JPH05323401A - 波長変換素子 - Google Patents

波長変換素子

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JPH05323401A
JPH05323401A JP13095992A JP13095992A JPH05323401A JP H05323401 A JPH05323401 A JP H05323401A JP 13095992 A JP13095992 A JP 13095992A JP 13095992 A JP13095992 A JP 13095992A JP H05323401 A JPH05323401 A JP H05323401A
Authority
JP
Japan
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waveguide
wavelength conversion
polarization
inversion
element substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP13095992A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Takei
清 武井
Satoshi Miyaguchi
敏 宮口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05323401A publication Critical patent/JPH05323401A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Li Nb O3 からなる素子基板1の主面2
に、周期的に分極が反転した複数の分極反転層3を形成
して、主面2を周期的分極反転構造にする。分極反転層
3と交差して伸長する導波路4を形成する。導波路4は
導波方向が素子基板1の長手方向において変位角θで湾
曲している。ただし、θは、 【数1】cosθ=(1+rz)/(1−0.5L・
r)(ただしrは定数) を満足する。 【効果】 位相整合条件を緩和でき、反転周期を徐々に
変えた素子と同様の効果を有する。波長変換素子の作製
が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、準位相整合(QPM:
Quasi Phase Matching)により入射波の第2高調波(Sec
ond Harmonic Generation)を発生する波長変換素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】波長変換素子に入射した光(波長:λ
0 、周波数:ω)に励起されてその第2高調波(波長:
λ0 /2、周波数:2ω)が発生するためには、波長変
換素子が位相整合条件を満たしていることが必要とな
る。そこで、準位相整合(QPM:Quasi Phase Matchi
ng)により位相整合条件を波長変換素子に成立させるこ
とが広く行われている。このQPM素子では、導波路の
導波方向に沿って分極方向が例えばコヒーレンス長ごと
に周期的に反転する分極反転層を形成して分極反転構造
を採ることにより、位相整合条件を成立させている。
【0003】このコヒーレンス長lc は、結晶内部での
入射波及びその第2高調波の屈折率をそれぞれn(ω),
n (2ω)とすると、次式で表される。
【0004】
【数1】lc =λ0 /4(n(2ω)−n(ω)) しかし、数1から判るように、QPM素子の温度が変化
して内部の屈折率n(ω),n(2ω)が変化したり入射波
の波長λ0 が変化するとコヒーレンス長lc が変化して
位相整合条件が成立しない。故に、一般にQPM素子の
温度と波長とに対する許容度は小さく、例えば入射波の
波長変動許容幅は0.2nmと非常に小さい。また、分極
反転層の加工精度にも同様のオーダーが必要とされる。
【0005】そこで、例えば波長変動許容幅を広くする
ために、図1に示すように、分極反転構造の反転周期を
導波路の導波方向に沿って徐々に変えた構造が提案され
ている。この構造では、例えば導波路の入射端部近傍と
出射端部近傍との反転周期の差が0.05μm程度にな
るように導波路を形成すると、波長変動許容幅は4nm
程度に広がり、位相整合条件は緩和される。しかし、入
射端部近傍と出射端部近傍との反転周期の差が0.05
μm程度となるように徐々に反転周期を変えた分極反転
構造を素子に作製することは、加工に高精度が要求され
て非常に困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑みなされたもので、位相整合条件を緩和しな
がらも製造の容易な構造の波長変換素子を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の波長変換素子
は、非線形光学結晶からなる素子基板の主面に、周期的
に分極方向が反転している複数の分極反転層からなる周
期的分極反転構造と、前記分極反転層と交差する方向に
伸長する導波路と、を有する波長変換素子であって、前
記導波路はその導波方向が湾曲しているものである。
【0008】
【作用】本発明の波長変換素子は、導波路に入射した光
は、導波路の湾曲した導波方向に沿って曲がりながら進
むので、各分極反転層内での光路長は光の導波に伴い徐
々に変化する。故に、導波路の少なくとも1カ所で位相
整合条件が成立して第2高調波が出力される。
【0009】
【実施例】本発明を適用した波長変換素子の一実施例を
添付図面に基づいて説明する。図2において、1は非線
形光学結晶であるニオブ酸リチウム(Li Nb O3 )か
らなる素子基板で、長手方向の長さがL、結晶のc面が
主面2に形成され、結晶の自発分極はc軸方向、すなわ
ち素子基板1の厚み方向に揃えられている。この主面2
には、自発分極を所定の周期で交互に反転させるため
