニルオキシ)シクロペンチル]−7−ノ
ネン酸イソプロピルエステル(49) 化合物(47)(1.68g)をアセトニトリル(15ml)
中、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデ
セン(DBU、0.78ml)及びよう化イソプロピル(0.
35ml)とを用いて常法によりエステル化し、標題化合
物(49)を得た。生成物はシリカゲルカラムで精製し
た。 収量 : 0.908g(88%) 2−3)(Z)−9−(1R)−〔(2R,3R,5S)−3,
5−ジヒドロキシ−2−(3−オキソデシル)シクロペン
チル〕−7−ノネン酸イソプロピルエステル(49) 化合物(48)(0.305)gを、酢酸:THF:水(2:1:
1)混合溶媒(6ml)に溶解し、50℃に14時間保っ
た。常法処理により得た粗生成物をシリカゲルカラムで
精製し標題化合物(49)を得た。 収量 : 0.213g(90%) 化合物(49)(Q1'=Q2'=H、Rb'−Rc'=ヘキシ
ル、P3=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.85(t,3H,J=6.5Hz),
1.20(d,6H,J=6Hz),1.23〜2.65(m,34
H),3.86(m,1H),4.16(m,1H),4.99(Hept,
1H,J=6Hz),5.39(m,2H)
【0025】合成例3 20−エチル−2−デカルボキシ−2−(2−カルボキ
シエチル)−13,14−ジヒドロ−15−ケト−PG
2イソプロピルエステル[IUPAC名:(Z)−9−
(1R)−[(2R,3R)−3−ヒドロキシ−5−オキソ
−2−(3−オキソデシル)シクロペンチル]−7−ノネ
ン酸イソプロピルエステル](51)の製造 3−1)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R)−2−(3,
3−エチレンジオキシデシル)−5−オキソ−3−(テト
ラヒドロピラニルオキシ)シクロペンチル]−7−ノネ
ン酸イソプロピルエステル(50) ジクロロメタン(5ml)を−70℃に冷却し、これに2M
塩化オギザリル(0.45ml)およびDMSO(0.13ml)
を加え15分間撹拌した。これに(Z)−9−(1R)[(2
R,3R,5S)−2−(3,3−エチレンジオキシデシル)
−5−ヒドロキシ−3−(テトラピラニルオキシ)シクロ
ペンチル]−7−ノネン酸イソプロピルエステル(15)
(0.350g)のジクロロメタン(7ml)溶液を滴下した。
これを−55℃に昇温し15分間撹拌後、トリエチルア
ミン(0.25ml)を加え10℃まで6時間で昇温した。
常温処理して得た粗生成物を、シリカゲルカラムで精製
し、標題化合物(50)を得た。 収量 : 0.311g(89%) 3−2)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R)−3−ヒド
ロキシ−5−オキソ−2−(3−オキソデシル)シクロペ
ンチル]−7−ノネン酸イソプロピルエステル(51) 化合物(50)(0.311g)を酢酸 :THF:1K(2:1:
1)混合溶媒(5ml)に溶解し、50℃に3時間保った。
常法処理して得た粗生成物をシリカゲルカラムで精製
し、標題化合物(51)を得た。 収量 : 0.156g(66%) 化合物(51)(Q1'=Q2'=H、Rb'−Rc'=ヘキシ
ル、P3=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.86(t,3H,J=6.5Hz),
1.20(d,6H,J=6Hz),1.23〜2.75(m,33
H),4.20(m,1H),4.99(Hept,1H,J=6Hz),
5.15〜5.50(m,2H)
【0026】合成例4 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−16,16−ジフルオロ−15−ケ
ト−PGE2[IUPAC名:(Z)−9−(1R)−[(2
R,3R)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチ
ル)−3−ヒドロキシ−5−オキソペンチル]−7−ノ
ネン酸](62)の製造 原料化合物の製造 (6−カルボキシヘキシル)トリフェニルホスホニウムブ
ロミド(e) 7−ブロモヘプタンニトリル(c)(10.0g)を40%臭
化水素酸(80ml)に加え、6時間加熱還流した。水で稀
釈後、エーテルで抽出した。常法処理により得た粗生成
物をシリカゲルカラムで精製し、7−ブロモヘプタン酸
(d)を得た。 収量 : 7.60g(69%) 7−ブロモヘプタン酸(d)(7.60g)とトリフェニルホ
スフィン(10.0g)とから(6−カルボキシヘキシル)ト
リフェニルホスホニウムブロミド(e)を得た。 収量 : 16.0g(93%) 目的化合物の製造 4−1)(1S,5R,6R,7R)−6−(4,4−ジフル
オロ−3−オキソオクテニル)−7−(テトラヒドロピラ
ニルオキシ)−2−オキサビシクロ[3,3,0]オクタ
ン−3−オン(55) 市販の(1S,5R,6R,7R)−6−(5−ブチルジメチ
ルシリルオキシメチル)−7−(テトラヒドロピラニルオ
キシ)−2−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−3
−オン(52)から得た(1S,5R,6R,7R)−6−ヒ
ドロキシメチル−7−(テトラヒドロピラニルオキシ)−
2−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−3−オン
(53)(27.8g)を、ジクロルメタン(800ml)中、
塩化オギザリル(2.0M、109.3ml)DSMO(31.