に、自発分極を反転させた分極反転層3が素子基板1の
長手方向に一定の間隔を介して複数形成されて周期的分
極反転構造が採られている。
【0010】そして、光の導波路4が例えばプロトン交
換法により各分極反転層3と交差する方向に伸長すると
ともにその導波方向が素子基板1の長手方向に対して湾
曲するように形成され、この導波路4の一端面は光の入
射端面4aになり、他端面は出射端面4bになってい
る。この導波路4の湾曲の度合は、以下のようにして決
められる。
【0011】例えば、図2に示すように、位相整合条件
を緩和するために、導波路4の導波方向が直線的に形成
されるとともに周期的分極反転構造の反転周期が導波路
4の入射端面4aから出射端面4bに向けて徐々に広げ
て形成された素子基板1の場合、光の導波方向をz軸方
向に採って、図示の如く素子基板1の座標を設定する
と、分極の反転周期Λは、
【0012】
【数2】Λ(z)=Λ0 /(1+rz) Λ0 :z=0での反転周期 r<0:反転周期の変化の割合 と表せる。
【0013】一方、導波路4の導波方向を素子基板1の
長手方向から曲げた場合、図3に示すように、素子基板
1の長手方向に対する導波路4の導波方向の変位角をθ
とすれば、光の導波に対する実際の反転周期は等価的
に、
【0014】
【数3】Λ / cos θ となる。
【0015】よって、図1の波長変換素子において、数
2及び数3から図2と等価になる各分極反転層3での光
の光路長は、
【0016】
【数4】 Λ(−L/2)/cosθ=Λ0 /(1+rz) となる。故に、導波路4の変位角θは、
【0017】
【数5】 cosθ=(1+rz)/(1−0.5L・r) を満足する角度になり、zの関数になる。すなわち、導
波路4の変位角θは、入射端面では素子基板1の長手方
向を向き、光の導波に伴い変位角θは大きくなって素子
基板1の長手方向より徐々にずれていく。例えば、反転
周期が3.5μmで素子基板1の幅方向に±0.5μm
のずれを生じさせる場合、変位角θは9.6°になる。
【0018】次に上記実施例の作用について説明する。
例えば半導体レーザ(図示せず)を出射した光(波長:
λ0 、周波数:ω)が入射波として導波路4の入射端面
4aに入射すると、この光は導波路4を導波するにつれ
て第2高調波が励起されてこの第2高調波が出射端面4
bより出力される。
【0019】そして、入射光が導波される導波路4が素
子基板1の長手方向に対して湾曲しその変位角θは徐々
に大きくなるので、光が導波する光路上の分極の実際の
反転周期は、入射端面4aから出射端面4bに向けて徐
々に長くなっている。すなわち、入射光の波長変動や素
子基板1の屈折率の変動などのゆらぎを吸収して導波路
4上の少なくとも一カ所において必ず位相整合条件を成
立さることで、第2高調波を安定して出力させることが
できる。
【0020】また、周期的分極反転構造の反転周期を一
定に形成するので分極反転層3の加工精度を緩和でき、
反転周期を徐々に変化させた素子に比較すると、本実施
例の波長変換素子は簡単に製造することができる。な
お、素子基板1はLi Nb O3 に限らずタンタル酸リチ
ウム(Li Ta O3)などQPMにより第2高調波を発
生する適宜の非線形光学結晶にて作製でき、同様の効果
を有する。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、導波路の導波方向が湾
曲して形成されて、導波路における実際の反転周期が光
の導波方向に沿って徐々に変化するために、入射波の波
長や屈折率の変動などのゆらぎを吸収できるので位相整
合条件を緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】周期的分極反転構造の反転周期を徐々に変化さ
せた従来の波長変換素子の上面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す波長変換素子の斜視図
である。
【図3】同上上面図である。
【主要部分の符号の説明】
1 素子基板 2 主面 3 分極反転層 4 導波路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形光学結晶からなる素子基板の主面
    に、周期的に分極方向が反転している複数の分極反転層
    からなる周期的分極反転構造と、前記分極反転層と交差
    する方向に伸長する導波路と、を有する波長変換素子で
    あって、 前記導波路はその導波方向が湾曲していることを特徴と
    する波長変換素子。
JP13095992A 1992-05-22 1992-05-22 波長変換素子 Pending JPH05323401A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350915A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Ngk Insulators Ltd 波長変換素子、波長変換用光導波路デバイス、高調波発生装置および波長変換素子の製造方法
US6785457B2 (en) 2001-08-01 2004-08-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical waveguide device and coherent light source and optical apparatus using the same

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JP2002350915A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Ngk Insulators Ltd 波長変換素子、波長変換用光導波路デバイス、高調波発生装置および波長変換素子の製造方法
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