0ml)及びトリメチルアミン(150ml)を用いてスワー
ン酸化し化合物(21)(P1=テトラヒドロピラニル)
を得た。上記化合物(54)をジメチル3,3−ジフルオ
ロ−2−オキソヘプチルホスホネート(30.0g)と、タ
リウムメトキシド(8.23ml)の存在下ジクロルメタン
中で反応させた。常法処理後に得た粗生成物をシリカゲ
ルカラムで精製し標題化合物(55)を得た。 収量:24.4g(58%) 4−2)(1S,5R,6R,7R)−6−(4,4−ジフル
オロ−3−オキソオクチル)−7−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−2−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−
3−オン(56) 上記化合物(55)(12.7g)を酢酸エチル(300ml)
中、5%パラジウム−炭素(触媒量)及び水素ガスを用い
て接触還元し、標題化合物(56)を得た。 収量:(12.5g)(99%) 4−3)(1S,5R,6R,7R)−6−[4,4−ジフル
オロ−3(R,S)−ヒドロキシオクチル]−7−(テトラ
ヒドロピラニルオキシ)−2−オキサビシクロ[3,3,
0]オクタン−3−オン(24) 上記化合物(56)(12.6g)をメタノール(400ml)中
0℃において水素化ほう素ナトリウム(1.25g)で還元
し、標題化合物(57)を得た。 収量 : 12.1g(95.5%) 4−4)(1S,5R,6R,7R)−6−[4,4−ジフル
オロ−3(R,S)−ヒドロキシオクチル]−7−(テトラ
ヒドロピラニルオキシ)−2−オキサビシクロ[3,3,
0]オクタン−3(R,S)−オール(58) 上記化合物(57)(12.1g)をトルエン(500ml)中、
−78℃において水素化ジイソブチルアルミニウム
(1.5M、65.1ml)で還元し、シリカゲルカラムで
精製して標題化合物(58)を得た。 収量 : 11.1g(91%) 4−5)(Z)−9−(1R)−{(2R,3R,5S)−2−
[4,4−ジフルオロ−(3RS)−ヒドロキシオクチ
ル]−5−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラニルオ
キシ)シクロペンチル}−7−ノネン酸フェナシルエステ
ル(60) 水素化ナトリウム(60%,1.63g)をペンタンで洗
い、これにDMSO(40ml)を加え65〜70℃に1.
5時間保った。室温とし、カルボキシヘキシルホスホニ
ウムブロミド(e)(9.61g)を加えてイリドとし
た。これに上記化合物(58)(2.00g)のDMSO
(15ml)溶液を滴下し、1夜室温に放置した。常法処理
により標題化合物(59)を得た。 収量 : 3.18(粗生成物) 上記化合物(59)(0.795g)、フェナシルブロミド
(1.01g)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.89
ml)をアセトニトリル(10ml)に溶解し、室温に20分
間、45℃に30分間保った。常法処理によりえた粗生
成物をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(60)を
得た。 収量 : 0.604g 4−6)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R)−2−(4,
4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−5−オキソ−
3−(テトラヒドロピラニルオキシ)シクロペンチル]−
7−ノネン酸フェナシルエステル(51) 塩化オギザリル(0.52ml)のジクロロメタン溶液(3
0ml)を−78℃に冷却し、これにDMSO(0.92ml)
を滴下した。これに上記化合物(60)(0.609g)のジ
クロロメタン溶液(15ml)を加え、−30℃〜−20℃
で1.5時間撹拌した。トリエチルアミン(1.88ml)を
加え30分間撹拌した。常法処理により得られた粗生成
物をシリカゲルカラムで精製して標題化合物(51)を
得た。 収量 : 0.514g(85%) 4−7)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R)−2−(4,
4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキ
シ−5−オキソシクロペンチル]−7−ノネン酸フェナ
シルエステル(51) 上記化合物(51)(0.514g)を酢酸:水:THF(4:
2:1)混合溶媒(30ml)に溶かし、室温で一夜保った。
シリカゲルカラムで精製し、標題化合物(Z)−9−(1
R)−[(2R,3R)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オ
キソオクチル)−3−ヒドロキシ−5−オキソシクロペ
ンチル]−7−ノネン酸フェナシルエステル(51)を得
た。 収量 : 0.272g(61%) 化合物(51)(Q1'=Q2'=F、Rb'−Rc'=ブチ
ル、P3=フェナシル)NMR(CDCl3)δ:0.92
(t,3H,J=7.5Hz)、1.2−2.9(m,27H)、4.
18(m,1H)、5.4(m,2H)、7.4−8.0(m,5
H) 4−8)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R)−2−(4,
4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキ
シ−5−オキソ]−7−ノネン酸(62) 上記化合物(51)(0.272g)を酢酸(10ml)に溶解
し、室温で亜鉛(3.5g)を少量ずつ加え2.5時間撹拌
した。常法処理により得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムで精製して標題化合物(62)を得た。 収量 : 0.177g(81%) 化合物(62)(Q1'=Q2'=F、Rb'−Rc'=ブチ
ル) NMR(CDCl3)δ:0.93(t,3H,J=6.5Hz),
1.15〜2.95(m,28H),4.19(m,1H),5.36
(m,1H)
【0027】合成例5 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−16,16−ジフルオロ−15−ケ
ト−PGE1イソプロピル[IUPAC名:9−(1R)
−[(2R,3R)−2−(4,4−ジフロロ−3−オキソ
オクチル)−3−ヒドロキシ−5−オキソシクロペンチ
ル]−ノナン酸イソプロピルエステル](65)の製造 5−1)(Z)−9−(1R)−{(2R,3R,5S)−2−
[4,4−ジフルオロ(3RS)−ヒドロキシオクチル]
−5−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)
シクロペンチル}−7−ノネン酸イソプロピルエステル
(60) 実施例3で得た化合物(59)(0.802g)、DBU(0.
76ml)、及びよう化イソプロピル(0.51ml)をアセト
ニトリル(15ml)に溶解し、50℃に1時間保った。更
に化合物(59)(0.492g)を同様にして反応させ、標
題化合物(60)を得た。 収量:0.315g(両反応合わせて) 5−2)9−(1R)−{(2R,3R)−2−[4,4−ジ
フルオロ−(3RS)−ヒドロキシオクチル]−5−ヒド
ロキシ−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)シクロペン
チル}−ノナン酸イソプロピルエステル(63) 上記化合物(60)(0.315g)をエタノール(20ml)
中、パラジウム−炭素(5%)(0.08g)及び水素を用い
て接触還元して標題化合物(63)を得た。 収量:0.301g(95%) 5−3)9−(1R)−[(2R,3R)−2−(4,4−ジ
フルオロ−3−オキソオクチル)−5−オキソ−3−(テ
トラヒドロピラニルオキシ)シクロペンチル]−ノナン
酸イソプロピルエステル(64) 塩化オギザリル(0.34ml)、DMSO(0.61ml)及び
トリエチルアミン(1.22ml)を用いジクロロメタン中
で上記化合物(63)(0.301g)をスワーン酸化し標題
化合物(64)を得た。 収量:0.288g(96%) 4−4)9−(1R)−[(2R,3R)−2−(4,4−ジ
フルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキシ−5
−オキソシクロペンチル]−ノナン酸イソプロピルエス
テル(65) 上記化合物(64)(0.288g)を酢酸 :水:THF
(4:2:1)混合溶媒(30ml)に溶解し、45℃に3.5
時間保った。常法処理後に得た粗生成物をシリカゲルカ
ラムで精製して標題化合物(65)を得た。 収量:0.184g(76%) 化合物(65)(Q1'=Q2'=F、Rb'−Rc'=ブチ
ル、P3=イソプロピル)NMR(CDCl3)δ:0.94
(t,3H,J=6.5Hz),1.24(d,6H,J=6Hz),
1.27〜2.95(m,31H),4.19(m,1H),5.02
(Hept,1H,J=6Hz) 式(I)においてYが−CO−CH2−の化合物および
Yが−C≡C−の化合物は、次のようにして製造するこ
とができる。
【0028】合成例6 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−PGF1αイソ
プロピルエステルの製造 合成例2で得た化合物(48)を無水テトラヒドロフラ
ンと無水塩化メチレンに溶解し、0℃で少過剰量のN−
ブロモスクシンイミドを加え5分間撹拌する。常法によ
り後処理して得た粗生成物をカラムクロマトグラフィー
で精製して化合物(66)(Q1'=Q2'=H、Rb'−
Rc'=ブチル、P1=テトラヒドロピラニル、P2=エ
チレン、P3=イソプロピル)を得る。これを無水トル
エンに溶解し、DBUを加え40℃で一夜撹拌する。氷
冷後、1N塩酸を加えて酸性にし、10分間撹拌後酢酸
エチルで抽出する。常法により後処理して得た粗生成物
をカラムクロマトグラフィーで精製して化合物(67)
(記号の意味は前と同じ)を得る。これを合成例2の工
程2−3)と同様に脱保護して標題化合物を得る。
【0029】合成例7 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−
5,6−デヒドロ−13,14−ジヒドロ−15−ケト−
PGE2メチルエステルの製造 8−メトキシ−3,3−エチレンジオキシ−1−ヨード
オクタン(特開昭64−52753号)のエーテル溶液
に−78℃で第3級ブチルリチウムを30分間で滴下
し、3時間撹拌する。これに、−78℃に冷却したよう
化第1銅およびトリブチルホスフィンのエーテル溶液を
一度に加え、20分間撹拌して錯体(a)とする。さら
に、4R−第3級ブチルジメチルシリルオキシ−2−シ
クロペンテン−1−オン(68)のテトラヒドロフラン
溶液を95分間で滴下し、15分間撹拌後−30℃の冷
却浴に移す。8−メトキシカルボニル−1−ヨードオク
チン(b)のHMPA溶液を加え、4.5時間撹拌す
る。さらに室温で12時間撹拌後飽和塩化アンモニウム
水溶液に注ぎ有機層を分取する。常法により後処理して
得た粗生成物をクロマトグラフィーで精製し、化合物
(69)(Q1'=Q2'=H、Rb'−Rc'=ブチル、P
3=メチル、P5=第3級ブチルジメチルシリル)を得
る。これを常法により脱保護して標題化合物を得る。
【0030】合成例8 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル−1
3,14−ジヒドロ−16,16−ジフルオロ−15−ケ
ト−PGF2αメチルエステル)[IUPAC名:(Z)
−9−(1R)−[(2R,3R,5S)−2−(4,4−ジフ
ルオロ−3−オキソオクチル)−3,5−ジヒドロキシシ
ロクペンチル]−7−ノネン酸メチルエステル](77)
の製造 8−1)(1S,5R,6R,7R)−6−[3(R,S)−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−4,4−ジフルオロオク
チル]−7−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−オキ
サビシクロ[3.3.0]オクタン−3(R,S)−オール(7
1) 化合物(57)(Q1'=Q2'=F、P1=テトラヒドロピ
ラニル、Rb'−Rc'=ブチル)(1.26g)を、DMF
(15ml)中、イミダゾール(2.63g)、及び塩化t−
ブチルジメチルシラン(2.91g)を用いシリルエーテル
(37)とした。 収量:1.43g(88%) 得られたシリルエーテル(37)(1.43g)を、水素化
ジイソブチルアルミニウムを用い常法で還元し、標題化
合物(38)とした。 収量:1.47g(100%) 8−2)(Z)−9−(1R)−{(2R,3R,5S)−2−
[3(R,S)−t−ブチルジメチルシリルオキシ−4,4−
ジフルオロオクチル]−5−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラ
ニルオキシ)シロクペンチル}−7−ノネン酸メチルエステル
(73) 水素化ナトリウム(60%、0.934g)、DMSO(2
5ml)及び(6−カルボキシヘキシル)トリフェニルホ
スホニウムブロミド(5.50g)から、常法によりイリド
を得た。これに上記化合物(71)のエーテル溶液(8m
l)を加え2時間室温で攪拌した。常法処理後に得たカ
ルボン酸(72)をジアゾメタンで処理した。シリカゲル
カラムで精製し、標題化合物(73)を得た。 収量: 0.43g(48%) 8−3)(Z)−9−(1R)−{(2R,3R,5S)−2−
[3(R,S)−t−ブチルジメチルシリルオキシ−4,4−
ジフルオロオクチル]−3,5−(ジテトラヒドロピラニ
ルオキシ)シクロペンチル}−7−ノネン酸メチルエステ
ル(74) 上記化合物(73)(0.438g)をジクロルメタン(25
ml)中過剰のジヒドロピラン及び触媒量のp−トルエン
スルホン酸を用いてジテトラヒドロピラニルエーテル化
し、標題化合物(74)とした。シリカゲルカラムで精
製した。 収量:0.494g(99%) 8−4)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R,5S)−2−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ−3−オキソオクチ
ル)−3,5−(ジテトラヒドロピラニルオキシ)シクロペ
ンチル]−7−ノネン酸メチルエステル(76) 上記化合物(74)(0.494g)をTHF(10ml)に
溶解し、3ふっ化テトラブチルアンモニウム(1.0M、
5.6ml)を加え、室温で一夜放置した。常法処理後、
シリカゲルカラムで精製し脱保護体(75)を得た。 収量:0.284g(68%) 得られた上記化合物(75)(0.284g)をジクロルメタ
ン(10ml)中、塩化オギザリル(0.165ml)、D
MSO(0.3ml)を用いてスワン酸化した。シリカゲ
ルカラム精製し標題化合物(76)を得た。 収量:0.251g(89%) 8−5)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R,5S)−2−
(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3,5−ジ
ヒドロキシシクロペンチル]−7−ノネン酸メチルエス
テル(77) 上記化合物(76)(0.251g)を酢酸−水−THF
(4:2:1)混合溶媒(30ml)に溶解し45〜50℃に
3時間保った。常法処理して得た粗生成物をシリカゲル
カラムで精製し、標題化合物(77)を得た。 収量:0.137g(76%) 化合物(77)(Q1'=Q2'=F、Rb'−Rc'=ブチ
ル、P3=メチル) NMR(CDCl3)δ:0.92(t,3H,J=7.5Hz)、
1.2−2.9(m,38H)、3.67(s,3H)、3.70
(q,1H,J=7.5Hz)、4.25(m,1H)、5.4
3(m,2H)
【0031】合成例9 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−16,16−ジフルオロ−15−ケ
ト−PGE1[IUPAC名:(Z)−9−(1R)−
[(2R,3R,5S)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オ
キソオクチル)−3−ヒドロキシ−5−オキソシクロペ
ンチル]ノナン酸](78)の製造 9−1)(Z)−9−(1R)−{(2R,3R,5S)−2−
[4,4−ジフルオロ−3(R,S)−ヒドロキシオクチル]
−5−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)
シクロペンチル}−7−ノネン酸ベンジルエステル(6
0) 化合物(59)(Q1'=Q2'=F、P1=テトラヒドロピ
ラニル、Rb'−Rc'=ブチル)(1.09g)を、アセ
トニトリル(20ml)に溶解し、DBU(2.6ml)及
びベンジルブロミド(2.2ml)を加えて、45℃に1
時間、60℃に一夜保った。常法処理後に得た粗生成物
をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(60)を得
た。 収量:0.213g 9−2)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R,5S)−2−
(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−(テト
ラヒドロピラニルオキシ)−5−オキソシクロペンチル]
−7−ノネン酸ベンジルエステル(61) 上記化合物(60)(0.213g)を、ジクロルメタン(1
5ml)中、塩化オギザリル(0.23ml)、DMSO
(0.41ml)及びトリエチルアミン(0.81ml)を用
いてスワン酸化した。シリカゲルカラムで精製し標題化
合物(62)を得た。 収量: 0.181g(86%) 9−3)(Z)−9−(1R)−[(2R,3R,5S)−2−
(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒド
ロキシ−5−オキソシクロペンチル]−7−ノネン酸ベ
ンジルエステル(51) 上記化合物(61)(0.181g)を酢酸−水−THF
(4:2:1)混合溶媒(25ml)に溶解し45℃に3.5
時間保った。常法処理後に得た粗生成物をシリカゲルカ
ラムで精製し、標題化合物(51)を得た。 収量:0.140g(91%) 化合物(51)(Q1'=Q2'=F、Rb'−Rc'=ブチ
ル、P3=ベンジル) NMR(CDCl3)δ:0.93(t,3H,J=7.5Hz)、
1.2−2.8(m,27H)、4.20(m,1H)、5.12
(s,2H)、5.2−5.5(m,2H)、7.35(m,5
H) 9−4)9−(1R)−[(2R,3R,5S)−2−(4,4
−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキシ
−5−オキソシクロペンチル]ノナン酸(78) 上記化合物(51)(0.140g)を酢酸エチル(15m
l)に溶解し、パラジウム−炭素(50mg)及び水素を
用いて接触還元した。触媒を濾別後、濾液を濃縮して得
た生成物をローバーカラム(ODS)を用いて精製し、標
題化合物(78)を得た。 収量:0.077g(65%) 化合物(78)(Q1'=Q2'=F、Rb'−Rc'=ブチ
ル) NMR(CDCl3)δ:0.95(t,3H,J=7.5Hz)、
1.2−2.8(m,32H)、4.20(m,1H)
【0032】合成例10 20−エチル−2−デカルボキシ−2−(2−カルボキ
シエチル)−13,14−ジヒドロ−16,16−ジフル
オロ−15−ケト−PGE1イソプロピルエステル[I
UPAC名:(Z)−9−(1R)−[(2R,3R)
−2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソデシル)−3
−ヒドロキシ−5−オキソシクロペンチル]−ノネン酸
イソプロピルエステル](65)の製造 アルキルホスホネートとしてジメチル(3,3−ジフル
オロ−2−オキソノニル)ホスホネートを用いた以外
は、実施例4と同様にして標題化合物(65)を得た。 化合物(65)(Q1'=Q2'=F、Rb'−Rc'=ヘキ
シル、P3=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.90(t,3H,J=7.
5Hz)、1.32(d,6H,6Hz)、1.25−
2.70(m,34H)、3.15(s,1H)、4.2
0(m,1H)、5.00(Hept,1H,7.5Hz)
【0033】合成例11 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−15−ケト−PGE2イソプロピル
エステル[IUPAC名:(Z)−9−(1R)−
[(2R,3R)−2−(3−オキソペンチル)−3−
ヒドロキシ−5−オキクソシクロペンチル]−ノネン酸
イソプロピルエステル](51)の製造 アルキルホスホネートとしてジメチル(2−オキソヘプ
チル)ホスホネートを用いた以外は、実施例2と同様に
して標題化合物(51)を得た。 化合物(15)(Q1'=Q2'=H、Rb'−Rc'=ブチ
ル、P3=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.89(t,3H,J=6.
6Hz)、1.18(d,6H,6.2Hz)、1.15
−3.0(m,29H)、4.04(m,1H)、4.9
9(Hept.1H,6.2Hz)、5.37(m,2
H)
【0034】経路を下記反応式に示す。下記反応式中、
1、P2、P3、P4、P5、P6およびP7は保護基、
1、Q2、RbおよびRcは前と同じ意味である。
【化5】
【化6】
【0035】
【化7】
【化8】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【化12】
【化13】
【0038】
【化14】
【化15】
【0039】
【化16】
【化17】
【0040】
【化18】
【化19】
【0041】
【化20】
【化21】
【0042】
【化22】
【化23】
【化24】
【0043】製剤例1(注射用粉末) (重量部) 13,14−ジヒドロ−15−ケト−16,16− ジフルオロPGE 1 マンニトール 5 滅菌水 0.4 上記成分を混合し、撹拌し、滅菌し、ろ過してから凍結
乾燥して注射用粉末を得た。 製剤例2(注射用溶液) (重量部) 13,14−ジヒドロ−15−ケト−16,16− ジメチルPGE 0.2 非イオン性界面活性剤 2 注射用滅菌水 98 上記成分を混合してから凍結乾燥して注射可能な溶液を
得た。
【0044】製剤例3 メタノール(10ml)に13,14−ジヒドロ−15−ケ
ト−16,16−ジフルオロ−20−エチル−PGE
2(50mg)を溶解し、さらに生成溶液をマンニトール(1
8.5g)と混合した。混合物をふるい(孔径:30mm)に
掛け、30℃で90分間乾燥させてから再度ふるいに掛
けた。生成粉末を微粒子シリカゲル(アエロシル、20
0g)と混合し、混合物を3番硬ゼラチンカプセル(10
0)に充填した。カプセルは、1カプセル当たり0.5m
gの13,14−ジヒドロ−15−ケト−16,16−ジ
フルオロ−20−エチル−PGE2を含有する腸溶性カ
プセルである。 製剤例4(経口投与用粉末) (重量部) 13,14−ジヒドロ−15−ケト−16,16− ジフルオロ−PGF2αメチルエステル 5 軽量無水けい酸 5 アビセル 20 ラクトース 70 上記成分を混合して、経口投与用粉末を得た。 製剤例5(ゼラチン軟カプセル) (重量部) 13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−メチル− PGE2メチルエステル 1 パナセート(Panasate) 899 上記成分を混合して、ゼラチン軟カプセルに充填した。
【0045】製剤例6(腸溶性カプセル) メタノール(10ml)に16−デスブチル−13,14
−ジヒドロ−15−ケト−16−(m−トリフルオロメチ
ル)フェノキシ−PGF2αメチルエステル(50mg)を
溶解し、さらに生成溶液をマンニトール(18.5g)と
混合した。混合物をふるい(孔径:30mm)に掛け、30
℃で90分間乾燥させてから再度ふるいに掛けた。生成
粉末を微粒子シリカゲル(アエロシル、200g)と混合
し、混合物を3番硬ゼラチンカプセル(100)に充填し
た。カプセルは、1カプセル当たり0.5mgの13,
14−ジヒドロ−15−ケト−16−デスブチル−16
−m−トリフルオロメチルフェノキシ−PGF2αメチル
エステルを含有する腸溶性カプセルである。 製剤例7(注射用粉末) (重量部) 13,14−ジヒドロ−15−ケト−16−デスブチル− 16−m−トリフルオロメチル−フェノキシ−PGF2α メチルエステル 1 マンニトール 5 滅菌水 0.4 上記成分を混合し、撹拌し、滅菌し、濾過してから凍結
乾燥して注射用粉末を得た。 製剤例8(注射用溶液) (重量部) 13,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−5R,S− フルオロ−PGE1 0.2 非イオン性界面活性剤 2 注射用滅菌水 98 上記成分を混合してから凍結乾燥して注射可能な溶液を
得た。
【0046】製剤例9(経口投与用粉末) (重量部) 13,14−ジヒドロ−15−ケト−16−デスブチル− 16−m−トリフルオロメチル−フェノキシ−PGE2 メチルエステル 5 軽量無水けい酸 5 アビセル 20 ラクトース 70 上記成分を混合して、経口投与用粉末を得た。 製剤例10(ゼラチン軟カプセル) (重量部) 13,14−ジヒドロ−15−ケト−16−デスブチル− 16−m−トリフルオロメチル−フェノキシ−PGE2 メチルエステル 1 パナセート(Panasate) 899 上記成分を混合して、ゼラチン軟カプセルに充填した。 製剤例11(点眼液) 13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル−PGF2α− イソプロピルエステル 10mg 生理食塩水 10ml 上記成分を別個のバイヤルに充填し、用時溶解用点眼液
とする。上記製剤例において、活性成分は、この発明で
使用する範囲の任意の他の化合物に置き換え得る。
【0047】試験例1 (方法)被験動物としてウイスター(Wistar)系雄性ラッ
ト(体重約120g)を用い、1群10匹20眼とした。
被験物質を投与15分後、エーテル麻酔下で1%カラゲ
ニン生理食塩水溶液0.05mlをマイクロシリンジを
用いて上眼臉結膜下に注射し、浮腫を発生させた。4時
間後に頸椎脱臼法により致死せしめ、眼臉結膜浮腫部位
を切り出し、左右個別に重量を測定した。被験物質は、
生理食塩水に溶解し、点眼投与(5μl/眼)した。対照
は生理食塩水のみとした。 (結果)結果は、第1表に示す。
【表1】 被験物質1 1:13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル−
PGF2αイソプロピルエステル
【0048】試験例2 被験物質を13,14−ジヒドロ−15−ケト−16,1
6−ジフルオロ−PGE2(被験物質2)とした以外は、
実施例1と同様に試験した。また、皮下投与(5ml/
kg)した場合の効果も判定した。結果を第2表および第
3表に示す。
【表2】
【表3】
【0049】試験例3 被験動物としてウイスター(Wistar)系雄性ラット(体重
約120g)を用い、1群10匹20眼とした。被験物
質を投与後2分後に、エーテル麻酔下で0.5%エバン
スブルー生理食塩水溶液0.5mlを尾静脈から注射
し、その直後に0.1%塩酸ヒスタミン生理食塩水溶液
50μlを上眼瞼結膜下に注射した。30分後に頸椎脱
臼屠殺後、頭皮を眼瞼に向って剥離し、眼瞼縁に沿って
皮膚と結膜の炎症部位を切り離し、その重量を測定し
た。切り出した結膜を細く切って、4mlのホルムアミ
ドで40℃一夜振盪抽出し、溶出した色素量を分光光度
計625nmで測定し、結膜中の色素漏出量を求めた。被
験物質は、生理食塩水に溶解し、点眼投与(5μl/眼)
した。対照は、生理食塩水のみとした。結果を第4表に
示す。
【表4】 第4表 投与量 結膜重量 色素漏出量 (μg/眼) (平均±S.D.) (μg/部位) 対照 0 42.9±3.1 11.25±0.89 被験物質2 3 38.0±2.0 ** 7.08±0.87 被験物質3 3 39.0±2.2 7.95±0.59 DUNNET法 **)P<0.01 被験物質2: 試験例2に同じ 被験物質3: 13,14−ジヒドロ−15−ケト−16,
16−ジフルオロ−PGE2メチルエステル
【0050】試験例4 被験物質として被験物質1(試験例1に同じ)を用い、
0.1%塩酸ヒスタミン生理食塩水10μlを用いた以
外は試験例3と同様に試験した。結果を第5表に示す。
【表5】 第5表 投与量 結膜重量 色素漏出量 (μg/眼) (平均±S.D.) (μg/部位) 対照 0 38.2±1.8 5.59±0.36 被験物質1 6 **30.1±2.1 ***3.95±0.41 DUNNET法 ***)P<0.05 以上の結果より、本発明化合物は実験的結膜炎に対する
抑制作用を有することがわかった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 15−ケト−プロスタグランジン化合物
    を有効成分とする、抗炎症剤。
  2. 【請求項2】 15−ケト−プロスタグランジン化合物
    が、16−モノまたはジハロ−15−ケト−プロスタグ
    ランジン化合物である、請求項1記載の剤。
  3. 【請求項3】 15−ケト−プロスタグランジン化合物
    が、13,14−ジヒドロ−16−モノまたはジハロ−
    15−ケト−プロスタグランジン化合物である、請求項
    1記載の剤。
  4. 【請求項4】 15−ケト−プロスタグランジン化合物
    が、13,14−ジヒドロ−16−モノまたはジフルオ
    ロ−15−ケト−プロスタグランジン化合物である、請
    求項1記載の剤。
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